JPH01103A - ポリビニルアセトアセタール樹脂の製造方法 - Google Patents

ポリビニルアセトアセタール樹脂の製造方法

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JPH01103A
JPH01103A JP63-45451A JP4545188A JPH01103A JP H01103 A JPH01103 A JP H01103A JP 4545188 A JP4545188 A JP 4545188A JP H01103 A JPH01103 A JP H01103A
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acetaldehyde
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朝比奈 研一
真鍋 勝章
渡辺 ▲のぶ▼久
菅藤 純平
正典 赤田
鎌苅 克裕
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積水化学工業株式会社
大日本印刷株式会社
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はポリビニルアセトアセタール樹脂の製造方法に
関し、特に、高アセタール化度でかつ粒径のバラツキの
小さいポリビニルアセトアセタール樹脂の製造方法に関
する。
(従来の技術) ポリビニルアセクール樹脂は、耐熱性に優れた樹脂とし
て知られている。この樹脂は、ポリビニルアルコールに
アルデヒド(ホルムアルデヒド。
アセトアルデヒド、ブチルアルデヒドなど)を縮合反応
させて得られる。特に、ポリビニルアセクールのアセタ
ール環を形成する炭素数が少ないほど、ガラス転移温度
が高くなり、耐熱性に優れることが知られている(「高
分子の力学的性tjp。
19、化学同人発行、 1965)。しかし、アセター
ル環の炭素数が最も少ないポリビニルホルマールは。
溶剤に対する溶解性が特異的であり、使用可能な溶剤は
限定される。例えば、ホルマール化!+7) 高いポリ
ビニルホルマールは、塩化メチレン、塩化メチレン−ク
ロロホルム、メタノール、グリコール、ホルマリン、ベ
ンゼン−アルコールなどの限られた溶剤にのみ可溶であ
る。それゆえ、ポリビニルアセトアセタール樹脂の耐熱
性樹脂としての使用が望まれている。
ポリビニルアルコールにアセトアルデヒドを縮合反応さ
せてポリビニルアセトアセタール樹脂を得るこの縮合反
応では、アセトアルデヒドの反応性が低いため1品質の
良好な高アセタール化物(アセタール化度60モル%以
上)が得られにくい。
アセタール化度の低いポリビニルアセトアセタール樹脂
は水溶性であり、アセタール化の進行につれて水不溶性
となる。そのために、ポリビニルアセトアセタール樹脂
は9通常、水溶性アセタール(低アセタール化物)とし
て市販されている。このような水溶性ポリビニルアセト
アセタール樹脂は、耐熱性樹脂としては用いられない。
アセタール化度の高いポリビニルアセトアセタール樹脂
を得るべく9反応温度を高めてアセトアルデヒドの反応
性を上げても2反応温度が高くなれば、アセタール化物
の溶解限界点(水に不溶化する限界アセタール化度)が
低下し、低アセタール化物の析出をおこす。析出した低
アセタール化物は巨大粒子状となっており、アセトアル
デヒドが攻撃しにくいため、アセタール化はそれ以上進
行しない。従って、所望の高アセタール化物が得られな
い。しかも、この巨大粒子状アセタール化物は2粒子内
に酸触媒が残留するなどして、精製が困難ともなる。粒
子内のアセタール化度のバラツキも大きくなる。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上記従来の問題点を解決するものであり、その
目的とするところは、高アセタール化度(60モル%以
上5好ましくは65モル%以上、より好ましくは70モ
ル%以上)のポリビニルアセトアセタール樹脂の製造方
法を提供することにある。
