JPH01124608A - 長繊維に富む植物を畑で直接剥皮する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は麻、ジュート、ケナフ等の長繊維に富む植物の
剥皮（外皮繊維部分の抽出）を畑で直接行う装置に関す
る。

（従来の技術〕 公知のように、これらの植物に豊富に含まれる繊維は植
物自体を浸漬工程に通した後に抽出される。従来、これ
らの植物は先ずこれを刈り取ワてから浸漬工程に通して
柔らかくし、さらに水槽中への浸漬を繰り返した後に手
作業で繊維を抽出するのが通例であった。

〔発明が解決しようとする課題〕

このような方法による作業は掻めて緩慢で、これを行う
作業者にとっては退屈極まりないのみならず、かなり大
きな労働力と非常に大がかりな浸漬槽群を要した。従っ
て、生産性の面からする今日の作業要件や労働者保護の
立場からみて極めて不適当なものである。

従って、このような状態を改善して今日の時代の要求に
適合させることが強く望まれていることは容易に理解さ
れよう。

本発明は上記のような難点を除去し、植物を畑で刈り取
った俊速やかに畑で直接これを処理、離解して麻等の外
皮繊維を抽出することの可能な装置を提供することを目
的とする。このような作業方法を採用することにより、
外皮を畑に放置して乾燥させた上で所望の繊維を適当な
浸漬工程により外皮から回収することができる。生産性
の点からみて、この方法による利点は容易に理解される
であろう、すなわち、所要の作業および運搬工程の縮小
、作業速度の増大、使用する設備の大きさの縮小（特に
浸漬槽においては、被処理材料の容積が現状よりも大幅
に縮小される）が可能になるとともに、各作業に要する
労働力がかなり節減されることになる。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の装置は、適当な弾性懸架装置により車輪上に移
動可能に取り付けられ且つ畑で牽引可能に構成された鋼
管製の頑丈なシャシ上に、傾斜可能な供給ホッパーと、
複数対の作業シリンダーと、送出ローラーと、排出装置
とを含む植物の供給、処理、排出をそれぞれ行う各装置
、並びに適当な伝動手段により前記複数対の作業シリン
ダーと前記ローラーに回転運動を生じさせるモーターを
連続的に配設したことを特徴とするものである。

本装置は好ましくは、第一の複数対の粉砕シリンダー群
と、１対のクリーニングシリンダーと、交互に連続して
配設された別の各複数対の粉砕シリンダーおよびクリー
ニングシリンダーとから成る複数対の作業シリンダーを
備えている。

また、本発明の装置の好ましい具体例によれば、装置は
供給ホッパーから送出ローラーに至る間に、それぞれ１
６条、１８条、２２条の溝を有する３対の溝付圧潰シリ
ンダーと、１８片の刃を有する１対のクリーニングシリ
ンダーと、交互に配設された２２条の溝を有する圧潰シ
リンダーおよび１８片の刃を有するクリーニングシリン
ダー各２対を連続的に設けて成るものである。

また、この装置では、前記モーターをＶベルト伝動手段
により各対の圧潰シリンダーの−に接続し且つ前記モー
ターをチェーン伝動手段により各対のクリーニングシリ
ンダーに接続するとともに、各対の圧潰シリンダー同士
を歯車により相互接続し、さらに前記モーターを好まし
くはディーゼル機関とする構成としている。

〔実施例〕

以下、本発明の好適実施例を添付図面を参照して更に詳
細に説明する。

第１図は本発明の装置を略図的に示した部分断面側面図
であり、第２図は第１図のｖｉ置の平面図である。

図面に基づいて説明すると、本゛発明に従った装置は弾
性懸架装置（３）を介してタイヤ付車輪（２）上に移動
可能に取付けられた鋼管製の頑丈な金属シャシ（１）を
備え、適当な揺動可能に取付けられた連結部材（４）に
より適当なトラクター等により畑上で牽引可能に構成さ
れている。このシャシ（１）上には、装置前部の引込み
供給端側から後部の排出端側に至る間に次の各装置が取
付けられている。すなわち、 一陣下作業位置（第１図に実線で示した位置）から装置
を牽引する際の上昇位置（−点鎖線で示した位置）まで
移動させうるように傾斜可能な供給ホッパー（５）； 一３対の圧潰シリンダー（ｃｒｕｓｈｅｒ　ｃｙｌｉｎ
ｄｅｒ）　（６）、（７）　、（８）；これらは重合溝
付シリンダーであり、それぞれ１６条、１８条、２２条
の溝を有し、各対とも相互に噛み合って回転可能である
。

