JPH01104536A - 平判紙の積替装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は平判紙の積替装置であって、さらに詳しくは山
積平判紙から不良紙を取去り、良紙を隣接している別の
テーブルリフター上に移シ替える平判紙の積替装置に関
するものである。

〔従来の技術〕

洋紙製造の最終段階では巻取った紙を裁断して０．５〜
１．２ｄの平判紙とし、これを選別して不良品を除き、
出荷製品に適合した形態に積重ねる工程がある。

従来、前述積替作業は連動して上下作動する二連式テー
ブルリフターを挾んで作業員２名が相対して立ち、一方
のテーブルリフターに乗っている未選別の山積平判斌か
ら不良紙を取除き、良紙の紙束（リーム）を２名で同時
に持ち上げ、隣接する他方のテーブルリフター上に移し
替え、移し替えた紙束の四隅を母金に揃え、これを繰り
返して規定の山積高さとしている。

しかし、テーブルリフター上の山積高さは１．０〜１．
７ｍはどあり、また移し替える１回の紙束の重量は３０
〜８０に９と重いもので、しかも前述の作業は間断なく
連続して行うものであるため著しく労力を要し、従って
多くの要員を充当せざるを得す、紙の製造工程中でも最
も生産性の低い作業である。

そのため、前記積替作業の機械装置が提案されているが
、＋１）積み付は精度（紙揃え精度）が作業員による場
合に比べて劣っている、（２）限られた品種、サイズに
しか適応できない、（３）移し替え中に紙に傷や汚れが
発生する等の性能不足に起因するトラブルが解決されず
満足すべき水準に達していない現状にある。

〔本発明が解決しようとする問題点〕

本発明はかかる現状に鑑がみ、テーブルリフター上に山
積された紙束な他のテーブルリフターに移し替えるに当
り、積み付は精度が向上できると共に各種サイズに対応
でき、しかも移し替える紙に対する傷の発生、汚れ等の
ない平判紙の積替装置を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は２台のテーブルリフター上のフレームに、サー
ボモーターによって回転するボールネジにキャレッジが
取付けられ、ボールネジの回転によって中ヤレッジがボ
ールネジに沿って往復走行でき、他方該キャレッジ上に
、前記ボールネジと直交し、かつサーボモーターによっ
て回転するボールネジにブラケットが取付けられ、該ボ
ールネジの回転によってブラケットがボールネジに沿っ
て往復走行できると共に該ブラケットにチャックを備え
たリームグリッパ−が懸吊しており、該リームグリッパ
−及びチャックで紙束の端縁を把持し、ボールネジを回
転させてキャレッジ及びブラケットを走行させて紙束を
移し替えるように構成されている平判紙の積替装置であ
る。

〔作　　　用〕

本発明は以上の如き構成のものからなり、フレームに取
付けられているキャレッジはボールネジの回転によりボ
ールネジに沿って２台のテーブルリフター上を移動でき
ると共に、キャレッジ上のブラケットはボールネジの回
転によってキャレッジの移動方向と直交する方向に移動
できる。

他方、前記ブラケットから懸吊されているリームグリッ
パー及びチャックは紙束の一側端縁を把持するもので、
リームグリッパ−は紙束端縁に向って断面り字型のもの
で、該り字型の底面とチャックとで紙束の端縁な把持す
るようになっており、紙束の垂直端面を該り字型の垂直
面に押付けるようになっている。

尚、紙束を押し当てるに際して、労力軽減のため手動形
エアスラスタ−又は紙束の形状くずれを防止するための
当て具のほか紙束の位置検知装置を取付けることができ
る。

即ち、本発明は直交するボールネジに夫々取付けられ、
かつボールネジに沿って往復走行でどるキャレッジ及び
ブラケットを有する２組の駆動装置からなり、またキャ
レッジ及びブラケットはサーボモーターで回転するボー
ルネジによって正確に必要距離を往復走行できると共に
、互いに直交する方向に往復走行するキャレッジとブラ
ケットとの協同動作によって任意の斜め方向への紙束の
移動も可能ならしめることができる。

さらに、本発明はリームグリッパ−が紙揃え時の定規の
役割を果たしており、積替えられる紙束の垂直端面な簡
単に揃えることができるため、積付は精度を高めること
ができ、積替え作業の能率を高めることができる。

