JPH0112699Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電動式髭剃り機の改良に係り、全体
形状を細長い円筒状にし携帯の便宜を図つたペン
シル型電動髭剃り機に関する。

従来、一般に電動式髭剃り機は、皿状若しくは
アーチ状に形成された外刃と、電動機等により回
転自在とした内刃とから構成されており、外刃を
頬等に押し当て、該外刃と内刃の協同作用により
髭を剃るように構成されている。

而して、外刃が前述の様に皿状若しくはアーチ
状に形成されていると、これを頬等に押し当てた
場合、その接触面積が広くなるので短時間で髭を
剃ることができるという利点がある。

然しながら、その反面、接触面積が広いため
に、際剃りを行うには不便であり、又、外刃を頬
等に深く押し当てることができず、深剃りを行う
ことが困難であつた。

更に、外刃が皿状若しくはアーチ状に形成され
ているので、これを電動機等を内装するケースに
取付ける場合に設計上どうしてもケースが大きく
なり、その為に髭剃り機自体が大型になつて携帯
に大変不便であるという欠点があつた。

本考案は、上記欠点を除去することを課題とす
るものであり、その目的は、外刃と、内刃の駆動
源を内装した本体ケースとを細長い円筒状に形成
してこれをペンシル型に組立て、髭剃り機の小型
化を図つたペンシル型電動髭剃り機を提供するに
ある。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。

第１図に示す如く、本考案のペンシル型電動髭
剃り機１は、電動機２と電池３を直列状に内装し
た細長い円筒状の本体ケース４と、これの一端部
に脱着自在に取付けた外刃５と、該外刃５に回転
可能に内装したホルダー６と、該ホルダー６に取
付けた複数枚の内刃７とからその主要部が構成さ
れている。

前記電動機２は、その軸２ａが本体ケース４の
一端面より突出する様にケース４内に内装されて
おり、軸２ａ端には角形部材８を固着している。
又、前記本体ケース４の一端面に、その内周面に
螺子を螺設した支持筒９を固着している。尚、電
池３は、単５サイズの乾電池を２本直列につない
で使用している。

前記外刃５は、多数の髭導入孔５ａを穿設した
金属薄板を細長い円筒状に形成し、その一端部の
開口端に軸受１０を固定した蓋部１１を、又、他
端部に螺子を螺設した筒体１２を夫々嵌着して構
成されており、筒体１２は、本体ケース４の一端
部に固着した支持筒９内に螺合している。

従つて、外刃５と本体ケース４は、その端部同
志が脱着自在になつており、外刃５を本体ケース
４に取付けたときには、外刃５と本体ケース４は
その長手方向に沿つて一直線状、所謂ペンシル型
になつている。尚、１３は外刃５を被覆するため
のキヤツプである。

前記外刃５内には、外刃５と略同程度の長さを
有し、しかも、その内部が中空になつた円筒状の
ホルダー６を回転可能に内装支持している。即
ち、ホルダー６の一端部にテーパ軸６ａを設け、
これを外刃５に嵌着した蓋部１１の軸受１０に嵌
合し、又、他端部には角孔６ｂを設け、これを電
動機２の軸２ａに嵌着した角形部材８に嵌合して
いる。

従つて、ホルダー６は、軸受１０及び電動機２
の軸２ａによつて回転可能に支持されていると共
に前記軸受１０及び軸２ａから取外し可能になつ
ている。

又、ホルダー６には、その長手方向に沿つて複
数の長孔６ｃを穿設している。

そして、前記ホルダー６の外周面に、第３図及
び第４図に示す如く、その刃先が外刃５の内周面
と内接すると共にホルダー６の長孔６ｃの上方に
位置する様に複数枚のブレード内刃７を固着す
る。

尚、その詳細は割愛するが、本体ケース４の一
端部を閉塞する栓１４に周知のロータリースイツ
チを設け、該栓１４を回転させることにより内刃
７が回転又は停止するようになつている。又、前
記ロータリースイツチの変りに栓１４に押しボタ
ンスイツチ等を取付けてもよい。

