JPH01116647A - 静電荷像現像方法および装置 - Google Patents

静電荷像現像方法および装置

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JPH01116647A
JPH01116647A JP62275481A JP27548187A JPH01116647A JP H01116647 A JPH01116647 A JP H01116647A JP 62275481 A JP62275481 A JP 62275481A JP 27548187 A JP27548187 A JP 27548187A JP H01116647 A JPH01116647 A JP H01116647A
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高野 敏正
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勝則 菊池
Arata Takagi
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Yoshibumi Ishikawa
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的コ (産業上の利用分野) 本発明は、改良された非磁性−成分トナーを用いた静電
荷像現像方法およびそのための装置に関する。
(従来の技術) 近年、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等(以下、
電子写真法と略記する)が目覚ましい発展を遂げている
が、これらの技術は、E +ectr。
photography  (R,M、  5cha 
f f e r を著。
F ocal press社)等に記述されているよう
に、感光体表面を一様に帯電した後、原稿に応じた像を
露光することにより、露光部分の電荷を消滅あるいは減
少させ、静電潜像の形成を行なう。次に、この静電潜像
上に静電荷現像用トナー(以下、トナーと略記する)を
静電的に付着させることにより、現像を行ない、静電潜
像を顕像化する。
この場合、感光体表面の電荷量の大小に応じてトナーの
付着量が変化し、その結果、濃淡を持ったトナー像が形
成される。このトナー像は、目的に応じて、紙、布、高
分子フィルム等の支持体に転写され、−膜内には直接ま
たは間接的に加熱され、支持体表面に定着される。
電子写真法における現像方法として多くの方法が知られ
ているが、大別すると、鉄粉、フェライト、ガラス等の
微粒子(50〜300μm)からなるキャリアとトナー
との混合物を現像剤として用いる二成分現像法と、トナ
ーのみからなる現像剤を用いる一成分現像法とがある。
いずれの方法においても、−膜内には、摩擦帯電的にト
ナーに電荷が注入される。
二成分現像法の代表例として、米国特許第2゜618.
552号明細書に記載のカスケード法、および米国特許
第2,874.063号明細書に記載の磁気ブラシ法が
ある。これらの方法によると、比較的安定して良好な画
像が得られるが、その反面、トナー等によるキャリア表
面の汚染、キャリアとトナーとの混合比の変動等による
摩擦帯電性の変化に伴う画質の劣化等、二成分現像法の
持つ問題点を本質的に内在している。
−成分現像法は、このような二成分現像法の持つ問題点
を回避するものであり、例えば、米国特許第4,336
.318号明細書には、電気絶縁性磁性トナーを用いて
現像する方法が記載されており、また英国特許第1,5
03,560号明細書には、磁性体を表面に露出させた
トナーによる現像法が記載されている。こ゛れらの方法
においては、トナーは、トナー粒子とトナー担持体及び
/またはトナー薄層化部材との間の摩擦帯電、またはト
ナー粒子同士の摩擦帯電により電荷を注入されて、感光
体上の静電潜像に静電的に付着する。
このような−成分現像法は、キャリアを使用しないこと
、及びキャリアとトナーとの混合比を制御する装置が不
要なことにより、現像装置が小型になるという大きな利
