JPH01108143A - β−TCP焼結体およびその製造方法 - Google Patents

β−TCP焼結体およびその製造方法

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JPH01108143A
JPH01108143A JP62264195A JP26419587A JPH01108143A JP H01108143 A JPH01108143 A JP H01108143A JP 62264195 A JP62264195 A JP 62264195A JP 26419587 A JP26419587 A JP 26419587A JP H01108143 A JPH01108143 A JP H01108143A
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JP
Japan
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tcp
slurry
sintered body
artificial
beta
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Application number
JP62264195A
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English (en)
Inventor
Koji Hakamazuka
康治 袴塚
Hiroyuki Irie
洋之 入江
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、人工骨材料や人工歯根として有用なβ−TC
P焼結体およびその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
近年、人工骨等のインブラントの研究が盛んに行なわれ
ている。特に骨との親和性に優れ、しかも機械的強度が
高く、従って長期にわたって使用可能な人工骨を実現し
得る材料の研究が活発に行なわれている。その中の代表
的な材料の一つにβ−TCP焼結体がある。この焼結体
の原料となるβ−TCPは骨の無機質の構成要素に近く
、吸収性があるため、骨置換速度の速い材料として知ら
れている。しかし、このβ−TCPのみからなる純粋な
β−TCP焼結体は、骨材料として用いるには機械的強
度がやや低く、インブラント後に骨折してしまうおそれ
がある。そこでβ−TCP粉末にA1203.MgO,
5i02.ZrO2等の添加剤および他の補強材を混合
することによってβ−TCPの機械的強度の向上および
焼結性の改善をはかったものが提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記の添加剤および補強材自体は生体親
和性(結合性)を有していない。従ってβ−TCP粉末
に添加剤や補強材を混ぜると、当然ながら焼結体全体と
しての生体親和性が低下してしまう。
高強度なβ−TCP焼結体を得るためには、素材ができ
るだけ粒子の細かい微粉末であることが望ましく、しか
も他のリン酸化合物が少ない程、粒成長が起きにくい。
しかし従来より製造されている湿式法により合成された
β−TCP粉末は、比較的高純度ではあるが、沈澱生成
温度、溶液濃度、PH,熟成時間等の調整が難しく、こ
れらの制御が不十分であると、第2相としてHAP。
Ca2 P207.CaO等が共存してしまう。この不
純物が原因となって焼結の際に粒成長等を引き起し、機
械的強度が低下する。またスリップキャスト法でβ−T
CPの成形体を得ようとするとき、キャスティング後、
十分乾燥しないで焼結すると焼成時に水分蒸発時の収縮
が歪となって現われ、急激に蒸発した場合には表面に傷
が形成される。この表面傷が曲げ強度を劣化させる一因
となる場合もある。
そこで本発明は、機械的強度が高く、これまで機械的強
度が不足であったために使用できなかった部位への使用
を可能とし、かつ生体親和性も良く、十分に生体の骨と
して置換可能なβ−TCP焼結体およびその製造方法を
提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記問題点を解決し目的を達成するために、次
のような手段を講じた。すなわち、メカノケミカル法で
合成されたリン酸3カルシウムを、750℃で10時間
焼成して粉砕し、Ca / P比が1,5で粒子径が0
.5p以下の微粉末とした後、10%ポリアクリル酸ア
ンモニウム塩水溶液を加えてスラリー化したものを所定
形状の型に流し込み、1日以上室温で乾燥させた後、1
時間に100℃の割合で昇温し、1000〜1130℃
で1時間焼結し、平均粒径が0.5IER〜2pの均一
な粒径を持つ粒子からなり、曲げ強度が1600KI/
d以上であるβ−TCP焼結体を得るようにした。
〔作用〕
このような手段を講じたことにより、機械的強度が高く
、これまで機械的強度が不足であったために使用できな
かった部位への使用を可能とし、かつ生体親和性も良く
、十分に生体の骨として置換可能なβ−TCP焼結体を
得られる。
〔実施例〕
「β−TCP微粉末の調整」 超高純度CaCO3を0.05mol、CaHPO4・
2H20を0.1molそれぞれ秤量して、加温した純
水200gとジルコニア製ボール500gと共にジルコ
