JPH011535A - 多層シュリンクフィルム - Google Patents

多層シュリンクフィルム

Info

Publication number
JPH011535A
JPH011535A JP63-26861A JP2686188A JPH011535A JP H011535 A JPH011535 A JP H011535A JP 2686188 A JP2686188 A JP 2686188A JP H011535 A JPH011535 A JP H011535A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
film
stretching
temperature
propylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63-26861A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS641535A (en
JP2570359B2 (ja
Inventor
忠俊 小川
輝昭 吉田
Original Assignee
住友化学工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 住友化学工業株式会社 filed Critical 住友化学工業株式会社
Priority to JP63026861A priority Critical patent/JP2570359B2/ja
Priority claimed from JP63026861A external-priority patent/JP2570359B2/ja
Publication of JPH011535A publication Critical patent/JPH011535A/ja
Publication of JPS641535A publication Critical patent/JPS641535A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2570359B2 publication Critical patent/JP2570359B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、軟質で、しかも低温収縮特性、透明性、光沢
、耐ブロッキング性等の緒特性が優れ、好ましくは耐引
裂特性が優れた多層のツユリンク包装用フィルムに関す
る。
〈従来の技術〉 現在シュリンク包装用フィルムの素材としては、ポリプ
ロピレン、ポリ塩化ビニノペポリエチレン等が知られて
いるが、それぞれ長所、短所を有しており、全ての面で
満足すべきものは得られていない。
ポリ塩化ビニルは、透明性が優れ、低温収縮性が極めて
優れているが、低温耐性、耐引裂特性が悪く、溶断シー
ル時腐食性ガス発生等の問題がある。  ・ポリエチレ
ンとしては、最近、線状低密度ポリエチレンを素材とし
て2軸延伸処理されたフィルムが出されているが、低温
耐性、シール部強さが優れているものの透明性が悪かっ
たり、低温収縮性がそれ程よくなかったりする問題があ
る。
ポリプロピレンとしては、エチレンを3〜5wt%程度
共重合したプロピレン−エチレンランダム共重合体や、
エチレンを1〜3wt%、ブテン−1を3〜lQ1.v
t%程度共重合したプロピレン−エチレン−ブテン−1
三元ランダム共重合体を2軸延伸処理されたフィルムが
有るが、透明・光沢が優れているものの、低温収縮性が
それ程よくなく、耐引裂特性が劣るといった欠点を有し
ている。又、同じプロピレン系共重合体の中でも、比較
的多量のブテン−1を共重合したプロピレン−ブテン−
1共重合体を素材としたフィルム(特開昭53−113
692号公報)が有るが、ポリ塩化ビニル製フィルムに
匹敵する低温収縮性を示すフィルムを得ることも可能で
あるものの、該フィルムは耐ブロッキング性が悪く、耐
引裂特性が劣るといった欠点を有している。
又、以上のような単層フィルムの他に、線状ポリエチレ
ン樹脂を芯層として、プロピレン−エチレン共重合体を
画表皮層とした多層の収縮フィルムが知られている(特
開昭58−166049号公報)。しかし、本発明者ら
の知見によれば、確かに、線状ポリエチレン樹脂とプロ
