JPH01105752A - 印写方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はノンインパクトの印写装置に関する。

〔従来の技術〕

近年、熱発泡性の被転写紙上に、光吸収の大きい材料で
文字や図形を印写し、光を照射することによって記録部
分のみを発泡させる印写方法が普及している。すなわち
、記録部分のみが光を多量に吸収し、温度が上昇するの
で、その部分が隆起する。盲人用の記録媒体あるいは、
壁紙、ふすま等に利用されている。

従来の転写方法を第３図に示す。同図において３１は被
転写紙の基材、３２はバインダ、３３は熱発泡性マイク
ロカプセル、３４は熱可塑性磁気インク、３５は樹脂フ
ィルム１、である。３２と３３とを合せて熱発泡層と呼
ぶ、３４と３５とを合せて熱転写フィルムと呼ぶ。

３６はサーマルヘッドである。

記録部分の隆起を十分太き（する為に、熱発泡層は厚く
、５０〜１５０μｍである。しかも熱発泡層中に粒径５
〜３０μｍのマイクロカプセルが含まれている為、表面
のざらつきは大きい。

従来は、上述の熱発泡層上に熱転写プリンタ、又はワイ
ヤートッドプリンタで文字や図形を転写していた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、前述の従来技術では、次に述べる大きな二つの
問題点を有することがわかる。

（１〉　被転写紙が特殊紙である。

すなわち、熱発泡層を塗布した紙でないと被転写紙とし
て使用できないため、たとえば官製のはがぎのような、
ユーザの好みにあわせた紙は使用できない。また、熱発
泡層の塗布工程を経て、作られる特殊紙であるため、ラ
ンニングコストモ高い。

（２）　熱発泡層の表面は凹凸が大きく、熱転写インク
届の密行性が悪い。すなわち、第３図の３７に示すよう
に転写した部分がはがれるか、場合によっては最初から
転写されない部分が生じる。

この現象は画像や文字の分解能を低下させる。

分解能の低下は印画品質または印字品質の低下をひきお
こす。

そこで本発明はこのような問題点を解決しようとするも
のであって、その目的とするところは、特殊紙以外も被
転写紙に転写でき、かつ印字品質（印画品質る含める、
以下同じ。）のよい、熱発泡性画像（文字も含める）を
得る印字方法を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の印字方法は、発泡剤を含む熱可烈性磁気インク
から成る記録媒体と、前記々録媒体の記録部分に熱エネ
ルギーを印加する手段と、前記インクに対して、磁気吸
引力を発生する手段とを有し、熱エネルギー印加の制御
により、前記インクの記録部分を磁気吸引力によって、
被転写紙上へ転写したのち、被転写紙を加熱し転写され
たインクを発泡させることを特徴とする。

〔実施例〕

最初に、転写方法の原理について簡単に説明する。

本発明の転字方法は、第１図に示す如（熱可塑性磁気イ
ンクの記録部分１３に熱エネルギーを印加する手段１１
と、該インクに磁気吸引力を発生する手段１５を育し、
熱エネルギー印加の制御により、該インクの記録部分を
磁気吸引力により被転写媒体１４へ転写させる印写方法
であり、該インクと被転写媒体が、該インクの非記録部
分１２（Ｆ　Ｍは磁気吸引ベクトルである。）において
接触しないことを特徴とする。なお図中、上記の印写方
法において、熱エネルギーを印加する手段はサーマルヘ
ッドである。

第２図に、本発明の具体的な実施例の概図を示す。熱エ
ネルギー印加手段としてサーマルヘプト２１を、磁気吸
引力発生手段として永久磁石（２６）を用いた。図に示
す如く、非記録時においては、転写フィルム２２と被転
写紙２５は接触させず、ヘッド直下において、間隔を１
００μｍに保った。転写フィルムは、厚さ６μｍのＰＰ
Ｔフィルム２３に下記の組成の熱可摂性磁気インク２４
ｔｌ−［さ１０〜１５μｍに均一にコートしたものを用
いた。

〔組成〕

１　マグネタイト微粒子　　　　３０ｗｔ％２　カルナ
ウバワックス　　　　１０ｗｔ％３　パラフィンワック
ス　　　　２０ｗｔ％４　　ＥＶＡ　　　　　　　　　
　　　５ｗｔ％５　分散剤　　　　　　　　　　　４ｗ
ｔ％６　染料　　　　　　　　　　　　１ｗｔ％７　熱
発泡性マイクロカプセル　３０ｗｔ％永久磁石は、最大
エネルギー積　１５へｉＧｏ。

