JPH01141422A - ディジタル移動通信システムの通話中チャネル切換方法および移動端末 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は小ゾーン方式（セルラ方式）のディジタル移動
通信システムの通話中チャネル切換方法およびそれを実
現する移動端末に関する。

（従来の技術） 小ゾーン方式（セルラ方式）は、サービスエリアを多数
の無線ゾーンに分割し、離れた無線ゾーンで同一周波数
を再利用することによって周波数当たりの収容数を増や
す方式であり、自動車電話システムにおいて採用されて
いる。しかしながら自動車電話の潜在的な需要は現行シ
ステムの収容数を遥かに上回っており、より大容量のシ
ステムを実現する必要がある。限られた周波数帯で更に
大容量を図る方法として、無線ゾーンの極小化が考えら
れる０例えば無線ゾーンの半径を１７１Ｏにすれば周波
数利用率は１００倍になる。

こ゛のように無線ゾーンを極小化すると、移動局が通話
中に次々と無線ゾーン間を移動するから、通話中チャネ
ル切換えの頻度が増加する。現行のＮＴＴの自動車電話
システムの通話中チャネル切換方法では、電子通信学会
発行の技術書「自動車電話（桑原守二監修）」において
第１９７頁から第２００頁に詳述されているように、通
話チャネル上で新しい通話チャネルを指定された移動局
は、現在の通話を中断して新しい通話チャネルに切換え
てから通話試験をおこなった後、新しい通話チャネル上
で通話を再開している。この方法では通話試験中は通話
をおこなえないから０．７〜０．８秒間通話が瞬断する
。

（発明が解決しようとする問題点） 従来の通話中チャネル切換方法では０．７〜０．８秒間
通話が瞬断するから、ゾーンの極小化に伴って切換え頻
度が増加すると、通話品質は著しく劣化する。

本発明の目的は、瞬断時間がほとんど無い通話中チャネ
ル切換方法と、それを実現する移動端末を提供すること
にある。

（問題点を解決するための手段） 本願の第１の発明のディジタル移動通信システムの通話
中チャネル切換方法は、時分割多重された通話チャネル
の空き時間を利用して新しい通話チャネルの通話試験を
おこなう。

本願の第２の発明の移動端末は、時分割多重された通話
チャネルを用いて通信をおこなう通話手段と、前記通話
チャネルの空き時間に新しい通話チャネルに接続する切
換手段と、前記切換手段が新しい通話チャネルに接続し
た場合に新しい通話チャネルの通話試験をおこなう通話
試験回路とを有する。

（作用） 従来の自動車電話システムでは、アナログ変調をおこな
っているから、一つのキャリア周波数に一つの通話チャ
ネルを割当てるＳ　ＣＰ　Ｃ（ＳｉｎｇｌｅＣｈａｎｎ
ｅｌ　Ｐｅｒ　Ｃａｒｒｉｅｒ）方式が一般に採用され
ている。５ｃｐｃ方式では通話中の移動局は常に送受信
状態にあるから、通話を継続させながら通話試験をおこ
なうためには、送受信機が２台必要である。

これに対してディジタル変調をおこなうと、時分割多重
により一つのキャリア周波数にＮ個の通話チャネルを割
当てることができる。この場合、各移動局が送受信状態
にある時間は全体の１／Ｎで済み、残りの時間は待受は
状態にある０本発明では、この空き時間を利用すること
により、現在の通話を妨げることなく新しい通話チャネ
ルの通話試験を１台の送受信機でおこなう。

一般に瞳分割多重では通話チャネルの各タイムスロット
は等間隔に配Ｉされているから、現在の通話チャネルに
対して時間的に重なる通話チャネルが新たに割当てられ
ると、現在の通話チャネルのタイムスロットと新しい通
話チャネルのタイムスロットは常に重なり合うために、
空き時間を利用しても通話試験をおこなうことができな
い、そこで、本発明では、通話チャネルの各タイムスロ
ットを不等間隔で配置することにより、どのような通話
チャネルが新たに割当てられても、現在の通話チャネル
のタイムスロットと新しい通話チャネルのタイムスロッ
トが重ならない時間を設けている。こうすれば通話に影
響を与えることなく通話試験がおこなえ、瞬断時間をほ
とんど無くすことが可能となる。