ピレン−エチレン共重合体との双方の利点を合わせ持ち
、透明・光沢が優れ、耐引裂特性も成る程度改良されて
いるものの、低温収縮性については、そんなによくない
という問題がある。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明は、以上のような状況に鑑み、透明性、光沢、耐
ブロッキング、低温耐性、シール部強さ等の諸特性が優
れ、好ましくは耐引裂特性も優れ、なおかつ、低温収縮
性が極めて優れたシュリンク包装用フィルムを提供しよ
うとするものである。
く課題を解決するための手段〉 本発明者等は、中間層にビカット軟化点の低い特定のプ
ロピレン系軟質樹脂や、線状超低密度ポリエチレン、あ
るいはそれらを複数層として用い、雨量外層として特定
のポリプロピレン系樹脂を用いることにより上記諸特性
を全て合わせ持つシュリンク包装用フィルムが得られる
ことを見出すに到り、本発明を完成した。
即ち、本発明は、中間層としてビカット軟化点が115
℃以下のプロピレン系軟質樹脂から本質的に成り、雨量
外層として、ビカット軟化点が中間層用軟質雲脂のビカ
ット軟化点以上で、しかも80℃〜150℃であるポリ
プロピレン系樹脂から本質的に成り、成膜後、延伸処理
されてなる多層シュリンクフィルムと中間層として線状
超低密度ポリエチレンから本質的に成り、雨量外層とし
てビカット軟化点が80℃〜150℃であるポリプロピ
レン系樹脂から本質的に成り、成膜後、延伸処理されて
なる多層シュリンクフィルムに関する。
本発明の多層シュリンクフィルムの特徴は、ポリ塩化ビ
ニル製シュリンクフィルムに匹敵する低温収縮性を示す
のにもかかわらず、耐ブロッキング性が優れ、さら:こ
透明性、光沢、低温耐性、シール部強さ等の諸特性が優
れ、好ましくは耐引裂特性も優れ、なおかつ収縮包装時
のコーナ一部のシワの発生が少なく仕上りがきれいであ
り、しかも、溶断シール時腐食性ガスの発生がないこと
である。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明多層シュリンクフィルムの雨量外層として使用す
るポリプロピレン系樹脂は、公知のもので、プロピレン
−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレン−
ブテン−1三元ランダム共重合体、プロピレン−ブテン
−1共重合体などのプロピレン系共重合体であり、これ
らのうち後者の2つが、低温延伸特性がよく好ましく、
ビカット軟化点が80℃〜150℃のものであり、好ま
しくは85℃〜140℃のものであり、さらに好ましく
は85℃〜130℃である。ビカット軟化点が該上限界
を上形ると、低温での延伸ができなくなったり、フィル
ムが失透したりするので好ましくなく、該下限界を上廻
ると、フィルムの耐ブロッキング性や滑り性が悪くなり
好ましくない。なお、上記プロピレン系共重合体におい
て、特定のプロピレン−α−オレフィン共重合体を20
重量%以上含有したポリプロピレン系樹脂は、低温で延
伸しても、延伸時失透が生じがたく又、延伸加工性が良
好であり好ましい。
上記特定のプロピレン−α−オレフィン共重合体は、触
媒系として、公知のα−オレフィンの立体規則性重合用
触媒であり、いわゆるチーグラー・ナツタ触媒、すなわ
ち周期律表第■〜■族遷移金属化合物と周期律表第1〜
■族典型金属の有機化合物と電子供与性化合物等の第3
成分からなるものを使用し、重合法として、溶剤中で重
合する溶剤重合法あるいは気相中で重合する気相重合法
などにより製造することができる。例えば、特願昭61
−164505号公報に記載された共重合体(B)を重
合する方法で得ることができるが、以下に規定する条件
を満足するものならばそれでよい。
該プロピレン−α−オレフィン共重合体は、プロピレン
と炭素数4以上のα−オレフィン又はプロピレンと炭素
数4以上のα−オレフィンとエチレンとの共重合体で、 ■ 共重合体の炭素数4以上のα−オレフィン含有量が
8〜35モル% ■ 共重合体のエチレン含有量が5モル%以下■ 共重
合体の冷キシレン可溶部が15〜7Qwt%なる条件を
満足する共重合体である。
該プロピレンーα−オレフィン共重合体ハ、コモノマー
として炭素数4以上のα−オレフィンあるいはエチレン
を少量併用して使用する。炭素数4以上のα−オレフィ
