JPH01144217A - 記録媒体膜製造方法 - Google Patents

記録媒体膜製造方法

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JPH01144217A
JPH01144217A JP29077687A JP29077687A JPH01144217A JP H01144217 A JPH01144217 A JP H01144217A JP 29077687 A JP29077687 A JP 29077687A JP 29077687 A JP29077687 A JP 29077687A JP H01144217 A JPH01144217 A JP H01144217A
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nitrogen
sputtering
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Tsutomu Tom Yamashita
ツトム トム ヤマシタ
Shah Chin-Chan
チン−チャン シャー
Chang Tsu
ツ チャン
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は薄膜磁気記録媒体及び薄膜磁気記録媒体の製造
方法に関するものである。
金属薄膜は、従来のバインダー内に懸濁させたin酸化
物よりも記R密度が高いことは従来知られている。高配
S密度を得る為には、膜厚を例えば1.000人未満の
厚さへ最小化させる必要がある。更に、保磁度Hcは、
単位インチ当りの磁束反転の高密度を維持するのに十分
に高くなければならない。例えば1インチ当り10.O
o○乃至50.000磁束反転の集積密度を維持する為
には、保磁度は好適には600と2,000 (Oe)
の間である。保磁度が2,000Oaを越えると、従来
の単一要素読取/書込ヘッドを使用して、膜からのデー
タの読取及びデータの書込の両方が困難となる。
媒体から良好な出力信号を与える為には5例えば、40
0 a m u / c cを越えるか好適には80O
e m u / c cを越える様な高飽和磁化Msを
持つことが必要である。更に、高残留磁気Mr及び少な
くとも80%のヒステリシス方形性S (S=M r 
/ M s )を持つことが必要である。ディスク読取
ヘッドによって受は取られる磁界の強度は、膜厚Tと残
留磁気Mrとの積に比例する。一般的に、Mr−Tは、
膜から十分に強い出力信号を得る為に、約2 X 10
””m e u /alよりも大きくなければならない
上述したパラメータは、 J、 K、” Hot++a
rd著の「磁気記録技術用薄膜ニレビュー (Thin
 Films for Magnetic Recor
ding Technology: A Review
)J、ジャーナルオブバキュームサイエンスアンドテク
ノロジー、1985、の文献に詳細に記載されている。
磁気記録媒体に使用される典型的な膜は、Co−Ni、
Go−Pt、Co−Ni−Pt等のコバルト合金を含有
している。この様な膜の保磁度HC1飽和磁気Ms、残
留磁気Mrを制御する為の多数のプロセスが提案されて
いる0例えば、0pfer at al、著の「薄膜メ
モリディスク進展(丁hin−Fi1m Memory
 Disc Development)J、ヒユーレッ
トツマツカ−ドジャーナル、1985、の文献では、ク
ロム下層上にCo −P を膜を形成することによって
膜の保磁度を制御することが可能であることを提案して
いる。膜の保磁度はクロム下層の厚さに依存する。然し
乍ら、クロム下層を形成するステップを包含する製造プ
ロセスは比較的複雑であり且つ高価である。
0pferの提案するところによれば、膜中のプラチナ
濃度を変化させることによって保磁度を制御することが
可能である。しかしながら、このことは、異なった保磁
度の膜を形成する為に同一のスパッタ装置を使用するこ
とが所望される場合には、スパッタターゲットを変える
ことが必要であることを示唆しており、そのことは一般
的には不便なことである。
1982年9月30日に出願された、柳沢正弘の日本特
許呂願第171694/82号1;よれば、膜中のニッ