のＳ　ａｍ＠石を用い、分解能１８０ＤＰＩのサーマル
ヘッドにて印加エネルギー０．５ｍＪｄｏｔで、印字し
たところ、非常に高品質な印写ができた。

被転写紙は、官製はがき、コピー用紙、ボンド紙（ベッ
ク平滑度２〜１０秒）の、３種類について実験したとこ
ろ、いずれも高品質な印写ができた。

とくに、通常の感熱転写では印字品質のよい転写は不可
能と言われているボンド紙でさえ、平滑度が非常に悪い
にもかかわらず良好な品質の転写ができた。

次に転写したインクを熱で発泡させる手段として、次の
三つの方法で行なったところ、いずれも良好な結果が得
られた。すなわち、 （１）光による加熱 （２）ポジスタを発熱体とした加熱 （３）サーマルヘッドを発熱体とした加熱である。以下
にこれらの加熱方法を具体的に述べる。

（１）光による加熱 転写部分、すなわち、第２図の永久磁石の位置より、約
の進行方向に約５ｃｍｔｌＩれた位置に、紙面から４ｃ
ｍ離して、小型のハロゲンランプを置いた。ハロゲンラ
ンプの消費電力は、３０ワツトである。

紙を静止した場合、紙の温度は約２５０°Ｃ（らいまで
上昇するが、紙が移動している場合には、１５０°Ｃ前
後の温度である。しかし、この温度で熱発泡性マイクロ
カプセルは十分発泡し、転写されたインクは盛り上がる
。

（２）ポジスタによる加熱 ポジスタは、チタン酸バリウムを主成分とした抵抗体で
ある、抵抗の温度係数は正の値を示し、所定の温度にな
ると抵抗値が急激に上昇する為、電流が減少する。すな
わち、１度に関して、自己制限作用があり一定の温度よ
り上昇しない。

適当な材料組成比のポジスタを選ぶと移動している紙面
の温度を１５０℃前後に保つことができる。

ポジスタを紙の転写面と反対の面に接触させておき、ポ
ジスタの面上で紙を移動させることにより、熱発泡性の
マイクロカプセルを発泡させることができた。

（３）サーマルヘッドによる加熱 サーマルヘッドはポジスタのように、温度に関する自己
制限作用はないが、与える電力によって発熱体の温度を
制御することができる。前述のポジスタのかわりにサー
マルヘッドを配置し、印加電圧を制御しながら発熱させ
、転写インクのマイクロカプセルを発泡させることがで
きた。

以上に述べた方法により、転写されたインク層（転写時
で１０〜１５μｍ）は４００〜５００μｍの厚さにまで
膨張した。

文字を転写した場合には、文字が盛り上がり、名刺やは
がき等の文字として、特殊な効果を出すことができた。

また、画像を転写した場合にはインクの濃度、（転写量
の大小）によって、盛り上がり方が異なる。したがって
、立体感のある画像を得ることができた。本発明ははが
きや名刺の文字や絵だけでなく家屋の内装にも応用でき
る。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明によれば、被転写紙は通常の紙
を使用できるため、被転写紙のランニングコストはＡ４
サイズでも１〜２円程度である。

一方、従来の方式、すなわち全面に熱発泡層を塗布した
被転写紙では２０円以上となるため、本発明によりコス
トは１０分の１以下となった。

さらに、従来の接触方式で、転写する場合、被転写紙の
表面粗きの影響が大きく、かなり慎重な塗工条件で熱発
泡層を塗工した被転写紙であっても、印字の部分的な“
かけ”が目立ったが、本発明の場合、ベック平滑度数秒
のボンド紙でも“かけ”のない良好な印字が得られた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の転写方法を示す図。第２図は本発明の
具体的な実施例の概図。第３図は従来の転写方法を示す
図。 １１・・・熱エネルギーの印加手段 １２・・・インクの非記録部分 １３・・・インクの記録部分 １４・・・被転写媒体 １５・・・磁気吸引力発生手段 ＦＭ・・・磁気吸引ベクトル ２１・・・サーマルヘッド ２２・・・転写フィルム ２３・・・ベースフィルム ２４・・・熱可伍性磁気インク ２５・・・被転写紙 ２６・・・永久磁石 以　　上 出願人　セイコーエプソン株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）発泡剤を含む熱可塑性磁気インクから成る記録媒体
   と、前記記録媒体の記録部分に熱エネルギーを印加する
   手段と、前記インクに対して磁気吸引力を発生する手段
   とを有し、熱エネルギー印加の制御により、前記インク
   の記録部分を磁気吸引力によって、被転写紙上へ転写し
   たのち、被転写紙を加熱し転写されたインクを発泡させ
   ることを特徴とする印写方法 ２）被転写紙の加熱手段が光であることを特徴とする特
   許請求範囲第１項記載の印写方法 ３）被転写紙の加熱手段がポジスタであることを特徴と
   する特許請求範囲第１項記載の印写方法 ４）被転写紙の加熱手段がサーマルヘッドであることを
   特徴とする特許請求範囲第１項記載の印写方法 ５）熱可塑性磁気インクに含まれる発泡剤が熱発泡性マ
   イクロカプセルであることを特徴とする特許請求範囲第
   １項記載の印写方法