JP7755397B2 - 缶蓋検出装置、及び、缶蓋検出方法 - Google Patents
缶蓋検出装置、及び、缶蓋検出方法Info
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Description
このように缶体の缶蓋に打刻された点字は、目の不自由な方にとって、飲料の種類を判別するために重要な役割を担っている。
通常、このような作業は生産ラインで実施されるが、製品を切り替えるタイミング(例えば、アルコール飲料からアルコール飲料ではない飲料)において、誤って当該タイミング前の製品に対して後の製品用の缶蓋が巻き締められてしまったり、当該タイミング後の製品に対して前の製品用の缶蓋が巻き締めてられてしまったりするおそれがある。また、生産ラインにおいて、製品の品種を誤り、異種の缶蓋がセッティングされてしまうおそれもある。
このような洗浄作業や結露等によって缶蓋表面に水滴が付着してしまうと、点字が打刻された缶蓋であるか否かの判定が極めて難しくなってしまう。
よって、缶蓋表面に水滴が付着するような状況において、前記のように誤って異種の缶蓋を備えた缶体が現れてしまうと従来の検査装置では、適切に検出するのは不可能であり、誤検出の多発が想定されていた。
そこで、出願人は、以下のような技術を提案した。
加えて、特許文献1に係る発明は、缶蓋の特徴部であるタブを基準として判定を行うことから、タブの異常の存在を検出することができれば、特許文献1に係る発明での誤検出の可能性を更に低減できると本発明者らは考えた。
(1)タブが回転しているという異常のある缶蓋を備えた缶体を缶体群から検出する缶蓋検出装置であって、タブが回転していない正常な缶蓋の基準画像データを予め記憶する記憶手段と、缶蓋のタブおよび当該タブの近傍である近傍領域において、入力された缶蓋の画像データと前記基準画像データとの相関の度合いに基づき、タブが回転しているという異常の有無を判定する判定手段と、を備え、前記近傍領域は、前記タブを含みつつ前記タブの外縁から周囲に広がる領域であって、前記近傍領域の面積は、前記タブの面積の1.1倍以上である缶蓋検出装置。
(2)前記記憶手段は、缶蓋におけるタブの位置と当該タブの位置に対して相対的に定められた複数の所定領域の位置との情報を記憶しており、入力された缶蓋の画像データにおける缶蓋のタブの位置と、前記記憶手段に記憶されている前記情報と、に基づいて、前記画像データにおける複数の所定領域を特定する所定領域特定手段を更に備え、前記判定手段は、前記所定領域特定手段によって特定された前記複数の所定領域の全てにおいて、突出形状が存在するか否かを判定する前記1に記載の缶蓋検出装置。
(3)タブが回転しているという異常のある缶蓋を備えた缶体を缶体群から検出する缶蓋検出方法であって、缶蓋のタブおよび当該タブの近傍である近傍領域において、撮像して得られた缶蓋の画像データとタブが回転していない正常な缶蓋の基準画像データとの相関の度合いに基づき、タブが回転しているという異常の有無を判定するタブ判定工程と、を含み、前記近傍領域は、前記タブを含みつつ前記タブの外縁から周囲に広がる領域であって、前記近傍領域の面積は、前記タブの面積の1.1倍以上である缶蓋検出方法。
(4)撮像して得られた缶蓋の画像データにおけるタブの位置と、缶蓋におけるタブの位置及び当該タブの位置に対して相対的に定められる複数の所定領域の位置の情報と、に基づいて、前記画像データにおける複数の所定領域を特定する所定領域特定工程と、前記所定領域特定工程において特定された前記複数の所定領域の全てにおいて、突出形状が存在するか否かを判定する突出形状判定工程と、を含む前記3に記載の缶蓋検出方法。
まず、図1を参照(適宜、図2~6参照)して、本実施形態に係る缶蓋検出装置の構成について説明する。
缶蓋検出装置1は、カメラ等の撮像装置2によって撮像され入力される缶蓋C1の画像データに基づいて、タブに異常のある缶蓋C1を備えた缶体Cを缶体C群から検出する装置である。
そして、缶蓋検出装置1は、画像データ入力手段10と、記憶手段20と、特徴部検出手段30と、近傍領域特定手段40aと、所定領域特定手段40bと、判定手段50と、判定結果出力手段60と、を備える。
なお、アルコール飲料とは、アルコール分が1度以上の飲料(ビール、発泡酒、その他の醸造酒、リキュール等)であり、アルコール飲料ではない飲料とは、アルコール分が1度未満の飲料(清涼飲料、ノンアルコール飲料等)である。
画像データ入力手段10は、カメラ等の撮像装置2を介して缶蓋C1の画像データを入力する手段である。そして、この画像データ入力手段10は、入力した缶蓋C1の画像データを、特徴部検出手段30に出力する。
