JPH0114731Y2 - - Google Patents

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JPH0114731Y2
JPH0114731Y2 JP1983021965U JP2196583U JPH0114731Y2 JP H0114731 Y2 JPH0114731 Y2 JP H0114731Y2 JP 1983021965 U JP1983021965 U JP 1983021965U JP 2196583 U JP2196583 U JP 2196583U JP H0114731 Y2 JPH0114731 Y2 JP H0114731Y2
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JP
Japan
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exhaust pipe
flange
flare
seal ring
sliding surface
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JP1983021965U
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  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Joints Allowing Movement (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエンジン、特に詳細には自動車等の車
両に搭載されるエンジンの排気管継手構造に関す
る。
自動車等の車両に搭載されるエンジンにあつて
は、エンジンが発生する振動を車体に伝えないよ
うにするため、該エンジンに直接固定された排気
管(例えば排気マニホールドの集合管)と該排気
管よりも下流側の排気管とが、互いに摺動自在に
接続されることが多い。
上記のように2つの排気管を摺動自在に接続す
る継手構造の一例として、実開昭57−148014号公
報に示されるように、一方の排気管の端部に基端
が先端より大径の球状摺動面が外周面に形成され
たシールリングを嵌合し、他方の排気管の端部に
上記球状摺動面と摺動する球状の被摺動面を備え
るフレア部を形成し、該フレア部の外周面に当接
するフランジと前記一方の排気管に支持されたフ
ランジとを、互いに離間させた上で、互いに近接
する方向に付勢するスプリングを介して締結部材
で締結して、両排気管を摺動自在に接続するよう
にしたものが知られている。
しかし上記のようなシールリングを用いる排気
管継手構造においては、エンジンの排気ガスによ
つて上記シールリングが高温になつて熱劣化する
おそれがある。また排気管内面は、排気ガス中の
水分等が付着しまた排気ガスによつて高温化する
こともあつて錆びやすくなつているが、前記シー
ルリングと摺動するフレア部の被摺動面が錆びる
と、これらシールリングとフレア部とが摺動する
たびに異音が生じるようになる。
本考案は上記のような事情に鑑みてなされたも
のであり、前記シールリングの熱劣化、およびフ
レア部の被摺動面の錆び発生を防止しうるエンジ
ンの排気管継手構造を提供することを目的とする
ものである。
本考案のエンジンの排気管継手構造は、前述の
ようなシールリングとフランジを用いる継手構造
において、フレア部が形成された方の排気管に取
り付けられるフランジを上記フレア部に当接する
フレア当接部と、このフレア当接部から径外方向
に連続して延びるフランジ面とを有する形状と
し、そして上記フレア当接部に、フレア部から部
分的に離れ、排気管長さ方向に延びて該フランジ
の前後(つまりその一方の表面側と他方の表面
側)の空間を連通させる空気通路を形成する凹部
を設けたことを特徴とするものである。
排気管とフランジとの当接面に上記のような空
気通路を形成しておくと、車両が走行したときに
生じる走行風がこの空気通路内を通つて両フラン
ジ間で囲まれる空間内に導かれるようになり、該
走行風によつてフレア部とこのフレア部内のシー
ルリングとが冷却されるようになる。したがつて
シールリングが比較的低温に維持されて該シール
リングに熱劣化が防止され、またフレア部の高温
化が抑えられることにより、該フレア部の被摺動
面に錆びが発生し難くなる。またフレア部が形成
される側の排気管を車両前方側に配設し、この排
気管側に空気通路を形成する構成とすればフレア