本発明の他の目的は、巨大粒子がなくかつ粒子径のバラ
ツキの小さいポリビニルアセトアセタール樹脂の製造方
法を提供することにある。本発明のさらに他の目的は、
アセタール化度のバラツキの小さいポリビニルアセトア
セタール樹脂の製造方法を提供することにある。本発明
のさらに他の目的は1着色のないポリビニルアセトアセ
タール樹脂の製造方法を提供することにある。本発明の
さらに他の目的は、溶剤溶解性の良好なポリビニルアセ
トアセタール樹脂の製造方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、ポリビニルアセトアセタール樹脂の製造にお
いて、酸触媒の存在下、水相中にて低温でアセタール化
を緩やかに進行させ2部分アセタール化物を析出させた
後、高温に保持すれば、高アセタール化度のポリビニル
アセトアセタール樹脂が得られる。酸触媒の量や反応温
度を調整することにより1粒子径のバラツキが少なく着
色がないうえに、溶剤溶解性の良好なポリビニルアセト
アセクール樹脂が得られる。との発明者の知見にもとづ
いて完成された。
本発明のポリビニルアセトアセタール樹脂の製造方法は
、4〜10重景%の酸触媒の存在下、水相中でポリビニ
ルアルコールとアセトアルデヒドとの反応によりポリビ
ニルアセトアセタール樹脂を製造する方法であって1反
応系を8〜17℃にて30分間以上保持することにより
アセタール化物の析出を開始させた後、該反応系を25
〜40℃の温度に保つこと、を包含し、そのことにより
上記目的が達成される。
ポリビニルアセトアセタールはポリビニルブチラールに
比べて、水に対する溶解性が大きい。例えば、20℃の
水に対するポリビニルブチラールの溶解限界点(水に不
溶化する限界アセタール化度)が20〜25モル%であ
るのに対し、ポリビニルアセトアセタールの溶解限界点
は45〜60モル%である。
溶解限界点は温度の上昇とともに低下する。他方。
アセトアルデヒドは、ブチルアルデヒドに比べて。
ポリビニルアルコールに対する反応性が低い。従って、
ポリビニルアセトアセタール樹脂の製造では、高アセタ
ール化物を得るには、ポリビニルアセトアセタールが水
に溶解した状態でアセタール化を緩やかに進行させ、高
アセタール化させる必要がある。このようなことから9
本発明のポリビニルアセトアセタール樹脂の製造では、
ポリビニルアルコールに酸触媒とアセトアルデヒドを添
加した後、低温にて一定時間保持し、徐々に高アセター
ル化させてアセタール化物を析出させている。
アセタール化物の析出が速い場合には1反応温度を下げ
て溶解限界点を上げ、少なくとも析出開始までに30分
間以上の保持時間を確保する。
本発明方法において、ポリビニルアルコールにアセトア
ルデヒドを添加する態様は特に限定されない。即ち、−
括添加1分割添加又は連続添加の何れであってもよい。
本発明において°“反応系を8〜17℃にて30分間以
上保持する”とは、ポリビニルアルコールに。
このポルビニ、ルアルコールと実質的に反応し得るアセ
トアルデヒドを添加した後の反応条件を意味し、上記分
割添加又は連続添加の場合は、ポリビニルアルコールと
実質的に反応し得る最後の量のアセトアルデヒドを添加
してからの反応条件を意味する。つまり、アセトアルデ
ヒドの全量をポリビニルアルコールに一度に添加する場
合には、そのアセトアルデヒドを添加した後、この混合
液を8〜17℃にて30分間以上保持する。アセトアル
デヒドの全量を小分けし9分けられた各アセトアルデヒ
ドをポリビニルアルコールに所定時間をおいて2間欠的
に添加する場合、又は所定時間の間にアセトアルデヒド
を少量ずつ連続して添加する場合には、ポリビニルアル
コールと実質的に反応し得るアセトアルデヒドの全量を
添加し終わった後。
この混合液を8〜17℃にて30分間以上保持する。
酸触媒量は4〜10重量%の範囲が好ましい。4重量%
を下まわると、アセタール化反応が充分に進行せず、所
望のアセタール化度のポリビニルアセトアセタール樹脂
が得られない。低アセタール化度のため9粒子同士がブ
