JPH01102037A - p,p’−ビフェノールの製造方法 - Google Patents

p,p’−ビフェノールの製造方法

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JPH01102037A
JPH01102037A JP62261272A JP26127287A JPH01102037A JP H01102037 A JPH01102037 A JP H01102037A JP 62261272 A JP62261272 A JP 62261272A JP 26127287 A JP26127287 A JP 26127287A JP H01102037 A JPH01102037 A JP H01102037A
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JP
Japan
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tetra
butyl
butylphenol
diphenoquinone
reaction
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Application number
JP62261272A
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English (en)
Inventor
Michio Tanaka
田中 通雄
Yoshito Kurano
義人 蔵野
Katsuo Taniguchi
谷口 捷生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Publication date
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Priority to DE3854291T priority patent/DE3854291T2/de
Priority to CA000577983A priority patent/CA1334978C/en
Priority to EP94114271A priority patent/EP0635470A1/en
Priority to US07/247,333 priority patent/US4891453A/en
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 及虱立茨亙分夏     ・ 本発明は、p、 p’−ビフェノールの製造方法に関し
、さらに詳しくは、2,6−ジ−t−プチルフエノ−ル
と3,3′、5,5−テトラ−1−ブチル−4,4−ジ
フェノキノンとから、あるいは2,6−ジ−t−ブチル
フェノールと3.3’ 、 5.5−テトラ−1−ブチ
ル−4,4°−ジフェノキノンと3.3’、5.5−テ
トラ−1−ブチル−4,4°−ジヒドロキシビフエニル
とから、一段階でp、 p’ −ビフェノールを製造す
るための方法に関する。
口の  ・ 景ならびにその【11、 p、 D’−ビフェノールは樹脂の酸化安定剤、染料中
間体、およびポリカーボネート、ポリエポキサイド、ポ
リエステルなどの合成樹脂の原料として工業上重要であ
り、各方面から注目されている。
このようなり、9’−ビフェノールは、2,6−ジ−を
一ブチルフェノールから製造しうろことが知られており
、この2.6−ジ−t−ブチルフェノールからの1)、
E)−ビフェノールの合成経路は下記の式■および式■
で示される。
このような式■で示される第一82階の反応方法として
、特開昭55−72131月公報(こは、2.6−ジ−
t−ブブ・ルフェノールから3,3′、5,5°−デト
ラー【−ブチル−4,4゛−ジヒドロキシビフlニルを
製造するに際して、触媒としてアルカリ金属水酸化物な
どを用いて、所定の条(’l下で■段階の反応を行う方
法が開示されている。