以上の様に構成したペンシル型電動髭剃り機１
の使用にあたつては、先ず内刃７を高速回転させ
て外刃５を頬等に押圧すれば外刃５と内刃７の協
同作用によつて髭が剃られる。このとき第３図及
び第４図に示す如く、ホルダー６は長孔６ｃを有
する中空状のものを使用し、しかも内刃７の刃先
が長孔６ｃの上方に位置しているので、剃られた
髭は、長孔６ｃからホルダー６内に導かれて該ホ
ルダー６内に集積される。

この様に剃られた髭は、ホルダー６内に集積さ
れるので内刃７の回転を阻害することがなくな
る。従つて、髭剃り機１の機能を低下させること
がない。

又、ホルダー６内に集積された髭は、外刃５が
本体ケース４に脱着自在になつているので、これ
を取外すことによつて容易にホルダー６内から取
除くことができる。

そして、この髭剃り機１は、外刃５を小径の円
筒状に形成しているので、接触面積が小さくなり
その為に際剃りを容易に行うことができる。しか
も、外刃５を頬等に深く押し当てることができる
ので、深剃りも容易に行うことができる。

尚、本実施例に於いては、複数枚のブレード内
刃７をホルダー６の長手方向に沿つて取付けた
が、これに限定されるものではなく、内刃７を螺
旋状に取付けても良い。

上述の如く、本考案の電動髭剃り機は、細長い
円筒状に形成した外刃と、電動機等を内装した細
長い円筒状の本体ケースとをペンシル型に組立て
たので髭剃り機自体を小型化でき、従つてこれを
携帯する場合には大変便利である。

又、外刃を小径の円筒状に形成したので、これ
を頬等に押し当てた場合には、その接触面積が小
さくなり、その為に際剃りを行うには好都合であ
る。

更に、外刃が小径の円筒状に形成されている為
に、これを頬等に深く押し当てることができるの
で、深剃りを容易に行うことができるといつた効
果等を奏するものである。

その上、内刃の刃先が中空状のホルダーの長孔
の上方に位置している為、剃られた髭は長孔から
ホルダー内に導かれて該ホルダー内に集積され
る。その結果、剃られた髭が内刃の回転を阻害す
ると云うこともなく、髭剃り機の機能の低下を防
止できると共に、髭剃り機の使用中等に髭が外刃
の髭導入孔から抜け落ちると云うことも殆どな
く、周囲を汚すこともない。

加えて、髭がホルダー内に集積され、且つホル
ダーや外刃を取外せる構成となつている為、外刃
の髭導入孔の目詰りを防止できると共に、外刃及
びホルダーの掃除を簡単且つ容易に行える。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るペンシル型電動髭剃り機
の縦断面図、第２図は同じく要部の縦断面図、第
３図は第２図の−線縦断面図、第４図は内刃
を取付けたホルダーの斜視図である。 １はペンシル型電動髭剃り機、２は電動機、３
は電池、４は本体ケース、５は外刃、５ａは髭導
入孔、６はホルダー、７は内刃。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動機２と電池３を直列状に内装した細長い円
   筒状の本体ケース４と、該本体ケース４の一端部
   に本体ケース４と一直線状になる様に脱着自在に
   取付け且つその周面に多数の髭導入孔５ａを穿設
   した細長い円筒状の外刃５と、該外刃５に脱着自
   在且つ回転可能に内装されると共に前記電動機２
   に脱着自在に連結され、その長手方向に沿つて複
   数の長孔６ｃを穿設した中空状のホルダー６と、
   該ホルダー６に取付けられ、その刃先が前記外刃
   ５の内周面に内接すると共にホルダー６の長孔６
   ｃの上方に位置する複数枚のブレード内刃７とか
   ら構成したことを特徴とするペンシル型電動髭剃
   り機。