JPH01156169A - 自転車のステアリングコラムチューブ支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は自動車のステアリングコラムチューブ支持装
置、特にそのエネルギー吸収構造にｒａ　する。

（従来の技術とその問題点） 自動車の衝突事故においては、運転者ｔま自動車の走行
スピードの慣性により前方へ放り出されるので、胸部を
ステアリングツ１ンドルに強く打撲するおそれがある。

そこで、上記衝突時に運転者の胸部に及ぶエネルギーを
他の部材で吸収して、運転者の怪我の程度を最小限に抑
える種々の技術が従来より開発されてきた。

第８図および第９図は上記したエネルギー吸収機能を持
たせたステアリングコラムチューブ支持装置の従来例（
特公昭５５−３１０２５）を示ず分解斜視図および側面
図である。同図において、ステアリングコラムチューブ
１には左右一対のブラケット２が固定され、それらの後
縁側には切欠き３がそれぞれ形成されている。各ブラケ
ット２の切欠ぎ３形成個所には、断面口字状で上下に貫
通するボルト挿通孔４を有するブレークアウェイプレー
ト５がブラケット２後縁側より嵌着されている。一方、
車体側のピラーツウピラーメンバ６には、上記した各ブ
レークアウェイプレート５に対向する取付面を有する左
右一対のブラケット７が固定され、下方よりブレークア
ウェイプレート５のボルト挿通孔４およびブラケット２
の切欠き３に貫通させたボルト８を車体側のブラケット
７のねじ穴に螺合させることにより、ステアリングコラ
ムチューブ１が車体に支持されている。

そして、自動車の衝突時に運転者がステアリングハンド
ル９に激しく突き当たると、ステアリングコラムチュー
ブ１が前方に押されて、ブラケット２はその切欠き３に
よってボルト８に阻止されることなくブレークアウエイ
プレート５から外れる。この動作によりステアリングコ
ラムチューブ１全体がその軸線方向に圧縮するため、こ
の圧縮変化によって衝突時のエネルギーが吸収され運転
者の安全がはかられる。

しかしながら、上記構成のステアリングコラムチューブ
支持装置の場合、ステアリングコラムチューブ１側のブ
ラケット２とブレークアウェイプレート５の間の結合強
度が衝突時の破壊荷重を決定することになるので、破壊
荷重の設定値がボルト８の締結力のバラツキに左右され
て一様に定まらないという問題があった。

（発明の目的） この発明は、上記問題を解決するためになされたもので
、組立時のボルト締付力のバラツキなどの影響を受ける
ことなく衝突時の破壊荷重を安定よく一定に設定するこ
とのできる自動車のステアリングコラムチューブ支持装
置を提供することを目的とする。

（目的を達成するための手段） この発明の自動車のステアリングコラムチューブ支持装
置は、上記目的を達成するために、ステアリングコラム
チューブの軸線に対してほぼ垂直な面に折れ溝を形成し
たブレークアウェイプレートを介して、車体側に固定さ
れたブラケットとステアリングコラムチューブ側に固定
されたブラケットとを連結している。この発明によれば
、自動車の衝突時にブレークアウェイプレートに所定以
上の破壊荷重がかかると、その折れ溝の部分が切断され
てステアリングコラムチューブの圧縮が可能になる。

（実施例） 第１図はこの発明の一実施例である自動車のステアリン
グコラムチューブ支持装置の側面図を示し、第２図はそ
の正面図を示す。

この支持装置では、ステアリングコラムデユープ１１の
左右に断面０字状に折り曲げ加工したブラケット１２が
それぞれ固定されている。一方、車体側のピラーツウピ
ラーメンバ１３には、その軸線方向に平行で概形０字状
のブラケット１４がその取付面を下向きにして固定され
ている。１５はステアリングコラムチューブ１１側のブ
ラケット１２と車体側のブラケット１４とを連結するた
めのブレークアウェイプレー、トで、その本体プレート
部前面には折り溝１６が加工されている。また、ブレー
クアウェイプレート１５の下端側にはステアリングコラ
ムチューブ１１側のブラケット１２の横向き取付面に取
り付けられるためのボス１７が形成され、上端側には本
体プレート部に対して垂直に向けられ車体側のブラケッ
ト１４の下向き取付面に取り付けるための取付片１８が
形成されている。そして、１つのブレークアウェイプレ
ート１５の下端側ボス１７を、これに貫通させたボルト
１９でステアリングコラムチューブ１１側の左のブラケ
ット１２に締付固定する一方、その上端側取付片１８を
これに貫通させたボルト２０で車体側のブラケット１４
に締付固定する。これにより、ブレークアウエイプレー
ト１５が、折れ溝１６の加工された本体プレート部前面
をステアリングコラムチューブ１１の軸線に対してほぼ
垂直に向けた状態で、ブラケット１２．１４間を連結す
ることになる。同様にして、ステアリングコラムチュー
ブ１１側の右のブラケット１２と車体側のブラケット１
４の間も他の１つのブレークアウェイプレート１５を介
して連結され、こうしてステアリングコラムチューブ１
１が車体に支持される。