ところが式■で示した第■段階の反応方法として、2,
6−ジ−t−ブチルフェノールから3,3′、5,5°
−テトラーt−ブチル−4,4′−ジヒドロキシビフェ
ニルを製造するに際して、3,3′、5.5−テトラ−
1−ブチル−4,4−ジヒドロキシビフェニルのみを収
率よく得ることは困難であり、2,6−ジ−t−ブチル
フェノールの酸化がざらに進んだ3,3′、5,5°−
テトラ−t−ブチル−4,4°−ジフェノキノンも副生
物として一部生成してしまう。
このため3,3′、5,5−テトラ−1−ブチル−4,
4°−ジフェノキノンを3,3′、5,5°−テトラ−
1−ブチル−4,4′−ジヒドロキシビフエニルに還元
することが望まれているが、この還元反応は、3,3′
、5,5°−テトラ−1−ブチル−4,4°−ジフェノ
キノンを水素などの還元剤を用いて行なう方法が知られ
ている。また、特開昭61−200935号公報に開示
されているように、苛性カリ触媒の存在下、酸素などに
よって2,6−ジ−t−ブチルフェノールの20〜40
%が3,3′、5,5°−テトラ−1−ブチル−4,4
°−ジフェノキノンとなるまで2,6−ジ−t−ブチル
フェノールを酸化させた後、残存する2、6−ジ−t−
ブチルフェノールを還元剤として3.3’、5,5°−
テトラ−1−ブチル−4,4°−ジフェノキノンに作用
させて3,3′、5,5°−テトラ−1−ブチル−4,
4−ジヒドロキシビフェニルを製造する方法も知られて
いる。
このようにして得られた3、3’、5,5°−テトラ−
1−ブチル−4,4′−ジヒドロキシビフエニルからp
、p’−ビフェノールを生成させるには、式■に示され
るような第■段階の反応方法として、前述した特開昭6
1−200935号公報においては、溶媒としてのジフ
ェニルエーテルなどと、触媒としての硫酸またはスルホ
ン酸などの存在下において、3.3′、5,5°−テト
ラ−1−ブチル−4,4′−ジヒドロキシビフエニルの
脱アルキル化反応によりp、0’〜ビフエノールを生成
させた後、得られたp、p−ビフェノールを濾過により
分取することを特徴としたり、r)’−ビフェノールの
製造方法が開示されている。
このようにp、p’−ビフェノールは、2,6−ジ−を
一ブチルフェノールから製造しうろことが知られている
が、従来、まず所定の触媒などの条件下において第■段
階の反応を終了させたのちに、2,6−ジ−t−ブチル
フェノールと3.3’、5,5°−テトラ−1−ブチル
−4,4°−ジフェノキノンと3,3′、5.5’−テ
トラ−t−ブチル−4,4−ジヒドロキシビフェニルと
から3.3’、5.5’−テトラ−1−ブチル−4,4
°−ジヒドロキシビフエニルを分離して、次いで新たに
選定した酸触媒などの条件下において式■で示される第
■段階の脱アルキル化反応を行って、p、p−ビフェノ
ールを生成させていた。
ところが上記のようにしてp、p−ビフェノールを2,
6−ジ−t−ブチルフェノールから製造するには、2.
6−ジ−t−ブチルフェノールと3,3′、5,5°−
テトラ−1−ブチル−4,4−ジフェノキノンと3.3
′、5,5°−テトラ−1−ブチル−4,4゛−ジヒド
ロキシビフェニルとから3,3′、5,5−テトラ−1
−ブチル−4−94′−ジヒドロキシビフエニルを分離
しなければならず、このためp、p’−ビフェノールの
製造工程が複雑になるという問題点がある。
そこで、本発明者らは鋭意研究したところ、酸触媒、溶
媒および特定の温度条件下において、2.6−ジ−t−
ブチルフェノールと3,3′、5,5−テトラ−1−ブ
チル−4,4−ジフェノキノンとを処理させるか、また
は2.6−ジ−t−ブチルフェノールと3.3’ 。
5.5−テトラ−1−ブチル−4,4−ジフェノキノン
と3.3′、5,5−テトラ−1−ブチル−4,4−ジ
ヒドロキシビフェニルとを処理させれば、3.3’、5
.5”−テトラ−1−ブチル−4,4−ジヒドロキシビ
フェニルを分離することなく、2,6−ジ−t−ブチル
フェノールと3.3′、5.5’−テトラ−1−ブチル
