JPH01120545A - 電磁駆動絞り装置 - Google Patents

電磁駆動絞り装置

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JPH01120545A
JPH01120545A JP27881687A JP27881687A JPH01120545A JP H01120545 A JPH01120545 A JP H01120545A JP 27881687 A JP27881687 A JP 27881687A JP 27881687 A JP27881687 A JP 27881687A JP H01120545 A JPH01120545 A JP H01120545A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の利用分野〕 この発明はカメラ等の光学機器に搭載するための電磁駆
動絞り装置に関し、特に超小型カメラに好適な電磁駆動
絞り装置間するものである。
[発明の背景] ビデオカメラは映画等の撮影用や一般の画像記録用に用
いられるほか、ロボット等の自助機器のための物体認識
センサーや防犯設備の監視センサーなどとして広く用い
られているが、従来のビデオカメラはかなり大型である
とともにかなり高価でもあるため、かなり普及したとは
′言うものの、まだ各種の潜在需要を溝すには至ってい
ない。
ビデオカメラに関する市場調査によれば潜在需要は膨大
であり、低価格の超小型ビデオカメラが開発されれば該
カメラを種々の分野に適用することによってその膨大な
潜在需要を顕在化させることができると予想されている
このような現状を考慮して現在、直径5〜15mm程度
の円柱形の超小型ビデオカメラの開発が企図されている
が、このような小径のビデオカメラ乃至ステイルカメラ
に関する技術開発は過去には行われたことがないので、
このビデオカメラの実用化のためには解決しなければな
らぬ技術問題がかなりあり、たとえば絞り装置に関する
問題もその一つであった。この超小型カメラはその寸法
の面から、人が手で支持しつつ撮影するという使用形態
よりも他物体に支持させつつ無人状態且つ遠隔操作で使
用するという使用形態に適しているため、該カメラのシ
ャッターや絞り装置は電動型であることが必要であるが
、該カメラは非常に小型であるためたとえば、レンズシ
ャッターカメラに搭載されている公知の電磁駆動絞り装
置を利用することは不可能であった。また、公知の電磁
駆動絞り、装置のモータ部分はコンパクトカメラのレン
ズ径を基準として設計されているので該モータ部分を単
に小型化しただけでは出力不足となって絞り羽根を駆動
できなくなることがわかっている。従フて、前記の超小
型カメラを実現するためには、コンパクトカメラに搭載
されている公知の電磁駆動絞り装置とは異なる構造の新
規な電磁駆動絞り装置の開発が必要であった。
なお、従来、コンパクトカメラ等に搭載するために提案
されている各種の電磁駆動絞り装置の中には、環状円板
形のステータと環状円板形のロータとを有したモータを
具備するとともに該ロータに絞り羽根が枢着されている
構造のものがあるが、この型式の電磁駆動絞り装置を小
型化した場合、モータ出力が著るしく小さくなって絞り
羽根を駆動できなくなり、また、絞り羽根を駆動できる
ような出力を該モータから得られるように設計を行うと
モータの外径が大型化してしまう、という問題があった
一方、前記の如き超小型絞り装置を設計する場合、前記
の如きモータに関する問題とは別に絞り羽根に関する次
のような問題のあることも判明している。
一般に絞り装置では、絞り全閉時には各絞り羽根の先端
が互いに重なり合って相互接触した状態となるので各絞
り羽根はそれぞれの先端を押し曲げられてたわんだ状態
