JP2014001181A - 乳化組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】レチノイン酸トコフェリルを含有した、乳化粒子径が小さく、使用感、安定性に優れた乳化組成物を提供すること。
【解決手段】(A)アミノ酸系油剤と、(B)水素非添加レシチンと、(C)1,2−ペンタンジオールおよびグリセリンと、(D)レチノイン酸トコフェリルを含有する乳化組成物とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、レチノイン酸トコフェリルを含有した乳化組成物の技術に関する。
レチノイン酸は、ヘアレスマウスを用いた研究により、線維芽細胞機能が正常化され、コラーゲン合成が増加し、グルコサミノグリカンも増加することによりシワが改善する効果が確認されている成分である(非特許文献1:日本香粧品科学会誌,16(3),182頁)。レチノイン酸を配合した化粧料が欧米で注目されている。しかしながら、レチノイン酸はこれらの有用な作用を持つものの、皮膚刺激性等の種々の副作用が報告され、日本では使用することが出来ない。このため、レチノイン酸を誘導体化して、皮膚刺激を低減したレチノイン酸トコフェリルを配合した化粧料が報告されている(特許文献1:特開昭51−73137号公報)。また、レチノイン酸トコフェリルを皮膚外用剤に安定配合した技術が報告されている(特許文献2:特開平08−099821号公報、特許文献3:特開平08−09983号公報、特許文献4:特開平08−09984号公報、特許文献5:特開平08−09985号公報、特許文献6:特開平08−09986号公報、特許文献7:特開平08−09987号公報、特許文献8:特開平08−099828号公報)。
本発明者は、先に、アミノ酸系油と、水素非添加レシチンと、1,2−ペンタンジオールおよびグリセリンを組みあわせて乳化組成物とすることで、マイクロフルイダイザーなどの特別な装置を使わなくてもアミノ酸系油剤の乳化粒子径を1μm未満にできる技術を特願2010-267134号に提案している。そして、本発明者は、先の技術提案を応用した皮膚外用剤の開発を継続している。
特開昭51−73137号公報 特開平08−09982号公報 特開平08−09983号公報 特開平08−09984号公報 特開平08−09985号公報 特開平08−09986号公報 特開平08−09987号公報 特開平08−09988号公報 日本香粧品科学会誌,16(3),182頁
レチノイン酸トコフェリルを含有した、乳化粒子径が小さく、使用感、安定性に優れた乳化組成物を得ることを課題とする。
本発明の主な構成は、次のとおりである。
(1)(A)アミノ酸系油剤と、
(B)水素非添加レシチンと、
(C)1,2−ペンタンジオールと、
(D)レチノイン酸トコフェリルを含有することを特徴とする乳化組成物。
(2)(A)アミノ酸系油剤が、N−ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N−ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、ミリストイルメチル−β−アラニン(フィトステリル/デシルテトラデシル)から選ばれる一種以上であることを特徴とする(1)に記載の乳化組成物。
(3)1,2−ペンタンジオールとグリセリンの配合比が、1:3〜1:10であることを特徴とする(1)または(2)に記載の乳化組成物。
(4)1,2−ペンタンジオールとグリセリンの総量と、(A)アミノ酸系油剤の配合比が、7:2〜1:1であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の乳化組成物。
(5)(B)水素非添加レシチンと(A)アミノ酸系油剤の配合比が、1:4〜1:40であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の乳化組成物。
(6)(A)アミノ酸系油剤を15質量%〜50質量%含むことを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の乳化組成物。
(7)1,2−ペンタンジオールとグリセリンを合計で35質量%〜70質量%含むことを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の乳化組成物。
(8)粒子径0.2μm以下であることを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載の乳化組成物。
(1)本発明の構成をとることにより、乳化粒子径が小さく、乳化粒子のサイズが揃った乳化組成物を提供できた。