〔実　施　例〕

第１図及び第２図は本発明の一実施例であるが、以下図
示例に基づいて本発明を具体的に説明する。並列してい
るテーブルリフター１ａ。

１ｂの上部に該２つのテーブルリフター１ａ。

１ｂにわたってフレーム２が取付けられており、該フレ
ーム２上にキャレッジ３が取付けられている。

該キャレッジ３はフレーム２に平行に取付けられている
ボールネジ４に取付けられており、該ボールネジ４はサ
ーボモーター５によって回転できると共に、キャレッジ
３はボールネジ４０回転に応じてフレーム２上を往復走
行するようになっている。

他方、前記キャレッジ３上部に、前記ボールネジ４と直
交するボールネジ６が取付けられており、該ボールネジ
６はサーボモーター７によって回転できると共に、該ボ
ールネジ６にブラケット８が取付けられており、ブラケ
ット８はボールネジ６の回転に応じてギヤレッジ３上を
該キャレッジ３の走行方向と直交する方向へ往復走行す
るよになっている。

また、前記ブラケット８にリームグリッパ−９が懸吊さ
れており、該リームグリッパ−９にはチャック１０が取
付けられている。リームグツパー９は先端部が底面と紙
束垂直端面と密着できる断面り字状からなり、紙束の端
縁がリームグリッパ−９先端部の底面とチャック１０と
の間で把持できるようになっている。

第３図〜第８図は積替え作業の説明図を示したものであ
るが、米選の山積平判紙がテーブルリフター１８に載置
されており、作業員は不良紙を取除き、良紙束１１を第
３図のように、前方に待機しているリームグリッパ−９
に押当てる。リームグリッパ−９の先端部断面り字形の
表面は、良紙束１１の定規の役割を果たしており、良紙
束１１を押当てることによって垂直端面の紙揃えができ
る。

この場合、リームグリッパ−９の表面に第４図のように
スイッチＳを取付け、該スイッチＳを紙束位置検知装置
とし、良紙束１１の端面が正しく密着したことが検知で
きる。尚、押当てに際しては労力軽減のため手動型エア
スラスタ−又は紙束のくずれ防止の当て具を用いてもよ
い。また、前記スイッチＳは良紙束１１の密着を確認す
るほか良紙束１１の積替え方向、即ちテーブルリフター
１ａからテーブルリフター１ｂ上の山積紙の移動方向（
以下タテ方向という）の移 動の起点となる。

尚、この場合、良紙束１１のリームグリッパ−９の表面
に押当てる端面と直交する他の端面に、第４図のように
紙面位置検知装置１２が取付けられており、該紙面位置
検知装置１２が検知した位置を前記タテ方向と直交する
移動方向（以下ヨコ方向という）の移動の起点とする。

前述スイッチＳの検知信号及び紙面位置検知装置１２の
検知信号は夫々コンピューターに入力されており、コン
ピューターはこれらの検知信号から、タテ方向及びゴコ
方向の移動量を夫々演算し、この演算値の信号をサーボ
モーター５又は７に入力して回転数を指示し、従ってキ
ャレッジ３又はブラケット８は正確に所定距離を移動し
、良紙束１１を第５図に示すようにテーブルリフター１
ｂ上の山積紙Ｍ上部に正しく移動できる。

尚、テーブルリフター１ｂでは、リームグリッパ−９と
チャック１０とで把持された良紙束が山積紙Ｍ上面を摺
動するため、山積紙Ｍ上部の紙がズレるのを防止するた
め、第６図のようにサイドストツバ−１３が取付けられ
ている。図示例ではサイドストッパー１３は軸１４回り
に回転する板材で、山積紙Ｍ上とその外部との間を第６
図中矢印のように回転し、良紙束１１が山積紙Ｍ上面に
移動する間、その上面を押えるようになっているが、必
らずしもこれに限定されるものではない。

良紙束１１がテーブルリフター１ｂ上の山積紙Ｍに正し
く載置した時、該良紙束１１を一時期押えるため第７図
、第８図に示すようにセンターストッパー１５が作動し
て良紙束１１を押えると共に、チャックｌＯの把持が解
かれ、サーボモーター５を作動させてキャレッジ３を移
動させてリームグリッパ−９を良紙束１１から離脱させ
る。テーブルリフター１ｂを所定量降下させ、リームグ
リッパ−９を次の良紙束の移動に備えて当初の待機位置
に移動させる。

