JPH01130344A - 光磁気記録媒体 - Google Patents

光磁気記録媒体

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JPH01130344A
JPH01130344A JP28738987A JP28738987A JPH01130344A JP H01130344 A JPH01130344 A JP H01130344A JP 28738987 A JP28738987 A JP 28738987A JP 28738987 A JP28738987 A JP 28738987A JP H01130344 A JPH01130344 A JP H01130344A
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rare earth
magneto
magnetic
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JP28738987A
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English (en)
Inventor
Toshio Niihara
敏夫 新原
Norio Ota
憲雄 太田
Shigenori Okamine
岡峯 成範
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光磁気記録媒体に係り、特に情報の高密度記録
・再生に好適な可逆性光磁気記録媒体に関する。
〔従来の技術〕
情報の書き換え可能な、いわゆる可逆性光磁気記録媒体
として従来から希土類元素と遷移金属元素とから成る磁
性膜が知られている。例えばこの種の磁性膜としては、
テルビウム(Tb)−鉄(Fe) 、テルビウム(Tb
)−鉄(Fe)−:lバルト(Co) 、ガドリニウム
(Gd)−テルビウム(Tb)−鉄(Fe) 、ジスプ
ロシウム(’Dy) −鉄(Fe)−コバルト(Co)
などの重希土類元素と遷移金属との合金系が用いられて
きた。最近では、再生性能の改善すなわちカー回転角の
向上を図る目的でランタン(La)、セリウム(Ce)
、プラセオジム(Pr) 、ネオジム(Nd) 、プロ
メジウム(Pm)、サマリウム(S■)、ユーロピウム
(Eu)などの軽希土類元素を添加する試みがなされて
いる。特にNdあるいはPrを含む磁性膜では、インタ
ーマグ’87ダイジエスツ、オーシー08 (Inte
r、 Wag、 ’87 DIGESTS、 EC−0
83においても述べられているように、カー回転角が記
録・再生光の短波長側で大きくなっており、高密度記録
のためにレーザ光を短波長化した場合により有利である
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、上記従来技術では、磁性膜の磁化反転の角形
性を良くし、記録・再生特性を向上させるために、磁性
膜を形成する際に基板の温度を200〜300℃に加熱
しなければならなかった。光磁気記録媒体の基板には、
プラスチック基板や紫外線硬化樹脂がわけられたガラス
基板を用いるため。
基板温度はプラスチックスあるいは紫外線硬化樹脂の耐
熱温度である100〜200℃以下でなければならない
、この温度を越えて基板を加熱すると、基板のそり、ゆ
がみ等の変形が極めて大きくなる。
したがって、現実の媒体では、角形性の良好な磁性膜を
得ることができなかった。
また、NdやPr等を含む磁性膜では磁気異方性、つま
り異方性エネルギーが小さいため、これらの磁性膜を用
いた光磁気記録媒体では、記録されたビット(磁区)の
形状が悪く、記録前に比べて記録後のノイズレベルが上
昇する現象、すなわち変調性ノイズの発生という問題も
あった。
本発明の目的は、Nd及びPrの少なくとも1種を含む
希土類元素と遷移金属元素とから成る磁性膜の磁気的角
形性を加熱処理することなく改良し、かつ変調性ノイズ
を低減した光磁気記録媒体を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、Nd及びPrの少なくとも1種を有する希
土類元素と遷移金属元素より成る磁性膜上に重希土類元
素と遷移金属元素より成る磁性膜を形成することにより
、あるいは、Nd及びPrの少なくとも一種の元素の濃
度が膜厚方向に変化し。
それに応じて重希土類元素の濃度が相補的に変化して成
る組成変調性磁性膜とすることにより達成される。更に
本発明の構成を具体的に説明すると以下のとおりである
先ず本発明の第1の発明は、基板上にネウジム(Nd)
