JP7828677B1 - 水中油型エマルション組成物 - Google Patents

水中油型エマルション組成物

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Abstract

【課題】肌の状態に応答してスキンケアする乳化組成物を課題とした。
【解決手段】肌の天然保湿因子に反応して凝集する水中油型エマルションで、無~低極性油、高級アルコール、脂肪酸、そして脂肪酸とグリセリルのエステル及び脂肪酸とグリセリル重合物のエステルを特定の組成で、一次粒子は1μm以下に調製する事により、ブラウン運動して、肌の細部までエモリエント成分を運ぶ。天然保湿因子が多いと凝集し動きが止まる。乾燥状態の肌では使用量を増す必要がある事が肌感で解る。同組成のクリームと比較すると保湿が持続し、テカリが少なく、透明感がある肌に整えられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、肌の天然保湿因子で凝集する事を特徴とする水中油型エマルションであって、肌の保湿状態により、凝集程度が変わると共に、肌水分の持続性が優れるという特徴を有する水中油型のエマルション組成物に関するものである。
肌を健やかに保つ為には油分の補充は有効な為、油分を含むスキンケア製品が多い。連続相に水相を有する水中油型エマルションは使用感が良く好まれている。水中油型エマルションは電解質が存在すると油粒子間の斥力が低下して凝集する事は知られていた(化粧品 医薬部外品 医薬品のための界面科学 P23 フレグランスジャーナル社 2015など)。凝集、合一、分離と進み、水と油に分離する為、安定性が悪化する因子であるとされていた。スキンケア製品に配合される電解質としてはカルボキシビニルポリマー等の増粘剤、クエン酸ナトリウム等のpH調整剤、石鹸等のイオン性界面活性剤、海塩などのミネラル、医薬部外品の主剤もグリチルリチン酸ジカリウムなどがあり、薬草エキス、発酵エキスなども多くの電解質を含み、多種多用な電解質を配合している。電解質の濃度の指標として電気伝導度を測定すると、カルボキシビニルポリマーは0.1%水溶液で56μS/cm、0.01%クエン酸ナトリウム水溶液は50μS/cm、0.005%塩化ナトリウム水溶液が82μS/cm、汎用されている非イオン性界面活性剤であるPOE(60)硬化ヒマシ油の5%水溶液でも50μS/cm、市販のクリーム、美容液を計15品の電気伝導度を測定すると216~5494μS/cmであった。市販製品は、この程度の電解質に対して油粒子間の斥力の低下は性状に影響なく安定である。
肌には天然保湿因子が存在し、乳酸Na、PCA-Na、アミノ酸が含まれ、その成分の多くが電解質である。味の素ヘルシーサプライ株式会社プロデュウパンフレット、愛国学園短期大学紀要 36(2018)P84、(Kastuyuki Maeno Direct Quantification of Natural Moisturizing Factors in Stratum Corneum using Direct Analysis in Real Time Mass Spectrometry with Inkjet-Printing technique SCIENTIFIC REPORTS 9:17789(2019))などを参考として、模擬の天然保湿因子として精製水78.93重量%、PCA-Na13.54重量%、乳酸Na5.95重量%、セリン0.51重量%、グリシン0.34重量%、グルタミン酸0.25重量%、アラニン0.14重量%、アルギニン0.12重量%、リジン0.12重量%、トレオニン0.07重量%、プロリン0.03重量%の水溶液(模擬の天然保湿因子水溶液)を用意した。肌の0.01mg/cm相当になる。電解質の濃度の指標として電気伝導度を測定すると、この模擬の天然保湿因子水溶液の1000倍希釈液である0.1重量%模擬の天然保湿因子水溶液の電気伝導度は63μS/cmであった。市販製品の電気伝導度より低値であり、天然保湿因子では凝集反応は起こらないと推測できる。
