JPH01154799A - 光変換性記録カード - Google Patents

光変換性記録カード

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JPH01154799A
JPH01154799A JP62314671A JP31467187A JPH01154799A JP H01154799 A JPH01154799 A JP H01154799A JP 62314671 A JP62314671 A JP 62314671A JP 31467187 A JP31467187 A JP 31467187A JP H01154799 A JPH01154799 A JP H01154799A
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JP
Japan
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powder
recording card
card
ink
curing
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Application number
JP62314671A
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English (en)
Inventor
Shohei Masuda
増田 庄平
Hisaya Masuda
増田 久弥
Masahiro Matsuda
松田 昌宏
Hisao Kitano
尚男 北野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOKANDO CO Ltd
Original Assignee
KOKANDO CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光変換性記録カードに関するものであって、産
業上および日常生活上において便利に楽しく使用できる
記録カードに関するものである。
本記録カードは証明書カード、定期乗車券、有価証券カ
ード、広告媒体カード、銀行カード、個人識別カード、
入場券9作業順序カード、車両運行カード、電話カード
、金券代用カード等として有用であり、磁気記録カード
、ICカード等に応用されるほか新しい香気のある光カ
ードの作製にも用いられるものである。
〔従来の技術〕
これまで磁気カード、ICカードの製作に関する多数の
技術が開発されているが、さらに光変換性機能あるいは
これと香気機能とを賦与したようなものはなかった。今
や日常生活において広範に用いられつつある各種の記録
カードに光変換性機能あるいはこれと香気機能とを賦与
させることは時的に応じて必要になってきた。これにつ
いて電話カード(テレホンカード)を例にとって以下に
説明することにしよう。花柄のカードには花の種類に応
じた蛍光を発する印刷と要すればそれに適した香りが必
要であるし、食品柄のカードにはその食品のイメージに
合うリン光と要すればそれに相応のフレーバーが必要で
あろう。また、図柄として寺院の図には荘厳な夜光塗料
による塔やマークの印刷、さらには薫香の香りが好まし
く、芸術的な絵柄にはそのイメージに合ったシンボルを
輝かせるマーク印刷と要すればそれを印象ずけるような
香りが賦与されればカードの有する商品価値が倍加され
る。
さらにテレホンカードとは別に個人の名刺とか身分証明
カード、銀行カード、クレジットカード。
定期券等に対しては各人の好みにあったファッション・
マーク、写真あるいはニック・ネームが蛍光塗料で印刷
され、要すればそれに応じた個性的な香りが賦与された
ものが選択できれば、それらを使用する楽しみとか、供
与する団体もしくは企業のイメージがしのばれて需要が
増してくるであろう。ここにおいて本発明者らは各種の
記録カードについて多数の研究を行ない本発明に到達し
たのである。
現在では、記録カードと称されるものはその内部あるい
は外部がプラスチックスで形成されているものがほとん
どであり、これをさらに機能化しようとすればその外面
に光変換性インキを用いて識別能力または美術的特性を
高めるとか、さらには必要とすれば香気による芳香性能
を付与するか等の方法によってその使用上の付加価値を
向上せしめることが必須であり、しかも経済的に充分な
メリットがなければならない。
光変換機能を有するものとして公知のものは、計器や時
計等の指針、目盛板とか、夜間や暗所で使用する表示板
、交通標識とか、蛍光塗料によって画かれた看板あるい