ンとしては、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−L
 4−メチル−ペンテン−1等の単独あるいは併用系が
あげられるが、例えば、気相重合を実施した場合、液化
しにくいことかろ分圧を高くとれるブテン−1を主成分
とするのが好ましい。
該プロピレン−α−オレフィン共重合体の炭素数4以上
のα−オレフィン含有量は、8〜35モル%であり、1
0〜30モル%が好ましい。炭素数4以上のα−オレフ
ィン含有量が該下限界を下廻ると、低温での延伸時失透
したり、破断したりして好ましくなく、該上限界を下廻
ると、延伸後のフィルムの滑りや耐ブロッキング性が悪
くなり好ましくない。
該プロピレン−α−オレフィン共重合体のエチレン含有
量は5モル%以下であり、3モル%以下が好ましい。エ
チレン含有量が該上限界を下廻るとフィルムの透明性が
経時的に悪化したり、耐ブロッキング性が悪くなったり
して好ましくない。
該プロピレン−α−オレフィン共重合体の冷キシレン可
溶部(CXS) L! 15〜70wt%テアリ、16
〜5Qwt%がより好ましい。CXSが該下限界を下廻
ると、低温での延伸時失透したり、破断したりして好ま
しくなく、該上限界を下廻ると、延伸後のフィルムの滑
りや耐ブロッキング性が悪くなり好ましくない。
本発明で、両最外層用に使用するポリプロピレン系樹脂
の好ましい態様において、それに含まれる該プロピレン
−α−オレフィン共重合体の配合割合は20重量%以上
であり、30重量%以上が好ましい。該プロピレン−α
−オレフィン共重合体の配合割合が該下限界を下廻ると
、低温での延伸時失透したり、破断したりして好ましく
ない。
本発明で、両最外層用に使用するポリプロピレン系樹脂
のメルトインデックス(Ml:230℃測定)は0.5
〜29g/10分のものである。本樹脂には、ビカット
軟化点が150℃以上のプロピレン共重合体(例えば、
ポリプロピレンホモポリマー)を添加することができる
。この場合、組成物としてのビカット軟化点が前記に規
定した範囲に入るのが好ましい。又、本樹脂には、他の
高分子化合物を少量添加してもよい。
本発明の多層シ二リンクフィルムの中間層として使用す
るプロピレン系軟質樹脂とは、前記最外層用のポリプロ
ピレン系樹脂において、ビカット軟化点が115℃以下
のものであり、ビカット軟化点が110℃以下のものが
好ましく、105℃以下のものがより好ましい。
ビカット軟化点が該上限界を越えると、低温での延伸が
できな(なったり、フィルムが失透したりするので好ま
しくない。
中間層として使用するプロピレン系軟X樹脂のビカット
軟化点は、最外層用のポリプロピレン系樹脂のビカット
軟化点以下でなければならない。
これは、多層フィルム構造にする利点がなくなるからで
ある。
即ち、最外層用のポリプロピレン系樹脂は、フィルムの
耐熱性、耐ブロッキング性、耐スクラッチ性等の特性を
付与される為にビカット軟化点は、中間層用樹脂よりも
高くする必要がある。
中間層として使用するプロピレン系軟質樹脂の好ましい
態様として、最外層用のポリプロピレン系樹脂め所で規
定した、プロピレン−α−オレフィン共重合体を20重
量%以上含むものが好ましい。これは、低温延伸が行い
易くなるし、延伸時失透が生じがたいからである。
中間層として使用するプロピレン系軟質樹脂の好ましい
態様として、プロピレン系共重合体に石油樹脂等の炭化
水素樹脂をブレンドした樹脂組成物(特開昭49−99
645号公報、特開昭49−99646号公報、特願昭
61−260982号公報)などがあげられる。
本発明の多層シュリンクフィルムの中間層として使用す
る線状超低密度ポリエチレンとは、長鎖分岐を実質的に
有しないところの、エチレンとα−オレフィンとの共重
合体であり、密度が0.850〜0.907g/cm3
のものであり、このましくは0.850〜0、905 
g /cm3のものである。
密度が該上限界を上形ると、低温での延伸ができなくな
り、ひいては低温収縮性が悪くなるし、又フィルムの耐
引裂特性、低温耐性の改良効果がそれ程よくなく、好ま
しくない。密度が該下限界を下廻る共重合体は、実質的
に得られ難く好鳶しくない。
α−オレフィンとしては、プロピレン、ブテン−1、ヘ
キセン−1,4−メチルペンテン−1、オクテン−1、
デセン−1等が例示できるが、単独あるいは併用して使
