JPH0112410Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ラジオ受信機等の通信機器に於ける
ダイヤル装置に関するもので、ギヤによる指針の
遊び及び指針踊りをなくすようにしたものであ
る。

従来、この種の装置は第１図に示すように、ウ
オームギヤシヤフト１を回転させることによりド
ラム３を回し、さらにこのドラム３に連結されて
いるバリコン４を動かすと同時に、バリコン４の
回転角度分だけ指針２をそのギヤ部２ａのウオー
ムギヤシヤフト１のかみ合わせにより移動させる
ようにしている。前記指針２はキヤビネツト５に
設けたスライド用リブ６に嵌合しており、片持ち
バリ構造であるため、目盛り７の起点と終点時に
は第２図に示すように、ウオームギヤシヤフト１
の回転トルクは指針２にＡ及びＢ方向に加わり、
さらにスラスト方向にもＣ及びＤ方向の過負荷荷
重が加わることになる。これにより指針２は第３
図のａを支点として回動偏位し、その反対側の指
標軸２ｂはA′，B′又C′，D′の方向に踊る。

本考案はこのような従来の欠点を解消するよう
にしたもので、指針のギヤ部とウオームギヤシヤ
フトとを弾性を持つてかみ合せると共に、指針受
け構造を両端支持方式にしたもので、以下その一
実施例について第４図〜第６図を用いて説明す
る。この第４図〜第６図において第１図〜第３図
に示した従来の構成と同一部分には同一番号が附
してあり、本考案は指標軸２ｂを有する指針２の
両端部をキヤビネツト５に設けたスライド用リブ
６，６′によつて受け、ウオームギヤシヤフト１
とのかみ合いをリブ６，６′による両端支持の中
間部にて行なうことにより、指針２の安定走行が
行なわれるようにしたものである。更に、指針２
にコ字状の溝２ｃを設け、この溝２ｃによつて形
成された片２ｄの先端部にギヤ部２ａを形成し、
このギヤ部２ａを片２ｄの弾性力によりウオーム
ギヤシヤフト１にかみ合わせたものである。

このように指針２のウオームギヤシヤフト１と
かみ合いするギヤ部２ａを弾性を有する片２ｄに
設けたことにより、目盛りの起点及び終点に於い
て回転トルクを受けても又スラスト方向の過負荷
荷重を受けてもその支点は第６図のｂで示すよう
に片２ｄの基部であるため、これらのトルクや荷
重は片２ｄの内部で処理吸収され、リブ６，６′
による両端支持と相まつて指標軸２ｂまで影響を
与えることがなく、又、片２ｄをたわませ気味に
ウオームギヤシヤフト１に押しつけてかみ合せる
ことにより、ギヤ間の遊び（指針がある回転期間
動かない）現象もなくなるものである。

上記実施例で明らかなように、本考案は指針に
弾性を有する片を設け、この片の先端部に形成し
たギヤ部をウオームギヤシヤフトにかみ合わせ、
かつ指針を２つのスライド用リブによつて受ける
ようにしたことにより、指針踊り、遊びをなくす
ることができたもので、その効果は大なるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の一部断面側面図、第２図は同
ウオームギヤシヤフトと指針のギヤ部のかみ合い
部を示す側面図、第３図は同下面図、第４図は本
考案の一実施例を示す一部断面側面図、第５図は
同指針の斜視図、第６図は同指針の上面図であ
る。 １……ウオームギヤシヤフト、２……指針、２
ａ……ギヤ部、２ｂ……指標軸、２ｄ……片、
６，６′……スライド用リブ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ウオームギヤシヤフトと平行に設けられた２つ
   のスライドリブと、 前記２つのスライスドリブに装架された指針
   と、 前記指針の前記スライドリブに装架される部位
   の間に設けられたコ字状の切り欠きによつて形成
   された舌片部と、 前記舌片部に形成され、該舌片部のたわみによ
   つて前記ウオームシヤフトに圧接するギヤ部と、 前記指針に設けられる指標軸と、 を有することを特徴とするダイヤル装置。