−4,4°−ジフエノキノンとから、または2,6−ジ
−t−ブチルフェノールと3.3’、 5,5°−テト
ラ−1−ブチル−4,4°−シフIツキノンと3,3′
、5,5−テトラ−1−ブチル−4,4′−ジヒドロキ
シビフエニルとからp、p−ごフェノールを一段階だけ
で直接製造することができ、0.p’−ビフェノールの
製造方法が簡略化できることなどを見出し、本発明を完
成させるに至った。
及用公■遊 本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を解決し
ようとするものであって、2,6−ジ−t−ブチルフェ
ノールと3,3′、5,5−テトラ−1−ブチル−4,
4−ジフェノキノンを所定の条件下で反応させるか、ま
たは2,6−ジ−t−ブチルフェノールと3.3′、5
,5−テトラ−1−ブチル−4,4゛−ジフェノキノン
と3,3′、5,5°−テトラ−1−ブチル−4,4°
−ジヒドロキシごフェニルとを所定の条件下で反応させ
て、3.3′、5.5”−テトラ−ドブチル−4,4′
−ジヒドロキシビフエニルを分離することなく、一段階
でp、p’−ビフェノールを直接骨るための方法を提供
することを目的としている。
及亘Ω量亘 本発明に係るp、p’−ビフェノールの製造方法は、2
.6−ジ−t−ブチルフェノールと3,3′、5,5°
−テトラ−1−ブチル−4,4−ジフェノキノンから、
または2.6−ジ−t−ブチルフェノールと3,3′、
5,5−テトラ−1−ブチル−4,4−ジフェノキノン
と3,3′、5,5°−テトラーt−ブチル−4,4′
−ジヒドロキシビフエニルとからp、p’−ビフェノー
ルを製造するに際して、酸触媒および溶媒の存在下に、
120〜280℃の温度において、2,6−ジ−t−ブ
チルフェノールと3.3′、5.5’−テトラ−で−ブ
チル−4,4°−ジフエノキノンとのレドックス反応に
よる3、3′、5,5°−テトラ−を−ブチル−4,4
′−ジヒドロキシビフエニルの合成反応と、3,3′、
5,5°−テトラ−1−ブチル−4,4′−ジヒドロキ
シビフエニルの脱アルキル化反応によるp、p“−ビフ
ェノールの生成反応とを、一段階で行なうことを特徴と
している。
本発明では、2,6−ジ−t−ブチルフェノールと3.
3′、5,5−テトラ−1−ブチル−4,4−ジフェノ
キノンから、または2,6−ジ−t−ブチルフェノール
と3.3′、5,5°−テトラ−1−ブチル−4,4゛
−ジフエノキノンと3,3′、5,5°−テトラ−1−
ブチル−4,4°−ジヒドロキシビフエニルとからp、
p’−ビフェノールを製造するに際して、3,3′、5
.5’−テトラ−1−ブチル−4,4°−ジヒドロキシ
ビフエニルの合成反応と、3.3′、5,5°−テトラ
−1−ブチル−4,4°−ジヒドロキシピフエニルの脱
アルキル化反応とを、特定の酸触媒および溶媒の存在下
に反応温度120〜280℃で行なっているため、第1
段階で生成した3、3′、5,5°:テトラ−t−ブチ
ル−4,4−ジヒドロキシビフェニルを分離することな
く、l)、E)”−ビフェノールを一段階で直接得るた
め、p、p’−ビフェノールの製造方法が簡略化できる
及」立且迷煎基J 以下本発明に係るE)、l)−ビフェノールの製造方法
について具体的に説明する。
本発明において、0.0’−ビフェノールを製造するた
めの出発原料としては、2.6−ジ−t−ブチルフェノ
ールと3,3′、5.5°−テトラ−1−ブチル−4,
4°−ジフェノキノン、または2.6−ジ−t−ブチル
フェノールと3,3′、5,5°−テトラ−1−ブチル
−4,4°−ジフェノキノンと3,3”、5,5°−テ
トラ−t−ブチル−4,4°−ジヒドロキシごフェニル
が用いられる。
出発原料中の2.6−ジ−t−ブチルフェノールと、3
.3’、5.5’−テトラ’−t−ブチルー4,4゛−
ジフェノキノンとの重母比は、出発原料中に含まれる2
、6−ジ−t−ブチルフェノールと3,3′、5.5’
−テトラ−1−ブチル−4,4°−ジフェノキノンとの
総量にも依るが、2.6−ジ−t−ブチルフェノールが
