JPH01127422A - 銅被覆トロリ線 - Google Patents
銅被覆トロリ線Info
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- JPH01127422A JPH01127422A JP28702587A JP28702587A JPH01127422A JP H01127422 A JPH01127422 A JP H01127422A JP 28702587 A JP28702587 A JP 28702587A JP 28702587 A JP28702587 A JP 28702587A JP H01127422 A JPH01127422 A JP H01127422A
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Landscapes
- Non-Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は芯材の周りを銅で被覆した銅被覆トロリ線に関
し、耐摩耗性が優れた高張力銅被覆トロリ線に関する。
し、耐摩耗性が優れた高張力銅被覆トロリ線に関する。
[従来の技術]
鉄道用トロリ線は、高導電性、耐摩耗性及び耐熱性等が
要求され、通常、銅線が使用されている。
要求され、通常、銅線が使用されている。
ところで、近時、電車の高速運行の要請が強く、このた
め、高張力で架線することができるように、トロリ線の
強度を一層高めることが要求されている。
め、高張力で架線することができるように、トロリ線の
強度を一層高めることが要求されている。
このような要求を満足すべく、純銅のトロリ線に替えて
、約0.3重量%のスズを含有する調合金製のトロリ線
が実用化されているが、このスズー銅合金製のトロリ線
は必ずしも強度及び耐摩耗性が十分とはいえない。
、約0.3重量%のスズを含有する調合金製のトロリ線
が実用化されているが、このスズー銅合金製のトロリ線
は必ずしも強度及び耐摩耗性が十分とはいえない。
また、強度及び耐摩耗性を高めるために、鋼線を芯材と
して使用し、この芯材の周りに銅を被覆した複合トロリ
線も提案されている。
して使用し、この芯材の周りに銅を被覆した複合トロリ
線も提案されている。
しかしながら、この鋼線芯材と銅被覆材との複合トロリ
線においては、鉄系材料と銅系材料との間で接触腐食が
発生しやすく、鉄が優先的に腐食されてしまうという問
題点がある。
線においては、鉄系材料と銅系材料との間で接触腐食が
発生しやすく、鉄が優先的に腐食されてしまうという問
題点がある。
さらにまた、銅合金を芯材としてその周囲に純銅を被覆
したトロリ線も提案されている(特公昭60−4255
号公報)。
したトロリ線も提案されている(特公昭60−4255
号公報)。
[発明が解決し、ようとする問題点コ
しかしながら、この銅合金と純銅との複合トロリ線は、
強度及び耐摩耗性が十分ではないため、電車の高速運行
を可能とするのに十分の高い張力で架線することができ
ない。このため、従来のトロリ線はいずれも電車の高速
運行の要求を満足させることができない。このような背
景のもとで、耐食性が高いと共に、強度及び耐摩耗性が
優れたトロリ線の開発が要望されている。
強度及び耐摩耗性が十分ではないため、電車の高速運行
を可能とするのに十分の高い張力で架線することができ
ない。このため、従来のトロリ線はいずれも電車の高速
運行の要求を満足させることができない。このような背
景のもとで、耐食性が高いと共に、強度及び耐摩耗性が
優れたトロリ線の開発が要望されている。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、
耐食性、強度及び耐摩耗性がいずれも優れており、電車
の高速運行に好適の銅被覆トロリ線を提供することを目
的とする。
耐食性、強度及び耐摩耗性がいずれも優れており、電車
の高速運行に好適の銅被覆トロリ線を提供することを目
的とする。
[問題点を解決するための手段コ
本発明に係る銅被覆トロリ線は、3乃至40重量%の鉄
を含有し残部が銅である鉄−銅合金からなる芯材と、銅
で形成され前記芯材の周りを被覆する被覆材とを有し、
前記被覆材は断面面積比率で20乃至65%の被覆率を
有することを特徴とする。
を含有し残部が銅である鉄−銅合金からなる芯材と、銅
で形成され前記芯材の周りを被覆する被覆材とを有し、
前記被覆材は断面面積比率で20乃至65%の被覆率を
有することを特徴とする。
[作用]
本発明においては、芯材として3乃至40重量%(以下
、単に%で表わす)の鉄を含有する鉄−銅合金を使用す
