JPH0112518Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0112518Y2
JPH0112518Y2 JP16580583U JP16580583U JPH0112518Y2 JP H0112518 Y2 JPH0112518 Y2 JP H0112518Y2 JP 16580583 U JP16580583 U JP 16580583U JP 16580583 U JP16580583 U JP 16580583U JP H0112518 Y2 JPH0112518 Y2 JP H0112518Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
permanent magnet
rotor
end plate
pressing
cylindrical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP16580583U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6073340U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP16580583U priority Critical patent/JPS6073340U/ja
Publication of JPS6073340U publication Critical patent/JPS6073340U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0112518Y2 publication Critical patent/JPH0112518Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ポンプ装置、特に電機子コイルが巻
装されて成る固定子および該固定子を囲繞するリ
ング状永久磁石を回転子本体に固定して成る回転
子を含むモータと、該モータの回転軸に連結され
る回転ポンプとから構成されるポンプ装置に関す
る。
かかるポンプ装置において、回転子を構成する
ために永久磁石を回転子本体に取付ける構造とし
ては、接着剤による接着構造か、かしめ等による
固着構造を、従来のモータの構造から単純には思
い付く。ところが、そのような構造による固定で
は、次の(a),(b)で示すような欠点がある。
すなわち、(a)ポンプ装置を自動車や自動二輪車
に搭載する場合に、ポンプ装置内が燃料油に浸漬
されるのが一般的であり、したがつて、永久磁石
を接着剤で回転子本体に接着する構造では、その
接着剤として耐燃料油性を有しかつ熱変化に耐え
得る性能等を有しなければならず、接着剤の選択
にあたつて大きな制約がある。また(b)永久磁石と
してフエライト系永久磁石を用いる場合に、その
ような永久磁石は脆く、したがつてかしめ等によ
る固着では永久磁石に大きな力が加わつて永久磁
石が破損するおそれがあり、特に車載用燃料ポン
プとして用いるときには、機関振動を考慮しなけ
ればならないので、取付け強度に制限を受ける。
本考案は、そのような欠点を解消すべくなされ
たものであり、極めて簡単な構造で永久磁石を回
転子本体に確実に固定することができ、しかも用
途等による制約を受けることを避け得るようにし
たポンプ装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本考案では、回転
子本体は、円筒部の一端部を端板部で閉塞して成
る有底円筒状に形成され、前記端板部には回転軸
が同心に固着され、前記円筒部には、前記端板部
側で永久磁石の軸方向一端を支承する受部と、開
放端側で永久磁石の軸方向他端に当接し永久磁石
を前記受部側に押圧して挟持するための押圧部と
が、周方向に間隔をあけた複数の位置でそれぞれ
切起される。
以下、図面により本考案の一実施例について説
明すると、第1図および第2図において、このポ
ンプ装置1は、モータ2と回転ポンプ3とから構
成され、モータ2は回転ポンプ3を囲繞するよう
にして配設される。
回転ポンプ3は、ポンプ室4を形成するハウジ
ング5と、該ハウジング5に回転自在に支承され
るモータ2の回転軸6にポンプ室4内で固定され
るロータ7とを備える。ハウジング5は、外周と
内周とが偏心した有底円筒状ハウジング本体8の
開放端を円板状蓋体9で閉塞して成り、ハウジン