及びプラセオジム(Pr)から成る群から選ばれる少な
くとも一種の軽希土類元素を含有する希土類元素と遷移
金属元素とから成る第1の磁性層と、重希土類元素と遷
移金属元素とから成る第2の磁性層とが積層された磁性
多層膜を有して成ることを特徴とする光磁気記録媒体で
ある。
とこで、希土類元素とはランタニド系の原子番号57の
Laから71番目のLuまでの155元素意味し、重希
土類元素とは原子番号64のGdから71番目のLuま
での8元素を意味する。また、遷移金属元素とは元素の
周期律表の第■族元素を意味する。
したがって、上記第1の磁性層は、Nd及びPrの少な
くとも一種の軽希土類元素と遷移金属元素とから成る場
合と、更に上記軽希土類元素以外の上記希土゛類元素(
原子番号57〜71番の元素)をも含有する場合とがあ
る。いずれにしても第1の磁性層として重要なのは希土
類元素としてNd及びP’rの少なくとも一種の軽希土
類元素を必ず含有することである。
また、基板としては通常のプラスチックスやガラス等の
光を透過するものから構成される。
さらにまた、この基板上に形成される磁性層は。
基本的には第1の磁性層と第2の磁性層とが積層されて
いればよく、交互に二層以上の多重層を構成してもよい
。そして、積層の手順としては、好ましくは第1の磁性
層を第1層目とすることである。つまり、この種の媒体
としては基板側より記録・再生の光を導入するが、本発
明の好ましい例では基板側に第1の磁性層が存在するこ
とであり、これにより角形性の改善に寄与する磁性層の
カー回転角を大きくすることができる。
また、本発明の好ましい例では、′第1の磁性層に隣接
して誘電体膜を形成することであるが多くの場合、基板
と磁性層との間に誘電体膜を介在させることである。誘
電体膜を介在させることにより、カー回転角をほぼ2倍
に高めることができる。
誘電体膜としては屈折率が基板より大きい、例えば窒化
ケイ素、酸化ケイ素、窒化アルミニウム等の窒化物、酸
化物あるいはこれらの混合物が適しており、その膜厚は
記録・再生時のレーザ光の波長をλ、誘電体膜の屈折率
をnとしたとき、約λ/ 6 n〜λ/4nである。
更にまた、上記磁性層は金属層であるため表面が酸化さ
れ特性劣化を起す恐れがあるので、酸化防止の保護膜を
形成することが望ましい。この保護膜としては、上記誘
電体膜と同質のものを使用することができる。
次に本発明の第2の発明の特徴点について説明すると、
基板上にネウジム(Nd)及びプラセオジム(Pr)か
ら成る群の少なくとも一種の軽希土類元素と重希土類元
素と遷移金属元素とを含有する磁性層が形成され、かつ
前記磁性層内において厚さ方向に前記軽希土類元素と重
希土類元素とが互に相反する濃度勾配を有することを特
徴とする光磁気記録媒体から構成される。
つまり、第2の発明においては、磁性層を第1の発明の
ごとく第1、第2の磁性層を積層する代りに、−層の磁
性層の中で層の厚さ方向に軽希土類元素と重希土類元素
の濃度勾配を設けても同様の効果が得られる知見に基づ
いてなされたものである。・つまり、磁性層の中で層の
厚さ方向に軽希土類元素と重希土類元素の濃度が相反す
るように(相補的に)勾配を設けるもので、それぞれを
局在させようというものである。この場合も、好ましく
は上記第1の発明と同様の趣旨で、磁性層内の基板側に
軽希土類元素の高濃度領域を形成し。
反対側には重希土類元素の高濃度領域を形成するもめで
ある。
また、誘電体膜、保護膜の形成についても、上記第1の
発明と同様に設けることが好ましい、つまり、誘電体膜
は、磁性層の軽希土類元素の濃度勾配の大な側(つまり
高濃度領域側)の表面に隣接して設ければよい。
これら磁性層、誘電体膜及び保護膜等の形成は、周知の
薄膜形成技術で対応でき、例えばスパッタリングやCV
D (Chemical Vapour Deposi
tion)法が実用的である。
〔作  用〕
重希土類元素−遷移金属元素から成る磁性膜は一一般に
垂直磁気異方性が大きくその磁気的角形性は極めて良好
である。この磁性膜を、NdあるいはPrの少なくとも
一種を含有する希土類元素−遷移金属元素から成る磁性
膜に積層することにより、遷移金属元素が互いに磁気的
相互作用で結合するため、後者の磁性膜中にも大きな垂
直磁気異方性が誘起され、磁気的角形性が更に大きく改
善される。このような効果は磁性膜構造を上述のような
二層にするだけでなく周期的につまり交互に積層しても
得られる。また磁気的相互作用による結合は界面を介さ
すとも膜厚方向に連続的に組成が変化するような一層膜
においても当然得られる。
すなわち1重希土類元素−遷移金属元素組成部の異方性