るから、引張強さが高く、耐摩耗性が優れている。また
、芯材の鉄−銅合金はアーク消耗特性が優れているので
耐摩耗性が高い。更に、芯材が銅合金であるから、従来
のように鋼製芯材の場合に比して耐食性が向上する。一
方、被覆材は純銅であるから、トロリ線の導電率は高い
。
、単に%で表わす)の鉄を含有する鉄−銅合金を使用す
るから、引張強さが高く、耐摩耗性が優れている。また
、芯材の鉄−銅合金はアーク消耗特性が優れているので
耐摩耗性が高い。更に、芯材が銅合金であるから、従来
のように鋼製芯材の場合に比して耐食性が向上する。一
方、被覆材は純銅であるから、トロリ線の導電率は高い
。
し実施例コ
トロリ線の摩耗としては、パンタグラフの摺動による機
械的摩耗と、トロリ線の振動時におけるパンタグラフと
トロリ線との接離により生ずるアーク消耗とがある。こ
の機械的摩耗に関しては、架線張力を大きくしてトロリ
線の振動を抑制することにより軽減することができる。
械的摩耗と、トロリ線の振動時におけるパンタグラフと
トロリ線との接離により生ずるアーク消耗とがある。こ
の機械的摩耗に関しては、架線張力を大きくしてトロリ
線の振動を抑制することにより軽減することができる。
このように架線張力を大きくするためには、I・ロリ線
の強度を高めることが必要である。
の強度を高めることが必要である。
一方、本願発明者等は、銅合金の組成によってはアーク
消耗が著しく減少することを見出した。
消耗が著しく減少することを見出した。
従って、アーク消耗については、芯材となる銅合金の組
成を適切に選択することが必要である。
成を適切に選択することが必要である。
このように、本願発明は、耐摩耗性を向上させるために
は、トロリ線の強度を高め、芯材銅合金の組成を適切に
選択すればよいとの観点に立ってなされたものである。
は、トロリ線の強度を高め、芯材銅合金の組成を適切に
選択すればよいとの観点に立ってなされたものである。
以下、本発明の実施例について具体的に説明する。
本発明に係る銅被覆トロリ線の芯材は、3乃至40重1
%の鉄を含有し残部が銅である鉄−銅合金で形成されて
いる。
%の鉄を含有し残部が銅である鉄−銅合金で形成されて
いる。
鉄−銅合金における鉄の含有量が3%以上であるのは、
鉄含有量が3%未満であると、架線張力を高めるための
十分な強度を得ることができないと共に、アーク消耗を
低減させる効果が少ないからである。従って、強度が高
く耐摩耗性が優れたトロリ線を得るために、芯材の鉄−
銅合金の鉄含有量を3%以上にする。
鉄含有量が3%未満であると、架線張力を高めるための
十分な強度を得ることができないと共に、アーク消耗を
低減させる効果が少ないからである。従って、強度が高
く耐摩耗性が優れたトロリ線を得るために、芯材の鉄−
銅合金の鉄含有量を3%以上にする。
一方、鉄含有量が40%を超えると、芯材の加工性が低
下する。このため、鉄含有量は40%以下にする。
下する。このため、鉄含有量は40%以下にする。
本発明においては、この芯材の周囲に、純銅で形成され
た被覆材が被覆されている。芯材の銅合金は導電率が極
めて低い。従っ−て、芯材のみではトロリ線として使用
することができないので、純銀を被覆することにより導
電率を向上させる。
た被覆材が被覆されている。芯材の銅合金は導電率が極
めて低い。従っ−て、芯材のみではトロリ線として使用
することができないので、純銀を被覆することにより導
電率を向上させる。
トロリ線の導電率は50%lAC3(純銅焼鈍材の導電
率を100としたときの値)以上であることが必要であ
る。ところが、鉄を40%含有する鉄−銅合金の導電率
は約15%lAC3であり、鉄を3%含有する鉄−銅合
金の導電率は約40%lAC3である。このため、芯材
の導電率が約15%IACSの場合には、被覆材の銅の
被覆率を断面面積比率で約40%以上にすることにより
、トロリ線としての導電率を50%lAC3以上にする
。一方、芯材の導電率が約40%lAC3の場合には、
被覆材の被覆率を約20%以上にずれば、50%lAC
3以上の導電率を確保することができる。従って、銅被
覆材の被覆率は少なくとも20%以上にすることが好ま
しい。
率を100としたときの値)以上であることが必要であ
る。ところが、鉄を40%含有する鉄−銅合金の導電率
は約15%lAC3であり、鉄を3%含有する鉄−銅合
金の導電率は約40%lAC3である。このため、芯材
の導電率が約15%IACSの場合には、被覆材の銅の
被覆率を断面面積比率で約40%以上にすることにより
、トロリ線としての導電率を50%lAC3以上にする
