JPH01130861A - 連続鋳造における鋳片内質改善方法 - Google Patents
連続鋳造における鋳片内質改善方法Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
固鋳片の中心部に生じる内部欠陥の防止を図った鋳片内
質改善方法に関する。
それを考慮してキャビティ生成が見られる長さ部分をク
ロップとして切り捨て、製品化圧延が行われる。しかし
、最終鋳片のクロップ近傍では製品厚中心部に超音波欠
陥が頻発するため、クロップとして切り捨てる部分が増
大するとか、−旦切断した上に欠陥が見つかった場合に
はさらに切断しなければならないなど、歩留まり低下の
一つの大きな原因になっている。
成が考えられており、そのため、従来にあっては、キャ
ビティ長さの短縮化を目的に鋳造完了前から鋳造速度を
段階的に低下させ、連続的に生じる凝固収縮に見合う溶
鋼の給湯性を向上させる方法が採用されている。造塊法
における押湯保温効果に相当する。
断熱効果を高めているのに対し、連続鋳造法では鋳型(
モールド)からの抜熱を抑制する方法がなく、その効果
は限界に達している。
欠陥の発生は完全には防止できないことも経験的に理解
されている。
策としては、ピンチロール圧下法が採用されている。こ
のピンチロール圧下法とは、最終凝固位置近傍における
クレータエンドのキャビティ生成点にて鋳片をピンチロ
ールで連続的に圧下し、生成寸前のキャビティを圧着さ
せる方法である。しかし、かかる方法によっても、まだ
完全にはキャビティの防止は図られておらず、その原因
究明が求められている。
にあっては、溶鋼の存在下にあってピンチロールを圧下
させることにより強制的にクレータエンドを形成させて
いる。しかし、これは 溶鋼の流動を完全に防止してか
ら圧着させるのである。
の中心部に生じる内部欠陥の可及的に完全な防止を図っ
た鋳片内質改善方法を提供することである。
発生の原因を究明したところ、鋳片の凝固収縮に伴うキ
ャビティ(引は巣)が生成するばかりでなく、凝固収縮
に伴って連続鋳造モールド内に残留するパウダーの吸引
を招き、これらが製品厚中心部の欠陥となることが判明
したのである。
パウダーの吸引をも防止しなければ最終鋳片の内質の改
善はできない。そこで、本発明者らは、注入後、溶融の
状態にある間に溶鋼からのパウダーの押出しを図るとと
もにキャビティ生成の直前にその圧着を図ることにより
、従来問題であった内部欠陥が極めて容易に解消できる
ことを知り、本発明を完成した。
て、断面積割合で未凝固率2.5〜15%の領域におい
て設けられたピンチロールの圧下によりピンチロールか
らモールドに向かう溶融金属の上昇流れを生起させるこ
とを特徴とする、連続鋳造における鋳片内質改善方法で
ある。
あり、本明細書もそれにより説明しているが、特にそれ
にのみ制限されるものでないことは明らかである。
下を加えただけでは発生しないが、連続鋳造における引
き抜きと同時に加えられるときには1種のしごき効果に
よってそれが発生するのである。いずれにしても、ピン
チロールの圧下によって肉厚は減少するから、その分を
も見越してモールド寸法を選定しなければならない。
存する領域でなければならない。従って複数個あるピン
チロールのうち、最適未凝固率に位置するピンチロール
を圧下させるだけで充分である。好ましくは、少なくと
も最先端のピンチロールを含むように、未凝固率を制御
しなければならない。
説明する。
ように、キャビティに連続鋳造パウダーが混入している
ことであり、第1図はこれらの関係について示す凝固完
了後の最終鋳片端の略式断面図である。鋳込みおよび凝
固が完了した鋳片lOにはその先端に一部キャビティ1
2とその周囲を取り巻く連続鋳造パウダ14とが存在し
、一方その長手方向中心部には二次キャビティ16が断
続的に伸びている。この二次キャビティ16は’4tl
J供給が充分でなかったために生成したのであるが、す
でに述べたように、その内部には上記連続鋳造パウダ1
4も一部押し込められていて、超音波欠陥となって測定
されるのである。なお、図中、符号18は連続鋳造モー
ルドを示す。
ド1日内に浸漬ノズル22を経て注入された溶鋼24は
モールドI8から引き抜かれるにつれその周辺から徐々
に冷却されるのであって、かかる鋳片25の連続鋳造に
際して、鋳片引き抜きの駆動力となるピンチロール26
を使用し、鋳片25を未凝固溶鋼の共存下において連続
圧下し、クレータ内、つまりモールドから最終凝固位置
間の未凝固溶鋼滞留域内の溶鋼24にピンチロール26
からモールド18に向かう上昇流27を与えつつ、凝固
を完了させるのである。これにより、キャビティの生成
および連続鋳造パウダの吸引を防止し、前記製品厚中心
部の欠陥発生を抑制することができる。図中、符号28
はクレータエンドを示す。
のキャビティ生成を説明する略式断面図である。−次キ
ャビティ12は存在しているが、二次キャビティあるい
は連続鋳造パウダの巻き込みは全(見られない。
圧下をどの地点、つまり溶鋼割合がどの程度の地点で行
うかにある。本発明にあっては、これは鋳片断面での未
凝固面積割合で規定する未凝固率α=2゜5〜15%の
領域において行えばよいのであり、以下にその臨界的意
義について説明する。
される。
場合、いずれも短辺側をとり、鋳片厚さT (+u+)