(2)本発明の構成をとることにより、シワ改善効果を有するレチノイン酸トコフェリルを効果的に皮膚への浸透させることを可能とした乳化組成物(皮膚外用剤)を提供できた。本発明品は、使用感、安定性ともに優れたものであった。
本発明の(A)成分であるアミノ酸系油剤は、市販されている味の素株式会社製の「エルデュウ(登録商標)」を用いることができる。「エルデュウ(登録商標)」シリーズには、グルタミン酸を含むものと、アラニンを含むものがある。グルタミン酸を含むものとしては、エルデュウCL−301:N−ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、エルデュウCL−202: N−ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、エルデュウPS−203: N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、エルデュウPS−304: N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、エルデュウPS−306: N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)が市販されている。アラニンを含むものとしては、エルデュウAPS−307:ミリストイルメチル−β−アラニン(フィトステリル/デシルテトラデシル)が市販されている。アミノ酸系油剤として、エルデュウPS−203: N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)は、室温で多価アルコールと混和しやすいので特に好ましい。
尚、室温でワックス状やペースト状であっても多価アルコールと混和するのであれば好ましく利用できる。例えば、ワックス状やペースト状の場合、室温で液状のスクワラン、トリエチルヘキサノイン、エチルヘキサン酸セチル、流動パラフィン、シクロメチコンなどの油成成分に溶解させてから配合することができる。また、製造時に加温が可能であれば、室温での状態に特にこだわる必要はない。
本発明に用いるアミノ酸系油剤の配合量は、15質量%〜50質量%が好ましく、特に好ましくは20〜45質量%である。50質量%を超えると、乳化粒子径が大きくなり本発明の目的にそぐわなくなる恐れがある。
本発明の(B)成分である水素非添加レシチンとしては、卵黄レシチンや大豆レシチン等が挙げられる。水素非添加レシチンは単独で、あるいは組み合わせて用いることができる。水素非添加レシチンの市販品としては、Phospholipid GmbH社製のフォスフォリポン85Gを用いることができる。フォスフォリポン85Gは、大豆リン脂質99.7%、トコフェロール0.3%から成り、大豆リン脂質の組成はホスファチジルコリンが85%以上、リゾホスファチジルコリンが6%以下である。ホスファチジルコリン含有量が高いと乳化能力が高まるので、ホスファチジルコリンの含有量が85%以上の水素非添加レシチンを用いることが好ましい。
本発明に用いる水素非添加レシチンの配合量は0.5〜5質量%、特に好ましくは2〜5質量%用いることが好ましい。0.5質量%に満たないと、アミノ酸系油剤を主とする油剤を1μm未満のナノサイズの乳化粒子径にすることができなくなる恐れがある。5質量%を超えると増粘して撹拌困難になる恐れがある。
尚、水素添加大豆レシチンや水素添加卵黄レシチン等のレシチン中の不飽和炭素鎖を水素添加により飽和結合に変えた水素添加レシチンは、高圧ホモジナイザーなどの機械力を用いないとアミノ酸系油剤を1μm未満のナノサイズの乳化粒子にすることができないので好ましくない。さらに、水素添加レシチンではアミノ酸系油剤を10質量%を超えて配合した処方では乳化組成物の粘度が高まることにより高圧乳化機がうまく利用できなくなる恐れがあり、好ましくない。
本発明の(B)成分である水素非添加レシチンは、本発明の (A)成分であるアミノ酸系油剤を主とした油成成分の乳化剤として作用する。乳化に必要な水素非添加レシチンの配合量はアミノ酸系油剤を主とした油成成分の総量に対して1/40〜1/4倍量程度である。
本発明の(C)成分は多価アルコールであり、1,2−ペンタンジオールとグリセリンである。1,2−ペンタンジオールの市販品としては、シムライズ株式会社製のハイドロライト5を例示できる。グリセリンの市販品としては、ライオン株式会社製の化粧品用濃グリセリンを例示できる。本発明では、1,2−ペンタンジオールとグリセリンを組み合わせて配合することが必須である。1,2−ペンタンジオールとグリセリンを合計量として35質量%〜70質量%配合することが好ましく、特に好ましくは40質量%〜50質量%である。35質量%に満たないとアミノ酸系油剤を主とする油剤の乳化粒子径がナノサイズとならない恐れがある。70質量%を超えるとべたつく恐れがある。1,2−ペンタンジオールとグリセリンの配合比率は、1:3〜1:10であることが好ましい。1:3〜1:10の範囲を外れると、乳化粒子径が大きめ(1μm以上)になる恐れがある。