ロック化して巨大粒子となる。10重量%を上まわると
、過剰の酸によりアセトアルデヒドがアルドール縮合を
起こすため。
得うれたポリビニルアセトアセタール樹脂が着色するお
それがある。酸触媒には5例えば、塩酸。
硫酸、硝酸がある。
アセトアルデヒドの量は、ポリビニルアルコール2モル
(水酸基のモル数)に対し、0.7〜2.2モル、好ま
しくは1.0〜2.2モルとされる。0.7モルを下ま
わると、アセタール化反応が充分に進行せず、所望のア
セタール化度のポリビニルアセトアセタール樹脂が得ら
れない。2.2モルを上まわると1反応系におけるアセ
トアルデヒドの量が過剰となり、アセタール化物の溶解
限界点が上昇する。そのために、アセタール化物の析出
に長時間を要するうえに、得られたポリビニルアセトア
セタール樹脂の粒子径にバラツキが生じる。
反応は水相中にて行われる。メタノールのようなアルコ
ール中では、アセタール化平衡が成立し。
高アセタール化度のポリビニルアセトアセタール樹脂が
得られない。
水相中にて酸触媒を加えたポリビニルアルコールとアセ
トアルデヒドとの反応系は、8〜17℃にて30分間以
上、好ましくは1〜6時間保持される。
それにより、緩やかにアセタール化が進行し、アセター
ル化物が析出する。8℃を下まわると、アセタール化物
の析出に長時間を要するうえに、得られたポリビニルア
セトアセタール樹脂の粒子径にバラツキが生じる。17
℃を上まわると、アセタール化物の溶解限界点が低下す
るため、低アセタール化物の析出を生じる。析出した低
アセタール化物は巨大粒子状となっており、アセトアル
デヒドが攻撃しにくいため、アセタール化がそれ以上進
行しない。そのために、高アセタール化度のポリビニル
アセトアセタール樹脂が得られない。
析出したアセタール化物の平均粒子径は2通常。
25〜75μmとなっている。25μmを下まわると。
得られた樹脂を使用する際に飛散するなどして。
作業性が低下する。75μmを上まわると9次の恒温保
持にて、アセタール化がそれ以上進行せず。
所望の高アセタール化物が得られない0粒子内に酸触媒
が残留して精製が困難ともなる。
アセクール化物が析出した反応系は1次いで。
25〜40℃の温度にて9通常、2〜8時間にわたって
恒温保持される。25℃を下まわると、高アセタール化
物は得られるものの、低アセタール化物を多く含み、得
られたポリビニルアセトアセタール樹脂のアセタール化
度の分布が広くなる。40″Cを上まわると1反応系の
気相部分にアセトアルデヒドが揮散するため、アセター
ル化度がかえって低下する。アセトアルデヒドの揮散に
より1反応系の周囲が汚染される。脱アセタール化や分
子間のアセタール形成などを原因として、得られたポリ
ビニルアセトアセタール樹脂の溶剤溶解性も低くなる。
特に、非アルコール系溶剤(メチルエチルケトンなど)
への不溶化が進む。
ポリビニルアルコールの重合TX ハ、  500〜3
500が好ましい。ポリビニルアルコールの重合度が低
いと、アセタール化の反応速度が速くなる。それゆえ2
反応温度を高くし溶解限界点を下げてアセタール化物の
析出を早めても高アセタール化物が得られる。ポリビニ
ルアルコールの残存アセチル基は0.5〜12モル%が
好適である。反応系におけるポリビニルアルコールの濃
度は特に限定されないものの2通常、4〜10重量%と
される。
(実施例) 以下に本発明を実施例について述べる。
災籐斑上 51のセパラブルフラスコに純水2790 g ヲ入れ
これにポリビニルアルコール(重合度2400.ケン化
度98.8モル%)を220g加えて、完全に溶解させ
た。次いで、この水溶液の液温を20℃に保持し。
これに35重量%濃度の塩酸650 gを加えた。塩酸
量は6重量%であった。液温を11 ”Cまで下げ、ア
セトアルデヒド143gを適宜加えて反応させた後。
無色粉末を析出させた。アセトアルデヒド量は。
ポリビニルアルコール2モルに対し、1.3モルであっ
た。この時、アセトアルデヒドを加えてから析出までの
時間は、2時間であった。反応系を30℃に昇温し、5