用することができる。重合法としては、遷移金属触媒を
用いて、中低圧下で溶液重合や、ガス重合する方法ある
いは、高圧法ポリエチレンを得るのと同じような高圧下
と高温下で遷移金属触媒を用いて重合する方法などがあ
る(例えば、特開昭59−230011号公報、特願昭
60−63048号公報の参考例5.6)。
従来から公知の線状低密度ポリエチレンは、単層でのフ
ィルム延伸加工は、可能であるが、線状超低密度ポリエ
チレンとなると、単層でのフィルム延伸加工は、その極
限に密度を低下させたことからと思われるが、不可能で
あることから、シュリンクフィルムを得るのに必要な延
伸加工には使えないだろうと考えられたのにもかかわら
ず、多層フィルムの中間層とすることにより、驚くべき
ことに延伸加工が可能となり、優れたシュリンクフィル
ムが得られたのである。
該線状超低密度ポリエチレンは、その密度に対応した結
晶性を持つものであるが、はとんど結晶性を有しないゴ
ム状の共重合体であってもかまわない。
又、メルトインデックス(MI:190℃測定)として
は、0.1〜20g/l、0分のものである。
該線状超低密度ポリエチレンには、線状低密度ポリエチ
レンをブレンドすることができるが、ブレンド物の密度
としては、前記で規定した範囲に入るのが好ましい。又
、本発明の効果を著しく損なわない範囲において、高圧
法ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイ
オノマー、エチレン−メチルメタクリレート、エチレン
−エチルアクリレート、エチレン−アクリレート、など
の高分子化合物を添加してもよい。
本発明の中間層に使用する樹脂のメルトインデックスは
0.1〜30g/10分のものである。
(但し、プロピレン系樹脂は230℃、エチレン系樹脂
は190℃で測定した。)。
本発明の多層シュリンクフィルムにおいて、好ましい態
様として複数の中間層を設け、各々に、前記で規定した
プロピレン系軟質樹脂と線状超低密度ポリエチレンを使
用するのがあげられる。
本フィルムは中間層として、プロピレン系軟質樹脂を使
用した時に多層シュリンクフィルムが有する劣った耐引
裂特性を改良でき、しかも、中間層として線状超低密度
ポリエチレンを使用した時に有する、高速包装時に問題
となる遅い収縮速度を改良できるという利点を有してい
る。
本発明の多層シュリンクフィルムにおいて、中間層と雨
量外層との厚み構成として、最外層は0.05〜0.3
5、中間層は0.30〜0.90なる構成比であるのが
好ましい。
本発明の多層シュリンクフィルムは、必須成分としての
中間層と雨量外層以外に、他の層を設けてもよい。(例
えば、リプロ層等) 本発明において、各層を構成する樹脂組成物には、帯電
防止剤、耐ブロッキング剤、滑剤、防曇剤、安定剤、お
よび造核剤などの添加剤を添加することができる。
本発明の多層シュリンクフィルムを得る為の加工法とし
ては、まず多層ダイスを用いたTダイキャスト法や水冷
インフレ法などの公知のシート加工法を採用することが
できる。次に、延伸処理方法としてはロール延伸やロー
ル圧延などの公知の1軸延伸方法、ならびにテンター2
軸延伸やチューブラ−2軸延伸などの公知の2軸延伸方
法が採用できる。
延伸温度としては、出来るだけ低温であることが、得ら
れたフィルムの低温収縮性が向上することから好ましい
が、両最外層のポリプロピレン系樹脂のビカット軟化点
が高いと低温での延伸はむずかしくなる。適当な延伸温
度は、常温から150℃の範囲である。
又、延伸倍率としては、2〜10倍が好ましい。
この場合、MD、TDの延伸倍率については、必ずしも
バランスさせる必要はなく、各々の用途に応じて任意に
選択することができる。又、ヒートセットを行ってもよ
い。
なお、実施例及び比較例におけるデーター及び評価は次
の方法に従って行ったものである。
(1)ヘイズ値 A S TM−D 1003に準拠する。
(2)ヤング率 ASTM−D882に準拠する。
但し、フィルム試験片形状: 20 X120の短冊型
チャック間距離:50mm 引張速度:5mm/分 (3) 引裂強度(エルメンドルフ) A、S TM−D1922に準拠する。
(4)加熱収縮率 5 cm角のフィルム試片を所定温度のグリセリン浴に
10秒間浸漬した時の収縮率を測定する。
加熱前の寸法−加熱後の寸法 収縮率(%)=              x100
