JP2002287203A - 光量調節装置および光学機器 - Google Patents

光量調節装置および光学機器

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JP2002287203A
JP2002287203A JP2001093194A JP2001093194A JP2002287203A JP 2002287203 A JP2002287203 A JP 2002287203A JP 2001093194 A JP2001093194 A JP 2001093194A JP 2001093194 A JP2001093194 A JP 2001093194A JP 2002287203 A JP2002287203 A JP 2002287203A
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light
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amount adjusting
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JP2001093194A
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Yoshio Takada
善夫 高田
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Canon Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮光羽根等の可動部材とこの可動部材が摺動
する部材との間の摺動抵抗が大きくならないよう、摺動
面に高い面精度での加工が必要になる。 【解決手段】 光量を変化させるために移動する可動部
材2,3を備えた光量調節装置において、可動部材が摺
動する部材7のうち少なくとも可動部材との摺動面7
m,7a〜7dに滑り性を有する被膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラ、フ
ィルムスチルカメラ、デジタルスチルカメラといった撮
影装置やこれらに用いられる交換レンズ等の光学機器に
搭載される光量調節装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような光量調節装置は、遮光羽根
を開閉動作させ、この遮光羽根を支持する地板等に形成
された光通過口内への遮光羽根の突出量を変化させるこ
とにより光量を調節する。
【0003】また、遮光羽根に光通過口を形成する何種
類かの大きさの孔を空け、これら穴を光軸上に切り替え
配置する光量調節装置や、NDフィルタ等のある透過率
を持つフィルタを光軸上に配置することで光量を調節す
る光量調節装置もある。
【0004】ここで、例えば遮光羽根を開閉動作させて
光通過口内への遮光羽根の突出量を変化させるタイプの
光量調節装置は、装置のベースとなる地板と、この地板
に対して光軸直交面内で開閉動作する遮光羽根と、この
遮光羽根を地板に対して押さえ込む押え板と、遮光羽根
に形成された長穴部等に係合してモータ出力を遮光羽根
に伝達する伝達部材等から構成される。
【0005】地板および押え板には、遮光羽根の光軸方
向への不要な動きを阻止しながら遮光羽根を光軸直交方
向にガイドするガイドレールや、遮光羽根に形成された
溝部等に係合して遮光部材の光軸直交面内における開閉
方向以外の方向への移動を阻止するよう遮光羽根をガイ
ドするガイドピン等が形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、開閉動
作する遮光羽根が地板や押え板に設けられたガイドレー
ルやガイドピンに対して摺動したり、遮光羽根と伝達部
材との間に摺動が生じたりするため、摺動抵抗が大きく
ならないよう、摺動面には高い面精度が必要である。こ
のため、部品加工が非常に困難であり、磨きなどの二次
加工が必要な場合も多い。
【0007】また、地板、押え板および遮光部材の材質
が樹脂である場合、これらが摺動すると静電気が発生し
て帯電する。そして、このような帯電により、地板と遮