ケルの量を変えることによってGo−Pt−Ni膜の保
磁〜度を制御することが可能である。然し乍ら、この技
術も、膜の保磁度を変更することが所望される場合には
、スパッタターゲットを変えることを必要とする。
1、Maeda著のrCo−N i合金膜の高保磁度と
微細構造との間の相関(Correlation Be
tween the High Coercivity
 and Microstructures of C
o−Ni A110y Films)J 、ジャーナル
オブアプライドフィジックス、1982、の文献は、ア
ルゴンと窒素を含有する雰囲気内で膜をスパッタするこ
とによってCo−Ni膜の保磁度を制御することを開示
している。 Maedaに拠れば、スパッタ室内の窒素
気体濃度を、例えば体積で約24%の濃度へ増加させる
ことによって膜の保磁度を増加させている。然し乍ら、
これは膜飽和磁気Msを減少させている。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであって、上
述した如き従来技術の欠点を解消し、飽和磁気等の他の
パラメータに影響を与えること無しに、又スパッタター
ゲットを変更すること無しに制御した保磁度を持った磁
気媒体膜及びその製造方法を提供することを百的とする
本発明の記録媒体の1実施例においては、4膵記録媒体
を選択した気体のトレース量を含有する雰囲気中で適宜
の基板上にスパッタ形成させる。
該媒体は典型的にはコバルトとプラチナを含有する合金
である。該媒体の保磁度は、スパッタリング中にスパッ
タ室内の選択した気体のトレース量を変化させることに
よって制御される。トレース量が多ければ多い程、保磁
度はそれだけ低く、その逆も真である。
1実施例においては、アルゴンとトレース量の窒素とを
有する気体混合物をスパッタ室内[こ瀉入し、膜の保磁
度は、気体混合物内の窒素濃度を制御することによって
制御される。気体混合物は。
典型的には、窒素1%未満であり、且つその結果得られ
る膜の保磁度は窒素濃度が増加するにつれて減少する。
前述したMaedaのプロセスと異なり、本発明では、
例えばCo −P tパー3合金の如く、固有的に保磁
度の高い合金を使用して磁気膜を形成する。
(本明細書においては、固有保磁度は、膜が窒素を含有
していない場合に持つであろうところの保磁度である。
)保磁度を制御する為に合金をドープすべくスパッタ室
内にトレース量のみの窒素を導入する。これと対照的に
、Maedaの場合には、窩濃度の窒素の存在下におい
て基板上に合金膜をスパッタ形成しており、その際に該
膜内に大量の窒素を導入させて該膜の微Pfi構造を変
化させ且つ膜保磁度を増加させている。
本発明においては、窒素の存在下においてスパッタする
ことによって膜保磁度が(増加されるのではなく)減少
される。これらの結果は、膜飽和磁気を変化させること
無しに達成される0重要なことであるが、膜の保磁度は
飽和磁気を変化させること無しに制御されるので、該膜
は膜表面全体に渡って−様な高保磁度方形性及び高飽和
磁気を持っている。更に、該膜は、高磁気ヒステリシス
ループ方形性、従って高残留磁気を示し、従ってその膜
からは高信号対雑音比を得ることが可能である。これと
対照的に、Maedaはスパッタ室内において高窒素濃
度を使用しているので、飽和磁気を本発明で得られる飽
和磁気よりも低い値へ減少する。最後に、注意すべきこ
とであるが、スパッタリングの後、本発明に従って形成
された膜をアニールすることは必要ではない、これと対
照的に、飽和磁気を増加させる為に、Maedaの方法
を使用して形成された膜をアニールすることが必要であ
る。
本発明の別の実施例に拠れば、窒素(N2)の存在下で
スパッタする代わりに、窒素に分解するアンモニア(N
H3)の如き気体をスパッタリング中にスパッタ室内へ
導入させる。この様な気体のトレース量の存在下におけ
るスパッタリングは、膜保磁度を減少させる。
本発明の別の実施例に拠れば、スパッタ室内の酸素気体
のトレース量の濃度を変化させることによって膜の保磁
度を制御することが可能である。
以下、添付の図面を参考に、本発明の具体的実施の態様
に付いて詳細に説明する。
本発明に基づくプロセス即ち方法は、例えばコバルト及
