JPH01111588A - スクータ型自動二，三輪車の足載部構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、操向軸筒とシート装着部との間に低床の足載
板を装着したスクータ型自動二、三輪車の足載部構造に
関し、特に走行中に足載板とこれの下方を覆うアンダー
カウルとの間に泥水、土砂等が侵入するのを抑制できる
ようにしたアンダーカウルの形状の改良に関する。

〔従来の技術〕

従来からスクータ型自動二、三輪車では、車体フレーム
の操向軸筒とシート装着部の間の部分を下方に屈曲させ
て足載板支持部を形成し、該支持部の上側に足載板を装
着するとともに、該足載板の上端から操向軸筒にかけて
後側レッグシールドを装着して低床の足載部を形成して
いる。また、例えば外観向上のため、あるいは車両後方
への空気導入通路を構成するために、上記足載板支持部
の下側に、アンダーカウルを配設し、さらに上記操向軸
筒に固定されたインナフェンダの下端を上記アンダーカ
ウルの前端と重なるように延長した例もある（例えば特
願昭６２−５０９６６号参照）。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで最近の自動二、三輪車では、不整地をスポーツ
走行できるような不整地走破性の高い機種も要請されて
おり、スクータ型自動二、三輪車においても不整地走破
性を向上させた機種が望まれる。しかしながら、上記従
来のスクータ型自動二、三輪車は、このような不整地走
行を目的としていないからそのままでは各種の問題が生
じる。

例えば、上述のようなアンダーカウルを設けた場合は、
このアンダーカウルと足載板との間に土砂。

泥水等が侵入し、該部分に溜まり易いという問題がある
。なお、上述のアンダーカウルの前端部にインナフェン
ダの下方延長部を重ねた場合においても、該重合部分に
隙間ができることは避けられず、しかも該隙間が路面に
近い低い部分に位置しているることから、上記土砂１泥
水等の侵入の問題は完全には回避できない。

本発明は、上記従来の状況に鑑み、足載板とアンダーカ
ウルとの間に土砂等が侵入するのを略完全に防止できる
スクータ型自動二、三輪車の足載部構造を提供すること
を目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、操向軸筒とシート装着部との間に形成された
足載板支持部の上側に足載板を、下側にアンダーカウル
を配設するとともに、該足載板支持部から操向軸筒にか
けて後側レッグシールドを配設したスクータ型自動二、
三輪車の足載部構造において、上記アンダーカウルを、
足載板の下方を覆うアンダーカバー部と、後側レッグシ
ールドの少なくとも下部の前側部分を覆うフロントカバ
ー部とを一体形成してなるものとしたことを特徴として
いる。

〔作用〕

本発明にかかるスクータ型自動二、三輪車の足載部構造
によれば、アンダーカウルを、アンダーカバー部と、フ
ロントカバー部とを一体形成して構成したので、足載板
の下方及びレッグシールドの下部前方は隙間なく連続的
に覆われており、従って該部分に泥水等の侵入する隙間
はないから、土砂等が足載板の下方部分に侵入すること
はほとんどない。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図について説明する。

第１図ないし第５図は本発明の一実施例によるスクータ
型自動二輪車の足載部構造を説明するための図である。

図において、１はスクータ型自動二輪車であり、これの
車体フレーム２の前端には操向軸筒３が固着されており
、該操向軸筒３により左、右フォーク４ａの上端に固着
された操向軸４ｂが軸支されている。上記左、右フォー
ク４ａ間には、大径でかつ幅広のタイヤ５ａが装着され
た前輪５が車軸６で回転自在に軸支されており、上記操
向軸４ｂの上端には操向ハンドル７が固着されている。

また、上記操向軸筒３の前側は、前側レッグシールド８
ａで覆われており、該レッグシールド８ａの下端には前
フエンダ部８ｂが一体形成されている。

この前フェンダ部８ｂ内にはインナフェンダ１８が配設
されており、これは操向軸筒３の下端に固定され、前輪
５の上方を覆っている。

また、上記車体フレーム２の後部上方にはシート１１が
搭載されており、該シー）１１の下方部分はりャカバー
１２で囲まれている。上記リヤカバー１２の下方には、
エンジン１３ａと伝動ケース１３ｂとを一体化したエン
ジンユニット１３が配置されており、該伝動ケース１３
ｂの後端部には上記前輪５と同程度の大径２幅広タイヤ
１４ａを装着した後輪１４が車軸１５で軸支されている
。

また、上記エンジンユニット１３の前端部は、上記車体
フレーム２の略中央下部にリンク１６を介して枢支され
ている。

上記車体フレーム２は、メインパイプ９と左。

右一対のサイドパイプ１０とから構成されている。

このメインパイプ９は上記操向軸筒３から後方斜め下方
に延びる前立ち上がり部９ａと、これの下端から略水平
に後方に延びるメイン支持部９ｂとからなる。また上記
左、右のサイドパイプ１０は、上記メインパイプ９のメ
イン支持部９ｂの左、右側方に同一高さで位置するサイ
ド支持部１０ａと、これに続いて後方斜め上方に延びる
後立ち上がり部１０ｂと、さらにこれに続いて後方斜め
上方に延びるシートレール部１０ｃからなる。そしてこ
のサイドパイプ１０のサイド支持部１０ａの前部は、上
方に屈曲され、メインバイブ９に溶接固着されている。