光羽根、押え板と遮光羽根および遮光羽根同士が貼り付
き、スムーズに作動しなくなるという問題がある。
【0008】なお、静電気を防止するために、例えば地
板を形成する樹脂に導電物質を添加する方法もあるが、
この場合、導電物質を樹脂表面に浮き上がらせるように
しなければならない。しかしながら、導電物質は多くの
場合、繊維であるため、浮き出た繊維に遮光羽根が引っ
掛かり、スムーズな作動の妨げとなるという問題があ
る。
【0009】そこで、本発明は、装置内の摺動面におけ
る高い面精度での加工や二次加工を不要とし、さらには
装置のスムーズな作動を妨げることなく摺動による帯電
を防止することができる光量調節装置を提供することを
目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、光量を変化させるために移動する遮
光羽根やフィルタ等の可動部材を備えた光量調節装置に
おいて、可動部材が摺動する地板、押え板および伝達部
材等の部材のうち少なくとも可動部材との摺動面に滑り
性を有する被膜を形成している。
【0011】これにより、上記摺動面自体に対する高い
面精度での加工や二次加工を行うことなく、可動部材と
の間の摺動抵抗を小さくすることが可能となり、可動部
材をスムーズに駆動することが可能となる。
【0012】具体的には、例えば、滑り性を持つ塗料を
上記摺動面に塗布することによって上記被膜を形成する
ようにしてもよい。
【0013】また、上記被膜の材料(例えば、塗料)に
導電物質を含ませるようにして、摺動による静電気の発
生を抑え、帯電により可動部材のスムーズな動きが妨げ
られないようにしてもよい。また、このように導電性被
膜を形成することによって、地板や押え板が樹脂により
作られている場合に樹脂に機械的強度を高めるための被
導電性物質を添加すればよく、導電性物質を添加する場
合に比べて安価に滑り性、機械的強度および導電性を確
保することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図2には、本発
明の第1実施形態である光量調節装置の全体構成を示し
ている。また、図3には、上記光量調節装置に用いられ
る地板を示している。なお、この光量調節装置は、ビデ
オカメラ、フィルムスチルカメラ、デジタルスチルカメ
ラといった撮影装置やこれらに用いられる交換レンズ等
の光学機器に搭載されるものである。
【0015】図8には、上記光量調整装置を搭載したビ
デオカメラの構成を示している。この図において、10
0はカメラ本体、101は撮影レンズ、102は本実施
形態の光量調節装置(絞りユニット)である。
【0016】また、103はビューファインダー、10
4はCCD等の撮像素子105からの映像信号に基づく
映像表示を行う液晶モニターである。
【0017】光量調節装置102は、撮像素子105か
らの信号に基づいて絞り開口径を変化させ、撮像素子1
05に入射する光量を調節する。
【0018】図2,3において、7は本光量調節装置1
02を構成する各部材の支持ベースとなる地板であり、
この地板7には光を通過させるための開放開口7eが形
成されている。
【0019】2,3は遮光羽根(可動部材)であり、地
板7に対して光軸直交面内における互いに反対方向に開
閉移動して、両遮光羽根2,3により形成される光通過
口の面積を変化させる。
【0020】ここで、図3に示すように、地板7には、
遮光羽根2,3を光軸直交方向にガイドする複数のガイ
ドレール7mと、遮光羽根2,3に形成されたガイド溝
部2b,3bに係合して遮光羽根2,3を開閉移動方向
にガイドするガイドピン7a,7b,7c,7dが設け
られている。
【0021】また、遮光羽根2,3にはそれぞれ、後述
する羽根伝達アーム20のピン部20a,20bが係合
する長穴部2a,3aも形成されている。
【0022】19は遮光羽根2,3が地板7に対して光
軸方向に移動しないよう押さえる中押え板である。な
お、図示はしないが、この中押え板19の遮光羽根側の
面にも、地板7と同様に遮光羽根2,3を光軸直交方向
にガイドするガイドレールが設けられている。
【0023】17はフィルタ羽根(可動部材)であり、
このフィルタ羽根17に形成された光通過口の一部には
NDフィルタ18が貼り付けられている。