となるが、コンパクトカメラ等の絞り装置では各絞り装
置の長さが比較的長いので絞り羽根のたわみ角が小さく
、従って、絞り羽根のたわみが絞り羽根の回動に悪影響
を及ぼすことはなかった。
これに対し、前記の如き超小型の絞り装置では各絞り羽
根の長さが短いため、各絞り羽根のたわみ角が大きく、
従って、各絞り羽根が光軸に対する直交平面内で回動で
きなくなって回動中に他の絞り羽根と衝突を起す危険性
があフた。
[発明の目的] この発明の目的は、超小型カメラに好適な電磁駆動絞り
装置を提供することであり、従来公知のの電磁駆動絞り
装置−(もしくは直接電動式シャッター)とは異なる新
規な構造の電磁駆動絞り装置を提供することにある。
[発明の概要] 本発明による第1実施例の電磁駆動絞り装置は、円筒形
のレンズ保持部を中心部に有した本体と、該レンズ保持
部と同心の円筒形部分を有するとともに該円筒形部分が
該レンズ保持部の外周面に沿って回動じつるように構成
されたロータと、該ロータの該Fr31j形部分に対し
て平行に形成されるとともに該円筒形部分の周面に対し
て所要の間隙を以て対向するように該本体等に支持され
た駆動コイルと、該ロータの回動に連動して開閉動作す
る複数の絞り羽根と、を具備して成り、該レンズ保持部
及び該ロータの該円筒形部分並びに該駆動コイルが光軸
方向においてほぼ同一位置に配置されるととも同心円状
に配置されていることを特徴とするものである。また、
本発明の第2実施例の電磁駆動絞り装置は内側円筒部の
外周面と該外側円筒部の内周面との間に環状空間を有し
た二重円筒状の磁性材製の本体と、該本体に対して回動
可能なロータと、該環状空間内に配置されるとともに該
百円筒部の周面と平行になるように該ロータに固定され
た駆動用コイルと、該環状空間内に固定配置されるとと
もに該駆動用コイルに対向する位置で該百円筒部のいず
れか一方の周面に沿ってわん曲している永久磁石と、該
ロータの回動に応答して開閉動作する複数の絞り羽根と
、を具備して成るものである。
本発明の絞り装置では駆動コイルが円筒面状の湾曲片と
して構成され、該駆動コイルと円筒形のロータとが該レ
ンズ保持部の外側に同心円状に配置されているので直径
が小さく、シかも全長の短かいカメラに適した小型の絞
り装置を構成することができる。また、直径寸法にくら
べて駆動コイルを大きくすることができるので小径にも
かかわらず大きな駆動力を発生できるモータが構成され
ており、従って、公知のレンズシャッターカメラの電磁
駆動絞り装置の構成、では不可能であった小型の電磁駆
動絞り装置を実現することができる。
[発明の実施例] 以下に図面を参照して本発明の詳細な説明する。
第1図は本発明による第1実施例の絞り装置を内蔵した
超小型カメラの概略縦断面図であり、第1図では本発明
の絞り装置を除いた他の殆んどのカメラ構造部分につい
ては図示されていない、第2図は本発明の第1実施例の
絞り装置の要部分解斜視図、第3図は、′s1図におけ
るIII −III矢視断面図、第4図は本発明の絞り
装置を内蔵している超小型ビデオカメラの外観を示した
斜視図、である。
第1図において、1は該カメラのカメラボディであり、
該カメラボディ1の先端部近傍には本発明による絞り装
置2と、レンズ前玉Llと、が内蔵している。
本発明による絞り装置2は、カメラボディ1に固定され
る本体3と該本体3に対して回動可能なロータ4と、該
本体3に固定されたコイルユニット5と、該ロータ4の
前端面に枢着された複数の絞り羽根6〜8と、該ロータ
4に固定された永久磁石9及び10と、該絞り羽根6〜
8の開閉動作を制御するカム溝を備えるとともに該本体
3に固定された前カバー11と、を具備している。
本体3はその中心部に円筒形のレンズ保持部3aを具備
するとともに該レンズ保持部3aと同心の外側円筒部3
