JPH01130408A - 透明導電フィルムの遮断膜 - Google Patents

透明導電フィルムの遮断膜

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JPH01130408A
JPH01130408A JP62288671A JP28867187A JPH01130408A JP H01130408 A JPH01130408 A JP H01130408A JP 62288671 A JP62288671 A JP 62288671A JP 28867187 A JP28867187 A JP 28867187A JP H01130408 A JPH01130408 A JP H01130408A
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土方 研一
Takayuki Shingyouchi
新行内 隆之
Yoshio Murakami
義男 村上
Takaaki Shioda
孝明 塩多
Makoto Chiba
誠 千葉
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、例えば、ベースフィルムに透明導電層を形
成した透明導電フィルムを2枚対向させ、その間に絶縁
性流体層(空気層など)を挟んで重ね合わせて、透明な
タッチパネルを構成するために使用される透明導電フィ
ルムの遮断膜に関する。
「従来の技術」 第9図に示すのは、透明タッチパネルTPの一例であり
、柔軟性と透光性を備えたプラスチ、ツク製ベースフィ
ルムlの一面に透明導電膜2が形成されて構成された透
明導電フィルム3が、該透明導電膜2を向き合わせて重
ね合わせられ、その間にスペーサ4が設けられるととも
に密封された空気層5が形成されている。この透明タッ
チパネルTPは、CRTなどの表示装置のパネルP上に
貼付して使用され、そのスイッチ機能が表示装置により
可変表示できるという利点を有している。このようなタ
ッチパネルTPは、繰り返して人の指などで押圧して使
用されるものであるので、ベースフィルム1が摩耗に対
して強くなければならないとともに、ITO(インジウ
ム・錫酸化物)などからなる透明導電膜2の変質を防ぐ
ために防水性及びガス遮断性が高くなくてはならない。
しかし、PET(ポリエチレンテレフタレート)やポリ
イミドなどの素材は、それ自体が含水性を有しており、
これらの水分が拡散して透明導電膜2を劣化させてしま
うので、ベースフィルムIと透明導電膜2の間にS i
o 、、A I203.A INなどの組成を有するセ
ラミックス層をスパッタリング等により形成して遮断膜
層を形成していた。
「発明が解決しようとする問題点」 ところで、上記のような遮断膜層に対しては、■水分や
有害なイオンを通さない。
■耐摩耗性、耐食性、耐水性が高く、膜自体が安定であ
る。
■透明導電膜及びベースフィルムの双方との密着性がよ
い。
■大面積の膜が均一な厚さに作れる。
■可視光の吸収が少ない。
などの特性が要求される。
ところが、上記のような組成の遮断膜においては、これ
らの特性を均等に満たすものがなく、遮断膜としての機
能が不充分であるという難点があり、その結果、r ’
r o膜の劣化を促進する、または、使用条件が制約さ
れるなどの不具合があった。
「問題点を解決するための手段」 本発明は上記の問題を解決するためになされたしので、
柔軟性及び透光性を有するベースフィルムの面上に透明
導電膜が形成されてなる透明導電フィルムにおいて、上
記ベースフィルムと透明導電膜との間に、S i、A 
1.0 、Nを含むセラミックスからなる遮断膜層を形
成したものである。このセラミックスとしては、S 1
s−zA lzo zN 5−z(z=0,1〜4.2
)の式で表せるもの(商品名:サイアロン)を含む適宜
のものが採用され、被膜の形成法としては、蒸着、スパ
ッタリング等の周知の技術が採用されてよい。
「実施例」 第1図はタッチパネルTPのベースフィルムlの他面に
、Si,Al,O,Nを含むセラミックスからなる遮断
膜層6をスパッタリングにより形成した例を示すもので
、遮断膜層6の物性に関する試験結果を項目ごとに挙げ
、この発明の透明導電フィルムの遮断膜の効果を実証す
る。
(イ)防水性試験 Si二Al−〇−N組成の遮断膜のITO膜に対する保
護機能を確認するために、第2図に示すように、PET
からなるベースフィルムl(厚さ75μm)の−面に、
高周波マグネトロンスパッタリング法を用いて下記の条
件でスパッタリングを行い、遮断膜層6を形成した。
■Arガス圧をIX 1O−3Torrとし、■N、ガ
ス分圧比[N 2]/[A rコー0.1、■高周波出