は、遷移金属元素あるいは重希土類元素の磁気的相互作
用を通じて徐々に膜厚方向に伝わってゆき、Ndあるい
はPrが最も高濃度に存在する膜端面においても、垂直
磁気異方性が誘起され、磁気的角形性が大きく改善され
る。
〔実施例〕
以下に代表的実施例を示し、本発明をより具体的に説明
する。なお、各実施例により得られた光磁気記録媒体の
特性値については、まとめて第1表に示した。性能特性
の測定条件及び結果の特記事項については同表欄外に付
記したとおりである。
実施例 1 第1図に示すように、ポリカーボネートやアクリル樹脂
等のプラスチックス基板1(ガラスでも同じ)上には、
カー回転増大用の誘電体膜2が設けられている。この誘
電体膜2上に基板を室温の状態のままで、第1の磁性層
として厚さ300人のNd4゜Fe、、Go、、磁性層
3をNd−Fe−Go焼結体ターゲットを準備しスパッ
タリング法で形成し、続いて第2の磁性層としてTb□
Fe、、磁性層4を800人の厚さだけ、上記第1の磁
性層と同様の手法により形成した。つまり、磁性層の形
成においては、基板を加熱することなく、室温にて形成
した。最後に、窒化ケイ素、酸化ケイ素、窒化アルミニ
ウムなどの保護膜5を1000人の厚さだけ積層し、磁
性層が大気から遮断されるようにした。
この例では、第1の磁性層が、40モル%のNd(軽希
土類元素)、40モル%のFe、 10モル%のGo(
いずれも遷移金属元素)から成る合金層、第2の磁性層
が、25モル%のTb(重希土類元素)。
75%のFe(遷移金属元素)から成る合金層から構成
されている。そして、この媒体の特性は第1表に示した
ように、比較例1.2に比較して、著しく改善されてい
ることがわかる。すなわち、比較例1と対比してみると
、比較例の磁性層は本実施例の第1の磁性層3のみから
構成されているもので、しかも同一の形成温度(室温)
で形成されたものであるが、カーヒステリシスが極めて
悪く、カー回転角も0.05と本実施例(0,40)の
1/8と小さく、ノイズレベルに至っては測定不可能で
媒体としては全く実用にならない。また、比較例2では
、磁性層の組成は比較例1と同じであるが、磁性膜形成
時の基板温度を200℃に加熱したものであり、カーヒ
ステリシス、カー回転角ともに改善されているが、記録
後のノイズレベルが6dBで本実施例(2dB)に比較
して著しく上昇しており、かなり劣っている。さらにこ
の比較例2は、基板を200℃に加熱して磁性層を形成
していることから、基板のそり、ゆがみは避けられず実
用には供し得ない。しかし、本実施例の場合は、基板温
度が室温であるにも拘らず、比較例2よりも格 段にノ
イズレベルが優れており、実用上極めて有効である。 
実施例 2 第2図に示すように、上記実施例1と同様にして準備さ
れた基板1に形成された誘電体膜2上に、第1の磁性層
としてNdB6 Gds F e4゜Go、磁性層6お
よび第2の磁性層としてGd2.Fe7゜Go、磁性層
7がそれぞれ200人、400人の厚さだけ2周期分積
層されている。磁性層の積層に際しては、基板を室温の
ままとして、再現性、膜厚制御性の点て優れているスパ
ッタリング法により、上記実施例1の場合と同様にして
形成した。また、スパッタリング装置内には、Nd−G
d−Fa−Co、 Gd−Fe−Co焼結体ターゲット
を準備し、上記磁性層6.7を大気に晒すことなく連続
して積層した。最後に、窒化ケイ素などの保護膜5を2
000人形成し、磁性膜の酸化防止を図った。
この例では、第1の磁性層が50モル%のNd (軽希
土類元素)、5モル%のGd (重希土類元素)、40
モル%のFe、5モル%のGo(いずれも遷移金属元素
)から成る合金層、第2の磁性層が24モル%のGd(
重希土類元素)、70モル%のFe、6モル%のCo(
いずれも遷移金属元素)から成る合金層から構成されて
いる。そして、この媒体の特性は、第1表に示したよう
にカー回転角が0.42と実施例1 (0,40)のも
のよりさら+i優れていることは勿論のこと、比較例1
.2と対比しても上記実施例1と同様ノイズレベルが2
dBと格段に低く優れた特性を有している。
実施例 3 第3図に示すように、プラスチックス基板1上に、第1
の磁性層としてPr、、Fe、。Co1.磁性膜8を5
00人、その上に第2の磁性層としてTb24Fl’y
s磁性層9を800人、上記実施例1と同様の方法で積
層した。さらに、保護膜5を200人積層した後、紫外
線硬化樹脂からなる接着剤10(その他の樹脂でもよい
)により、他方のプラスチックス基板1′を貼合せた。
そして、この媒体の特性は第1表に示したとおりであり