bを有した二重円筒形構造であり、該レンズ保持部3a
の外周面と外側円筒部3bの内周面との間に環状空間が
形成されている。該レンズ保持部3aの内部にはレンズ
後玉L2が収容され、該レンズ保持部3aの先端部外周
面にはロータ4を回転可能に支持するための球体12の
転勤路として周方向凹部3C(第2図参照)が形成され
ている。また、該本体3の外周面には前カバー11め連
結固定用のビスを挿入するためのビス挿入孔3d(バカ
孔)が貫設されている。
本体3のレンズ保持部3aと外側円筒部3bとの間に形
成された環状空間には内側円筒部4aと外側円筒部4b
とを具備した二重円筒形ロータ4が挿入され、該ロータ
4の内側円筒部4aは本体3のレンズ保持部3aの外周
面に該球体12を介して回転可能に嵌装されている。
該ロータ4の内側円筒部4aの外周面の2ケ所には第3
図に示すように該ロータの中心に関して対称位置に円筒
状の湾曲した一対の永久磁石9及び10が固定されてい
る。また、該ロータ4の前方端板部には第2図に示すよ
うに3枚の絞り羽根6〜8を枢着するための3個のピン
孔40〜4eが形成され、各ビン孔4c〜4eには各絞
り羽根6〜8の一面に突設されている枢着用のピン6a
〜8a (6aは図示されていない)が動可能に挿入さ
れている。該ロータ4の外側円筒部と前方端板部には該
絞り装置の組立の際の位置決めのために第2図に示した
ように切欠き4fが形成されており、該絞り装置の組立
の際には該切欠きの位置に該本体3のビス挿入孔3dと
後述の前カバー11の突片とが位置決めされるようにな
っている。
本体3のレンズ保持部3aと外側円筒部3bとの間に形
成されている環状空間には第2図に示したコイルユニッ
ト5が配置され、該コイルユニット5に設けられた複数
のコイルがロータ4の外側円筒部4bと該永久磁石9及
び10とに対して各々所定の間隙を以って対向するよう
に該環状空間内に配置されている。該コイルユニット5
は、本体3の後方端板部に形成された環状溝に嵌合固定
される環状円板形のプリント配線板13と、該プリント
配線板13の周縁と平行な円弧に沿っで配置されるとと
もに該プリント配線板上に直立固定された4個の円筒面
状に湾曲した板状のコイル14〜17と、によって構成
されている。該プリント配線板13には各コイルに接続
される配線18が取付けられており、該配線18は該ロ
ータの切欠き4fの位置に配置されている。各コイル1
4〜17は第2図に示されるようにプリント配線板13
の中、心に対して放射方向の軸線を中心として巻かれて
おり、且つ、プリント配線板13の周縁と平行な円弧に
沿って円筒面状に湾曲している。これらの4個のコイル
のうち、プリント配線板の軸心に関して対称位置に配置
された一対のコイル14及び15は該ロータ4を駆動す
る電磁力を発生するための駆動用コイルであり、他の一
対のコイル16及び17は該ロータの回動速度と回動方
向とを検出するための検出用コイルとなっている。
プリント配線板13には第5図及び第6図に示すように
各コイルの下端部を嵌入固定するための円弧状の溝13
aが形成されており、各コイルは該溝13aの一つに嵌
入されて該プリント配線板13に固定される。該溝13
aは各コイルを湾曲した形状に保持する機能、ほか、各
コイルとロータの外側円筒部との間のギャップや各コイ
ルと永久磁石との間のギャップを一定に保つ機能を有し
ており、該溝13aの深さtはコイルが倒れたり変形し
たりしないようにかなり大きな値に設計されている。な
お、該溝13aの深さを所定値以上にするために該溝の
配置されている部分のみを肉厚に構成してもよい。
各コイルは第1図及び第3図に示すように永久磁石9及
び10の外周面とロータの外側円筒部4bの内周面とに
対して所定の間隙をおいて対向配置されているが、各コ