記憶手段20は、近傍領域特定手段40a、所定領域特定手段40b、判定手段50において使用する情報を記憶する手段である。そして、この記憶手段20に記憶されている情報は、近傍領域特定手段40a、所定領域特定手段40b、判定手段50によって読み出される。
記憶手段20から近傍領域特定手段40aによって読み出される情報は、缶蓋における特徴部(タブ)の位置の情報と、特徴部と当該特徴部の近傍である近傍領域(特徴部+近傍)の位置の情報である。
なお、近傍領域R0は、タブが回転してしまっているなどのタブの異常を判断するための領域であるため、タブC2の形状が占める領域と略同一の領域では不十分であり、タブC2を含みつつタブC2よりも広い領域である。
そして、近傍領域R0の大きさについては、タブの異常を精度良く判定するために、タブC2の面積の1.1倍以上が好ましく、1.3倍以上、1.5倍以上、1.56倍以上がより好ましい。一方、近傍領域R0の上限については特に限定されず、例えば、4倍以下、3倍以下、2倍以下である。
ここで、タブC2の面積とは、詳細には、タブC2の外縁で囲まれた領域の面積であり、指をひっかける穴やリベット周辺の穴などの面積は除外しない。
また、近傍領域R0とは、缶蓋C1上においてタブC2を含みつつタブC2の外縁から周囲に広がる領域であって、例えば、図2のような長方形であればよい。
記憶手段20から所定領域特定手段40bによって読み出される情報は、缶蓋における特徴部の位置の情報と、特徴部の位置に対して相対的に定められた複数の所定領域の位置の情報である。
複数の所定領域R2は、それぞれ点字Bを含む領域であればよいが、缶蓋C1の画像データのズレによる誤検出の発生を低減するという観点から、各所定領域R2の面積は、各点字Bの面積の1.5倍以上が好ましく、2.0倍以下が好ましい。
記憶手段20から判定手段50によって読み出される情報は、「基準画像データ」と、基準画像データと入力された画像データとの「相関の度合いを判断するための情報」である。
詳細には、「基準画像データ」とは、タブが一切回転していない缶蓋の画像データであって、図2に示すようなタブが正常な状態で設置されている缶蓋の画像データである。そして、「相関の度合いを判断するための情報」とは、近傍領域R0における基準画像データと入力された画像データとの画像の相関値の閾値であり、例えば、85以上、87以上、90以上、93以上、93.5以上、95以上である。
詳細には、この情報は、画像データにおける各点字の面積値A1よりも小さな面積値A2(A1≧A2)のデータである。なお、面積値A2は、各点字よりも小さな面積値の水滴の影響を排除すべく、0.3×A1以上が好ましく、0.5×A1以下が好ましい。
この面積値A2を記憶手段20に記憶させておくことにより、後記する判定手段50において、各所定領域R2に当該面積値A2よりも大きい面積値の突出形状が存在する場合は、点字が存在すると判断し、当該面積値A2よりも小さい面積値の突出形状が存在する場合は、点字は存在しないと判断(小さな水滴等が存在するだけであると判断)することができる。
特徴部検出手段30は、缶蓋C1の画像データにおける缶蓋C1のタブ(特徴部)の位置を検出する手段である。特徴部検出手段30によるタブの位置の検出方法については特に限定されないが、例えば、画像データにおける色の濃淡や明暗に基づいて特定する方法が挙げられる。
そして、この特徴部検出手段30は、検出したタブの位置の情報を近傍領域特定手段40aと所定領域特定手段40bに出力する。
近傍領域特定手段40aは、特徴部検出手段30によって検出されたタブ(特徴部)の位置と、記憶手段20に記憶されている情報と、に基づいて、入力された画像データにおける近傍領域を特定する手段である。
詳細には、近傍領域特定手段40aは、図2~3に示すように、缶蓋C1の画像データ上におけるタブの位置が記憶手段20の位置情報(「特徴部の位置」の情報)と合致するように画像データを領域R3の内部で回転させ、画像データの向きを揃える。そして、近傍領域特定手段40aは、記憶手段20の情報(「近傍領域R0の位置」の情報)に基づいて、画像データ上における近傍領域R0を特定する。
そして、この近傍領域特定手段40aは、特定した近傍領域の情報を判定手段50に出力する。
所定領域特定手段40bは、特徴部検出手段30によって検出されたタブ(特徴部)の位置と、記憶手段20に記憶されている情報と、に基づいて、画像データにおける複数の所定領域を特定する手段である。