びプラチナをベースとした合金、例えばCo−Pt、C
o−Pt−Ni、Co−Pt−Cr 、 G o −P
 t −P d等の固有的に高い保磁度を有する薄膜磁
気媒体を提供する。膜の飽和磁気を減少させること無し
に、且つクロム下層を設ける必要性無しに、膜の保磁度
を容易に変化させることが可能である。
1実施例においては、RF又はDCマグネトロンスパッ
タ装置を使用して、基板上に膜をスパッタ形成させる。
スパッタはアルゴンと窒素とを含有する雰囲気中で行わ
れる。スパッタ室内に気体圧力は、典型的に、5乃至7
0ミリトールの間であり、一方スバッタ室内の窒素の分
圧は10−4と10−’トールの間である0重要なこと
であるが、スパッタ室内の窒素の濃度は、第1a図、第
1b図、第2図、及び第3図のグラフに示した如く、結
果として得られる膜の保磁度に影響を与える。
(これらの図面中の窒素の濃度は、スパッタ室内の気体
圧力の体積%として表しである。)第1b図、第2図、
及び第3図中のグラフに示したデータは、NiPで鍍金
したアルミニウムの基板上へCo −N i −P を
合金の膜を約700人の厚さにRFスパッタ形成するこ
とによって取ったものである。第1a図中のグラフに示
したデータは、NiPを鍍金したアルミニウム基板上に
Go−Ni−pt金合金膜を約1,400人の厚さにス
パッタすることによって取ったものである。膜保磁度H
cは、膜厚さが増加するに従い、減少する。従って、第
1a図中のグラフに示した保磁度は、第1b図のグラフ
中の保磁度よりも低い。その理由の一部は、第1a図の
膜は第1b図の膜よりも一層厚いからである。保磁度も
異なっているが、その理由は、第1a図の膜は第1b図
の膜と異なった圧力でスパッタ形成されているからであ
る。圧力の保磁度に与える影響に付いて以下に説明する
第1a図及び第1b図のグラフ内のデータは。
夫々、10及び20ミリトールの圧力でアルゴン及び窒
素雰囲気中において1.2kWのパワーで基板上にCo
、、Ni、Pt工。をスパッタ形成させることによって
取ったものである。第1a図から理解される如く、結果
的に得られる膜の保磁度は、気体混合物中の窒素濃度が
0%から0.5%へ増加するに従い、6500 eから
300Oeへ減少する。第1b図において、窒素気体濃
度が0%から0.5%へ増加するに従い、膜保磁度は約
850Qeから220Oeへ減少する。従って、膜を形
成する場合に、スパッタ室内に選択した量の窒素を導入
して、膜保磁度を所望の値へ減少させる。
例えば、650Oeの保磁度を得ることが所望され且つ
スパッタ室内の全気体圧力が20ミリトールである場合
、スパッタ室内の気体は約0.3%の窒素と99.7%
のアルゴンを含有すべきである。
重要なことであるが、保磁度はスパッタ室内の全気体圧
力に関係している。特に、気体圧力が低いと保磁度は低
くなる。(この効果は、例えば、Yanagava e
t al、著の「高密度記録用の耐腐食性Co−Pt1
膜媒体(Corrosio−Resisting Co
−PtTh1n Film Medium for H
igh Density Recording)JIE
EE)−ランズアクショズオンマグネテイックス、19
8 :llの文献に記載されている。)従って、第1a
図の膜の形成の為に使用する圧力よりも高い気体圧力を
使用して形成される第1b図の膜の保磁度は、この理由
によっても、与えられた窒素濃度に対して第1a図の膜
の保磁度よりも一層高い、この効果も第3図に示しであ
る。
第2図のグラフにおけるデータは、Co8□Ni、pt
、合金を基板上にスパッタ形成することによって得られ
たものである。スパッタ室内の気体圧力は20ミリトー
ルであった。理解される如く。
第2図中の膜の保磁度は、窒素濃度が0%から0゜8%
へ増加するに従い、約1,120Oeから620Oeへ
減少している。
第3図はCO12−3N i@* 2P je−s膜の
保磁度に与える窒素濃度の影響を示している。第3図の
2つの曲線は、より高い気体圧力(この場合には、40
ミリトール)でスパッタ形成した膜は、より低い気体圧
力(30ミリトール)でスパッタ形成した膜よりも保磁
度が一層大きいことを示している。40ミリトールにお
いて、第3図の膜の保磁度は、窒素a度が0%から0.