グ本体8の外周には半径方向外方に張出した鍔部
10が一体的に設けられる。ポンプ室4は、ハウ
ジング本体8の内面および蓋体9によつて画成さ
れ、回転軸6の一端はハウジング本体8の底部8
aに軸受11を介して回転自在に支承される。こ
の回転軸6の軸線はハウジング本体8の外周と同
心に設定されており、内周すなわちポンプ室4と
は偏心せしめられる。
ハウジング本体8には、吸入路12および吐出
路13がそれぞれ穿設されており、しかも吸入路
12および吐出路13は周方向にずれた位置でポ
ンプ室4の内側面に開口される。また吸入路12
および吐出路13にそれぞれ個別に連通する吸入
管部14および吐出管部15がハウジング本体8
に一体的に設けられ、吸入管部14および吐出管
部15の途中は、リリーフ弁17を備える連結管
16で連結される。
ポンプ室4内において、回転軸6にはリング状
のロータ7が固定されており、このロータ7には
外方に向けて突出する方向に付勢された複数(図
示4個)のベーン18が装着される。各ベーン1
8は、回転軸6およびロータ7の一体的な回転動
作に応じてポンプ室4の内側面に摺接しながら回
転し、それによつて吸入路12から吸引された流
体たとえば燃料油が吐出路13から吐出される。
モータ2は、いわゆるブラシレスモータであ
り、周方向に間隔をあけて複数相(この実施例で
は2相4極)の電機子コイル19が巻装されて成
る固定子20と、該固定子20を囲繞するリング
状永久磁石21を回転子本体22に固定して成る
回転子23と、回転子23に同心に固着される回
転軸6と、永久磁石21の磁極位置に応じて各コ
イル19に駆動電流を分配する駆動回路24とを
備える。
固定子20は、ハウジング本体8を囲繞し、該
本体8の外面に密接して固定される。回転子本体
22は、円筒部25の一端を端板部26で閉塞し
て成る有底円筒状に形成されており、回転軸6は
端板部26に同心に固着される。しかもこの回転
軸6は、蓋体9に軸受27を介して回転自在に支
承されてポンプ室4内に突入され、端板部26と
軸受27との間には合成樹脂製ワツシヤ28が介
装される。
第3図および第4図において、回転子本体22
の端板部26には、軽量化を図るための複数(図
示4つ)の窓29が穿設される。リング状永久磁
石21は、回転子本体22における円筒部25の
内側面に固定される。このため、円筒部25に
は、永久磁石21の軸方向一端面を支承する複数
の受部30と、永久磁石21の軸方向他端面に当
接して受部30側に押圧し受部30との間に永久
磁石21を挟持する複数の押圧部31とが設けら
れる。すなわち端板部26と円筒部25との連結
部分は、周方向に等間隔をあけた複数たとえば4
つの位置で切欠かれ、それによつて切起された部
分が半径方向内方に向けて円筒部25と直角に屈
曲されて、4つの受部30がそれぞれ形成され
る。また円筒部25の開放端縁は、前記各受部3
0に対応する4つの位置で切欠かれる。これによ
つて切起された部分が円筒部25の周方向一方
(第3図の時計回り方向)に向かうにつれて半径
方向内方に向かうように屈曲されて、押圧部31
がそれぞれ形成される。しかも、この押圧部31
の端板部26側の側縁、すなわち永久磁石21の
軸方向他端面に当接し得る当接縁32は、押圧部
31の遊端側に向かうにつれて端板部26から離
反するように傾斜される。
このような受部30と押圧部31とによる挟持
構造により永久磁石21は回転子本体22に固定
されるが、回転子23をモータ2の所定位置に装
着した状態で、永久磁石21の軸線方向に沿う中
心位置mと、固定子20の軸線方向に沿う中心位
置lとは相互にずらされる。詳述すると、永久磁
石21の中心位置mが、固定子20の中心位置l
よりも回転軸6の軸線に沿つて外方側、すなわち
第1図において前記中心位置mが前記中心位置l
よりも上方側に位置するように、永久磁石21お
よび固定子20の相対位置が設定される。
再び第1図を参照して、駆動回路24は、ハウ
ジング本体8の鍔部10において前記回転子20
とは反対側の面にリング状に設置された回路基板
33上に設けられている。この駆動回路24は、
永久磁石21の磁極位置を検出する手段、たとえ
ばホール素子(図示せず)を備えており、このホ
ール素子は鍔部10に埋設される。
駆動回路24を覆うべく鍔部10の軸方向一方
側にはリング状のカバー34が装着され、このカ
バー34は回転子23を覆う深皿状のカバー35
の外周縁をかしめることにより、カバー34とと
もに鍔部10に一体的に固定される。