点を有するが、その反面、使用する絶縁性トナーが流動
性に劣るため、摩擦帯電が充分でなく、そのため均一な
現像が行なわれに(く、また地汚れが発生し易い等の間
通があった。
このような−成分現像法の問題を回避するため、疎水性
シリカをトナー表面に担持させることによりトナーの流
動性を向上させる方法(特開昭58−132757号)
、トナーを感光体に接触させずに飛翔させて現像する所
謂ジャンピング現像法(特公昭59−8831号)など
が提案されている。しかし、これらの方法は、トナーを
搬送するために磁気作用を用いており、そのためトナー
は、必然的に多量の(通常30〜70%)磁性材を含有
している。その結果、磁性材の吸湿性により、高湿下で
は良好な画像が得られないとか、磁性材の濃い色により
鮮明かつ透明なカラートナーが得られないという、磁性
トナーの持つ本質的な問題は依然として残っていた。
この様な磁性トナーを用いた一成分現像法の本質的な問
題を解決するために、磁性材料を用いない一成分現像法
が提案されている。例えば、特公昭60−45270号
、同59−228271号、同62−19884号、同
62−89975号及び電−子写真学会誌第26巻第2
号107〜114ページに記載の非磁性−成分非接触現
像法である。
これらの方法によると、トナーは磁性材を含有しないた
め、鮮明かつ透明なカラートナーが得られ、高湿下でも
比較的安定に高い画質が得られることが分った。
しかし、これらの現像方法によると、トナーはトナー担
持体および/またはトナー薄層化部材へのトナー汚染に
より摩擦帯電が不安定になり、良好な画像が得られ難い
ことが判明した。また、この傾向は、高湿下及び低湿下
になると著しくなることも判明した。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、高湿下及び低湿下でも良好な画像を、
長期にわたり得ることが可能な、非磁性−成分非接触現
像方式の静電荷像現像方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、そのような静電荷像現像方法に用
いられる静電荷像現像装置を提供することにある。
[発明の構成] 本発明者らは、非磁性−成分非接触現像方法における、
画質に及ぼすトナー材料の影響について鋭意検討を重ね
た結果、粒子表面に導電性金属酸化物微粒子を含有する
非磁性トナーを用いることにより、上述の非磁性−成分
非接触現像方法の問題点を解決し得ることを見出だし、
本発明をなすに至った。
即ち、本発明は、磁気作用を用いることなく静電荷像現
像用粉体トナーを搬送してトナー担持ローラに供給し、
トナー薄層化部材により前記トナー担持ローラ上に前記
トナーの薄層を形成し、前記トナー担持ローラと一定の
空隙を隔てて対抗する静電潜像に前記トナーの薄層から
トナーを飛翔させて前記静電潜像を現像する方法であっ
て、前記トナーは、粉体粒子表面に導電性金属酸化物微
粒子を含有し、かつ660〜11.0pFの静電容量を
有することを特徴とする静電荷像現像方法を提供するも
のである。
本発明の静電荷像現像方法に用いる静電荷像現像用粉体
トナーに含まれる導電性金属酸化物微粒子としては、ト
ナーの表面に担持されることにより、トナーの静電容量
が6.0〜11.0pF(ピコファラッド)になるもの
であるならば、特に制限はされない。通常、銅、アルミ
ニウム、スズ、亜鉛、鉄等の金属の酸化物で、0.01
〜2.0μmの粒径のものを用いることが出来る。
トナーへの導電性金属酸化物微粒子の添加量は、トナー
に対して0.05〜2,0重量%が好ましい。0.05
重量%未満では、本発明の効果が発現せず、一方、2.
0重量%を越えると、特に高湿下では金属酸化物により
吸湿率が増加することとあいまって、静電容量が大きく
なり過ぎ、特に高湿下で画像が不安定になる傾向となる
ばかりでなく、経済的にも不利である。
導電性金属酸化物は、1種のみを単独で用いてもよいが
、2種以上を併用してもよい。
本発明に用いるトナーの静電容量は、6、O〜11.0
pFである。6.0pFより小さいと画像濃度が低くな