(C)成分である1,2−ペンタンジオールとグリセリンの総量と(A)成分であるアミノ酸系油剤の配合比は、7:2〜1:1の範囲にあることが好ましい。
本発明の(D)成分であるレチノイン酸トコフェリルは、レチノールの皮膚刺激性を低下させることを目的として開発された成分であり、レチノイン酸とトコフェロールから通常のエステル化反応により合成することができる。レチノイン酸トコフェリルは、レチノールと同様の働きがあり、皮膚の角質層の保湿性を向上する作用、表皮細胞を保護する作用、メラノサイトに働きかけてメラニンの生成を抑制する作用、ケラチノサイトに働きかけて新しい細胞の産生を促進する作用、繊維芽細胞に働きかけてコラーゲンやエラスチンの産生を促進する作用などがある。レチノイン酸トコフェリルの市販品としては、日光ケミカルズ社製のトコレチノエート−10を利用できる。トコレチノエート−10はレチノイン酸トコフェリルを10%含む混合原料であり、レチノイン酸トコフェリル10質量%、
トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン89%、d−δ−トコフェロール1質量%から成る。トコレチノエート−10を1質量%配合したクリームの実使用試験でシワを改善の効果が認められている(日光ケミカルズ社の「NIKKOL トコレチノエート−10」パンフレット4頁)。
本発明の乳化組成物には、任意成分として本発明の効果を損なわない範囲で、化粧料に通常用いられている成分、例えば、油剤、保湿剤、薬剤、増粘剤、抗酸化剤、防腐剤、着色剤、香料等を配合することができる。薬剤としては、ビタミン類、植物抽出物などを例示できる。
油剤としては、エステル油、炭化水素類、シリコーン油などが例示できる。
エステル油としては、例えば、エチルヘキサン酸セチル、ジイソノナン酸1,3−ブチレングリコール、ジ2−エチルヘキサン酸1,3−ブチレングリコール、ジイソノナン酸ジプロピレングリコール、ジ2−エチルヘキサン酸ジプロピレングリコール、イソノナン酸イソノニル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、パルミチン酸エチルヘキシル、ネオペンタン酸イソステアリル等が挙げられる。
炭化水素類としては、例えば、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
シリコーン油として、例えば、鎖状ポリシロキサンのジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等、環状ポリシロキサンのデカメチルシクロペンタシロキサン、シクロペンタシロキサン等が挙げられる。
本発明は、アミノ酸系油剤を乳化する技術である。油剤総量のうち、アミノ酸系油剤を70%以上含ませることが好ましい。
本発明の乳化組成物は、乳液、クリーム、日焼け止め等の化粧料や、皮膚外用剤として医薬部外品や医薬品として使用することができる。本発明の乳化組成物の一部を希釈して化粧料や、皮膚外用剤として医薬部外品や医薬品とすることもできる。
〔実施例〕
表1の組成で、下記に示す調製方法により皮膚外用剤(実施例1〜3、比較例1〜2)を調製した。
(調製方法)
(C)1.2−ペンタンジオールに(B)レシチンを溶解させた後、グリセリンを加えてレシチンの多価アルコール溶液を調製する。つぎに(A)アミノ酸系油剤と(D)レチノイン酸トコフェリルを混合し、これをレシチンの多価アルコール溶液に添加しながら攪拌し乳化する。最後に水を添加して攪拌し、乳化組成物(皮膚外用剤)とした。撹拌は、すべてディスパーミキサー(1400rpm)で調製した。
尚、以下に示す試験例、実施例、比較例は、すべて室温にて調製したが、所望により加熱してもかまわない。
表1の皮膚外用剤について、乳化粒子径、粒径分布の半値幅、乳化安定性を評価した。各評価内容の詳細は以下のとおりである。
〔乳化組成物(皮膚外用剤)の乳化状態の評価〕
<乳化粒子径>
レーザー回折式粒度分布測定装置(MARVERN製、MASTERSIZER2000)により乳化粒子径(体積平均)を測定した。
<半値幅>
エマルションにおいて、乳化粒子径が小さいものは、大きいものに引き寄せられて合一が起こり、この現象が進行するとやがて分離する。合一は乳化粒子の持つエネルギーの不均衡から生じるので、乳化粒子径が揃っている乳化組成物は、乳化粒子が持つエネルギーが均衡していることを意味し、合一現象が生じにくく、安定性が良いと考えられる。乳化粒子径が揃っていることを示すのに、半値幅で表わすことがある。半値幅の値が小さいほど乳化粒子径の分布幅が狭いことを意味するので、半値幅の値が小さいことは乳化安定性の指標になる。本発明品を評価する時には、乳化粒子径とともに半値幅を測定した。