イルは第3図に示すように各永久磁石9及び10の周方
向の中心から片側へ寄った位置に配置されている。
第7図は永久磁石と各コイルとの位置関係を更に詳細に
示すとともにロータ休止位置における磁束分布の状況を
示した図である。
各永久磁石9及び10は7図に示すように(7図では絞
り装置の半部のみを示す)周方向に沿って一端側から他
端側へ向ってS、N、Sとなるように分極されており、
駆動コイル14の中心と検出コイル16の中心とはそれ
ぞれ永久磁石のS極とN極との境界位置に配置されてい
る。従って、駆動コイル14と検出コイル16は第7図
の如く光軸と直交する面内においてそれぞれの一半部が
永久磁石9のN極もしくはS極に対向し、他の一半部が
永久磁石9のS極もしくはN極に対向している。なお、
ロータに駆動トルクを与えるコイル部分は駆動用コイル
の光軸方向部分(第7図で紙面に直交する方向の巻線部
分)であり、2つの光軸方向部分のうち、一方は永久磁
石9のN極に対向し、他方はS極に対向している。
永久磁石9から発生する磁束の分布は図示のようになり
、この状態で駆動コイル14に図示の方向の電流が流れ
ると、フレミングの左手の法則によって駆動コイル14
の2つの光軸方向部分にはそれぞれ図示矢印T1及びT
2のトルクが作用するが、該駆動コイル14は本体3に
固定されているため、ロータ4が該駆動コイル14に対
して矢印Aの向きに動かされることになる。ロータ4が
第7図の位置から矢印Aの向きに回動されて駆動コイル
14の2つの光軸方向部分が共に永久磁石9のN極領域
に対向する位置に相対移動すると、駆動コイルの一方の
光軸方向部分(第7図において下側の部分)に対して作
用する電磁力の向きが逆になるためロータ4は停止する
一方、ロータ4が第7図の位置から矢印A方向に回動さ
れると、永久磁石9のN極領域が検出コイル16から遠
去かり代ってS領域(第7図では上方のS極領域)が検
出コイルの中心部に向って8動してくるので、検出コイ
ル16の二つの巻線部分と鎮交する磁束数が変化するた
め、その鎖交磁束変化を補償する方向の誘導電流が該検
出コイル16に生じ、該検出コイル16に接続されてい
る不図示の制御回路においてロータ4の回動速度(すな
わち絞り羽根の開閉速度、絞り変化率)と回動力向とが
検出される。
該制御回路は該絞り装置を通る光量を一定に制御する機
能を有し、検出コイル16及び17により検出された絞
り羽根開閉速度と他の光量検出子により検出された光量
とに応じて実際の光量を算出し、設定光量と実際の光量
との差を零にするように駆動コイル14.15に対する
供給電流を変化させる。
なお、駆動コイルに供給する電流の方向を第7図の状態
とは逆向きにすれば、ロータ4に作用するトルクの向き
は347図とは逆になってロータ4は矢印Aとは逆向き
に駆動される。
第8図はロータ4の縦断面における磁束分布を示したも
のであり、永久磁石9の外周面のN極領域から生じた磁
束は図示のようにロータ4の外側円筒部4bとロータの
前方端板部とを通って永久磁石9の内周面のS極領域に
戻る磁気回路を構成する。この磁気回路によって生じる
電磁力はロータ4を第8図において下向きに(絞り装置
の前方から後方へ向って)付勢する力となり、従って、
ローラ4に前向きの軸方向移動を生じさせぬようにする
効果がある。
本実施例の絞り装置ではロータ4が二重円筒形のいわゆ
るダブルロータ構造となっているので永久磁石から生じ
た磁束の殆んどが駆動コイルと鎖交した後にロータを通
って該永久磁石に戻り、従って漏れ磁束が公知のスピン
ドルモータにくらべて少いため漏れ損も少く、その結果
効率のよい駆動源を有した絞り装置となっている。
また、軸方向断面において生じる電磁力がロータ4を軸
方向後方へ付勢する力となっているため、ロータ4が軸
