JPH01117600A - スピーカ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ＨｉＦｉ用、テレビ用等に使用され、磁気漏
洩を防止するとともに高能率かつりニアリティにすぐれ
たスピーカに関するものである。

従来の技術 スピーカはその小型化、薄型化とともに、ＡＶシステム
を構成する１つのユニットとしての使用方法を考えた場
合、再生能率の向上、磁気漏洩の防止がますます要求さ
れてくる。従来、スピーカの高能率化のために界磁部の
構造あるいは界磁部を構成する部品形状に様々な工夫が
なされてきているが、最も大きなポイントはセンターポ
ールと上部プレートの間隙部すなわち磁気ギャップを狭
くして、磁束を効率よく磁気ギャップ部に集中させるこ
とである。また磁気漏洩を低減するための技術としては
、深絞りフレームの内底面に界磁部を固着した構造のも
のがある。

以下図面を参照しながら、上述した従来技術について説
明する。

第２図は従来のスピーカを構成する界磁部の代表的な構
造を示す断面図であり、また第３図は上記界磁部の磁束
分布を示す半断面図である。第２図において、１はセン
ターポール、２は上部プレート、３は下部プレートであ
る。下部プレート３はセンターポール１と一体として構
成されている。

４はリング状の磁石、６はボイスコイルボビン、６はボ
イスコイルで、ボイスコイル６はボイスコイルボビン６
に巻回されているとともに、センターポール１と上部プ
レート２により形成される磁気ギャップ（Ａ部として図
示）内に懸垂されている。

以上のように構成された従来のスピーカの界磁部におい
てその動作を説明する。

いま仮にリング状の磁石４の上部プレート２側及び下部
プレート３側がそれぞれＮ極及びＳ極となるように着磁
されているとすると、磁束は第３図に示すように、上部
プレート２から磁気ギャップＡ部を通ってセンターポー
ル１さらには下部プレート３に流れる。しかし一部の磁
束は磁気ギャップＡ部の周囲空間に分散するとともに、
界磁部を構成する磁気回路の外側空間にも漏洩する。こ
のような外磁型の界磁部においては、設計において外側
空間へ漏洩する磁束はある程度許容するとともに、磁気
ギャップ周辺部の磁束の分散については、ギャップを極
力小さくおさえることにより、磁束密度の向上を図って
いる。

次に第４図は、上記外側空間への磁束漏洩を軽減するこ
とを目的とした従来の低磁気漏洩型スピーカの半断面図
である。第４図において、センターポール１．上部プレ
ート２．下部プレート３゜磁石４．ボイスコイルボビン
６、ボイスコイル６は第２図と同じである。１１は底面
が界磁部の外形よシ大で磁性体からなる深絞りフレーム
で、その上端部には透孔１２が形成されている。前記下
部プレート３の背面はフレーム６の内底面に固着されて
いる。以上の構成により筐体１３が形成される。７はボ
イスコイルボビン６を支持するためのダンパー、８は振
動板でその内周部はボイスコイルボビン６に固着され、
外周部はエツジ１ｏを介して前記フレーム１３に固着さ
れている。９は振動板８の内周部の穴を閉じるダストキ
ャップである。

以上のように構成された従来の低磁気漏洩型スピーカに
おいては、磁束は第３図と同様その多くが上部プレート
２から磁気ギャップを通ってセンターポール１さらには
下部プレート３へと流れるが、界磁部の外側へ漏洩する
一部の磁束も深絞シフレーム１１の底面や側面に流入し
てしまうため、スピーカ外部への磁気漏洩を軽減するこ
とができる。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、高能率化のために磁気ギャップを狭くし
て磁束密度を高めた場合、ボイスコイルボビンに巻くこ
とのできるボイスコイルのターン数は小さくならざるを
得す、力係数の改善には制約が生じる。また、磁気ギャ
ップの周辺に漏洩する磁束の影響により、ボイスコイル
の大振幅時にはボイスコイルを切る磁束量が変化して、
電流量と振幅のりニアリティがそこなわれる。また低磁
気漏洩型スピーカの場合、上部プレートの中間部から洩
れる磁束は深絞りフレーム１１の上端側に設けた透孔７
やその全面を大回りして界磁部の背面や側面に流入する
ために、完全に磁気漏洩を防止することはできず、たと
えば現状のテレビよυも漏洩磁束の影響を受けやすい高
精細度テレビ等では、色ずれやにじみが発生しやすく、
スピーカをブラウン管から遠く離して配置するか、他の
防磁対策が必要となる等の問題点を有していた。