半値幅とは、求められた粒度分布の体積ピークを半分にした時の粒度分布幅のことである。表中の半値幅は、レーザー解析装置により測定した値から算出した。
(乳化安定性)
実施例1と比較例1の乳化組成物(皮膚外用剤)を、それぞれ直径約3cmのガラス容器に充填し、5℃に保存して1か月後にレーザー回折式粒度分布測定装置(MARVERN製、MASTERSIZER2000)により乳化粒子径(体積平均)を測定した。判定基準は以下の通りである。表中の(−)は、測定・評価しなかったことを示している。
○:調製直後の乳化粒子径をほぼ維持している
×:調製直後の乳化粒子径を維持していない(乳化粒子径が大きくなっている)
表1の組成において、成分名の横に*マークが付与されたものは、下記の市販品を用いたことをあらわしている。
*1 味の素株式会社製の「エルデュウPS−203」
*2 Phospholipid GmbH社製の「フォスフォリポン85G」
*3 日光ケミカルズ社製の「トコレチノエート−10」
*4 BASF社製の「RetiSTAR」
Figure 2014001181
(A)アミノ酸系油剤と、(B)水素非添加レシチンと、(C)1,2−ペンタンジオールおよびグリセリンを含有する乳化組成物において、有効成分を(D)レチノイン酸トコフェリルとした実施例1〜3は乳化粒子経が0.186〜0.197μmと細かく、乳化粒子のサイズが揃っていた(半値幅が小さかった)。これに対して、有効成分をレチノールとした比較例1、2は乳化粒子経が0.592〜2.430μmと大きく乳化粒子経のサイズも揃っていなかった(半値幅が実施例1〜3と比較して大きかった)。また、実施例、比較例の中でそれぞれ最も粒子径が小さかった実施例1と比較例1について、5℃、3か月間保管後、乳化粒子径を測定したところ、実施例1は調製直後の乳化粒子径をほぼ保持していたが(評価○)、比較例1は経時的に乳化粒子径が大きく変化していた(評価×)。アミノ酸系油剤はリッチに配合するとべたつき感を生じる場合があるが、乳化組成物において油剤の乳化粒子径が細かいとべたつきを感じにくくなる。また、乳化粒子経がナノサイズで小さいほど皮膚へ浸透する効果が期待できるので、シワ改善を目的とした皮膚外用剤の有効成分としてはレチノイン酸トコフェリルを選択することが、使用感の良さ、浸透性の効果ともに有利である。
次に、他の成分を含むクリームの処方で本発明の乳化組成物の安定性(色、におい)を評価した。すなわち、基本となるクリームを調製し、その一部を実施例1または比較例1の乳化組成物と置きかえる方法で調製した実施例4と比較例3の皮膚外用剤を、50℃で1ヶ月間保管し、安定性について色とにおいの変化を専門パネルが官能評価により評価した。実施例4の皮膚外用剤とは、実施例1の乳化組成物を20質量%、基本となるクリーム80質量%の混合物である。比較例3の皮膚外用剤とは、比較例1の乳化組成物を10質量%、基本となるクリーム90質量%の混合物である。基本となるクリームは、マカデミアナッツ油5質量%、トリオクタノイン5質量%、ホホバ油3質量%、ジメチコン1.5質量%、ベヘニルアルコール1質量%、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20EO)1.5質量%、モノステアリン酸グリセリル1質量%、グリセリン4質量%、ジプロピレングリコール4質量%、1,3−ブチレングリコール4質量%、フェノキシエタノール0.2質量%、精製水残余の処方にて定法により調製したものである。ところでBASF社発行の技術パンフレット「レチノールの化粧品への応用」によると、レチノールを0.04質量%配合したクリームでシワを改善する効果が認められ、RetiSTARを処方中に1質量%(レチノールとして0.05質量%)配合することが推奨されている。本試験においてクリームと置き換える実施例または比較例の量が、実施例4と比較例3で異なるのは、各成分がシワ改善効果があると推奨される配合量となるように調整している為である。
(結果)
実施例4の皮膚外用剤は、色・においの変化は認められなかったのに対し、比較例3の皮膚外用剤は褐変化し、においも変化していた。本発明の構成をとることにより、レチノイン酸トコフェリルを安定して配合することができた。
