JPH01123147A - 血液保存液組成物 - Google Patents

血液保存液組成物

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JPH01123147A
JPH01123147A JP62280988A JP28098887A JPH01123147A JP H01123147 A JPH01123147 A JP H01123147A JP 62280988 A JP62280988 A JP 62280988A JP 28098887 A JP28098887 A JP 28098887A JP H01123147 A JPH01123147 A JP H01123147A
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blood preservation
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    • A01N1/00Preservation of bodies of humans or animals, or parts thereof
    • A01N1/02Preservation of living parts
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    • A01N1/021Preservation or perfusion media, liquids, solids or gases used in the preservation of cells, tissue, organs or bodily fluids
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は血液保存液組成物に関するものである。
詳しく述べると本発明は特に赤血球の保存性に優れる安
全性の高い血液保存液組成物に関するものである。
(従来の技術) 血液は流出してから10〜20分以内に凝固が明瞭にな
る。この除土じる血餅はフィブリノーゲンがフィブリン
へと転換するまでの一連の化学反応の最終産物である。
フィブリンは相互に連結し、その過程で血餅中には赤血
球が捕捉される。従って、輸血用の血液は液状のままで
あるように、正常の血液凝固反応を阻止する方法を講じ
つつ採血されなければならず、従来、採血された血液に
血液保存液として抗凝固液を添加することが行なわれて
いる。今日使用されている抗凝固液は、凝固の過程で重
要な因子であるカルシウムを結合して凝固を阻止するも
のである。
ところで、このようにして採血された血液は、必要に応
じて成分分離された後、使用に供するまで血液バッグ等
に入れられて保存されるが、全血もしくは赤血球濃厚液
(CRC)などの成分血液を長期間保存すると、赤血球
膜が破壊されヘモグロビンが外界に遊離するいわゆる溶
血現象が生じる。溶血の生じる主な要因としては、血液
中のイオン組成の差から生じる浸透圧の変化、ヘモグロ
ビンなどのタンパク質成分によるコロイド浸透圧の差異
、赤血球の膜タンパク質および脂質の変化、Na+やに
+の能動輸送の障害、薬剤や毒物の作用などが挙げられ
るが、最も重要な要因は使用される抗凝固液にある。こ
のため、従来より抗凝固液の改良に多くの努力が費やさ
れ、今日使用されているすべての抗凝固液は、抗凝固作
用を有すると共に赤血球保護作用を有するものとされて
いる。
しかしながら、このような抗凝固液における赤血球保護
作用は未だ十分であるとは言い難いものであった。
ところで最近、塩化ビニル樹脂用可塑剤として汎用され
るジー 2−エチルへキシルフタレート(DOP)には
溶血抑制効果があることが明らかにされた(ブラッド6
461270〜(1984)  [BIo。
d 6461270−(1984)l)。しかしながら
、これは、医療用塩化ビニル樹脂組成物として従来用い
られているジー 2−エチルへキシルフタレート可塑化
塩化ビニル樹脂製の保存容器で血液を保存すると、血液
中に溶出したジー2−エチルへキシルフタレートにより
血小板の凝集能が抑制されることが報告され(日本輸血
学会雑誌、2B(3)282(1981))、ジー 2
−エチルへキシルフタレートが輸血の際に保存血と共に
体内に入る事が血小板への影響の面から問題があり好ま
しくなく、この問題を解決するために保存容器をジー゛
2−エチルへキシルフタレートを含まない材質に代えた
ところ、保存中における赤血球の溶血が著しく発生した
