JPH0114920B2 - - Google Patents

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JPH0114920B2
JPH0114920B2 JP29613585A JP29613585A JPH0114920B2 JP H0114920 B2 JPH0114920 B2 JP H0114920B2 JP 29613585 A JP29613585 A JP 29613585A JP 29613585 A JP29613585 A JP 29613585A JP H0114920 B2 JPH0114920 B2 JP H0114920B2
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formula
ethyl
gonatriene
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Kazumasa Nitsuta
Hiroaki Ueno
Norio Hirabayashi
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Mitsubishi Kasei Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、下垂体性ゴナドトロピン(FSH、
LH)の産生と放出を抑制し、子宮内膜症の治療
薬として有用な新規ゴナトリエン誘導体およびそ
の製造法に関する。
〔従来の技術〕
従来、下垂体性ゴナドトロピンの産生と放出を
抑制する薬剤としてはダナゾール(Danazol)が
挙げられ、子宮内膜症の治療薬として極めて有効
であることが示されているが、更に活性の高い子
宮内膜症治療薬について鋭意研究した結果、ダナ
ゾールより更に強力にゴナドトロピンの産生と放
出を抑制し、従つてより少用量で子宮内膜症を治
療することのできる化合物を見い出し本発明に到
達した。
〔発明の要旨〕
本発明の要旨は、下記一般式() 〔式中、RはC1〜C3のアルキル基、Xは−OR1
または−SR2を表わし、R1及びR2はともにC1
C3のアルキル基を表わす。〕で示されるゴナトリ
エン誘導体およびその製造法に存する。
〔発明の構成〕
上記一般式()において、Rは、メチル、エ
チル、ブロピルおよびイソプロピル基の炭素数1
〜3のアルキル基を示すが、メチル基およびエチ
ル基が好ましい。Xは、−OR1または−SR2を示
し、R1及びR2はともにC1〜C3のアルキル基を示
すが、−OCH3および−SCH3が好ましい。
本発明化合物の具体例としては、例えば、次の
ものが挙げられる。
17α−メトキシメチル−17β−ヒドロキシ−13β
−メチル−ゴナ−4,9,11−トリエン−3−オ
ン 17α−メトキシメチル−17β−ヒドロキシ−13β
−エチル−ゴナ−4,9,11−トリエン−3−オ
ン 17α−メトキシメチル−17β−ヒドロキシ−13β
−プロピル−ゴナ−4,9,11−トリエン−3−
オン 17α−メチルチオメチル−17β−ヒドロキシ−
13β−メチル−ゴナ−4,9,11−トリエン−3
−オン 17α−メチルチオメチル−17β−ヒドロキシ−
13β−エチル−ゴナ−4,9,11−トリエン−3
−オン 17α−メチルチオメチル−17β−ヒドロキシ−
13β−プロピル−ゴナ−4,9,11−トリエン−
3−オン 次に、本発明化合物の製造法について説明す
る。
本発明の一般式()で示されるゴナトリエン
誘導体は下記一般式()で示されるそれ自体公
知(フランス特許第1526962号(1968年)および
フランス特許第1526961号(1968年))のジケトン
類から次のルートに従つて製造される。
〔式中、RおよびXは一般式()で定義したと
おりであり、Yはエチレン基、トリメチレン基ま
たは2,2−ジメチルトリメチレン基を表わす。〕 一般式()のジケトンは3位カルボニル基が
選択的に保護される。通常、一般式()のジケ
トンにエチレングリコール、トリメチレングリコ
ール、2,2−ジメチルトリメチレングリコール
