JPH01134487A

JPH01134487A - 定着用弾性ローラ

Info

Publication number: JPH01134487A
Application number: JP29474087A
Authority: JP
Inventors: Chiaki Kato; 千明加藤; Toshiyuki Hatta; 利之八田; Masaya Nishi; 雅也西
Original assignee: Sumitomo Electric Industries Ltd
Current assignee: Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date: 1987-11-20
Filing date: 1987-11-20
Publication date: 1989-05-26

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、例えば複写機、ファクシミリ、ラインプリン
ター等の定着部援用いる弾性ローラに関するものである
。

（従来の技術）複写機等の定着部は、通常ｗＪ３図のような構成になっ
ておシ、加熱ローラ（１のと加圧ローラ（１１）の間を
、トナー（１２）の転写されたコピー紙（１３）を通す
ことによって、熱（通常は１７０℃〜２００℃）と圧力
によってコピー紙に画像を定着するという方式が安全性
、経済性などの点から一般に採用されている。なお上記
加熱ローラと加圧ローラをあわせて定着ローラと呼ぶ。

この場合、加熱ローラ（１０）としては、アルミニクム
等の金属やセラミック、プラスチックからなるローラ′
基材部ちローラ芯（１４）の表面にトナーの離型性をあ
げるため、弗素樹脂を数十μｍコーティングしたもの、
１１１Ｉｍ以下の厚みのシリコーンゴムや弗素ゴムを被
覆したもの（これらコーティングあるいは被覆を（１５
）で示す）が、また加圧ローラ（１１）としてはアルミ
ニクム等からなるローラ芯（１６）に硬度が数十度の耐
熱ゴム（一般にはシリコーンゴムが用いられる）を数■
被覆したもの（この被覆を（１７）で示す）が用いられ
る。

尚、分離爪（１８）はコピー紙の巻きつきを防止するた
めのもので、幅数四のものが４〜５箇所に取り付けられ
ており、通常は加熱ローラ側のみであるが、高速機や両
面自動コピーの場合には第３図のように加圧ローラ側に
も取り付けられる。なお第４図中（１９）は定着画像、
（２０）はヒータである。

（発明が解決しようとする問題点）しかし乍ら、 ■弗素樹脂のコーティングローラは次の様な問題点があ
る。

のローラに弾性がないためにトナーがつぶされコピーの
画質が悪い。

■ローラに弾性がないためにトナーへの熱伝導が悪く特
に高速機では定着性が悪い。

Ｏローラに弾性がないためにコピー紙に紙しわが生じ易
い。

又■耐熱ゴムの被覆ローラは次の様な問題点がある。

■コピー紙がつまった（ジャムる）時、分離爪によりゴ
ムを破損することがある。

■離型性が悪くトナーのオフセット現象が発生し易い。

また上記問題点を解決するため、本出願人が先に特許出
願したような、４弗化エチレン樹脂の多孔質体に耐熱性
の液状ゴムを含浸させた後硬化させ表面を研磨したよう
なものもある。しかしながら、これは、表面の粗度が約
１０μｍ程度と粗く、つやのない面になり、つやの必要
なカラーコピー用などには使用が難しかった。

上記に鑑み、本発明はこのような問題点を解消した定着
用弾性ローラを提供するものである。

（間原点を解決するための手段）即ち本発明は、複写機の定着部に用いる弾性ローラで、
ローラ芯の外層に強化のための耐熱性の材料に耐熱性の
弾性体を含浸硬化させた層を設け、更にその外側に耐熱
性の弾性体の薄膜を設けたことを特徴とする定着用弾性
ローラである。

以下例示の図面を用いて本発明の詳細な説明する。たｙ
し本発明はこれだけに限定されるものではない。

即ち本発明は、第１図に例示する様に、金属、セラミッ
ク、プラスチック等からなるローラ芯（１）の外層に弗
素樹脂の連続多孔質層（２）を設け、その多孔部忙耐熱
性の液状ゴム（３）を含浸させ硬化した後表面を研磨し
て真内度を出した後、低粘度の液状ゴム（４）をその表
面に薄くコーティングした後硬化させて、表面の粗度を
小さくしてつやを出し、トナーの離型性を更に向上した
ものであり、特にカラーコピー用の定着用弾性ローラと
して有効である。

