JPH01129909A - サクションヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、溶湯上に浮かぶスラグを吸引除去するため、
あるいは、金属溶湯を吸引して、その吸引金属溶湯を粉
粒状に冷却固化させることで金属粉粒体を製造するため
等に用いるサクションヘッドに関し、詳しくは、吸入口
から周囲の空気とともに吸引して細分化させた高温スラ
グ又は金属溶湯をその吸引輸送に伴い粉粒状に冷却固化
させるための水冷ジャケットを内部吸引路の周部に設け
、前記内部吸引路において、前記水冷ジャケットの配役
部よりも上流側に、吸引物に対して気体を吹付けるノズ
ルを設けたサクションヘッドの改良に関する。

〔従来の技術〕

従来、スラグ除去用サクションヘッドにおいて、気体を
吸引方向の下流側に向く斜め向きで噴出するノズルを水
冷ジャケット配役部の上流側に設けたものがあった（特
開昭６２−４８２９号参照）。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、上述従来のサクションヘッドは、吸引作用によ
る風砕で寸断細分化された吸引流動物が水冷ジャケット
の冷却作用により粉粒状に固化した際、その固化物に対
して気体を吹付けることで、固化物の一層の破砕細粒化
を図るとともに、固化物のサクションヘッド内面への付
着を防止することを目的としたものであり、その目的故
に気体を吸引方向の下流側に向く斜め向きで噴出させる
ようにしているのであるが、より効果的に細粒化する上
で未だ改善の余地があり、殊に、金属粉粒体の製造に用
いる場合には、冷却固化した粉粒状金属を気体の吹付け
で更に粉砕細粒化することは難しく、その意味でも改善
の必要性があった。

本発明の目的は、上述実情に鑑みて、合理的な改良によ
り、スラグ除去に用いる場合のみならず金属粉粒体の製
造に用いる場合にも極めて効果的に細粒化できるように
する点にある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明によるサクションヘッドの特徴構成は、吸入口か
ら周囲の空気とともに吸引して細分化させた高温スラグ
又は金属溶湯をその吸引輸送に伴い粉粒状に冷却固化さ
せるための水冷ジャケットを内部吸引路の周部に設け、
前記内部吸引路において、前記水冷ジャケットの配設部
よりも上流側に、吸引物に対して気体を吹付けるノズル
を設ける構成において、前記ノズルを、冷却固化以前の
細分化過程にある吸引流動物の流れの中心部に向けてそ
の流れ方向に直交する方向で冷却用気体を棒状流にして
吹付ける小孔ノズルとし、その小孔ノズルの複数を、吸
引流動物の流れを囲む状態の環状に配置してあることに
あり、その作用・効果は次の通りである。

〔作　用〕

つまり、流動物を空気とともに吸引することにより生じ
る風砕作用により水冷ジャケットによる冷却に先立って
寸断細分化される吸引流動物に対し、その細分化過程に
おいて上述の如き小孔ノズル群により冷却用気体を吹付
けると、吸引流動物の流れ方向に直交する方向で棒状流
にして吹付けられた冷却用気体は吸引流動物に対してそ
の流れの中央部にまで強い衝撃力を与え、その衝撃力の
ために、細分化過程にある吸引流動物の細分化は効果的
に促進される。

すなわち、従前の如く、既に固化した固化物に気体を吹
付けるのではなく、固化以前の状態で冷却用気体を吹付
けるから、又、その吹付けも吹付流動物の流れ方向に直
交する棒状流として極力強いインパクトを吸引流動物に
与えるようにするから、吸引流動物が高温スラグであっ
ても、又、金属溶湯であっても、極めて効果的な細分化
が達成されるのである。

更に、細分化した吸引流動物は吹付は冷却用気体の冷却
作用により再融着が防止されて、細粒状のままで水冷ジ
ャケットの配設部に移行する。

〔発明の効果〕

その結果、スラグ除去に用いた場合であっても、金属粉
粒体の製造に用いた場合であっても、水冷ジャケットの
冷却作用による冷却固化で得られる粉粒状体は従前に比
してより一層細かいものとなり、ひいては、それら生成
粉粒状体の後処理（搬送、粒度調整粉砕、スラグの再生
化等々）における処理負荷を大巾に軽減して処理コスト
′を低減し得るに至った。

〔実施例〕

次に実施例を説明する。

図面に示すように、上端側開口を吸引管（１）に対する
接続口とする内管（２）を、外部ケーシングを形成する
外管（３）に同芯状に内装すると共に、内管（２）の先
端部に、その内管（２）の内部吸引路（Ｆ）に連通ずる
吸入口（４）を形成するヘッド（５）を取付け、もって
、サクションヘッドを構成してある。

内管（２）と外管（３）との間には、吸入口（４）から
の吸引流動物（高温スラグや金属溶湯）を冷却固化させ
るための水冷ジャケット（６）を形成してあり、又、ヘ
ッド（５）には、サクションヘッド先端部を冷却保護す
るための保護用水冷ジャケット（７）を設けてある。

