JPH0113579B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、かな入力された漢字データを、かな
漢字変換辞書を用いてかな漢字変換することによ
り漢字入力データを作成するデータ処理システム
において、変換された字または語単位の漢字入力
データに、同時にふりがなや画数等のインデツク
スデータを自動的に付加するふりがな付かな漢字
変換入力方式に関する。

〔技術の背景〕

従来の漢字入力方式は、漢字タブレツトを用い
る方式およびかな文字キーとかな漢字変換による
方式が主流となつているが、いずれも入力された
後は漢字データのみとなる。しかし、通常使用さ
れる漢字の種類は数千から数万にも及び、データ
フアイルの分類用インデツクスとして使用するの
には適していず、ふりがなを伴つていないため、
データ処理時に漢字データ、たとえば氏名や件名
を五十音順に分類したり、出力した報告書にふり
がなを付加することができなかつた。

そのため従来は、インデツクス用の漢字のふり
がなや画数を別途入力したり、漢字データ分類用
の特別な辞書（分類テーブル）を用意したり、報
告書作成の際、出力する報告書ごとにふりがな用
辞書を参照する方法をとる必要があつた。

〔発明の目的および構成〕

本発明の目的は、かな漢字変換入力方式のデー
タ処理システムにおいて、分類用インデツクスと
して使用可能なふりがなや画数などの漢字に付随
する補助的データを、漢字データに自動的に付加
する手段を提供することにある。

そのため、本発明の構成は、キーボードより打
鍵された漢字の読みコードを、かな漢字変換辞書
を用いてかな漢字変換し、漢字コードとして入力
するデータ処理システムにおいて、上記読みコー
ドにしたがつてかな漢字変換辞書を索引し対応す
る単一または複数の候補漢字のコードを抽出する
手段と、該抽出された単一または複数の候補漢字
のコードを表に配列するテーブル手段と、該テー
ブル手段内に配列された単一または複数の候補漢
字をそれぞれ候補番号とともに表示する手段と、
該表示された単一または複数の候補漢字の選択を
行う手段と、該選択された漢字について必要な場
合にその候補番号と読みとを入力させ、それに基
づきその読みコードを変更してふりがなとして確
定する手段と、漢字ごとの画数を記憶する手段と
を設け、上記テーブル手段にはかな漢字変換辞書
から抽出された単一または複数の候補漢字のコー
ドとともにその画数も配列し、選択された漢字の
コードおよびふりがなとして確定した読みのコー
ドとともに画数を組として含む漢字データを入力
することを特徴としている。

〔発明の実施例〕

以下に、本発明の詳細を実施例にしたがつて説
明する。

第１図は、本発明が適用されるかな漢字変換機
能をもつキーボード・表示装置の概略構成図であ
る。同図において１はキーボード・表示装置、２
は中央処理装置、３は本発明の中枢的機能を果す
マイクロプロセツサ装置、４はキーボード入力装
置、５は表示装置、６はかな漢字変換辞書メモ
リ、７は入出力バツフアおよび作業レジスタメモ
リ、８はキヤラクタジエネレータおよびマイクロ
プログラムメモリ、９は外部接続装置、１０はバ
スを表わす。基本的な動作機能は、次のとおりで
ある。

漢字データ（あるいは日本語データ）を入力し
てデータ処理を行なう場合、キーボード入力装置
４から、かな文字キーを用いて漢字のかな読みを
入力する。マイクロプロセツサ装置３は、メモリ
８のマイクロプログラムにより動作し、キーボー
ド入力装置４から入力されるかな文字データをメ
モリ６のかな漢字変換辞書を用いて、語単位ある
いは字単位で漢字に変換する処理を行なう。かな
漢字変換辞書は、通常、漢字辞書と単語辞書とか
らなり、漢字辞書は読み、漢字コード、同音異字
の場合の順序、方式によつては画数、画素等を含
んでいる。

入力されたかな文字データおよび変換された漢
字データその他の必要な情報は、メモリ８のキヤ
ラクタジエネレータにより文字ドツトパターンに
変換され、表示装置５に表示される。