。一方、芯材の導電率が約40%lAC3の場合には、
被覆材の被覆率を約20%以上にずれば、50%lAC
3以上の導電率を確保することができる。従って、銅被
覆材の被覆率は少なくとも20%以上にすることが好ま
しい。
ところで、トロリ線の強度及び耐摩耗性の観点からは、
芯材となる銅合金の被覆率(断面面積比率)が大きく、
被覆材の銅の面積比率が小さい方が好ましい。しかしな
がら、芯材の銅合金の面積比率が35%より小さい場合
、つまり被覆材の銅の面積比率が65%より大きい場合
は、銅合金による耐摩耗性の向上効果が著しく小さくな
る。通常、トロリ線は直径の約半分まで摩耗すると交換
する。しかし、銅被覆材の断面面積比率が65%を超え
ると、芯材の銅合金が露出してからの窄耗代が極めて少
なくなるためである。このため、銅被覆材の被覆率は断
面面積比率で65%以下とする。
芯材となる銅合金の被覆率(断面面積比率)が大きく、
被覆材の銅の面積比率が小さい方が好ましい。しかしな
がら、芯材の銅合金の面積比率が35%より小さい場合
、つまり被覆材の銅の面積比率が65%より大きい場合
は、銅合金による耐摩耗性の向上効果が著しく小さくな
る。通常、トロリ線は直径の約半分まで摩耗すると交換
する。しかし、銅被覆材の断面面積比率が65%を超え
ると、芯材の銅合金が露出してからの窄耗代が極めて少
なくなるためである。このため、銅被覆材の被覆率は断
面面積比率で65%以下とする。
このように構成された銅被覆トロリ線においては、芯材
が従来のようにg4線ではなく、銅合金線であるから、
銅と鉄との間の接触腐食が回避される。また、芯材の銅
合金線は鉄の含有量が3乃至40%であるから強度及び
耐摩耗性が高い。このため、架線張力を高くすることが
でき、電車の高速運行が可能となる。更に、銅被覆材の
被覆率は20乃至65%であるから、トロリ線は十分な
導電率を有する。
が従来のようにg4線ではなく、銅合金線であるから、
銅と鉄との間の接触腐食が回避される。また、芯材の銅
合金線は鉄の含有量が3乃至40%であるから強度及び
耐摩耗性が高い。このため、架線張力を高くすることが
でき、電車の高速運行が可能となる。更に、銅被覆材の
被覆率は20乃至65%であるから、トロリ線は十分な
導電率を有する。
次に、この銅被覆トロリ線の製造方法について説明する
。通常の鋳造圧延方法により鉄−銅合金線を製造した後
、所謂デイツプフォーミング(浸漬被覆形成)法により
、銅合金線を溶融鋼中に浸漬して銅合金線の周囲に被覆
材の銅を同心円状に付着凝固させる。これにより、銅被
覆銅合金鋳造線を得る。次いで、この鋳造線を連続的に
熱間圧延することにより銅被覆層が銅合金芯材に強固に
密着した複合ワイヤロッドが得られる。そして、この複
合ワイヤロッドをダイスを使用して所定の断面形状に伸
線加工することにより、銅被覆トロリ線が製造される。
。通常の鋳造圧延方法により鉄−銅合金線を製造した後
、所謂デイツプフォーミング(浸漬被覆形成)法により
、銅合金線を溶融鋼中に浸漬して銅合金線の周囲に被覆
材の銅を同心円状に付着凝固させる。これにより、銅被
覆銅合金鋳造線を得る。次いで、この鋳造線を連続的に
熱間圧延することにより銅被覆層が銅合金芯材に強固に
密着した複合ワイヤロッドが得られる。そして、この複
合ワイヤロッドをダイスを使用して所定の断面形状に伸
線加工することにより、銅被覆トロリ線が製造される。
次に、本発明の実施例に係る銅被覆銅合金トロリ線を製
・遺してその特性を試験した結果について、比較例及び
従来例に係るトロリ線の特性試験結果と併せて説明する
。
・遺してその特性を試験した結果について、比較例及び
従来例に係るトロリ線の特性試験結果と併せて説明する
。
鉄の含有量を下記第1表に示す組成の鉄−銅合金を芯材
とし、第1表に示す断面面積比率で純銅を被覆したトロ
リ線について、引張強さ、導電率、耐摩耗性、及び耐食
性を求めた。その結果を第1表に併せて示す。
とし、第1表に示す断面面積比率で純銅を被覆したトロ
リ線について、引張強さ、導電率、耐摩耗性、及び耐食
性を求めた。その結果を第1表に併せて示す。
第1表
なお、第1表において、耐摩耗性の評価は、0゜3%ス
ズ−銅合金トロリ線の摩耗度を100としたとき、この
中耗度が150以上の場合を◎、100未満の場合をΔ
、その中間を○で示した。この掌耗度とは、トロリ線の
径の減少とパンタグラフ通過回数との関係を調べて、一
定回数での径の減少程度を比較したものである。また、
耐食性は0.3%スズ−銅合金トロリ線の耐食性度を1
00としたとき、この耐食性度が90以上の場合を○、
90未満の場合を△とした。この耐食性度とは、塩水噴