（実施例） 次に図面を参照して本発明の実施例について説明する。

第３図は本発明の通話中チャネル切換方法が適用される
ディジタル移動通信システムの無線基地局の配置および
通話チャネルのフレームフォーマットの一具体例を示す
図である。第３図（ａ）に示す無線基地局Ａ、Ｂ、Ｃに
対して、第３図（ｂ）に示すフレームフォーマットをそ
れぞれ割当てる。また第３図（ａ）に示す無線基地局り
。

Ｆに対しては無線基地局Ｂと同様の、無線基地局Ｅ、Ｇ
に対しては無線基地局Ｃと同様のフレームフォーマット
を割当てる。各無線基地局のフレームフォーマットは、
長さ２Ｔのタイムスロットから構成きれる長さ８Ｔのフ
レームを２回繰返し、その後長さＴのタイムスロットか
ら構成きれる長さ４Ｔのフレームを８回繰返す、各無線
基地局に対して上述のようにフレームフォーマットを割
当てると、長さ８Ｔのフレームを２回繰返す間は、隣接
する無線基地局は必ず長ｔ４Ｔのフレームを繰返してい
る。こうすると長さ８Ｔのフレームを２回繰返す間に生
じる６Ｔの空き時間内に、隣接する無線基地局の全ての
通話チャネルに切換え可能となる。

例えば、現在通話チャネルＡ１を用いている移動局が、
新たに通話チャネルＢ３を指定された場合を考える。こ
の移動局は、通話チャネルＡ１の連続する長さ２Ｔのタ
イムスロットの内、前者のタイムスロットが終了すると
、通話チャネルＢ３に切換えて無線基地局Ｂと通話試験
をおこなった後、再び通話チャネルＡ１に戻る。一つの
タイムスロット内で通話試験が終了しない場合は、複数
のタイムスロットを用いて通話試験をおこなえば良い。

こうすれば通話チャネルＡ１で通話を継続させると同時
に、新たに指定された通話チャネルＢ３の通話試験をお
こなえる。指定された通話チャネルがＢ３以外の場合も
、同様にして通話試験がおこなえる。

第１図は本発明の通話中チャネル切換方法の制御手順の
第１の実施例を示す図である４通話チャネルＡ１により
基地局Ａと接続されている移動局が基地局Ｂの無線ゾー
ン内に入ると、交換機はこれを検出し移動先の基地局Ｂ
の空き通話チャネルＢ３を新しい通話チャネルとして選
択する。この検出の方法は、前記文献の記載により当業
者に良く知られている。交換機は、移動先の基地局Ｂの
空き通話チャネルの番号Ｂ３を、基地局Ａを介して通話
チャネルＡ１内の信号により移動局に指定する。また交
換機は、基地局Ｂに対して通話チャネルＢ３上でテスト
信号を送信させる。移動局は、通話チャネルの空き時間
を利用して指定された通話チャネルＢ３を受信し、テス
ト信号を確認すると通話チャネルＢ３上で確認信号を折
返す。

基地局Ｂを介して確認信号を受信した交換機は、通話チ
ャネルＡ１内の信号により移動局に切換えを指示する。

切換えを指示された移動局は、通話チャネルをＡ１から
Ｂ３へ切換える。このように通話チャネルの空き時間を
利用して通話試験をおこなえば、通話の瞬断時間を短縮
できる。