このようにして漢字変換された入力データは、
外部装続装置９からバス１０を介して、中央処理
装置２へ転送され、必要な処理が行なわれる。

入出力バツフアおよび作業レジスタメモリ７
は、マイクロプロセツサ装置３のかな漢字変換処
理の作業レジスタおよび中央処理装置との間の入
出力バツフアとして使用される。

次に、第２図により本発明実施例のふりがなお
よび画数データの付加手段をもつマイクロプロセ
ツサ装置３の機能について細部を説明する。

第２図において１１は、キーボード入力装置４
より打鍵される読みがなのコード列の入力線であ
る。

１２は、その読みのコードを格納する入力レジ
スタ（IR）である。１３は、メモリ６のかな漢
字変換辞書を字または語単位の読みで漢字を索引
した結果の入力線である。

１４は、入力レジスタ（IR）１２の内容でメ
モリ６のかな漢字変換辞書を索引し、後述する変
換テーブルレジスタ（HTR）１５に表化すると
ともに表中の各漢字について、かな漢字変換辞書
またはメモリ８のキヤラクタジエネレータから画
数を読み出すマイクロプログラム手続きである。

１５は変換テーブルレジスタ（HTR）であつ
て、かな漢字変換辞書を索引した結果、読みに対
応する漢字が複数見出された場合、これらを一時
的に格納し、選択を可能にする。この変換テーブ
ルレジスタ（HTR）１５は、画数列K₁，K₂，
K₃，…と、対応する漢字コード列J₁，J₂，J₃，…
と、辞書索引の結果が該当なしの場合の画数Kd
および漢字コードJd（Kd，Jdは無効コード）とで
構成されている。

１６は、変換テーブルレジスタ（HTR）１５
中の複数漢字候補の中から該当する唯一の漢字を
選択指示するための番号（１，２，３，…，ｄ）
を入力し、あるいは読みを変更する必要がある場
合の変更読みを入力する線である。読みを変更す
る必要があるのは、たとえば、横（よこ、おう）
のように、かな漢字変換辞書を索引するのに適す
る読みと実際のふりがなとは異なることがあるか
らである。

１７はその変更する読みと選択する番号のコー
ドのセレクトレジスタ（SR）である。

１８は、セレクトレジスタ１７の内容で読みを
変更し、変換テーブルレジスタ（HTR）１５中
の漢字候補から特定漢字を選択するためのマイク
ロプログラム手続きである。

１９は、変換テーブルレジスタ（HTR）１５
から入出力バツフアおよび作業レジスタメモリ７
への出力線である。

２０は、変更・選択手続き１９により確定した
読み、すなわちふりがなコードの出力レジスタ
（FOR）である。

２１は、同じく画数コード出力レジスタ
（KOR）である。

２２は、同じく漢字コード出力レジスタ
（JOR）である。

２３は、レジスタ２０，２１，２２から入出力
バツフアおよび作業レジスタメモリ７への出力線
である。

次に、動作について手順にしたがい説明する。

キーボード表示装置１は、中央処理装置２よ
り「ふりがな付・かな漢字変換入力」指令を受
取る。

キーボード入力装置４より漢字の読みが打鍵
されるのを待ち、その読みのコード列を、入力
レジスタ（IR）１２に読取る。

検索・作表手続き１４により、入力レジスタ
（IR）１２の内容に対応する漢字候補を、「か
な漢字変換辞書」から索引し、変換テーブルレ
ジスタ１５のJ₁，J₂，J₃，…に格納する。併せ
てJ₁，J₂，J₃，…の漢字コードに対応する画数
を「キヤラクタジエネレータ」で索引し、対応
するK₁，K₂，K₃，…に格納する。なおテーブ
ル数より候補の数が少ない場合には、J_i，J_i+1，
…とK_i，K_i+1，…（ｉは候補数＋１）に特別に
定めて未使用コードを、JdとKdには、定数と
して特別に定めた該当無しコードが格納され
る。またシステムの起動時に定数としてバイナ
リゼロが変換テーブルレジスタ（HTR）全体
に格納されるものとする。