加熱前の寸法 (5)ビカット軟化点 A S TM −D1525に準拠する。(但し荷重は
1kg) (6)密度 A S TM−D1505に準拠する。
但し、サンプル作製はJIS K 6760に準拠する
(7)冷キシレン可溶部(CXS> ポリマー5gをキシレン500dに溶解後、室温まで徐
冷する。ついで20℃のバス中に4時間放置した後濾過
し、濾液を濃縮、乾固、乾燥して秤量する。
以下、本発明を実施例により、さらに詳しく説明するが
、本発明はその要旨を越えない限り実施例に限定される
ものではない。
〈実施例〉 実施例1 最外層用樹脂として、住友ノーブレン■FS6623(
メルトインデックス5.9g/10分、プロピレン−エ
チレン−ブテン−1三元ランダム共重合体(エチレン含
量2.l wt%、ブテン−1含量5.1wt%)、ビ
カット軟化点125℃)を使用し、中間層用樹脂として
、住友化学製、線状超低密度ポリエチレン(エフセレン
■−VLSCN2002、エチレン−ブテン−1共重合
体、密度0.899 g/crl、メルトインデックス
2.2g/10分)を使用した。
プレス法にて、中間層の厚さが300 μで、両最外層
の厚さが各々100μの、総厚さ500 μの多層シー
トを作製した。それから90角シートを採取して、以下
の条件で2軸延伸フイルムを得た。
延 伸 機:東洋精機製卓上2軸延伸機温   度: 
90℃ 予熱時間:3分 延伸倍率:5×5倍(同時2軸延伸) 延伸速度:5m/分 なお、延伸温度としては90℃未満の温度では、延伸が
不可能であった。
上記で得た約20μ厚さのフィルムの物性を第1表に示
した。このフィルムは、軟質で、透明性と引裂強度が優
れ、しかも低温収縮性の優れたべとつきのない良好なフ
ィルムであった。
実施例2 最外層用樹脂として、プロピレン−ブテン−1共重合体
(ブテン−1含有量19.0モル%、CX523.1w
t%、メルトインデックス4.5g/10分、ビカット
軟化点99℃)を使用し、中間層用樹脂として、実施例
1で使用した中間層用樹脂と同じものを使用した。プレ
ス法にて、実施例1と同じ方法で厚さ500 μの多層
シートを得た。この多層シートから実施例1の延伸条件
で、延伸温度を70℃に変えた他は、同一の条件で、2
軸延伸フイルムを得た。なお、延伸温度としては、70
℃未満の温度では延伸が不可能であった。
上記で得た約20μ厚さのフィルムの物性を第1表に示
した。このフィルムは、軟質で、透明性と引裂強度が優
れ、しかも低温収縮性が極めて優れたべとつきのない良
好にフィルムであった。
実施例3 最外層用樹脂として実施例2で使用した最外層用樹脂と
同じものを使用し、中間層用樹脂として、実施例1で使
用した線状超低密度ポリエチレン75重量%と、線状低
密度ポリエチレンくスミ力セン■−LSFA201−0
、メルトインデックス1.8g/10分、密度0.92
1 g/Cr1)  25重量%からなる樹脂組成物(
メルトインデックス2.1g/10分、密度0.905
 g /c++f)を使用した。プレス法にて、実施例
1と同じ方法で厚さ500μの多層シートを得た。
この多層シートから実施例1の延伸条件で、延伸温度を
70℃に変えた他は、同一の条件で2軸延伸フイルムを
得た。なお、延伸温度としては、70℃未満の温度では
、延伸が不可能であった。上記で得た約20μ厚さのフ
ィルムの物性を第1表に示した。
このフィルムは、実施例2とのフィルムと同様良好なフ
ィルムであった。
実施例4 最外層用樹脂として、実施例2で使用した最外層用樹脂
と同じものを使用し、中間層用として、タフマー〇A−
4085(三井石油化学製、エチレン−ブテン−1共重
合体、メルトインデックス3.6g/10分、密度0.
88 g /cffl)を使用した。プレス法にて、実
施例1と同じ方法で厚さ500μの多層シートを得た。
この多層シートから、実施例1の延伸条件で、延伸温度
を70℃に変えた他は、同一の条件で2軸延伸フイルム
を得た。なお、延伸温度としては、70℃未満の温度で
は、延伸が不可能であった。上記で得た約20μ厚さの
フィルムの物性を第1表に示した。このフィルムは実施
例2とのフィルムと同様良好なフィルムであった。
実施例5 最外層用樹脂として、住友ノーブレン■WF816(プ
ロピレン−エチレンランダム共重合体エチレン含量4.
