JP814H - カセットアダプター - Google Patents

カセットアダプター

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JP814H
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【発明の詳細な説明】 本発明は、カセットアダプター、詳しくは小型テープカ
セットとアダプターを組合せ、使用目的に応じて小型テ
ープカセットのみで使用したり、アダプターと組み合わ
せて標準型のカセットとして使用できるようにしたカセ
ットアダプターに関するものである。 例えば、カセット式ビデオテープレコーダーに用いられ
るビデオテープカセットは、録音用のテープカセットと
は異なり比較的大型である。従ってこれを用いるビデオ
撮影機も大型になり携帯に不便である。 ところで、旅行先等でビデオ撮影機で撮影するときに
は、ビデオ撮影機の撮影時間が長時間撮影できるように
なっていることよりも、その撮影機が小型で軽量になっ
ていることの方が望ましい。このため、テープカセット
も小型に形成されることが必要である。 ところが、最近一般家庭に普及しているビデオプレーヤ
ーで再生せんとすると、テープカセットは標準型しか合
わないため、別に小型化されたテープカセット用のビデ
オプレーヤーが必要となる。しかし、これは不経済なこ
とであり、一般家庭では、そのような余裕はない。 本発明の目的は、このような欠点を解消するために、携
帯に便利な小型化されたテープカセットに附加するだけ
で、これが標準型テープカセットとして使用可能になる
カセットアダプターを提供するにある。そして、本発明
のカセットアダプターは、記録再生機に装填されて記録
再生が行なわれる標準型テープカセットとほぼ同形同大
の外形枠と、この外形枠の中にテープ巻取用の歯車を有
した小型テープカセットを上方から装填するためのカセ
ット嵌合部と、記録再生機の駆動軸に係合して駆動され
る少なくとも1つの伝動体と、一部が上記カセット嵌合
部内に常時張出した状態で上記カセット嵌合部の側方に
位置し、上記伝動体と連動すると共に上記小型テープカ
セットが上記カセット嵌合部に装填されたとき上記テー
プ巻取用の歯車と軸線方向の移動で噛み合つて上記伝動
体からの動力を上記テープ巻取用の歯車に伝達する歯車
と、を具備している。勿論、この小型テープカセットと
アダプターの組み合せ方式のカセットは、上記ビデオテ
ープレコーダーの例に限るものではなく、小型カセット
単独で、録音再生用の小型テープレコーダーに使用する
ことが出来、しかも、アダプターと組み合せて標準カセ
ット用のテープレコーダーでも録音再生することが出来
るものであることは言うまでもない。小型のテープカセ
ットにアダプターを用いて標準型カセットとして用いる
方式は、先に特公昭45−40751、40752で提
案されているが、この方式においては、テープカセット
とアダプターのテープハブが同径なのでその分が小型化
を阻止しており、実際にアダプターを外した小型カセッ
トはそう小さくなっていないし、テープハブの位置をテ
ープ駆動軸に対して合致させる構造を必要とする等の欠
点を有している。本発明のカセットアダプターに装填さ
れて使用されるテープカセットは、テープハブが小型専
用の小さいものであり、上記公知例のようなテープ駆動
軸に合せる必要はなく、アダプターと組合せれば、その
まま標準型カセットと同様に、標準カセット用テープレ
コーダーに使用出来るものである。 以下、図示の一実施例に基いて、本発明を詳細に説明す
る。 第1図は、従来のビデオテープレコーダーに用いられる
標準型テープカセット1の上側カセット平面図である。
周知のようにカセット1内には、その中央左右にテープ
ハブ4,3が回転自在に配設されていて、磁気テープ5
は、この両ハブ4,3にそれぞれ両端部が固定された後
巻回されている。そして、上記両ハブ4,3に巻回され
たテープの一部5aはカセットの前面に設けられた窓孔
9に沿って転向ローラー6,7を介して展張されてい
る。カセット前面中央部に設けられた上記窓孔9は、切
欠部で形成されていて、これはテープを外部に引き出す
ためのものである。ビデオテープの場合、この窓孔9よ
り、可動ガイドローラ(図示されず)でテープを引き出
し、公知の手段により第2図に示す如く、回転ドラム1
0にテープを巻きつける。 符号8で示す転向ローラーは、この場合、上記ローラー
7に代つてテープを案内するものである。第2図は、上
記カセット1の窓孔9から磁気テープ5が引き出され、
ビデオ装置の回転ドラム10に上記転向ローラー8を含