67%へ増加するに従い990Oeから680Oeへ減
少し、一方30ミリトールにおいて、窒素濃度が0%か
ら0.67%へ増加するに従い、保磁度ば940Oeか
ら5000 eへ減少している。
スパッタ形成した膜の固有保磁度も、膜中のプラチナの
%に依存する。特に、プラチナのより高い濃度を持った
膜は一般的に一層保磁度が窩い。
本発明に基づいて使用される典型的な膜は、モルで5%
を越えるプラチナを有している。(第2図の膜は、第1
b図の膜よりもプラチナ含有量が低いが、第2図中のグ
ラフの保磁度は、与えられた窒素濃度に対して、第1b
図中の保磁度よりも一層大きい、このことは、第1b図
及び第2図の膜を形成する為に使用するスパッタ装置に
おける種々の差異に基づくものである。
本明細書を参考にすれば、スパッタ室内の選択した気体
、1実施例においては窒素、の濃度を変化させることに
よって、結果的に得られる膜の保磁度は、飽和磁気Ms
を変化させること無しに且つスパッタターゲントを変化
させる必要性無しに、変化させることが可能であること
は、当業者等に容易に理解される。第7図は、異なった
窒素濃度の存在下においてスパッタ形成したCo8□N
i。
Pt2゜膜に対する飽和磁気Msを示している。第7図
の膜は約700人であり且つ2oミリトールの圧力でア
ルゴン−窒素雰囲気の存在下でスパッタ形成したもので
ある。理解される如く、該膜の飽和磁気は約1,20O
emu/ccであり、窒素濃度の有用な範囲内(例えば
1%未満)での窒素の存在によって著しく減少されてい
ることはない。
従来公知の如く、膜を評価する為に使用される重要な示
性数は、以下に定義する如く、ヒステリシスループ方形
性S及び保磁度方形性Stである。
S=Mr/Ms SL1=1− (Mr/He) ・(1/dM/dH)
 l −、Me理想的には、S=S$=1である。高い
保磁度方形性S寧を持った膜は良好な信号対雑音比及び
良好な分解能を提供し、且つ高いヒステリシス方形性S
を持った膜は強い出力信号、従って高い信号対雑音比を
提供する。本発明者が知得したところに拠れば、ヒステ
リシスループ方形性S及び保磁度方形性S*は窒素の存
在下においてスパッタ形成することによって著しく改良
される。第6a図及び第6b図は、夫々、窒素の存在及
び不存在の下において700人の厚さにスパッタ形成し
たC oBlN i、P t工。膜に対するヒステリシ
スループを図示している。窒素が無ければ、N=0.6
7及び5本=Q、76であり、一方窒素の存在下ニg 
イテl:i、S=0.84及びS本=0.89t’ある
。従って、第6a図の膜は良好なヒステリシス方形性及
び保磁度方形性を示している。
本発明の別の実施例においては、スパッタリングの間、
窒素の代わりにスパッタ室内に酸素を導入する3本発明
者等の知得したところに拠れば、酸素も結果として得ら
れる膜の保磁度を減少させる。該酸素は、典型的に、ス
パッタ室内に10−4ト一ル未満の分圧を持った水蒸気
を導入することによって供給される。第4図は、 Co
s、Ni、Pt1゜の700人の厚さの膜の保磁度に与
える酸素の影響を示している。第4図の膜は約20ミリ
トールの圧力を持った雰囲気中でスパッタしたものであ
る。第4図の膜の保磁度は、酸素濃度が0%から約0.
5%へ増加するに従い、950OeからOeへ減少する
。従って、1実施例において、保磁度650Oeを持っ
た膜を形成することが所望される場合、CoslN i
、P t工、の700人の厚さの膜を0.33%酸素で
99.67%アルゴンの雰囲気中において20ミリトー
ルの圧力で基板上にスパッタされる。
注意すべきことであるが、酸素の存在下でスパッタする
ことによって膜保磁度を制御することが可能ではあるが
、酸素は窒素程ヒステリシス方形性を改善するものでは
ない。
別の実施例においては、酸素及び窒素の両方がスパッタ
中にスパッタ室内に存在する。この実施例において酸素
は典型的には水蒸気の分解によって提供される。第5図
の曲線1及び2は、スパッタリングの後にスパッタ室内
で検出される水蒸気と水素の夫々の濃度の関数として、
650Oeの保磁度を示す膜を製造する為にスパッタ室
内に必要とされる窒素の量を示している。(スパッタ室
内で検出される水素は、スパッタリングの間水素と酸素
とに分解さハる水蒸気の部分から生成されたものである
。)第5図のグラフ中に示したデータは、20ミリトー
ルにおいて、アルゴン−窒素−水蒸気の雰囲気中におい
て700人の厚さのC0atNlqPtl。膜をスパッ
タすることによって取られたものである。第5図の膜に
おいて、水素濃度が0.5%と0.95%の間で水蒸気
