JP2959085B2 - 湿度センサ - Google Patents
湿度センサInfo
- Publication number
- JP2959085B2 JP2959085B2 JP24965990A JP24965990A JP2959085B2 JP 2959085 B2 JP2959085 B2 JP 2959085B2 JP 24965990 A JP24965990 A JP 24965990A JP 24965990 A JP24965990 A JP 24965990A JP 2959085 B2 JP2959085 B2 JP 2959085B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- humidity sensor
- laminated
- laminated electrode
- electrode
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、湿度センサに関する。更に詳しくは、耐環
境性にすぐれた積層電極を有する湿度センサに関する。
境性にすぐれた積層電極を有する湿度センサに関する。
〔従来の技術〕および〔発明が解決しようとする課題〕 湿度センサなどの各種のセンサに設けられている積層
電極では、高温条件下または高温高湿条件下で用いられ
た場合、下層金属の拡散とか、積層電極が接触するハロ
ゲン含有感湿膜による腐食とかで、抵抗値の変化が大き
くなる現象がみられるる。
電極では、高温条件下または高温高湿条件下で用いられ
た場合、下層金属の拡散とか、積層電極が接触するハロ
ゲン含有感湿膜による腐食とかで、抵抗値の変化が大き
くなる現象がみられるる。
例えば、Au/Ni積層電極では、高温になるとAu層にNi
が拡散し抵抗値が大きくなり、これをハロゲン含有感湿
膜と接触させるようにして用いると、高温では腐食を生
ずるようになる。また、Au/Mo積層電極をハロゲン含有
感湿膜に用いた場合には、通電すると腐食を生ずるよう
になる。更に、湿度センサの積層電極としてよく用いら
れているAu/Cr積層電極でも、このような使用条件下で
は、抵抗変化が大きくなる現象がみられる。
が拡散し抵抗値が大きくなり、これをハロゲン含有感湿
膜と接触させるようにして用いると、高温では腐食を生
ずるようになる。また、Au/Mo積層電極をハロゲン含有
感湿膜に用いた場合には、通電すると腐食を生ずるよう
になる。更に、湿度センサの積層電極としてよく用いら
れているAu/Cr積層電極でも、このような使用条件下で
は、抵抗変化が大きくなる現象がみられる。
本発明の目的は、高温高湿条件下において、ハロゲン
含有感湿膜と接触させて用いても抵抗変化が少なく、つ
まり耐環境性にすぐれた積層電極を有する湿度センサを
提供することにある。
含有感湿膜と接触させて用いても抵抗変化が少なく、つ
まり耐環境性にすぐれた積層電極を有する湿度センサを
提供することにある。
かかる本発明の目的は、絶縁性基板上に高融点金属上
に白金を積層させた対向くし形電極を設け、該くし形積
層電極上にハロゲン含有感湿膜を形成させてなる湿度セ
ンサによって達成される。
に白金を積層させた対向くし形電極を設け、該くし形積
層電極上にハロゲン含有感湿膜を形成させてなる湿度セ
ンサによって達成される。
積層電極の下層は、Cr、Ti、Ta、Zr、Nbなどの融点16
50℃以上の高融点金属を用い、ポジ型のフォトレジスト
パターンを形成させた絶縁性基板上に、真空蒸着法、ス
パッタリング法などにより、約100〜2000Å程度の膜厚
で形成させる。引き続き、同様にPtを用いて上層を形成
させ、リフトオフ法により積層電極を形成させる。
50℃以上の高融点金属を用い、ポジ型のフォトレジスト
パターンを形成させた絶縁性基板上に、真空蒸着法、ス
パッタリング法などにより、約100〜2000Å程度の膜厚
で形成させる。引き続き、同様にPtを用いて上層を形成
させ、リフトオフ法により積層電極を形成させる。
絶縁性基板上の導電性くし形電極上に設けられるハロ
ゲン含有感湿膜としては、先に本出願人によって提案さ
れている塩素含有高分子薄膜(特公平5−25064号公
報)、含窒素有機けい素化合物−ハロゲン化炭化水素混
合物プラズマ重合膜(同6−23712号公報)、含窒素有
機けい素化合物−ハロゲン化シラン混合物プラズマ重合
膜(同6−23713号公報)、有機アミン化合物−ハロゲ
ン化炭化水素混合物プラズマ重合膜または有機アミン化
合物−ハロゲン化シラン混合物プラズマ重合膜(同7−
104311号公報)などが用いられる。
ゲン含有感湿膜としては、先に本出願人によって提案さ
れている塩素含有高分子薄膜(特公平5−25064号公
報)、含窒素有機けい素化合物−ハロゲン化炭化水素混