即ち、本発明は従来作業員によって行われていた良紙の
積替えを機械的に処理するものであって、その処理量は
従来２名の作業員の場合の約１．８倍、作業員１名当り
３．５倍に相当する処理量とすることができる。

また、積付は精度は、棒積みの場合紙束毎の凹凸は±０
．５順以内であり、山積全体の垂直度（山の倒れ度合い
）は棒積み、段積み何れの場合にあっても１．５ｕ以内
であって、これは従来２名の作業員による積付は精度を
上部る水準である。

第９図は本発明のキャレッジ３とブラケット８とを同時
に作動させたときの良紙束の移動方向を示したものであ
って、リームグリッパ−９とチャック１０で把持されて
いる良紙束１１の中心を点イで示し、長さＡは良紙束１
１のタテ方向の移動距離を示し、また長さＢは良紙束１
１のヨコ方向の移動距離を示している。

即ち、平判紙の各種サイズ毎に移載前のタテ方向の起点
口と、移載後の停止位置ハとし、またヨコ方向の移載前
の良紙束１１の中心イと、移載後の良紙束１１の中心位
置二までの移動量を夫々コンピューターで演算し、これ
らの演算値の信号をサーボモーター５及び７に夫々入力
することによってキャレッジ３がタテ方向に移動し、同
時にキャレッジ３上のブラケット８がキャレッジ３の移
動方向と直交する方向に移動し、従って良紙束１１はそ
の合成動作によって良紙束１１の中心イから二へ白抜矢
印の如く斜め方　４向に最短距離で移動することができ
る。

従って、本発明によって未選山積紙から不良紙又は等級
別に仕分けした山積紙等を適宜形成することができ、山
積作業の能率化を図ることができる。

〔発明の効果〕

以上の如く本発明はテーブルリフター上のフレームに夫
４直交する方向に取付けられているボールネジにキャレ
ッジ及びブラケットを取付けた２組の駆動装置からなり
、該プラヶーットにリームグリッパ−を取付けることに
よって良紙束を把持してタテ、ヨコ何れの方向゛にも移
動させることができるから、未選山積紙から不良紙又は
等級別に仕分けされた紙束を適宜機械的に移載でき、作
業性が大巾に改善できると共に、その積付は精度も向上
でき、従って積替え作業の効率を大巾に向上することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の側面図、第２図は開平面図
、第３図は未選山積紙から良紙束を押込む状態の説明図
、第４図は第３図の平面図、第５図は良紙束を移載した
状態の説明図。 第６図は第５図の平面図、第７図はセンターストッパー
の作動説明図、第８図は積替終了の説明図、第９図は本
発明の良紙束の斜め方向の移動の説明図である。 ｌａ、ｌｂ・・・テーブルリフター、２・・・フレーム
、３・・・キャレッジ、４．６・・・ボールネジ。 ５．７・・・サーボモーター、８・・・ブラケット。 ９・・・リームグリッパ−９ｌＯ・・・チャック、１１
・・・良紙束、１２・・・紙面位置検知装置、１３・・
・サイドストツバ−，１５・・・センターストッパー。 特許出願人　　王子工営株式会社 代　理　人　　　市　　川　　理　　吉問　　　　　　
へ 第　ｑ　畠

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）２台のテーブルリフター上のフレームに、サーボ
   モーターによって回転するボールネジにキャレッジが取
   付けられ、ボールネジの回転によってキャレッジがボー
   ルネジに沿って往復走行でき、他方該キャレッジ上に前
   記 ボールネジと直交し、かつサーボモーターによって回転
   するボールネジにブラケットが取付けられ、該ボールネ
   ジの回転によってブラケットがボールネジに沿って往復
   走行できると共に、該ブラケットにチャックを備えた リームグリッパーが懸吊しており、該リームグリッパー
   とチャックで紙束の端縁を把持して紙束を移動すること
   を特徴とする平判紙の積替装置。
2. （２）移載前の紙束の位置の検知装置が取付けられてい
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の平判紙
   の積替装置。
3. （３）移載後の山積紙側に、サイドストッパー及びセン
   ターストッパーが取付けられていることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の平判紙の積替装置。