力を200Wとし、 ■ターゲットとして、サイアロンとしてはS 1s−z
A lzo zN a−Z+ Y 203 X wt%
を用い、Z及びXの値を変化させた(サンプル(a)〜
(i))。
また、上記組成式から外れるものとしては、S!zAl
o4Nt+YtO+ 4wt%S izA 1202N
 2+ Y 20 s 4 wt%の2種を用いて薄膜
を形成した((D 、 (k))。
また、比較のために、 ■ArガスIX 1O−3T orrとし、■5laN
4,5iOt、Al2O*、AINからなるターゲット
をそれぞれ用いて薄膜を形成した((1)〜(0))。
厚さはいずれも200八である。
次に、上記遮断膜層6の上に、ITO(インジウム・す
ず酸化物)からなる透明導電膜2(厚さ350人)を、 ■ArガスIX 1O−3Torrとし、■02ガス分
圧比[02]/ [A r]を1/looとし、■高周
波出力を150Wとして形成した。
この透明導電被膜2の上に、さらに上記■〜■と同じ条
件で実施例と比較例の遮断膜層6をそれぞれ形成してサ
ンプルフィルム7とした。
上記において、Y、03を含むスパッタリングターゲッ
トは、Y、03の添加により気孔率が低く極めて緻密な
ので、スパッタリング時の熱衝撃性に優れ、脱ガスや割
れのおそれが少ないことが確認できた。例えばスパッタ
リング時の高周波電力を1000Wとした場合にも、タ
ーゲットの割れは−切生じなかった。したがって、スパ
ッタリング時の電力を増して、従来よりも高速の膜形成
が行える。
そして、第3図に示すように、このサンプルフィルム7
をITOの透明導電膜2の端部に電極8を取り付けて耐
食処理を施した後、10wt%濃度のNaC1を含有す
る水に浸漬させて温度60℃に保、 持し、ITO膜の
抵抗値を測定し、1000時間後の抵抗値の変化率を調
べた。この結果をまとめて第1表(次頁)に示す。これ
によれば、S i −A I −0−N系セラミックス
における抵抗率変化は、S io 、、A I203.
A INに比較して半分以下の値である。特に、Zが0
.2〜4.0、Xカ月〜10の範囲のらのは、5i3N
4と比較しても格段に抵抗率の変化が少なく、防水性、
イオンの透過を防止する能力が高いことが分かる。
なお、上°記のサイアロンのスパッタリングをCN p
]/ [A r]を変えて行った場合、薄膜をX線マイ
クロアナライザーによって組成分析したところ、N7分
圧が低い雰囲気中で得られた膜はターゲットの組成より
も窒素の含有率が少なく、一方、CN 21/ [A 
r]≧1/10の条件で得られる膜では、雰囲気ガス中
から窒素が補われ、膜の組成がほぼターゲットの組成と
等しくなっている。従って、サイアロン薄膜は、Ar、
Ntガス雰囲気下でのスパッタリングにおいて、N2ガ
ス分圧を適当に調節することにより、ターゲットの組成
とほぼ等しい組成の薄膜を形成することができる。
(ロ)密着性試験 遮断膜層6のベースフィルム1及び透明導電膜2に対す
る密着性を確認するために、第4図に示すようなテスト
フィルム9及び試験装置を使用して密着性試験を行った
PETからなるベースフィルムl(厚さ75μm)上に
、(イ)と同じ条件にてスパッタリングを行い、享さ2
00人の遮断膜層6を形成し、この上に(ロ)と同じ条
件で厚さ350人のI T Oの透明導電膜2を形成し
た。このようなフィルムを2枚、ITO側を内側として
スペーサ4を挟んで対向させ、間に空気5を密封して接
点を構成した。これを先端を球面とした鍵10(材質ス
テンレス鋼、重さ100g、球面半径2mm)により繰
り返し押圧し、対向するITO間に直流電圧をかけてオ
シロスコープ11により波形の変化を観察した。そして
、この波形が第5図に示す矩形波から一定の範囲を越え
て変化したときの打鍵回数を密着性の目安とした。
この結果を、第1表に示す。これによれば、サイアロン
の被膜は、(a)Z =0.2.X =4、及び(g)
 Z=0.5.X=0のものを除いて、250万回以上
の結果が得られ、Z=2及び4.X=4のもの(c) 
、 (d)はSiO2に匹敵する良好な密着性の結果を
得た。
(ハ)分光透過性比較実験 ガラス基板の片面に、 ■Arガスl X 1O−3Torr。
■N2ガス分圧比口N 2]/[A r]= 0.1/
40.1/10.1/1とした雰囲気内において、 ■高周波出力を200Wとし、 ■サイアロンターゲットとして、 S is、aA 1o、sOO,5N 7.5+ Y 
2034wt%を用いてスパッタリングして、サイアロ
ンの薄膜を1000人の厚さに形成し、可視光領域の分
光透過率を測定した。その結果を第6図に示す。
このグラフから、サイアロン薄膜においては、可視光全