ことからつきとめられたものである。
したがって、このような現象に対する対応策として、可
塑剤が溶出しない(もしくは可塑剤を含まない)材質よ
りなる保存容器に保存した血液に、ジー 2−エチルへ
キシルフタレートを添加して溶血を抑制するといった矛
盾した方法(米国特許第6326025号)が提案され
ているものの、ジー2−エチルへキシルフタレートを血
液保存液ないしは抗凝固剤に配合して使用することは、
生理学的安全作の面で好ましいこととは言えないもので
あった。
(発明が解決しようとする問題点) 従って、本発明は新規な血液保存液組成物を提供するこ
とを目的とする。本発明はまた赤血球の保存性に優れか
つ安全性の高い血液保存液組成物を提供することを目的
とする。本発明はまた血小板凝集能を低下させる恐れの
ない血液保存液組成物を提供することを目的とする。本
発明はさらに長期間の血液の保存を可能とする血液保存
液組成ve system 1における保存液組成物と
して使用することができる血液保存液組成物を提供する
ことを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記諸口的は、一般式(H CH2−0−C−R1 (式中、R1,R2およびR3はそれぞれ炭素数1〜2
0の脂肪族炭化水素基であり、かつR/l。
R2およびR3の炭素数の和は10〜36である。)で
表わされるトリグリセリド化合物からなる溶血防止剤と
、他の血液保存液成分が配合されていることを特徴とす
る血液保存液組成物により達成される。
本発明はまた、血液保存液が抗凝固保存液である血液保
存液組成物を示すものである。本発明はさらに、他の血
液保存液成分として、クエン酸ナトリウム、クエン酸、
ブドウ糖、リン酸−ナトリウム、アデニン、塩化ナトリ
ウム、マンニトール、マルトース、マルチトール、ソル
ビトール、ショ糖および乳糖からなる群から選ばれた少
なくとも1種の化合物を含有するものである血液保存液
組成物を示すものである。本発明はまた、ACD液、C
PD液、CPDA−1液、CPDA−2液、SAG液、
およびマンニトール、マルトース、マルチトール、ソル
ビトール、ショ糖または乳糖を添加してなるSAG液か
らなる群から選ばれた基本液に一般式(I)で表される
トリグリセリド化合物を配合するものである血液保存液
組成物を示すものである。本発明はさらに、一般式(I
)におけるR1 、R2およびR3がそれぞれ炭素数1
〜10の脂肪族炭化水素基であり、かつ丑1.R2およ
びR3の炭素数の和が10〜30である血液保存液組成
物を示すものである。本発明はまた、一般式(1)にお
けるR1 、R2およびR3のうち少なくともひとつが
分岐構造をもつものである血液保存液組成物を示すもの
である。本発明はさらに、一般式(I)で表わされるト
リグリセリド化合物がグリセリル トリー 2−エチル
ヘキサノエートである血液保存液組成物を示すものであ
る。
本発明はまた、一般式(I)で表されるトリグリセリド
化合物が、最終濃度で10μM〜10mMとなるように
配合されてなる血液保存液組成物を示すものである。本
発明はさらに、一般式(I)で表されるトリグリセリド
化合物が、最終濃度で30μM〜5mMとなるように配
合されてなる血液保存液組成物を示すものである。
(作用) しかして、本発明の血液保存液組成物は、一般式(I) CH2−0−C−R嘗 (式中、R1、R2およびR3はそれぞれ炭素数1〜2
0の脂肪族炭化水素基であり、かつR1。
R2およびR3の炭素数の和は10〜36である。)で
表わされるトリグリセリド化合物を配合されていること
を最大の特徴とする。
一般式(I)で表わされるトリグリセリド化合物のよう
な中鎖長脂肪酸のグリセリンエステtVは、従来化粧品
や医薬品の油性剤として用いられてきた安全性の高い化
合物であり、このような中鎖長詣肪酸のグリセリンエス
テル単体での毒性は、グリセリン トリカブリラードを
例にとれば、マウス静脈中投与時のLD5o(50%致
死量)が3700■/kf(アクタ フィジオロジ力 
スカンディナビ力 40. 338(1957)  [
Acta Physiol、 5cand、 40 、
 338 (1957) ] )であるのに対し、ジー
 2−エチルへキシルフタレートでは1600■/kg
であり(ナショナル テクニカル インフォメーション
 サービス ピービー、  250. 102[Nat
iOnal  丁echnical  Informa
tion  5ervice  PB250、 102
] ) 、またラットを用いた生殖試験ではTDLo(