り、11.0pFを越えると特に高湿下で画像が不安定
となり、好ましくない。
なお、静電容量は、錠剤成型器により10kg/cm2
でプレスして得た直径10mm、厚さ1mmのトナー試
料を、モデル4194Aインピーダンス/ゲイン・フェ
ーズアナライザー(横河ヒューレットパッカード社製)
により、20℃、60%RHの恒温恒湿室中で試料を厚
さ方向に測定することにより得たものである。
本発明の方法に用いるトナーに含まれる結着剤について
は、特に°制限されないが、以下の樹脂が好ましく用い
られる。
ポリスチレン系;スチレンとアクリル酸エステル、アク
リルニトリル、マレイン酸またはマレイン酸エステル等
との共重合体系:ポリアクリル酸エステル系;ポリメタ
クリル酸エステル系;ポリエステル系、;ポリアミド系
;ポリウレタン系;ポリ酢酸ビニル系;ポリ塩化ビニル
ミ系;ポリビニルブチラール系:エポキシ系;フェノー
ル系;脂肪族または脂環式炭化水素系−ロジン系;テル
ペン系;石油系;パラフィン系等である。これらは、単
独または混合して用いることが出来る。これらの中で、
特にポリスチレン系、スチレン/アクリル酸エステル系
、スチレン/メタクリル酸エステル系およびポリニスデ
ル系の樹脂が、現像性および耐久性の点て好ましい。
本発明に係るトナーには、6.0〜11.0pFの静電
容量を確保出来るならば、必要に応じて、着色剤、電荷
制御剤、オフセット防止剤等の各種添加剤を、粒子内部
に、または外部に添加して用いることが出来る。
着色剤としては、亜鉛黄、黄色酸化鉄、ファストエロー
、ジスアゾエロー、べんがら、ウォッチヤシレッドCa
塩、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニン、キ
ナクリドンレッド、チタンホワイト、カーボンブラック
のような各種顔料の中から、目的に応じて色相および耐
性の面から適宜選択することが出来る。着色剤の使用量
は、トナーに対して0〜20%程度である。
電荷制御剤としては、例えば、アジン系のニグロシン誘
導体、第4級アンモニウム塩化合物、具体的にはニグロ
シンベースEX、ボントロンN−01、N−07,P−
51(商品名、オリエント化学社製) 、TP−302
(商品名、保土谷化学社製)等の正電荷制御剤;含金属
アゾ系染料または非色素系の金属錯体のような電子受容
性有機錯体、塩素化パラフィン、塩素化ポリエステル、
銅フタロシアニン誘導体、具体的にはボントロンE−8
2,E−84,5−34(商品名、オリエント化学社製
)、カヤセットブラックT−2,カヤチャージN−1(
商品名、日本化薬社製)、スビロンブラックTRH(商
品名、採土ケ谷化学社製)等の負電荷制御剤を用いるこ
とが出来る。これら電荷制御剤の使用量は、トナーに対
して通常0.1〜5重量%である。
オフセット防止剤としては、例えば環球法による軟化点
が70〜170℃のポリオレフィン系。
アミド系、エステル系等のワックスを用いることが出来
る。それらの例としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、二塩基酸ビスアミド、カルナウバワックス等が挙げ
られる。これ”らは単独で用いることも、併用するqと
も可能である。オフセット防止剤の添加量は、1〜7重
量%が好ましい。
更に、本発明に係るトナーには、必要に応じて、疎水性
シリカのような流動性向上剤ニステアリン酸亜鉛に代表
される高級脂肪酸金属塩、フ・ソ素系高分子量体の微粉
末のようなりリーニング性向上剤−酸化セリウム、チタ
ン酸ストロンチウムのような感光体表面研磨剤−二硫化
モリブデン、酸化銅、ポリメタクリル酸メチル等の微粉
末のような現像性・転写性調整剤等の機能性剤を粒子表
面に添加することも可能である。これら機能性剤の添加
量は、トナーに対して0.1〜3重量%が好ましい。
本発明のトナーを用いて負である静電荷像を現像する場
合には、疎水性シリカとしては、特に正帯電性のシリカ
が好ましく用いられる。負帯電性のシリカを用いる場合
には、少量用いるときには連続コピーでカブリが増大し
、多量用いるときには初期において画像濃度が低い。好