域に亙って極めて透明な膜が得られ、透明導電フィルム
に用いてら問題がないことが分かった。
(ニ)内部応力比較実験 (イ)と同じようにSiウェハ製の短冊(5X 40m
m)の片面に同じ条件で厚さ1μmの薄膜を形成し、こ
の短冊のたわみを測定して膜の内部応力を算出した。第
7図はその結果を示すグラフである。サイアロン薄膜で
は、Si3N4薄膜(Z=0の場合)に比へて内部応力
が半分近くに低減することがわかった。この結果によれ
ば、サイアロン薄膜は、Si3N4薄膜に比較して剥離
しにくいと考えられる。
以上述べたように、5iAIO−Hの4つの元素を含む
薄膜は、硬度、防水性、プラスチックフィルムに対する
密着性、透光性などがいずれも良好であり、透明導電フ
ィルムの遮断膜として好適な特性を備えている。
なお、上記においては、S+、AI、O9Nの4元系組
成のセラミックス膜をスパッタリングにより形成したが
、蒸着法その他適宜の方法を採用してよい。
また、上記のように、この遮断膜は、ベースフィルムへ
の密着性、防水性に優れているのみでなく、耐摩耗性も
高く、ベースフィルムと透明導電膜の間のみでなく、第
8図に示すように、ベースフィルムの透明導電膜が形成
されている面と反対側の面、すなイつち、タッチパネル
の表面側に形成すれば、ベースフィルム自体及びその内
側の透明導電膜を人間の指による摩耗や、汗に含まれる
水分やイオンから保護し、その変質を防いで、表示装置
の表示面が見にくくなることなどを防止する。
「発明の効果」 以上述べたように、この発明は、柔軟性及び透光性を有
するベースフィルムの一面に透明導電膜が形成されてな
る透明導電フィルムにおいて、上記ベースフィルムの他
面に、S i、A I、0 、Nの元素を含むセラミッ
クスからなる遮断膜を形成したものであり、被膜の防水
性が高いのでペースフィルムに含まれる水分や有害なイ
オンの浸透を防ぎ、[TOなどの透明導電膜の寿命を延
長することができ、また、ベースフィルム及び透明導電
膜の双方への密着性が高いので、操作による剥離を防止
し、透明導電フィルムの寿命をも延長するという優れた
効果を奏するものである。また、上記4元系セラミック
スとして、S 1ll−zA lzo zN a−z(
z−〇、1〜4.2)の組成を持ついわゆるサイアロン
を用いた場合には、形成された膜自体の内部応力が小さ
いので剥離しにくく、また、サイアロンをターゲットと
してスパッタリングを行って被膜を形成したときに、タ
ーゲットの耐熱衝撃性が高いのでスパッタリング時の供
給電力虫を増やしても割れや脱ガス現象を生じることな
く、高速で膜形成か行えるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の方法により製造された透明導電フィ
ルムの遮断膜をタッチパネルに適用した例を示す断面図
、第2図は防水性試験の試験用サンプルを示す断面図、
第3図は防水性試験の方法を示す図、第4図は密着性の
試験方法を示す図、第5図は密着性試験における電極間
の電圧波形を示すグラフ、第6図は分光透過性試験の結
果を示すグラフ、第7図は内部応力試験の結果を示すグ
ラフ、第8図はこの発明の他の実施例のタッチパネルの
透明導電フィルムの構造を示す図、第9図は従来のタッ
チパネルの透明導電フィルムの構造を示す断面図である
。 1 ・・・ベースフィルム、2・・・・・透明導電膜、
3・・・・・透明導電フィルム、6 ・遮断膜。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)柔軟性及び透光性を有するベースフィルムの面上
    に透明導電膜が形成されてなる透明導電フィルムにおい
    て、上記ベースフィルムと透明導電フィルムの間には、
    Si,Al,O,Nを含むセラミックスからなる遮断膜
    層が形成されていることを特徴とする透明導電フィルム
    の遮断膜。
  2. (2)上記遮断膜層は、Si_6−zAlzOzN_8
    −z(z=0.1〜4.2)の組成を有することを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の透明導電フィルムの
    遮断膜。
  3. (3)上記遮断膜層はスパッタリングにより形成されて
    いることを特徴とする特許請求の範囲第1項または第2
    項記載の透明導電フィルムの遮断膜。
JP62288671A 1987-11-16 1987-11-16 透明導電フィルムの遮断膜 Expired - Lifetime JPH0750569B2 (ja)

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