を酸性条件下に作用させて一般式()のアセタ
ールを得る。この際、脱水剤としてオルトギ酸メ
チル、オルトギ酸エチルなどのオルトエステル類
を共存させると良い。又、オルトエステル類を使
用しない場合には、ベンゼン、トルエンなどの水
と共沸する溶媒を使用して生成する水を共沸脱水
しながら行うこともできる。
一般式()のアセタールは、沃化トリメチル
スルホニウム、沃化トリメチルスルホキソニウ
ム、塩化トリメチルスルホキソニウムなどのトリ
メチルスルホニウム、トリメチルスルホキソニウ
ム類にカリウムt−ブトキシド、水素化ナトリウ
ムなどの塩基性物質を作用させて発生させたジメ
チルスルホニウムメチリドあるいはジメチルオキ
ソスルホニウムメチリドを反応させて一般式
()のエポキシトリエンにすることができる。
この場合、トリメチルスルホニウム、トリメチル
スルホキソニウム類はアセタール()の等モル
以上、好ましくは1.2〜5倍モル、カリウムt−
ブトキシド、水素化ナトリウムはトリメチルスル
ホニウムあるいはトリメチルスルホキソニウム類
の等モル以上、好ましくは1.1〜1.5倍モル使用さ
れる。溶媒はジメチルスルホキシド、ジメチルホ
ルムアルデヒド、ジメチルアセトアミド、N−メ
チルピロリドンなどの極性の高い非プロトン性溶
媒が好適に使用される。反応温度は−10℃〜50
℃、好ましくは0℃〜30℃である。
一般式()のアルコキシメチルトリエンは一
般式()のエポキシトリエンにナトリウムある
いはカリウムのメトキシド、エトキシド、プロプ
キシドを反応させることによつて得られる。この
場合、金属アルコキシドはエポキシトリエン
()の等モル以上、好ましくは10〜20倍モル使
用される。溶媒は用いる金属アルコキシドに相応
し、メタノール、エタノール、プロパノールが使
用される。反応温度は室温以上、通常加熱還流下
に行なわれるのが好ましい。
一方、一般式()のアルキルチオメチルトリ
エンは一般式()のエポキシトリエンにメチル
メルカプタン、エチルメルカプタン、プロピルメ
ルカプタンのナトリウム塩を反応させることによ
つて得られる。この場合、アルキルメルカプタン
のナトリウム塩はエポキシトリエン()の等モ
ル以上、好ましくは2〜3倍モル使用される。溶
媒はエチレングリコール、メタノール、エタノー
ル、プロパノールなどのアルコール類が好まし
い。反応温度は室温以上30〜70℃が好ましい。
一般式()のアルコキシメチルトリエンある
いはアルキルチオメチルトリエンは、酸性条件下
でアセタール基を分解して、3位カルボニル基を
再生させると所望の一般式()のゴナトリエン
を得ることができる。この工程は公知のアセター
ル脱保護法ならどの様な方法も採用できるが、ア
セトン、メチルエチルケトンなどのケトン類を溶
媒とし、触媒量のp−トルエンスルホン酸、硫
酸、硝酸などの酸性化合物を添加して行うのが好
ましい。
本発明の一般式()のゴナトリエン誘導体
は、次のルートに従つて一般式()のゴナジエ
ン類からも製造できる。
〔式中、RおよびXは一般式()で定義したと
おりであり、R1およびR2はC1〜C4のアルキル基
を示し、R1とR2が一緒になつて−(CH2o−(n
は2〜4の整数)を表わしてもよい。〕 一般式()のゴナジエン類の製造法は
Arzneimittelforschung/Drug Res.24(1974)
896−900頁に記述された方法で製造できる。
一般式()のゴナジエンはジメチルアミン、
ジエチルアミン、ピロリジンなどのアミン類
()を反応させ一般式()のエナミンを製造
する。一般式()中、R1およびR2は炭素数1
〜4のアルキル基であり、R1とR2が一緒になつ
て−(CH2o−(nは2〜4の整数)を形成してい
ても良い。通常、ピロリジンが好適に使用でき
る。アミン類()の使用量はゴナジエン()
の等モル以上、通常1.5〜3倍モルが使用される。
溶媒はメタノール、エタノール、プロパノールな
どの低級アルコール類が使用される。反応温度は
−10〜70℃、通常10〜40℃で実施される。
一般式()のエナミンは酢酸、プロピオン