合物プラズマ重合膜(同6−23712号公報)、含窒素有
機けい素化合物−ハロゲン化シラン混合物プラズマ重合
膜(同6−23713号公報)、有機アミン化合物−ハロゲ
ン化炭化水素混合物プラズマ重合膜または有機アミン化
合物−ハロゲン化シラン混合物プラズマ重合膜(同7−
104311号公報)などが用いられる。
本発明に係る積層電極およびハロゲン含有感湿膜を用
いた湿度センサは、高温高湿条件下で用いた場合におい
ても、積層電極、特にPt/Cr、Pt/Nb積層電極の場合に
は、Au/Cr積層電極として比較して抵抗変化が少なく、
すぐれた耐環境性を示している。
いた湿度センサは、高温高湿条件下で用いた場合におい
ても、積層電極、特にPt/Cr、Pt/Nb積層電極の場合に
は、Au/Cr積層電極として比較して抵抗変化が少なく、
すぐれた耐環境性を示している。
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例 ガラス基板上に、ポジ型のフォトレジストパターンを
形成した後、真空蒸着法により高融点金属(Cr、Zrまた
はNb)を500Åの膜厚で蒸着し、引き続き同様にしてPt
を2000Åの膜厚で蒸着し、リフトオフ法により、一組の
対向くし形電極を形成させた。
形成した後、真空蒸着法により高融点金属(Cr、Zrまた
はNb)を500Åの膜厚で蒸着し、引き続き同様にしてPt
を2000Åの膜厚で蒸着し、リフトオフ法により、一組の
対向くし形電極を形成させた。
このくし形電極を形成させたガラス基板をプラズマ反
応容器内に入れ、容器内を真空排気した後、メチレンジ
ブロマイド(ガス状態)を0.5SCCM、テトラメチルエチ
レンジアミンを2.5SCCM導入し、内部圧力を0.06Torrに
して、有効電力26Wの高周波を15分間放電し、これらの
混合物プラズマ重合膜よりなる感湿膜を形成させた。
応容器内に入れ、容器内を真空排気した後、メチレンジ
ブロマイド(ガス状態)を0.5SCCM、テトラメチルエチ
レンジアミンを2.5SCCM導入し、内部圧力を0.06Torrに
して、有効電力26Wの高周波を15分間放電し、これらの
混合物プラズマ重合膜よりなる感湿膜を形成させた。
その後、再び真空排気し、メチルトリメトキシシラン
(ガス状態)を2.0SCCM導入し、内部圧力を0.06Torrに
して、有効電力60Wの高周波を10分間放電し、そのプラ
ズマ重合膜よりなる保護膜を形成させた。
(ガス状態)を2.0SCCM導入し、内部圧力を0.06Torrに
して、有効電力60Wの高周波を10分間放電し、そのプラ
ズマ重合膜よりなる保護膜を形成させた。
このようにして作製された湿度センサを、85℃、85%
RHの恒温恒湿槽内に設置し、1V、1KHz電圧を印加し、通
電時間毎の抵抗変化を測定した。得られた結果は、第1
図(Pt/Cr)、第2図(Pt/Zr)または第3図(Pt/Nb)
の各グラフに示される。これらの各グラフにおいて、○
と△とは一組の電極の左側と右側の抵抗を示し、また●
と▲とは線の間隔を変えて抵抗値を1.5倍となるように
したものである。
RHの恒温恒湿槽内に設置し、1V、1KHz電圧を印加し、通
電時間毎の抵抗変化を測定した。得られた結果は、第1
図(Pt/Cr)、第2図(Pt/Zr)または第3図(Pt/Nb)
の各グラフに示される。これらの各グラフにおいて、○
と△とは一組の電極の左側と右側の抵抗を示し、また●
と▲とは線の間隔を変えて抵抗値を1.5倍となるように
したものである。
なお、これらの積層電極は、110℃、85%RH、120時間
(プレッシャークッカー)、150℃、283時間(高温放
置)、1V、1KHz、8時間(結電通電)の環境下での抵抗
値の増加は、いずれも2%以下であった。
(プレッシャークッカー)、150℃、283時間(高温放
置)、1V、1KHz、8時間(結電通電)の環境下での抵抗
値の増加は、いずれも2%以下であった。
比較例 実施例において、高融点金属としてCrを用い、当該金
属上にPtの代わりにAuを用いた湿度センサを作成し、同
様の測定を行った。得られた結果は、第4図(Au/Cr)
のグラフに示される。
属上にPtの代わりにAuを用いた湿度センサを作成し、同
様の測定を行った。得られた結果は、第4図(Au/Cr)
のグラフに示される。
第1〜4図は、湿度センサに用いられた各種積層電極に
おける通電時間毎の抵抗変化率を示すグラフである。
おける通電時間毎の抵抗変化率を示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】絶縁性基板上に、高融点金属上に白金を積
層させた対向くし形電極を設け、該くし形積層電極上に