はリン光体をフィラーとして用いたプラスチックス成型
品等である。
尚、古くから知られている如く、塗料、インキ等は印刷
後その製品の表面は、そのコーティング材料に応じて独
特な不快臭を有している。この場合塗料の場合にはその
成分として適当な有香物質をかなりの量混入してやれば
その有香物質に応じた匂いを揮散せしめることができる
。これを利用した塗料として現在市販されているものに
は防虫塗料があり、これには昆虫忌避フェロモンを含有
せしめたものがある。
この有香物質については例えば、■香料のシクロデキス
トリン包接化合物が粘着基材に塗布される(日持公開、
昭58−185372)とか、■無機多孔質体に香料を
吸着させたものをエマルジョン接着剤に混合した香料イ
ンキを用いて印刷する(日持公開、昭58−16267
7)とか、■無定形シリカに溶剤、香料を吸着させた賦
香添加剤を印刷インキに加えた組成物(日持公開、昭5
9−145298)とか、■ゼラチン膜でカプセル化し
た香料を油性インキと水性粘着剤に加えた香料インキ(
日時公開、昭6l−243871)とかが発表されてお
り、これらを応用した印刷物も検討されているようであ
る。
〔問題点を解決するための手段と作用〕ここにおいて、
本発明者らは光変換性記録カードに関して詳細な研究を
行ない、遂に本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明者らはリン光体、蛍光体および感光体
よりなる群から選ばれた少なくとも一つの光エネルギー
変換剤の粉末を分散した紫外線硬化インキを記録カード
の表面に厚さが50μm以下になるように付着させたの
ち紫外線を照射硬化させるときには光変換性記録カード
の取得できることを発明した。この記録カードとは単色
表面を有するかまたは図柄あるいは文字もしくはそれら
の2以上の組合せで表示した表面を有するものであり、
またこの記録カード基板の材質は紙、プラスチックス、
金属もしくはこれらのいずれかの一種以上を複合させた
ものである。
さらに本発明者らは、リン光体、蛍光体および感光体よ
りなる群から選ばれた少なくとも一つの光エネルギー変
換剤の粉末と有香粉末とを分散した紫外線硬化インキを
記録カードの表面に厚さが50am以下になるように付
着させたのち紫外線を照射硬化させて得られる光変換性
記録カードを発明したのである。
ここにおいて有香粉末とは香料を包接法、吸収着法、に
形材使用法またはマイクロカプセル化法により粉末化し
たものである。またこの記録カードは単色表面を有する
かまたは図柄あるいは文字もしくはそれらの2以上の組
合せで表示した表面を有するものであり、これは前記の
基板材質のものが用いられる。
包接法とは水の存在下においてシクロデキストリン(α
、β、γの種類があり、そのいずれが単独もしくは混合
物)によって香料を包接化合物とする方法であり、通常
はシクロデキストリン1モルに対し香料分子0.5〜1
モルが包接化合物を作って粉末として固定化される。こ
の方法は本発明者らによって改善され、香料に対し10
重量%以下の量のシクロデキストリンを用いて香料の固
定化が達成されている(日特公、昭58−12027号
2日本特許1189833号)。したがってシクロデキ
ストリンと香料との使用比は特に限定されずに本発明に
適用しうるものである。また、吸収着法には活性シリカ
(シリカゲル、アエロジルシリカ)、活性アルミナ(こ
れにはT、δあるいはη等の種類があり、そのいずれか
単独もしくは混合物)、活性珪酸マグネシウム、活性珪
酸アルミニウム、活性珪酸ジルコニウム、活性リン酸ア
ルミニウム、活性リン酸ジルコニウム、活性珪酸リン酸
アルミニウム、活性珪酸リン酸ジルコニウムのような比
表面積が50〜1000%/gである無機粉体に水の非
存在下で液体もしくは溶液の形にした香料を100°C
以下において接触させ吸着または収着させるもので、例
えば珪酸リン酸ジルコニウムへの吸収着法については本
発明者らの出願(日持公開、昭62−4222号)に示
されている。
賦形材使用法とは、香料を乳糖、でん粉、繊維素粉、木
粉、車粉、竹粉、皮革粉、プラスチックス粉、無機粉体
(炭酸カルシウム、タルク、石膏。
シリカ、カオリン、粘土、マグネシア、炭酸マグネシウ
ムあるいはその他の粉末)に散布混合して粉末化する方
法である。つまりインキや塗料にいうフィラー(賦形材
)に予め香料を選択的に付着させ粉末化する方法である
またマイクロカプセル化法というのは香料液体または予
め粉末化した有香粉末の各々に微粒子の表面をゼラチン
あるいはプラスチックスの薄膜で覆い粉末化する方法で
あり、この操作法は既に公知である。
このような有香粉末を作るにあたり操作上必要なことは