ハウジング本体8の底部8aにはねじ穴36が
穿設されており、このねじ穴36にボルト(図示
せず)を螺着することにより、本件ポンプ装置1
は自動車の車体などの適宜位置に固定される。
次にこの実施例の作用について説明すると、回
転子本体22に永久磁石21を固定するにあたつ
ては、各受部30を切起しておき、押圧部31を
円筒部25の内方に突出させない状態にしておい
て、回転子本体22の円筒部25内に永久磁石2
1を嵌入する。この永久磁石21の軸方向一端面
を各受部30に当接させた状態で、各押圧部31
を円筒部25の外方から押圧して切起す。そうす
ると、押圧部31の当接縁32は遊端側に向かう
につれて端板部26から離反するように傾斜して
いるので、押圧部31を円筒部25内に突入させ
るにつれて永久磁石21は受部30側に押圧さ
れ、各押圧部31と各受部30とによつて永久磁
石21が確実に挟持される。しかもその押圧力も
永久磁石21に過大な圧縮力が作用するものでは
なく、永久磁石21が損傷することはない。
モータ2と回転ポンプ3とを組立てて構成され
たポンプ装置1の運転時には、駆動回路24によ
り各電機子コイル19を周方向に順次励磁するこ
とにより、回転子23に回転力が与えられ、この
回転子23と一体的に回転軸6が回転動作するこ
とにより、回転ポンプ3がポンプ動作を行なう。
この結果、流体たとえば燃料油が吸入管部14か
らポンプ室4内に吸入され、吐出管部15から連
続的に吐出される。
このようなポンプ装置1において、回転ポンプ
3はモータ2によつて囲繞されるように配設され
るので、回転軸6の軸線に沿う厚みを極力薄くし
て小型化することが可能となる。しかもロータ7
の直径に比べて回転子23の直径が大きく設定さ
れるので、ロータ7に対する作動トルクが大とな
り、回転ポンプ3の大きさに比して吐出流量、吐
出圧ともに大きく設定することが可能となる。ま
たモータ2はいわゆるブラシレスモータであるの
で、ブラシの摺接に起因したトルクダウン、耐久
性の劣化および火花放電による電装機器への悪影
響が防止される。
さらに、永久磁石21の中心位置mが固定子2
0の中心位置lよりも回転軸6の軸線に沿う外方
側に位置されており、永久磁石21は固定子20
側に磁気吸着するように付勢されるので、回転子
23は回転軸6の軸線方向内方側に向けて付勢さ
れ、ポンプ運転時に回転子23が前記軸線方向に
微動することが防止される。その結果、回転子2
3の微動に伴うロータ7の微動が防止され、ロー
タ7の微動によつて脈動吐出などの悪影響が生じ
るのを防止することができる。
本考案の他の実施例として、羽根板状のベーン
18に代えてローラベーンを用いるようにしても
よい。また回転ポンプとしては上述の実施例で示
したベーンポンプに代えてトロコイドポンプを用
いてもよく、その場合、外歯が設けられたインナ
ロータが回転軸6に固定され、その外歯に噛合す
る内歯を備えるアウタロータがハウジング本体8
に嵌装される。さらに本発明のポンプ装置は、車
載用燃料ポンプ装置としてだけでなく、他の流体
圧送用のポンプ装置としても広く実施され得る。
以上のように本考案によれば、回転子本体は、
円筒部の一端を端板部で閉塞して成る有底円筒状
に形成され、前記端板部には回転軸が同心に固着
され、前記円筒部には、前記端板部側で永久磁石
の軸方向一端を支承する受部と、開放端側で永久
磁石の軸方向他端に当接し永久磁石を前記受部側
に押圧して挟持するための押圧部とが、周方向に
間隔をあけた複数の位置でそれぞれ切起されるの
で、永久磁石に過大な力を加えることなく、永久
磁石を回転子本体に固定することができ、しかも
流体の種類に応じた制約が加えられることもな
い。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
は縦断側面図、第2図は第1図の−線断面
図、第3図は回転子本体の拡大底面図、第4図は
第3図の−線断面図である。 1……ポンプ装置、2……モータ、3……回転
ポンプ、19……電機子コイル、20……固定
子、21……永久磁石、22……回転子本体、2
3……回転子、25……円筒部、26……端板
部、30……受部、31……押圧部、32……当
接縁。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 電機子コイルが巻装されて成る固定子および
    該固定子を囲繞するリング状永久磁石を回転子
    本体に固定して成る回転子を含むモータと;該