(A)アミノ酸系油剤と、(B)水素非添加レシチンと、(C)1,2−ペンタンジオールおよびグリセリンを含有する乳化組成物において、有効成分として(D)レチノイン酸トコフェリルを選択すると、レチノイン酸トコフェリルを含む油剤の乳化粒子経が0.2μm未満となる乳化組成物を調製できた。有効成分をレチノールとした場合と比較すると乳化粒子経は約1/3のサイズである。皮膚との親和性の高いアミノ酸系油剤やレシチンと共にレチノイン酸トコフェリルが0.2μm未満というとても小さいサイズになっているので、皮膚の角層の隙間に浸透し高い美容効果(シワ改善効果)を発揮することが期待できる。本発明の構成をとることにより、シワ改善効果がより一層高い皮膚外用剤が提供できる。そして、乳化粒子経が0.2μm未満と細かいので、べたつかず使用感が優れていた。また、レチノイン酸トコフェリルを含む本発明の皮膚外用剤は、においや色などの変質がなく、乳化状態の評価でも、5℃で3ヶ月保管後も乳化粒子経、半値幅ともにほとんど変化せず安定性に優れた皮膚外用剤が提供できた。
基礎試験
以下に、本発明の皮膚外用剤の基礎試験の結果を記載する。基礎試験とは、レチノイン酸トコフェリルなどの有効成分を配合する前のベースとなる実験である。
〔試験例〕
表2〜9の組成で、下記に示す調製方法により乳化組成物(試験例1〜24、比較例4〜15)を調製した。
(調製方法)
(C)多価アルコールに(B)レシチンを溶解させた後、グリセリンを加えてレシチンの多価アルコール溶液を調製する。つぎに(A)アミノ酸系油剤を添加しながら攪拌し乳化する。最後に水を添加して攪拌し、乳化組成物とした。撹拌は、すべてディスパーミキサー(1400rpm)で調製した。
尚、以下に示す試験例、比較例は、比較例11を除いてすべて室温にて調製したが、所望により加熱してもかまわない。
比較例11は、水素添加レシチンの相転移温度以上の80℃まで加熱して乳化組成物を調製した。
表2〜9の乳化組成物について、相溶性、乳化粒子径、粒径分布の半値幅、乳化安定性を評価した。各評価内容の詳細は以下のとおりである。
〔乳化組成物の評価〕
(相溶性の評価)
(B)成分である水素非添加レシチンと(C)成分である多価アルコールを室温でスターラーを用いて撹拌(2時間)したときの溶解状態を下記の基準により目視評価した。この評価は、(B)成分である水素非添加レシチンと、(C)成分である多価アルコールとの室温での相溶性をあらかじめ評価することで、(A)成分であるアミノ酸系油剤を室温で乳化できる条件を満たす多価アルコールを選定する評価になる。
○;透明
×;溶解しない(溶け残りがある)
(乳化組成物の乳化状態の評価)
<乳化直後の観察>
乳化直後の状態を目視で評価した。
○;きれいに乳化している
×;乳化しない(直後に分離した)
<乳化粒子径>
レーザー回折式粒度分布測定装置(MARVERN製、MASTERSIZER200 0)により乳化粒子径(体積平均)を測定した。
尚、試験例16、19〜21については、乳化粒子径が小さくレーザー回折式粒度分布測定装置の測定範囲を超えるため、動的光散乱測定装置(大塚電子株式会社製、ELS-8000)を用いて25℃の光散乱強度を測定しキュムラント解析により乳化粒子径を求めた値も表に併記した。キュムラント解析プログラムは大塚電子株式会社製、ELS-8000に備えられたものを用いた。
尚、表中の記号(×)は、うまく乳化しなかったことを示している。記号(−)は、測定しなかったことを示している。
<半値幅>
エマルションにおいて、乳化粒子径が小さいものは、大きいものに引き寄せられて合一が起こり、この現象が進行するとやがて分離する。合一は乳化粒子の持つエネルギーの不 均衡から生じるので、乳化粒子径が揃っている乳化組成物は、乳化粒子が持つエネルギーが均衡していることを意味し、合一現象が生じにくく、安定性が良いと考えられる。乳化粒子径が揃っていることを示すのに、半値幅で表わすことがある。半値幅の値が小さいほど乳化粒径分布幅が狭いことを意味するので、半値幅の値が小さいことは乳化安定性の指標になる。本発明品を評価する時には、乳化粒子径とともに半値幅を測定した。
半値幅とは、求められた粒度分布の体積ピークを半分にした時の粒度分布幅のことである。表中の半値幅は、レーザー解析装置により測定した値から算出した。
(乳化安定性)
得られた乳化組成物を、それぞれ直径約3cmのガラス容器に充填し、室温に保存して、翌日、7日後の乳化安定性を以下の基準により目視評価した。
○:外観に異常がない
△:外観にやや異常(わずかなクリーミング)が認められる
×:外観に異常(クリーミング、分離など)が認められる
表2〜9の組成および処方例において、成分名の横に*マークが付与されたものは、下記の市販品を用いたことをあらわしている。
*1 味の素株式会社製の「エルデュウPS−203」
*2 Phospholipid GmbH社製の「フォスフォリポン85G」
*5 味の素株式会社製の「エルデュウPS−306」
*6 日光ケミカルズ株式会社社製の「レシノールS−10M」
〔水素非添加レシチンと多価アルコールを混和したときの相溶性試験〕
