JPH01130941A - 貼着用シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は貼着用シートに関し、さらに詳しくは、合板、
化粧板、家具、建材、事務用機器、家電製品などの各種
物品の表面に貼着可能なエンボス表面を有する貼着用シ
ートに関する。

［従来の技術］ 従来よりこの種の金属光沢を有する貼着用シートには、
たとえば家具、建材、事務用機器等の各種表面化粧用に
使用されるものとしては、表面にヘアライン加工を施し
たポリエステルフィルムの裏面にアルミニウムのような
金属の薄膜を蒸着したものかある。

また表面にエンボスしたフィルムの裏面に、アルミニウ
ムのような金属の蒸着したものも提案されている。

しかしながら、上記の前者のヘアライン加工を施したも
のは、ヘアラインかポリエステルフィルムの表面をサン
ドペーパー等ての引掻き加工方法であるため、繊細て且
つ特定の図柄等を表現することはできなかった。

また、上記の後者のエンボスフィルムを利用するもので
は完全に平滑でない裏面に金属薄膜を蒸着するため蒸着
むらを生じ充分且つ美麗な金属光沢が発揮されにくいと
いう問題点も有った。

さらにまた、上記の前者および後者は共にポリエステル
フィルムのような透明なフィルムを基材に用いるため通
常の金属蒸着層の厚さては充分な隠蔽性を有するものが
得難く金属蒸着層の厚さをより厚く設定する必要があり
経済性および量産性に劣るという問題点も有った。

さらにその上、上記の前者および後者は共にアルミニウ
ムのような金属を蒸着したフィルムを用いるために極め
て燃え易く、燃えないまでも酸化腐食してその光輝性を
失うという問題点も有った。

［発明の目的］ 本発明は上記従来の問題点に鑑み、本発明の貼着用シー
トは、表面をサンドペーパー等で引掻き加工したヘアラ
イン法フィルムの繊細で且つ特定の図柄等を表現する事
かてきないという問題点、またエンボスフィルムを利用
するものでは完全に平滑でない裏面に金属薄膜を蒸着す
るため蒸着むらを生し充分且つ美麗な金属光沢が発揮さ
れにくいという問題点、さらにまたポリエステルフィル
ムのような透明なフィルムを基材に用いるため通常の金
属蒸着層の厚さでは充分な隠蔽性を有するものか得難く
金属蒸着層の厚さをより厚く設定する必要かあり経済性
および量産性に劣るなどの問題点をことごとく解消して
、繊細て且っ特定の図柄等を表現すること、蒸着むらを
生ずることなく美麗な金属光沢を発揮すること、通常の
金属蒸着層の厚さても充分な隠蔽性を有すること、燃え
にくく酸化腐食によって光輝性を失うことかないという
貼着用シートを提供することにある。

［発明の構成］ 本発明は、不燃性ないしは難燃性材料からなる基材の表
面に直接にあるいは要すれば中間樹脂層を介して合金蒸
着層、保護樹脂層を順次形成し、次いで保護樹脂層側か
らエンボスしてなることを特徴とする貼着用シートに関
するものである。

すなわち、従来のこの種の金属光沢を有する貼着用シー
トに用いられていた、たとえば表面にヘアライン加工を
施したポリエステルフィルムの裏面にアルミニウムのよ
うな金属の薄膜を蒸着したもの、あるいは表面にエンボ
スしたフィルムの裏面にアルミニウムのような金属を蒸
着したものにかえて、本発明ては不燃性ないしは難燃性
材料からなる基材の表面に直接にあるいは要すれば中間
樹脂層を介して合金蒸着層、保護樹脂層を順次形成し、
次いで保護樹脂層側からエンボスするようにしたのて、
従来の種々の問題点をことごとく解消して、繊細て且つ
特定の図柄等を表現すること、蒸着むらを生ずることな
く美麗な金属光沢を発揮すること、通常の金属蒸着層の
厚さても充分な隠蔽性を有すること、燃えにくく酸化腐
食によって光輝性を失うことがないという貼着用シート
を完成したものである。