i!を低毒性投与量)がグリセリル トリカブリラード
の場合、経口投与で250g/ksr(医薬品研究 3
 、 180 (1972) )であるのに対し、ジー
 2−エチルへキシルフタレートでは7140■/眩で
あると報告されている(トキシコロジカル アプリケー
ション オブ ファーマコピーア  26.  253
(1973)   [丁oxico1.  Appl、
  Pham。
26、 253 (1973) ] )。以上の事から
明らかなように、−m式(I)で表わされるトリグリセ
リド化合物は、毒性の低い安全な物質であるが、驚くべ
きことにこの一般式(I)で表わされるトリグリセリド
化合物は、ジー2−エチルへキシルフタレートと同様な
赤血球溶血防止作用を有し、また一方、ジー 2−エチ
ルへキシルフタレートとは異なり、血小板凝集能を抑制
する作用は認められないことが見い出された。さらにこ
の一般式(I>で表されるトリグリセリド化合物は、血
液成分に対して悪影響を与えない適当な界面活性剤ある
いはα−シクロデキストリンなどを用いることによって
水溶液中に分散させることが可能であり、このような形
態においても上記のごとき赤血球溶血防止作用を有する
ことから、該トリグリセリド化金物を血液保存液組成物
に配合すれば、生体に体する安全性に優れかつ赤血球に
対する保護作用に優れたものとなるものである。このた
め本発明の血液保存液組成物を全血あるいは赤血球濃厚
液等の赤血球懸濁液中に添加することによって、長期間
大部分の赤血球が採血直後と同じ状態を維持できるもの
であり、保存血輸血における問題を解消できるものとな
る。
以下、本発明を実施態様に基づきより詳細に説明する。
本発明の血液保存液組成物には、一般式(I>CH2−
0−C−R1 CH2−0−C−R3 (式中、R1、R2およびR3はそれぞれ炭素数1〜2
0、好ましくは1〜14、最も好ましくは6〜10の脂
肪族炭化水素基であり、かつR1。
R2およびR3の炭素数の和は10〜36、好ましくは
10〜30、最も好ましくは10〜24である。)で表
わされるトリグリセリド化合物が配合される。この一般
式(I>で表わされるトリグリセリド化合物は本発明の
血液保存液組成物において赤血球保護作用をもならもた
らすものである。
一般式(I)で表わされるトリグリセリド化合物におい
て、R1、R2およびR3の炭素数を1〜20とするの
は、炭素数が1〜20の範囲を外れると、該トリグリセ
リド化合物が全血、赤血球濃厚液などの赤血球懸濁液の
保存温度域において固体となり赤血球懸濁液中にうまく
分散することが困難となるために赤血球保護作用が望め
ないものとなるためである。また、R1、R2およびR
3の炭素数の和が36を越える場合にも上記と同様のこ
とが言え、一方)jl 、 R2およびR3の炭素数の
和が10未満である場合には、溶血をひきおこしてしま
う虞れがある。また、一般式(I)で表わされるトリグ
リセリド化合物において、R1、R2およびR3のうち
少なくともひとつが分岐構造をとることが、溶血防止効
果を高める上からより好ましい。また一般式(I)で表
わされるトリグリセリド化合物において、脂肪族炭化水
素基R1、R2およびR3は必ずしも同一のものである
必要はなく鎖長の異なるものの組合せであってもよい。
さらに脂肪族炭化水素基R1、R2およびR3は、飽和
脂肪族炭化水素基でも不飽和脂肪族炭化水素基であって
もよい。一般式(I)で表わされるトリグリセリド化合
物としては具体的には、グリセリルトリバレレート(ト
リバレリン)、グリセリル トリイソバレレート、グリ
セリルトリカプロエート、グリセリル トリカプリラー
ド、グリセリル トリー 2−エチルヘキサノエート、
グリセリル トリカプレート、グリセリルトリラウレー
ト(トリラウリン)、ブタノイルジバレリル グリセリ
ン、ブタノイル ジイソバレリル グリセリン、バレリ
ル ジラウロイル グリセリン、ヘキサノイル ジオク
タノイルグリセリン、ヘキサノイル ビス(2−エチル
ヘキサノイル)グリセリン、オクタノイル ビス(2−
エチルヘキサノイル)グリセリン、ジオクタノイル 2
−エチルヘキサノイル グリセリン、2−エチルヘキサ
ノイルジデカノイル グリセリン、ビス(2−エチルヘ
キサノイル) デカノイル グリセリン、デカノイル 
ジラウロイル グリセリン、ジラウロイル ミリストイ
ル グリセリンなどが挙げられるが、好ましくはグリセ
リルトリ− 2−エチルヘキサノエート、オクタノイル
 ビス、(2−エチルヘキサノイル)グリセリンであり
、最も好ましくはグリセリル トリー 2−エチルヘキ