また、このサイド支持部１０ａ外側には足載板支持プレ
ート２１が配設され、該サイド支持部１０ａに溶接固定
されている。

そして上記足載板支持プレート２１の上側には足載板２
２が配設され、取付ボルト２３で固定されている。該足
載板２２の後端部は上記リヤカバー１２の前部と接合さ
れており、前端部は後側レッグシールド２４の下端部と
接合されている。この後側レッグシールド２４は、上記
車体フレーム２の前立ち上がり部９ａ及び操向軸筒３の
後側を覆っている。

また、上記足載板支持部９ｂ、１０ａの下側にはアンダ
ーカウル２５が配設されている。このアンダーカウル２
５は上記足載板２２の下方を覆うアンダーカバー部２６
と、上記後側レッグシールド２４の下部前方を覆うフロ
ントカバー部２７とを樹脂により一体成形してなる。上
記アンダーカバー部２６は横断面でみて皿状のもので、
その後端部２６ａは開口し、また底壁２６ｂの左、右に
は、後方はど低くなるよう傾斜した溝部２６ｃが凹設さ
れている。またこのアンダーカバー部２６の左、右側壁
部２６ｄは上記支持プレート２１を囲むように上方に延
長され、延長端部は足載板２２の下方に折り曲げ形成さ
れた左、右側縁部２２ａ内に挿入されている。さらにこ
の左、右側壁部２６ｄは上記支持プレート２１に取付ボ
ルト２日で固定されており、このようにして上記足載板
２２とアンダーカバー部２６とで横断面箱状をなしてい
る。なお、２６ｅはブレーキケーブル等の配索用凹部で
ある。

また、上記フロントカバー部２７の中央部２７ａは前端
５との干渉をさけるため後方に凹設されており、この中
央部２７ａの上縁部は上記インナフェンダ１日の下方延
長部１８’ａと重ねられ、また左、右側縁部２７ｂは上
記足載板２２の傾斜足載部２２ｂの側縁部２２ｃ内に挿
入されている。

次に本実施例の作用効果について説明する。

本実施例のように低床の足載部を有し、しかも不整地走
行の機会が多いスクータ型自動二輪車において、足載板
支持部の下側にアンダーカウルを配設した場合、仮にア
ンダーカウルの前部にインナフェンダの下方延長部を重
ねるようにしても、この重合部が低い位置にあることか
ら、ここからアンダーカウルと足載板との間に土砂、泥
水等が侵入する懸念がある。しかし本実施例では、アン
ダーカウル２５を、アンダーカバー部２６と、フロント
カバー部２７とを一体成形した構造のものとしたので、
該足載部の前側は隙間な（連続して覆われており１、従
来のような泥水等が足載板とアンダーカウルとの間に侵
入する問題はほとんどない。なお、本実施例においても
、アンダーカウル２５のフロントカバー部２７の上端は
インナフェンダ１８の後端部１８ａと重ねられているが
、該重合部はフロントカバー部２７の分だけ上方に位置
しており、従って該重合部の隙間からの侵入は大幅に抑
制される。

また、本実施例では、アンダーカウル２５のアンダーカ
バー部２６に後方下方に傾斜する溝部２６ｃを形成した
ので、仮に上記重合部等から泥水等が侵入しても該傾斜
部を通って外方に排出され、内部に溜まることはほとん
どない。

なお、上記実施例では、フロントカバー部２７の中央部
２７ａが左、右側縁部２７ｂより低くなっていたが、こ
の中央部２７ａを左、右側縁部２７ｂ付近まで上方に延
長して後側レッグシールド２４の前方を中程まで覆うよ
うにしてもよく、このようにすれば泥水等の侵入をさら
に確実に防止できる。

また、上記実施例は、スクータ型自動二輪車の場合であ
ったが、本発明はスクータ型自動三輪車の足載部にも勿
論適用できる。

〔発明の効果〕

以上のように、本発明に係るスクータ型自動二。

三輪車の足載部構造によれば、足載板の下方から後側レ
ッグシールドの少なくとも下部前方を連続して覆うよう
に一体形成したアンダーカウルを装着したので、足載板
とアンダーカウルとの間に土砂等が侵入するのを防止で
きる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図は本発明の一実施例によるスクータ
型自動二輪車の足載部構造を説明するための図であり、
第１図はその断面側面図、第２図はその側面図、第３図
は第２図の■−■線断面図、第４図はアンダーカウルの
平面図、第５図は該実施例構造が採用されたスクータ型
自動二輪車の側面図である。 図において、１はスクータ型自動二輪車、２は車体フレ
ーム、３は操向軸筒、９ｂ、１０ａはメイン支持部、サ
イド支持部（足載板支持部）、１０Ｃはシートレール部
（シート装着部）、２２は足載板、２４は後側レッグシ
ールド、２５はアンダーカウル、２６はアンダーカバー
部、２７はフロントカバー部である。 特許出願人　ヤマハ発動機株式会社 代理人　　　　弁理士　下車　努 第３図 第４図 ２日

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）車体フレームの操向軸筒とシート装着部との間に
   足載板支持部を下方に屈曲形成し、該足載板支持部の上
   側に足載板を、下側にアンダーカウルをそれぞれ配置す
   るとともに、上記足載板支持部から上記操向軸筒にかけ
   て後側レッグシールドで覆ったスクータ型自動二、三輪
   車の足載部構造において、上記アンダーカウルを、上記
   足載板支持部の下側を覆うアンダーカバー部と、上記後
   側レッグシールドの少なくとも下部の前側部分を覆うフ
   ロントカバー部とを一体形成してなるものとしたことを
   特徴とするスクータ型自動二、三輪車の足載部構造。