部に沿つて走行風が流れるため、より一層、フレ
ア部およびシールリング摺動面を冷却することが
できる。
さらに上記のような凹部が形成されていると、
フランジの剛性が高められ、両排気管を相対的に
変位させようとする力が作用したときにフランジ
が撓んでしまうことが防止される。
以下、図面を参照して本考案の実施例について
詳細に説明する。
第1、第2図はそれぞれ、本考案の1実施例に
よるエンジンの排気管継手構造を示す側断面図、
立面図である。第1図に示されるように車両に搭
載されるエンジン(図示せず)の一方の排気管1
の先端に近い位置には鍔部1aが形成され、該鍔
部1aよりも先端側の端部1bには、環状のシー
ルリング2が嵌合されている。このシールリング
2は、耐熱性に優れかつ摺動抵抗の小さい例えば
黒鉛等固体潤滑材の本体材料内に、補強用の環状
のワイヤを保持させる等して形成されるもので、
その外周面は上記鍔部1a側の基端が先端よりも
大径に設定された球状の摺動面2aとされてい
る。排気管1の、上記鍔部1aをはさんで端部1
bと反対側の部分には、2個のボルト穴3aを有
するフランジ3が挿着される。
上記一方の排気管1に接続される他方の排気管
4の端部には、前記シールリング2の球状摺動面
2aと摺動可能な球状の被摺動面4aを有するフ
レア部4bが形成され、該他方の排気管4はその
被摺動面4aを球状摺動面2aに合わせてシール
リング2に被着される。ここで上記2つの排気管
1,4は、どちらが上流側排気管、すなわち通常
エンジンに直接固定される排気管に設定されても
構わないが、本実施例ではフレア部4bを有する
他方の排気管4が、一方の排気管1よりも車両前
方側に位置するように配設される。
そして他方の排気管4のフレア部4bの背部に
は、前記フランジ3のボルト穴3aに整合する2
つのボルト穴5aを有するフランジ5が挿着され
る。このフランジ5のボルト穴5aとフランジ3
のボルト穴3aには、ボルト頭部と上記フランジ
5との間にコイルスプリング6を介在させてボル
ト7が挿通され、該ボルト7にはナツト8が螺
合、締着される。このようにナツト8を締着する
と、双方のフランジ3,5は縮装されたコイルス
プリング6によつて互いに近接するように付勢さ
れ、フランジ3は鍔部1aを介してシールリング
2をフレア部4b側に押し、一方フランジ5はフ
レア部4bの外周面4cに当接して該フレア部4
bをシールリング2側に押し、これらシールリン
グ2の球状摺動面2aとフレア部4bの被摺動面
4aとが圧接される。これで両排気管1,4は互
いに気密に連通されるが、上流側すなわちエンジ
ンに近い方の排気管(前述の通りこの排気管は通
常、エンジンに直接固定されるものである)1(4)
がエンジンの振動を受けると上記シールリング2
の球状摺動面2aとフレア部4bの被摺動面4a
とが摺動し、別の排気管4(1)にこのエンジン振動
が伝わらないようになつている。
以下、本考案の特徴部分を説明する。第2図の
立面図に明確に示されているように、排気管4の
フレア部4bに対応させてフレア状に形成された
フランジ5の内周部、すなわち通常のフランジ面
5eの径方向内側に連続するフレア当接部5fに
は、凹部5bと凸部5cとが交互に形成されてい
る。したがつて前述したようにコイルスプリング
6に付勢されてフレア部4bの外周面4cに押圧
するのは上記凸部5cだけであり、凹部5bが形
成された部分は第1図に示されるようにフレア部
4bの外周面4cから離れている。したがつてこ
の凹部5bの部分においてフレア部4bの外周面
4cとフランジ5との間には、これら両者4b,
5との当接部の前後(車両前後方向である)の空
間を連通させる空気通路9が形成されるようにな
る。
したがつてエンジンが運転されて車両が走行さ
れると上記空気通路9には、第1図の矢印表示の
ように車両前方側の排気管4側から走行風が流入
する。このようにフレア部4bに隣り合つた空気
通路9内を走行風が流通することにより該フレア
部4bが冷却されるので、排気ガスによつて高温
化しやすいこのフレア部4bの温度が比較的低く
維持され、該フレア部4bが錆び難くなる。また
上記フレア部4bに圧接しているシールリング2
も比較的低温に維持され、熱劣化し難くなる。し
たがつてシールリング2の耐久性が向上し、さら
には該シールリング2として、耐熱性が前述した
黒鉛ほど高くはないが安価である固体潤滑材を使
用することも可能となる。また上記のような凹部
5bが設けられているので、フランジ5の剛性が
高められる。したがつて両排気管1,4を相対的
に変位させようとする力が作用したとき、このフ