表1の組成を用いて、(B)成分である水素非添加レシチンを室温で溶解する多価アルコール((C)成分)を調べた。
(B)成分である水素非添加レシチンと(C)成分である多価アルコールを室温でスターラーを用いて撹拌(2時間)したときの溶解状態を下記の基準により目視評価した。この評価は、(B)成分である水素非添加レシチンと、(C)成分である多価アルコールとの室温での相溶性をあらかじめ評価することで、(A)成分であるアミノ酸系油剤を室温で乳化できる条件を満たす多価アルコールを選定する評価になる。
○;透明
×;溶解しない(溶け残りがある)
Figure 2014001181
(B)成分である水素非添加レシチンを室温で溶解する多価アルコール((C)成分)は、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオールであることがわかった(試験例1〜4)。
一方、グリセリンは水素非添加レシチンを溶解しなかった(溶け残りが生じた)(試験例5、6)。試験例6を85℃に加熱しても、レシチンを完全に溶解することはできなかった。
〔水素非添加レシチンで乳化するときの多価アルコールの検討〕
表3の組成(試験例7、比較例4〜8)を用いて、(A)成分であるN−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)を乳化するときに、水素非添加レシチン(B成分)と多価アルコール(C成分)の相溶性がどのように影響してくるか調べた。
Figure 2014001181
水素非添加レシチンを室温で溶解できなかったグリセリンを単独で配合した処方については、乳化実験を行うまでもなく、グリセリンに溶解されずに溶け残った水素非添加レシチンが、乳化組成物中にそのまま残存して乳化状態が不良になることが予測できたので、実験を実施しなかった。
水素非添加レシチンを室温で溶解する作用の認められた1,2−ペンタンジオールを単独で配合した比較例5は、アミノ酸系油剤を乳化することができなかった。
しかしながら、グリセリンと、1,2−ペンタンジオールとを組み合わせた試験例7では、乳化粒子径が0.188μmで、その分布も均一であり、ナノサイズの保存安定性に優れた乳化組成物を得ることができた。
水素非添加レシチンを室温で溶解する作用の認められた1,3−ブチレングリコールを単独で配合した比較例4は、乳化粒子径が8.25μmと大きくアミノ酸系油剤の乳化粒子径をナノサイズにすることができなかった。
グリセリンと、1,3−ブチレングリコールとを組み合わせた比較例8の乳化粒子径は1.058であり、1,3−ブチレングリコールを単独で配合したときの乳化粒子径8.25μm(比較例4)よりも小さいが、アミノ酸系油剤を目的とする1μmより小さい乳化粒子径にすることは出来なかった。
また、グリセリンと1,2−ヘキサンジオールとを組み合わせた比較例6は乳化することが出来なかった。グリセリンと1,2−オクタンジオールとを組み合わせた比較例7は乳化粒子径が14.849μmと大きく、目的とする1μm以下のナノサイズの乳化粒子径にすることが出来なかった。
アミノ酸系油剤を1μmより小さいナノサイズの乳化粒子径にするには、アミノ酸系油剤と水素非添加レシチンと1,2−ペンタンジオールとグリセリンが必須であることがわかった。
以下に、本発明の構成をとることによりアミノ酸系油剤を1μmより小さいナノサイズの乳化粒子径の乳化組成物にすることが出来ることを示す。
1,2−ペンタンジオールとグリセリンを様々な比率にかえた表4の組成(試験例8〜12)を用いて、本発明の構成をとることによりアミノ酸系油剤を1μmより小さいナノサイズの乳化粒子径にすることが出来ることを示す。尚、1,2−ペンタンジオールとグリセリンの配合比率が1:4である試験例は、表3の試験例7に示されている。
Figure 2014001181
アミノ酸系油剤と水素非添加レシチンと1,2−ペンタンジオールとグリセリンとを組み合わせた実施例8〜12は、アミノ酸系油剤を1μmより小さいナノサイズの乳化粒子径にすることが出来た。
表3と表4に示した試験例7〜12の処方において、1,2−ペンタンジオールとグリセリンの配合比率を計算により求めると、1:3〜1:10となる。
アミノ酸系油剤を高配合した表5の組成(試験例13〜16)を用いて、本発明の構成をとることによりアミノ酸系油剤を1μmより小さいナノサイズの乳化粒子径の乳化組成物にすることが出来ることを示す。
Figure 2014001181
アミノ酸系油剤が高配合された試験例13〜16は、いずれも1μmより小さいナノサイズの乳化組成物を得ることが出来た。
水素非添加レシチンの配合量を増減させた表6の組成(試験例17〜21)を用いて、本発明の構成をとることによりアミノ酸系油剤を1μmより小さいナノサイズの乳化粒子径にすることが出来ることを示す。尚、水素非添加レシチンの配合量が3質量%である実験例は、表3の試験例7に示されている。