酸、酪酸などの低級脂肪酸と処理すると一般式
()のジエンを与える。この際、低級脂肪酸類
は溶媒量使用してよく、また水が共存してもよ
い。低級脂肪酸に対する水の量は0.1〜0.5倍容量
が好適である。反応温度は−10〜50℃、好ましく
は−2〜10℃である。
一般式()のジエンをDDQ(ジシアノジクロ
ロベンゾキノン)で脱水素すると所望のゴナトリ
エン()が得られる。DDQの使用量はジエン
()の等モル以上、好ましくは1.5〜3倍モル使
用される。溶媒は非プロトン性溶媒が好ましく、
通常ジオキサン、テトラヒドロフランなど環状エ
ーテル類が使用される。反応温度は10〜50℃、通
常室温である。
〔発明の効果〕
本発明化合物()は、強い抗ゴナドトロピン
を作用し、子宮内膜症の治療薬として有用であ
る。
〔実施例〕
以下、実施例により、本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下
の実施例に限定されない。
実施例 1 17β−ヒドロキシ−17α−メトキシメチル−13β
−メチル−ゴナ−4,9,11−トリエン−3−
オン 工程A:3−エチレンジオキシ−13β−メチル−
ゴナ−4,9,11−トリエン−17−オン 8.83g(32.90mmol)の13β−メチル−ゴナ−
4,9,11−トリエン−3,17−ジオンを420ml
のテトラヒドロフランに溶解し、22mlのエチレン
グリコール、次いで触媒量(800mg)のp−トル
エンスルホン酸を加え、全体を氷浴中で0℃に冷
却した。43.8mlのオルトギ酸エチルを加え、窒素
気流下、0℃にて3時間撹拌した後に5mlのトリ
エチルアミンを加え反応を中止した。反応液を
300mlの酢酸エチルで希釈し、炭酸水素ナトリウ
ム飽和水溶液、飽和食塩水で洗浄した。洗浄した
水層を200mlの塩化メチレンで抽出し、有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥し減圧下に蒸留乾固
した後14.37gの粗生成物を黄色の油状物として
得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフイーで処理し、n−ヘキサン−酢酸エ
チルの混合溶媒にて溶出し、7.09g(収率69.0
%)の3−エチレンジオキシ−13β−メチル−ゴ
ナ−4,9,11−トリエン−17−オンを黄白色の
結晶として得た。
工程B:3−エチレンジオキシ−13β−メチル−
ゴナ−4,9,11−トリエン−17β−スピロ−
1′,2′−オキシラン 上記工程Aで得られた7.09g(22.69mmol)の
3−エチレンジオキシ−13β−メチル−ゴナ−
4,9,11−トリエン−17−オンを70mlのジメチ
ルホルムアミドに溶解し、9.26gの沃化トリメチ
ルスルホニウムを加え、窒素気流下、室温にて5
分間撹拌した。次いで6.37gのカリウムt−ブト
キシドを加え、窒素気流下、室温にてさらに45分
間撹拌した。反応液を500mlの酢酸エチルで希釈
し、塩化アンモニウム飽和水溶液、飽和食塩水で
洗浄した。洗浄した水層を300mlの酢酸エチルで
抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
減圧下に蒸留乾固した後、9.86gの粗生成物を褐
色の油状物として得た。得られた粗生成物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフイーで処理し、n−
ヘキサン−酢酸エチルの混合溶媒にて溶出し、
6.04g(収率81.1%)の3−エチレンジオキシ−
13β−メチル−ゴナ−4,9,11−トリエン−
17β−スピロ−1′,2′−オキシランをアモルフア
ス状の固形物として得た。
工程C:3−エチレンジオキシ−17β−ヒドロキ
シ−17α−メトキシメチル−13β−メチル−ゴ
ナ−4,9,11−トリエン 上記工程Bで得られた500mg(1.53mmol)の
3−エチレンジオキシ−13β−メチル−ゴナ−
4,9,11−トリエン−17β−スピロ−1′,2′−
オキシランを15mlのメタノールに溶解した。次い
