以下、本実施形態の具体的構成について図面を参照して説明する。以下の説明は、本開示の好適な実施の形態を示すものであって、本開示の範囲が以下の実施形態に限定されるものではない。以下の説明において、同一の符号が付されたものは実質的に同様の内容を示している。
(実施形態1)
本実施形態の撮像装置は、例えば、試料を撮像する。撮像装置は、検査装置に用いられてもよい。すなわち、検査装置は、撮像装置が試料を撮像した画像(以下、試料画像と呼ぶ。)に基づいて、試料の検査を行ってもよい。試料は、例えば、微細なパターンが形成されたフォトマスクである。なお、試料は、フォトマスクに限らず、微細なパターンが形成された半導体ウェハ等でもよい。検査装置は、試料画像の情報を用いて検査を行う。例えば、検査装置は、試料画像の所定の信号強度を閾値にしたり、試料画像を他の画像と比較したりすることで欠陥を検出する。以下の説明では、半導体装置のフォトリソグラフィ工程に用いられるフォトマスクを試料として説明する。
本実施形態に係る撮像装置及びフォーカス調整方法について図面を参照して説明する。図1は、実施形態1に係る撮像装置を模式的に例示した構成図である。図2は、実施形態1に係る撮像装置において、処理装置を例示したブロック図である。図1及び図2に示すように、撮像装置1は、ステージ10、撮像部20、高さ情報検出部30、及び、処理装置40を備えている。処理装置40は、測定点取得部41、高さデータ取得部42、及び、駆動制御部43を備えている。撮像装置1は、試料50を撮像する。
ここで、撮像装置1の説明の便宜のために、XYZ直交座標系を導入する。例えば、鉛直方向をZ軸方向とし、上方を+Z軸方向、下方を-Z軸方向とする。Z軸方向は、試料50の厚さ方向と平行な方向である。したがって、Z軸方向は、高さ方向となる。試料50の上面には、遮光膜などのパターン51が形成されている。Z軸方向は、試料50のパターン形成面等の主面の法線方向である。X軸方向及びY軸方向は、水平方向であり、試料50のパターン方向と平行な方向である。試料50がフォトマスクの場合には、試料50は、上方から見て矩形状でもよい。そして、X軸方向及びY軸方向は、試料50の端辺と平行な方向となってもよい。なお、XYZ直交座標系と、鉛直方向及び水平方向と、の関係は、撮像装置1の説明の便宜のために導入されたものであり、実際の撮像装置1の配置方向を限定するものではない。
ステージ10は、検査対象の試料50を載置する。ステージ10は、3次元駆動ステージであり、処理装置40の駆動制御部43の制御によって、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に駆動される。なお、駆動制御部43によるステージ10の制御は、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の制御に限らず、回転方向などの姿勢制御を含んでもよい。
ステージ10は、台座11と支持ピン12とを備えてもよい。台座11の上面には複数の支持ピン12が設けられている。つまり、支持ピン12は、台座11から+Z軸方向に突出している。そして、支持ピン12の上に試料50が載置される。支持ピン12の上面が試料50の下面に当接する。支持ピン12が試料50の支持箇所となる。これにより、ステージ10は、複数の支持箇所で試料50を支持する。複数の支持ピン12の高さは一致してもよい。
図3は、実施形態1に係る撮像装置1において、支持ピン12の配置を例示した上面図である。図3に示すように、例えば、試料50は、3つの支持ピン12によって支持されてもよい。試料50の上面を測定面53と呼ぶ。試料50の測定面53は、中央領域56及び周辺領域57を有してもよい。試料50がフォトマスクの場合には、測定面53は、フォトマスクのマスク面を含む。その場合には、マスク面は、中央領域56及び周辺領域57を有している。マスク面は、パターン形成面を含んでもよい。マスク面の中央領域56には、パターンが形成されている。マスク面の周辺領域57には、パターンが形成されていない。
例えば、3つの支持ピン12は、試料50の周辺領域57を下方から支持してもよい。なお、支持ピン12の個数は3つに限らず、4個以上でもよい。試料50が3つの支持ピンで支持された場合には、例えば、試料50は、矩形状の試料50の右上角、右下角、及び左端辺中央で支持ピン12によって支持されている。なお、支持ピン12の配置は、図3に示す配置に限られるものではない。また、支持箇所も3点に限られるものではない。支持ピン12以外の支持部材で試料50を支持してもよい。
図1に示すように、撮像部20は、撮像光学系を構成する。撮像部20は、試料50の測定面53を撮像する。試料50の測定面53は、例えば、マスク面等である。撮像部20は、例えば、光源21、ビームスプリッタ22、対物レンズ23、及び、撮像素子24を備えている。なお、図1に示す撮像部20は、適宜、簡略されている。撮像部20は、上記の構成以外に、レンズ、光スキャナ、ミラー、フィルタ、ビームスプリッタ等の光学素子を有してもよい。また、撮像部20は、ビームスプリッタ22等いくつかの部材を有していなくてもよい。例えば、撮像部20は、コンフォーカル光学系でもよい。
