JPH0115154Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、高圧用コンデンサと高圧用抵抗体と
でフイルタ回路を構成する高圧用CR複合部品に
関する。

この種の高圧用CR複合部品として、第１図〜
第３図に示すように回路構成されたものがある。
第１図および第２図のものはガンマ形フイルタ回
路であり、第３図のものはπ形フイルタ回路であ
る。このような高圧用CR複合部品は、TV受像
機やCRTデイスプレイ装置等の陰極線管に供給
する高電圧の平滑用等に用いられるものであり、
良好な平滑効果を得るためには、その高圧用抵抗
体の抵抗値を大きくする必要がある。ところが、
抵抗値をあまり大きくすると、負荷が短絡したと
きの発熱量が多くなるため、モールド樹脂の絶縁
特性を低下させたり、モールド樹脂から発生する
ガス等によりモールド樹脂が爆烈する等の不都合
が生じる。また、抵抗値があまり大きいと、負荷
が短絡する等の異常が生じても電源側での異常検
出が困難になるという問題もある。

本考案は、このような点に鑑みてなされたもの
で、上記従来の不都合の生じない高圧用CR複合
部品を提供することを目的とするものである。

つまり、本考案のフイルタ回路を構成する高圧
用CR複合部品は、その回路接続は従来と異なる
ところはないが、その高圧用抵抗体に負の抵抗温
度特性を有するものを用いた点に特徴を有するも
のである。つまり、第１図〜第３図における高圧
用コンデンサ１は従来のものを用い、高圧用抵抗
体２をサーミスタ材料等で形成したものを用いた
もので、これらの高圧用コンデンサ１および高圧
用抵抗体２は、たとえば絶縁ケース内に収納さ
れ、そのケース内空隙部にエポキシ樹脂、ウレタ
ン樹脂等の適宜の絶縁材料が充填されて高圧用
CR複合部品が構成される。第１図〜第３図の回
路構成において、端子ａは入力端子として整流回
路側に接続され、端子ｂは出力端子として陰極線
管等の負荷側に接続され、端子ｃはアースに接続
される。

なお、この高圧用CR複合部品と一体に高圧ト
ランスや整流回路部分等を樹脂モールドすること
も可能である。

本考案の高圧用CR複合部品は異常説明したよ
うに、高圧用コンデンサとともにフイルタ回路を
構成する高圧用抵抗体に負の抵抗温度特性を有す
るものを用いるようにしたので、高圧用抵抗体の
抵抗値を正常動作時には所定の高い値を示すもの
を用いることによつて良好な平滑特性が得られ、
負荷が短絡したときには高圧用抵抗体の自己発熱
で抵抗値が低下することによつて発熱量が抑制さ
れ、モールド樹脂の絶縁特性を低下させたり、モ
ールド樹脂が爆烈する等の不都合がなくなり、負
荷の短絡を電源側で検出することも可能となる等
の種々のすぐれた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図はフイルタ回路を構成する高圧
用CR複合部品の電気回路図である。 １……高圧用コンデンサ、２……高圧用抵抗
体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 高圧用コンデンサと高圧用抵抗体とでフイルタ
   回路を構成する高圧用CR複合部品において、高
   圧用抵抗体に負の抵抗温度特性を有するものを用
   いるようにしたことを特徴とする高圧用CR複合
   部品。