霧を行い、噴霧時間とトロリ線の重量減少割合との関係
を測定して比較したものである。
ズ−銅合金トロリ線の摩耗度を100としたとき、この
中耗度が150以上の場合を◎、100未満の場合をΔ
、その中間を○で示した。この掌耗度とは、トロリ線の
径の減少とパンタグラフ通過回数との関係を調べて、一
定回数での径の減少程度を比較したものである。また、
耐食性は0.3%スズ−銅合金トロリ線の耐食性度を1
00としたとき、この耐食性度が90以上の場合を○、
90未満の場合を△とした。この耐食性度とは、塩水噴
霧を行い、噴霧時間とトロリ線の重量減少割合との関係
を測定して比較したものである。
芯材加工性は、圧延において割れやすいものを×、割れ
ないものを○とした。
ないものを○とした。
第1表に示すように、鉄含有量が3〜40%の鉄−銅合
金を芯材とした銅被覆銅合金トロリ線(実施例1〜4)
は導電率が50%以上であり、引張強さは0.3%スズ
含有鋼合金トロリ線より高く、耐摩耗性及び耐食性が優
れている。これに対し、比較例1〜4及び従来例1〜3
のトロリ線は少なくとも耐食性、耐摩耗性、引張強さ又
は導電率のいずれかが劣る。
金を芯材とした銅被覆銅合金トロリ線(実施例1〜4)
は導電率が50%以上であり、引張強さは0.3%スズ
含有鋼合金トロリ線より高く、耐摩耗性及び耐食性が優
れている。これに対し、比較例1〜4及び従来例1〜3
のトロリ線は少なくとも耐食性、耐摩耗性、引張強さ又
は導電率のいずれかが劣る。
[発明の効果]
以上説明したように本発明によれば、芯材を鉄含有量が
3乃至40%の鉄−銅合金とし、この芯材に純銅を20
乃至65%の被覆率で被覆したから、所定の導電率を確
保することができると共に、芯材の強度が高いのでトロ
リ線の引張強さが高くなり、従って架線張力を大きくす
ることができるため、機械的摩耗に対する耐摩耗性が向
上する。
3乃至40%の鉄−銅合金とし、この芯材に純銅を20
乃至65%の被覆率で被覆したから、所定の導電率を確
保することができると共に、芯材の強度が高いのでトロ
リ線の引張強さが高くなり、従って架線張力を大きくす
ることができるため、機械的摩耗に対する耐摩耗性が向
上する。
また、アーク消耗特性が優れた鉄−銅合金を芯材として
いるので、アークに対する耐摩耗性も向上する。このよ
うに、本発明に係る銅被覆トロリ線は強度及び耐摩耗性
が優れているので、電車の高速運行が可能となる。
いるので、アークに対する耐摩耗性も向上する。このよ
うに、本発明に係る銅被覆トロリ線は強度及び耐摩耗性
が優れているので、電車の高速運行が可能となる。
更に、銅合金を芯材とするから、銅芯を使用する場合に
比して、鉄と銅との間の接触腐食が回避され、耐食性が
向上する。
比して、鉄と銅との間の接触腐食が回避され、耐食性が
向上する。
Claims (1)
- 3乃至40重量%の鉄を含有し残部が銅である鉄−銅合
金からなる芯材と、銅で形成され前記芯材の周りを被覆
する被覆材とを有し、前記被覆材は断面面積比率で20
乃至65%の被覆率を有することを特徴とする銅被覆ト
ロリ線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28702587A JPH01127422A (ja) | 1987-11-13 | 1987-11-13 | 銅被覆トロリ線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28702587A JPH01127422A (ja) | 1987-11-13 | 1987-11-13 | 銅被覆トロリ線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01127422A true JPH01127422A (ja) | 1989-05-19 |
Family
ID=17712068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28702587A Pending JPH01127422A (ja) | 1987-11-13 | 1987-11-13 | 銅被覆トロリ線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01127422A (ja) |
-
1987
- 1987-11-13 JP JP28702587A patent/JPH01127422A/ja active Pending
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