光源21は、照明光L11を発生する。光源21は、ランプ光源、LED(Light Emitting Diode)光源、レーザ光源などである。光源21からの照明光L11は、ビームスプリッタ22に入射する。ビームスプリッタ22は、例えば、ハーフミラーであり、照明光L11のほぼ半分を試料50の方向に反射する。ビームスプリッタ22で反射した照明光L11は、対物レンズ23に入射する。対物レンズ23は照明光L11を試料50に集光する。これにより、試料50のパターン形成面等の測定面53を照明することができる。対物レンズ23の光軸OXは、Z軸方向と平行となっている。また、対物レンズ23の代わりに対物反射鏡などの他の光学素子を用いて、照明光L11を集光してもよい。
試料50の測定面53で反射した反射光L12は、対物レンズ23で集光されて、ビームスプリッタ22に入射する。ビームスプリッタ22は、反射光L12のほぼ半分を透過する。ビームスプリッタ22を透過した反射光L12は、撮像素子24に入射する。よって、試料50を撮像することができる。また、反射光L12を撮像素子24の受光面に結像するためのレンズなどを設けてもよい。
撮像素子24は、CCD(Charge Coupled Device)カメラやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどの2次元アレイセンサである。あるいは、撮像素子24は、ラインセンサ、フォトダイオード、光電子増倍管などの光検出器であってもよい。このように、撮像部20は、照明光で照明された試料50からの光を集光する光学素子と、光学素子からの光を検出する検出器と、を備えている。撮像素子24は、受光量に応じた検出データを処理装置40に出力する。処理装置40は、検出データが示す反射輝度値に基づいて、試料50を検査する。検査する処理については、公知の手法を用いることができるため説明を省略する。
ステージ10は、駆動ステージであり、試料50をX軸方向及びY軸方向に移動させることができる。処理装置40の駆動制御部43が、ステージ10の駆動を制御している。駆動制御部43が、ステージ10をX軸方向及びY軸方向に移動させることで、試料50における照明位置を変化させることができる。このため、試料50の任意の位置を撮像することができ、試料50の測定面53の全面を検査することができる。もちろん、駆動制御部43が、ステージ10ではなく、撮像部20を駆動してもよい。すなわち、ステージ10に対する撮像部20の相対位置が移動可能になっていればよい。あるいは、光スキャナなどを用いて、照明光L11を走査してもよい。
さらに、ステージ10は、試料50をZ軸方向に移動させることができる。これにより、フォーカス位置を試料50の測定面53に合わせることができる。つまり、駆動制御部43が、ステージ10をZ軸方向に移動させると、Z軸方向における対物レンズ23と試料50との距離が変化する。これにより、フォーカス調整を行うことができる。試料50の測定面53にフォーカス(焦点)があった状態で、撮像部20が試料50を撮像することができる。よって、試料50を適切に検査することができる。もちろん、ステージ10の代わりに、撮像部20をZ軸方向に移動させることで、フォーカスを調整してもよい。駆動制御部43は、ステージ10または対物レンズ23を駆動して、フォーカス調整を行う。
次に、高さ情報検出部30について説明する。高さ情報検出部30は、試料50の測定面53の高さを示す高さ情報を検出する。図4は、実施形態1に係る高さ情報検出部30の構成を例示した側面図である。ここでは、高さ情報検出部30が、光てこ方式によって、試料50の測定面53の高さ情報を検出している。光てこ方式を用いることで、検出用の特定のパターンがない場合であっても、高さ情報を検出することができる。
高さ情報検出部30は、Z軸方向における試料50の測定面53の位置を高さ情報として検出する。試料50の測定面53は、例えば、マスク面である。マスク面は、パターンが形成されたパターン形成面52を含んでいる。なお、測定面53は、マスク面に限らず、パターン51がない場合のマスクの上面や、半導体基板の上面等でもよい。以下では、測定面53は、パターン形成面52として説明する。試料50は、試料50の自重によるたわみや、膜応力などにより、変形する。つまり、試料50のパターン形成面52は、完全な平面にはならない場合がある。このため、高さ情報が示す高さは、XY座標に応じて変化する。パターン形成面52の高さ(Z位置)は、XY座標に応じて変化する。高さ情報検出部30は、XY座標に対応付ける高さ情報を検出する。高さ情報検出部30は、高さ情報を処理装置40に出力する。
高さ情報検出部30で検出された高さ情報に基づいて、撮像装置1が、オートフォーカス(AF)を行っている。具体的には、駆動制御部43が、高さ情報に基づいて、ステージ10のZ位置を調整している。そして、パターン形成面52にフォーカスが合った状態で、撮像部20は、試料50を撮像する。
高さ情報検出部30は、AF光源31、レンズ32及びレンズ33、光検出器34を備えている。図4では、試料50のパターン形成面52が基準高さにある場合を実線で示している。一方、試料50のパターン形成面52が基準高さからずれている場合を試料50aのパターン形成面52aとして破線で示している。基準高さは、例えば、撮像部20における合焦点位置に、試料50のパターン形成面52がある高さである。また、図4では、簡略化のため、パターン51を省略して図示している。