ニア製ボールミルポットに入れる。そして24時間程度
ボールミルにて粉砕ψ反応させ、そのスラリーを80℃
で乾燥させる。これをメノウ乳鉢で粉砕した後、高純度
アルミナ製箱に入れ、「100℃/時間」の速度で一次
粒子として結晶性を示す750℃まで昇温しで10時間
焼成する。そして冷却した後、取出して原料粉とする。
この粉末は高純度かつ粒子径0.5p以下の微粉末であ
る。
「焼結体の調整」 上記のように調整したβ−TCP粉末60gと、バイン
ダーとして濡れ性に優れた10%ポリアクリル酸アンモ
ニウム水溶液30IIJ!をジルコニア製ボールミルポ
ットに入れて1〜2時間ボールミルにて機械混合させる
。この機械混合によって得られたスラリーを石膏型に流
し込み、それを温度が室温、湿度が50〜60%の部屋
の中で一昼夜以上放置して乾燥させ、所定の形状(例え
ばφ6 X 60rmの円柱状)に成形する。なお上記
乾燥は、焼成時の急激な蒸発による収縮を防止し得る程
度まで行なう必要がある。成形終了後、電気炉で「10
0℃/時間」の速度で950〜1100℃の所定温度ま
で昇温し、1時間保持した後炉内放冷して焼結体を得る
「機械的強度の測定」 各焼結温度で焼結した焼結体についてJIS:R160
1に従って行なった3点曲げ強度の測定結果を下表およ
び第1図に示す。下表において■。
■項は参考までに示した学会1文献にて発表されたデー
タであり、■はM、JARCHO,R,L。
5ALSBURY、  M、  B、  THOMAS
R,H,DOREMUS   rsynthesls 
 andfabrlcatlon  of   β−1
ricalciui  phosphate(whit
locklte)ceramics  f’or  p
otensIalprosthcNc  appHca
Nons、J   、J、Ma  t。
Sc i  14 (1979)142−50に示され
ているβ−TCP焼結体のデータ、■は鳥山素弘。
用村資三、長江肇 昭和62年年度系協会年会予稿集[
β−リン酸3カルシウム焼結体の強度に対するA 12
03 、 S i 02の複合添加効果JP。
945〜946に示されているβ−TCP焼結体のデー
タである。
第1図に示すように焼結温度範囲的1000℃〜113
0℃において人工骨として使用可能な曲げ強度すなわち
1600〜/d以上という値が得られた。さらに103
0〜1130℃の範囲においては、曲げ強度180C1
/d以上という高い値が得られた。人間の骨の中で最も
強度の高い骨である緻密骨の曲げ強度は1900Kg/
cdと言われている。本実施例によるβ−TCP高強度
焼結体の曲げ強度は、条件如何によっては上記緻密骨の
曲げ強度とほぼ同じか、あるいはそれ以上となり、人工
骨として十分な強度を有している。
このように本実施例によれば、添加剤や補強材を加える
ことなしに曲げ強度を増大させることができた。また本
実施例で得た焼結体の微構造をSEM観察したところ、
粒径は均一であり、その平均粒径は各焼結温度によって
若干の幅はあるが、0.5〜2II11程度であること
が判明した。また強度の低いものの組織は異常粒成長を
していたり、または空隙ボアの多い構造をしていること
が明らかになった。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であ
るのは勿論である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、メカノケミカル法で合成されたリン酸
3カルシウムを、750℃で10時間焼成して粉砕し、
Ca / P比が1.5で粒子径が0.54以下の微粉
末とした後、10%ポリアクリル酸アンモニウム塩水溶
液を加えてスラリー化したものを所定形状の型に流し込
み、1日以上室温で乾燥させた後、1時間に100℃の
割合で昇温し、1000〜1130℃で1時間焼結し、
平均粒径が0.51U〜2pの均一な粒径を持つ粒子か
らなり、曲げ強度が1600Kg/d以上であるβ−T
CP焼結体を得るようにしたので、機械的強度が高く、
これまで機械的強度が不足であったために使用できなか
った部位への使用を可能とし、かつ生体親和性も良く、
十分に生体の骨として置換可能なβ−TCP焼結体およ
びその製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるβ−TCP焼結体の3点曲げ強度
の測定結果を示す図である。 出願人代理人  弁理士 坪井 淳

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)平均粒径が0.5μm〜2μmの均一な粒径を持
    つ粒子からなり、曲げ強度が1600kg/cm^2以
    上であることを特徴とするβ−TCP焼結体。
  2. (2)メカノケミカル法で合成されたリン酸3カルシウ
    ムを、750℃で10時間焼成して粉砕し、Ca/P比
    が1.5で粒子径が0.5μm以下の微粉末とした後、
    10%ポリアクリル酸アンモニウム塩水溶液を加えてス
    ラリー化したものを所定形状の型に流し込み、1日以上
    室温で乾燥させた後、1時間に100℃の割合で昇温し
    、1000〜1130℃で1時間焼結したことを特徴と
    するβ−TCP焼結体の製造方法。
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