Figure 2014001181
水素非添加レシチンの配合量を0.5〜5質量%とした試験例17〜21は、いずれも1μmより小さいナノサイズの乳化組成物を得ることが出来た。
任意成分であるスクワランを加えた表7の組成(試験例22)を用いて、本発明の構成をとることによりアミノ酸系油剤を含む油性成分を1μmより小さいナノサイズの乳化粒子径にすることが出来ることを示す。
Figure 2014001181
試験例22は、1,2−ペンタンジオールに水素非添加レシチンを室温で溶解させた後グリセリンを加えて「水素非添加レシチンの多価アルコール溶液」(イ)を調製し、つぎに別の容器で室温で混和させた「アミノ酸系油剤とスクワランの混合液」(ロ)を(イ)の中に添加しながら攪拌し乳化させ、最後に水を添加して乳化組成物を調製した。
本発明の構成をとることにより、アミノ酸系油剤を含む油性成分が1μmより小さいナノサイズの乳化粒子径である乳化組成物にすることが出来た。
尚、試験例22において、計算するとアミノ酸系油剤は油性成分の総量の75%である。
次に、本発明の構成をとらない乳化組成物(比較例9〜11)を調製した。結果を表8に示す。
Figure 2014001181
アミノ酸系油剤を含まずにスクワランを配合した比較例9、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルを配合した比較例10では、乳化粒子径が1μmより大きく、保存安定性もよくなかった。
水素非添加レシチンの代わりに水素添加レシチンを配合した比較例11は、乳化粒子径が2.5μmと非常に大きなサイズになり、本発明の課題であるアミノ酸系油剤を1μmより小さいナノサイズの乳化粒子径に調製することが出来なかった。
〔官能評価試験〕
試験例、比較例で調製した乳化組成物を希釈して化粧水とし、これを用いて官能評価試験を実施した。評価に用いたサンプルは、試験例7、22、比較例7、8、9、11の乳化組成物を、それぞれ10グラム量りとり、精製水90グラムで希釈した化粧水を用いた。下記基準により使用感(べたつき、しっとり感)を評価した。結果を表9に示す。
10名の女性専門パネルに6つのサンプル(試験例23、24、比較例12〜15)を配布し、使用感(べたつき、しっとり感)を評価してもらい、得られた結果を下記の基準で判定した。
(べたつき感の評価)
○:塗布時にべたつかない
×:塗布時にべたつきがある
《判定基準》
○:10〜7人が○と評価した
×:6人以下が○と評価した
(しっとり感の評価)
《判定基準》
○:塗布後にしっとり感がある。
×:塗布後にべたつきがある
《判定基準》
○:10〜7人が○と評価した
×:6人以下が○と評価した
Figure 2014001181
試験例23、24の化粧水は塗布時にべたつかず、塗布後にしっとり感が得られると評価された。比較例12〜15の化粧水は塗布時にべたつき感があると評価された。比較例13以外は塗布後にべたつくと評価された。比較例12〜15の乳化組成物の乳化粒子径はいずれも1μm以上あることから、使用感と乳化粒子径には関連性があることが示唆された。
処方例1 シワ改善クリーム
(成分) (質量%)
1. マカデミアナッツ油 5
2. トリオクタノイン 5
3. ホホバ油 3
4. ジメチコン 1.5
5. ベヘニルアルコール 1
6. モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20EO) 1.5
7. モノステアリン酸グリセリル 1 8. グリセリン 4
9. ジプロピレングリコール 4
10.1,3−ブチレングリコール 4
11.ベタイン 3
12.キサンタンガム 0.2
13.フェノキシエタノール 0.2
14.実施例2の乳化組成物 20
15.精製水 残余

(製法)
成分1〜7を80度まで撹拌混合して油相を調製する。成分8〜13と成分15を80度まで撹拌混合して水相を調製する。80度で油相に水相を添加してホモミキサーで乳化し、40度まで撹拌冷却し、成分14を加えて30度まで撹拌冷却する。
処方例1のクリームは、レチノイン酸トコフェリルを1質量%含むシワ改善を目的としたシワ改善クリームである。塗布時にべたつかず、塗布後にしっとり感が得られる優れた使用感であった。有効成分レチノイン酸トコフェリルが、N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)とともにナノサイズ(0.18μm)になっている。本発明の乳化組成物(シワ改善クリーム)は、皮膚への親和性の高いアミノ酸系油剤やレシチンとともに併用されることで皮膚の角層の隙間に入り込んで高い美容効果(シワ改善効果)の発揮が期待できるものである。