AF光源31は、AF用の光ビームL21を発生する。AF光源31は、例えば、LED光源又はレーザダイオードなどの点光源である。AF光源31から出射された光ビームL21は、レンズ32に入射する。レンズ32は、光ビームL21を試料50に集光する。ここで、AF光源31の光軸は、Z軸から傾いて配置されている。つまり、光ビームL21は、斜め上方向から試料50に入射している。
試料50で反射した光ビームL22は、レンズ33に入射する。なお、レンズ33と、レンズ32とは、撮像部20の光軸OXを挟んで左右対称に配置されている。レンズ33は、光ビームL22を光検出器34の受光面に集光する。光ビームL21が斜め方向から試料50に入射している。光ビームL21、L22の光軸がZ軸から傾いている。試料50の高さが変わると、光検出器34における受光位置が変化する。例えば、試料50のパターン形成面52が基準高さにある場合に、光検出器34の中心に光ビームL22が入射する。試料50aのパターン形成面52aが基準高さからずれている場合に、光ビームL23の入射位置は、光検出器34の中心位置から、ずれるようになる。
光検出器34は、例えば、2分割フォトダイオードであり、2つのフォトダイオード34a及び34bを備えている。光検出器34のフォトダイオード34a及び34bの受光量を比較することで、基準高さに対する試料50のずれ量を求めることができる。
例えば、パターン形成面52が基準高さになる場合には、光ビームL22の半分がフォトダイオード34aで受光され、残り半分がフォトダイオード34bで受光される。フォトダイオード34aとフォトダイオード34bの受光量が一致する。
パターン形成面52aが基準高さよりも高い場合には、フォトダイオード34aの受光量がフォトダイオード34bよりも低くなる。また、パターン形成面52aが基準高さよりも低い場合には、フォトダイオード34aの受光量がフォトダイオード34bよりも高くなる。さらに、パターン形成面52aが基準高さからずれるほど、2つのフォトダイオード34a、34bの受光量の差が大きくなる。
フォトダイオード34a及び34bの受光量を比較することで、試料50の高さを検出することができる。さらに、フォトダイオード34a及び34bの受光量が等しくなるようにフィードバック制御することで、オートフォーカスを行うことができる。光検出器34での検出結果に基づいて、駆動制御部43が、ステージ10を駆動する。具体的には、フォトダイオード34a及び34bの出力値の差が0に追従するように、駆動制御部43が、対物レンズ23と試料50との距離を変える。これにより、合焦点位置に追従するように、パターン形成面52の高さを調整することができる。よって、フォーカスが合った状態で、撮像部20は、試料50を撮像することができる。
高さ情報検出部30は、パターン形成面52aの基準高さからのずれ量を高さ情報として検出してもよい。あるいは、高さ情報検出部30は、パターン形成面52aの絶対的なZ位置を高さ情報として検出してもよい。つまり、高さ情報が示す高さは、絶対位置であっても、相対位置であってもよい。高さ情報を算出するための処理の一部又は全部が、処理装置40で実施されていてもよい。
なお、上記の説明では、光検出器34として2分割フォトダイオードを用いたが、4分割フォトダイオード、位置検出素子(PSD:Position Sensitive Device)、CCDセンサ等を用いても良い。これらのセンサを用いた場合でも、光ビームL22の受光位置に基づいて、高さ情報を検出することができる。
なお、図4では、高さ情報検出部30がレンズ32及びレンズ33を有しているが、レンズ32及びレンズ33の代わりに、撮像部20の対物レンズ23を用いても良い。具体的には、光ビームL21を対物レンズ23の片側半分に入射させるようしてもよい。この場合、試料50で反射した光ビームL22を対物レンズ23の反対側の片側半分を通過する。このようにしても、高さ情報検出部30が同様に高さ情報を検出することができる。あるいは、高さ情報検出部30は、レンズ32及びレンズ33以外の光学素子を用いても良い。
高さ情報検出部30は、光てこ方式以外の手法により、高さ情報を検出してもよい。例えば、高さ情報検出部30は、撮像素子24で撮像したパターン画像のコントラストを用いて高さ情報を取得してもよい。具体的には、合焦点位置にある場合に、パターンがぼけていない画像が撮像されるため、コントラストが高くなる。一方、合焦点位置からずれた場合に、撮像素子24でパターンがぼけた画像が撮像されるため、コントラストが低くなる。よって、高さ情報検出部30は、撮像したパターン画像のコントラストに応じて、高さ情報を検出することができる。
次に、処理装置40を説明する。図5は、実施形態1に係る撮像装置1において、測定点取得部41が取得した測定点を例示した平面図である。図5に示すように、測定点取得部41は、試料50の測定面53を上方から見た場合の複数の位置に設定された各測定点54を取得する。つまり、測定点取得部41は、複数の測定点54を取得する。図5では、図が煩雑にならないように、一部の符号を省略している。パターン51が形成された中央領域56の測定点54を測定点54aと呼び、パターンが形成されない周辺領域57の測定点54を測定点54bと呼ぶ。測定点54a及び54bを総称して測定点54と呼ぶ。測定点取得部41は、中央領域56及び周辺領域57を有するマスクを試料50とし、パターン51が形成された中央領域56に設定された複数の測定点54aを取得してもよい。また、測定点取得部41は、周辺領域57に設定された複数の測定点54bを取得してもよい。