む多くの転向ローラー11a,11b,11cを介し
て、磁気テープ5が巻き付けられている一例を示したも
のである。この場合、ビデオ装置の他の機構部分につい
ては、本発明と直接関係がないので、上記略図を示すに
止め、説明を省略する。 第3図は、本発明における超小型テープカセット20
と、外形枠が標準型カセット1(第1図参照)と略同
形、同大のアダプター30を組み合わせた状態を示す平
面図で、カセットおよびアダプター共に下半部20c,
30cのみを示してある。アダプター30は、外形枠が
標準型カセットと略同形、同大で、その中央上面から内
部に前後面30a,30bに跨る、超小型カセット20
が嵌合する、平面形状がT字状の嵌合部43(第4図参
照)が設けられていて、上記超小型カセット20が嵌合
して組み合された場合に標準型カセットと同形、同大の
カセットとなるように構成されている。即ち、上記アダ
プター30に嵌合して組み合される超小型カセット20
は、第3図で示されるように、組み合わされた場合、そ
の前後面20a,20bがアダプター30の前後面30
a,30bと同一平面となる。アダプター30の内部に
は、上記第1図に示したテープハブ3,4と内径部が同
形、同大のテープハブ状の伝動体32,33が夫々回転
自在に配設されていて、このテープハブ状伝動体32,
33の下部には、夫々歯車34,35が同軸一体に固着
されている。 超小型カセット20には、アダプター30と組み合され
た場合、上記アダプター30の両テープハブ状伝動体3
2,33の中間で、両テープハブ状伝動体32,33の
軸心を結ぶ線とほゞ直角の線上に、テープ巻ハブ21,
22が回転自在に配設されていて、このテープハブ2
1,22の下部には、夫々歯車23,24が同軸一体に
固着されている。上記歯車34,35と23,24は、
上記カセット20がアダプター30に上方から装填され
たときに、軸線方向の移動で夫々噛み合うように形成さ
れているが、両者が組み合されるに際して夫々の歯車の
歯部が干渉してかみ合わない場合のために、例えば、上
記歯車34がばね等の弾性体(図示されず)の弾力に抗
して押し下げられるように、第4図に示すように、アダ
プター30の底面に上記歯車34の逃げの凹部44を設
け、歯車34を弾発的に支持し、歯車34が歯車23に
かみ合わず、一旦押し下げられても例えばテープハブ伝
動体32の回転により歯車34が回転し、歯車23とか
み合えば、自動的に浮上するように構成される。歯車3
3についても同様に構成されている。又、上記アダプタ
ー30の超小型カセット20との嵌合部43の底面中央
部には、上記カセット20のテープ巻ハブ21,22に
嵌合し、カセットの位置を決める、位置決めピン41,
42が夫々相対応する位置に植立されている。 テープ巻ハブ21,22およびテープハブ状伝動体3
2,33は何れも、その支持孔に対して多少揺動可能の
ように配設されているが、上記ピン41,42は、上記
カセット20のテープ巻ハブ21,22を、アダプター
30と組み合せた場合、それらをそれぞれの所定の位置
に配置するためのものである。超小型カセット20は、
第3,4図に示されるように、アダプター30と組み合
された場合、アダプター30の前面30aと同一平面に
なる面20aに、従来例におけるカセット2(第1図参
照)の前面2aの場合と同様に、テープ15を引き出す
ための切欠部19が設けられていて、その左右には同様
にテープ15を展張するための転向ローラー16,17
が配設されている。この場合、従来例における転向ロー
ラー8(第1図参照)に相当するローラーは、第1,2
図と第3図から明らかなように、超小型カセットのテー
プ巻ハブ22の位置が中央寄りとなっているので全く不
要となり、それだけ超小型カセット20を小型化するこ
とが出来る。 次に、以上のように構成された超小型カセット20とア
ダプター30の作用について述べる。 上述した通り、この超小型カセット20は、標準型カセ
ットの1/3程度の大きさであるから、携帯用として申
し分なく、又ビデオ撮影機に装着するにも、装着部の構
造を簡単に小型化することが出来る。しかし、ビデオ撮
影機のカセット装着部については本発明と直接関係がな
いので説明は省略する。以下記録済の上記超小型カセッ
ト20を、標準カセット用のビデオプレーヤーに装着し
て、再生する場合の作用について述べる。 上記超小型カセット20のテープ15が、その終端迄記
録され、一方のテープ巻ハブ例えば、第3図におけるテ
ープ巻ハブ22に全量が巻き取られた場合は、第3図に
示されるように、テープ15の巻径25は最大となり、