【0024】ここで、NDフィルタ18は単濃度タイプ
でも多濃度タイプのものでもよい。また、フィルタ羽根
17におけるNDフィルタ18の貼り付け面とは反対側
の面に別のNDフィルタを固着して、多段濃度とするこ
ともできる。
【0025】フィルタ羽根17に形成された長穴部17
aには、フィルタ伝達アーム6のピン部6aが係合す
る。
【0026】また、フィルタ羽根17にもガイド溝部1
7bが形成されており、このガイド溝部17bには、遮
光羽根2,3のガイド溝部2b,3bおよび押え板19
に形成された逃げ穴部19cを貫通したガイドピン7
a,7b,7c,7dが係合する。これにより、フィル
タ羽根17は遮光羽根2,3の開閉方向と同方向に移動
ガイドされる。
【0027】中押え板19のフィルタ羽根側の面には、
フィルタ羽根17を光軸直交方向にガイドする複数のガ
イドレール19mが設けられている。中押え板19は、
遮光羽根2,3の移動空間とフィルタ羽根17の移動空
間とを仕切る仕切板としての機能も有する。
【0028】1はフィルタ羽根17が地板7および中押
え板19に対して光軸方向に移動しないよう押さえる外
押え板である。なお、図示はしないが、この外押え板1
のフィルタ羽根側の面にも、フィルタ羽根17を光軸直
交方向にガイドするガイドレールが設けられている。
【0029】24はローターマグネットであり、このロ
ーターマグネット24の中心穴部には羽根伝達アーム2
0の回転軸が挿入接合される。これにより、ローターマ
グネット24と羽根伝達アーム20とは一体回転可能と
なる。
【0030】21はローターマグネット24を回転駆動
するコイルであり、22,23はコイル21で発生した
磁場をローターマグネット24に伝えるステーターヨー
クである。25は羽根伝達アーム20の軸受けとなる軸
受け部を有し、コイル21およびステーターヨーク2
2,23を支持し、地板7に取り付け固定される支持部
材である。
【0031】また、11はローターマグネットであり、
このローターマグネット11の一方軸部は、フィルタ伝
達アーム6の基端部の穴部に挿入接合される。これによ
り、ローターマグネット11とフィルタ伝達アーム6と
は一体回転可能となる。8,9はローターマグネット1
1を回転駆動するコイルである。なお、コイル8,9の
うち一方は速度検出用コイルとしても使用される。
【0032】10はコイル8,9を固定するためのテー
プであり、12はロータマグネット11と空隙(ギャッ
プ)を介して対向配置され、磁気回路を構成している強
磁性材からなるヨークである。
【0033】13はロータマグネット11の軸受けとな
る軸受け部を有するキャップであり、14はコイル8,
9の端子がハンダ付けされて外部との間で信号をやり取
りするためのプリント配線基板である。このプリント配
線基板14には、ローターマグネット11の回転位置検
出を行うためのホール素子15も実装されている。
【0034】16はロータマグネット11の軸受けとな
る軸受け部を有し、コイル8,9およびキャップ13を
支持する支持部材である。
【0035】以上のように構成された光量調節装置にお
いて、コイル21に通電されると、コイル21で発生し
た磁場がステーターヨーク22,23を介してローター
マグネット24に伝えられ、ローターマグネット24が
回転する。
【0036】ローターマグネット24が回転すると、羽
根伝達アーム20も回転し、羽根伝達アーム20のピン
部20a,20bに係合する遮光羽根2,3が、口径中
心Zに対して近づく方向と遠ざかる方向の相反する方向
に開閉移動する。これにより、遮光羽根2,3により形
成される光通過口の面積が変化し、連続的な光量調節が
行われる。
【0037】このとき、遮光羽根2,3は、地板7のガ
イドレール7mと中押え板19のガイドレールに対して
摺動する。また、遮光羽根2,3のガイド溝部2b,3
bも地板7のガイドピン7a,7b,7c,7dに対し
て摺動する。
【0038】また、コイル8,9に通電されると、コイ
ル8,9で発生した磁場がローターマグネット11に伝
えられ、ローターマグネット11が回転する。
【0039】ローターマグネット11が回転すると、フ
ィルタ伝達アーム6も回転し、フィルタ伝達アーム6の
ピン部6aに係合するフィルタ羽根17が移動する。こ
れにより、フィルタ羽根17に貼り付けられたNDフィ