図6は、実施形態1に係る撮像装置1において、測定点取得部41が取得した測定点54aを例示した平面図である。図6に示すように、高さ情報検出部30は、中央領域56における測定点54aの近傍を含む測定領域59をスキャンする。測定領域59は、複数の位置58を含んでいる。そして、高さ情報検出部30は、測定領域59における複数の高さ情報を検出する。具体的には、高さ情報検出部30は、測定領域59における複数の位置58の各高さ情報を検出する。例えば、高さ情報検出部30は、測定領域59における±2.5mmの幅を0.1mmのピッチでスキャンして各高さ情報を検出する。よって、高さ情報検出部30は、測定点54aの近傍において、50個の位置58の高さ情報を検出してもよい。
また、高さ情報検出部30は、周辺領域57における測定点54bの近傍を含む測定領域59をスキャンし、測定領域59における複数の高さ情報を検出してもよい。
このような測定のために、駆動制御部43は、高さ情報検出部30が測定点54の近傍を含む測定領域59をスキャンし、測定領域59における複数の高さ情報を検出するように、試料50に対する高さ情報検出部30の位置を制御する。
高さデータ取得部42は、測定領域59において検出された複数の高さ情報のうち、最頻値を測定点54の高さ情報とする。また、高さデータ取得部42は、上方から見た測定点54の位置及び測定点54の高さ情報を含む高さデータを取得する。したがって、高さデータは、測定点54における測定面53の高さ情報がXY座標に対応付けられている。高さデータ取得部42は、高さデータを取得することにより、複数の測定点54の各高さデータを取得する。駆動制御部43は、取得した複数の測定点54の各高さデータに基づいて、測定面53を撮像する撮像部20のフォーカスを調整する。
試料50がパターン51を有する場合に、パターン51の縁において、高さ情報の急激な変化により、デフォーカスが発生する場合がある。例えば、パターン51の縁において、オートフォーカスが追随できずにオートフォーカスが飛び、測定面53の正確な高さ情報を得られない場合がある。このような測定面53から外れた高さ情報を外れ値と呼ぶ。
本実施形態の撮像装置1では、高さ情報検出部30は、測定点54の近傍を含む測定領域59をスキャンする。そして、高さ情報検出部30は、測定領域59における複数の位置58の各高さ情報を検出する。高さデータ取得部42は、測定領域59において検出された複数の高さ情報のうち、最頻値を測定点54の高さ情報とする。よって、撮像装置1は、外れ値を除外することができるので、デフォーカスを抑制することができる。
図7は、比較例に係る撮像装置において、1点ずつ測定した1点測定の場合の高さ情報を例示した平面図であり、高さ情報をグレースケールで示す。図7では、X軸方向におけるX位置及びY軸方向におけるY位置の高さ情報を示している。図7に示すように、試料50がパターン51を有する場合に、パターン51の縁において急激な高さ情報の変化を検出する場合がある。また、例えば、Y軸方向に延びたパターン51の縁に沿って高さ情報を検出した場合には、領域55に示すように、外れ値を連続して検出することになる。
そこで、高さ情報検出部30は、図6に示したように、パターン51の縁を含む測定領域59において、パターン51の縁が延びる方向に交差する方向にスキャンしてもよい。例えば、高さ情報検出部30は、パターン51の縁が延びる方向に対して、45[°]の方向にスキャンしてもよい。このような測定のために、駆動制御部43は、中央領域56におけるパターン51の縁を含む測定領域59において、パターン51の縁が延びる方向に交差する方向に、高さ情報検出部30がスキャするように制御してもよい。このようにすることで、高さ情報検出部30は、パターン51の縁が延びる方向にスキャンするよりも外れ値を連続して検出し続けないようにすることができる。
図8は、実施形態1に係る撮像装置1において、高さ情報検出部30が各測定領域59で検出した高さ情報を例示したグラフであり、2つの横軸は、X軸方向及びY軸方向の位置を示し、縦軸は、高さ情報を示す。図8に示すように、パターン51の縁が延びる方向に交差する方向にスキャンした場合には、高さ情報検出部30は、測定領域59における複数の位置58において、外れ値を含む複数の高さ情報を検出する。
図9は、実施形態1に係る撮像装置1において、高さ情報検出部30が検出した図8のIXに示す高さ情報を例示したグラフであり、横軸は、高さ情報を示し、縦軸は、頻度を示す。図9に示すように、測定領域59における複数の位置58は、複数の高さ情報を示す。高さデータ取得部42は、測定領域59において検出された複数の高さ情報のうち、最頻値を測定点54の高さ情報とする。これにより外れ値を除去することができる。
図10Aは、比較例に係る撮像装置において、1点ずつ測定した1点測定により検出した高さ情報を例示した平面図であり、高さ情報をグレースケールで示し、図10Bは、実施形態1に係る撮像装置1において、高さ情報検出部30が、パターン51の縁が延びる方向に対して斜めにスキャンして検出した高さ情報を例示した平面図であり、高さ情報をグレースケールで示す。図10Aの比較例の結果のように、測定面53を1点測定した場合には、外れ値が連続して連なっている領域101を有している。このような場合には、撮像装置は、測定面53の正確な高さ情報を得ることができず、測定面53にフォーカスを合わせることが困難である。