凝集の反応も起こっていると考えられる技術として、皮膚に塗布して延伸するとクリーム状になることを特徴とする乳化物(特許文献1)はあった。乳化物1重量部に対して、電解質として20重量%クエン酸Na水溶液を0.1重量部添加し、スパーテル等を用いて30秒程度撹拌してクリーム状になることをクリーム化として評価している。クエン酸Naの濃度は2重量%に相当し、2重量%クエン酸Na水溶液の電気伝導度を測定すると12840μS/cmであった。また、塗布して延伸することにより、連続相の揮発、シェアストレスが加わり、肌の天然保湿因子に関わらず、一様に反応する技術であった。
同様に液状又は乳液状を呈しながら、皮膚に塗布して延伸するとクリーム状になる技術(特許文献2)はあった。クリームになり易い組成にしておいて延伸により、クリームになる技術であり、高濃度のエマルションに限定されている。肌の状態によらず、一様に反応する技術であった。
肌の電解質に対応する技術として、電解質応答性水溶性高分子(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体を配合して成る皮膚外用剤(特許文献3)はあった。皮膚外用剤として、25℃における電気伝導度が400mS/m未満として、肌上の電解質に応答することで、増粘し、肌上に密着し、さらに使用感の変化にも優れることを特徴とする皮膚外用剤であった。
肌の状態に応答する技術として、カルボキシル基修飾アミロースを配合して肌のpHに応じて香料、消臭剤、制汗剤、冷感剤および殺菌剤を放出する体臭抑制の技術(特許文献4)はあった。
肌の状態に応答する技術として、架橋ポリ(エチレングリコール)メチルエーテルメタクリレートポリマーを配合して肌の温度応答性及びpH応答性に誘発される崩壊膨潤機構により、有機美容活性分子など、薬物の送達を行う技術(特許文献5)はあった。ポリイソプロピルアクリルアミドを配合して肌の温度応答性があるマイクロカプセルの技術(特許文献6)、イソプロピルアクリルアミドとポリウレタン共重合物のキトサン修飾ヒドロゲルを配合して温度応答性機能性顔パック(特許文献7)はあった。
特許第6883312号公報 特開平9-151112号公報 特開2009-235008号公報 特許第6445759号公報 特許第7152110号公報 特許第4734661号公報 特表2008-546723号公報
肌の状態(電解質、pH、温度など)に特異的に応答する組成物は、敏感に反応する化合物を必要とし、その高分子の残留モノマーの安全性懸念が生じる事もあり、特異的に応答後、その化合物は肌に必要でない事が多い。エマルション成分のみで、僅かな肌の状態(電解質、pH、温度など)の違いに応答する技術はなかった。本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、エマルション組成により、僅かな肌の状態(電解質、pH、温度など)に応答して、凝集し、肌水分の持続、透明感がある肌へ導けるスキンケア製剤を提供する事を目的とする。
前記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、無~低極性油、高級アルコール、脂肪酸、そして脂肪酸とグリセリルのエステル及び脂肪酸とグリセリル重合物のエステルを含有する水中油型エマルション組成物が、肌の極わずかな天然保湿因子に対し敏感に応答して凝集する事を見出した。一次粒子は微粒子に調製する事によりブラウン運動して肌の細部へ行くと共に、凝集により表面の保湿を行える。天然保湿因子が少ないと凝集するには多くの本組成物を使用する必要があり、適量が使用感で解り、スキンケアできる。