−１対のクリーニングシリンダー（ｃｌｅａｎｉｎｇｃ
ｙｌｉｎｄｅｒ）　（９）　　；これは相互に噛み合わ
さって回転可能な刃付重合シリンダーであり、１８片の
断面が三角形状の周面刃を有する。

−２対の圧潰シリンダー（１１）、（１２）と、これら
と交互に設けられた２対のクリーニングシリンダー（１
３）、（１４）　；　これらはそれぞれ２２条の溝を有
する溝付シリンダーと１８片の断面三角形状の周面刃を
有するシリンダーから成り、各対ごとに重ね合わされて
相互に噛み合い、回転可能である。

一下側の圧潰・クリーニングシリンダー（作業シリンダ
ー）とほぼ同位相に回転可能に設けられた送り出しロー
ラー（１５）　； −スラスト刃（１８）を有する横方向スライダー（１７
）により形成されたスライド型排出装置（１６）；これ
は端部把手（１９）により手操作可能である。

一供給ホフパー（５）へ供給される被処理植物を排出装
置（１６）に向けて送り込むため作業シリンダー及び送
り出しローラーを第１図の矢印方向へ回転させるモータ
ー（２０）、好ましくはディーゼル機関ン 一シャシの片側においてモーター（２０）と圧潰シリン
ダー及び送り出しローラーとの間に設けられた、該シリ
ンダー及びローラーに緩慢な運動を生じさせるためのＶ
ベルト伝動手段（２１）　；−シャシの他方側において
モーター（２０）とクリーニングシリンダーとの間に設
けられた、該シリンダーに急速な運動を生じさせるため
のチェーン伝動手段（２２）　ｉ −前記ベルト伝動手段（２１）はモーター（２０）と圧
潰シリンダー各対の一層シリンダー間のみを接続し、前
記シリンダー各対の相互間は１対の歯車により接続され
、一方前記チェーン伝動手段（２２）はモーター（２０
）と上下両側のクリーニングシリンダー間を接続してい
る。

上記のような装置を畑上を牽引して植物を剥皮処理する
に際しては、植物を刈り採った俊速やかに、第１図に示
す如く、作業者（Ｏｌ）がこれを束（Ｆ）にして先端か
ら供給ホッパー（５）に装入する。

植物は１６本の歯を有する第１対目の溝付シリンダー（
６）に巻き込まれて前進し、ここで麻繊維に最初の離解
効果が与えられる０次いで植物は１８本の歯を有する第
２対目の溝付シリンダー（７）へと進み、ここで麻繊維
部分の一層の離解と皮部分の開繊が行われる。植物は次
いで２２本の歯を有する対の溝付シリンダー（８）を通
り、ここで麻繊維部分の圧潰が完了する。この第３対目
の溝付シリンダーを通過した後、処理された材料は第１
対目のクリーニングシリンダー（９）に通され、圧潰処
理を終えた麻繊維部分はここで皮部分から分離される。

完全かつトータルなりリーニング処理のため、外皮は更
に交互に配置された２対の２２本歯の溝付つきシリンダ
ー（１１）、（１２）と２対のクリーニングシリンダー
（１３）、（１４）を通過する。この時点で、すでに皮
のみとなった植物は送出ローラー（１５）に支持され、
第１図に示すように、回収用ないし排出用スライダー装
置（１６）の両側へ放出される。

このとき、作業者は把手（１９）を操作してスライダー
装置（１６）のスライダー（１７）を本装置の横方向へ
滑り移動させることにより外皮の束を機械の片側へ移動
させる。

別の作業者（図示せず）は外皮の束を集めて次の乾燥お
よび浸漬工程に投入できる状態の束群として送り出す。

〔発明の作用効果〕

本装置は伝動比率を変化させるプーリーとギヤーを備え
、各作業シリンダーに異なる回転速度と速度比を与え得
るようになっており、従って装置を種々のタイプの植物
や、被処理植物の種々の成熟状態に適合させて使用する
ことが可能である。

また本発明の装置を広範囲な異なる作業条件や広範囲な
異なる被処理植物のタイプや、更にはそれら植物の成熟
条件に適合させるため、各対の圧潰シリンダーの溝間お
よび各対のクリーニングシリンダーの月間の噛み合いも
各対のシリンダー軸心間の間隔を適宜に調節することに
より何時でもこれを変化させ得るようになっている。

また装置の好適な作動を図るため、各対の圧潰シリンダ
ーにおける上側シリンダーは、そのシリンダー軸がこれ
を下方へ付勢する複数対のばね（２３）のばね力を受け
るように取付けられ、これにより該シリンダーが下側シ
リンダーとの間隔を調節することにより選択された位置
へ位置づけられるようになっている。しかし前記ばねは
、運転中に植物が特別な抵抗を受けた場合に上側シリン
ダーが当該位置に対して限られた上向き移動を行いうる
余地を残している。これにより、機械に好ましくない停
止の事態が生じたり、機械の構成部材に過度の危険な力
が作用したりするのを防止することができる。