ルタ18が光軸上に進退又は光軸上のNDフィルタ18
の濃度領域が切り換わり(多濃度又は多段濃度タイプの
場合)、光量調節が行われる。
【0040】このとき、フィルタ羽根17は、中押え板
19のガイドレール19mと外押え板1のガイドレール
に対して摺動する。また、フィルタ羽根17のガイド溝
部17bも地板7のガイドピン7a,7b,7c,7d
に対して摺動する。
【0041】なお、遮光羽根2,3により形成される光
通過口の口径およびNDフィルタ18の進退で光量を決
定して、ある速度で遮光羽根2,3を閉じさせると、本
光量調節装置をシャッターとして利用することもでき
る。
【0042】ところで、遮光羽根2,3のガイドレール
やガイドピンとの摺動により生ずる抵抗を小さくするた
めに、本実施形態では、図1に示すように、地板7にお
ける図中の網掛け部分、すなわちガイドレール(レール
面)7mおよびガイドピン(ピン周面)7a,7b,7
c,7dといった遮光羽根2,3が摺動する部分を含む
地板7の内側の平面ほぼ全体に、乾いた状態で滑り性を
有する塗料による被膜を形成している。
【0043】なお、中押え板19および外押え板1にお
ける遮光羽根2,3やフィルタ羽根17が摺動する部分
にも、同様の塗装被膜が形成されている。
【0044】このように地板7および押え板19,1の
うち遮光羽根2,3やフィルタ羽根17が摺動する面に
滑り性のある塗装被膜を形成することで、摺動面におけ
る摺動抵抗が低下する。
【0045】また、相互に摺動する部材が樹脂製である
場合、その部材の機械的強度を向上させるためにガラス
繊維や炭素繊維等を添加する場合があるか、成形時にこ
の添加物が表面に突き出てくると、遮光羽根2,3等の
作動の妨げとなる。
【0046】特に炭素繊維は強度の他に帯電防止のため
に導電性を得る目的で添加されるので、表面に炭素繊維
が突き出ないと効果が現れないという相反した作用があ
る。
【0047】しかし、本実施形態のように塗装被膜を形
成することで、突き出た繊維が塗装により覆われ、導電
性を確保しつつ繊維が突き出た部分を滑らかにすること
ができる。
【0048】ここで、図4において、sは繊維であり、
左図は樹脂表面から繊維sが突き出た状態を示す。右図
に示すように、塗装被膜tを形成することで、突き出た
繊維sが塗料により覆われ、滑らかになっている。
【0049】また、上述したように機械的強度向上およ
び帯電防止のために、樹脂に炭素繊維を添加した場合、
ガラス繊維を添加する場合に比べて価格が高くなること
が多い。しかし、ガラス繊維を添加したのでは導電性が
得られない。
【0050】そこで、本実施形態では、ガラス繊維入り
の樹脂に導電性のある塗装被膜を形成することで、安価
に所要の滑り性と導電性と機械的強度とを達成すること
ができる。
【0051】また、ガラス繊維の代わりにガラスビーズ
を添加材に用いて、樹脂の表面に滑り性および導電性を
有する塗料による被膜を形成した場合、機械的強度はガ
ラス繊維を添加する場合に比べて低下するが、滑り性は
飛躍的に向上する、図5において、uはガラスビーズで
あり、左図はビーズuが樹脂表面に突き出た状態を示
す。右図のように塗装被膜tを形成することで、突き出
たビーズuが塗料により覆われ、滑らかになっている。
【0052】なお、本実施形態では、遮光羽根2,3を
持つ光量調節装置とフィルタ羽根17を持つ光量調節装
置とが一体的に構成されている場合について説明した
が、これらを別々の光量調節装置として構成してもよ
く、この場合、中押え板19が遮光羽根2,3を持つ光
量調節装置側の押え板となり、フィルタ羽根17を持つ
光量調節装置側にフィルタ羽根17をガイドするガイド
ピンを備えた地板が追加される。
【0053】(第2実施形態)図6には、本発明の第2
実施形態である光量調節装置であって、3枚以上の複数
枚(本実施形態では、6枚)の遮光羽根が旋回運動して
光通過口の面積を変化せ、光量を調整する光量調節装置
を示している。
【0054】31は駆動部であり、コイルに通電するこ
とで、内部のマグネット(不図示)を回転させ、伝達ア
ーム32を回転させる。伝達アーム32は所定の角度範
囲を往復運動する。駆動部31は、電源の遮断時に、ば
ねや磁気の力により伝達アーム32を一方向に付勢す