3wt%、メルトインデックス9.0g/10分)70
重量部と、実施例2で最外層用樹脂として使用したのと
同じプロピレン−ブテン−1共重合体30重量部とから
なる樹脂組成物(メルトインデックス7.5g/10分
、ビカット軟化点112℃)を使用し、中間層用樹脂と
して実施例1で使用した中間層用樹脂と同じものを使用
した。プレス法にて、実施例1と同じ方法で厚さ500
μの多層シートを得た。この多層シートから、実施例1
の延伸条件で延伸温度を80℃に変えた他は、同一の条
件で2軸延伸フイルムを得た。なお、延伸温度としては
、80℃未満の温度では延伸が不可能であった。上記で
得た約20μ厚さのフィルムの物性を第1表に示した。
このフィルムは、軟質で、透明性と引裂強度が優れ、し
かも低温収縮性が格段に優れた、べとつきのない良好な
フィルムであった。
実施例6 最外層用樹脂として、実施例5で使用した最外層用樹脂
と同じものを使用し、中間層用樹脂として、プロピレン
−ブテン−1共重合体(ブテン−1含有量21.1モル
%、CXS 26.2wt%、メルトインデックス3.
5g/10分、ビカット軟化点90℃)を使用した。プ
レス法にて、実施例1と同じ方法で厚さ500μの多層
シートを得た。この多層シートから、実施例1の延伸条
件で、延伸温度を80℃に変えた他は、同一の条件で2
軸延伸フイルムを得た。なお、延伸温度としては、80
℃未満の温度では延伸は不可能であった。上記で得た約
20μ厚さのフィルムの物性を第1表に示した。
二のフィルムは適度に軟質で、透明性と低温収縮性が優
れ、しかもフィルムがべとつかず耐ブロッキング性の良
好なフィルムであった。
実施例7 最外層用樹脂として、実施例2で使用した最外層用樹脂
と同じものを使用し、中間層用樹脂として、この最外層
用樹脂と同じものに、石油樹脂(荒用化学製アルコン@
P−115)を15重量部添加したものを使用した。プ
レス法にて、実施例1と同じ方法で厚さ500 μの多
層シートを得た。この多層シートから、実施例1の延伸
条件で、延伸温度を70℃に変えた他は、同一の条件で
2軸延伸フイルムを得た。なお、延伸温度としては、7
0℃未満の温度では延伸は不可能であった。上記で得た
約20μ厚さのフィルム物性を第1表に示した。
このフィルムは、適度に軟質で透明性と低温収縮性が優
れる上に、しかもフィルムがべとつかず耐ブロッキング
性の良好なフィルムであった。
実施例8 最外層用樹脂として、実施例5で使用した最外層用樹脂
と同じものを使用し、中間層用樹脂の1つ目として、実
施例7で使用した中間層用樹脂と同じものを、2つ目と
して実施例1で使用した中間層用樹脂と同じものを使用
した。
プレス法にて、2つの中間層について、各々厚さが15
0 μのシートを、又、雨量外層について、厚さが各々
100 μのシートを積層して、総厚さ500μの多層
シートを作製した。この多層シートから実施例1の延伸
条件で、延伸温度を80℃に変えた他は、同一の条件で
2軸延伸フイルムを得た。なお、延伸温度としては80
℃未満の温度では延伸は不可能であった。上記で得た約
20μ厚さのフィルム物性を第1表に示した。
このフィルムは、軟質で、透明性と低温収縮性と耐引裂
特性が優れ、べとつきのないフィルムである上に、加熱
収縮側定時収縮速度の速い良好なフィルムであった。
比較例1 最外層用樹脂として、実施例1で使用した最外層用樹脂
と同じものを使用し、中間層用樹脂として、スミ力セン
■−L(線状低密度ポリエチレン FA201−0、メ
ルトインデックス1.8g/10分、密度0.921 
g/crl)を使用した。プレス法にて、実施例1と同
じ方法で厚さ500 μの多層シートを得た。
この多層シートから、実施例1の延伸条件で延伸温度を
110℃に変えた他は、同一の条件で2軸延伸フイルム
を得た。なお、延伸温度としては、110℃未満の温度
では延伸が不可能であった。上記で得た約20μ厚さの
フィルムの物性を第2表に示した。このフィルムは、低
温収縮性がよくなかった。
比較例2 最外層用樹脂として、実施例2で使用した最外層用樹脂
と同じものを使用し、中間層用樹脂として、比較例1で
使用した中間層用樹脂と同じものを使用した。プレス法
にて、実施例1と同じ方法で厚さ500μの多層シート
を得た。この多層シートから実施例1の延伸条件で延伸
温度を90℃に変えた他は、同一の条件で2軸延伸フイ
ルムを得た。なお、延伸温度としては、90℃未満の温
度では延伸が不可能であった。上記で得た約20μ厚さ
のフィルムの物性を第2表に示した。このフィルムは、
低温収縮性がそれ程よくなかった。
比較例3 実施例1で使用した最外層用樹脂と同じものを単層で使
用した。プレス法にて、厚さ500μのシートを得た。