一方、図10Bに示すように、本実施形態では、高さ情報検出部30は、パターン51の縁が延びる方向に交差する方向にスキャンする。よって、高さ情報検出部30は、パターン51の縁が延びる方向にスキャンするよりも外れ値を検出し続けないようにすることができる。また、高さデータ取得部42は、最頻値を測定点54の高さ情報とし、外れ値を除外する。これにより、撮像装置1は、測定面53の高さ情報の精度を向上させることができ、デフォーカスを抑制することができる。
なお、測定面53の周辺領域57においては、高さ情報検出部30は、測定点54bの近傍を含む測定領域59をスキャンせずに、測定点54bにおいて高さ情報を検出してもよい。このような測定のために、駆動制御部43は、高さ情報検出部30が周辺領域57の測定点54bにおいて高さ情報を検出するように、高さ情報検出部30の位置を制御してもよい。高さデータ取得部42は、周辺領域57の測定点54bの位置及び周辺領域57の測定点54bで検出された高さ情報を含む高さデータを取得することにより、周辺領域57における複数の測定点54bの各高さデータを取得してもよい。これにより、周辺領域57の高さ情報の検出を簡素化することができ、撮像装置1の動作を高速化することができる。
次に、本実施形態に係るフォーカス調整方法を説明する。図11は、実施形態1に係るフォーカス調整方法を例示したフローチャート図である。図11のステップS11に示すように、まず、設定された複数の測定点54を取得する。具体的には、測定点取得部41は、試料50の測定面53を上方から見た場合の複数の位置に設定された各測定点54を取得する。
次に、ステップS12に示すように、測定点54の近傍を含む測定領域59において複数の高さ情報を検出する。具体的には、駆動制御部43は、高さ情報検出部30が測定点54の近傍を含む測定領域59をスキャンし、測定領域59における複数の高さ情報を検出するように、試料50に対する高さ情報検出部30の位置を制御する。
次に、ステップS13に示すように、高さデータ取得部42は、測定領域59において検出された複数の高さ情報のうち、最頻値を測定点54の高さ情報とする。そして、高さデータ取得部42は、測定点54の位置及び高さ情報を含む高さデータを取得する。
次に、ステップS14に示すように、次の測定点54があるか判断する。次の測定点54があるYESの場合には、ステップS12に戻り、ステップS12~ステップS14を繰り返す。
ステップS14において、次の測定点54がなく、設定したすべての測定点54の高さ情報を取得したNOの場合には、ステップS15に示すように、高さデータ取得部42は、複数の測定点54の各高さデータを取得する。
次に、ステップS16に示すように、駆動制御部43は、フォーカスを調整する。具体的には、駆動制御部43は、取得した複数の測定点54の各高さデータに基づいて、測定面53を撮像する撮像部20のフォーカスを調整する。このようにして、撮像装置1は、フォーカスを調整することができる。
なお、ステップS11において、測定点取得部41は、中央領域56及び周辺領域57を有するマスクを試料50とし、パターン51が形成された中央領域56に設定された複数の測定点54を取得してもよい。そして、ステップS12において、駆動制御部43は、中央領域56におけるパターン51の縁を含む測定領域59において、パターン51の縁が延びる方向に交差する方向に、高さ情報検出部30がスキャンするように制御してもよい。
また、ステップS11において、測定点取得部41は、周辺領域57に設定された複数の測定点54を取得してもよい。そして、ステップS12において、駆動制御部43は、高さ情報検出部30が周辺領域57の測定点54bにおいて高さ情報を検出するように制御してもよい。その場合には、ステップS13において、高さデータ取得部42は、周辺領域57の測定点54bの位置及び周辺領域57の測定点54bで検出された高さ情報を含む高さデータを取得することにより、周辺領域57における複数の測定点54bの各高さデータを取得してもよい。
次に、本実施形態の効果を説明する。本実施形態の撮像装置1は、測定点54の近傍における高さ情報のうち、最頻値を測定点54の高さ情報とする。よって、撮像装置1は、複数の位置の高さ情報のうち、外れ値を除外することができ、測定面53のデフォーカスを抑制することができる。
また、本実施形態の撮像装置1は、パターン51の縁を含む測定領域59において、パターン51の縁が延びる方向に交差する方向に、高さ情報検出部30の位置をスキャンする。これにより、高さ情報検出部30は、パターン51の縁が延びる方向にスキャンすることはないので、外れ値を連続して検出することがない。よって、デフォーカスを抑制することができる。
周辺領域57では、高さ情報検出部30は、周辺領域57の測定点54bにおいて高さ情報を検出してもよい。これにより、高さ情報検出部30は、周辺領域57において、測定領域59をスキャンせずに高さ情報を取得するので、高さ情報の検出を簡素化することができ、撮像装置1の動作を高速化することができる。
(実施形態2)
次に、実施形態2に係る撮像装置を説明する。本実施形態の撮像装置は、試料50のたわみと、取得した高さ情報との差分値に基づいて試料50の高さを推定する。