ランジ5は撓むことなく全体的に傾いて、フレア
部4bがシールリング2に対して良好に摺動して
上記力が効果的に吸収される。もし上記フランジ
5の剛性が低いと、上記力の吸収は該フランジ5
の撓みによつてなされ、最悪の場合は、そのよう
なことを重ねるうちにフランジ5が破断してしま
う。
なおフランジ5に形成する凹部は、上記実施例
の凹部5bのような形状のものに限られるもので
はなく、フランジ5とフレア部4bの当接部に部
分的に空気通路を形成するものならばどのような
形状に形成されてもよい。
以上詳細に説明した通り本考案のエンジンの排
気管継手構造は、極めて簡単な構成によつて排気
管のフレア部を錆び難くし、またシールリングを
熱劣化し難くするものであり、排気管とシールリ
ングの摺動時の異音発生を無くし、シールリング
の耐久性を向上させる効果を奏する。さらに、フ
レア部が形成された方の排気管に取り付けられる
フランジに凹部を設けたことにより、このフラン
ジを厚くすることなしにその剛性が高められ、よ
つて両排気管を相対的に変位させようとする力が
作用したとき、このフランジが撓んでしまうこと
を防止でき、またこのフランジの剛性向上のため
に継手構造が重くなつてしまうことも回避でき
る。なお、実施例に示すようにフレア部を形成し
た排気管を車両前方側に配設すれば、より効果的
に摺動部を冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例を示す側断面図、第
2図は上記実施例の立面図である。 1……一方の排気管、1b……排気管の端部、
2……シールリング、2a……シールリングの球
状摺動面、3,5……フランジ、4……他方の排
気管、4a……フレア部の被摺動面、4b……排
気管のフレア部、4c……フレア部の外周面、5
c……フランジの凹部、5c……フランジの凸
部、5e……フランジ面、5f……フレア当接
部、6……コイルスプリング、7……ボルト。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 一方の排気管の端部に、球状摺動面が外周面に
    形成されたシールリングを嵌合し、 他方の排気管の端部に、上記球状摺動面と摺動
    する球状の被摺動面を備えるフレア部を形成し、 上記一方の排気管にフランジを取り付けるとと
    もに、 上記他方の排気管に、上記フレア部に当接する
    フレア当接部と、このフレア当接部から径外方向
    に連続して延びるフランジ面とを有するフランジ
    を取り付け、 これらのフランジを、互いに離間させた上で、
    互いに近接する方向に付勢するスプリングを介し
    て締結部材で締結し、 上記他方の排気管に取り付けられたフランジの
    フレア当接部に、上記フレア部から部分的に離
    れ、排気管長さ方向に延びて該フランジの前後の
    空間を連通させる空気通路を形成する凹部を設け
    たことを特徴とするエンジンの排気管継手構造。
JP2196583U 1983-02-17 1983-02-17 エンジンの排気管継手構造 Granted JPS59127812U (ja)

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JP2196583U JPS59127812U (ja) 1983-02-17 1983-02-17 エンジンの排気管継手構造

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JP2196583U JPS59127812U (ja) 1983-02-17 1983-02-17 エンジンの排気管継手構造

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JPS59127812U JPS59127812U (ja) 1984-08-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5473318A (en) * 1977-11-22 1979-06-12 Gen Connector Corp Sphere joint

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JPS5473318A (en) * 1977-11-22 1979-06-12 Gen Connector Corp Sphere joint

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