本発明の装置は、本発明の範囲内において以上説明した
ものと異なる種々の実際的な実施態様を構成しうるちの
である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の好適実施例を示し、第１図は本発明の装
置を略図的に示した部分断面側面図、第２図は第１図の
装置の平面図である。 （１）・・・金属シャシ、（２）・・・タイヤ付車輪、
（３）・・・弾性懸架装置、（４）・・・連結部材、（
５）・・・供給ホッパー、（６）　、（７）　、（８）
　　・・・圧潰シリンダー、（９）・・・クリーニング
シリンダー、（ｌＯ）・・・周面刃、（１１）、（１２
）・・・圧潰シリンダー、　（１３）、（１４）・・・
クリーニングシリンダー、（１５）・・・送り出しロー
ラー、（１６）・・・排出装置、（１７）・・・横方向
スライダー、（１８）・・・スラスト刃、（１９）・・
・端部把手、（２０）・・・モーター、（２１）・・・
ベルト伝動手段、（２２）・・・チェーン伝動手段、（
２３）・・・ばね。 特許出願人：ガルデラ・インピエンティ・システミ・イ
ンダトリアリ・ソシエタ・ベ ル・アチオーニ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、麻、ジュート、ケナフ等の長繊維に富む植物の剥皮
   を畑で直接行う装置であって、適当な弾性懸架装置によ
   り車輪上に移動可能に取り付けられ且つ畑で牽引可能に
   構成された鋼管製の頑丈なシャシ上に、傾斜可能な供給
   ホッパーと、複数対の作業シリンダーと、送出ローラー
   と、排出装置とを含む植物の供給、処理、排出をそれぞ
   れ行う各装置、並びに適当な伝動手段により前記複数対
   の作業シリンダーと前記ローラーに回転運動を生じさせ
   るモーターを連続的に配設したことを特徴とする装置。 ２、前記複数対の作業シリンダーが第一の複数対の圧潰
   シリンダー群と、一対のクリーニングシリンダーと、交
   互に連続して配設された別の各複数対の圧潰シリンダー
   およびクリーニングシリンダーとから成る請求項１に記
   載の装置。 ３、前記第一の圧潰シリンダー群が３対のシリンダーか
   ら成る請求項２に記載の装置。 ４、圧潰シリンダーの各対が回転可能に相互に噛み合っ
   ている２つの重ね合わされた溝付きシリンダーから成る
   請求項１に記載の装置。 ５、前記溝付き圧潰シリンダーが１６ないし２２条の溝
   を有する請求項４に記載の装置。 ６、クリーニングシリンダーの各対が周面刃を有する重
   ね合わされた２つのシリンダーから成り且つそれぞれ回
   転可能に相互に噛み合っている請求項１に記載の装置。 ７、前記クリーニングシリンダーの周面刃が断面三角形
   状である請求項６に記載の装置。 ８、前記供給ホッパーから送出ローラーに至る間に、そ
   れぞれ１６条、１８条、２２条の溝を有する３対の圧潰
   シリンダーと、１８片の刃を有する１対のクリーニング
   シリンダーと、交互に配設された２２条の溝を有する圧
   潰シリンダーおよび１８片の刃を有するクリーニングシ
   リンダー各２対を、連続的に設けて成る請求項１ないし
   ７の何れか一つに記載の装置。 ９、前記モーターをＶベルト伝動手段により各対の圧潰
   シリンダーの一つに接続し且つ前記モーターをチェーン
   伝動手段によりクリーニングシリンダーに接続するとと
   もに、各対の圧潰シリンダー同士を歯車により相互接続
   したことを特徴とする請求項１に記載の装置。 １０、前記作業シリンダーにおける各対のシリンダー間
   の間隔が調整可能である請求項１に記載の装置。 １１、各対の圧潰シリンダーの上側シリンダーは該シリ
   ンダーを下側シリンダーとの相対関係において予め選定
   された正しい位置へ付勢するばねの作用を受けるが、前
   記上側シリンダーは必要に応じて下側シリンダーとの距
   離を大きくするため前記ばねの作用に抗して移動可能で
   ある請求項４に記載の装置。 １２、前記排出装置は端面刃を有するスライダーを備え
   、該スライダーは前記刃の反対側に設けられた把手を手
   操作することにより装置全体の横方向に滑り移動可能で
   ある請求項１に記載の装置。 １３、前記モーターはディーゼル機関である請求項１に
   記載の装置。