本発明は(A)有機概念図IOB値0.05以下の油から選択される一種又は二種以上が、0.1~10.0質量%であり、(B)炭素数14~24の高級アルコールから選択される一種又は二種以上が、0.1~1.2質量%であり、(C)炭素数12~24の脂肪酸から選択される一種又は二種以上が、0.1~1.0質量%であり、(D)活性剤として炭素数12~24の脂肪酸とグリセリンのエステルの一種又は二種以上、及び炭素数12~24の脂肪酸とグリセリン重合物とのエステルの一種又は二種以上を含み、一次粒子径が1μm以下であることを事を特徴とする水中油型エマルション組成物を提供する。
更に、コラーゲン又は/及び加水分解コラーゲンを含有する前記水中油型エマルション組成物である。
あるいは、セラミドNPを含有する前記水中油型エマルション組成物である。
また、電気伝導度が100μS/cm以下である前記水中油型エマルション組成物を提供する。
水中油型エマルション組成物100重量部に対し、模擬の天然保湿因子水溶液(精製水78.93重量%、PCA-Na13.54重量%、乳酸Na5.95重量%、セリン0.51重量%、グリシン0.34重量%、グルタミン酸0.25重量%、アラニン0.14重量%、アルギニン0.12重量%、リジン0.12重量%、トレオニン0.07重量%、プロリン0.03重量%の溶液)0.1重量部を加えると凝集することを特徴とする前記水中油型エマルション組成物を提供する。


本発明の水中油型エマルション組成物は、肌に天然保湿因子が少ない、皮脂が少ないなど肌の状態が乾燥状態の場合、油粒子がブラウン運動して肌の細部まで届き保湿する。本発明の水中油型エマルション組成物は、肌の天然保湿因子、皮脂があり保湿機能が充分な場合、直ぐに凝集し、連続相の揮発、オストワルド成長などにより油滴が合一し、肌表面の肌を整える。肌の状態の僅かの違いで挙動が変わる製剤である。油濃度が高い本発明の水中油型エマルション組成物は使用時に凝集感が感じられる。本発明の水中油型エマルション組成物は、使用者の肌状態により凝集のし易さをコントロールする事が出来る。既存のスキンケア製品を使用した後、肌の状態次第で補助するアイテムとしての使用も可能である。この特性を調整する事により、肌の状態に合わせて肌を整え、保湿を長時間保ち、透明感がある肌へ整える事が出来る利点がある。
洗顔料で1分間洗浄の回数と肌上に載せた水中油型エマルション組成物の粒子径 経時における肌水分の変化 使用時に垂れ難い高粘度タイプの経時における肌水分の変化
本発明について特にその好ましい形態を中心に具体的に説明する。二次粒子の記載が無い項は、一次粒子分散系を意味するものとする。
本発明の成分(A)有機概念図IOB値0.05以下の油としては、ワセリン、ミネラルオイル、スクワランなどがある。これらの合計が0.1~10.0質量%である。1.0~9.0質量%がより好ましい。
本発明の成分(B)炭素数14~24の高級アルコールとしては、ベヘニルアルコール、水添ナタネ油アルコール、セトステアリルアルコール、セタノールなどがある。これらの合計が0.1~1.2質量%質量%である。
本発明の成分(C)炭素数12~24の脂肪酸としては、ベヘン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、ヤシ油脂肪酸などがある。これらの合計が0.1~1.0質量%質量%である。
本発明の成分(D)炭素数12~24の脂肪酸とグリセリンのエステルとしては、ラウリン酸、オレイン酸、ステアリン酸などの脂肪酸とグリセリンとのエステルで、ラウリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリルなどがある。例えば、これらの合計が0.1~1.5質量%である。