この支持装置では、自動車の衝突時にステアリングハン
ドル２１に運転者の体が突き当って所定以上の！Ｉ撃力
がステアリングコラムチューブ１１に加わると、その力
でブレークアウェイプレート１５の折り溝１６の部分が
破断して、ステアリングコラムチューブ１１は支持状態
を解かれ前方へ圧縮される。この圧縮動作により衝突時
のエネルギーが吸収され運転者の安全がはかられる。

この場合、ブレークアウェイプレート１５を破断させる
破壊荷重は、ブレークアウェイプレート１５の材質や折
れ溝１６の形状や深さを選択することで一定の値に安定
よく設定することができ、ボルト１９．２０の締付力の
バラツキによって左右されることはない。上記の構成で
は、ピラーツウピラーメンバ１３に対してステアリング
コラムチューブ１１をブレークアウェイプレート１５で
吊架した構造となっているため、ブレークアウェイプレ
ート１５は引張りに強い材質で形成するのが望ましく、
例えばＡ１．Ｚｎ、樹脂などが好適である。

第３図はこの発明の伯の実施例の側面図を示し、第４図
はその正面図を示す。

この実施例では、ステアリングコラムチューブ１１側の
左右のブラケット２２は、その取付面をブレークアウェ
イプレート２５の前面と同じようにステアリングコラム
デユープ１１の軸線に対してほぼ垂直に向けて固定され
ている。また、ピラーツウピラーメンバ１３側のブラケ
ット２４はステアリングコラムチューブ１１側の左右の
ブラケット２２に対応させて一対別々に固定され、それ
らの取付面もステアリングコラムチューブ１１の軸線に
対してほぼ垂直に向けられている。そして、ブレークア
ウェイプレート２５の下端側を対応するブラケット２２
の取付面にボルト１９で締付固定する一方、ブレークア
ウェイプレート２５の上端側を対応するブラケット２４
の取付面にボルト２０で締付固定することにより、左右
のブレークアウエイプレート２５を介してステアリング
コラムチューブ１１が車体に吊架支持されている。

この支持装置の場合も、自動車の衝突時にブレークアウ
ェイプレート２５の折れ溝２６が破断されることで衝突
エネルギーが吸収される。

なお６、この実施例では第５図に斜視図で示すように、
プレークアＣクエイプレート２５ｙ１面の折れ溝２６を
、ボルト１９．２０用のボルト挿通孔２７．２８の中間
位置で幅方向に横切る形状に加工しているが、これに限
らず、第６図に斜視図で示すようにボルト挿通孔２７．
２８の周囲に環状の折れ溝３６を形成してもよい。第７
図は第６図のＡ−Ａ矢視高面図を示す。この場合には、
ボルト１９．２０による締付部を残してブレークアウェ
イプレート２５の他の部分が、ブラケット２２またはブ
ラケット２４から切り離される形で破断が起ることにな
るが、エネルギー吸収の基本動作については他の実施例
と変らない。

（発明の目的） 以上のように、この発明の自動車のステアリングコラム
チューブ支持装置によれば、ブレークアウエイプレート
の前面の折れ溝の部分が自動車の衝突時に破断してステ
アリングコラムチューブの支持が解かれるように構成し
たので、ブレークアウェイプレートに破断を起こさせる
破壊荷重の設定が、ボルト締付力のバラツキに左右され
たりすることなく、ブレークアウェイプレートの材質や
折れ溝の形状・深さなどを選択することで容易に一定値
に揃えられるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はそれぞれこの発明の一実施例である
自動車のステアリングコラムチューブ支持装置を示す側
面図および正面図、第３図および第４図はそれぞれこの
発明の他の実施例を示す側面図および正面図、第５図は
その実施例におけるブレークアウエイプレートを示す斜
視図、第６図はブレークアウエイプレートの変形例を示
す斜視図、第７図は第６図のＡ−Ａ矢視高面図、第８図
および第９図は従来のステアリングコラムチューブ支持
装置を示す分解斜視図および側面図である。 １１・・・ステアリングコラムチューブ、１２．１４．
２２．２４・・・ブラケット、１５．２５・・・ブレー
クアウェイプレート、１６．２６．３６・・・折れ溝

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ステアリングコラムチューブの軸線に対してほぼ
   垂直な面に折れ溝を形成したブレークアウエイプレート
   を介して、車体側に固定されたブラケットとステアリン
   グコラムチューブ側に固定されたブラケットとを連結し
   たことを特徴とする自動車のステアリングコラムチュー
   ブ支持装置。