JP7828583B2 - 配筋用スペーサ - Google Patents

配筋用スペーサ

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文一 依田
浩 須加
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ヒロセ補強土株式会社
株式会社未来樹脂
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Description

本発明は、テールアルメ工法で用いるコンクリートスキンを形成する際に用いる配筋用スペーサに関する。
盛土の荷重を支えて斜面の崩壊を防ぐ工法として、テールアルメ工法が知られている。
テールアルメ工法は、盛土前面にコンクリートスキンを設置し、コンクリートスキンの背面から突設するコネクティブにストリップと呼ばれる金属製の帯状材を連結する。そしてストリップを盛土の上に伸ばし、このストリップの上に盛土することで盛土の荷重がストリップに作用し、ストリップがアンカーとして機能し、このストリップに連結したコンクリートスキンが固定され、盛土の荷重を支える(特許文献1、図10参照)。
テールアルメ工法で用いるコンクリートスキンは、内部に配筋を収めた型枠にコンクリートを打設・硬化して形成する。
配筋は、従来から広く用いられているドーナツ状のスペーサ(特許文献2参照)をコンクリートスキンの表面側に用いることで、コンクリートスキン表面からのかぶり厚さを保持している。一方、コネクティブは別途、吊り枠に固定して吊られた状態で型枠内に収められる。
特開2019-108701号公報 特開2000-54565号公報
従来のコンクリートスキンの配筋は厚さ方向に二重に連なっている。
鉄筋量の削減やコンクリートスキンの軽量化を目的として配筋を一重とする場合、かぶり厚さが大きくなる。このとき、従来のドーナツ状のスペーサを用いる場合、以下のような問題がある。
(1)従来のドーナツ状のスペーサではかぶり厚さを大きくするためにスペーサを大きくする必要があり、コンクリートスキンの品質が落ちる。
(2)従来のドーナツ状のスペーサは脱型後、コンクリートスキンの表面に露出する。露出部分は凍結融解によるコンクリートスキンのひび割れの原因となるおそれがある。
(3)吊り枠に固定するコネクティブと、スペーサで保持する配筋とは分かれているため、それぞれの位置決めが必要となる。
(4)表面に凹凸でデザインを施したコンクリートスキンの場合、表面側のスペーサでかぶり厚さを確保することができない。
本発明は、かぶり厚さを確保でき、位置決めが容易な配筋用スペーサを提供することを目的とする。
本願発明の配筋用スペーサは、平板状の本体と、前記本体の上部に設けて配筋を保持する配筋保持部と、本体の下部に設けてコネクティブを挿入するコネクティブ挿入孔と、からなる。
前記配筋保持部は、前記本体の横方向の中央に設ける第一保持爪と、前記第一保持爪の両側に設ける第二保持爪と、からなり、前記第一保持爪と前記第二保持爪はそれぞれ略半円状であり、一方が前記本体の前面側、他方が本体の後面側に円弧を形成してもよい。
前記本体は、一部を開孔して切り欠き部を設けてもよい。
本発明は以上の構成により、次の効果のうち少なくとも一つを備える。
(1)吊り枠に固定したコネクティブに配筋用スペーサを設けることで、かぶり厚さを確保できる。
(2)大きなスペーサが不要であり、コンクリートスキンの品質が落ちることがない。
(3)従来のドーナツ状のスペーサのように脱型後、コンクリートスキンの表面に露出することがない。このため、露出部分の凍結融解によるコンクリートスキンのひび割れの原因となるおそれもない。
(4)吊り枠に固定するコネクティブと配筋とが一体となるため、位置決めが容易である。
(5)表面側のスペーサが不要であるため、表面に凹凸でデザインを施したコンクリートスキンにも使用できる。
本発明の配筋用スペーサの斜視図 本発明の配筋用スペーサの使用状態の説明図(1) 本発明の配筋用スペーサの使用状態の説明図(2)
以下、図面を参照しながら本発明の配筋用スペーサについて詳細に説明する。
<1>配筋用スペーサの構成