、未凝固層厚さt (ms)として、む 未凝固率α= −x 100(%) により、未凝固率αを定義する。
第2図に示す慣用の連続鋳造装置によって一連の連続鋳
造試験を行ったときの、最先端のピンチロール圧下時の
未凝固率と、内部キャビティ発生指数および製品厚中心
部欠陥指数との関係をそれぞれ示すグラフである。
ように、α=Oの場合、これは、完全凝固の場合を言う
のであり、ピンチロールで圧下してもクレータ内未凝固
溶鋼は移動することができず、モールド側への上昇流を
生じさせることができない。
液界面(凝固シェルの未凝固溶鋼面)に引張り応力が生
じ、連続鋳造のいわゆる内部割れを引き起こし、極めて
有害な鋳片欠陥となる。
、好ましくは5〜10%である。
チローノシ位置におけるかかる未凝固率αを一定の値に
制御する方法は、鋳片の凝固をコントロールするために
連続鋳造装置内に配置された冷却スプレーの冷却量と鋳
造速度を制御することであり、そのうち特に鋳造速度が
重要な因子である。
引き抜き中に連続鋳造装置外に洩出することを防止する
ため、引き抜き速度を低下させることが慣例となってい
るが、引き抜き速度を低下させていくことは、当然、ク
レータエンド、つまり最終凝固位置をモールド側へ移動
させることになり、少なくとも本発明の条件とは逆行す
ることになる。
を最終鋳片においても確保するために、本発明にあって
は、鋳造完了後、モールド内に冷却効果を高める治具を
挿入し、鋳片最終部を凝固させてその後の引き抜き中に
溶鋼が洩出することを防止した上で、定常鋳造時よりも
速い速度で引き抜くことにより、ピンチロール圧下位置
での未凝固率を確保し、その圧下により、クレータ内の
未凝固溶鋼にモールド側への上昇流を誘起させ、凝固さ
せる。
は、本来の鋳片引き抜きのための鋳片押付力を上げるこ
とのみで、容易に制御可能であり、何ら設備的な制約は
存在しないのであり、このことも本発明の利点の一つで
ある。
。
ンチロール圧下時の未凝固率を一定に確保でき、一方、
最終鋳片の鋳込みが完了してからの非定常鋳造時には、
図中実線のグラフで示すように、鋳造速度を増大させピ
ンチロール圧下点ての一定の未凝固率の確保を回ってい
る。
る。
i=0.20%、P =0.020%・S =0.01
0%)の普通炭素鋼を使用し、第1表にまとめて示す条
件によって一連の連続鋳造試験を行い、連続鋳造ブルー
ムを得た。それについて鋳片キャビティ長さ減少効果お
よび製品厚中心部不良率減少効果を評価した。
るが、その圧下刃を変更した。本発明例にあっては未凝
固率10%に制御した位置に対応して設置されていた一
連のピンチロールに圧下を加え、上向きの溶鋼流を生じ
させた。
減少効果の試験結果は、第7図および第8図にグラフで
まとめて示す。これらは20回の試験の平均値で示すが
、本発明によるそれぞれの減少効果は従来法の2〜6倍
である。
rt鋳造装置の構造・配置を何ら変更することなく、単
にピンチロールの圧下量を変更するだけで、従来大きな
rJ1題であった鋳片キャビティ発生が防止できるので
あって、その実用上の意義が大きい。
、本発明にががる方法の略式説明図;第3図は、本発明
方法による最終鋳片端の略式第4図および第5図は、ピ
ンチロール圧下時の未凝固率と内部割れ発生指数および
製品厚中心部欠陥指数との関係をそれぞれ示すグラフ;
第6図は、一定の未凝固率を確保するための鋳造操作の
説明図;および 第7回および第8図は、本発明の実施例の結果をまとめ
て示すグラフである。
Claims (2)
- (1)連続鋳造に際して、断面積割合で未凝固率2.5
〜15%の領域において設けられたピンチロールの圧下
によりピンチロールからモールドに向かう溶融金属の上
昇流れを生起させることを特徴とする、連続鋳造におけ
る鋳片内質改善方法。 - (2)前記ピンチロールが一連のピンチロールのうちの
少なくとも最先端のものである、特許請求の範囲第1項
記載の鋳片内質改善方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP62290083A JPH01130861A (ja) | 1987-11-17 | 1987-11-17 | 連続鋳造における鋳片内質改善方法 |
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Publications (1)
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JPH01130861A true JPH01130861A (ja) | 1989-05-23 |
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JP62290083A Pending JPH01130861A (ja) | 1987-11-17 | 1987-11-17 | 連続鋳造における鋳片内質改善方法 |
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JP (1) | JPH01130861A (ja) |
-
1987
- 1987-11-17 JP JP62290083A patent/JPH01130861A/ja active Pending
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