本発明の成分(E)炭素数12~24の脂肪酸とグリセリン重合物とのエステルは、脂肪酸はラウリン酸、ステアリン酸などであり、グリセリン重合物はヘキサグリセリン、デカグリセリンなどであり、ラウリン酸ポリグリセリル-6、ステアリン酸ポリグリセリル-6、ステアリン酸ポリグリセリル-10、ジステアリン酸ポリグリセリル-10、トリステアリン酸ポリグリセリル-10などがある。例えば、これらの合計が0.1~1.5質量%である。
本発明の成分(F)コラーゲン又は/及び加水分解コラーゲンは、例えば、サクシニルアテロコラーゲン、水溶性コラーゲン、加水分解コラーゲン、加水分解コラーゲンエチルなどである。
(G)セラミドNPは、別名、N-ステアロイルフィトスフィンゴシンである。
本発明の水中油型エマルション組成物の一次粒子径はブラウン運動する1μm以下になるように調製する。高圧ホモジナイサーなどの機械の使用や界面活性剤の組成等の適切化の界面科学的手法によって調製出来る。
本発明の水中油型エマルション組成物の電気伝導度は、肌に触れて凝集が生じれば特に限定する必要はないが、例えば500μS/cm以上の値の水中油型組成物は肌に触れて凝集が生じ難い傾向があり、それより低いことが好ましく、より好ましい電気伝導度は100μS/cm以下である。
肌に存在する天然保湿因子によって凝集する水中油型エマルション組成物であるので、肌に滴下して凝集を見る他、本発明の水中油型エマルション組成物100重量部に対し、前記模擬の天然保湿因子水溶液0.1重量部を加えて、撹拌、均一化、3分後、目視、顕微鏡観察、粒度分布計による平均粒子径値が2割以上増大を目安として凝集の有無を評価した。粒度分布計による平均粒子径値±1割は誤差の因子が大きくなる為、2割以上増を基準とした。平均粒子径はメジアン径とした。
本発明の水中油型エマルション組成物は、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、成分(E)を含有するが、他の成分を効果に影響しない範囲で配合する事ができる。例えば、他の成分としては、PEG-35水添ヒマシ油、PEG-40グリセリルココエート、イソステアリン酸PEG-10、ジステアリン酸スクロース、デシルグルコシド、ラウリン酸ナトリウムなどの活性剤、乳酸セチル、メトキシケイヒ酸オクチル、メドウフォーム油、ジメチコン、ミリスチン酸ミリスチル、マカデミアナッツ脂肪酸コレステリル、コレステロール、グリチルレチン酸ステアリル、ユビキノン、トコフェロール、レチノールなどの油性物質、アルギン酸Na、カルボマー、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコールなどの高分子、グリシン、プロピレングリコール、エタノール、アスコルビン酸、マルチトール、エデト酸、フィチン酸、塩化ナトリウム、アルブチン、アラントインなどの水溶性物質、植物油、合成油、シリコーン、水溶性高分子、セラミド、ビタミン、アミノ酸、薬草エキス、香料や精油、防腐剤、ポリオールやアルコール、糖類、粉体、界面活性剤などを前記模擬の天然保湿因子水溶液添加による凝集が起こる範囲で配合する事が出来る。
高齢の使用パネラーから低粘度の製剤は使用時に垂れる為、使用し難いとの意見があり、皮膚の電解質で凝集する特徴を維持しながら、垂れない粘度にする技術が求められた。コラーゲン又は/及び加水分解コラーゲンを電気伝導度が100μS/cm以下になる濃度で添加すると、穏やかな凝集が起こり、粘度が1Pa・s以上に調製する事が可能であり、一次粒子径が微細である事が経時においても維持する組成物が得られる。穏やかな凝集の為、粘度上昇が遅く、調製の翌日の粘度測定になる。塗布すると直ぐに低粘になる。顕微鏡で観察すると一次粒子を維持しながら凝集しているが、粒子径測定(堀場製作所HORIBA DYNAMIC LIGHT SCATTERING PARTICLE SIZE ANALYZER LB-550を使用)では二次粒子の測定になる為、平均粒子径1μm以上になる。穏やかな凝集物の為、テカリなく馴染む使用感、肌の透明感、保湿力はコラーゲン、加水分解コラーゲンの未添加と同程度でありながら垂れない製剤が得られる。