ましく用いられる疎水性シリカとしては、次の一般式で
示されるシラン化合物で表面処理したシリカ微粉末であ
る。
一般式 %式% (式中、Xはアルコキシ基又は塩素原子、Yは1〜3級
のアミノ基を有する有機基、mおよびnは1〜3の整数
であり、その合計は4である。)前記−能代のシラン化
合物で処理した正帯電性疎水性シリカは、特公昭53−
22447号明細書等を参考にして、当業者が容易に合
成することが出来る。なお、前記−能代で示される化合
物の具体例として次のものを挙げることが出来る。
H2NCH2CH2NHCH2CH。
H2NC0NHCH2CH2CH2: H2NCH2CH2CH2S i  (QIH2NCH
2CH2NHCH2CH。
H2NCH2CH2CH2S i  (01H2NCH
2CH2NHCH2CM。
H,C2OCOCH2CH2NHC] 。H5C2OCOCH2CH2NHC:H6C2OCO
CH2CH2NHC; NH2C6[4S i  (OCH3) 3C4H9N
HCH2CH2CH2S CH3 :CH2S i  (OCH3) 2 S i  (OC2Hs ) 3 CH2CH3)3 ! CH2S j  (OCH3) 3CH3)3 ! NHCH2CH2CH2S i  (OCH3)3
H2CH2CH2S i  (OCH3)3H2C)(
2NHCH2CH2CH2S i  (OCH3)3H
2CH2NHCH2CH2NHCHz CH2NHCH
2CH2CH2Si(OCH3) 3i  (OCH3
) 3 本発明の方法に用いられるトナーは、熱ロール。
ニーダ、エクストルーダ等の熱溶融混線機により、前述
したトナー構成材料をよく溶融混練した後、機械的に粉
砕し、分級した後、導電性金属酸化物微粒子を添加する
ことにより製造することが出来る。
なお、導電性金属酸化物微粒子および前述の各種機能性
剤をトナー粒子表面に添加するには、公知の混合機、例
えばV型混合機、タープラミキサ−等の回転容器型混合
機やリボン型、スクリュウ型1回転刃型、その他の固定
容器型混合機を適宜用いることが出来る。
また、各種成分の混合は、−度に全部を混合しても、ト
ナーの性状を考慮して順序室てて混合してもよい。
更に、本発明は、トナー担持ローラと、このトナー担持
ローラに磁気作用を用いることなく静電荷像現像用粉体
トナーを搬送供給する供給ローラと、前記トナー担持ロ
ーラ上にトナーの薄層を形成するためのトナー薄層化部
材と、前記トナふ担持ローラと一定の空隙を隔てて対向
し、前記トナーの薄層から飛翔する前記トナーにより現
像される静電潜像を保持する像保持部材とからなる静電
荷像現像装置であって、前記トナーとして、粉体粒子表
面に導電性金属酸化物微粒子を含有し、かつ6.0〜1
1.0pFの静電容量を有するものを用いることを特徴
とする静電荷像現像装置を提供するものである。
本発明の静電荷像現像装置によると、トナーはまず、供
給ローラにより、磁気作用を用いることなくトナー担持
ローラに搬送供給される。供給ローラは、通常、2〜1
5度の硬度のネオプレンゴム発泡体からなる。硬度が2
度未満では供給ローラが変形してしまい、15度を越え
るとトルクが大きくなりすぎ、画像の耐久性が悪くなる
。トナー担持ローラと供給ローラとは同方向に回転する
が、その周速比は、1:0.2〜2,0、通常は1:0
.5である。これより供給ローラの周速が遅いと、画像
濃度が低くなり、速いとトルクが大き過ぎて現像システ
ムに合わない。
トナー担持ローラに供給されたトナーは、トナー薄層化
部材(コーティングブレード)によってトナー担持ロー
ラ上に一定の厚さに薄層化される。
コーティングブレードは、通常、ステンレス板からなり
、その先端から0.1〜2mmの部分においてトナー担
持ローラに押付けられている。その圧力は、通常40〜
120 g / c mである。トナー薄層形成の際の
トナーとコーティングブレードとの摩擦により、トナー
は帯電する。コーティングブレードによってトナー担持
ローラ上に形成されるトナー薄層の厚さは、5〜80μ
m1好ましくは10〜40μmである。トナー薄層の厚
さが5μm未満では画像濃度が低 くなり、80μmを越えるとトナー消費量が増大して経