サノエートである。
上記のごとき一般式(I)で表されるトリグリセリド化
合物を本発明の血液保存液組成物中に均一に分散させて
配合するには、血液成分に対して悪影響を与えない界面
活性剤、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノラウ
レート(丁veen20)、ポリオキシエチレンツルビ
タミンモノパルミテート(丁Ween40)、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノステアレート(丁veen6
0)、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(
丁weenao)などのポリオキシエチレンソルビタン
モノエステルnシリーズなど)、ポリオキシエチレンビ
リオキシプロピレンブロックコポリマー類(PIura
dOt HA−430 BASF社など)、ソルビタン
モノアシルラウレート(Span20) 、ソルビタン
モノアシルパルミテート(Span40) 、ソルビタ
ンモノアシルステアレート(Span60) 、ソルビ
タンモノアシルオレエート( Span80)などのソ
ルビタンモノエステル類( Spanルミnシリーズ等
あるいは硬化ひまし油などを用いてエマルジョンの邪悪
とする、またはα−シクロデキストリンなどを用いて包
接化合物の邪悪とすることなどにより好適に行なわれ得
る。
もちろんこれらの界面活性剤あるいはα−シクロデキス
トリンなどの添加量は生理的安全性の面から最小濃度と
されることが望ましい。驚くべきことに一般式(I)で
表されるトリグリセリド化合物はこのような形態におい
ても赤血球保護作用を有するものである。
本発明の血液保存液組成物において一般式(I)で表さ
れるトリグリセリド化合物は、該トリグリセリド化合物
の種類によっても異なるが、この血液保存液組成物が添
加される保存血液中において最終濃度で10μM〜10
mM、より好ましくは30μM〜5 mMとなるように
配合されることがより高い赤血球保護作用をもたらす上
から望まれる。
本発明の血液保存液組成物中に含まれるその他の成分と
しては、例えば採血された全血に添加される抗凝固保存
液、あるいはアデイッテイブ システムにおいて赤血球
濃厚液に添加される血球保存液等として従来公知の血液
保存液組成物中に含まれるものと同様の成分、例えばク
エン酸ナトリウム、クエン酸、ブドウ糖、リン酸−ナト
リウム、アデニン、塩化ナトリウム、マンニトール、マ
ルトース、マルチトール、ソルビトール、ショ糖、乳糖
などが含まれ得る。具体的には、本発明の血液保存液組
成物は、ACD液(Acid citrate dex
trO3e anttcoagu+ant so+ut
ton> 、CPD液(Citrare phosph
ate dextrose anticOai;1tj
lant 5olution ) 、 CPDA−1液
(Citrate phosphate dextro
se(1,25xCPO) plus 0.25asH
adenine) 、に。
PDA−2液(Citrate phosphate 
dextrose(1,75XCPD) plus 0
.50mM adenine)などの抗凝固液、あるい
はSAG液(Saline−adenine−gluc
ose 5ollotion )もしくはマンニトール
、マルトース、マルチトール、ソルビトール、ショ糖ま
たは乳糖を添加してなるSAG液(特開昭56−139
419号)などの血球保存液等を基本液として、これに
上記のごとき一般式(I)で表されるトリグリセリド化
合物を配合したものとして調製されることが望ましい。
しかしながら本発明の血液保存液組成物はもちろんこれ
らの組成に何ら限定されるものではなく、上記一般式(
I)で表されるトリグリセリド化合物が配合されかつ生
理的に安全な組成のものであればいかなるものであって
もよい。
なお、本発明に係わる血液保存液組成物は、血液に直接
添加する場合の他に、予め、血液バッグ等の医療用具に
収納しておいて採血時に混合するようにしてもよい。
(実施例) 以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。
実施例l 5AG液(140mM  NaC1,1,251RM 
アデニン、50mM  ブドウ糖)に、トウイーン80
(和光純薬■製、特級)を600μg/論1となるよう
に溶解し、この溶液にグリセリルドリー2−エチルヘキ
サノニー)1.2mMを添加し、均一に分散させてエマ