方向に振動する恐れがなく、軸受としての球体12もレ
ンズ保持部3aの外周の周方向何凹部3Cから脱出する
恐れがない。
なお、球体12が該周方向凹部3Cから脱出しないよう
に該周方向凹部3Cには押えリング19が嵌着されてい
る。
絞り羽根6〜8の前方に配置される前カバー11は本体
3に締結されるように構成されており、本体3のビス挿
入孔3dに合致するねじ孔11aを具備した突片11b
が軸方向に突設されている。該絞り装置の組立の際には
該突片1゛1bと本体3のビス挿入孔3dとをロータ4
の切欠き4fの位置に位置決めするとともに該ビス挿入
孔3dと該突片11bのねじ孔11aとを合致させた後
、該ビス挿入孔3dを通って該ねじ孔11aに不図示の
ビスをねじ込むことによって本体3と前カバー11とを
締結する。
前カバー11の前方端板部には各絞り羽根6〜8の他面
に突設されている従動ピン6b。
7b、8bを摺動可能に挿入するための3個のカム溝1
1c、lid、lieが貫設されている。このカム溝は
本実施例の場合、前カバー11の軸心に関して放射方向
に延在する直線溝となっており、各カム溝tic〜li
eは該軸心に関して互いに1200ずつ隔った位置に形
成されている。
ロータ4の前方端板部に枢着された3枚の絞り羽根6〜
8はロータ4の回動に応じて該前方端板部の面とほぼ平
行に(光軸に対して直交する平面内で)それぞれの枢着
点を中心として揺動する。絞り羽根6〜8は本体3のレ
ンズ保持部3aの前端面に貫設された光路孔3e(第1
図参照)の開閉を行う、該光路孔3eが完全に絞り羽根
で閉じられた全閉状態では各絞り羽根の先端部分は光軸
方向において互いに重り合って接触するが、該光路孔3
eが完全に開かれた全開状態では各絞り羽根の先端は互
いに離れた位置に停止する。また、該光路孔3eが全開
された時には各絞り羽根の従動ビン6b〜8bは前カバ
ー11の各カム溝の最外端位置に6勤し、該光路孔3e
が全閉された時には各絞り羽根の従動ビンsb、 7b
、8bは各カム溝の最内端位置に移動する。
該レンズ保持部3aの光路孔3eが完全に閉じられた時
には各絞り羽根の先端部が互いに重なり合って接触した
状態となるので各絞り羽根の先端は枢着端部よりも光軸
方向にわずかではあるが押し曲げられた状態となり、従
って、全開位置から全閉位置に各絞り羽根が動かされる
時に各絞り羽根は光軸と直交する面に沿って回動されず
に光軸と斜交する面に沿って回動されることになるので
各絞り羽根が相互干渉する恐れがある。それ故、本発明
の絞り装置では、絞り羽根の運動中のたわみを防止し且
つ絞り羽根の運動の平面性を保つために、絞り羽根の運
動の平面性を保証する手段が設けられている。
第9図は絞り羽根の運動平面性を保証する手段の第1実
施例としてロータ4の前方端板部上にそれぞれ高さの異
る2個の羽根受は突起4g及び4hを形成した場合を示
したものである。
羽根受は突起4gは絞り羽根8の面に摺接し、羽根受は
突起4hは絞り羽根7の面に摺接するようになっており
、該突起の高さはそれぞれの絞り羽根の運動面の高さ位
置(軸方向位置)に等しくなっている。従って、絞り羽
根8及び、フはそれぞれの羽根受は突起4g及び4hに
摺接しつつ回動するので回動運動の平面性が保証され、
また、回動中に各絞り羽根が大きくたわむこともない。
第10図は該手段の第2実施例としてロータの前方端板
部を各絞り羽根の運動平面毎に階段状に形成した場合を
示したものである。ロータ4の前方端板部に設けられた
階段上の絞り羽根支持面41及び4jは各々、絞り羽根
8及び7のための支持面であり、該支持面はプラスチッ
ク製め板をロータの前方端板部上に接着することによっ
て形成されているが、各支持面41及び4jがロータと
一体に成形されたものであってもよい。なお、各支持面