済的でな(、またトナーの飛散、カブリが生ずる。
トナー担持ローラは、通常、低抵抗金属からなり、例え
ばA、+7SSUS、導電性ゴムローラー等であり、そ
の表面は、200〜1000#の研磨材によりサンドブ
ラスト処理されている。研磨材の粒度が200#より粗
い場合には、トナー薄層の層厚が厚くなり過ぎ、100
0#を越えると薄くなり過ぎ、前述の問題が生ずる。な
お、トナー担持ローラの表面は、無電解ニッケルメッキ
が施されている。
トナー担持ローラと一定の空隙を隔てて対向して、静電
潜像を保持する像保持部材(感光体)が設けられている
。トナー担持ローラおよびコーティングブレードには−
100〜−300V、通常は一200Vの直流電圧と、
2〜4KHz、1〜3KVの交流電圧とが重畳して印加
されており、感光体の表面電位は500〜100OVと
されている。トナー担持ローラ上において帯電したトナ
ーは、トナー担持ローラと感光体との間の空隙を飛翔し
て、静電潜像に付着し、静電潜像を現像する。トナー担
持ローラに印加される直流電圧が一300vより低い場
合、交流電圧がIKVより低い場合、周波数が2KH2
より低い場合には、いずれもトナーが飛翔せず、画像不
良となり易い。
一方、トナー担持ローラに印加される直流電圧が一10
0Vより高い場合、交流電圧が3KVより高い場合、周
波数が4KHzより高い場合には、いずれもリーク画像
が生じ易い。
トナー担持ローラと感光体との間の空隙は、200〜4
00μmであるのが好ましく、より好ましくは250〜
330μmである。200μm未満では、リーク画像が
発生し易くなり、330μmを越えると、トナーが飛翔
しにくくなり、画像不良となり易い。
感光体とトナー担持ローラとは、反対方向に回転し、そ
の周速比は、1:0.5〜3.01通常は1:1.2で
ある。これよりトナー担持ローラの周速が遅いと、画像
濃度が低くなり、速いとトナー消費量が増大して経済的
でなく、またトナーの飛散、カブリが生ずる。
(作用) 本発明の方法に用いられるトナーにおける導電性金属酸
化物微粒子の作用機構については、未だ完全には明らか
にされていないが、恐らく次のようなものと推定される
。即ち、本発明におけるような非磁性−成分非接触現像
法においては、現像時にトナー担持ローラ上のトナーす
べてが感光体へ移行するわけではないので、トナー担持
ローラ上に残ったトナーには、長時間にわたってコーテ
ィングブレードとの摩擦帯電が加重されることになる。
その結果、トナー帯電量が上昇し、画像濃度が低くなる
。これに対し、本発明で用いるトナーのように、粒子表
面に導電性金属酸化物微粒子が存在する場合には、蓄積
された電荷は導電性金属酸化物微粒子を伝わってリーク
するため、長期にわたってトナーの電気特性が安定する
ものと考えられる。
(実施例) 以下、本発明に係る静電荷像現像装置について、図面を
参照して、具体的に説明する。
第1図は、本発明の一実施例に係る電子複写機を示す概
略図である。複写機本体1の略中央部には、像保持部材
としての感光体2が、矢印方法に回転可能に設けられて
いる。この感光体2の周囲には、その回転方向に沿って
順次、帯電器3、結像レンズアレイ4、現像装置5、転
写帯電器6、クリーナ7、および除電器8が順次配列さ
れている。また、本体1の上部には、原稿′を露光する
光学系9が設けられており、本体1の下部には、給紙カ
セット10が装置されている。この給紙カセット10か
ら用紙が供給され、この用紙は、搬送路11に沿って搬
送されるようになっている。搬送路11には、用紙の搬
送方向に沿って、レジストローラ12、定着器13、お
よび排紙ローラ14が配設されている。なお、15は排
紙トレイであり、16は原稿台である。
上述した複写装装置における複写プロセスは、次の通り
である。まず、光学系9により、原稿台16上の原稿に
光が照射され、その反射光は、結像レンズアレイ4を介
して感光体2に結像され、感光体2上に静電潜像が形成
される。この静電潜像に、現像装置5から供給されたト
ナーが付着し、静電潜像が顕像化される。一方、給紙カ