本発明の配筋用スペーサは、本体1と、本体1の上部に設ける配筋保持部2と、本体1の下部に設けるコネクティブ挿入孔3と、からなる。
本発明の配筋用スペーサはポリプロピレン(PP)、再生ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等の樹脂製である。
<2>本体
本体1は平面視略台形状の平板であり、一部を切り欠き部11として開孔して構成する。切り欠き部11を設けることで製造時の樹脂量を削減でき、また、切り欠き部11にコンクリートスキンを形成するコンクリートが入りこんで硬化して、強固に一体となる。
<3>配筋保持部
配筋保持部2は本体1の上部から上方に突設し、横方向の中央に設ける第一保持爪21と、第一保持爪21の両側に設ける第二保持爪22と、からなる。
第一保持爪21と第二保持爪22はそれぞれ略半円状であり、一方が本体1の前面側、他方が本体1の後面側に円弧を形成する。
<4>コネクティブ挿入孔
コネクティブ挿入孔3は、本体1の下部に前後方向に貫通する横方向の長孔である。
コネクティブ挿入孔3の内部の底面には所定の間隔で二つの突条31を形成する。
<5>使用状態
本発明の配筋用スペーサは、上部の配筋保持部2で配筋4を保持する。このとき、コネクティブ挿入孔3にコネクティブ5を挿入し、コネクティブ5と一体としておく。コネクティブ挿入孔3は内部に突条31を有しているため、コネクティブ5へのコネクティブ挿入孔3の干渉が少なくなり、容易にコネクティブ5を挿入することができる。また、突条31により、挿入後のコネクティブ5の直角方向および上下方向のガタツキを防ぐ。
配筋保持部2は、第一保持爪21で配筋4の一方の側面を保持し、第二保持爪22で配筋4の他方の側面を保持する。
一本の第一保持爪21と、二本の第二保持爪22で配筋4の両側面を保持することで、特にコンクリートの打設時や型枠6の振動時に配筋4の縦、横方向へのズレが生じない。このため、キャップスペーサが不要となり、コストダウンとなる。
コンクリートスキンは、型枠6にコンクリートを打設・硬化して形成する。このとき、コネクティブ5はボルト等の固定具71を介して吊り枠7に固定されている。
そして、本発明の配筋用スペーサは、下部をコネクティブ5に固定し、上部の配筋保持部2にて配筋4を保持することで、型枠6からの配筋4のかぶり厚さを確保する。吊り枠7に固定したコネクティブ5と配筋4とが一体となるため、位置決めが容易である。
本発明の配筋用スペーサはコネクティブ5に固定して配筋4を保持するため、大きなかぶり厚さを確保するための大きなスペーサが不要であり、コンクリートスキンの品質が落ちることがない。また、コンクリートスキンの表面に露出することがなく、露出部分の凍結融解によるコンクリートスキンのひび割れの原因となるおそれもない。また、表面側のスペーサが不要であるため、表面に凹凸でデザインを施したコンクリートスキンにも使用できる。
本発明の配筋用スペーサは樹脂製のため、配筋4とコネクティブ5が電気的に絶縁され、コネクティブ5やこれに接続するストリップの腐食を防止する。
1 本体
2 配筋保持部、21 第一保持爪、22 第二保持爪
3 コネクティブ挿入孔、31 突条
4 配筋
5 コネクティブ
6 型枠
7 吊り枠、71 固定具

Claims (3)

  1. 平板状の本体と、
    前記本体の上部に設けて配筋を保持する配筋保持部と、
    本体の下部に設けてコネクティブを挿入するコネクティブ挿入孔と、からなる、
    配筋用スペーサ。
  2. 前記配筋保持部は、
    前記本体の横方向の中央に設ける第一保持爪と、前記第一保持爪の両側に設ける第二保持爪と、からなり、
    前記第一保持爪と前記第二保持爪はそれぞれ略半円状であり、一方が前記本体の前面側、他方が本体の後面側に円弧を形成することを特徴とする、
    請求項1に記載の配筋用スペーサ。
  3. 前記本体は、一部を開孔して切り欠き部を設けることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の配筋用スペーサ。
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