本発明は上記問題点に鑑みて成されたもので、高能率か
つ大振幅時におけるリニアリティにすぐれ、また高精細
度テレビでも使用可能な極めて磁気漏洩の少ないスピー
カを提供するものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明のスピーカは、上部
プレートの磁気ギャップ部分及び磁石と接する部分を除
いた表面、及びセンターポールの磁気ギャップ部分を除
いた表面を、あるいは更に下部プレートの磁石、センタ
ーポールに接する部分を除いた表面、及び磁石の上部、
下部側プレートと接する部分を除いた表面を、反磁性の
性質を有する超電導物質でおおうまたはコーティングし
た構成である。

作　　用 本発明は上記した構成により、磁石から発生した磁束は
界磁部の外側に漏洩することなく上部プレート内を通っ
て磁気ギャップ部へ到達し、磁気ギャップ部においても
磁束が大きく広がることなく、センターポールの超電導
物質でおおわれていない表面からセンターポール内部へ
はいシ込み、下部プレート内部を経由して磁石へ帰還す
ることになる。したがって、磁束は界磁部の外側へ漏洩
することがなく、しかも磁気ギャップ部においてはギャ
ップが従来のスピーカに比べて大きくとられていても磁
束の分散による磁束密度の低下も少なく、磁気ギャップ
での磁束密度を大きくすることができる。

実施例 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説
明する。

第１図は本発明の一実施例におけるスピーカを示す。第
１図において、１はセンターポール、２は上部プレート
、３は下部プレート、４は磁石、６はボイスコイルボビ
ン、６はボイスコイルで、これらは従来例の構成と同じ
ものである。またＡ部はセンターポール１と上部プレー
ト２の隙間よシ形成される磁気ギャップである。１４は
前記磁気ギャップ部分を除いて、センターポール１．上
部プレート２．下部プレート３．磁石４の空気に触れる
表面をおおうようにコーティングされた反磁性の性質を
有する超電導物質である。

以上のように構成された本発明のスピーカについて、そ
の動作を説明する。磁石４から生ずる磁束は上部プレー
ト２から磁気ギヤツブＡ部の空気中を通ってセンターポ
ール１さらに下部プレート３へと流れるが、磁気ギヤツ
ブＡ部を除く前記各構成部品の空気に触れる表面は超電
導物質１４によシコーティングされているため、磁束は
界磁部の外側へ漏洩することなく、効率よく磁気ギヤツ
ブＡ部へ導かれる。また磁気ギヤツブＡ部においては、
センターポール１及び上部プレート２の上面が超電導物
質１４によシコーティングされ、また上部プレートの下
面、センターポール１の磁気ギャップを除く側面も超電
導物質によりコーティングされているため、磁束が空気
中に拡がることなく効率よく集中し、磁束密度を大幅に
向上させることができる。

発明の効果 以上のように、スピーカの界磁部を構成するセンターポ
ール、上部プレート、下部プレート、磁石の、磁気ギャ
ップ部分を除く空気と触れる表面を反磁性の性質を有す
る超電導物質でコーティングする構成により、磁束を不
必要な空気中に漏洩させることなく磁気ギャップ部に集
中させることができ、磁気漏洩のない高能率なスピーカ
を実現することができる。

また、磁気ギャップの間隙を従来よりも大きくとっても
磁束密度の低下は小さいため、従来よシもボイスコイル
の巻数を増やすことができ、この点からも高能率スピー
カを実現することができる。

更に、磁気ギャップ部におい−で磁束の空気中への拡が
りが少ないため、大振幅時においてボイスコイルの上下
動が大きくなっても、ボイスコイルを切る磁束量に変化
はなくほぼ一定になることから、大出力時におけるリニ
アリティにすぐれるといった利点があるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の〒実施例におけるスピーカの半断面図
、第２図は従来のスピーカの界磁部を示す断面図、第３
図は従来のスピーカの界磁部の磁束分布を示す半断面図
、第４図は従来の低磁気漏洩型スピーカの半断面図であ
る。 １・・・・・・センターポール、２・・・・・・上部フ
レート、３・・・・・・下部プレート、４・・・・・・
磁石、６・・・・・・ボイスコイルボビン、６・・・・
・・ボイスコイル、７・・・・・・超電導物質。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第　
２　図　　　　　　　　　Ａ甜−磁気ギマップ部、＋７ ２３図 ７−ダンパー 第４図 １θ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）磁石、センターポール、上部プレート、下部プレ
   ートから構成されるスピーカの界磁部において、上記セ
   ンターポールと上記上部プレートのすきまにより形成さ
   れる磁気ギャップ部分をのぞいた上記上部プレートの磁
   石と接していない表面、及び上記磁気ギャップ部分をの
   ぞいた上記センターポールの表面に、超電導物質が配置
   され、またはコーティングされたことを特徴とするスピ
   ーカ。
2. （２）下部プレートの磁石及びセンターポールと接して
   いない表面、及び磁石の上部プレート、下部プレートと
   接していない表面に、超電導物質が配置され、またはコ
   ーティングされたことを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載のスピーカ。