る。
【0055】伝達アーム32の先端ピンは駆動リング3
4に形成された長穴部に係合しており、伝達アーム32
が回転することによって駆動リング(伝達部材)34が
光軸回りで回転駆動される。
【0056】6枚の遮光羽根35a〜35fはいずれも
同じ形状であったり、何種類かの組み合わせであった
り、6枚とも異なる形状であったりする。
【0057】各遮光羽根に形成された穴部には、地板3
3に設けられたピン33a〜33fが係合する。
【0058】また、各遮光羽根に形成された長穴部に
は、駆動リング34に形成されたピン34a〜34fが
係合する。これにより、駆動リング34が回転すると、
遮光羽根35a〜35fはピン33a〜33fを中心に
光軸直交面内で旋回する。
【0059】36は地板33に対して遮光羽根35a〜
35fおよび駆動リング34光軸方向に移動しないよう
に押さえる押さえ板である。なお、地板33、駆動リン
グ34、押え板36は樹脂で形成されている。
【0060】そして、本実施形態でも、地板33、駆動
リング34および押え板36のうち遮光羽根35a〜3
5fと摺動する面に滑り性を有する塗装被膜(導電性の
塗装被膜)を形成している。
【0061】但し、塗装する面は、地板33の内側の面
Aと、駆動リング34の遮光羽根側の面Bおよび地板側
の面Cと、押え板36の遮光羽根側の面Dのうち1面で
もよいし複数面でもよい。なお、駆動リング34の面C
にも塗装被膜を形成するのは、駆動リング34と地板3
との摺動抵抗を小さくしたり摺動による帯電を防止する
ためである。
【0062】本実施形態では、遮光羽根の枚数が多く、
遮光羽根が摺動する部材として地板33および押え板3
6だけでなく駆動リング34も含まれるため、第1実施
形態のものに比べても摺動する箇所が多く、上記塗装被
膜による摺動抵抗を下げる効果が大きい。
【0063】(第3実施形態)図7には、本発明の第4
実施形態である光量調節装置を示している。
【0064】図7において、47は駆動部52とフィル
タ保持部材(可動部材)57を支持する地板であり、5
8はフィルタ保持部材57に取り付けられたNDフィル
タである。
【0065】46は駆動部52の出力をフィルタ保持部
材57に伝達する伝達レバーであり、この伝達レバー4
6の作動によってフィルタ保持部材57がEの位置と光
軸上のFの位置との間で揺動(回転)する。このフィル
タ保持部材57の光軸上に対する進退によって光量を変
化させることができる。
【0066】本実施形態では、図7の右図に示す地板4
7の網掛け部、すなわちフィルタ保持部材57が摺動す
る面に導電性の塗装被膜を形成することで、摺動抵抗を
減少させ、帯電を防止することができる。
【0067】なお、フィルタ保持部材57に代えて、口
径が異なる複数の光通過口が形成された遮光部材を用
い、この遮光部材を揺動させて光軸上に位置する光通過
口を切り換えることによって光量を段階的に調節するこ
とも可能である。この場合も、地板における遮光部材が
摺動する面に導電性の塗装被膜を形成することで、摺動
抵抗を減少させ、帯電を防止することができる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
可動部材が摺動する部材における摺動面に滑り性を有す
る被膜を形成するので、摺動面自体に対する高い面精度
での加工や二次加工を行うことなく、可動部材との間の
摺動抵抗を小さくすることができ、可動部材をスムーズ
に駆動することができる。
【0069】また、上記被膜の材料(例えば、塗料)に
導電物質を含ませるようにすれば、摺動による静電気の
発生を抑え、帯電により可動部材のスムーズな動きが妨
げられることを防止できる。
【0070】また、このように導電性被膜を形成するこ
とによって、地板や押え板等の部材が樹脂により作られ
ている場合に樹脂に機械的強度を高めるための非導電性
物質を添加すればよくなり、導電性物質を添加する場合
に比べて安価に滑り性、機械的強度および導電性を確保
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である光量調節装置に用
いられる地板における塗装部分を示した斜視図である。
【図2】上記光量調節装置の分解斜視図である。
【図3】上記地板の斜視図である。