すなわち本発明は、不燃性ないしは難燃性材料からなる
基材（１）の表面に直接にあるいは要すれば中間樹脂層
（５）を介して合金蒸着層（２）、保護樹脂層（３）を
順次形成した後、保護樹脂層（３）側からエンボス加工
することにより、極めて良好な性質、すなわち繊細て且
つ特定の図柄等を表現すること、蒸着むらを生ずること
なく美麗な金属光）Ｘを発揮すること、通常の金属蒸着
層の厚さても充分な隠蔽性を有すること、燃えにくく酸
化腐食によって光輝性を失うことがないという貼着用シ
ートを提供することを可能としだものである。

本発明の貼着用シートにおける不燃性ないしは難燃性材
料からなる基材（１）としてはある程度の自己保持性を
有するものであればいずれも用いられるか、たとえば ■　含アンモニウム塩型無機塩、含燐窒素化合物、三酸
化アンチモン−ハロゲン、ホウ素化合物、ハロゲン化合
物等の防炎剤で処理した防炎紙や難燃紙あるいは不織布
、 ■　ガラス繊維紙あるいは石綿紙などの無機繊維紙ある
いは不織布、 ■　芳香族ポリアミド繊維、塩素化ポリプロピレン繊維
、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体繊維、ポ
リフルオロエチレン繊維、ポリカーボネート繊維、塩素
化ポリエチレン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリイミド
繊維、ポリクロルトリフルオロエチレン繊維、ポリ弗化
ビニリデン繊維、ポリ弗化ビニル繊維などのような高い
難燃性をしめす難燃性有機繊維からなる有機繊維紙ある
いは不織布。

■　含アンモニウム塩型無機塩、含燐窒素化合物、三酸
化アンチモン−ハロゲン、ホウ素化合物、ハロゲン化合
物等の防炎剤で処理した防炎フイルム法合成紙や難燃フ
ィルム法合成紙、■　芳香族ポリアミド系樹脂、塩素化
ポリプロピレン系樹脂、テトラフルオロエチレン−エチ
レン共重合体、ポリフルオロエチレン系樹脂、ポリカー
ボネート系樹脂、塩素化ポリエチレン系樹脂、ポリ塩化
ビニル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリクロルトリフル
オロエチレン系樹脂、ポリ弗化ビニリデン系樹脂、ポリ
弗化ビニル系樹脂などのような高い難燃性をしめす樹脂
からなる防炎フィルム法合成紙や難燃フィルム法合成紙
などの紙状物またはフィルム状物あるいはシート状物な
どが適宜用いられる。

特に不燃性ないしは難燃性材料からなる基材（１）とし
てのその厚さには特に制限はないが、厚さか１２〜１０
００μｓ程度のものを用いるのが良く、特に２５〜１０
０μｓの厚みのものか、耐久性、取扱い性、経済性など
の点から好ましい。

本発明の貼着用シートの合金蒸着層（２）は、たとえば 銀−銅合金、銀−アルミニウムー銅合金、銀−インジウ
ム合金、銀−錫合金、銀−亜鉛合金、銀−カドミウム合
金、銀−アンチモン合金、銀−金合金、銀−白金合金、
銀−銅一亜鉛合金、銀−パラジウム合金、銀−ニッケル
合金、銀−全一ニッケル合金、金−白金合金、合−銀一
銅合金、金−銀−パラジウム合金、金−銀一銅一パラジ
ウム合金、ニッケルークロム合金、鉄−ニッケルークロ
ム合金、白金−銀一金合金、チタン−クロム−鉄−モリ
ブデ合金、銅−アルミニウム合金、銅−錫−チタン合金
、銅−錫一鉛一亜鉛合金、銅−錫一鉛一亜鉛−アルミニ
ウムー鉄−マンガン合金、ステンレススチール、ハステ
ロイなどの合金（金属化合物も含む、以下同様）を蒸着
したものである。合金蒸着層（２）の厚さは合金の種類
にもよるか通常は２０〜１１００ｎ程度の範囲から選ば
れる。たとえばステンレススチールの場合、厚さが２０
ｎｍ以下ては金属光沢が充分でなく、一方１００ｎｎ＋
以上の場合には金属光沢にかわりがないので経済性に劣
り好ましくない。

本願明細書において蒸着とは真空蒸着法、スパッタリン
グ法、イオンブレーティング法等の通常の合金の薄膜形
成方法によって薄膜を形成することを意味する。

合金蒸着層とはこれら合金の薄膜形成方法によって形成
された合金の薄膜の全てを含むものとする。尚、合金蒸
着層（２）は−置板の支持体上に形成したものを接着剤
を介して基材上に転写する様にしてもよい。