セット10から供給された用紙は、感光体2と転写帯電
器6との間に送られ、感光体2上の顕像が用紙に転写さ
れる。その後、用紙は、搬送路11に沿って定着器13
へと搬送され、ここで定着された後、排紙ローラ14を
介して排紙トレイ15上に排出される。
次に、上述の複写装置における現像′装置5について詳
述する。現像装置5は、第2図に示すように、現像ユニ
ット21を備えており、この現像ユニット21の内部に
は、現像剤として非磁性−成分トナー22が収容されて
いるとともに、ミキサー23、トナー供給ローラ24お
よびトナー担持ローラ25が配設されている。トナー担
持ローラ25は、200〜400μmの空隙を介して感
光体2に対向しており、図示しない駆動手段により、感
光体2の1〜3倍の周速で変速則回転可能となっている
。また、現像ユニット21内には、その上端がホルダ2
6により導通状態で保持され、下端近傍がトナー担持ロ
ーラ25に当接する、トナー薄層化部材としてのコーテ
ィングブレード27が設けられている。更に、トナー担
持ローラ25の下側には、回収ブレード28が当接され
ている。
現像に際しては、トナーは、供給ローラ24の回転によ
り担持ローラ25に供給され、コーティングブレード2
7によって薄層化されるとともに、摩擦帯電される。ト
ナー担持ローラ25上において帯電したトナーは、トナ
ー担持ローラ25と感光体2との間の空隙を飛翔して、
静電潜像に付着し、静電潜像を現像する。トナー担持ロ
ーラ25上に残留したトナーは、回収ブレード28によ
って現像ユニット内に回収される。
以下、本発明に用いられるトナーの製造例を示す。
製造例1゜ 下記組成の混合物を得た。
スチレン/メタクリル酸ブチル/メタクリル酸N、N−
ジメチルエチルエステル共重合体(重量比−65/34
/1.My−131,000;Mn −11,000) ・・・90部 カーボンブラック ラーベン1250 (コロンビアカ
ーボン社製) ・・・3部 ニグロシン系染料 ボントロン N−01・・・3部 ポリプロピレン ビスコール660P (三洋化成社製
) ・・・4部 上記混合物を予備分散した後、二軸混練機PCM−30
(池貝鉄工社製)で溶融混練した。
次いで、混練物を圧延冷却した後、ハンマミルで粗粉砕
し、ラボジェット(日本ニュ〜マチック社製)で微粉砕
した。これをジグザグ分級機(アルピネ社製)で分級し
、平均粒径1o、3μmのトナーを得た。これに酸化銅
(粒径061μm)をトナーに対し1.2重量%添加し
て静電容量7.93pFのトナーを得た。
製造例2゜ ニグロシン系染料の代わりに四級環系電荷制御剤TP−
302を用いたことを除いて、製造例1と同様にして、
平均粒径9.5μmのトナーを得た。このトナーに酸化
スズ(粒径0.1μm)をトナーに対し0,9重量%添
加して静電容量7.64pFのトナーを得た。
製造例3゜ 下記組成の混合物を得た。
スチレン/メタクリル酸ブチル共重合体(重量比−65
/35.My−150,000;Mn −7,900) ・・・87部 カーボンブラック モーガルL(キャボット社製) ・・・5部 ニグロシン系染料 ボントロン N−07・・・2部 四級環系電荷制御剤P−51 ・・・2部 ポリプロピレン ビスコール550P (三菱化成社製
) ・・・2部 ポリエチレン ハイワックス1140H(三井石油化学
社製) 上記混合物を製造例1と同様にしてトナー化して、平均
粒径10.4μmのトナーを得た。このトナーにアルミ
ナ(粒径0.2μm)をトナーに対し066重量%添加
して静電容量6.98pFのトナーを得た。
製造例4゜ 下記組成の混合物を得た。
スチレン/アクリル酸ブチル/メタクリル酸N、N−ジ
エチルエチル共重合体(重量比−79/20/1.Mw
 −110,000;Mn =10.000) ・・・89部 カーボンブラック#44(三菱化成社製)・・・2部 四級環系電荷制御剤TP−302 ・・・3部 ポリプロピレン ビスコール550P ・・・2部 カルナウバワックス(野田ワックス社製)上記混合物を
製造例1と同様にしてトナー化して、平均粒径10.1
μmのトナーを得た。このトナーに酸化スズ(粒径0.
