JPH01104724A - 燒結原料の装入方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は焼結機への原料の装入方法において、特に焼結
鉱の強度、焼結歩留り、生産性の向上効果をもたらす最
適な原料装入状態を得る装入方法に関する。

〔従来の技術〕

従来鉄鋼業において、高炉に装入される焼結鉱を製造す
るに際しては、約１０ＩＩＩ＋以下の鉄鉱石粉末に適当
な粒度のコークスと、必要に応じて石灰石粉末とを混合
し、焼結パレットに装入後表層のコークス、に点火し、
下方向へ空気を吸引しながらコークスを燃焼させ、その
燃焼熱で粉鉱石を焼結するようにした焼結機が用いられ
ている。

このような焼結様においては、コークスの燃焼によって
溶結が進行するために、焼結層への空気の供給すなわち
焼結層の通気の良否は、生産性を左右する大きな要因と
な゛る。

この場合焼結層の高さ方向に均一な粒度で原料やコーク
スを分布させると、焼結層内の熱移動の特徴から、下層
部になるにしたがって高温となり通気抵抗が増大する。

従って煉結機においては、進入する焼結パレットの下層
に粗粒、上層に細粒となるような原料の粒度偏析および
上府分にコークス分を多くするカーダン偏析をおこなっ
て原料を装入し、焼結層が形成される。この場合カーダ
ンは、原料中の細粒に偏在しているため粒度偏析を上層
はど細かくすることは、ひいてはカーダン濃度が上層は
ど高くなる、即ち目標とする〃−セン偏析は粒度偏析に
追従するものである。このようにして焼結層内における
通気抵抗の減少、コークスの燃焼効率の向上と温度分布
の改善を図り、焼結歩留りの向上とともに良質のφ結鉱
を得るようにしている。

上記目的を達成するために、従来第５図に示す装置を使
用した装入方法がおこなわれていた。こレバホッパー５
１からフィーダー５２を介して落下供給される焼結原料
５３をうけて、これを傾斜滑降せしめるスローピングシ
ュート５４　’に設ｆｆ、該シュート面を焼結原料が滑
降する際に原料の粗粒分と細粒分の滑降速度差により生
ずる粒度偏析を利用して装入をおこない、パレット５５
の下層部に粗粒分が、また上層部に細粒が堆積するよう
にして原料層５６を形成する装入方法である。

また第６図に示す装置を使用する方法として、これはホ
ッパー６１からフィーダー６２を介して落下供給される
焼結原料６３をうけて、先ずこれを助走シュート６４上
を滑降せしめ、該シュートの延長曽上に複数本のロツＰ
若しくはワイヤーロープ等の線状部材を等間隔にパレッ
トの幅方向に緊張して形成したスリットシュート６５を
設け、焼結原料６３をシュート６５の開口から落下する
細粒原料６３ｂと、開口を落下せずにそのままパレット
６６に装入される粗粒原料６３ａとに分級し、パレット
６６内の下層部に粗粒原料６３ａが、また上層部には細
粒原料６３ｂが堆積するようにして原料層６８が形成さ
れる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで焼結鉱の強度、歩留りの向上を図るためには、
パレットの高さ方向の粒度偏析、カーダン偏析が、上層
はど粒度が細かくかつカーダン濃度が高いことが望まし
いのであるが、前者の方法においては、原料の供給量に
よって粒度偏析が大きく影響を受けるために、最適とす
る粒度、カーダン偏析からは掛は離れた学績原料充填状
態となっており、焼結鉱の強度、歩留りの見地から好ま
しくはなかった。

また後者の方法は、前者の方法を改善し原料の供給ｔを
スリットシュートにより分割するとともに偏析して粒度
およびカーダン偏析を図るようにしたものであるが、こ
の方法ｔｉ前者の方法と比較して原料層の全体的な粒度
中カーダン偏析には効果はあるが、最も微粒が望まれる
表層部近くにおいては、なお粒度・カーダン偏析が不足
するうえに、依然原料の供給量によって粒度偏析が大き
く影Ｉｆ＠をうけるために、最適のφ結原料層を得るこ
とはできない。