で1.14gのナトリウムメトキシドを加え、窒素気
流下、溶媒還流温度にて2時間撹拌した。反応液
を室温に冷却し、100mlの酢酸エチルで希釈し、
飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水で洗浄
し、洗浄した水層を50mlの酢酸エチルで抽出し
た。有機層を合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、減圧下に蒸留乾固した後、0.57gの粗生成
物を黄褐色の油状物として得、このものを精製す
ることなく次の工程で使用した。
工程D:17β−ヒドロキシ−17α−メトキシメチ
ル−13β−メチル−ゴナ−4,9,11−トリエ
ン−3−オン 上記工程Cで得られた0.57gの3−エチレンジ
オキシ−17β−ヒドロキシ−17α−メトキシメチ
ル−13β−メチル−ゴナ−4,9,11−トリエン
の粗生成物を10mlのアセトンに溶解し、1mlの水
を加え、次いで触媒量(20mg)のp−トルエンス
ルホン酸を加えた。室温にて10分間撹拌した後、
3mlの炭素水素ナトリウム水溶液を加え、反応を
中止した。反応液を50mlの酢酸エチルで希釈し、
水、飽和食塩水で洗浄し、洗浄した水層を25mlの
酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧下に蒸留乾固した
後、0.48gの粗生成物を黄褐色の油状物として得
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフイーで処理し、n−ヘキサン−酢酸エチ
ルの混合溶媒で溶出し、332mg(収率69%)の
17β−ヒドロキシ−17α−メトキシメチル−13β−
メチル−ゴナ−4,9,11−トリエン−3−オン
をアモルフアス状の固形物として得た。
NMR(CDCl3、90MHz) δ:1.03(3H、s) 3.18(1H、d、J=9Hz) 3.40(3H、S) 3.45(1H、d、J=9Hz) 5.78(1H、brs) 6.55(2H、brs) IR(KBr)3450、1640cm-1 実施例 2 13β−エチル−17β−ヒドロキシ−17α−メトキ
シメチル−ゴナ−4,9,11−トリエン−オン 工程A:13β−エチル−3−エチレンジオキシ−
ゴナ−4,9,11−トリエン−17−オン 6.00g(21.25mmol)の13β−エチル−ゴナ−
4,9,11−トリエン−3,17−ジオンを315ml
のテトラヒドロフランに溶解し、14.2mlのエチレ
ングリコール、次いで触媒量(500mg)のp−ト
ルエンスルホン酸を加え、全体を氷浴中で0℃に
冷却した。28.3mlのオルトギ酸エチルを加え、窒
素気流下、0℃にて3時間撹拌した後、5mlのト
リエチルアミンを加え反応を中止した。反応液を
300mlの酢酸エチルで希釈し、炭酸水素ナトリウ
ム飽和水溶液、飽和食塩水で洗浄した。洗浄した
水層を400mlの塩化メチレンで抽出し、有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥し減圧下に蒸発乾固
した後、9.58gの粗生成物を黄色の油状物として
得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフイーで処理し、n−ヘキサン−酢酸エ
チルの混合溶媒にて溶出し、6.29g(収率90.6
%)の13β−エチル−3−エチレンジオキシ−ゴ
ナ−4,9,11−トリエン−17−オンを黄白色の
結晶として得た。
工程B:13β−エチル−3−エチレンジオキシ−
ゴナ−4,9,11−トリエン−17β−スピロ−
1′,2′−オキシラン 上記工程Aで得られた6.29g(19.27mmol)の
13β−エチル−3−エチレンジオキシ−ゴナ−
4,9,11−トリエン−17−オンを60mlのジメチ
ルホルムアミドに溶解し、7.86gの沃化トリメチ
ルスルホニウムを加え、窒素気流下、室温にて5
分間撹拌した。次いで5.41gのカリウムt−ブト
キシドを加え、窒素気流下、室温にてさらに45分
