JPH01101244A - コンテナの固定構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、船舶や輸送車両等に積み込まれたコンテナ
を固定するための固定構造に関するものである。

〔従来の技術〕

多数のコンテナを船舶や輸送車両に積み込んで輸送する
場合、これらのコンテナを単に積み重ねた状態で輸送す
ると、船体の傾きなどによってコンテナが動いて荷くず
れを生じるおそれがあり、このため、通常はコンテナを
コンテナ支持面に固定して荷（ずれを防止するようにし
ている。

従来、このようなコンテナの固定構造としては、第８図
に示すように、コンテナＡの各隅部に箱形の固定金具１
を取付け、その固定金具１の表を向く各面板２に保合孔
３を設ける一方、コンテナＡが載置される基板４上に゛
、上記保合孔３に挿入する位置決めブロック５を取付け
、その位置決めブロック５に形成した横方向の爪挿入孔
６に、先端面を前−下方に向かって突出するテーパ面７
′とした係合爪８と、この係合爪８を突出方向に付勢す
るばね９とを組み込んだ構造のものがある。上記の固定
構造では、保合孔３に位置決めブロック５を挿入すると
、係止爪８が爪挿入孔６内に退去して面板２が係止爪８
の下方に嵌め込まれ、次に・係止爪８がばね９の付勢に
より面板２内面の上部に突出して、固定金具１を自動的
に抜は止めするようになっている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、従来における上記固定構造では、係合す
る係止爪８の突出部下面８ａと固定金具１の面板内面２
ａとは、それぞれ平坦面であり、係止爪８を面板２上に
スライドさせる必要があるため、第７図のような係合状
態で係止爪８と面板２との間には、必然的にすき間が生
じる。このため、コンテナにこわれ易い荷物等を収納し
た場合、運搬中にコンテナのガタッキにより荷物が損傷
するという問題があった。

この発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、上述
の固定構造に改良を加えて、コンテナをガタなく確実に
固定することができるコンテナの固定構造を提供するこ
とを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の問題点を解決するため、この発明は、上述したコ
ンテナの固定構造において、係止爪の突出部下面、及び
固定金具の面板上面をそれぞれ対応する傾斜面としたの
である。

すなわち、保合面を傾斜面とすることにより、全ての保
合部と面板が当接するようになり、コンテナのガタッキ
を抑える。

〔実施例〕

以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて説明する
。

第１図及び第９図に示すように、コンテナＡの各隅部に
取付けられる固定金具１は、内部中空の箱形をなし、そ
のコンテナＡの上面及び下面と同一レベルで保持された
面板２に、長孔の係合孔３が設けられている。

上記コンテナＡを載置するコンテナ支持台１４は第１図
、第２図及び、第５図に示すように、コンテナＡの隅部
にあたる部分に、載置板１０と側枠１１及び底板１２を
ボルト１３により固定した箱状の基台４を配置し、その
基台４を連結棒１６で連結してコンテナＡの底面形状に
対応した４角形枠を形成したもので、船舶のデツキや輸
送車輌の荷台上の所定位置やコンテナの衝合面間に取付
ける。

上記基台４の上面には、第１図に示すように、固定金具
１を基台４上に載置した際、保合孔３に挿入して金具を
位置決めする位置決めブロック５が設けてあり、このブ
ロック５の先端部は挿入を容易にするために細くなって
丸みがつけられている。

また、上記位置決めブロック５の側部には、横方向の爪
挿入孔６が形成され、この爪挿入孔６に、先端部が突出
した係止爪８と、その係止爪８を先端に向かう方向に付
勢するコイルばね９とが組付けられている。上記係止爪
８は、第２図に示すように、両側面に横方向の案内キー
１６を備え、この案内キー１６を爪挿入孔６の側面に形
成した横溝１７に嵌合されてスライド自在に支持されて
いる。

上記爪挿入孔６の下方の位置には、上下方向の孔１８が
形成され、また載置板１０には、上記孔１８に連通し係
止爪８のスライド方向に対して直角方向に伸びる横孔１
９が形成してあり、この横孔１９に、両端にレンチの保
合部を備えたレンチ軸２０を回転可能に支持し、このレ
ンチ軸２０に上記孔１８内部で、係止突起２１ａを備え
たスライド環２１をビスにより固着して、このスライド
環２１の係止突起２１ａを、係止爪８の下部に設けた溝
２２に係合させて係止爪８を抜は止めしている。上記ス
ライド環２１は、レンチ軸２０を回転すると、回動して
係止爪８を爪挿入孔６内部で前後に移動させ、第３図に
示すように係止突起２１ａを溝２２後端に設けた傾斜部
２２ａに当接させることにより、係止爪−８を爪挿入孔
６内に退去させた状態で保持するようになっている。ま
た、上記レンチ軸２０は、第４図及び第５図に示すよう
に、２個の基台４間を連通しており、一端をレンチによ
り回動操作することにより２ケ所の係止爪８を同時に出
大掻作できるようになっている。