他方、送出し側のテープ巻ハブ21のテープ巻径は最小
となる。この状態で、カセット20が、ビデオ撮影機か
ら取り外され、アダプター30のカセット嵌合部43
(第4図参照)に、テープ巻ハブ21,22が、ピン4
1,42に嵌合するように上方から挿入される。この場
合、テープ巻ハブ21,22の歯車23,24が、アダ
プター30のテープハブ状伝動体32,33の歯車3
4,35とが干渉してかみ合わなければ、上述したよう
に歯車34,35が歯車23,24に押されて、一旦そ
の下方の凹部44(歯車35に対する凹部は図示され
ず)に沈められるが、テープハブ状伝動体32,33の
僅かの回転により、上記歯車23,24は、歯車34,
35とかみ合い、歯車34,35はその上昇習性により
浮上し、夫々歯車23,24と正規のかみ合い状態とな
り、超小型カセット20とアダプター30の組み合わせ
は完了する。両者の嵌合状態は、夫々の嵌合部に適宜ク
リック部材(図示されず)が設けられていて、確実に保
持されるようになっている。このように組み合された結
合テープカセットを標準型カセット用のビデオテーププ
レーヤー(図示されず)に標準型カセットの場合と全く
同様に装着する。 即ち、結合カセットのテープハブ状伝動体32,33の
軸孔をビデオプレーヤーのテープハブ駆動軸(図示され
ず)に嵌合するように装着する。装着された結合カセッ
トのテープハブ状伝動体32,33が上記テープハブ駆
動軸に係合して、回転すると、上記テープハブ状伝動体
32,33と一体の歯車34,35が、上記小型カセッ
ト20の歯車23,24を通じて、テープ巻ハブ21,
22を回転させる。従って、カセット20の切欠部19
から外部に引き出されて、回転ドラム10(第1図参
照)に巻き付けられたテープ19は走行し、同テープの
記録は再生される。 この超小型カセット20は、その大きさに制限されて、
内蔵するテープの量は、標準型カセット1に比して数分
の一となることは避けられないが、ビデオ撮影機で一つ
のシーンを撮影するのはせいぜい5分程度であるから、
それに対しては、充分のテープ量を内蔵することが出来
るので支障はない。 また、超小型カセット20を本発明のカセットアダプタ
ーに装填して使用すれば、超小型カセット専用の記録再
生機がなくても標準型テープカセット用の記録再生機で
その記録再生を行なうことができるので便利である。さ
らに、本発明では、伝動体と連動し、小型テープカセッ
トの歯車と噛み合う歯車をカセット嵌合部の側方に位置
せしめたので、アダプターの薄型化を図れるものであ
る。その上本発明では、小型テープカセットを上方から
アダプターに嵌合装填するようにし、小型テープカセッ
トのテープ巻取用の歯車とアダプターの歯車とを軸線方
向の移動により噛み合わせるものであるから、両者を連
結するために可動式の中間伝動装置を設ける必要がな
く、部品点数が少なく簡単な構造のアダプターとするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は、従来のビデオ用の標準型テープカセットの下
側カセットハーフの平面図、第2図は、上記第1図のテ
ープカセットの使用態様の一例を示す平面図、第3図
は、超小型テープカセットと本発明のカセットアダプタ
ーの組み合せ状態を示す平面図、第4図は、第3図のよ
うに組み合せられる超小型テープカセットとアダプター
を分離した状態を示す分解斜視図である。 1……標準型テープカセット、3,4……テープ巻ハ
ブ、20……超小型テープカセット、21,22……テ
ープ巻ハブ、30……アダプター、32,33……ハブ
状伝動体。

Claims (1)

  1. 【訂正明細書】 【特許請求の範囲】 【請求項1】記録再生機に装填されて記録再生が行なわ
    れる標準型テープカセットとほぼ同形同大の外形枠と、
    この外形枠の中にテープ巻取用の歯車を有した小型テー
    プカセットを上方から装填するためのカセット嵌合部
    と、記録再生機の駆動軸に係合して駆動される少なくと
    も1つの伝動体と、一部が上記カセット嵌合部内に常時
    張出した状態で上記カセット嵌合部の側方に位置し、上
    記伝動体と連動すると共に上記小型テープカセットが上
    記カセット嵌合部に装填されたとき上記テープ巻取用の
    歯車と軸線方向の移動で噛み合つて上記伝動体からの動
    力を上記テープ巻取用の歯車に伝達する歯車と、を具備
    したことを特徴とするカセットアダプター。

Family

ID=

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