、実施例1,2より多少カー回転角が小さいものの全体
としてほぼ類似の特性を有している。
実施例 4 第4図に示すように、ポリカーボネート基板1上に、T
i膜11を100人形成した後、第2の磁性層としてT
b24 Fe5s Co、磁性膜12を800人、第1
の磁性層としてNd、。Pr、 FeGoCo、磁性層
13を200人、上記実施例1と同様の方法で積層し、
最後に酸化ケイ素などの誘電体膜2を1000人形成し
た。
このあと外周部に突起のあるガラス保護板14を接着剤
10を用いて貼り合わせ、誘電体膜2とガラス保護板1
4との間に空気層16を設けた0本実施例の場合、記録
・再生はガラス保護板14を通して行なう。このためレ
ーザ光は空気層16を通過して誘電体膜2に入射するた
め、実施例1.2のように空気層16を通過せずガラス
保護板14から直接誘電体膜2に入射する場合よりも効
果的な干渉作用が得られ、カー回転角がより大きくなる
ため再生特性が改善される。また吸水性・透水性を有す
るポリカーボネート基板1側からはレーザ光が入射しな
いため、Ti膜11などの不透明、非磁性金属膜を設け
ることができ、基板から侵入してくる水分や酸素を阻止
し、磁性膜12.13の酸化・腐食をより効果的に防止
できる。
この実施例による媒体の特性も第1表に示したように上
記実施例3と類似の特性を示した。
なお、上記ポリカーボネートのごとく、吸水性透水性を
有する基板上に磁性膜を構成する場合には、水分の侵入
を遮断して磁性層を保護するため、Ti、Cu、Mのご
とく非磁性金属膜の形成が有効である。そして、上記実
施例の場合と異なりこの基板1側から光を入射させる場
合もあり得る訳であるが、このような場合には上記非磁
性金属膜の厚さを水分遮断の保護膜として十分に作用し
、かつ光を透過し得るごく薄い層にすればよい。
実施例 5 第5図に示すように、上記実施例5と同一の基板1上に
Ndが磁性層15の深さ方向(この場合基板方向)に高
い濃度勾配を有するNd−Tb−Fe−Go磁性層15
を上記いずれの実施例とも同様なスパッタリング法によ
り1000人形成した。このときのNd (軽希土類元
素)及びTb(重希土類元素)の磁性層における厚さ方
向の濃度分布は第6図に示すとおりで、Ndは基板側で
高く、一方、TbはNdに対して相補的に濃度が変化す
るようにした。
そしてFeとCo(いずれも遷移金属元素)は厚さ方向
で常に一定の65モル%とした。磁性層上には窒化物、
酸化物などの保護膜5を800人形成した。
この場合の光磁気特性は、第1表に示したとおり良好な
結果が得られた。
なお、この媒体について、第1表に示した測定条件と異
る波長780nmでカー回転角を測定したところ、約0
.6@であり、いわゆる誘電体膜から成るカー・エンハ
ンス膜を基板1上に形成しなくとも゛十分な大きさの再
生信号が得られた9本実施例の場合、金属膜である磁性
層が直接基板上に形成されるため、カー・エンハンス用
誘電体膜が介在する場合よりも、磁性層と基板との密着
力が向上するという効果がある。
実施例 6 第7図に示すように、ガラス基板1上に、第1め磁性層
としてNd、、 Gd、、 Fe4I、Co1=磁性膜
17を、Nd+GdおよびFe+Goの2個のターゲッ
トを用いた二元同時スパッタリングにより400人の厚
さに形成した。その上に第2の磁性層として、Gd23
F eso Cot P tzl)磁性膜18を、Gd
、Fe+Co、ptの3個のターゲットを用いた三元同
時スパッタリングにより600人の厚さ設けた0本実施
例の第1の磁性層17は、上記のとおり希土類元素とし
て軽希土類元素のNdの他に重希土類元素のGdを脩む
ものである。そして、第2の磁性層は大気と接触しても
耐食性の高いptを多量に含む重希土類元素−遷移金属
元素合金膜から構成されているため、特にその上に形成
する保護膜を必要としない、なお、耐食性向上のための
添加元素としては、pt以外にも態、Ti、Cr、Nb
等の種々の元素が有効である。この実施例の光磁気特性
は、第1表に示したとおりであり、上記実施例1〜5と
同様に優れた特性を有している。
第  1  表 (1)測定波長: 630nm (He  Neレーザ
光)。
外部磁界0.ただしガラス基板上に直接磁性層を形成し
たものでのカー回転角を示す(基板と磁性層との間に誘
電体膜がある場合の回転角は、この数値の2倍に相当す
る)。
(2)測定条件:周波数2MHzの信号を記録したとき
のノイズレベルと、未記録時のノイズレベルとの差。比
較例1では記録できず。
(3)比較例1,2の磁性層の組成:実施例1の第1の
磁性層と同じ(N(Lo Fe1oCO1o)以上、代