上記係止爪８は、通常時、第１図に示すように、先端部
が突出し、その先端面７が前側下方に向かって突出する
テーパ面に形成されており、また、先端部下面８ａが、
後方に向かって下側に後退する傾斜面となっている。一
方、固定金具１における係合孔３を有する面板内面２ａ
は、上記の係止爪８の先端部下面８ａ形状に対応させて
、奥側に向かって上側に傾斜する傾斜面に形成されてい
る。

この実施例は上記のような構造から成り、船舶のデツキ
上や輸送車輌の車台上のコンテナ支持面、又は、積み重
ねたコンテナの衝合面間に配置してコンテナの動きを止
め、荷くずれを防止するものである。

コンテナの取付けは、船体や車両上において吊り下げた
コンテナの下面隅部の固定金具１を、基台４の位置に合
わせて上方から載置して行なう。

この場合、固定金具１の係合孔３に、位置決めブロック
５が挿入すると、上記係合孔３の周縁と、係合爪８の先
端面７との衝合によって、係止爪８がコイルばね９の弾
力に抗して爪挿入孔６の内部に向けて移動する。そして
、固定金具りの面板２が基台４の載置板１０の上面に当
接する位置まで下降させると、コイルばね９の弾力によ
り、係止爪８が外方向に移動し、上記係止爪８の先端部
下面８ａが、係合孔３を有する面板２の内面２ａに係合
する。このとき、係止爪８は、コイルばね９の弾力によ
ってその下面８ａが面板内面’２ａに当接するまで外側
に移動し、当接した時点で停止する。この状態で、係止
爪下面８ａと面板内面２ａとは面接触で当接することに
なり、確実な保合状態が得られる。

このため、積み重ねたコンテナＡは、上方向のガタッキ
が抑えられて基台４に確実に固定される　　　　　−と
共に、載置面隅部の４ケ所全部において係止爪８の先端
部下面８ａと面板２の内面２ａとが面接触することによ
り摩擦力が生じるため、縦方向および横方向の移動もあ
る程度防止することができ、さらに位置決めブロック５
のガイドにより、縦および横方向に移動するのが防止さ
れる。

一方、コンテナを取り外す際には第３図に示すように、
レンチ軸２０を回動させて係止爪８を爪挿入孔６内に入
り込ませた状態にして抜き取る。

なお、上記実施例では、係止爪８を１個設けたが、同一
の突出方向、或いは第７図に示すように、中間にフラン
ジ２３を介して上下に複数個の係止爪を設けるようにし
てもよい、特に、後者の場合は、両位置決めブロック５
．５′をそれぞれ固定金具に挿入してコンテナの衝合面
間に用いるようにすればスペースを大巾に省ける利点が
ある。

また、基台４は、４角枠状とせず、直接デツキや車台上
に、コンテナの底面形状に配置して埋め込むようにして
もよい。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明においては、係止爪の突出部下
面と固定金具の面板内面を対応する傾斜面としたので、
全ての隅部において係止爪と固定金具の確実な保合が得
られてコンテナをガタッキなく固定することができ、貨
物等を損傷させることなく安全な運搬を行なうことがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る実施例の側断面図、第２図は同
上の分解斜視図、第３図は同上の作用を示す側断面図、
第４図は同上の一部切欠正面図、第５図はコンテナ支持
台の平面図、第６図は同上の側面図、第７図はその他の
実施例の側面図、第８図は従来の固定構造を示す側断面
図、第９図はコンテナの固定金具の斜視図である。 １・・・・・・固定金具、２・・・・・・面板、２ａ・
・・・・・面板内面、３・・・・・・係合孔、　４・・
・・・・基台、５・・出・位置決めブロック、６・・・
・・・爪挿入孔、７・・・・・・先端面、８・・・・・
・係止爪、８ａ・・・・・・先端部下面、Ｓ・・・・・
・コイルばね。 特許出願人　　東急車輌製造株式会社 同　出願人　　大洋製器工業株式会社 同　代理人　　鎌　　１）　文　　二 第４図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. コンテナの各隅部に取付けられた箱形の固定金具の面板
   に係合孔を設け、コンテナが載置された基台上に、上記
   係合孔に挿入する位置決めブロックを取付け、その位置
   決めブロックに形成された横方向の爪挿入孔に、先端面
   を前側下方に向かって突出するテーパ面とした係止爪と
   、この係止爪を突出方向に付勢するばねとを組込み、上
   記係止爪の先端部下面を、前記固定金具の面板内面に係
   合させて上記コンテナを固定するコンテナの固定構造に
   おいて、上記係止爪の突出部下面、及び上記固定金具の
   面板内面をそれぞれ対応する傾斜面としたことを特徴と
   するコンテナの固定構造。