JPH01156038A

JPH01156038A - ブロー成形装置

Info

Publication number: JPH01156038A
Application number: JP31578287A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Watabe; 浩渡部; Ikuhiro Shintani; 育浩親谷
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1987-12-14
Filing date: 1987-12-14
Publication date: 1989-06-19

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、押出ヘッドから押し出され、成形型のキャビ
ティに配置されたパリソンの内部にエアを吹き込むこと
により、所定形状のプラスチック成形品を成形するブロ
ー成形装置の改良に関する。

（従来の技術）従来より、例えば自動車等車両のプラスチック製ガソリ
ンタンク等のプラスチック成形品をブロー成形する場合
、例えば特公昭５２−３７０２６号公報や特公昭５８−
２３２１２号公報等に開示されているように、パリソン
を押し出す押出ヘッドの環状グイと、該ダイに同心状に
配置されたコアとの間に形成される環状ダイスリットの
幅を変えることにより、得ようとするプラスチック成形
品の形状に応じてパリソンの肉厚をコントロールするよ
うにしたブロー成形装置が一般によく知られている。

ところが、上述の如くしてブロー成形されるプラスチッ
ク成形品は、例えばコーナ部等の肉厚が他の部分に比べ
て薄くなり易く、このため、プラスチック成形品の肉厚
を全体に亘って均一に設定することが困難であった。

そこで、上記押出ヘッドのダイスリットの幅を周方向で
部分的に変えることにより、押出ヘッドから押し出され
るパリソンの上記コーナ部等肉厚が薄くなり易い部分の
肉厚を予め厚くし”でおき、これによりプラスチック成
形品の肉厚を全体に亘って均一に設定することが行われ
る。

（発明が解決しようとする問題点）しかし、上述の如くして押出ヘッドから押し出されるパ
リソンの肉厚を部分的に変えると、ダイスリットを通過
するパリソンの周方向における押出抵抗に差が生じ、こ
の押出抵抗差に起因してパリソンが薄肉部側に曲がった
りして変形するおそれがある。このため、エアブロ−に
際し、成形型に対し上記パリソンをその内部より支持し
て正規の押出し位置に位置決めするためのエキスパンダ
ピンにパリソンが覆い被さらない事態が発生するおそれ
があり、この場合には成形品形状の安定したブロー成形
を行い得なくなる。

本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、押出ヘッドから押し出されるパリソ
ンの押出し位置を適正にコントロールし得る適切な手段
を講することにより、上記パリソンの肉厚を部分的に変
えた場合であっても、ダイスリットを通過するパリソン
がその押出抵抗差に起因して変形しようとするのを矯正
せしめ、これによりエアブロ−に際し、成形型に対し上
記パリソンをその内部より支持して正規の押出し位置に
位置決めするためのエキスパンダピンにパリソンを確実
に覆い被させ、該エキスパンダピンの拡張動作によるパ
リソンの固定を容易ならしめ、よって成形品形状の安定
したブロー成形を行わんとすることにある。

（問題点を解決するための手段）上記の目的を達成するため、本発明の解決手段は、パリ
ソンを押し出す押出ヘッドと、該押出ヘッドから押し出
されたパリソンを両側より挟んで所定形状に成形する成
形型と、該成形型のキャビティに配置されたパリソンの
内部にエアを吹き込むエア吹込手段とを備えたブロー成
形装置を対象とし、この場合、上記エア吹込手段の外側
に、パリソン押出し初期時に押出ヘッド側に伸張するこ
とにより、上記押出ヘッドから押し出されるパリソンを
正規の押出し位置にガイドするとともに、パリソン押出
し速度に応じて収縮する伸縮可能なガイド手段を設ける
構成とする。

（作用）上記の構成により、本発明では、押出ヘッドから押し出
されるパリソンは、その押出し初期時に押出ヘッド側に
伸張するとともに、押出し速度に応じて収縮する伸縮可
能なガイド手段によって正規の押出し位置にガイドされ
ることから、上記パリソンの肉厚を部分的に変えた場合
であっても、ダイスリットを通過するパリソンがその押
出抵抗差に起因して変形しようとするのが矯正せしめら
れ、これによりエアブロ−に際し、成形型に対し上記パ
リソンをその内部より支持して正規の押出し位置に位置
決めするためのエキスパンダピンにパリソンが確実に覆
い被さり、該エキスパンダピンの拡張動作によるパリソ
ンの固定が容易になされ、よって成形品形状の安定した
ブロー成形が行われることとなる。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

図面は本発明の実施例に係るブロー成形装置の押出ヘッ
ド１先端側部分を示し、該押出ヘッド１は、図示しない
シリンダの下端部にダイホルダ２を介して固着された環
状のダイ３を備えてなり、該ダイ３内には環状のコアサ
ポート４が配置され、該コアサポート４の中心部には、
上記ダイ３と同心の上部および下部コア５．６が上下方
向に一体に摺動可能に嵌合されている。

また、上記ダイ３の下端部内周面および下部コア６の下
端部外周面はそれぞれ円錐面状に形成されており、その
間に環状のダイスリット７が形成されるようになされて
いる。そして、このダイスリット７は、上記ダイ３とコ
アサポート４との間に形成された樹脂通路８を経て、例
えば高密度ポリエチレン等からなる溶融樹脂が押出機か
ら連続して押出し供給される樹脂貯溜室（共に図示せず
）に連通している。

さらに、上記上部および下部コア５，６は、ロッド９を
介して図示しない油圧シリンダにより上下動され、それ
によって、上記ダイスリット７の幅すなわち半径方向の
間隔が全周に亘って調整されるようになっている。