セラミドは極性あり、セラミドNG、セラミドAP、セラミドNPなど種により、水中油型エマルション組成物の特性、安定性、粒子径へ影響するが、特にセラミドNPの配合は顕微鏡観察により、稀に観察される粒子径1μm以上の粒子の含有が少なく、粒度分布が狭く、凝集感が得られる使用感であり、品質の維持、安定性が良好である。
組成物が液状の場合、肌上に滴下するだけで凝集が目視で観察することも可能である。背景技術で記載の、肌の天然保湿因子の組成、量の情報から前期模擬の天然保湿因子水溶液を作成している。本発明の水中油型エマルション組成物100重量部に対し、前記模擬の天然保湿因子水溶液0.1重量部基準とした。前記模擬の天然保湿因子水溶液の添加濃度を変え、肌状態に対する応答の基準を変えて処方設計する事も可能である。
(表1) 実施例1、比較例1
[作成方法]
実施例1は表1に記載の(ア)(イ)の成分を各々80℃へ加熱、撹拌し、(ア)を撹拌しつつ(イ)を加え、ホモミキサーで乳化し、高圧ホモミキサー処理して、35℃まで撹拌、冷却、(ウ)を加え撹拌、均一化して調製した。比較例1は(ア)(イ)の各々を80℃へ加熱、撹拌し、(ア)を撹拌しつつ(イ)を加え、ホモミキサーで乳化し、35℃まで撹拌、冷却、(ウ)を加え撹拌、均一化して調製した。
実施例1と比較例1は同一組成物で、粒子径が異なり、実施例1は液状、比較例1はクリーム状を呈した。実施例1を20g取り、前記模擬の天然保湿因子水溶液を0.02g添加して、撹拌、均一化、3分後、粒子径を測定、添加前と比べ大きくなり、目視でも凝集物を観察した。比較例1は前記模擬の天然保湿因子水溶液を同量添加しても粒子径、目視観察の変化は無かった。評価者10名で、洗顔料を使用後に使用して肌状態を評価した。以下のように、肌のテカリ、透明感が無いを1、有るを5として平均点を評点とした。液状の実施例1、クリーム状の比較例1を同量、使用すると、実施例1は透明感が有り、特にテカリは極端に無く、大差が得られた。実施例1は、明確に、馴染が早く、テカリが無い肌になる利点が得られた。
テカリ評価基準
点数1 無い
点数2 殆どテナリ無し
点数3 少しテカリ
点数4 テカる
点数5 テカリ強い
透明感評価基準
点数1 無い
点数2 殆ど透明感無し
点数3 少し透明感
点数4 透明感有り
点数5 透明感強い
粘度(25℃)はTOKI SANGYO VICOMETER TVB-10で3号SPINDLE、100rpm、1分後の値とした。高粘度の場合、5号SPINDLE 5rpm、1分後の値とした。
電気伝導度(25℃)はアズワン製の導電率計MPC70で測定した。
平均粒子径(25℃)の測定は堀場製作所HORIBA DYNAMIC LIGHT SCATTERING PARTICLE SIZE ANALYZER LB-550を用いメジアン径を測定値とした。光学顕微鏡との対比で二次粒子径が測定できている事を確かめた。
実施例1を手のひらに落とすと10名中9名が凝集して塊が生じた。石鹸タイプの洗顔料で、1回当たり1分間肌に洗顔水を馴染ませ、水洗を行った。3回洗い乾燥肌様として手のひらに落とすと3分間経過しても凝集は全員観察されなかった。
実施例1を10名で、石鹸タイプの洗顔料を用い、洗顔無しと洗顔3回で顔での使用試験を行った。使用後の肌の状態を観察した。テカリは洗顔無しが3.4、洗顔3回が1.0と明確な差が得られた。透明感は洗顔無し3.8、洗顔3回が4.3であった。過剰に洗顔料を使用した肌は乾燥状態になり、透明感が低下する為、効果は顕著になり、肌の状態に対応していた。