には絞り羽根8及び7の枢着ピンを挿入するためのビン
孔4e及び4dが形成されていることは当然である。
第10図の実施例においても絞り羽根の運動の平面性が
保証され、また、回動中に各絞り羽根がたわむことはな
い。
第11図乃至第14図は本発明の第2実施例の絞り装置
の構造を示した図である。この第2実施例の絞り装置は
ロータにコイルが取付けられ、永久磁石が本体に固定さ
れている構造の装置である。このような構造を採用する
と、駆動コイルの断面積及び永久磁石の断面積を大きく
できるので第1実施例の装置よりも大トルクの駆動源を
具備した絞り装置を構成することができる。
以下に第11図乃至第14図を参照して本発明の第2実
施例の絞り装置の構造を説明するが、第1図乃至第10
図に表示された符号と同一符号で表示された部材は第1
実施例において説明された部材であるから第1実施例の
装置と同じ部材については説明を省略する。
本実施例の絞り装置では、本体3のレンズ保持部3aの
外周面に円筒片形状の一対の永久磁石9及び10が固定
されている。また、レンズ保持部3aと外側円筒部3b
との間に形成された環状空間の底部(すなわち、本体3
の後方端板部)には環状のプリント配線板21が固定さ
れ、該プリント配線板21から立っている4本のリード
線22の先端は後述のコイルユニットに接続されている
。リード線22の先端はロータとともに回動する。リー
ド線22の長さはロータの回動角に応じて固定されてい
る。−方、環状円板形のロータ20がレンズ保持部3a
の前端部外周面に回転可能に嵌装され、該ロータ20の
後端面には第1実施例で説明したコイルユニット5が固
定されている。ロータ20の前端面には第10図に示さ
れた変形実施例のように絞り羽根8〜6を支持するため
の絞り羽根支持面20b、20c、20dが階段状に形
成され、該支持面の各々には各絞り羽根の枢着ピン8a
、7a、6a (6aは図示せず)を回動可能に支持す
るためにピン孔20e。
20f、20gが穿設されている。
第13図は本実施例における永久磁石9に対する駆動コ
イル14及び検出コイル16の配置関係を示した図であ
る。本実施例の場合も各コイル14及び16のそれぞれ
の光軸方向の巻線部分の一方が永久磁石9のN極領域に
対向する一方、光軸方向の巻線部分の他方が永久磁石9
のS極領域に対向している。従って、駆動コイル14に
図示の方向の電流を流すと、駆動コイル14の一方の巻
線部分には図示矢印T1の駆動トルクが生じ、また、駆
動コイル14の他方の巻線部分には図示矢印T、の駆動
トルクが生じてロータ20は第13図で反時計方向に回
動されることになる。このため、検出コイル16には鎮
交磁束の変化が生じるため、この鎖交磁束変化を補償す
る方向の誘導電流が生じ、該誘導電流の大−きざと方向
を検出した不図示の制御回路に、より駆動コイル14に
対する供給電流の大きさと方向とが制御される。
第14図は本実施例の絞り装置の縦断拡大図であり、永
久磁石9と駆動コイル14とにおける磁束分布を示して
いる0本実施例の場合は第1実施例の場合、とは逆にス
テータとなる本体3が二重円筒形構造であるが、駆動コ
イルが該本体3の二重円筒部の間の環状空間に配置され
ているので第1実施例と同じく、漏れ磁束が少く、従っ
て、損失の少いモータ部分が構成されている。
なお、第1実施例では永久磁石がロータ4の内側円筒部
に取付けられているが、永久磁石をロータの外側円筒部
の内周面に取付けた構造を°採用してもよく、また、ロ
ータは必ずしも二重円筒形でなくともよい。
[発明の効果] 本発明の電磁駆動絞り装置では、絞り羽根を駆動するモ
ータのロータが円筒形に形成される一方、該ロータにト
ルクを生じさせるための駆動コイルと永久磁石とが該ロ
ータの円筒面と平行な円筒面形状に湾曲形成されるとと