ルジョンとした。このようにして調製されたエマルジョ
ン溶液1ンOmlをヘマトクリット植物70%に調整し
たヒト赤血球濃厚液2.0mlに加え栓付きポリプロピ
レン製チューブを用いて4℃で静置保存した。5週間経
過後、血漿中の遊離ベモグロビン濃度をTMB法(クリ
ニカル ケミストリー 23 ÷49〜(1977) 
[Cl1n、 Chet 23749− (1977)
1)で測定した。結果を第1表に示す。
実施例2 グリセリル トリー2−エチルヘキサノエートの添加量
を0.1211Mとする以外は実施例1と同様にして血
液保存液を調製し、実施例1と同様にして血漿中の遊離
ヘモグロビン濃度の変化を調べた。結果を第1表に示す
比較例1 比較のためにジグリセリド化合物であるグリセリル ジ
ー2−エチルヘキサノエートを、グリ、セリル トリー
2−エチルヘキサノエートに代えて用いる以外は実施例
1と同様にして血液保存液を調製し、実施例1と同様に
して血漿中の遊離ヘモグロビン濃度の変化を調べた。結
果を第1゛表に示す。
比較例2 グリセリル ジー2−エチルヘキサノエートの添加量を
0.12mMとする以外は比較例1と同様にして血液保
存液を調製し、比較例1と同様にして血漿中の遊離ヘモ
グロビン濃度の変化を調べた。結果を第1表に示す。
比較例3 比較のために溶血防止作用を有する公知の化合物である
ジー2−エチルへキシルフタレートを、グリセリル ト
リー2−エチルヘキサノエートに代えて用いる以外は実
施例1と同様にして血液保存液を調製し、実施例゛1と
同様にしてm−中の遊離〈モグロビン濃度の変化を調べ
た。結果を第1表に示す。
比較例4 ノ1フタレートの添加量を 0.12mMとする以外は比較例3と同様にして血液保
存液を調製し、比較例3と同様にして血漿中め遊離ヘモ
グロビン濃度の変化を調べた。結果を第1表に示す。
第1表から明らかなように本発明に係わる一般式(I)
で表わされるトリグリセリド化合物を配合した血液保存
液組成物(実施例1〜2)は、ジー2−エチルへキシル
フタレートを配合したもの(比較例3〜4)と同様に溶
血抑制作用を発揮しているが、本発明の範囲外のジグリ
セリド化合物であるグリセリル ジー2−エチルヘキサ
ノエートを配合したもの(比較例1〜2)はほとんど溶
血抑制作用がないものであった。
参考実験 以下の手順で血小板の機能回復実験を行なった。
まず、2000μg / ml ”ta度のグリセリル
 トリー2−エチルヘキサノエートのメタノール溶液(
参考例)、2000μm(/ ml濃度のジー2−エチ
ルへキシルフタレートのメタノール溶液(対照例1)ま
たは何も添加していないメタノール(対照例2)をヒト
乏血小板血漿(以下PPPと称する。)に1/1OOi
となるように添加し、このP P P 2 mlをヒト
多血小板血漿(PRP)1mlに加え、37℃で90分
間インキュベートする。この後、血小板を洗浄しくレグ
ランドら、ヨーロピアン ジャーナル オブ バイオケ
ミストリー142、465(1984)  [Legr
and et、 at、、 Eur、 J、 Bi。
chem、 142.465 (1984)])アビラ
ーゼ2JJgタンパクfig / ml添加タイロード
[丁yrodel / B S A液(2m M  C
aCC21m M  MgCA2.5m M  HEP
ES、3 、 5■/ml B SAを含むタイロード
液、pH7,35)に再浮遊し、0.2■/ mlフィ
ブリノーゲン存在下50μM  ADP(アデノシンニ
リンv1>および10μg / mlコラーゲンに対す
る凝集能をアゲリコーダ−(京都第一科学(株)製)を
用いて測定した。得られた結果を第2表に示す。
−°へ 第2表に示すようにジー2−エチルへキシルフタレート
には血小板の凝集能回復に対する抑制作用がみられる。
これはジー2−エチルへキシルフタレートが体内に入っ
た時に血小板機能を阻害する可能性があることを示唆す
るものであり、血液保存液組成物に配合することが適当
でないことを示すものである。これに対し、グリセリル
 トリー2−エチルヘキサノエートにはこのような抑制
作用は認められず、より安全性の高い物質であるといえ
ることから、本発明に係る血液保存液組成物が血小板に
与える影響も少ないことがわかる。
(発明の効果) 以上述べたように本発明は、一般式(I)で表わされる
トリグリセリド化合物からなる溶血防止剤と、他の血液
保存液成分が配合されていることを特徴とする血液保存
液組成物であるから、赤血球に対する保護作用に優れ、
かつその他の血液成分に対する悪影響も少ないものであ