この場合、離型性や取り扱いの点から耐熱性の液状ゴム
としては、室温硬化型の液状シリコーンゴムが良いが、
表面にコーティングするものと、多孔部に含浸させるも
のは特に同じグレードのものでなくても良い。

含浸硬化させる液状シリコーンゴムは、硬化後゛の硬度
が８０度以下で粘度が１０万ｃ、ｓ、以下のもの、又最
外層の液状シリコーンゴムは硬化後の硬度が１００度以
下で粘度が１万ｃ、ｓ、以下の室温硬化型のものが好適
である。

前記に於いて、弗素樹脂からなる連続多孔質層に代え、
例えばポリイミド等からなる織布や不織布或いは炭素繊
維からなる織布や不織布であって５よい。

尚、この弾性ローラは、加熱ローラのみでなく、加圧ロ
ーラ（更にはその両者）、或いは耐熱性を必要とするロ
ーラとしても広く使用できる。

（作用）この様に、内部は例えば弗素樹脂等の連続多孔質層或い
は織布、不織布の層に耐熱性のゴムを含浸させたもので
、その表面に非常に薄い耐熱性のゴム層を設けたものは
、表面につやがあシ離型性が良く、しかも弾性を有する
ことにより、前記の〜＠の間粗点も解消できる。

また例えば弗素樹脂などの多孔を形成している繊維がゴ
ムの内部にネット状に広がって強化した構造であること
から、ゴム単体に比べて引張強度が大きく、分離爪によ
る破損もない。

しかしこの場合、最外層の耐熱ゴムの層が厚いと、爪な
どによる破損の問題が発生する為、最外層の厚みとして
は０．２　ｗ以下、理想としては研摩面の凹凸をうめる
程度の数十μｍの厚みが良く、この面は溶剤希釈タイプ
の低粘度の液状ゴムをロールコートしたりすることによ
って得られる。この場合、当然接着性にすぐれたものを
用いる。

（実施例）以下に本発明の実施例を述べる。

実施例１：ローラ径が４０！０で　　−長さが３２０雪の表面を脱脂したアルミニクム　製の芯金に
接着処理を施し、これに厚さが２．５雪、多孔度がｓｏ
％で孔径２μｍの４弗化エチレン樹脂の多孔質チニープ
（住友電工製二商品名ボアフロン）を被せた。

これに室温硬化で２液性の液状シリコーンゴム（信越化
学製：ＫＥ１０３）を含浸させた後、表面を研磨して４
４　ｍ　ＩＪで表面粗度が１０μｍの弾性ローラを得た
。

この表面に、室温硬化で一液性の液状シリコーンゴム（
信越化学製：Ｓコート５８）を約２０μｍの厚みでコー
ティングし硬化させた。この表面粗度は約２μｍで光沢
をもった表面となった。

このローラのゴム硬度は常温で６０度で、２００℃加熱
時には４５度であった。

これを第２図に示す定着装置の加熱ローラ（５）に用い
、Ａ４サイズで１０枚／分のフルカラー複写機に取り付
けて実機テストを行なった。尚、この加熱ローラの表面
にはクリーニング部材としてシリコーンオイルをわずか
に含浸させたノーメックス製のクエプ（７）を加熱ロー
ラの回転方向と逆になるよう設置した。

カラーコピーの画質は、光沢のある良好なもので、２万
枚までオフセットの発生も少なく良好な画質が得られた
。なお第２図中（６）は加圧ローラ、（８）は圧着ロー
ラ、（９）はヒータである。

（比較例）上記のローラで、表面に一液性の液状シリコーンゴムを
コーティングしていない研磨しただけのものを、上記と
同様のフルカラー複写機に取り付けて実根テストを行な
った。この場合には、カラーコピーの画質もつやが少な
く、シかも数十枚でオフセットが発生しコピーがとれな
くなった。

（発明の効果）以上説明したように、本発明の定着用弾性ローラを複写
機等の定着装置に用いれば、 ■離型性にすぐれトナーのオフセットが少なく、光沢を
もった画質となる（特にカラーコピーには有効である）
。