1に対して3,3°。
5.5°−テトラ−1−ブチル−4,4°−ジフェノキ
ノンが0.5〜5、好ましくは1〜2の範囲であるが、
特に該範囲に限定されるものではない。
2.6−ジ−t−ブチルフェノールと3,3′、5,5
−テトラ−1−ブチル−4,4°−ジフェノキノンの重
ω比が、2.6−ジ−t−ブチルフェノールが1に対し
て、3.3′、5,5−テトラ−t−ブチル−4,4°
−ジフェノキノンが1未満の場合には、3,3′、5,
5°−テトラ−1−ブチル−4,4°−ジフェノキノン
が2.6−ジ−t−ブチルフェノールと3,3′、5,
5°−テトラ−t−ブチル−4、4′−ジフェノキノン
とのレドックス反応で有効に使用されないことになり好
ましくない。
また、2,6−ジ−t−ブチルフェノールと3.3’。
5.5°−テトラ−1−ブチル−4,4°−ジフェノキ
ノンの重」比が、2.6−ジ−t−ブチルフェノール1
に対して3,3′、5,5°−テトラ−1−ブチル−4
,4°−ジフェノキノンが2を越える場合には、2,6
−ジ−t−ブチルフェノールが2,6−ジ−t−ブチル
フェノールと3.3′、5.5’−テトラ−1−ブチル
−4,4°−ジフエノキノンとのレドックス反応で有効
に使用されないことになり好ましくない。
出発原料中の2.6−ジ−t−ブチルフェノールの金回
は、出発原料の総重量を100%としたとき、通常1%
以上50%以下とすることが好ましく、1%未満では2
.6−ジ−t−ブチルフェノールと3.3′、5,5°
−テトラ−1−ブチル−4,4”−ジヒドロキシピッエ
ノキノンとのレドックス反応がp、p’−ビフェノール
の収率向上に及ぼす影響が小さくなってしまい、また5
0%を越えると2.6−ジ−t−ブチルフェノールが、
2.6−ジ−t−ブチルフェノールと3゜3”、5,5
°−テトラ−1−ブチル−4,4°−ジヒドロキシピッ
エノキノンとのレドックス反応で有効に利用されないこ
とになり好ましくない。
出発原料中の3,3′、5,5°−テトラ−1−ブチル
−4,4°−ジフェノキノンの含量は、通常1%以上5
0%以下とすることが好ましく、1%未満では2.6−
ジ−t−ブチルフェノールと3,3′、5.5−テトラ
−1−ブチル−4,4°−ジフェノキノンとのレドック
ス反応がp、p’−ビフェノール収率向上に及ぼす影響
が小さくなってしまい、また50%を越えると3.3°
15,5−テトラ−1−ブチル−4,4°−ジフェノキ
ノンが2,6−ジ−トプチルフエノールと3,3′、5
.5’−テトラ−t−ブチル−4、4′−ジフェノキノ
ンとのレドックス反応で有効に利用されないことになっ
てしまい、いずれも好ましくない。
しかしながら、出発原料中の2,6−ジ−t−ブチルフ
ェノールと3,3′、5,5°−テトラ−1−ブチル−
4,4°−ジフェノキノンとのII比や出発原料中の2
,6−ジ−1−ブチルフェノールの含量や出発原料中の
3.3′、5,5°−テトラ−1−ブチル−4,4°−
ジフェノキノンの含量は、いずれも2,6−ジ−t−ブ
チルフェノールと3,3′、5,5°−テトラ−1−ブ
チル−4,4°−ジフェノキノンとのレドックス反応に
悪影響を及ぼすものではない。
このような出発原料は、通常、2,6−ジ−t−ブチル
フェノールを酸素の存在下に酸化カップリングさせるこ
とによって得ることができる。
上記のような出発原料としての、2,6−ジ−t−ブチ
ルフェノールと3,3′、5,5−テトラ−1−ジブル
ー4,4°−ジフエノキノンから、または2.6−ジ−
t−ブチルフェノールと3,3′、5,5°−テトラ−
1−プチル−4.4°−ジフェノキノンと3,3′、5
.5−テトラ−1−ブチル−4,4′−ジヒドロキシビ
フエニルとから、p、p’−ビフェノールを製造する際
には、上記のように酸触媒が用いられるが、このような
酸触媒としては、硫酸あるいはスルホン酸類などが好ま
しく用いられる。また、硫酸あるいはスルホン酸類以外
にも、酸触媒として、たとえばヘテロポリ酸類が用いら
れる。ヘテロポリ酸としては、具体的には、リンタング