また、上記下部コア６の外周には、鋼材からなる筒状の
薄板材１０が外嵌合され、該薄板材１０は、その上端側
が複数本のボルト１１．１１．・・・よって上部コア５
と下部コア６との間に固定されている一方、下端側が下
部コア６に周方向に所定間隔をあけて螺合する複数本の
調整ボルト１２゜１２、・・・（図では２本のみ表われ
る）の螺進動作によって上記ダイスリット７側に部分的
に張り出すようになされている。そして、上記押出機か
ら押出されて樹脂貯溜室に貯溜された溶融樹脂を樹脂通
路８を経てダイスリット７より、部分的に肉厚の異なっ
たパリソンＡとして押し出すようになされている。

さらに、上記押出ヘッド１の下方両側には、得ようとす
るプラスチック成形品の形状に対応したキャビティ１３
ａを有し、押出ヘッド１から押し出されたパリソンＡを
両側より挟んで所定形状に成形する成形型１３．１３が
配置されている。

また、上記押出ヘッド１の下方には、上記両成形型１３
．１３のキャビティ１３ａ、１３ａに配置されたパリソ
ンＡの内部にエアを吹き込むエア吹込手段としてのエア
吹込ノズル１４がその吹込口を上方に向けて配置され、
該エア吹込ノズル１４の周りには、エアブロ−に際し、
上記パリソンＡを正規の位置決め位置に固定するための
複数本のエキスパンダピン１５，１５．・・・（図では
２本のみ表われる）が半径方向に拡張収縮可能に配置さ
れている。

そして、本発明の特徴として、上記エア吹込ノズル１４
およびエキスパンダピン１５，１５．・・・の外側には
、これらを取り囲むように上下方向に伸縮可能なガイド
手段としての複数本のガイドピン１６．１６．・・・（
図では２本のみ表われる）が配置されており、パリソン
Ａ押出し初期時に仮想線にて示す如く上方（押出ヘッド
１側）に伸張することにより、上記押出ヘッド１から押
し出されるパリソンＡを正規の押出し位置にガイドする
とともに、パリソンＡ押出し速度に応じて収縮して上記
各エキスパンダピン１５に覆い被せる一方、その後は該
各エキスパンダビン１５の拡張動作を阻害しないように
さらに収縮するようになされている。

このように、本実施例では、押出ヘッド１の下方にエア
吹込ノズル１４およびエキスパンダピン１５．１５．・
・・を取り囲むように上下方向に伸縮可能な複数本のガ
イドピン１６．１６．・・・を配置したことから、ブロ
ー成形時、上記押出ヘッド１から押し出されたパリソン
Ａを押出ヘッド１側に伸張した上記各ガイドピン１６に
よって内部より支持して正規の押出し位置に確実にガイ
ドし得る。

したがって、上記パリソンＡの肉厚を部分的に変えた場
合であっても、ダイスリット７を通過するパリソンＡが
その押出抵抗差に起因して変形しようとするのを橋正せ
しめ、これによりエアブロ−に際し、両成形型１３．１
３に対し上記パリソンＡをその内部より支持して正規の
押出し位置に位置決めするための各エキスパンダピン１
５にパリソンＡを確実に覆い被せて、該各エキスパンダ
ビン１５のその後の拡張動作によるパリソンＡの固定を
容易ならしめ、よって成形品形状の安定したブロー成形
を行うことができる。

なお、上記実施例では、複数本のガイドピン１６．１６
．・・・をエア吹込ノズル１４およびエキスパンダピン
１５，１５．・・・を取り囲むように押出ヘッド１の下
方に配置したが、これに限らず、例えば上記各エキスパ
ンダピン１５を上下方向に伸縮可能に構成することによ
り、その拡張収縮機能（パリソンＡ固定機能）に加えて
ガイド機能をも持たせるようにすることも採用可能であ
る。そして、この場合にあっては、複数本のガイドピン
１６．１６．・・・を省略し得て装置のコンパクト化を
図ることができるメリットを有する。

（発明の効果）以上説明したように、本発明によれば、押出ヘッドから
押し出され、成形型のキャビティに配置されたパリソン
の内部にエアを吹き込むエア吹込手段の外側に、パリソ
ン押出し初期時に押出ヘッド側に伸張することにより、
上記押出ヘッドから押し出されるパリソンを正規の押出
し位置にガイドするとともに、パリソン押出し速度に応
じて収縮する伸縮可能なガイド手段を設けたので、部分
的に肉厚を変えたパリソンをその押出抵抗差に起因する
変形を上記ガイド手段によって矯正して正規の押出し位
置に位置決めし得、これにより成形品形状の安定したブ
ロー成形を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例に係るブロー成形装置の押出ヘッ
ド先端側部分を示す断面図である。１・・・押出ヘッド、１３・・・成形型、１３ａ・・・
キャビティ、１４・・・エア吹込ノズル、１６・・・ガ
イドピン、Ａ・・・パリソン。１　、＋　”、　”−”７

Claims

【特許請求の範囲】

（１）パリソンを押し出す押出ヘッドと、該押出ヘッド
から押し出されたパリソンを両側より挟んで所定形状に
成形する成形型と、該成形型のキャビティに配置された
パリソンの内部にエアを吹き込むエア吹込手段とを備え
たブロー成形装置であって、上記エア吹込手段の外側に
は、パリソン押出し初期時に押出ヘッド側に伸張するこ
とにより、上記押出ヘッドから押し出されるパリソンを
正規の押出し位置にガイドするとともに、パリソン押出
し速度に応じて収縮する伸縮可能なガイド手段が設けら
れていることを特徴とするブロー成形装置。