図12は、実施形態2に係る撮像装置において、処理装置を例示したブロック図である。図12に示すように、本実施形態の撮像装置2において、処理装置40aは、測定点取得部41、高さデータ取得部42、駆動制御部43の他に、たわみデータ取得部44、差分値算出部45、補正データ算出部46、推定部47をさらに備えている。処理装置40aは、試料50の測定面53の形状を推定するための処理を行っている。
たわみデータ取得部44は、試料50のたわみに応じたたわみデータを取得する。たわみデータは、ステージ10に支持されている状態の試料50のたわみ量を示すデータである。具体的には、ステージ10における支持ピン12の位置、数、大きさ等は既知であるため、シミュレーションによりたわみデータを算出することができる。たわみデータは、XY座標とたわみ量とを対応付けたデータである。たわみ量は、支持ピン12を基準とするZ位置で示される。
図13は、実施形態2に係る撮像装置2において、たわみデータを例示した3次元グラフであり、2つの横軸は、X軸方向及びY軸方向の位置を示し、縦軸は、たわみ量を示す。図13には、XY座標をステージ座標として、たわみデータが示す高さの曲面が表されている。たわみデータが示す曲面を基準曲面とする。基準曲面は、自重たわみによる試料50の変形量を示す。ここでは、図3に示す支持ピン12で支持されている試料50のたわみデータが数値解析手法により求められている。具体的には、たわみデータ取得部44は、有限要素法によって、各XY座標におけるたわみ量を求めている。
支持ピン12による支持箇所では、たわみ量が0となる。たわみデータ取得部44は、X軸方向及びY軸方向において、一定間隔で、たわみ量を算出する。たわみデータのたわみ量は、各XY座標での試料50のパターン形成面52等の測定面53の高さを示す計算値となる。ここでは、たわみデータ取得部44は、遮光膜などのパターン51が形成されていない状態における試料50のたわみ量を算出して、たわみデータとしている。例えば、たわみデータ取得部44は、試料50となるフォトマスクの基板の厚さ、材料及び大きさと、支持ピン12の位置、数、大きさ等を用いて、たわみデータを算出する。もちろん、たわみデータ取得部44は、パターン51が形成されている状態における試料50のたわみ量をたわみデータとして算出してもよい。
たわみデータ取得部44が、数値解析を行うことで、たわみデータを算出しているが、処理装置40aと異なる装置がたわみデータを算出してもよい。この場合には、処理装置40aは、たわみデータを予めメモリなどに格納しておく。たわみデータ取得部44は、メモリなどからたわみデータを読み出す。あるいは、たわみデータは、サーバ等の他の装置に保存されてもよい。この場合には、たわみデータ取得部44は、ネットワークを介して、たわみデータをダウンロードする。なお、たわみデータのたわみ量は、シミュレーションによる計算値に限らず、測定器を用いて標準的なサンプルを測定した場合の実測値でもよい。
図14は、実施形態2に係る撮像装置2において、高さ情報検出部30が検出した試料50の周辺領域57における測定点54の高さ情報を例示した3次元グラフであり、2つの横軸は、X軸方向及びY軸方向の位置を示し、縦軸は、高さ情報を示す。図14に示すように、高さ情報検出部30は、周辺領域57の高さ情報を検出する。周辺領域57においては、高さ情報検出部30は、測定点54bの1点測定により、測定点54bの高さ情報を検出してもよいし、実施形態1と同様に、測定点54bの近傍を含む測定領域59をスキャンし、複数の高さ情報の最頻値から高さ情報を検出してもよい。
試料50の周辺領域57において、高さ情報検出部30が測定点54bの1点測定により高さ情報を検出した場合には、高さデータ取得部42は、当該測定点54bの1点測定により検出した高さ情報を、測定点54bの高さ情報として取得する。
高さデータ取得部42は、中央領域56及び周辺領域57の測定領域59においてスキャンにより検出された複数の高さ情報のうち、最頻値を測定点54の高さ情報としてもよい。そして、高さデータ取得部42は、測定点54の位置及び高さ情報を含む高さデータを取得することにより、複数の測定点54の各高さデータを取得してもよい。
差分値算出部45は、複数の測定点54において、高さデータが示す高さと、たわみデータが示す高さとの差分値を算出する。差分値は、試料50の変形量についての実測値と計算値との差を示すデータとなる。差分値算出部45は、測定点54毎に差分値を算出する。図5では、測定点54が17点であるため、差分値算出部45は、17個の差分値を算出する。差分値算出部45は、測定点54の数と同じ数の差分値を算出する。さらに、支持ピン12による支持箇所の差分値を加えてもよい。支持ピン12による支持箇所では、差分値が0となる。支持ピン12による支持箇所の差分値は、測定せずに求めることができる。これにより、より多くの差分値を取得することができるため、精度を向上させることができる。
なお、測定点54のXY座標でのたわみ量がたわみデータに含まれていない場合には、差分値算出部45は、測定点54の近傍でのたわみ量を補間してもよい。つまり、差分値算出部45は、たわみデータのたわみ量を補間することで、測定点54のXY座標でのたわみ量を求めてよい。
補正データ算出部46は、差分値に基づいて、補正データを算出する。補正データは、XY座標毎に補正量を示すデータとなる。図15は、実施形態2に係る撮像装置2において、補正データ算出部46が算出した補正データを例示した3次元グラフであり、2つの横軸は、X軸方向及びY軸方向の位置を示し、縦軸は、変形量を示す。図15に示すように、補正データが示す曲面を補正曲面とする。補正曲面は、基準曲面を実際のパターン形成面の表面形状に補正するための曲面となる。