ステン酸、リンモリブデン酸、ケイモリブデン酸などが
用いられる。また、上記以外にも、酸触媒として、塩化
アルミニウム、アルミニウムイソプロポキシド、アルミ
ニウムフェノキシトなどのルイス酸が用いられる。さら
に場合によっては、酸触媒として固体酸が用いられ、具
体的には、アンバーリストなどのイオン交換樹脂、モル
デナイト、シリカアルミナ、テトラシリシックマイカ、
活性白土、ゼオライト、合成雲母、粘土鉱物などを使用
することもできる。
ま7C10,0’−ビフェノールの合成反応において、
上記した酸触媒を添加する時期は、r)、0”−ビフェ
ノールの合成反応の出発段階でもよいし、中途の段階で
あってもよい。しかし、触媒を全く添加しない場合には
、p、p’−ビフェノールは合成されない。(比較例1
参照)。
また本発明では、上記のような2,6−ジ−t−ブチル
フェノールと3,3′、5,5°−7トラーt−アブル
ー4.4’−ジフエノキノンから、または2.6−ジ〜
t−ブブールフェノールと3,3′、5,5°−7トラ
ーt−アブルー4,4°−ジフエノキノンと3,3′、
5.5°−テトラ−1−ブチル−4,4′−ジヒドロキ
シビフエニルとからp、p’−ビフェノールを製造する
際に溶媒が用いられるが、このような溶媒としては、具
体的にはフェノール類、ジフェニルエーテル類、スルホ
ランまたはパラフィン類または軽油が好ましく用いられ
る。
フェノール類としては、具体的にはクレゾール、ドブチ
ルフェノール、ジ−t−ブチルフェノールなどが用いら
れる。
ジフェニルニーデル類としては、ドブ1ルフエニルエー
テル、ジー【−プブールジフェニルエーテルなどが用い
られる。パラフィン類としては、具体的に、デカン、ト
リデカン、ノルマンパラフィン混合物などが用いられる
本発明では、上記のように2,6−ジ−t−ブチルフェ
ノールと3,3′、5,5°−テトラ−t−ブチル−4
、4′−ジフェノキノンから、または2,6−ジ−t−
ブチルフェノールと3,3′、5,5°−テトラ−t−
ブチル−4,4’−ジフェノキノンと3,3′、5,5
°−テトラ−1−ブチル−4,4°−ジヒド[1キシピ
フIニルとからp、p’−ビフェノールを製造する際の
反応温度は、120〜280℃好ましくは160〜25
0℃である。このような温rf1範囲で上記のような反
応を行なうと、式■で示される反応よりも式■で示され
る反応が速く進行して、r)、0’−ビフェノールが高
収率で得られる。
反応温度が120℃未満であると、2,6−ジ−t−プ
チルフエノールと3,3′、5,5°−テトラ−1−ブ
チル−4,4°−ジフェノキノンから、3,3′、5,
5°−テトラ−t−プブルー4,4′−ジヒドロキシビ
フエニルを生成するレドックス反応が進行しにくいとと
もに、2,6−ジ−t−ブチルフェノールの異性化が進
行してしまい、このためp、p−ビフェノールの収率が
低下するため好ましくない。また反応温度が280℃を
越えると、用役コストが増加するため好ましくない。
本発明では上記のように2.6−ジ−t−ブチルフェノ
ールと3.3’、5.5’−テトラ−1−ブチル−4,
4゛−ジフェノキノンから、または2,6−ジ−t−ブ
チルフェノールと3,3′、5,5°−テトラ−1−ブ
チル−4,4°−ジフエノキノンと3.3”、5,5°
−テトラ−t−ブチル−4,4′−ジヒドロキシビフエ
ニルとからp、p−ビフェノールを製造する際の反応時
間は、反応温度によって大きく変化するが、通常1〜1
0時間程度である。
上記した触媒、溶媒、温度および時間の反応条件下にお
いて、2.6−ジ−t−ブチルフェノールと3.3′、
5.5’−テトラ−1−ブチル−4,4°−ジフエノキ
ノンを処理するか、または2,6−ジ−t−ブチルフェ
ノールと3,3′、5,5°−テトラートブヂルー4,
4°−ジフェノキノンと3.3’、5,5°−テトラ−
1−ブチル−4゜4′−ジヒドロキシビフエニルとを処
理すれば、3゜3′、5,5°−テトラ−1−ブチル−
4,4゛−ジヒドロキシビフェニルの合成反応と、3.