濃度が0.2%と0.28%の間の場合、窒素濃度が0
066%と0.87%の間で6500aの保磁度を得る
ことが可能である。水素と窒素の両方が結果的に得られ
る膜の保磁度を減少させることが可能であるから、スパ
ッタ室内により多くの酸素が存在すると、与えられた保
磁度を持った膜を形成するのに必要とされる窒素は一層
少なくなり、その逆も真である。従って、水素と水蒸気
の濃度が高い場合、650Oeの保磁度を得る為に窒素
の少ない濃度(0,55%)が必要とされ、一方水素と
水蒸気の濃度が低いと、より高い窒素濃度(0゜87%
)が必要とされる。然し乍ら、本発明者等の知得したと
ころによれば、スパッタ室内の水蒸気濃度が1%を越え
ると、結果的に得られる膜の保磁度は窒素濃度を変える
ことによって制御することは不可能である。
以上、本発明の具体的実施の態様に付いて詳細に説明し
たが1本発明はこれら具体例にのみ限定されるべきもの
では無く、本発明の技術的範囲を逸脱すること無しに種
々の変形が可能であることは勿論である。例えば、N1
Pl金したアルミニラム基板を使用する代わりに、クロ
ム又はその他の金属又は絶縁体等の非強磁性膜で被覆し
たNiP基板を包含するその他の基板を使用することも
可能である。ガラス、シリコン、ポリマー、又はセラミ
ック物質を有する基板も使用することが可能である。更
に、アルゴン以外の不活性気体をスパッタ室内に存在さ
せることが可能である。又、本方法を使用して、例えば
600Oe乃至2,000Oeの保磁度の範囲を持った
膜を形成することも可能である。更に、幾つかの実施例
においては、基板上にコバルト−プラチナをベースとし
た合金を形成する代わりに、別の固有的に高い保磁度コ
バルト又は鉄をベースとした合金を窒素気体の存在下で
基板上にスパッタさせることも可能である。
【図面の簡単な説明】
第1a図及び第1b図はCo、、N i、 P tlB
、の瞑の保磁度に与えるスパッタ室内の窒素の濃度の影
響を示すグラフ図、第2図はG o、2N i、P t
。 の膜の保磁度に与えるスパッタ室内の窒素濃度の影響を
示したグラフ図、第3図はCO□、3 N l g 。 zpts、sの保磁度に与えるスパッタ室内の窒素濃度
の影響を示したグラフ図、第4図はCo、INi、Pt
1゜の膜の保磁度に与えるスパッタ室内の酸素の濃度の
影響を示したグラフ図、第5図はスパッタ室内の水蒸気
の濃度の関数として650Oeの保磁度を得るために必
要な窒素の量を示したグラフ図、第6a図及び第6b図
はぞれぞれ窒素の存在と不存在においてスパッタされた
Co、、Ni5Pt工。のヒステリシスループを示した
各グラフ図、第7図はCOa、N l g P t工。 の膜の飽和磁気に与えるスパッタ室内の窒素の濃度の影
響を示したグラフ図、である。 特許出願人    コーマグ、インコーポレイテッド 侶5&度 (工ICスギ、、/ド) イ駈 爲武 (工・レーア、 ”+ 、t l” )4
5F ヌ;二月t (づcBz)!8−7μ゛)イFi
;   ン’;Zjt−fi   CcJし’2T、i
V’)”7.tX’I々シク斤ム 1 M く八0、・〆石しレクぞム ヱ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、記録媒体膜を製造する方法において、基板上に合金
    膜をスパッタ形成し、前記合金はプラチナとコバルトを
    有しており、第1及び第2選択気体を含有する雰囲気を
    スパッタ室内に導入し、前記第1気体は不活性であり、
    その結果得られる膜の保磁度が前記雰囲気中の前記第2
    選択気体の濃度に応答して変化することを特徴とする方
    法。 2、記録媒体膜の製造方法において、基板上に合金膜を
    スパッタ形成し、前記合金はプラチナとコバルトを有し
    ており、窒素をスパッタ室内に導入し、その結果得られ
    る膜の保磁度が前記スパッタ室内に導入される窒素の量
    に応答して変化することを特徴とする方法。 3、特許請求の範囲第2項において、前記スパッタ室内
    の窒素濃度が1%未満であることを特徴とする方法。 4、磁気記録媒体膜の製造方法において、基板上に合金
    膜をスパッタ形成し、前記合金はプラチナとコバルトを
    有しており、酸素をスパッタ室内に導入し、その結果得
    られる膜の保磁度は前記スパッタ室内に導入される酸素
    の量に応答して変化することを特徴とする方法。 5、特許請求の範囲第4項において、前記スパッタ室内
    の酸素濃度は1%未満であることを特徴とする方法。 6、特許請求の範囲第2項又は第4項において、前記合