【図4】上記地板等の樹脂部材にガラス繊維が含まれる
様子を示す概念図である。
【図5】上記地板等の樹脂部材にガラスビーズが含まれ
る様子を示す概念図である。
【図6】本発明の第2実施形態である光量調節装置の分
解斜視図である。
【図7】本発明の第3実施形態である光量調節装置の図
である。
【図8】上記光量調節装置を搭載したビデオカメラの斜
視図である。
【符号の説明】
1,19,36 押え板 2,3,35a〜35f 遮光羽根 6 フィルタ伝達アーム 7,33,47 地板 8,9,21 コイル 11,24 ローターマグネット 12,22,23 ヨーク 13 軸受キャップ 14 プリント配線基板 15 ホール素子 17 フィルタ羽根 18 NDフィルタ 20 羽根伝達アーム 25 キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 9/14 G03B 9/14 9/24 9/24 17/02 17/02 H04N 5/225 H04N 5/225 D 5/238 5/238 Z // H04N 101:00 101:00

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光量を変化させるために移動する可動部
    材を備えた光量調節装置において、 前記可動部材が摺動する部材のうち少なくとも前記可動
    部材との摺動面に滑り性を有する被膜を形成したことを
    特徴とする光量調節装置。
  2. 【請求項2】 前記可動部材が遮光部材である又は光学
    フィルタを保持する部材であることを特徴とする請求項
    1に記載の光量調節装置。
  3. 【請求項3】 前記被膜が導電物質を含む材料により形
    成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    光量調節装置。
  4. 【請求項4】 前記被膜が塗料の塗布により形成されて
    いることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載
    の光量調節装置。
  5. 【請求項5】 前記塗料が導電物質を含むことを特徴と
    する請求項4に記載の光量調節装置。
  6. 【請求項6】 前記可動部材が摺動する部材が樹脂によ
    り形成されており、前記可動部材が摺動する部材に、機
    械的強度を高めるための非導電物質が含まれていること
    を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の光量調
    節装置。
  7. 【請求項7】 前記可動部材が摺動する部材として、前
    記可動部材を支持する地板と、この地板に対する前記可
    動部材の光軸方向への移動を阻止する押え板と、前記可
    動部材に駆動力を伝達する伝達部材のいずれかを含むこ
    とを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の光量
    調節装置。
  8. 【請求項8】 前記摺動面として、前記可動部材を光軸
    直交方向にガイドするガイドレール面および前記可動部
    材を光軸直交方向における所定の移動方向にガイドする
    ガイドピン面を含むことを特徴とする請求項1から7の
    いずれかに記載の光量調節装置。
  9. 【請求項9】 一対の可動部材が光軸直交面内において
    互いに略反対方向に移動して光量を調節することを特徴
    とする請求項1から8のいずれかに記載の光量調節装
    置。
  10. 【請求項10】 1又は複数の可動部材が光軸直交面内
    において旋回運動して光量を調節することを特徴とする
    請求項1から8のいずれかに記載の光量調節装置。
  11. 【請求項11】 1つの可動部材が光軸直交面内におい
    て移動して光量を調節することを特徴とする請求項1か
    ら8のいずれかに記載の光量調節装置。
  12. 【請求項12】 請求項1から11のいずれかに記載の
    光量調節装置を備えたことを特徴とする光学機器。
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