図中（８）は両水冷ジャケッ）　（６）　、　（７）に
冷却水を供給する水供給口であり、又、（９）　、　（
１０）は供給冷却水の連通口であり、一方、冷却作用し
た後の冷却水は、冷却固化用水冷ジャケット（６）の上
端に設けた排出口（１１）から排出するようにしてある
。

ヘッド（５）には吸引流動物（Ｌ）に対して冷却用空気
を吹付けるノズル（１２）を設けてあり、このノズル（
１２）は冷却用空気を棒状流にして噴出する小孔ノズル
としてあり、又、これら小孔ノズル（１２）の複数を、
個々の空気噴出方向が吸引路（Ｆ）の中心軸芯に対し直
交し棒状温空気が吸引路（Ｆ）の中心軸芯向きに噴出さ
れるように配置して、吸引路（Ｆ）の回りに環状に、か
つ、上下２段に設けてある。

図中（１３）は冷却用空気の供給口である。

サクションヘッドは、吸引対象物（取鍋内の溶湯上に浮
かぶスラグや、溶解炉中の金属溶湯）が周囲の空気（Ａ
）とともに吸入口（４）から連続的に吸入されるように
、吸入口（４）と吸引対象物との離間距離を調整しなが
ら使用される。

そして、周囲の空気（Ａ）とともに吸入された吸引流動
物（Ｌ）は、吸入口（４）通過直後の位置で最もくびれ
た流れとなって、吸引に伴う風砕作用によりこの最もく
びれだ部分から寸断細分化され、その後、水冷ジャケッ
ト（６）の配設部を通過する過程で水冷ジャケット（６
）の冷却作用により粉粒状に冷却固化する。

又、細分化過程にある吸引流動物（Ｌ）は、前記の小孔
ノズル（１２）群からの冷却用空気の吹付けによる衝撃
で風砕による寸断細分化が効果的に促進されると共に、
吹付は冷却用空気の冷却作用で細分化後の再融着が防止
される。

尚、上述の如く生成された粉粒体（固化スラグの粉粒体
ないし金属粉粒体）は、引き続きの吸引輸送により吸引
管（１）を介して回収部に送られ、その後、適宜後処理
工程に送られる。

〔別実施例〕

次に別実施例を列記する。

（イ）小孔ノズルから吸引流動物に対して吹付ける冷却
用気体は、空気の他に窒素ガス等、種々の気体を適用で
きる。

（Ｄ）小孔ノズルの環状並設群は、１段だけを設けても
良く、又、吸引流動物の流れ方向において２段以上の多
段に設けても良い。

（ハ）水冷ジャケット、冷却水流路、冷却用気体流路夫
々の具体的形成構造等、サクションへ′ラドにおける細
部構造は種々の改良が可能である。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明の実施例を示し、第１図は
縦断面図、第２図ないし第４図は、夫々、第１図におけ
るｎ−ｎ線断面図、■−■線断面図、ＩＶ−ＩＶ線断面
図である。 （４）・・・・・・吸入口、（６）・・・・・・水冷ジ
ャケット、（１２）・・・・・・ノズル、（Ａ）・・・
・・・空気、（Ｐ）・・・・・・吸引路、（Ｌ）・・・
・・・吸引流動物。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、吸入口（４）から周囲の空気（Ａ）とともに吸引し
   て細分化させた高温スラグ又は金属溶湯（Ｌ）をその吸
   引輸送に伴い粉粒状に冷却固化させるための水冷ジャケ
   ット（６）を内部吸引路（Ｆ）の周部に設け、前記内部
   吸引路（Ｆ）において、前記水冷ジャケット（６）の配
   設部よりも上流側に、吸引物に対して気体を吹付けるノ
   ズル（１２）を設けたサクションヘッドであって、前記
   ノズル（１２）を、冷却固化以前の細分化過程にある吸
   引流動物（Ｌ）の流れの中心部に向けてその流れ方向に
   直交する方向で冷却用気体を棒状流にして吹付ける小孔
   ノズルとし、その小孔ノズル（１２）の複数を、吸引流
   動物（Ｌ）の流れを囲む状態の環状に配置してあるサク
   ションヘッド。 ２、前記小孔ノズル（１２）の環状並設群を吸引流動物
   （Ｌ）の流れ方向において複数段に設けてある特許請求
   の範囲第１項に記載のサクションヘッド。 ３、前記小孔ノズル（１２）が、冷却用気体を棒状流で
   、かつ、旋回流にして噴出するものである特許請求の範
   囲第１項又は第２項に記載のサクションヘッド。 ４、前記小孔ノズル（１２）が、冷却用気体を強弱繰り
   返しながら吹付けるものである特許請求の範囲第１項な
   いし第３項のいずれかに記載のサクションヘッド。