JPH01119006A - 小型コイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子機器における電磁ノイズを防止するノイズ
防止対策用の小型コイルに関する。

〔従来の技術〕

従来電子機器などデジタル信号・アナログ信号処理回路
に於けるデータラインの電磁ノイズ防止対策のため、フ
ェライトコアを磁心としたトロイダルコイルが数多く用
いられている。その構造は、第３図に示すようなトロイ
ダルコア１１に巻線材１２を複数回巻回し、その端末を
延ばし、直接回路基板上に半田付けし、コイル自体は接
着剤により基板に固着し用いられている。

又、第４図に示すようなピン端子付きの蓋のあるケース
にコイルを収納したものも用いられている。

〔本発明が解決しようとする問題点〕

従来周波数の高い領域に用いられる巻線形コイルでは、
通常フェライト磁心の直径は１０ないし３ｍｍ、かつ厚
さ寸法が５ないし１ｍｏ＋の小径のコアが用いられ、巻
線材は例えば０．１ないし０．３ｍｍφ程度と細く、か
つ被覆付き電気軟銅線が用いられている。従って、直接
回路基板に取り付けるに当たっては、延ばした巻線付端
末が変形しやすく、所定の方向・寸法に保持することが
難しく、回路基板に取り付けた後、接着剤等で固着しな
ければならない等取り扱いの面倒な電子部品の１つであ
った。

又、第４図に示すようなピン端子付きケースに収納し使
用されるものにあっては、ケースに収納し外部圧力より
コイルを保護でき、所定ピン端子に巻線材を接続するだ
けで、所定の方向・寸法に保持できる利点がある。

〔発明の目的〕

しかし、通常電子機器に於ける回路信号は数が多く、か
つ電子機器内に於ける電磁ノイズ対策では、回路基板と
回路基板とを継ぐコンタクト部近傍において対策するこ
とが有効であることから、多数個の小型コイルが高密度
に取り付けなければならず、前記第３図に示した小型コ
イルではそのピン端子配置寸法から、結果として大きな
ものとなる上、構造上、資材費、加工費用が増加し易い
欠点を有していた。

本発明は叙上の欠点を解決すべく、絶縁材よりなるケー
ス主面に、コイル及び巻線端未収納用の凹部溝を有し、
ケース底面に突片を設けると共に、前記凹部溝に達する
開口溝をそれぞれ設け、さらに開口溝の近傍に突片の突
出方向に延びる少なくとも２対のピン端子が一列に植設
してなる絶縁ケースに、巻線形コイルを前記絶縁ケース
凹部に収納し、巻線材の端部を開口溝を通じて引き回し
、ピン端子に接続固定し小型コイルとするものである。

〔発明の構成〕

本発明による小型コイルは、少なくとも２対のピン端子
が一列に埋設され、そのケース主面に凹部溝を有し、該
凹部溝よりケース底面に達する開口溝及びケース底面に
ピン端子軸方向に突出した突片とを設けた絶縁ケースに
、小型巻線形コイルを収納してなることを特徴とする。

〔実施例〕

第１図は本発明の一実施例の斜視図である。

絶縁ケース３１は、フェノール、エポキシ、ポリブチレ
ンフタレート樹脂等の電気絶縁性材料よりなり、その外
形寸法は、例えば１３．　ＯＸ　２．５ｍｍ、高さが８
．３ｍｍの小形方形を呈し、その底面には、例えば０．
５ないし０．７ｍｍの太さの硬銅線、或いは銅メツキ鉄
線に半田メツキを施したピン端子３９が所定の寸法ピッ
チ、例えば２．５４ｍｍ或いは２．５ｍｍに或いはその
所定倍数に埋設されている。

本発明は絶縁ケース３１の主面にトロイダルコイル１を
収納するに充分な深さ寸法２幅寸法を有する凹部溝３２
が形成され、その底面３３より突出し、その外周寸法が
前記トロイダルコイルの中央孔１３より僅かに小さく、
該ケース主面の表面に同じか、僅かに低いコイル位置決
め用突片３４を有し、前記凹部溝３２より前記ピン端子
３９に向かって開口溝３５゜３６が設けられ、各々突片
３７により区分されている。

また、開口溝３５．３６の深さは、該絶縁ケース３１の
機械的強度が充分に保持できるよう、また前記底面３３
の断面厚みが０．３ｍｍ以上で、かつ前記凹部溝３２の
底面３３に達するか、或いはその根元部でテーバ状に深
くなるように設けられている。