もに該ロータに対して同心円状に配置されているので該
ロータが小径であるにもかかわらず大きなトルクを発生
しうるモータが構成されており、従って、本発明によれ
ば超小型ビデオカメラ等に適した超小型の電磁駆動絞り
装置が提供される。また、本発明の電磁駆動絞り装置で
はモータ部分の内側にレンズを配置することができるの
で、絞り装置とカメラ鏡筒とが一体化した極めて小型の
カメラを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
、第1図は本発明による電磁駆動絞り装置を内蔵した超
小型ビデオカメラの要部概略縦断面図、第2図は第1図
のカメラに内蔵されている本発明の電磁駆動絞り装置の
要部分解斜視図、′第3図は第1図のIII −m矢視
断面図、第4図は第1図に示したカメラの外観を示した
斜視図、第5図は前記の電磁駆動絞り装置の一部である
コイルユニットのプリント配線板の正面図、第6図は同
プリント配線板の断面図、第7図は前記電磁駆動絞り装
置の要部に関する半部拡大横断面図、第8図は該電磁駆
動絞り装置から絞り羽根を省略して表わした拡大縦断面
図、第9図及び第10図は絞り羽根ρ平面性を保つため
の手段に関する二つの実施例を示した図、第11図は本
発明の第2実施例の電磁駆動絞り装置の分解斜視図、第
12図は第11図に示した電磁駆動絞り装置のロータ部
分を裏返しにした斜視図、第13図は第11図の絞り装
置の要部拡大横断面図、第14図は第11図の装置の縦
断面図、である、。 1・・・カメラボディ  2・・・電磁駆動絞り装置3
・・・(電磁駆動絞り装置2の)本体4・・・ロータ 
    5・9・コイルユニット6〜8・・・絞り羽根
  9.10・・・永久磁石11・・・前カバー   
13・・・プリント配線板14.15・・・駆動コイル 16.17・9・検出コイル 20・・・ロータ    21・・・プリント配線板2
2・・・リード線 第1図 第5図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)円筒形の中心部を有した本体と、該中心部と同心
    の内側円筒部及び外側円筒部を有するとともに該両円筒
    部が該中心部の外周面に 沿って回動しうるように構成された二重円筒状の磁性材
    製ロータと、該内側円筒部の外周面もしくは該外側円筒
    部の内周面のいずれか一方の周面の所定位置に固定され
    るとともに該周面に沿ってわん曲した永久磁石と、該内
    側円筒部と該外側円筒部との間の環状空間内に固定配置
    されて該両円筒部の周面と平行に形成された駆動コイル
    と、該ロータの回動に応答して開閉動作する複数の絞り
    羽根と、を具備して成る電磁駆動絞り装置。
  2. (2)内側円筒部及び外側円筒部を有するとともに該内
    側円筒部の外周面と該外側円筒部の内周面との間に環状
    空間を有した二重円筒状の磁性材製の本体と、該本体に
    対して回動可能なロータと、該環状空間内に配置される
    とともに該両円筒部の周面と平行になるように該ロータ
    に固定された駆動用コイルと、該環状空間内に固定配置
    されるとともに該駆動用コイルに対向する位置で該両円
    筒部のいずれか一方の周面に沿ってわん曲している永久
    磁石と、該ロータの回動に応答して開閉動作する複数の
    絞り羽根と、を具備して成る電磁駆動絞り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS586064A (ja) * 1981-07-01 1983-01-13 Ouken Seikou Kk 回動駆動装置

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