、揮発度の異なる香料を粉状化させる技術を都合よく上
手に使いわけてやることである。
すなわち香料混合物中にある香料成分Aのモル分率をX
A+ この香料混合物と平衡関係にある蒸気成分中のへ
〇モル分率をYAとするとYA=KAXAとなり、KA
は一般に平衡係数と呼ばれ、これは圧力、温度の関数で
ある。そして、この香料成分Aの気相中にお゛ける分圧
をPAとすればPA/XA−KAとおくことができ、香
料科学ではこのKAをへの揮発度と呼んでいる。
実際に香料が調合される場合、一般に調合香料の構成は
■保留性に乏しく揮発度の高いもの−−−−−・−「ト
ップノート」、■中間の揮発度と保留性をもつもの−−
−−−・−「ミドルノート」 (モジファイヤーともい
う)、■揮発度が低く保留性の大きなもの−・−・・r
ベースノート」 (ラストノートともいう)なる三つの
香料成分に大別して考えられ、これらの適性配合によっ
て実用的な香料が調製される。これらの各ノートの配合
において代表的な配合割合の一つを示すと次のようなも
のがある。
トップノート(25%) ミドルノート (20%) ベースノート(55%) これらのトップノート、ミドルノートおよびベースノー
トを所定のごとく配合したのち一種類のみの粉末化法を
用いて有香粉末にしたのちこの有香粉末を分散したイン
キを用いて印刷した場合には、予想できないような香気
の強弱が発現し印刷物の香調が原料とした配合香料の香
りと懸は離れたものになってしまう場合が多い。
このため本発明者らが明らかならしめたことは、揮発度
の異なる香料であるトップノート、ミドルノートおよび
ベースノートをそれぞれ別個に香料の粉末化法にかける
ことが有利であって;香料の固定化を強く行わねばなら
ないのはトップノートであり、中程度行わねばならない
のはミドルノートであり、弱く行うかあるいは行わなく
てよいのはベースノートであるということができる。ト
ツフリート、ミドルノートおよびベースノートをそれぞ
れ別個の香料固定化法によって粉末となした後、これを
適宜の量比の割合で配合してインキに分散するか、その
量比の割合に順次インキに分散するかのいずれかの方法
によってインキ化するのが好ましい。このことは、有香
粉末の調製において包接法、吸収着法、賦形材使用法ま
たはマイクロカプセル化法よりなる群からえらばれた少
なくとも一つの粉末化法を用いることを意味し、とくに
好ましくは少なくとも二つの香料粉末法を用いるのが良
いことが本発明者らによって認められた。
もっともこの際インキには別にあらかじめ特有の若番を
しておいても差し支えないが、有香粉末の使用量比はイ
ンキを記録カードの表面に付着させ紫外線硬化させた有
香膜の香調がバランスがとれているかどうかの官能試験
によりチエツクして決定されるべきである。
さて、本発明にいう光エネルギー変換剤の粉末とは、該
粉末が光エネルギーを吸収して一旦励起状態になり、そ
れが基底状態に戻る時その一部を入射光とは異なった波
長に変換して放出するような作用を有する粉末であるこ
とを意味する。これには次の種類がある。
(i)リン光体(ルミネッセント材料)従来からよく知
られているものであり、硫化亜鉛、硫化カドミウム、硫
化カルシウム、硫化ストロンチウム、硫化バリウム、タ
ングステシ酸バリウム、タングステン酸カルシウム、ケ
イ酸亜鉛。
ケイ酸カドミウム、ヒ酸マグネシウム、リン酸カルシウ
ム、ケイ酸バリウム、ハロリン酸カルシウム、リン酸ス
トロンチウム、希土類金属酸化物に格子欠陥剤(活性剤
)としてマンガン、ビスマス。
鉛、銀、ニッケル、ヒ素、亜鉛、アンチモン、タリウム
、錫等をドーピングして焼成し粉末化したもので光を吸
収した後、黄、緑、青、紫色等のリン光を発する。
(ii)蛍光体(フルオレセント材料)本発明で用いら
れる蛍光体はポリエン構造、芳香族環構造、フタロシア
ニン構造、ポルフィリン構造を有する蛍光体である。ま
ず蛍光増白剤としてはC,I、名称がブライテニング・
エージェント#14〜176の耐光性のあるものが用い
られる。昼光色用蛍光を有する色素(主要波長)を示す
とインターナショナル・オレンジ(603,0mμ)。
フルオレセント・イエロー・オレンジ(604,2mμ
)、セイフティ・オレンジ(595,8mμ)、フルオ
レセント・ゴールド・イエロー(594,1mμ)、セ
イフティ・レッド(609,8mμ)、フルオレセント
・レッド・オレンジ(613,3mμ)、フルオレセン
ト・レッド(614,0mμ)、セイフティ・イエロー
(578,8mμ)、フルオレセント・レモン・イエロ
ー (571,3mμ)、フルオレセント・トラフィッ
ク・イエロー(582,0mμ)、セイフティ・グリー