    金は別の金属を含有しており、前記合金は650Oeを
    越える固有保磁度を持っていることを特徴とする方法。 7、特許請求の範囲第2項又は第4項において、前記ス
    パッタ室内の前記気体は殆どアルゴンを含有しているこ
    とを特徴とする方法。 8、特許請求の範囲第2項において、該スパッタ室内に
    酸素を導入するステップを有しており、該酸素もその結
    果得られる膜の保磁度を変化させることを特徴とする方
    法。 9、特許請求の範囲第2項において、前記窒素は10^
    −^4及び10^−^7torrの間の分圧を持ってい
    ることを特徴とする方法。 10、特許請求の範囲第4項において、前記酸素は水蒸
    気の形態で該スパッタ室内に導入されることを特徴とす
    る方法。 11、特許請求の範囲第10項において、前記水蒸気は
    10^−^4torr未満の分圧を持っていることを特
    徴とする方法。 12、特許請求の範囲第2項又は第4項において、前記
    合金は少なくとも5%のプラチナであることを特徴とす
    る方法。 13、特許請求の範囲第2項において、前記窒素を導入
    するステップは、窒素を含有する気体性化合物を導入す
    るステップを有しており、前記気体性化合物はスパッタ
    の過程中に分解することを特徴とする方法。 14、特許請求の範囲第4項において、前記酸素を導入
    するステップが酸素を含有する気体性化合物を導入する
    ステップを有しており、前記気体性化合物がスパッタリ
    ング中に分解することを特徴とする方法。 15、特許請求の範囲第2項又は第4項において、前記
    合金は非強磁性金属の層上にスパッタ形成されることを
    特徴とする方法。 16、特許請求の範囲第2項又は第4項において、前記
    合金は電気的絶縁性物質の層上にスパッタ形成されるこ
    とを特徴とする方法。 17、記録媒体膜を製造する方法において、基板上に合
    金膜をスパッタ形成し、前記合金は650Oeを越える
    固有保磁度を持っており、選択した気体をスパッタ室内
    に導入し、前記膜の保磁度は前記スパッタ室内に導入し
    た前記選択した気体の量に応答して変化し、前記選択し
    た気体は酸素又は窒素を有していることを特徴とする方
    法。 18、特許請求の範囲第17項において、前記合金は鉄
    ベース又はコバルトベースであることを特徴とする方法
    。 19、コバルト及びプラチナの合金を有する磁気記録媒
    体膜であって、前記膜が窒素でドープされていることを
    特徴とする磁気記録媒体膜。 20、特許請求の範囲第19項において、前記膜は又酸
    素でドープされていることを特徴とする磁気記録媒体膜
    。 21、特許請求の範囲第19項において、前記合金は少
    なくとも5%プラチナであることを特徴とする磁気記録
    媒体膜。 22、特許請求の範囲第19項において、前記膜は60
    0と2,000Oeの間の保磁度を持っていることを特
    徴とする磁気記録媒体膜。 23、特許請求の範囲第19項において、前記膜内の窒
    素の濃度はモルで1%未満であることを特徴とする磁気
    記録媒体膜。 24、コバルトとプラチナの合金を有する磁気記録媒体
    膜において、前記膜は酸素でドープされていることを特
    徴とする磁気記録媒体膜。 25、特許請求の範囲第24項において、前記膜内にお
    ける酸素の濃度はモルで1%未満であることを特徴とす
    る磁気記録媒体膜。 26、固有保磁度が650Oeを越える合金を有する磁
    気記録媒体膜において、前記膜は選択した気体でドープ
    されていることを特徴とする磁気記録媒体膜。 27、鉄ベース合金を有する磁気記録媒体膜において、
    前記膜は選択した気体でドープされていることを特徴と
    する磁気記録媒体膜。 28、特許請求の範囲第28項において、前記選択した
    気体は酸素又は窒素であることを特徴とする磁気記録媒
    体膜。
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US5942342A (en) * 1993-03-10 1999-08-24 Kabushiki Kaisha Toshiba Perpendicular recording medium and magnetic recording apparatus

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