ることから、赤血球の保存性に優れかつ生理的安全性の
高い血液保存液組成物であるということができ、全血、
赤血球濃厚液等に添加された際において、長期間にわた
り多くの赤血球を採血直後と同じ状態に維持できること
となり、血液保存において大きな利点をもたらすもので
ある。さらに本発明の血液保存液組成物において、血液
保存液が抗凝固保存液である場合、さらに、他の血液保
存液成分として、クエン酸ナトリウム、クエン酸、ブド
ウ糖、リン酸−ナトリウム、アデニン、塩化ナトリウム
、マンニトール、マルトース、マルチトール、ソルビト
ール、ショ糖および乳糖からなる群から選ばれた少なく
とも1種の化合物を含有するものである場合、またAC
D液、CPD液、CPDA−1液、CPDA−2液、S
AG液、およびマンニトール、マルトース、マルチトー
ル、ソルビトール、ショ糖または乳糖を添加してなるS
AG液からなる群から選ばれた基本液に一般式(I>で
表されるトリグリセリド化合物が配合される場合、また
一般式(I)におけるR1 、R2およびR3がそれぞ
れ炭素数1〜10の脂肪族炭化水素基であり、かつl:
jl 、 R2およびR3の炭素数の和が10〜30で
あり、さらに一般式(I)におけるR1.R。
2およびR3のうち少なくともひとつが分岐構造をもつ
ものである、より望ましくは一般式(1,)で表わされ
るトリグリセリド化合物がグリセリルトリ− 2−エチ
ルヘキサノエートであり、さらに一般式(I>で表され
るトリグリセリド化合物が、最終濃度で10μM〜10
mM、より好ましくは30μM〜5mMとなるように配
合されてなるものであると、赤血球に対する保護作用お
よび生理的安全性はさらに優れたものとなり・、より一
層の効果が期待できるものとなる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R^1、R^2およびR^3はそれぞれ炭素数
    1〜20の脂肪族炭化水素基であり、かつR^1、R^
    2およびR^3の炭素数の和は10〜36である。)で
    表わされるトリグリセリド化合物からなる溶血防止剤と
    、他の血液保存液成分が配合されていることを特徴とす
    る血液保存液組成物。
  2. (2)血液保存液が抗凝固保存液である特許請求の範囲
    第1項に記載の血液保存液組成物。
  3. (3)他の血液保存液成分として、クエン酸ナトリウム
    、クエン酸、ブドウ糖、リン酸−ナトリウム、アデニン
    、塩化ナトリウム、マンニトール、マルトース、マルチ
    トール、ソルビトール、ショ糖および乳糖からなる群か
    ら選ばれた少なくとも1種の化合物を含有するものであ
    る特許請求の範囲第1項または第2項に記載の血液保存
    液組成物。
  4. (4)ACD液、CPD液、CPDA−1液、CPDA
    −2液、SAG液、およびマンニトール、マルトース、
    マルチトール、ソルビトール、ショ糖または乳糖を添加
    してなるSAG液からなる群から選ばれた基本液に一般
    式( I )で表されるトリグリセリド化合物を配合する
    ものである特許請求の範囲第1項に記載の血液保存液組
    成物。
  5. (5)一般式( I )におけるR^1、R^2およびR
    ^3がそれぞれ炭素数1〜10の脂肪族炭化水素基であ
    り、かつR^1、R^2およびR^3の炭素数の和が1
    0〜30である特許請求の範囲第1項〜第4項のいずれ
    かに記載の血液保存液組成物。
  6. (6)一般式( I )におけるR^1、R^2およびR
    ^3のうち少なくともひとつが分岐構造をもつものであ
    る特許請求の範囲第1項〜第5項のいずれかに記載の血
    液保存液組成物。
  7. (7)一般式( I )で表わされるトリグリセリド化合
    物がグリセリルトリ−2−エチルヘキサノエートである
    特許請求の範囲第1項〜第6項のいずれかに記載の血液
    保存液組成物。
  8. (8)一般式( I )で表されるトリグリセリド化合物
    が、最終濃度で10μM〜10mMとなるように配合さ
    れてなる特許請求の範囲第1項〜第7項のいずれかに記
    載の血液保存液組成物。
  9. (9)一般式( I )で表されるトリグリセリド化合物
    が、最終濃度で30μM〜5mMとなるように配合され
    てなる特許請求の範囲第8項に記載の血液保存液組成物
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