ン(520,5mμ)、フルオレセント・グリーン(5
35,5mμ)等があり、日本ではシンロイヒカラーF
Zシリーズ、シンロイヒカラーFAシリーズ、シンロイ
ヒカラーFMシリーズ、シンロイヒ・インキベースBO
シリーズ等が商品化されており、FZ−2000シリー
ズ、FZ−5000シリーズ。
FZ−6000シリーズ、FA−200シリーズ等が本
発明において便利に使用できる。
また、感光体(フォトセンシティブ材料、フォトクロミ
ック材料)は一般の感光性色素、不溶性銀化合物、不溶
性タリウム化合物、フォトクロミックガラス粉末等であ
る。
本発明に用いるインキは可及的速やかに硬化するインキ
を用いることが必要であり、これには紫外線硬化型イン
キを用いるのが便利である。また自然硬化型、空気硬化
型、加熱乾燥型のインキでは作業性が悪い上、有香粉末
を入れたインキを使用する時にはどうしても香調に変化
を来すことが本発明者らによって認められたのである。
また本発明の記録カードは単色表面のものでも、図柄あ
るいは文字もしくはそれらの2以上の組合せで表示した
表面を有するものであってもよいが、特別な湿潤状態と
か水中であるいは高温で使用するようなものには適しな
いので除外される。この記録カードは基板が紙、プラス
チックス、金属(アルミニウム蒸着、アルミニウムラミ
ネート)もしくはこれらのいずれか一種以上を複合させ
たものでもよいが、肝心なことは基板が硬質であり、紫
外線硬化インキによって生成する硬質皮膜と密着し、そ
の皮膜を安定に載置できるものでなくてはならないこと
である。この紫外線硬化インキ皮膜の強さと密着性につ
いて本発明者らは多数の研究を行った結果、その記録カ
ードの表面に硬化皮膜が厚さ50μm以下、とくに好ま
しくは5〜40μmである場合に最強の実用的物性が付
与されることが分かったのである。また基板は多くの場
合、祇−プラスチックス複合シート、プラスチックス−
金属複合シート、プラスチックス−プラスチックス複合
シートのいずれかの材料よりなっている場合が多く、美
術的外観を重視する場合には金属部分はホログラム加工
しておいてもよいのであり、印刷図柄とホログラム図柄
を共有せしめている場合もある。なお、このホログラム
加工等は例えば転写方式で行われるのが便利である。
また本発明の記録カードが磁気記録カードであるときに
は、印刷を最終工程中で行う場合、紫外線硬化する無色
インキまたは着色インキはカードの全面または部分のい
ずれかに付着されるものであり、部分膜にした場合には
異種の光学的性能を有するインキ膜を重ねたり、あるい
は部分的にインキ膜の香りの強さを加減したりする印刷
膜を形成させることも可能である。本発明においては特
殊なインキを使用するため電子線照射硬化では成分の変
化が大きすぎまた操作が簡便でない傾向があるが、膜厚
が50μm以下であれば紫外線硬化ができることが本発
明者らによって見出された。
もっとも紫外線硬化では光増感剤の使用を必要とはする
が、この光硬化開始剤の量は他の紫外線硬化反応に比し
て多くはなく、且つ本発明のように主要成分を粉末とし
て固定化しておいた場合にはこの成分にはほとんど作用
しないものであることも本発明者らによって明らかにさ
れた。
紫外線硬化インキに用いるインキ用樹脂としては(メタ
)アクリル酸エステルオリゴマー、ウレタン化(メタ)
アクリル酸エステルオリゴマー。
多官能性(メタ)アクリル酸エステルオリゴマー。
不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂、エポキシ変性(メ
タ)アクリル酸エステルオリゴマー等が用いられ、溶剤
としては反応性希釈剤が用いられる。
そして印刷適性をよくするため、場合によっては有機溶
剤が加えられることがあるがその使用量は可及的少ない
方が硬化に都合がよい。また香料を添加する場合、香料
を紫外線硬化インキに直接的に加えると紫外線硬化し難
くなる傾向があるのでこれを必要とする場合であっても
可及的少なく添加されるべきで、有香物質は原則として
本発明にいう有香粉末として紫外線硬化インキに加えら
れ均一に分散されるべきである。このインキは光開始剤
によって硬化が促進されるもので、その重要なものはベ
ンゾインエーテル、α−アジロキシムエステル、アセト
フェノン誘導体、ベンゾフェノン誘導体、ベンジルケタ
ール、ケトン−アミン系配合物、ジアゾニウム塩等であ
る。紫外線照射による硬化はベンゾフェノンやキノンの
ごとく水素引抜剤として作用して重合を開始し、ミヒラ
ーケトンは励起分子内電荷移動状態で反応を行う。また
キサントンやフルオレノンはアミンや硫黄化合物から電