時間恒温保持したのち、水洗中和して触媒および未反応
アルデヒドを除去し、ポリビニルアセトアセタール樹脂
を得た。このポリビニルアセトアセクール樹脂は、アセ
タール化度75.0モル%であった。また、この樹脂の
平均粒子径は約40μmであった。これらの結果を下表
に示す。
1旌勇又 アセトアルデヒドを88g(ポリビニルアルコール2モ
ルに対し0.8モル)としたこと以外は、実施例1と同
様にしてポリビニルアセトアセタール樹脂を製造した。
アセトアルデヒドを加えてから析出までの時間は、2時
間であった。得られたポリビニルアセトアセタール樹脂
は、アセタール化度69.3モル%、そして平均粒子径
は約40μmであった。これらの結果を下表に示す。
実施■ユ アセトアルデヒドを220g(ポリビニルアルコール2
モルに対し2.0モル)1反応温度を10℃1そして樹
脂析出後の恒温保持を35℃,5時間としたこと以外は
、実施例1と同様にしてポリビニルアセトアセタール樹
脂を製造した。アセトアルデヒドを加えてから析出まで
の時間は、3時間であった。得られたポリビニルアセト
アセタール樹脂は、アセタール化度77.1モル%、そ
して平均粒子径は約40μmであった。これらの結果を
下表に示す。
裏立拠工 反応温度を9℃2そして樹脂析出後の恒温保持を35℃
,5時間としたこと以外は、実施例1と同様にしてポリ
ビニルアセトアセタール樹脂を製造した。アセトアルデ
ヒドを加えてから析出までの時間は、6時間であった。
得られたポリビニルアセトアセタール樹脂は、アセター
ル化度75.0モル%、そして平均粒子径は約25μm
であった。これらの結果を下表に示す。
l崖五1 反応温度を16℃2そして樹脂析出後の恒温保持を35
℃,2時間としたこと以外は、実施例1と同様にしてポ
リビニルアセトアセタール樹脂を製造した。アセトアル
デヒドを加えてから析出までの時間は、30分間であっ
た。得られたポリビニルアセトアセタール樹脂は、アセ
タール化度74.6モル%、そして平均粒子径は約75
μmであった。これらの結果を下表に示す。
夫搭拠i 塩酸量を420g(4重量%)9反応温度を12℃。
樹脂析出後の恒温保持を25℃,5時間としたこと以外
は、実施例1と同様にしてポリビニルアセトアセタール
樹脂を製造した。アセトアルデヒドを加えてから析出ま
での時間は、4.5時間であった。
得られたポリビニルアセトアセタール樹脂は、アセター
ル化度66.1モル%、そして平均粒子径は約40μm
であった。これらの結果を下表に示す。
実施舅1 純水量を2400 g 、塩酸量を1200g (10
重量%)。
アセトアルデヒドを220g(ポリビニルアルコール2
モルに対し2.0モル)2反応温度を9℃、そして樹脂
析出後の恒温保持を40℃,8時間としたこと以外は、
実施例1と同様にしてポリビニルアセトアセタール樹脂
を製造した。アセトアルデヒドを加えてから析出までの
時間は、1時間であった。得られたポリビニルアセトア
セタール樹脂は。
アセタール化度79.4モル%、そして平均粒子径は約
40μmであった。これらの結果を下表に示す。
1施炎工 重合度500.ケン化度98.8モル%のポリビニルア
ルコールを用い、塩酸量を420g(4重量%)。
反応温度を16℃としたこと以外は、実施例1と同様に
してポリビニルアセトアセタール樹脂を製造した。アセ
トアルデヒドを加えてから析出までの時間は、1時間で
あった。得られたポリビニルアセトアセタール樹脂は、
アセタール化度70.8モル%、そして平均粒子径は約
40μmであった。これらの結果を下表に示す。
実侮■ユ 重合度3500.ケン化度98.8モル%のポリビニル
アルコールを用いたこと以外は、実施例1と同様にして
ポリビニルアセトアセタール樹脂を製造した。アセトア
ルデヒドを加えてから析出までの時間は、5時間であっ
た。得られたポリビニルアセトアセタール樹脂は、アセ
タール化度75.3モル%。
そして平均粒子径は約45μmであった。これらの結果
を下表に示す。
実JtL[片段 重合度2400.ケン化度88.0モル%のポリビニル
