JPH01125422A - のり面緑化用吹付材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は新設道路、宅地造成等によって生じる人為的露
出斜面（のり面）の安定をはかるのに使用されるのり面
緑化用吹付材に関するものであって。

特に、岩盤のり面の緑化に最適な吹付材に関するもので
ある。

〈従来の技術〉 のり面保護工法には、　モルタル・コンクリート吹付工
法のような風化をおさえる工法と、のり面に植物を育て
て風化することを利用して自然に戻す工法の緑化工法が
行われている。

本発明は後者の緑化工法に属しそれに使用されるもので
あるが、従来の緑化工法にはのり面に対してモルタル吹
付ガンで格子状にモルタルを吹付けて、のり面へ格子枠
体を形成して表土の流亡を防止して緑化する工法や、の
り面に対して階段状（横筋状）に表土１種子等を吹付け
る工法、有機質を主体とした植生基盤材をセメント、糊
等で接着する工法がなされていた。

〈発明が解決しようとする問題点〉 ところで、のり面に対して植物を生育させて自然の状態
に戻す目的をもつこのような緑化工法において５発芽に
至らなかったり、生育途上の植生が枯死したり、あるい
は、生育が順調に進まない生育不良を起している場合が
みられる。

特に、のり面が岩盤の場合には、その基盤への植生基盤
の安定な保持の問題、窒素、りん酸、力ＩＪ　３要素か
らなる肥料の供給や補給の問題、適度な水分の維持、Ｐ
　Ｈ１微生物活動の可否など、自然環境における植生の
生育条件が満たされてぃない場合が多い。

そこで、このような岩盤のり面の緑化における植生基盤
に最適な吹付材の開発が課題となっていた。

〈問題点を解決するための手段〉 本発明者は種々検討した結果、従来のり面への使用は滑
り易いと考えられていた粘土分の混入について検討を加
え、その特殊な配合が植生基盤に最適であることを見出
したのである。

すなわち、砂土又は砂壌土に粘土分とこれらの団粒化剤
を混合して粘土分２５〜３７．５％の壌土としたものを
主成分とするのり面緑化用吹付材を開発したのである。

ここにいう砂土又は砂壌土とは日本農学合法による土性
区分による細土（粒子径２ｍｎ以上のレキを除いた部分
）中の粘土分量が砂土で１２．５％以下、砂壌土で１２
．５〜２５．０％の土壌を意味している。

団粒化剤とは、土壌中に浸透して土粒子を結合、連結し
て粗大粒子（団粒）を形成する性質を持つもので、例え
ば、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、スチレン
−マレイン酸−イタコン酸共重合物その他公知のものを
採用できる。

粘土分は本発明中量も特徴とするもので、カルシウム、
アンモニア等の塩基の置換容量に富むことを特徴とする
。本発明の目的を達成することの可能なものとして、塩
基置換容量の大きいモンモリロナイト、加水ハロイサイ
ト、アロフェン等、中でもモンモリロナイトを主成分と
するベントナイトは好ましい例である。

〈作用〉 このような構造ののり面緑化用吹付材は、通ｇののり面
に限らず、特に岩盤のり面において客土となって土壌の
団粒化により侵食が防止され、長期に亘って植生基盤と
なる。また、粘土が壌土成分となって塩基置換容量の大
きい保肥力を発揮してアンモニア等の塩基を吸着するの
で、植物に対して要求する時に養分を与えることができ
る。更に、適度な空隙率によって保水性と、通気性をも
つ。これにより根に水分や酸素を与え、植生基盤中にお
ける微生物の活動も活発化して、土壌の団粒化が促進さ
れ、岩盤のり面に良好な植物の生育環境を与えるものと
なる。

このことから、本発明ののり面緑化用吹付材ののり面へ
の吹付後に、その上から種子を展着剤、肥料、パルプ等
の有機物、粘着剤等と共に吹付けることにより高発芽率
となり、本発明の目的である植生の生育条件が長期に亘
って満され、植物の根の生長と微生物の働きで、年々物
理的にも変化して自然の地山の土と同じようになり、の
り面に植物を育てて自然に戻す工法の緑化工法が完全に
なされろ。

〈実施例〉 以下実施例によって本発明を更に詳細に説明する。

マサ土（砂土〜砂壌土、７庇目パス）　　０．８２ｍベ
ントナイト　　　　　　　　　　　２４０ｋｇ団粒化剤
（＊１）　　　　　　　　　　　１．５Ｄ。

堆肥（ｋ　２）　　　　　　　　　　　　　　０．０５
ｒｒｉ’遅効性肥料（＊３）　　　　　　　　　　５０
ｋｇ保水剤（＊４）　　　　　　　　　　　　０．５ｋ
ｇ＝４− をミキサー中に入れ、これに水を加えて１背とし、これ
をよく混和して粘質土とした。

但し、＊１：　合成カチオン性高分子電解質（商品名マ
スドレイン、林化学工業＋４＄１）、粘度４０００〜８
０００ｃｐｓ（２５℃）。

＊２；　　樹木の皮を堆積し、動物性肥料を混合し発酵
させたもの。

＄３；　　Ｎｉ　Ｇ　Ｐ３　Ｋ′、　１１　　被覆配合
肥料Ｎ”Ｐ１５Ｋ”　　化成肥料 ＊４；　アクリル系重合体（商品名ウォータ・マツ１−
１日本緑研＠製、高吸水性樹 脂） 上記のような組成物ののり面緑化用吹付材を道路新設に
より露出した硬度（山中式硬度計による）３０ｎｎ＋前
後の軟岩と、硬度３０〜４０ｎｕの準硬岩〜硬岩からな
るのり面にラス（ビニル被覆）を張って、その上から２
０〜１．００＋ｎｍ厚に吹付けた。

次に、３〜６種の従来種と芝生植生用種子を混合し、展
着剤、パルプ、化成肥料、アクリル系粘結剤等と混ぜて
、前記のり面緑化用吹付材によって形成された植生基盤
の上に吹付けた。

〈発明の効果〉 この吹付は工法は４月に行われた。これを経時観察した
ところ、まず１０日経過して芝生の発芽が観察された。

６０日経過した発芽完了時の発芽状態は非常に良好で、
理想的な畑土に栽培された同一種の芝生と同じ程度の発
芽率（８０％程度）であった。

この芝生の生育も順調で６箇月後にはほぼ３０印に生長
した。その間に強雨の日も数日に亘って有ったが、本発
明ののり面緑化用吹伺材による植生基盤は流されること
もなく安定に客土として存在し続けた。

吹付は工法が行われて２年後のｖＡ察結果は、従来の他
の植物を育てて自然に戻す緑化工法に比べて題名−な差
がみられた。すなわち、本発明ののり面緑化用吹付材を
用いて客土厚が２０ｍｍとした部分においては、若干の
緑化の遅れはみられるものの苔に全面被覆されて植生基
盤は完全に安定状態にある。客土厚が５０１ｆｆ１１以
上の部分では緑化が順調に進み、潅木、野草の発生、生
育が良好で周辺と一体化している。

以上でも効果が明らかであるが、本発明ののり面緑化用
吹付材は、岩盤のり面へ長期に亘って安定に保持され、
団粒化によって水はけの良い、しかも保水性と酸素を含
み、長期間施肥の必要性がない好適な植生基盤を形成す
ることができる。

以」二

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　砂土又は砂壌土に粘土分とこれらの団粒化剤を混合
   して粘土分２５〜３７．５％の壌土としたものを主成分
   とするのり面緑化用吹付材。 ２　粘土分はベントナイトである特許請求の範囲第１項
   記載ののり面緑化用吹付材。