このシートから、実施例1の延伸条件で延伸温度を12
0℃に変えた他は、同一の条件で2軸延伸フイルムを得
た。なお、延伸温度としては、120℃未満の温度では
延伸が不可能であった。上記で得た約20μ厚さのフィ
ルムの物性を第2表に示した。
このフィルムは、低温収縮性がよくなかった。
比較例4 実施例2で使用した最外層用樹脂と同じものを単層で使
用した。プレス法にて、厚さ500μのシートを得た。
このシートから、実施例1の延伸条件で延伸温度を90
℃に変えた他は、同一の条件で2軸延伸フイルムを得た
。なお、延伸温度としては、90℃未満の温度では不可
能であった。上記で得た約20μ厚さのフィルムの物性
を第2表に示した。このフィルムは低温収縮性がそれ程
よくなかった。
比較例5 比較例1で使用した中間層用樹脂と同じものを単層で使
用した。プレス法にて、厚さ500 μのシートを得た
。このシートから、実施例1の延伸条件で延伸温度を1
10℃に変えた他は、同一の条件で2軸延伸フイルムを
得た。なお、延伸温度としては、110℃未満の温度で
は延伸が不可能であった。上記で得た約20μ厚さのフ
ィルム物性を第2表に示した。
このフィルムは、引裂強度は良好であったが、低温収縮
性がよくないフィルムであった。
比較例6 実施例1で使用した中間層用樹脂と同じものを単層で使
用した。プレス法にて、厚さ500 μのシートを得た
。このシートから、実施例1で示した延伸条件で、延伸
温度を広範囲に変えた他は、同一の条件で2軸延伸を試
みた。しかしいずれの条件においても満足なフィルムか
えられなかった。
比較例7 実施例7で使用した中間層用樹脂と同じものを単層で使
用した。プレス法にて厚さ500μのシートを得た。こ
のシートから、実施例1で示した延伸条件で延伸温度を
70℃に変えた他は、同一の条件で2軸延伸フイルムを
得た。しかし、このフィルムは、べとつきが著しく、耐
ブロッキング性の悪いフィルムであった。
〈発明の効果〉 本発明の多層シュリンクフィルムは、低温収縮性がよい
上に、透明性、耐ブロッキング性が優れている。又収縮
包装時、コーナ一部のシワの発生が少なく、仕上がりが
きれいであった。
又、フィルムがソフトであることから、被包装物をソリ
返らせるといった問題もなかった。更に、溶断シール時
腐食性ガスの発生がなく、かつ安価に製造できるという
極めて大きな実用的価値を有するものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)中間層としてビカット軟化点が115℃以下のプ
    ロピレン系軟質樹脂から本質的に成り、両最外層として
    、ビカット軟化点が中間層用軟質樹脂のビカット軟化点
    以上で、しかも80℃〜150℃であるポリプロピレン
    系樹脂から本質的に成り、成膜後、延伸処理されてなる
    多層シュリンクフィルム。
  2. (2)中間層が、プロピレン系共重合体に炭化水素樹脂
    をブレンドした樹脂組成物である請求項1記載の多層シ
    ュリンクフィルム。
  3. (3)中間層として線状超低密度ポリエチレンから本質
    的に成り、両最外層として、ビカット軟化点が80℃〜
    150℃であるポリプロピレン系樹脂から本質的に成り
    、成膜後、延伸処理されてなる多層シュリンクフィルム
  4. (4)複数の中間層のうち、少なくとも1層がビカット
    軟化点が115℃以下のプロピレン系軟質樹脂から本質
    的に成り、かつ、少なくとも1層が線状超低密度ポリエ
    チレンから本質的に成り、両最外層として、ビカット軟
    化点が、中間層用該プロピレン系軟質樹脂のビカット軟
    化点以上でしかも80℃〜150℃であるポリプロピレ
    ン系樹脂から本質的に成り、成膜後、延伸処理されてな
    る多層シュリンクフィルム。
JP63026861A 1987-03-09 1988-02-08 多層シュリンクフィルム Expired - Fee Related JP2570359B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63026861A JP2570359B2 (ja) 1987-03-09 1988-02-08 多層シュリンクフィルム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62-53516 1987-03-09
JP5351687 1987-03-09