また分級をおこなうスリットシュート上を原料が滑降す
る際に、線状部材の前半部は後半部に比較して滑降する
原料の供給量が多いために線状部材の摩耗が著しく、従
ってメンテナンスに手数や費用が多く掛るとともに、分
級作用にも悪影響を与えるなどの問題点があった。

本発明は上記問題点を解決し、最適な原料装入状態を維
持するとともに、メンテナンスをも容易とした焼結原料
の装入方法を提供する。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点を解決するための本発明の技術的手段は、ホ
ッパーからフィーダーを介して助走シュート上に落下供
給された焼結原料を傾斜滑降せしめ、該シュートの延長
線上に複数本の線状部材を幅方向に緊張したスリットシ
ュートを設け、線状部材の間隙を該スリットシュートの
上端部から下端部に到るにしたがい漸次大きくなるよう
に形成し、前記焼結原料をスリットシュートの上面を滑
降させながら上端部側においては微細原料を、下端部に
到るにしたがい細粒原料を順次分級落下させ、スリット
シュートｆ通過しないで滑降する粗粒原料は該シュート
の先端部から落下させ、走行するパレットの下層部に粗
粒原料を、中層部に細粒原料を、最上部に微細原料を順
次装入して焼結原料層を形成することを特徴とし、また
スリットシュートの線状部材の径を上端部から下端部に
到るにしたがい漸次小さくして線状部材の間隙を太きく
シ、上端部側においては微細原料を、下端部に到るにし
たがい細粒原料を順次分級落下させることを特徴とする
焼結原料の装入方法である。

〔作用〕

本装入方法によれば、上端部から下端部に到るにしたが
い漸次間隙を大きくしたスリットシュート上に焼結原料
を滑降させ、上端部側においては微細原料を、下端部側
に到るにしたがい細粒原料を順次分級させ、またスリッ
トシュートを通過しない粗粒原料はその先端部から落下
させて焼結原料層を形成するもので、焼結原料はパレッ
トに装入されたときに生ずる原料斜面での原料転勤によ
る粒度分級のみならず、装入される前にスリットシュー
トにより微細、細粒、粗粒の原料に分級されるために粒
度、カーゼン偏析が強化され、最適な原料装入状態を得
ることができる。

またスリットシュートの上端部側は線状部材の間隙が狭
いので、原料流の助走シュートからの衝撃が緩和され、
また線状部材の径を大きくすることによって何れも原料
供給量が多くなっても摩耗に対する寿命は長くなり、メ
ンテナンス上も有利となる。

〔実施例〕

本発明の実施例を以下図面に基づいて説明する。

第１図は第１の実施例の装入方法を説明する略側面図で
ある。ホツノゼーからフィーダー（図示なし）を介して
落下供給された焼結原料１ａは、助走シュート２・上を
傾斜滑降する。該シュート２の延長線上には同径の複数
本のワイヤロープあるいはロッドなどの線状部材４を幅
方向に緊張したスリットシュート３が設けられ、このス
リットシュート３の線状部材間隙は、上端部５から下端
部６に到るにしたがって漸次大きくなるように形成され
ており、傾斜滑降した焼結原料１ａはついでスリットシ
ュート３の上面を滑降しながら、先ず上端部５側におい
ては微細原料１ｂが分級落下させられ、下端部６側に滑
降するにしたがって細粒原料１ｃが順次分級落下させら
れる。スリットシュート３を通過しないでスリットシュ
ート３上ヲ滑降した粗粒原料１ｄは、そのｆま該シュー
ト３の下端部６から落下する。

以上のように分級された焼結原料は、走行するパレット
７の下層部８ａに先ず粗粒原料１ｄが装入され、ついで
中層部８ｂから最上部８Ｃにかけて細粒原料ＩＣおよび
微細原料１ｂが順次連続的に装入されて焼結原料層８が
形成される。

第２図は第２の実施例の装入方法を説明する略側面図で
あり、これは第１の実施例におけるスリットシュート３
０線状部材４において、その中心距離を同じくシ、上端
部５ａから下端部６ａに到るにしたがい線状部材４ｍの
径を漸次小さくして線状部材４ａの間隙が大きくなるよ
うに配列したスリットシュート３ａであり、その他の助
走シュート２ａ、などの構成は第１の実施例と同じであ
る。このようにしてスリットシュー）３ａの上端部５ａ
（ｉ匹おいては微細原料１ｂを、下端部６ａに到るにし
たがい細粒原料ＩＣを順次分級落下させ、スリットシュ
ー）３ａの下端部からは粗粒原料１ｄをそれぞれ落下さ
せて、同様にパレット７上に焼結原料層８ｔ−形成する
ものである。