また、前記不燃性ないし難燃性材料からなる基材（１）
の種類によっては表面状態や蒸着適性を向上する目的で
中間樹脂層（へ）を形成し、該中間樹脂層■を介して合
金蒸着層（２）形成するようにしてもよい。

前記中間樹脂層（５）を形成する樹脂塗料としては、蒸
着適性が有り、不燃性ないし難燃性材料からなる基材（
１）との密着力が有り、その上光沢性を向上または制御
できるものであることが必要である。それらを全て満足
しつるものとして、かかる中間樹脂層（５）を形成する
ための樹脂塗料としては、たとえば熱可塑性樹脂、熱硬
化性樹脂、電子線硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂のいず
れからなる塗料も用いられ、たとえば芳香族ポリアミド
系樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹脂、テトラフルオロ
エチレン−エチレン共重合体、ポリフルオロエチレン系
樹脂、ポリカーボネート系樹脂、塩素化ポリエチレン系
樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリ
クロルトリフルオロエチレン系樹脂、ポリ弗化ビニリデ
ン系樹脂、ポリ弗化ビニル系樹脂などのような高い難燃
性をしめす樹脂や、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、
アクリル−スチレン共重合体、塩化ビニル系樹脂、酢酸
ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ
アミド系樹脂、ポリビニル−ブチラール共重合体、ニト
ロセルロース系樹脂、セルロースアセテート系樹脂、ウ
レタン系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、尿素−メ
ラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、アルキッド系樹脂、ア
ミノアルキッド系樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂など
に含アンモニウム塩型無機塩、含燐窒素化合物、三酸化
アンチモン−ハロゲン、ホウ素化合物、ハロゲン化合物
等の防炎剤を添加したものの単独または混合物からなる
樹脂塗料が好ましく用いられる。

中間樹脂層（５）の形成は、前記中間樹脂層（５）を形
成する為の樹脂塗料をロールコーティング法、グラビア
コーティング法、リバースコーティング法、スプレィコ
ーティング法などの通常のコーティング法により塗布し
、乾燥（熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、紫外線硬化
性樹脂などの場合は硬化）することによって行われる。

中間樹脂層（５）の厚さは特に制限は無いが通常０．２
〜１０趨の範囲、より好ましくは０．５〜５ｐの範囲か
ら選ばれる。厚さが０．２μｓ未満では不燃性ないし難
燃性材料からなる基材（１）の表面を完全に被覆するこ
とができず、蒸着適性や光沢付与の向上といった中間樹
脂層（５）を設けた効果が充分に発揮できず、中間樹脂
層（５）を形成した価値がなく、一方１０坤を越えると
中間樹脂層（５）が厚すぎて風合いを損ない、また乾燥
速度も遅くなり非能率的である。

本発明の貼着用シートにおいて、合金蒸着層（２）自体
は機械的強度が弱く摩擦による損傷などを受けやすいの
て、合金蒸着層（２）の面上に合金蒸着層を保護する目
的で保護樹脂層（３）を設ける。保護樹脂層（３）の厚
さは特に制限は無いが通常１〜ｌ０ＪＪＩの範囲から適
宜選ばれる。

かかる保護樹脂層（３）を形成するための樹脂塗料とし
ては、たとえば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬
化性樹脂、紫外線硬化性樹脂のいずれからなる塗料も用
いられ、たとえば芳香族ポリアミド系樹脂、塩素化ポリ
プロピレン系樹脂、テトラフルオロエチレン−エチレン
共重合体、ポリフルオロエチレン系樹脂、ポリカーボネ
ート系樹脂、塩素化ポリエチレン系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリクロルトリフルオロ
エチレン系樹脂、ポリ弗化ビニリデン系樹脂、ポリ弗化
ビニル系樹脂などのような高い難燃性をしめす樹脂や、
アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル−スチレン
共重合体、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化
ビニル−酢酸とニル共重合体、ポリアミド系樹脂、ポリ
ビニル−ブチラール共重合体、ニトロセルロース系樹脂
、セルロースアセテート系樹脂、ウレタン系樹脂、尿素
系樹脂、メラミン系樹脂、尿素−メラミン系樹脂、エポ
キシ系樹脂、アルキッド系樹脂、アミノアルキッド系樹
脂、ロジン変性マレイン酸樹脂などに含アンモニウム塩
型無機塩、含燐窒素化合物、三酸化アンチモン−ハロゲ
ン、ホウ素化合物、ハロゲン化合物等の防炎剤を添加し
たものの単独または混合物からなる樹脂塗料が好ましく
用いられる。