表的な実施例を例示したが、本発明においては1例えば
重希土類元素として原子番号61番のGd、 62番の
Tbの他に66番(Dy)〜71番(Lu)迄の6元素
の重希土類元素についても同様の効果があり、これらの
元素は単独あるいは二種以上を複合使用しても作用効果
上、上記実施例1〜6と類似の効果が得られる。
また、遷移金属元素についても、上記実施例ではFa、
Go、Ptの例を示したが、その他周期神表第■族の元
素であれば、いずれも同様の効果が得られ、これら元素
は単独あるいは二種以上を複合使用しても作用効果上、
上記実施例1〜6と類似の効果が得られる。
〔発明の効果〕
本発明の光磁気記録媒体の効果については、実施例1〜
6において第1表に表示したとおりのすぐれた光磁気効
果により、低ノイズレベルの媒体を室温で得ることがで
きた。これを総括してNdを軽希土類元素とした場合を
例に本発明の光磁気記録媒体と、Ndを含む希土類元素
−遷移金属元素から成る磁性膜のみが基板上に形成され
た従来周知の光磁気記録媒体とのカー・ヒステリシスを
第8図(a)、(b)にそれぞれ示す。本発明の第8図
(a)では角形比、すなわち、磁界が零のときのカー回
転角と、十分に大きな磁界が印加されたときのカー回転
角との比が1に限りなく近いものであるのに対し、従来
の第8図(b)では角形比が1より小さい。角形比が1
に近ければ(理想的には1)近いほど媒体に記録された
情報、すなわち記録磁区の形状が好ましい形となり、カ
ー回転角も大きくなるが、それに反して角形比が1より
小さくなってしまうと記録磁区の形状がいびつであり、
カー回転角も小さくなってしまうため光磁気記録媒体と
して好ましくない。本発明の光磁気記録媒体では、Nd
を含む磁性層の磁気的角形性が大きく改良され第8図(
a)に示したような角形ヒステリシスを示す。
なお、本発明の第1の発明の中での第1の磁性層と第2
の磁性層との積層構造については、前述のごとく、光の
入射する基板側に第1の磁性層を形成し、その上に第2
の磁性層を形成積層する構造が好ましいが1層構造を逆
転すなわち基板側に第2の磁性層を形成し、その上に第
1の磁性層を形成しても、従来のものよりすぐれている
ことは云うまでもない。
また、特定周波数信号(c)を記録し、これを再生した
時のスペクトラムアナライザによる周波数特性を第9図
(a)、(b)に総括して示す。これは前述の第1表中
の変調性ノイズに相当するものである。第9図(a)は
従来の光磁気記録媒体の周波数対出力特性であり、波線
は記録前の再生出力20.実線は記録後の再生出力19
で返り、曲線19と曲線20との差dがすなわち変調性
ノイズである。この変調性ノイズdの原因には垂直磁気
異方性の大きさが関係している。本発明になる光磁気記
録媒体においては第8図(a)に示すように垂直磁気異
方性が大きく改善されその角形性が良好であるため、第
9m (b)に示すように変調性ノイズdが小さくなる
という効果がある。
本発明の好ましい例として誘電体膜を形成することを述
べたが、第1の発明においては、第1の磁性層に隣接し
て、また第2の発明においては。
磁性層内のNd及びPrの少なくとも1種からなる軽希
土類元素の成分が高濃度である側の磁性層面に隣接して
それぞれ設けるが、この誘電体膜の効果について総括し
て述べると、以下のとおりである。
(1)磁性層(Nd及びPrを含む)との相互作用によ
りカー回転角を向上させることができる(設けない場合
の約2倍に向上)。
(2)基板がプラスチックス等の水分を吸収もしくは透
過する材質のものである場合、磁性層との間でこの水分
を遮断し、磁性層の酸化防止の役割を果す。
以上のとおり、本発明は、従来においてNd、Prを含
む磁性膜が知られているにも拘らず、その磁性膜の構造
を独特のものとすることにより。
従来においては得られない、室温での磁気的角形性の改
良された磁性層の形成を可能とすると共に変調ノイズを
格段に低減することができ、光磁気記録媒体の性能向上
に多大な貢献をするものである。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図、第4図、第5図及び第7図は
本発明の異なる実施例となる光磁気記録媒体の断面図、
第8図(a)および(b)は本発明および従来の光磁気
記録媒体のカー・ヒステリシスを示す曲線図、第6図は
本発明の実施例である光磁気記録媒体の磁性膜の組成分
布を示した曲線図、そして第911 (a)、(b)は
スペクトラムアナライザによる出力特性を従来例と対比
して示した特性曲線図である。 図において、 1・・・基板       2・・・誘電体膜3.6.