間撹拌した。反応液を500mlの酢酸エチルで希釈
し、塩化アンモニウム飽和水溶液、飽和食塩水で
洗浄した。洗浄した水層を300mlの酢酸エチルで
抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
減圧下に蒸発乾固した後、8.17gの粗生成物を褐
色の油状物として得た。得られた粗生成物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフイーで処理し、n−
ヘキサン−酢酸エチルの混合溶媒にて溶出し、
5.63g(85.8%)の13β−エチル−3−エチレン
ジオキシ−ゴナ−4,9,11−トリエン−17β−
スピロ−1′,2′−オキシランをアモルフアス状の
固形物として得た。
工程C:13β−エチル−3−エチレンジオキシ−
17β−ヒドロキシ−17α−メトキシメチル−ゴ
ナ−4,9,11−トリエン 上記工程Bで得られた3.26g(9.57mmol)の
13β−エチル−3−エチレンジオキシ−ゴナ−
4,9,11−トリエン−17β−スピロ−1′,2′−
オキシランを100mlのメタノールに溶解した。次
いで7.28gのナトリウムメトキシドを加え、窒素
気流下、溶媒加熱温度にて8時間撹拌した。反応
液を室温に冷却し、400mlの酢酸エチルで希釈し、
飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水で洗浄
し、洗浄した水層を200mlの酢酸エチルで抽出し
た。有機層を合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、減圧下に蒸留乾固した後、3.41gの粗生成
物を黄褐色の油状物として得、このものを精製す
ることなく次の工程で使用した。
工程D:13β−エチル−17β−ヒドロキシ−17α−
メトキシメチル−ゴナ−4,9,11−トリエン
−3−オン 上記工程Cで得られた3.41gの13β−エチル−
3−エチレンジオキシ−17β−ヒドロキシ−17α
−メトキシメチル−ゴナ−4,9,11−トリエン
の粗生成物を150mlのアセトンに溶解し、30mlの
水を加え、次いで触媒量(100mg)のp−トルエ
ンスルホン酸を加えた。室温にて10分間撹拌した
後、10mlの炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、反
応を中止した。反応液を400mlの酢酸エチルで希
釈し、水、飽和食塩水で洗浄し、洗浄した水層を
200mlの酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に蒸発乾
固した後、3.00gの粗生成物を黄褐色の油状物と
して得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフイーで処理し、n−ヘキサン−酢
酸エチルの混合溶媒で溶出し、2.30g(収率76
%)の13β−エチル−17β−ヒドロキシ−17α−メ
トキシメチル−ゴナ−4,9,11−トリエン−3
−オンをアモルフアス状の固形物として得た。
NMR(CDCl3、90MHz) δ:1.03(3H、t、J=7.5Hz) 3.18(1H、t、J=8Hz) 3.40(3H、S) 3.45(1H、d、J=9Hz) 5.78(1H、brs) 6.55(2H、brs) IR(KBr)3450、1640cm-1 実施例 3 13β−エチル−17β−ヒドロキシ−17α−メチル
チオメチル−ゴナ−4,9,11−トリエン−3
−オン 工程A:13β−エチル−3−エチレンジオキシ−
17β−ヒドロキシ−17α−メチルチオメチル−
ゴナ−4,9,11−トリエン 実施例2の工程A、Bと同様の操作で得られた
3.58g(10.3mmol)の13β−エチル−3−エチレ
ンジオキシ−ゴナ−4,9,11−トリエン−17β
−スピロ−1′,2′−オキシランを150mlのエチレ
ングリコールに溶解した。次いで12mlの15%メチ
ルメルカプタンナトリウム水溶液を加え、窒素気
流下、60℃において3時間撹拌した。反応液を室