ハロゲン含有感湿膜を形成させてなる湿度センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24965990A JP2959085B2 (ja) | 1990-09-19 | 1990-09-19 | 湿度センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24965990A JP2959085B2 (ja) | 1990-09-19 | 1990-09-19 | 湿度センサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04128646A JPH04128646A (ja) | 1992-04-30 |
JP2959085B2 true JP2959085B2 (ja) | 1999-10-06 |
Family
ID=17196312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24965990A Expired - Lifetime JP2959085B2 (ja) | 1990-09-19 | 1990-09-19 | 湿度センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2959085B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2582343B2 (ja) * | 1993-12-04 | 1997-02-19 | エルジー電子株式会社 | 低消費電力型薄膜ガスセンサ及びその製造方法 |
JP6883777B2 (ja) * | 2016-07-26 | 2021-06-09 | ラピスセミコンダクタ株式会社 | 半導体装置及び半導体装置の製造方法 |
-
1990
- 1990-09-19 JP JP24965990A patent/JP2959085B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04128646A (ja) | 1992-04-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2000081354A (ja) | 少なくとも1層または多重層をもつ電気的温度センサおよび温度センサの製造方法 | |
JP2959085B2 (ja) | 湿度センサ | |
JP3304541B2 (ja) | オーミック電極の形成方法 | |
JPH053895B2 (ja) | ||
US6059937A (en) | Sensor having tin oxide thin film for detecting methane gas and propane gas, and process for manufacturing thereof | |
JP3542012B2 (ja) | 薄膜ガスセンサ | |
JPH0545321A (ja) | ガスセンサ | |
JPH06213853A (ja) | ガス検出素子の製造法 | |
JPH0650919A (ja) | ガスセンサ | |
JP3241190B2 (ja) | 静電容量式湿度センサ | |
JP2010223893A (ja) | 薄膜ガスセンサ | |
JPH05175157A (ja) | チタン系化合物の成膜方法 | |
JPH04273050A (ja) | ガスセンサ | |
JP2753654B2 (ja) | 感湿素子 | |
JPH0236549A (ja) | 薄膜デバイス | |
JPS62166530A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH075141A (ja) | ガス検出素子 | |
JP3206760B2 (ja) | 真空蒸着用kセル | |
Olson et al. | Nitrides of Chromium and Chromium‐Titanium Alloys: New Film‐Type Resistance Elements | |
JPH01148953A (ja) | 窒素酸化物検出素子 | |
JP3000726B2 (ja) | ガスセンサ | |
JPH08233761A (ja) | ガスセンサ−及びその製造方法 | |
Gould et al. | Poole-Frenkel conductivity prior to electroforming in evaporated Au-SiOx-Au sandwich structures | |
JPH0886767A (ja) | ガスセンサ | |
JPS63116401A (ja) | 温度センサの製造法 |