補正データは、試料50の自重たわみ以外の成分による変形量を示す。例えば、試料50は、膜応力などにより変形する。自重たわみ以外の成分は低周期成分のみが支配的な成分となる。したがって、補正データ算出部46は、測定点54での差分値に基づいて、低周期成分のみを抽出することができる。
補正データ算出部46は、重調和方程式を用いて、補正データを算出することができる。以下、補正曲面の計算原理について説明する。内挿曲面が重調和方程式を満たすとき、最小曲率を満たす。重調和方程式は、以下の式(1)で示される。
重調和演算子Δ2のグリーン関数を線形結合することで、測定点54を通る滑らかな曲面を形成することができる。重調和演算子のグリーン関数φは以下の(2)となる。
δ(x)はデルタ関数である。なお、2次元空間(XY空間)である場合、ラプラス演算子Δは以下の式(3)となる。
上記を満たすグリーン関数を線形結合して、補正曲面を作成する。測定点54以外、つまり内挿区間では重調和方程式を満たすため、補正曲面S(x,y)は以下の式(4)で得られる。また、測定点54では、実測値が得られているため、補正曲面は以下の式(5)で得られる。
ここで、j(jは1以上の整数)番目の測定点における座標を(xj、yj)として、その差分値をdzjとしている。補正データ算出部46が、式(4)、及び式(5)を用いてαjを計算することで、補正曲面S(x,y)を得ることができる。補正曲面S(x,y)は、測定点54が示す高さを通る滑らかな曲面となる。
式(6)は、1次元、式(7)は2次元の場合の変位uを示している。つまり、(xj、yj)において、薄板に力fiを加えると、変位uは以下の式(7)に従う。なお、これも上記の式と同様であるため、変位由来の解析結果とのずれを適切に補正することができる。
上記したように補正データ算出部46は、重調和演算子のグリーン関数を用いて、差分値から補正データを算出している。補正データ算出部46は、重調和方程式を満たす関数を基底として、補正曲面を近似している。重調和方程式を用いることで、効率的に補正曲面を近似することができる。具体的には,重調和演算子のグリーン関数を用いることで、複雑な演算を行うことなく、適切な補正曲面を得ることができる。
推定部47は、補正データを用いてたわみデータを補正することで、試料の高さを推定する推定データを算出する。具体的には、たわみデータに、補正データを足し合わせることで、推定データを算出する。推定データが示す曲面を予測曲面とする。推定データは、試料50の測定面53の高さを推定する推定値を含んでいる。つまり、推定データでは、高さの推定値にXY座標が対応付けられている。推定データが示す高さを推定高さとも称する。
図16は、実施形態2に係る撮像装置2において、推定部47が推定した推定データを例示した3次元グラフであり、2つの横軸は、X軸方向及びY軸方向の位置を示し、縦軸は、変形量を示す。図16に示すように、推定部47は、図13のたわみデータと図15の補正データから推定データを算出する。
駆動制御部43は、試料50を撮像するために、推定データに基づいて、フォーカスを調整する。具体的には、駆動制御部43は、推定データの高さ(推定高さ)を基準として、光学素子と試料50との距離を変えることでフォーカス調整を行う。駆動制御部43は、予測曲面に沿って焦点位置が移動するように、ステージ10を駆動する。これにより、予測曲面に追従するように焦点位置が移動する。さらに、予測曲面への追従動作に加えて、駆動制御部43は、オートフォーカスを行うことも可能である。具体的には、駆動制御部43は、推定高さを起点として、オートフォーカスを行うように、Z軸方向にステージ10を駆動する。駆動制御部43は、フォーカスを調整するために、対物レンズ23と試料50との間の距離を変える。このようにすることで、焦点位置と試料50のパターン形成面が大きくずれることなく、フォーカスを調整することできる。したがって、適切かつ速やかにフォーカスを調整することが可能となる。オートフォーカスを行う場合には、高さ情報検出部30以外の計測手段を用いて、ステージ10のZ位置を計測してもよい。これにより、高さ情報検出部30を用いずとも、焦点が合った状態で撮像素子24が試料50を撮像することができる。
次に、実施形態2に係るフォーカス調整方法を説明する。図17は、実施形態2に係るフォーカス調整方法を例示したフローチャート図である。図17のステップS21に示すように、複数の測定点54の各高さデータを取得する。例えば、前述の実施形態1に係るフォーカス調整方法のステップS11~ステップS15の手順によって、複数の測定点54の各高さデータを取得する。
次に、ステップS22に示すように、たわみデータを取得する。具体的には、たわみデータ取得部44は、複数の支持箇所を有するステージ10に支持された試料50のたわみに応じたたわみデータを取得する。なお、ステップS22は、ステップS21の前に実施されてもよいし、ステップS21と並行して実施されてもよい。
次に、ステップS23に示すように、差分値を算出する。具体的には、差分値算出部45は、複数の測定点54において、高さデータが示す高さと、たわみデータが示す高さとの差分値を算出する。