第２図は本発明の通話中チャネル切換方法の制御手順の
第２の実施例を示す図である０通話チャネルＡ１により
基地局Ａと接続されている移動局が基地局Ｂの無線ゾー
ン内に入ると、移動局はこれを検出する。この移動局に
よる無線ゾーン間の移動の検出は、例えば通話チャネル
の空き時間を利用して複数の基地局が時分割多重で利用
する共通制御チャネルを観測し、各基地局から送信され
る制御チャネルの受信レベルの平均値を比較することに
より行なえる。無線ゾーン間の移動を検出した移動局は
移動先の基地局Ｂに通話チャネルを要求し、これに対し
基地局Ｂは空き通話チャネルの番号Ｂ３を移動局に指定
する。これらの信号の授受は通話チャネルの空き時間を
利用しておこなわれるために通話を妨げることはない、
更に移動局は、通話チャネルＡ１の空き時間を利用して
新たに指定された通話チャネルＢ３上でテスト信号を送
信する。基地局Ｂは、このテスト信号を確認すると、通
話チャネルＢ３上で確認信号を折返す、基地局Ｂからの
確認信号を受信した移動局は、通話チャネルＡ１内の信
号により基地局Ａを介して交換機に切換えを指示した後
、通話チャネルをＡ１からＢ３へ切換える。また切換え
を指示された交換機は、通話路を基地局Ａから基地局Ｂ
へ切換える。

第４図は本発明の移動端末の一実施例を示すブロック図
である。参照数字１０は切換手段を、参照数字２０は通
話手段を、参照数字３０は通話試験回路を示す、アンテ
ナ１００により受信されたＲＦ信号はミキサ１１でＩＦ
信号に変換詐れ変復調器４０で復調された後、時分割多
重回路３１に入力される０時分割多重回路３１は、変復
調器４０の出力の中から、現在の通話チャネルの信号を
取り出して符号化器２２へ送り、制御信号を取り出して
制御回路１３へ送る。符号化器２２は、時分割多重回路
３１の出力を音声信号に変換して電話機２３に送る。一
方、電話機２３の出力の音声信号は符号化器２２により
ディジタル化きれ時分割多重回路３１に入力される。ま
た制御回路１３の出力の制御信号も時分割多重回路３１
に入力される。これらの信号は時分割多重回路３１によ
り時分割多重信号に変換された後、変調器４０により変
調されミキサ１１によりＲＦ倍信号変換されてアンテナ
１００から送信される０時分側条重の方法や変復調の方
法は通常用いられているどのような方法でも構わない。

新しい通話チャネル番号を指定する信号を検出した制御
回路１３は、現在の通話チャネルのタイムスロットが終
了すると、発振器１２の間波数を変えて新しい通話チャ
ネルの周波数に同調移せ、時分割多重回路２１を介して
新しい通話チャネルと通話試験回路３０を接続させる０
通話試験回路３０は、新しい通話チャネル上のテスト信
号を確認すると確認信号を折返すか、新しい通話チャネ
ル上でテスト信号を送信し確認信号を受信する。新しい
通話チャネルのタイムスロットが終了すると、制御回路
１３は発振器１２の周波数を変えて現在の通話チャネル
の周波数に同調させ、時分割多重回路２１を介して現在
の通話チャネルと通話手段２０を再び接続し通話を継続
させる。このようにすれば通話に影響を与えることなく
、通話試験がおこなえるために、通話中チャネル切換え
に伴う通話の瞬断時間を短縮できる。

（発明の効果） 以上述べたように本発明によれば、通話中チャネル切換
えに伴う瞬断時間がほとんど無いディジタル移動通信シ
ステムの通話中チャネル切換方法および移動端末を提供
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の通話中チャネル切換方法の制御手順の
第１の実施例を示す図、第２図は本発明の通話中チャネ
ル切換方法の制御手順の第２の実施例を示す図、第３図
は本発明の通話チャネルのタイムスロットの配置の例を
示す図、第４図は本発明の移動端末の一実施例を示す図
である。 図において、参照数字１０．２０および３０は切換え手
段、通話手段および通話試験回路をそれぞれ示す。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）時分割多重された通話チャネルの空き時間を利用
   して新しい通話チャネルの通話試験をおこなうことを特
   徴とするディジタル移動通信システムの通話中チャネル
   切換方法。
2. （２）時分割多重された通話チャネルを用いて通信をお
   こなう通話手段と、前記通話チャネルの空き時間に新し
   い通話チャネルに接続する切換手段と、前記切換手段が
   新しい通話チャネルに接続した場合に新しい通話チャネ
   ルの通話試験をおこなう通話試験回路とを有することを
   特徴とする移動端末。