保護樹脂層（３）の形成は、前記保護樹脂層（３）を形
成する為の樹脂塗料をロールコーティング法、グラビア
コーティング法、リバースコーティング法、スプレィコ
ーティング法などの通常のコーティング法により塗布し
、乾燥（熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、紫外線硬化
性樹脂などの場合は硬化）することによって行われる。

つぎに実施例をあげて本発明を説明する。

［実施例］ 実施例１ 坪量的８０ｇ／ｍ２のポリベンゾイミダゾール系不織布
法合成紙の表面上に、ニッケルークロム合金を電子ビー
ム加熱により蒸発させて厚さ６０部ｍのニッケルークロ
ム合金蒸着層を形成し、ざらに二液型ポリエステルウレ
タン樹脂５０部（重量部、以下同じ）、トリクレジルホ
スフェート５部、メチルエチルケトン４５部からなる塗
液な塗布乾燥して約２μｓの保護樹脂層を形成し、つい
でエンボス加工してエンボス模様を形成して本発明の貼
着用シートを得た。

実施例２ 厚さ３０−のポリプロピレンフィルム上にジメチルポリ
シロキサン５部、トルエン９５部からなる離型剤塗液を
塗布乾燥して厚さ約０．１−の離型層を形成した後、二
液型ポリエステルウレタン樹脂５０部、トリクレジルホ
スフェート５部、メチルエチルケトン４５部からなる塗
液な塗布乾燥して約２μｓの保護樹脂層を形成し、つい
て銀−パラジウム合金をスパッタリング法でスパッタ蒸
着して厚さ約８０ｎｍの銀−パラジウム合金蒸着層を形
成して転写箔を得た。ついて銀−パラジウム合金蒸着層
の上にニトリルブタジェンラバー５０部、フェノール樹
脂１０部、トリクレジルホスフェート５部、トルエン３
５部からなる接着剤塗液な介して坪量的１５０ｇ／ｍ２
のセラミックシート（小野田セメント株式会社製）を接
着した後、ポリプロピレンフィルムを剥離し、ついでエ
ンボス加工してエンボス模様を形成して本発明の貼着用
シートを得た。

比較例１ 表面にエンボス加工した厚さ５０ＪＩＩＭのポリエチレ
ンフィルムの裏面上に直接にアルミニウムを真空蒸着し
６０部ｍのアルミニウム金属蒸着層を形成し、ざらに二
液型ポリエステルウレタン樹脂５０部、メチルエチルケ
トン４５部からなる塗液な塗布乾燥して約２−の保護樹
脂層を形成しエンボス模様を形成して従来タイプの貼着
用シートを得た。

［発明の効果］ 実施例１および実施例で得られた貼着用シートは優れた
光輝性と繊細で且つ美麗なエンボス模様を有していた。

また他の諸物性は下記の通ってあった。

耐熱性：　ＪＩＳ　Ｋ　６３２８ 異常なし 防炎性：　ＪＩＳ　Ｌ　１０９１　　Ａ２法（４５°メ
ツケルバーナ法） 残しん時間　　　０秒 残炎時間　　　　０秒 炭化面積　　　１００ｍ２　　以下 比較例１の貼着用シートはエンボス加工した通常のポリ
エチレンフィルムにアルミニウム金属を蒸着したもので
有るため、常温でも金属光が徐々に消失し、また容易に
燃焼するものて、その用途は限られ産業性に乏しいもの
であった。

【図面の簡単な説明】

第１図（Ａ）および（Ｂ）は本発明の貼着用シートの基
本構成を示す断面図であり、第２図（Ａ）および（Ｂ）
は本発明の貼着用シートの他の実施態様例を示す断面図
でありる。 （図面の符号） （１）：不燃性ないしは難燃性材料からなる基材（２）
２合金蒸着層 （３）：保護樹脂層 （２）：エンボス表面 （５）：中間樹脂層（５）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　不燃性ないしは難燃性材料からなる基材の表面に直
   接にあるいは要すれば中間樹脂層を介して合金蒸着層、
   保護樹脂層を順次形成 し、次いで保護樹脂層側からエンボスしてなることを特
   徴とする貼着用シート。