さらに該絶縁ケース３１の下部底面には前記ピン端子３
９の外側或いは中央に前記ピン端子の軸方向に突出した
突片３８が設けられている。

このような絶縁ケース３１の凹部溝３２に第３図に示す
トロイダルコイル１をはめ込み巻線材１２の端末を開口
溝３５．３６に沿って引き出し、ピン端子３９の根元に
それぞれからげた上半口付は接続して小型コイルが完成
する。

この様にしてなる小型コイルであるからトロイダルコイ
ル１の中央孔１３の円周面と前記突片３４の外周面との
隙間、及び該コイル１の外周面と該凹部溝３２の内周面
との隙間が僅かになる様その寸法を選ぶことにより、絶
縁ケース３１とコイル１とを接着用摺着等を用い固着し
なくとも、コイル１が絶縁ケースより飛び出ることはな
く、コイル巻線材の導出方向そのままに引き回し、ピン
端子に接続できると共に、巻始めと巻終わりの巻線材の
引き出し高さ寸法の異差を巻線材の特別な整形、引き回
し無しに行なえることから、異極間９巻線材間での短絡
の危険がなく、作業性良く行なえる。

第２図は本発明による小型コイルを基板上に縦続して実
装する時の配列の図を示す。コイル１は絶縁ケース３１
に収納され、４本の巻線材はピン端子３９にからげてあ
りコモンモードチョークコイルを構成し、複数個のコモ
ンモードチョークコイルが実装される状態を示す。また
、電子回路基板上への装着に当たっては、直接コイル自
身に手を触れずに導出し所定の導出位置にコイル端末を
接続でき、自動装着も容易であり、小形で堅牢なその構
造からチャッキング時の外力及び装着時のプッシャー圧
力によるコイルへの外力による変形等の影響を除くこと
ができる。

〔発明の効果〕

以上説明した様に本発明によれば、単純な構造形状の蓋
とケースとを兼ねたピン端子付き絶縁ケースに収納する
のでその資材費用の増加は僅かであり、収納するコイル
をケース内に接着剤等を用いずに固定でき、外部圧力か
らコイルを保護できると共に、回路基板への装着に肖た
っては自動装着機による装着作業の自動化が計れる構造
であることから、コイル固定に係る資材費用２加工費用
及び装着工数の大幅な削減が可能となる。

また、ピン端子が一直線状に配置されることから小型コ
イルを収納する絶縁ケースの厚さ寸法は容易に薄くでき
、プリント回路基板構成の為の基本格子（例えば２．５
ｍｍ、　２．５４ｍｍ）ピッチに多数個最小スペースで
並べることが可能となる。

従って、組立、取り扱いが容易でその作業工数が軽減で
き、安価で品質の安定した自動化の可能な量産性の優れ
た小型コイルが提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の小型コイルを収納する絶縁ケースの
一実施例を示す外観斜視図。 第２図は、本発明の小型コイルを複数個縦に並べて使用
する図。 第３図は、従来より用いられているトロイダルコイル。 第４図は、従来のピン端子付きケースに収納されたコイ
ルの外観斜視図。 １・・・トロイダルコイル。１１・・・コア。１２・・
・巻線材。 １３・・・中央孔。２１・・・絶縁ケース。２２・・・
絶Ｒ蓋。 ３１・・・絶縁ケース。３２・・・凹部溝。３３・・・
底部。 ３４・・・突片。３５・・・開口溝。３６・・・開口溝
。 ３７・・・突片。３８・・・突片。３９・・・ピン端子
。 特許出願人　　東北金属工業株式会社 第１図 １ｉ４２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）絶縁材よりなるケース主面に、コイル及び巻線端未
   収納用の凹部溝を有し、ケース底面に突片を設けると共
   に、前記凹部溝に達する開口溝をそれぞれ設け、さらに
   開口溝の近傍に突片の突出方向に延びる少なくとも２対
   のピン端子が一列に植設してなる絶縁ケースに、巻線形
   コイルを前記絶縁ケース凹部に収納し、巻線材の端部を
   開口溝を通じて引き回し、ピン端子に接続固定したこと
   を特徴とする小型コイル。 ２）ケース主面方向に数個の小型コイルを２，５ｍｍピ
   ッチ、またはその倍数寸法で並べられることを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項記載の小型コイル。