    モータの回転軸に連結される回転ポンプと;か
    ら構成されるポンプ装置において、前記回転子
    本体は、円筒部の一端を端板部で閉塞して成る
    有底円筒状に形成され、前記端板部には前記回
    転軸が同心に固着され、前記円筒部には、前記
    端板部側で永久磁石の軸方向一端を支承する受
    部と、開放端側で永久磁石の軸方向他端に当接
    し永久磁石を前記受部側に押圧して挟持するた
    めの押圧部とが、周方向に間隔をあけた複数の
    位置でそれぞれ切起されることを特徴とするポ
    ンプ装置。 (2) 前記各押圧部は、前記円筒部の周方向一方に
    向かうにつれて半径方向内方に向かうように屈
    曲され、しかも円筒部の軸線方向に沿う端板部
    側で前記永久磁石に当接する押圧部の当接縁は
    遊端側に向かうにつれて前記端板部から離反す
    るように傾斜されることを特徴とする実用新案
    登録請求の範囲第(1)項記載のポンプ装置。
JP16580583U 1983-10-26 1983-10-26 ポンプ装置 Granted JPS6073340U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16580583U JPS6073340U (ja) 1983-10-26 1983-10-26 ポンプ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16580583U JPS6073340U (ja) 1983-10-26 1983-10-26 ポンプ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6073340U JPS6073340U (ja) 1985-05-23
JPH0112518Y2 true JPH0112518Y2 (ja) 1989-04-12

Family

ID=30363155

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16580583U Granted JPS6073340U (ja) 1983-10-26 1983-10-26 ポンプ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6073340U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5023100B2 (ja) * 2009-04-20 2012-09-12 本田技研工業株式会社 電動機

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6073340U (ja) 1985-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002064965A (ja) インナーロータ形電動機用ロータアセンブリ、インナーロータ形電動機及びインナーロータ形電動機の製造方法
JP2829643B2 (ja) 流体取扱い装置用電気モータ
CN113937940A (zh) 具有固定轴承的泵马达
CN1644929B (zh) 容纳在箱体中的油泵
JPH0112518Y2 (ja)
JPS6365832B2 (ja)
JP2649764B2 (ja) キャンドモータポンプの永久磁石回転子
JPS6244155Y2 (ja)
JPH0233879B2 (ja)
JP2989543B2 (ja) 流体ポンプ
JP2007187145A (ja) 燃料ポンプ
JPS6081489A (ja) ポンプ装置
JP5878378B2 (ja) 電動ポンプ
JP2005204386A (ja) 電動機およびそれを用いた燃料ポンプ
JPH1113682A (ja) Dcキャンドモータポンプ
JP2008184901A (ja) 電動ポンプ
JPS6115278Y2 (ja)
WO2020195772A1 (ja) モータおよび電動ポンプ
JPH0426716Y2 (ja)
JPS6346277B2 (ja)
JP7371024B2 (ja) モータユニット及び液体供給装置
JP5204718B2 (ja) 燃料ポンプ
JPH0583389U (ja) マグネットポンプ
JPH0747982Y2 (ja) インハブ型ブラシレススピンドルモータ
JPH0145242Y2 (ja)