8.13.17・・・第1の磁性層5・・・保護膜 4.7,9.12.18・・・第2の磁性層15・・・
磁性層 21・・・本発明になる光磁気記録媒体のカー・ヒステ
リシス

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、基板上にネウジム(Nd)及びプラセオジム(Pr
    )から成る群から選ばれる少なくとも一種の軽希土類元
    素を含有する希土類元素と遷移金属元素とから成る第1
    の磁性層と、重希土類元素と遷移金属元素とから成る第
    2の磁性層とが積層された磁性多層膜を有して成ること
    を特徴とする光磁気記録媒体。 2、上記第1の磁性層と第2の磁性層とを交互に複数層
    積層して成ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の光磁気記録媒体。 3、上記基板上に形成される第1層目の磁性層を上記第
    1の磁性層としたことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項もしくは第2項記載の光磁気記録媒体。 4、上記第1の磁性層に隣接して誘電体膜を形成して成
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項もし
    くは第3項記載の光磁気記録媒体。 5、上記基板と第1の磁性層との間に誘電体膜を介在さ
    せて成ることを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の
    光磁気記録媒体。 6、上記誘電体膜は、屈折率が基板より大きく、その膜
    厚を前記誘電体膜の屈折率をnとし、記録・読出し光の
    波長をλとしたとき、λ/6n〜λ/4nとしたことを
    特徴とする特許請求の範囲第4項もしくは第5項記載の
    光磁気記録媒体。 7、上記磁性層の表面に酸化防止保護膜を有して成るこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項、第3項
    、第4項、第5項もしくは第6項記載の光磁気記録媒体
    。 8、基板上にネウジム(Nd)及びプラセオジム(Pr
    )から成る群の少なくとも一種の軽希土類元素と重希土
    類元素と遷移金属元素とを含有する磁性層が形成され、
    かつ前記磁性層内において厚さ方向に前記軽希土類元素
    と重希土類元素とが互に相反する濃度勾配を有すること
    を特徴とする光磁気記録媒体。 9、上記磁性層内における上記軽希土類元素の濃度勾配
    は基板表面側で高濃度となり、それに反して上記重希土
    類元素のそれは前記基板と反対側で高濃度となる濃度勾
    配を有して成ることを特徴とする特許請求の範囲第8項
    記載の光磁気記録媒体。 10、上記磁性層の軽希土類元素の濃度勾配が大な磁性
    層表面に隣接して誘電体膜を形成して成ることを特徴と
    する特許請求の範囲第8項もしくは第9項記載の光磁気
    記録媒体。 11、上記基板と磁性層との間に誘電体膜を介在させて
    成ることを特徴とする特許請求の範囲第9項もしくは第
    10項記載の光磁気記録媒体。 12、上記誘電体膜は、屈折率が基板より大きく、その
    膜厚を、前記誘電体膜の屈折率をnとし記録・読出し光
    の波長をλとしたときλ/6n〜λ/4nとしたことを
    特徴とする特許請求の範囲第10項もしくは第11項記
    載の光磁気記録媒体。 13、上記磁性層の表面に酸化防止保護膜を有して成る
    ことを特徴とする特許請求の範囲第8項、第9項、第1
    0項、第11項もしくは第12項記載の光磁気記録媒体
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01237945A (ja) * 1988-03-18 1989-09-22 Canon Inc 光磁気記録媒体
JPH03108144A (ja) * 1989-09-20 1991-05-08 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 光磁気記録媒体

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JPH01237945A (ja) * 1988-03-18 1989-09-22 Canon Inc 光磁気記録媒体
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