アルコールを用いたこと以外は、実施例1と同様にして
ポリビニルアセトアセタール樹脂を製造した。アセトア
ルデヒドを加えてから析出までの時間は、2時間であっ
た。得られたポリビニルアセトアセタール樹脂は、アセ
タール化度66.9モル%。
そして平均粒子径は約40tl爾であった。これらの結
果を下表に示す。
1庭尉U 重合度1700.ケン化度99.2モル%のポリビニル
アルコールを用い1反応温度を10℃としたこと以外は
、実施例1と同様にしてポリビニルアセトアセタール樹
脂を製造した。アセトアルデヒドを加えてから析出まで
の時間は、3時間であった。得られたポリビニルアセト
アセタール樹脂は、アセタール化度74.8モル%、そ
して平均粒子径は約30μmであった。これらの結果を
下表に示す。
裏庭■肥 アセトアルデヒドを71.5g (ポリビニルアルコー
ル2モルに対し0.65モル)、そして反応温度を16
℃としたこと以外は、実施例1と同様にしてポリビニル
アセトアセタール樹脂を製造した。アセトアルデヒドを
加えてから析出までの時間は、6時間であった。得られ
たポリビニルアセトアセタール樹脂は、アセタール化度
62.5モル%、そして平均粒子径は約195μmであ
った。これらの結果を下表に示す。
裏ム■u アセトアルデヒドを264g(ポリビニルアルコール2
モルに対し2.4モル)、そして反応温度を10℃とし
たこと以外は、実施例1と同様にしてポリビニルアセト
アセタール樹脂を製造した。アセトアルデヒドを加えて
から析出までの時間は、9時間であった。得られたポリ
ビニルアセトアセタール樹脂は、アセタール化度78.
4モル%、そして平均粒子径は約70μmであった。し
かし、この樹脂の粒子径は30〜100μmとバラツキ
が認められた。これらの結果を下表に示す。
止較■土 塩酸量を200g(2重量%)としたこと以外は。
実施例1と同様にしてポリビニルアセl、アセタール樹
脂を製造した。アセトアルデヒドを加えテから析出まで
の時間は、20時間であった。得られたポリビニルアセ
トアセタール樹脂は、アセタール化度60.3モル%、
そして平均粒子径は放間であった。この樹脂はブロック
化していた。これらの結果を下表に示す。
ル較班I 純水量を2250 g 、塩酸量を1000g (12
重量%)。
そして反応温度をlO″Cとしたこと以外は、実施例1
と同様にしてポリビニルアセトアセタール樹脂を製造し
た。アセトアルデヒドを加えてから析出までの時間は、
30分間であった。得られたポリビニルアセトアセター
ル樹脂は、アセタール化度77.2モル%、そして平均
粒子径は約40μ鴇であった。
しかし、この樹脂は全体として淡黄色に着色していた。
これらの結果を下表に示す。
止較桝主 反応温度を6℃としたこと以外は、実施例1と同様にし
てポリビニルアセトアセタール樹脂の製造を試みたもの
の24時間を経過しても樹脂の析出は認められなかった
。これは反応温度が低くアセタール化物の溶解限界濃度
が高すぎるためと考えられる。
比較例↓ 反応温度を19℃としたこと以外は、実施例1と同様に
してポリビニルアセトアセタール樹脂を製造した。アセ
トアルデヒドを加えてから析出までの時間は、6分間で
あった。得られたポリビニルアセトアセタール樹脂は、
アセタール化度70.0モル%、そして平均粒子径は約
400μmであった。
この樹脂の粒子径は200〜500μmとバラツキが大
きかった。これらの結果を下表に示す。
ル較■工 樹脂析出後の恒温保持を50℃,3時間としたこと以外
は、実施例1と同様にしてポリビニルアセトアセタール
樹脂を製造した。アセトアルデヒドを加えてから析出ま
での時間は、2時間であった。
得られたポリビニルアセトアセタール樹脂は、アセター
ル化度71,5モル%、そして平均粒子径は約60μm
であった。
アセタール化度は、実施例1で得られた樹脂より低下し
た。これは2反応系の気相部分にアセトアルデヒドが揮
敗し、脱アセタール化が生じたためと考えられる。得ら
れたポリビニルアセトアセタール樹脂は、非アルコール
系溶剤(メチルエチルケトンなど)に不溶であった。こ