変換テーブルレジスタ（HTR）１５の内容
を出力線１９を経由して候補番号を付けて表示
装置５に表示し、操作者に選択させる方法は、
既知の手段を用いて適宜行なうことができるの
で、説明は省略する。

キーボード入力装置４より、必要な場合にの
み、変更すべき漢字の読みと変換テーブルレジ
スタ（HTR）１５内の候補番号を打鍵し、そ
の読みの変更内容と候補番号のコード列は、セ
レクトレジスタ（SR）１７に読み取られる。

変更選択手続き１８により、セレクトレジス
タ（SR）１７の内容に従い、変更される読み
コード列がある場合には、その値をふりがなコ
ード出力レジスタ（FOR）２０へ、無い場合
には入力レジスタ（IR）１２の値をレジスタ
（FOR）２０へ、候補番号コードに対応する変
換テーブルレジスタ（HTR）１５の行の値の
うち画数コードは画数コード出力レジスタ
（KOR）２１へ、そして漢字コードは漢字コー
ド出力レジスタ（JOR）２２へ格納する。

次に出力線２３を経由して、入出力バツフア
及び作業レジスタメモリ７の指定された入出力
バツフア領域へ、各出力レジスタ２０，２１，
２２の値を出力する。

このようにして、かな漢字変換による漢字の入
力と同時に、そのふりがなと画数をも自動的に入
力することができる。

本発明の他の実施例としては、かな漢字変換辞
書を補助記憶装置に持つこともできるし、またマ
イクロプロセツサ装置を中央処理装置２のプログ
ラム機能に置き換えて実施することもできる。な
お第２図の実施例構成は、すべて電子回路として
も実現することができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、日本語データ処理の次の機能
を効果的に実現できる。

(1) 漢字入力操作だけで同時にそのふりがなと構
成する各字の画数も自動的に付加入力すること
ができる。

(2) 該当漢字が無い場合には、ふりがなだけの入
力もできる。

(3) ふりがなおよび画数を用いて有用な処理がで
きる。

ａ ふりがなにより「あ」「い」「う」「え」
「お」…順に分類できる。

ｂ 画数順に分類できる。

ｃ 報告書にふりがな付の印刷（特に氏名や住
所等）ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の全体構成図、第２図は
その要部の詳細図である。 図中、１はキーボード・表示装置、２は中央処
理装置、１２は入力レジスタ、１４は検索作表手
続き、１５は変換テーブルレジスタ、１７はセレ
クトレジスタ、１８は変更・選択手続き、２０は
ふりがなコード出力レジスタ、２１は画数コード
出力レジスタ、２２は漢字コード出力レジスタで
ある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ キーボードより打鍵された漢字の読みコード
   を、かな漢字変換辞書を用いてかな漢字変換し、
   漢字コードとして入力するデータ処理システムに
   おいて、上記読みコードにしたがつてかな漢字変
   換辞書を索引し対応する単一または複数の候補漢
   字のコードを抽出する手段と、該抽出された単一
   または複数の候補漢字のコードを表に配列するテ
   ーブル手段と、該テーブル手段内に配列された単
   一または複数の候補漢字をそれぞれ候補番号とと
   もに表示する手段と、該表示された単一または複
   数の候補漢字の選択を行う手段と、該選択された
   漢字について必要な場合にその候補番号と読みと
   を入力させ、それに基づきその読みコードを変更
   してふりがなとして確定する手段と、漢字ごとの
   画数を記憶する手段とを設け、上記テーブル手段
   にはかな漢字変換辞書から抽出された単一または
   複数の候補漢字のコードとともにその画数も配列
   し、選択された漢字のコードおよびふりがなとし
   て確定した読みのコードとともに画数を組として
   含む漢字データを入力することを特徴とするふり
   がな付かな漢字変換入力方式。