処方例2 シワ改善美容ジェル
(成分) (質量%)
1. カルボキシビニルポリマー 0.15
2. 水酸化カリウム 0.05
3. 1,3−ブチレングリコール 5
4. ヒアルロン酸(1%水溶液) 2
5. 実施例3の乳化組成物 50
6. 精製水 残余

(製法)
成分1〜3と成分6を混合し、成分1が十分に増粘してから、成分4と成分5を加えて混合する。
処方例2の美容ジェルは、レチノイン酸トコフェリルを5質量%含むシワ改善を目的としたシワ改善美容ジェルである。塗布時にべたつかず、塗布後にしっとり感が得られる優れた使用感であった。有効成分レチノイン酸トコフェリルが、N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)とともにナノサイズ(0.19μm)になっている。本発明の乳化組成物(シワ改善美容ジェル)は、皮膚への親和性の高いアミノ酸系油剤やレシチンとともに併用されることで皮膚の角層の隙間に入り込んで高い美容効果(シワ改善効果)の発揮が期待できるものである。
処方例3 シワ改善クリーム
(成分) (質量%)
1. オリーブ油 6
2. スクワラン 5
3. メドゥフォーム油 2
4. ジメチコン 1
5. アラキルアルコール 1
6. モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20EO) 1.5
7. モノステアリン酸グリセリル 1 8. ジグリセリン 5
9. ジプロピレングリコール 3
10.1,3−ブチレングリコール 3
11.ベタイン 3
12.カルボキシビニルポリマー 0.1
13.水酸化カリウム 0.03
14.フェノキシエタノール 0.2
15.実施例1の乳化組成物 20
16.精製水 残余

(製法)
成分1〜7を80度まで撹拌混合して油相を調製する。成分8〜14と成分16を80度まで撹拌混合して水相を調製する。80度で油相に水相を添加してホモミキサーで乳化し、40度まで撹拌冷却し、成分15を加えて30度まで撹拌冷却する。
処方例3のクリームは、レチノイン酸トコフェリルを1%含むシワ改善を目的としたシワ改善クリームである。塗布時にべたつかず、塗布後にしっとり感が得られる優れた使用感であった。
有効成分レチノイン酸トコフェリルが、N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)とともにナノサイズ(0.18μm)になっている。本発明の乳化組成物(シワ改善クリーム)は、皮膚への親和性の高いアミノ酸系油剤やレシチンとともに併用されることで皮膚の角層の隙間に入り込んで高い美容効果(シワ改善効果)の発揮が期待できるものである。

Claims (8)

  1. (A)アミノ酸系油剤と、
    (B)水素非添加レシチンと、
    (C)1,2−ペンタンジオールおよびグリセリンと、
    (D)レチノイン酸トコフェリルを含有することを特徴とする乳化組成物。
  2. (A)アミノ酸系油剤が、N−ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N−ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、ミリストイルメチル−β−アラニン(フィトステリル/デシルテトラデシル)から選ばれる一種以上であることを特徴とする請求項1に記載の乳化組成物。
  3. 1,2−ペンタンジオールとグリセリンの配合比が、1:3〜1:10であることを特徴とする請求項1または2に記載の乳化組成物。
  4. 1,2−ペンタンジオールとグリセリンの総量と、(A)アミノ酸系油剤の配合比が、7:2〜1:1であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の乳化組成物。
  5. (B)水素非添加レシチンと(A)アミノ酸系油剤の配合比が、1:4〜1:40であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の乳化組成物。
  6. (A)アミノ酸系油剤を15質量%〜50質量%含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の乳化組成物。
  7. 1,2−ペンタンジオールとグリセリンを合計で35質量%〜70質量%含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の乳化組成物。
  8. 粒子径0.2μm以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の乳化組成物。
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