1μm)をトナーに対し0,6重量%添加して静電容量
7.62pFのトナーを得た。
製造例5゜ ニグロシン系染料ボントロンN−01の代わりにスビロ
ンブラックTRHを用いたことを除いて、製造例1と同
様にして、平均粒径10.2μmのトナーを得た。この
トナーにアルミナ(粒径0.1μm)をトナーに対し0
.6重量%添加して静電容量7.939Fのトナーを得
た。
比較製造例1〜3 製造例1〜3において、金属酸化物微粒子を添加しない
ものについて、静電容量を測定したところ、それぞれ4
.76pF、4.52pF、および5.619Fであっ
た。
以下は、上記製造例で得たトナーの性能を評価する試験
例である。
試験例 各トナーを、現像装置を第2図に示すように改造した複
写機BD−3110(東芝社製)に用いて、1万枚の複
写を行なうランニングテストを行なった。その結果を下
記表に示す。なお、正帯電性トナーの場合には、トナー
として正帯電性シリカRA−200H(日本アエロジル
社製)を0.3重量%外部添加したものを用い、感光体
として負帯電性の有機感光体を用いた。また、賃借。
電性トナーの場合には、トナーとして負帯電性シリカR
−972(日本アエロジル社製)を0.3重量%外部添
加したものを用い、感光体として正帯電性Se/Te感
光体を用いた。
下記表から、本発明の方法によると、高湿下及び低湿下
でも良好な画像が、長期にわたり安定して得られ、従来
のトナーを用いた従来の方法に比べ優れていることがわ
かる。
なお、表中、「環境」とは、ランニングテスト場所の温
度および相対湿度を示し、「ラン」とは、1万枚のコピ
ー後を示し、「カブリ」とは、非画像部と白紙との反射
率の差を示す。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によると、非磁性−成分非
接触現像方式を用いて、高湿下及び低湿下でも良好な画
像を、長期にわたり安定して得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に係る複写機を概略的に示
す図、第2図は、第1図の複写機における現像装置の構
成を示す図である。 1・・・複写機本体、2・・・感光体、5・・・現像装
置、24・・・トナー供給ローラ、25・・・トナー担
持ローラ、27・・・コーティングブレード。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)静電荷像現像用トナーを搬送する工程と、このト
    ナー搬送工程により搬送されてきたトナーを薄層化する
    工程と、このトナー薄層化工程により形成されたトナー
    層の層厚よりも大きい一定空隙を隔てて前記トナー層と
    静電潜像とを対向させる工程と、この対向工程により対
    向し合う前記トナー層と静電潜像との間でトナーを飛翔
    させ静電潜像を現像する工程とからなり、前記トナーは
    、粉体粒子表面に導電性金属酸化物微粒子を含有し、か
    つ6.0〜11.0pFの静電容量を有することを特徴
    とする静電荷像現像方法。
  2. (2)前記トナー100重量部に対し0.05〜1重量
    部の正帯電性シリカ微粉末を混合したことを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の静電荷像現像方法。
  3. (3)前記トナーの薄層の厚さは、5〜80μmである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の静電荷像
    現像方法。
  4. (4)粉体粒子表面に導電性金属酸化物微粒子を含有し
    、かつ6.0〜11.0pFの静電容量を有するトナー
    を含む筐体と、この筐体から一部露出して設けられ前記
    トナーを搬送するトナー担持部材と、このトナー担持部
    材に接触して設けられ前記トナーを薄層化するトナー薄
    層化部材と、前記トナー担持部材により形成されたトナ
    ー層の層厚よりも大きい一定の空隙を隔てて前記トナー
    担持部材に対向配置され、静電潜像を保持する静電潜像
    保持部材と、前記トナー担持部材と前記静電潜像保持部
    材との間の一定の空隙の中でトナーを飛翔させる手段と
    を具備する静電荷像現像装置。
  5. (5)前記トナー担持部材と前記静電潜像保持部材との
    間の空隙は、200〜400μmであることを特徴とす
    る特許請求の範囲第4項記載の静電荷像現像装置。
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