次に、ステップS24に示すように、補正データを算出する。例えば、補正データ算出部46は、差分値に基づいて、補正データを算出する。次に、ステップS25に示すように、推定データを算出する。推定部47は、補正データを用いてたわみデータを補正することで、試料50の高さを推定する。
次に、ステップS26に示すように、フォーカスを調整する。駆動制御部43は、試料50を撮像するために、推定データに基づいて、フォーカスを調整する。このようにして、撮像装置2は、フォーカスを調整することができる。
次に、本実施形態の効果を説明する。本実施形態では、差分値算出部45は、たわみデータが示す高さと、高さデータが示す高さとの差分値を求めている。たわみデータが示す高さは、シミュレーションによる計算値である。一方、高さデータが示す高さは、実測値となる。補正データ算出部46は、差分値に基づいて補正データを求めている。補正データは、計算によるたわみデータと、実測による高さデータとの間の変形量の差分を示す補正曲面となる。推定部47は、たわみデータを補正データで補正することで、推定データを求めている。推定部47は、基準曲面を補正曲面で補正している。このように、処理装置40aは、適切な予測曲面を少ない計算量で取得することができる。駆動制御部43は、推定データの高さを基準としてオートフォーカスを行う。よって、デフォーカスを抑制することができる。
本実施形態によれば、測定点54の数が少ない場合であっても、高い精度で測定面53の高さを推定することができる。つまり、測定点54の高さから直接予測曲面を求めていないため、変形量の誤差を抑制することができ、より高い精度で測定面53の高さを推定することができる。推定高さを基準としてオートフォーカスを行うことができるため、フォーカス位置が大きくずれることを防ぐことができる。よって、迅速かつ速やかにフォーカスを調整することができる。さらに、補正データ算出部46が、重調和方程式を用いているため、より少ない測定点数で、補正曲面を求めることができる。推定部47が、高い精度で予測曲面を求めることができる。
なお、上記の説明では、重調和方程式を用いて補正データを用いたが、重調和方程式以外の曲面近似により、補正曲面を求めてよい。例えば、2次以上の多項式等を用いた曲面近似により、補正データを算出してもよい。近似関数は、X及びYのそれぞれに対して4次以上の多項式とすることが好ましい。多項式で近似する場合、次数に応じて、必要な測定点数を決めればよい。
高さ情報検出部30による高さ検出を検査時に併用することで、試料50の構造を検出することも可能である。例えば、試料50がフォトマスクである場合には、パターン形成面52に設けられている遮光膜、多層膜、低反射層等を検出することができる。
なお、AF時において、予測曲面とパターン形成面52の高さの誤差が大きい場合に、誤差成分を緩和するように駆動制御部43が制御してもよい。具体的には、局所的に、予測曲面が示す推定高さと、高さ情報検出部30が検出した高さ情報との誤差が閾値以上となる場合がある。このように、予測曲面でのフォーカスずれ量が大きい場合に、駆動制御部43が、予測曲面から所定値ずれた高さを基準として、オートフォーカスを行ってもよい。
処理装置40及び40aは、物理的に単一の装置に限られるものではない。つまり、処理装置40及び40aにおける処理は、複数の装置に分散されて実施されていてもよい。例えば、撮像素子24からの検出データ及び光検出器34からの高さ情報を取得する処理装置と、演算処理を行う処理装置とが物理的に異なる装置であってもよい。
以上、本開示の実施形態を説明したが、本開示は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態よる限定は受けない。また、実施形態1及び2における各構成は、適宜、組み合わせてもよい。
また、本実施形態のフォーカス調整方法をコンピュータに実行させる下記のフォーカス調整プログラムも実施形態の技術思想に含まれる。
試料の測定面を上方から見た場合の複数の位置に設定された各測定点を取得するステップと、
前記測定面の高さを示す高さ情報を検出する高さ情報検出部が前記測定点の近傍を含む測定領域をスキャンし、前記測定領域における複数の高さ情報を検出するように、前記試料に対する前記高さ情報検出部の位置を制御するステップと、
前記測定領域において検出された前記複数の高さ情報のうち、最頻値を前記測定点の高さ情報とし、前記測定点の前記位置及び前記高さ情報を含む高さデータを取得することにより、複数の測定点の各高さデータを取得するステップと、
前記取得した前記複数の測定点の各高さデータに基づいて、前記測定面を撮像する撮像部のフォーカスを調整するステップと、
をコンピュータに実行させるフォーカス調整プログラム。
また、上述したフォーカス調整プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態1及び2で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disc(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体または通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体または通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。