■コピー紙のしわが発生しにくくなり、画質も良好であ
る。

■分離爪やサーミスタ等で破損することがなく、長寿命
化が可能となる。

といった従来の定着用ローラにないすぐれた効果を有し
ている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の定着用弾性ロー２の断面図、第２図は
本発明の詳細な説明するためのもので、第１図の弾性ロ
ーラを加熱ローラとして用いた定着装置の要部の断面図
、第３図は一般の定着装置の断面図を夫々例示している
。（１）・・・ローラ芯、（２）・・・耐熱性の材料、（
３）・・・耐熱性の材料に含浸硬化させた耐熱性の弾性
体、第１図第３図手続補正書平成元年２月１８日１、事件の表示事件との関係　　特許出願人　（古ｎコ♂Ａよ３ｉａ％
Ｗ−住所　大阪市中央区北浜四丁目５番３３号名称　（
２１３）住友電気工業株式会社代表者　社長　　川　上
　哲　部４、代理人居　所　（〒５３３）大阪市東淀用区東中島１丁目２０
番１２ｍｍ５２４号５、補正命令の日付自発７、補正の８谷１）特許請求の範囲を別紙の通りに訂正する。２）明細書中第５頁上から７行目「複写機の定着部に用いる」を「例えば複写機等の定着
部に用いる」に訂正する。特許請求の範囲で、ローラ芯の外層に強化のための耐熱性の材料に耐熱
性の弾性体を含浸硬化させた層を設け、更にその外側に
耐熱性の弾性体の薄膜を設けたことを特徴とする定着用
弾性ローラ。（２）強化のための耐熱性の材料が、弗素樹脂からなる
多孔質体である特許請求の範囲第（１）項記載の定着用
弾性ローラ。（３）強化のための耐熱性の材料が、織布又は不織布で
ある特許請求の範囲第（１）項記載の定着用弾性ローラ
。（４）強化のための耐熱性の材料が、炭素繊維からなる
織布又は不織布である特許請求の範囲第（３）項記載の
定着用弾性ローラ。（５）含浸硬化させる耐熱性の弾性体が、硬化後の硬度
が８０度以下で、粘度が１０万ｃ、ｓ、以下の液状シリ
コーンゴムである特許請求の範囲第（１）項記載の定着
用弾性ローラ。（６）最外層の耐熱性の弾性体の薄膜の厚みが０．２鴫
以下である特許請求の範囲第（１）項記載の定着用弾性
ローラ。（７）最外層の耐熱性の弾性体が、硬化後の硬度が１０
０度以下で、粘度が１万ｃ、ｓ、　　以下の室温硬化型
の液状シリコーンゴムである特許請求の範囲第（１）項
記載の定着用弾性ローラ。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）複写機の定着部に用いる弾性ローラで、ローラ芯
の外層に強化のための耐熱性の材料に耐熱性の弾性体を
含浸硬化させた層を設け、更にその外側に耐熱性の弾性
体の薄膜を設けたことを特徴とする定着用弾性ローラ。
（２）強化のための耐熱性の材料が、弗素樹脂からなる
多孔質体である特許請求の範囲第（１）項記載の定着用
弾性ローラ。
（３）強化のための耐熱性の材料が、織布又は不織布で
ある特許請求の範囲第（１）項記載の定着用弾性ローラ
。
（４）強化のための耐熱性の材料が、炭素繊維からなる
織布又は不織布である特許請求の範囲第（３）項記載の
定着用弾性ローラ。
（５）含浸硬化させる耐熱性の弾性体が、硬化後の硬度
が８０度以下で、粘度が１０万ｃ．ｓ．以下の液状シリ
コーンゴムである特許請求の範囲第（１）項記載の定着
用弾性ローラ。
（６）最外層の耐熱性の弾性体の薄膜の厚みが０．２ｍ
ｍ以下である特許請求の範囲第（１）項記載の定着用弾
性ローラ。
（７）最外層の耐熱性の弾性体が、硬化後の硬度が１０
０度以下で、粘度が１万ｃ．ｓ．以下の室温硬化型の液
状シリコーンゴムである特許請求の範囲第（１）項記載
の定着用弾性ローラ。