温に冷却し、500mlの酢酸エチルで希釈し、水、
飽和食塩水で洗浄し、洗浄した水層を200mlの酢
酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧下に蒸留乾固した
後、9.70gの粗生成物を褐色の油状物として得、
このものを精製することなく次の工程で使用し
た。
工程B:13β−エチル−17β−ヒドロキシ−17α−
メチルチオメチル−ゴナ−4,9,11−トリエ
ン−3−オン 上記工程Aで得られた9.70gの13β−エチル−
3−エチレンジオキシ−17β−ヒドロキシ−17α
−メチルチオメチル−ゴナ−4,9,11−トリエ
ンの粗生成物を150mlのアセトンに溶解し、30ml
の水を加え、次いで触媒量(100mg)のp−トル
エンスルホン酸を加えた。室温にて10分間撹拌し
た後に10mlの炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて
反応を中止した。反応液を300mlの酢酸エチルで
希釈し、水、飽和食塩水で洗浄し、洗浄した水層
を150mlの酢酸エチルで抽出した。有機層を合わ
せ無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に蒸留
乾固した後、5.44gの粗生成物を褐色の油状物と
して得た。得られた粗生成物をシリカゲルクロマ
トグラフイーで処理し、n−ヘキサン−酢酸エチ
ルの混合溶媒で溶出し、2.29g(収率42%)の
13β−エチル−17α−ヒドロキシ−17β−メチルチ
オメチル−ゴナ−4,9,11−トリエン−3−オ
ンをアモルフアス状の固形物として得た。
NMR(CDCl3、90MHz) δ:1.03(3H、t、J=7.5Hz) 2.20(3H、S) 5.78(1H、brs) 6.40(1H、d、J=10.5Hz) 6.62(1H、d、J=10.5Hz) IR(KBr)3450、1640cm-1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式(): 〔式中、RはC1〜C3のアルキル基、xは−OR1
    または−SR2を表わし、R1及びR2はともにC1
    C3のアルキル基を示す。〕 で示されるゴナトリエン誘導体。 2 下記一般式(): 〔式中、RはC1〜C3のアルキル基、xは−OR1
    または−SR2を表わし、R1及びR2はともにC1
    C3のアルキル基を表わす。〕 で示されるゴナトリエン誘導体を製造する方法に
    おいて、下記一般式(): 〔式中、RはC1〜C3のアルキル基を表わす。〕 の化合物にエチレングリコール、トリメチレング
    リコールまたは2,2−ジメチルトリメチレング
    リコールを酸性条件下に反応させて下記一般式
    (): 〔式中、Rは一般式()で定義したとおりであ
    り、Yはエチレン基、トリメチレン基、2,2−
    ジメチルトリメチレン基を表わす。〕 の中間生成物を生成させ、次いで生成した一般式
    ()の化合物にジメチルスルホニウムメチリド
    またはジメチルオキソスルホニウムメチリドを反
    応させて下記一般式(): 〔式中、RおよびYは一般式()および()
    で定義したとおりである。〕 の中間生成物を生成させ、この一般式()の化
    合物に金属アルコキシドまたは金属アルキルスル
    フイドを反応させて下記一般式(): 〔式中、R、XおよびYは一般式()および
    ()で定義したとおりである。〕 の中間生成物を生成させ、さらに酸で処理して3
    −アセタール保護基を脱離することにより一般式
    ()のゴナトリエン誘導体を製造するか、ある
    いは、中間生成物()に金属アルコキシドまた
    は金属アルキルスルフイドを作用させて直接一般
    式()のゴナトリエン誘導体を製造することを
    特徴とする一般式()のゴナトリエン誘導体の
    製造法。
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