子ドナーが存在した場合水素引抜剤として働く。さらに
色素をはじめとする市販の各種増感剤は光を吸収して励
起状態となり酸素の存在下と非存在下ではやや異なった
反応経路をとって重合を進行させる。エポキシ樹脂の光
硬化触媒としてはジチオール、ポリチオールがよく用い
られる。
本発明はこれらのインキ樹脂の種類とか重合促進剤(光
開始剤、光付加剤、増感剤、触媒)の如何にかかわらず
実施できるものである。
また本発明に用いられる印刷方法は平版印刷。
凸版印刷、スクリーン印刷、グラビア印刷、オフセット
印刷、フレキソ印刷、転写印刷、コーティング印刷等各
種の方法が採用される。
本発明においてインキ膜の硬化に用いられる紫外線ラン
プは高圧水銀灯、低圧水銀灯、メタルハライドランプ、
蛍光灯等であり、これらの選択は目的とする反応の種類
に応じて行われるべきである。本発明における紫外線硬
化は0〜150°C1特に好ましくは10〜90°Cに
おいて0.5〜20秒の範囲で行われることが多く、何
回も紫外線硬化が行われる多層コーティングとか多層印
刷を行う場合には1回の照射時間は短くされる傾向にあ
る。
ここで用いられるインキは、−iにオリゴマー(光重合
性プレポリマー)、モノマー(反応性希釈剤、光重合性
モノマー)が主体であり、必要に応じて増感剤(光重合
開始剤)の添加量が増減され、このほかに顔料(ここで
は光エネルギー変換剤等の粉末が用いられる)、安定剤
、接着性賦与剤。
ミスチング防止剤、ワックス等が添加されることがある
。紫外線硬化インキを用いる平版印刷ではカルトン印刷
にその特長が生かされており、カルトン用枚葉平版紫外
線硬化インキの代表的なビヒクルの組成はエポキシアク
リレート40.0部、ポリオールアクリレート27.0
部、光重合開始剤3.9部。
トリメチロールプロパントリアクリレート4.0部。
メチルハイドロキノン0.1部のばか顔料等25.0部
というような具合である。
さて、この処方の顔料に相当する部分の一部を本発明に
いう有香粉末におきかえれば標準的なカルトン用枚葉平
版有香紫外線硬化インキになる。
オフセット印刷機を用いて紫外線硬化インキ(ここでは
紫外線硬化フェスという)をオーバープリントするほか
にこのフェスをロールコータ−やスクリーン印刷機によ
ってコーティングすることができる。このようなオーバ
ープリント用ワニスの代表的なビヒクルの処決例を示す
と、エポキシアクリレート(オリゴマー)50部、トリ
メチロールプロパントリアクリレート30部、1.6−
ヘキサンジオールジアクリレート8部、2−ヒドロキシ
−2−メチルプロピオフェノン6部、2.2−ジメトキ
シ−2−フェニルアセトフェノン4部。
ワックス1部、ジェタノールアミン1部の混合物がある
本発明者らは上記したような各材料を用いて各種の形式
の光変換性記録カードを作成し、そのカード性能ならび
に性能を1〜30力月にわたり試験したところカード性
能には何らの変化はなく、有香粉末を加えたものについ
てはその香調が6〜10力月後に若干変化したという程
度であった。
〔実施例〕
以上に示したごとく本発明は従来からの製品に比べ格段
にすぐれた内容と価値を有しているものである。本発明
の技術的内容を更に解説するため多数の実験例中より代
表的な数例を選んで以下に実施例として示すことにする
。本発明の方法は単に実施例のみに限定して解釈される
べきではなく、本発明の趣旨と精神とを逸脱せざる限り
任意にその実施態様を変更して実施しうろことは当然で
ある。
実施例1 市販の紫外線硬化インキ(大日精化工業株式会社製、セ
イカビーム PHC−2300,光重合開始剤を含む)
に同重量の蓄光顔料(シンロイヒ株式会社製、LC−C
;IA、成分ZnS : Cu、粒度10〜15μm)
を混和しスクリーン印刷機を用いて、テレホンカードの
挿入方向を示す矢印(−+)部分と使用済みパンチ穴(
・)部分に印刷を行い、紫外線照射して半硬化の状態に
なし、その上に紫外線硬化インキ(日東電工株式会社製
、NU−2004,光重合開始剤を含む)をフレキソ印
刷法により薄くコーティングし再び紫外線を照射して完
全に硬化させた。以上の紫外線照射は三印刷機械株式会
社製5AN−UV装置を用いて行った。
このテレホンカードは使用にあたって矢印とパンチ穴が
容易に識別できるため大変便利であった。
実施例2 β−フェニルエチルアルコール2.3g、 桂皮アルコ
ール0.6g、酢酸ベンジル0.3g、テルピネオール
0.3g、  ヨノン0.3g、  α−アミルシンナ
ミックアルデヒド0.1g、オイゲノール0.1g。
イソオイゲノール0.1g、フェニルアセトアルデヒド
ジメチルアセクール0.05 gおよびインドール0.