実施例1を前腕内側で同様に石鹸タイプ洗顔料を用いた試験を行い、洗顔の回数毎に実施例1を滴下し、1分後にサンプリングして粒子径を測定した。試験結果を図1に示した。洗顔使用により、凝集が少なくなり、粒子径が小さくなった。洗い流せる電解質である天然保湿因子の有無の違いと推測される。肌には洗い流されない電解質も存在するが、天然保湿因子の影響が大きいと考えられる。
実施例1、比較例1を使用し、経時における肌水分量を比較すると、はじめは比較例1が高い値を示したが経時では実施例1の方が肌水分低下が抑えられた。未使用のブランク含め、図2に示した。値はパネラー5人の平均値である。試験は検体0.1gを2cm×5cmの前腕内側に使用し、検体由来の水分が揮発した10分後から経時における肌水分をロゼンスター株式会社製肌水分計MC-607を用いて測定した。36%以下は肌水分が少ない肌、47%以上はとてもしっとりした肌と解説されている。実施例1は、比較例1に比べ、当初の肌水分は低いが、経時で肌水分の低下が少なく肌水分を維持していた。
実施例1、比較例1を石鹸タイプの洗顔1回と洗顔3回、パネラー5人が顔に適量を使用して、使用量を調べた。洗顔3回は、より乾燥状態の肌とした試験である。使用量の平均は、洗顔1回の実施例1が0.259g、比較例1が0.205g、洗顔3回の実施例1が0.392g、比較例1が0.211gであった。洗顔3回の実施例1は、凝集しない為、化粧水の感覚になり、より多くの使用を適量としたと考えられる。
実施例2、比較例2
実施例2、比較例2は表1記載の(ア)(イ)の成分を各々80℃へ加熱、撹拌し、(ア)を撹拌しつつ(イ)を加え、ホモミキサーで乳化し、高圧ホモミキサー処理して、35℃まで撹拌、冷却、(ウ)を加え撹拌、均一化して調製した。同等の粒子径、粘度で実施例2は前記模擬NMF水溶液添加で凝集し、脂肪酸とグリセリンのエステル物質を配合していない比較例2は凝集しなかった。実施例2は肌に塗布し凝集すると濃厚な使用感に変化する為、凝集感(こく感)が感じられた。凝集感と透明感を評価者10名で評価した。比較例2は凝集しない為、化粧水の感覚であり、凝集感は感じられなかった。
凝集感評価基準
点数1 無い
点数2 僅かに有る
点数3 有る
点数4 強く感じる
点数5 直ぐでかなり強い
(表2)実施例3~5、比較例3~5
実施例3~5、比較例3~5は表2記載の(ア)(イ)の成分を各々80℃へ加熱、撹拌し、(ア)を撹拌しつつ(イ)を加え、ホモミキサーで乳化し、高圧ホモミキサー処理して、35℃まで撹拌、冷却して調製した。実施例3、比較例3はIOB 0.05以下の油とそれ以外の油剤の違い、実施例4、比較例4は油剤が少ない例で高級アルコールの有無の違い、実施例5と比較例5は脂肪酸の有無の違いである。それぞれ実施例は前記模擬の天然保湿因子水溶液の添加により凝集が観察された。
(表3)実施例6~9、比較例6、7
実施例6~9、比較例6、7は表3記載の(ア)(イ)の成分を各々80℃へ加熱、撹拌し、(ア)を撹拌しつつ(イ)を少しづつ加え、45℃まで撹拌、冷却、(ウ)を撹拌均一化後少しづつ加え、35℃まで撹拌、冷却して調製した。実施例6と比較例6、7は脂肪酸グリセリル、脂肪酸ポリグリセリルの有無の違いの比較である。実施例7~9はSDGsタイプで、植物起源で、全成分を得る事ができる。実施例7~9は高級アルコール、脂肪酸の配合量を変えていて、多いと前記模擬の天然保湿因子水溶液の添加で凝集が進み、粒子径が大きくなった。

通常の乳化物と異なり、極端に凝集し易い特徴を有する水中油型エマルション組成物である。組成、製法を限定しても、界面活性成分のロットぶれや調製のぶれがあり、バラつきが生じる事がある。粒子サイズは小さ過ぎるとブラウン運動が激しくなり凝集反応が遅くなり、大きすぎるとブラウン運動が緩慢になるり、安定性が悪くなる。粒度分布もバラつきが大きいと凝集反応が緩慢になり、安定性が悪くなる。よって、前記模擬の天然保湿因子水溶液を加え、凝集の可否を調べて品質を見極めた。検体数と前記模擬の天然保湿因子水溶液を加え凝集した検体数を表2、3に記載したように、実施例により、10検体中、9検体は平均粒子径が2割以上大きくなり、目視においても凝集物が確認出来たが、1検体は平均粒子径が2割未満、凝集が目視で確認出来ず不合格検体とした。