3’、5.5−テトラ−1−ブチル−4,4−ジヒドロ
キシビフエニルの脱アルキル化反応とがバランスよく効
率的に進行し、p、p’−ビフェノールが収率よく得ら
れる。
すなわち、3,3′、5,5°−テトラ−1−ブチル−
4,4−ジヒドロキシビフエニルの酸化が進みすぎて生
成する3、3′、5,5−テトラ−1−ブチル−4,4
゛−ジフエノキノンに対しては、2.6−ジ−t−ブチ
ルフェノールが3,3′、5,5−テトラ−1−ブチル
−4,4°−ジフエノキノンに対する還元剤として働き
、3.3’、5.5’−テトラ−1−ブチル−4,4°
−ジフエノキノンから3.3′、5,5°−テトラ−1
−ブチル−4,4−ジヒドロキシビフェニルが効率よく
得られ、しかも上記のようにして得られる3、3′、5
,5°−テトラ−1−ブチル−4,4−ジヒドロキシビ
フエニルは、脱アルキル化反応によって効率よ<p、p
’−ビフェノールへと変換される。
R皿五四里 本発明では、2.6−ジ−t−ブチルフェノールと3.
3′、5,5°−テトラ−1−ブチル−4,4°−ジフ
ェノキノンとを反応ざゼるか、または2,6−ジ−t−
ブチルフェノールと3,3′、5,5−テトラ−1−ブ
チル−4,4−ジフェノキノンと3.3′、5,5−テ
トラ−1−ブチル−4゜4′−ジヒドロキシビフエニル
とを反応させてp、p’−ビフェノールを製造するに際
して、酸触媒および特定の溶媒の存在下、120〜28
0℃の温度において2.6−ジ−t−ブチルフェノール
と3,3′、5゜5−テトラ−t−ブチル−4,4°−
ジフエノキノンとのレドックス反応による3、3′、5
,5°−テトラ−1−ブチル−4,4′−ジヒドロキシ
ビフエニルの合成反応と、3.3′、5.5−テトラ−
1−ブチル−4,4′−ジヒドロキシビフエニルの脱ア
ルキル化反応によるp、p’−ビフェノールの生成反応
を一段階で行な゛っているため、D、 I)’−ビフェ
ノールの製造方法が簡略化できる。
以下本発明を実施例により説明するが、本発明はこれら
実施例に限定されるものではない。
λ思■ユ 原料として、3,3″、5,5−テトラ−1−アブルー
4,4°−ジフエノキノン1.0g、2.6−ジ−t−
ブチルフェノール1.0gとの混合物を用い、溶媒とし
てフェノール10d、触媒として硫酸0.059を用い
、窒素ガス雰囲気下、180℃の温度で、1時間反応さ
せたところ、式■および式■で表わされる反応が進行し
て、p、p−ビフェノールが0.499得られた。
p、p’−ビフェノールの収率は54.0%であった。
大思叢2 原料として3,3′、5.5−テトラ−1−ブチル−4
,4°−ジフエノキノン1.0SF、2.6−ジ−t−
ブチルフェノール1.0gを用い、溶媒としてフェノー
ル10at’用い、窒素ガス雰囲気下、180℃の温度
で、1時間反応させた。その後触媒として硫酸0.03
gを上記反応液に添加して、さらに窒素ガス雰囲気下1
時間180℃の温度で反応させたところ、p、p−ビフ
ェノールが0.569得られた。
p、p’−ビフェノールの収率は62.5%であっ°た
X塵叢旦 原料として3,3′、5,5−テトラ−1−ブチル−4
,4−ジフェノキノン0.46g、2,6−ジ−t−ブ
チルフェノール0.349.3,3′、5.5’−テト
ラ−t−ブチル−4,4°−ジヒドロキシビフエニル8
.569を用い、溶媒としてフェノール20g、触媒と
して硫IQ、049用いて、窒素ガス雰囲気下、180
℃の温度で6時間反応させたところ、p、p’−ビフェ
ノールが3.359得られた。
D、D”−ビフェノールの収率は79.9%であった。
止較■ユ 原料として3,3′、5,5°−テトラ−t−ブチル−
4、4′−ジフェノキノン0.5g、2.6−ジ−t−
ブチルフェノール1.5g、3,3′、5,5°−テト
ラ−1−ブチル−4,4′−ジヒドロキシビフエニル8
.0gを用い、溶媒としてフェノール20gを用い、触
媒を添加することなく、窒素ガス雰囲気下、190℃の
温度で、2時間反応させたところ、3,3′、5.5’
−テトラ−1−ブチル−4,4°−ジフェノキノン0.