れは、脱アセタール化に伴う分子間アセタール化によっ
て不溶解化したと推測される。これらの結果を下表に示
す。
上較皿旦 塩酸量を1408g (13重量%)1反応温度を10
℃2そして樹脂析出後の恒温保持を60’C,3時間と
したこと以外は、実施例1と同様にしてポリビニルアセ
トアセタール樹脂を製造した。アセトアルデヒドを加え
てから析出までの時間は、30分間であった。得られた
ポリビニルアセトアセタール樹脂は、アセタール化度6
8.4モル%、そして平均粒子径は約70μmであった
。しかし、この樹脂は全体として淡黄色に着色していた
アセタール化度は、実施例1で得られた樹脂より低下し
た。これは1反応系の気相部分にアセトアルデヒドが揮
散し、脱アセタール化が生じたためと考えられる。得ら
れたポリビニルアセトアセタール樹脂は、非アルコール
系溶剤(メチルエチルケトンなど)に不溶で゛あった。
これは、脱アセタール化に伴う分子間アセタール化によ
って不溶解化したと推測される。これらの結果を下表に
示す。
実施例および比較例から明らかなように1本発明のポリ
ビニルアセトアセタール樹脂の製造方法によれば、高ア
セタール化度のポリビニルアセトアセタール樹脂が得ら
れる。この樹脂は粒子径のバラツキが小さく2着色もな
いゆしかも、溶剤溶解性が良好である。塩酸量を2重量
%とすれば。
アセタール化度の高いポリビニルアセトアセタール樹脂
が得られない。低アセタール化度のため。
粒子同士がブロック化して巨大粒子となる。塩酸量が1
2重量%では、得られたポリビニルアセトアセクール樹
脂が全体として淡黄色に着色する。反応温度が6℃であ
れば、アセタール化物の溶解限界濃度が高すぎるため、
24時間経過しても樹脂の析出は認められない。反応温
度を19℃とすると。
平均粒子径が高くなるうえに1粒子径にバラツキが生じ
る。樹脂析出時の恒温保持温度が50℃や60℃であれ
ば、脱アセタール化によりアセタール化度はかえって低
下する。しかも、得られた樹脂は。
非アルコール性溶剤(メチルエチルケトンなど)に不溶
となる。
(以下余白) (発明の効果) 本発明によれば、このように、ポリビニルアセトアセタ
ール樹脂の製造において、一定量の触媒の存在下2反応
温度および恒温保持条件を調整するため、高アセタール
化度のポリビニルアセトアセタール樹脂が得られる。こ
の樹脂は巨大粒子がなくかつ粒子径のバラツキが小さ(
着色もない。
それゆえ、精製が容易である。溶剤溶解性も良好であり
、非アルコール系溶剤(メチルエチルケトンなど)にも
可溶である。製造過程においてアルデヒドが揮散するこ
とはなく、環境汚染上も問題はない。
その結果2本発明方法により得られるポリビニルアセト
アセタール樹脂は、耐熱性樹脂として有用である。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、4〜10重量%の酸触媒の存在下、水相中でポリビ
    ニルアルコールとアセトアルデヒドとの反応によりポリ
    ビニルアセトアセタール樹脂を製造する方法であって、 反応系を8〜17℃にて30分間以上保持することによ
    りアセタール化物の析出を開始させた後、該反応系を2
    5〜40℃の温度に保つこと、を包含するポリビニルア
    セトアセタール樹脂の製造方法。 2、前記酸触媒が、塩酸、硫酸および硝酸のうちの少な
    くとも一種である特許請求の範囲第1項に記載のポリビ
    ニルアセトアセタール樹脂の製造方法。 3、前記ポリビニルアルコール2モルに対し、前記アセ
    トアルデヒドが0.7〜2.2モルの割合で反応に供さ
    れる特許請求の範囲第1項に記載のポリビニルアセトア
    セタール樹脂の製造方法。 4、アセタール化度が60モル%以上、好ましくは65
    モル%以上、より好ましくは70モル%以上である特許
    請求の範囲第1項に記載のポリビニルアセトアセタール
    樹脂の製造方法。
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