なお第１の実施例の装入方法において線状部材４の間隙
を設足する場合、上端部５から下端部６にかけて２０〜
５０鴎程度にするのが適当であり、従って原料が通過す
る隙間としては１０〜４０ｍになるようにすればよい。

また第２の実施例の装入方法においては、上端部５ａの
線状部材４ａの径は下端部のそれの３倍程度とし、中間
に位置する線状部材４ａは直静的に漸変させるようにす
ればよい。

第３図および第４図は、従来法と本発明の装入方法にお
ける焼結パレットの高さ方向の粒度およびカーボン濃度
の比較例を示した図面であり、本発明方法においては従
来法に比してパレットの下層部には粗粒原料が多く、ま
た最上部には微細原料が多くなる粒度偏析状態を呈し、
またカーボン濃度も特に上層になるにしたがい、よシ高
くなる分布を示し、原料焼成の点から好ましい粒度およ
びカーボン濃度の原料層を得ることができた。

〔発明の効果〕

以上説明したごとく本発明による装入方法は、スリット
シュートの線状部材の間隙を加減して特に微細および細
粒原料の偏析効果を高め、パレットの下層部には粗粒原
料、最上部には微細原料およびカーボン濃度の高い最適
の原料層が形成されるので、焼成に当り通気性、燃焼効
率が向上するとともに焼結１＠の熱履歴の均一化が図ら
れ、焼結鉱の強度、歩留りおよび生産性の向上が達成で
きる。さらにはスリットシュートの上端部側は線状部材
間隙を小さくして原料流の衝撃を緩和し、また部材径を
大きくすることによって、何れも摩耗に対する耐久力が
増し、メンテナンス上も有利となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例の装入方法を説明する略
側面図、第２図は第２の実施例の装入方法を説明する略
側面図、第３図は粒度偏析の比較例を示した図面、第４
図はカーボン濃度の比較例を示した図面、第５図および
第６図は従来の装入方法に使用する装置の略側面図であ
る。 １ａ・・・焼結原料、１ｂ・・・微細原料、ｌｃ・・・
細粒原料、ｌｄ・・・粗粒原料、２．２ａ・・・助走シ
ュート、３．３ａ・・・スリットシュート、４．４ａ・
・・線状部Ｒ，５，５ａ・・・スリットシュートの上端
部、６゜６ａ・・・スリットシュートの下端ｍ、”ｔｌ
ｌ、パレット、８・・・溶結原料層、８ａ・・・下層部
、８ｂ・・・中層部、８Ｃ・・・最上部 代理人　弁理士　秋　沢　政　光 他１名 ７３図 ′７４図 カーホ゛′二潰度（ｚ） 左５図 ７１′６図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ホッパーからフィーダーを介して助走シュート上
   に落下供給された焼結原料を傾斜滑降せしめ、該シュー
   トの延長線上に複数本の線状部材を幅方向に緊張したス
   リットシュートを設け、線状部材の間隙を該スリットシ
   ュートの上端部から下端部に到るにしたがい漸次大きく
   なるように形成し、前記焼結原料をスリットシュートの
   上面を滑降させながら上端部側においては微細原料を、
   下端部に到るにしたがい細粒原料を順次分級落下させ、
   スリットシュートを通過しないで滑降する粗粒原料は該
   シュートの先端部から落下させ、走行するパレットの下
   層部に粗粒原料を、中層部に細粒原料を、最上部に微細
   原料を順次装入して焼結原料層を形成することを特徴と
   する焼結原料の装入方法。
2. （２）スリットシュートの線状部材の径を上端部から下
   端部に到るにしたがい漸次小さくして線状部材の間隙を
   大きくし、上端部側においては微細原料を、下端部に到
   るにしたがい細粒原料を順次分級落下させることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の焼結原料の装入方法
   。