13g、2.6−ジ−t−ブチルフェノール1.13!
iF、そして3.3′、5,5°−テトラ−1−ブチル
−4,4′−ジヒドロキシビフエニル8.71が得られ
た。
叉凰叢A 原料として3,3′、5,5°−テトラ−t−ブチル−
4,4°−ジフ1ツキノン0.95g、2.6−ジ−t
−ブチルフェノール0.759.3,3′、5.5’−
テトラ−1−ブチル−4,4−ジヒドロキシビフェニル
21.7gを用い、溶媒として軽油25g、触媒として
硫酸0.69用いて、窒素ガス雰囲気下、240℃の温
度で、2時間反応させたところ、p、 p’−ビフェノ
ールが9.96g得られた。
レドックス反応を考慮したり、D’−ビフェノールの収
率は94.6%であった。
これは原料中の3,3′、5,5°−テトラ−1−ブチ
ル−4,4′−ジヒドロキシビフエニルのみを基準にす
ると101%の収率であった。
代理人  弁理士  鈴 木 俊一部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)2、6−ジ−t−ブチルフェノールと3、3′、
    5、5′−テトラ−t−ブチル−4、4′−ジフェノキ
    ノンとからp、p′−ビフェノールを製造するに際して
    、酸触媒および溶媒の存在下、120〜280℃の温度
    において、2、6−ジ−t−ブチルフェノールと3、3
    ′、5、5′−テトラ−t−ブチル−4、4′−ジフェ
    ノキノンとのレドックス反応による3、3′、5、5′
    −テトラ−t−ブチル−4、4′−ジヒドロキシビフェ
    ニルの合成反応と、3、3′、5、5′−テトラ−t−
    ブチル−4、4′−ジヒドロキシビフエニルの脱アルキ
    ル化反応によるp、p′−ビフェノールの生成反応とを
    、一段階で行なうことを特徴とするp、p′−ビフェノ
    ールの製造方法。
  2. (2)2、6−ジ−t−ブチルフェノールと、3、3′
    、5、5′−テトラ−t−ブチル−4、4′−ジフェノ
    キノンと、3、3′、5、5′−テトラ−t−ブチル−
    4、4′−ジヒドロキシビフェニルとからp、p′−ビ
    フェノールを製造するに際して、酸触媒および溶媒の存
    在下、120〜280℃の温度において、2、6−ジ−
    t−ブチルフェノールと3、3′、5、5′−テトラ−
    t−ブチル−4、4′−ジフェノキノンとのレドックス
    反応による3、3′、5、5′−テトラ−t−ブチル−
    4、4′−ジヒドロキシビフェニルの合成反応と、3、
    3′、5、5′−テトラ−t−ブチル−4、4′−ジヒ
    ドロキシビフェニルの脱アルキル化反応によるp、p′
    −ビフェノールの生成反応とを、一段階で行なうことを
    特徴とするp、p′−ビフェノールの製造方法。
  3. (3)前記した溶媒が、フェノール類、ジフェニル類エ
    ーテル、スルホラン、パラフィン類または軽油であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項に記
    載のp、p′−ビフェノールの製造方法。
JP62261272A 1987-09-22 1987-10-15 p,p’−ビフェノールの製造方法 Pending JPH01102037A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5965248A (en) * 1996-12-27 1999-10-12 Tdk Corporation Magnetic recording medium
KR100425646B1 (ko) * 2001-03-02 2004-04-03 송원산업 주식회사 4,4'-비페놀의 제조 방법

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