001 gの香料混合物をエタノール50mfに溶解し
てエタノール溶液とする。このエタノール溶液をβ−シ
クロデキストリン30gを温水1000mj!に溶解し
た水溶液に投入してはげしく撹拌しつつ氷冷すると上記
の香料混合物がβ−シクロデキストリン包接化合物とな
って沈澱するのでこれを濾別して水洗したのち充分脱水
し濾紙上に拡げて室温で風乾し粉砕して微粉末Aとする
。またローズ油3.5g、ゲラニオール3.1g、  
シトロネロール1.5 g 、ゼラニウム油0.7g、
酢酸リナリル0.1gおよびイランイラン油0.1gの
香料混合物をエタノール15m!に溶解した溶液を珪酸
リン酸ジルコニウム微粉末(第−稀元素化学工業株式会
社製、ZSP−100を粉砕して粒径1ミクロン以下に
したもの)30gに散布してはげしく混合したのち低温
減圧下でエタノールを蒸発させたのち粉砕して微粉末B
とする。微粉末Aと微粉末Bとを窒素雰囲気中で充分混
合し配合有香粉末とする。この有香粉末10gをコンテ
ックス(東華色素株式会社製)3gに投入して充分混合
しペースト状とする。このペースト状物と紫外線硬化イ
ンキ(東華色素株式会社製、  UV  ベスト・キュ
ア OPニス)100gとを混練して均一に分散してイ
ンキとする。このインキ100gにLC−C;IA(シ
ンロイヒ株式会社製・成分ZnS :Cu)の分級品粉
末(粒度5〜10 am) 90 gを加えて混練した
のち、この混練インキをシルクスクリーン法により4色
カラー印刷されたテレホンカードの表面に部分被覆(厚
さ20〜30μm)を行ない紫外線照射(三印刷機械株
式会社製5AN−UV使用)を10秒間行った。その結
果、混練インキは紫外線硬化してこのインキ塗布部は2
3〜28μmの厚みのローズ香を有する夜光型(蓄光型
)の皮膜となり目的とする製品が得られた。
なお、上記の製法で作られた製品は紫外線硬化によって
リン光体の光調ならびに香気の変化もなく、とくに室温
で6力月間保存した程度では香調に変化はなく、以後1
力月の間に若干薄くはなるが香調のバランスに変化はな
かった。なお、比較例として上記の香料を粉末とせず直
接的に香料のまま所定量のコンテックスならびに紫外線
硬化インキに投入し充分混練したものを印刷して同様に
紫外線による硬化を行なったが、硬化は極めて不充分で
、かつ香料が分解し香調のよいものが得られなかった。
実施例3 酪酸イソアミル20g、吉草酸イソアミル2gおよび酢
酸イソアミル15gの香料混合物をエタノール200g
に溶解してエタノール溶液とし、このエタノール溶液を
アエロジル#200(日本アエロジル株式会社製)15
0gの中に撹拌しつつ投入して含浸させて微粉末とし低
温で風乾してエタノールを蒸発させたものを粉末Aとす
る。また酪酸エチル4gおよびバニラ豆抽出物8gの香
料混合物をエタノール100gに溶解した溶液を活性リ
ン酸ジルコニウム微粉末(第−稀元素化学工業株式会社
製)200gに散布して激しく混合したのち、余剰のエ
タノールを低温減圧下で蒸発させ粉砕して微粉末としこ
れを粉末Bとする。この粉末Aと粉末Bとを窒素雰囲気
中で充分混合し配合有香粉末とする。この有香粉末50
gをレジューサ−(東華色素株式会社製)5gに投入し
て充分混合しペースト状となし、これと紫外線硬化イン
キ(東華色素株式会社製)150gを充分混練して均一
に分散する。このインキ100gにシンロイヒカラー・
FA−203レツド(シンロイヒ株式会社製)3gを加
えて混練したのち、この混練インキを用いてシルクスク
リーン法を用いてプラスチックスカード(JR東日本株
式会社発行のオレンジカード)の着色された絵柄表面の
一部に厚さ10μmになるよう付着させ5秒間紫外線硬
化(三印刷機械株式会社製5AN−UV使用)させ9μ