実施例10~11、比較例8~9
実施例10~11、比較例9は表4記載の(ア)(イ)の成分を各々80℃へ加熱、撹拌し、(ア)を撹拌しつつ(イ)を加え、ホモミキサーで乳化し、高圧ホモミキサー処理して、35℃まで撹拌、冷却、(ウ)を添加、撹拌混合して調製した。平均粒子径1μm以下の乳化を行った後、加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲン、キサンタンガムを添加する工程である。比較例8は(ア)、(イ)+(ウ)を各々80℃へ加熱、撹拌し、(ア)を撹拌しつつ(イ)+(ウ)を加え、ホモミキサーで乳化し、35℃まで撹拌、冷却して調製した。比較例8の組成は実施例10と同じであるが平均粒子径1μm以下の乳化工程を経ない調製を行った。実施例10は一次粒子は1μm以下、比較例8は一次粒子の平均粒子径が4.7μmである。図3は上記と同様の肌の水分量の比較を行った結果で、実施例10は比較例8より経時において高い保湿力を維持していた。テカリが少なく、透明感があった。加水分解コラーゲンを加え、緩やかな凝集させた二次粒子分散系の実施例10は、一次粒子径1μm以下、二次粒子径は粒子径1μm以上になり、電気伝導度は100μS/cm以下にする事で使用時に垂れ落ちない粘性になり、一次粒子分散系と同様のスキンケア効果が得られた。
実施例11と比較例9は同じ組成物の平均粒子径1μm以下の乳化を行った後、実施例11は水溶性コラーゲン、比較例9はキサンタンガムを添加して調製した。実施例11は前記模擬の天然保湿因子水溶液の添加で凝集するが、比較例9はしない。テカリ、透明度も同様に違いが確認できた。水溶性コラーゲンを加え、緩やかな凝集させた二次粒子分散系の組成物は、一次粒子径1μm以下、二次粒子径は粒子径1μm以上になり、電気伝導度は100μS/cm以下にする事で使用時に垂れ落ちない粘性になり、一次粒子分散系である実施例1~9と同様のスキンケア効果が得られた。
本発明のエマルション組成物は、化粧品、医薬部外品、医薬品組成物等の肌に使用する製品に使用する事が出来る。

Claims (2)

  1. (A)有機概念図IOB値0.05以下の油から選択される一種又は二種以上が、0.1~10.0質量%、
    (B)炭素数14~24の高級アルコールから選択される一種又は二種以上が、0.1~1.2質量%、
    (C)炭素数12~24の脂肪酸から選択される一種又は二種以上が、0.1~1.0質量%、
    (D)炭素数12~24の脂肪酸とグリセリンのエステルの一種又は二種以上、(E)炭素数12~24の脂肪酸とグリセリン重合物とのエステルの一種又は二種以上を含有する、
    一次粒子径が0.145~1.0μmであり、電気伝導度が100μS/cm以下である水中油型エマルション組成物であって、
    この水中油型エマルション組成物100重量部に対し、模擬の天然保湿因子水溶液(精製水78.93重量%、PCA-Na13.54重量%、乳酸Na5.95重量%、セリン0.51重量%、グリシン0.34重量%、グルタミン酸0.25重量%、アラニン0.14重量%、アルギニン0.12重量%、リジン0.12重量%、トレオニン0.07重量%、プロリン0.03重量%の溶液)0.1重量部を加えると凝集することを特徴とする水中油型エマルション組成物。
  2. 更に(F)コラーゲン又は/及び加水分解コラーゲンを含有する請求項1に記載の水中油型エマルション組成物。
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