JP63026861A JP2570359B2 (ja) 1987-03-09 1988-02-08 多層シュリンクフィルム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JPH011535A true JPH011535A (ja) 1989-01-05
JPS641535A JPS641535A (en) 1989-01-05
JP2570359B2 JP2570359B2 (ja) 1997-01-08

Family

ID=26364715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63026861A Expired - Fee Related JP2570359B2 (ja) 1987-03-09 1988-02-08 多層シュリンクフィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2570359B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9226616D0 (en) * 1992-12-21 1993-02-17 Printed Forms Equip Pressure sealing machine and method
JP3258831B2 (ja) * 1994-09-29 2002-02-18 株式会社興人 ポリプロピレン系熱収縮性積層フィルム
BR0105925A (pt) * 2000-03-22 2002-02-26 Basell Technology Co Bv Filmes multicamadas termo-seláveis e termo-contráteis
JP6369221B2 (ja) * 2014-08-25 2018-08-08 三菱ケミカル株式会社 包装体

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5591665A (en) * 1978-12-29 1980-07-11 Toyo Boseki Package of high sealinggup property
JPS55118859A (en) * 1979-03-07 1980-09-12 Asahi Dow Ltd Cold high orientation multilayer film and its preparation
JPH082625B2 (ja) * 1987-03-02 1996-01-17 大倉工業株式会社 ポリプロピレン系積層熱収縮性フイルム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR910006232B1 (ko) 다층 수축 필름
JP4068978B2 (ja) ポリオレフィン樹脂組成物およびこれを用いたシュリンクフィルム
JP2003527983A (ja) 熱収縮性のシール可能な多層フィルム
JPH0899393A (ja) ポリオレフィン系熱収縮性積層フィルム
JP2570359B2 (ja) 多層シュリンクフィルム
JPH011535A (ja) 多層シュリンクフィルム
JP2974198B2 (ja) ポリオレフィン系シュリンク積層フィルムおよびその製造方法
JPH07232417A (ja) ポリオレフィン系熱収縮性積層フィルムおよびその製 造方法
JPS63113059A (ja) 収縮包装用フイルム
JP3252536B2 (ja) 包装用ストレッチフィルム
JPH0739517B2 (ja) 収縮フイルム用樹脂組成物
JP3879513B2 (ja) 収縮包装用フィルムおよびラベル
JP3239247B2 (ja) n−ヘキサン抽出による溶出物の量が少ないエチレン系熱収縮性フィルム
JP2684723B2 (ja) 多層収縮フィルム
JPH11309823A (ja) 熱収縮性フィルム
JPH05147179A (ja) 共押出多層フイルム
JPH1044310A (ja) 積層体の製造方法
JP2002069266A (ja) 収縮包装用フィルムおよびラベル
KR100231062B1 (ko) 포장용 다층 수축 필름 및 그의 제조 방법
JP3252537B2 (ja) 包装用ストレッチフィルム
JP3493474B2 (ja) ポリオレフィン系熱収縮性多層フィルム
JP2001294678A (ja) 熱収縮性ポリプロピレン系フィルム
JPH07232416A (ja) ポリオレフィン系熱収縮性積層フィルムおよびその製 造方法
JPH06226925A (ja) 複合延伸フィルム
CA2207698C (en) Multilayered polyolefin high shrinkage, low shrink force shrink film