mの厚みの蛍光顔料を含む有香膜を形成させた。これは
フレーバー調芳香を有する赤色蛍光部分を有する製品で
室温で6力月間保存したが香調ならびに色調に変化はな
く記録カードとしての用途だけではなく、また定期券入
れ用の匂いカードとしても使用できることが分かった。
実施例4 市販の紫外線硬化インキ(大阪印刷インキ株式会社製、
ライトセットAPO10メジウム、光重合開始剤を含む
)140部に60部の蓄光顔料(シンロイヒ株式会社製
、LC−CIA  粒度10μm)と蛍光顔料(シンロ
イヒ株式会社製、  FM−104オレンジ)10部を
メチルエチルケトン100部に溶解させ、この溶液2部
を混和し、インキペーストAとする。
次に、オレンジ香料20部を活性リン酸ケイ酸ジルコニ
ウムの微粉末(第−稀元素化学工業株式会社製)40部
に散布して激しく混合し、粉末Bをつくり、この粉末B
にインキペーストA200部を加えて充分に混練して均
一に分散する。この混練インキでミカンの絵柄の印刷さ
れたテレホンカードの表面にオフセット印刷機で付着さ
せ30μmの厚みのオレンジ香を有する部分被覆を行い
、紫外線照射(三印刷機械株式会社製、5AN−UV使
用)を10秒間行い、紫外線硬化させ製品とした。
上記の製法で作られた製品は紫外線硬化による香気の変
化もなく室温で6ケ月間保存していても香調に変化はな
く、以後6ケ月の間に若干薄くはなるが香調に変化はな
かった。
また、この製品の色彩は昼間はパステル調のオレンジ色
で夜間は淡いオレンジ色の発光を有するもので商品価値
として非常に高いものである。
〔発明の効果〕
本発明は新しい光変換性記録カードに関するもので、従
来は単に図柄のみでリン光性とか蛍光性のなかった各種
のカードに面白味とか美しさを与え且つ場合によっては
各人の好みにあった永続性のある麗しい香りを賦与し、
カード自体の機能性のほかに芸術性を追加して記録カー
ドの商品価値を倍加するものである。したがって、本発
明の作用効果はその使用者の日常生活とか流通環境にお
いて絶大な効果を有するものであるといいうる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)リン光体、蛍光体および感光体よりなる群から選
    ばれた少なくとも一つの光エネルギー変換剤の粉末を分
    散した紫外線硬化インキを記録カードの表面に厚さが5
    0μm以下になるように付着させたのち紫外線を照射硬
    化させてなることを特徴とする光変換性記録カード。
  2. (2)記録カードが単色表面を有するかまたは図柄ある
    いは文字もしくはそれらの2以上の組合せで表示した表
    面を有するものである特許請求の範囲(1)項記載の光
    変換性記録カード。
  3. (3)リン光体、蛍光体および感光体よりなる群から選
    ばれた少なくとも一つの光エネルギー変換剤の粉末と有
    香粉末とを分散した紫外線硬化インキを記録カードの表
    面に厚さが50μm以下になるように付着させたのち紫
    外線を照射硬化させてなることを特徴とする光変換性記
    録カード。
  4. (4)有香粉末が香料を包接法、含浸法、吸収着法、賦
    形材使用法またはマイクロカプセル化法のいずれかによ
    り粉末化してある特許請求の範囲(3)項記載の光変換
    性記録カード。
  5. (5)記録カードが単色表面を有するかまたは図柄ある
    いは文字もしくはそれらの2以上の組合せで表示した表
    面を有するものである特許請求の範囲(3)項記載の光
    変換性記録カード。
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