詳細には、所定領域特定手段40bは、図4~6に示すように、缶蓋C1の画像データ上におけるタブの位置が記憶手段20の位置情報(「特徴部の位置」の情報)と合致するように画像データを領域R3の内部で回転させ、画像データの向きを揃える。そして、所定領域特定手段40bは、記憶手段20の情報(「複数の所定領域R2の位置」の情報)に基づいて、画像データ上における複数の所定領域R2を特定する。
そして、この所定領域特定手段40bは、特定した複数の所定領域の情報を判定手段50に出力する。
判定手段50は、近傍領域特定手段40aによって特定された近傍領域R0において、入力された画像データと基準画像データとの相関の度合いに基づき、タブの異常の有無を判定する手段である。
詳細には、判定手段50は、近傍領域R0において、入力された画像データと基準画像データとの相関値を算出する。次に、判定手段50は、算出した相関値が所定値以上(記憶手段20から読み出される閾値以上)となるか否かを判定し、所定値以上となった場合は「タブの異常なし」、所定値未満となった場合は「タブの異常あり」と判定する。
なお、判定手段50における画像データの相関値の算出方法については、一般的な算出方法でよい。
そして、この判定手段50は、判定した結果の情報を判定結果出力手段60に出力する。
詳細には、判定手段50は、図4~6に示すように、画像データの各所定領域R2において、突出形状の面積値を検出する(突出形状が無い場合は面積値0)。次に、判定手段50は、画像データの各所定領域R2における突出形状の各面積値が所定値以上(記憶手段20から読み出される面積値A2以上)となるか否かを判定する。次に、判定手段50は、全ての所定領域R2において、突出形状(所定値以上の面積値の突出形状)が存在するか否かの結果を出す。
そして、この判定手段50は、判定した結果の情報を判定結果出力手段60に出力する。
判定結果出力手段60は、判定手段50から入力された判定結果を外部に出力する手段である。
この判定結果出力手段60は、例えば、タブの異常を検出した場合や異種の缶蓋を検出した場合に音や光を発する警報装置、タブの異常がある缶蓋や異種の缶蓋を備える缶体を生産ライン上から除外するような装置、全ての結果を表示できるモニター等に結果を出力する。
また、記憶手段20は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の一般的な記憶装置で構成することができる。
次に、本実施形態に係る缶蓋検出方法について、図7を参照(適宜、図1~6参照)して説明する。なお、前記した本実施形態に係る缶蓋検出装置の動作も併せて説明する。
以下、本実施形態に係る缶蓋検出方法の各工程について説明する。
画像データ入力工程S1は、缶蓋の画像データを缶蓋検出装置1に入力する工程である。
具体的には、画像データ入力工程S1では、カメラ等の撮像装置2が撮像した缶蓋の画像データが画像データ入力手段10に入力される。
特徴部検出工程S2は、缶蓋の画像データにおける缶蓋のタブ(特徴部)の位置を検出する工程である。
詳細には、特徴部検出工程S2では、画像データ入力手段10から入力された図2~6に示すような缶蓋C1の画像データにおいて、缶蓋C1のタブC2の位置を検出する。特徴部検出工程S2でのタブC2の位置の検出方法については特に限定されないが、例えば、画像データにおける色の濃淡や明暗に基づいて特定する方法が挙げられる。
特徴部有無判定工程S3は、特徴部検出工程S2において検出する特徴部が存在するか否かを判定する工程である。
なお、特徴部有無判定工程S3は必須の工程ではなく、缶蓋C1からタブC2が外れるような可能性がゼロである場合は、この特徴部有無判定工程S3は設けなくてもよい。
なお、特徴部有無判定工程S3の処理は、特徴部検出工程S2の処理と一緒に図1の特徴部検出手段30が行ってもよく、別途、判定手段50が行ってもよい。
近傍領域特定工程S5は、特徴部検出工程S2において特定されたタブ(特徴部)の位置と、タブの領域の位置に対して相対的に定められる近傍領域の情報と、に基づいて、画像データにおける近傍領域を特定する工程である。
詳細には、近傍領域特定工程S5では、図2、3に示すように、記憶手段20の情報(「特徴部の位置」の情報)に基づいて、缶蓋C1の画像データを領域R3の内部で回転させて、画像データ上のタブの位置を記憶手段20に記憶されているタブC2の位置に合わせることによって、画像データの向きを揃える。そして、記憶手段20の情報(「近傍領域R0の位置」の情報)に基づいて、画像データ上における近傍領域R0を特定する。
特徴部異常判定工程S6は、近傍領域特定工程S5において特定された近傍領域R0において、画像データと基準画像データとの相関の度合いに基づき、タブの異常の有無を判定する工程である。
詳細には、特徴部異常判定工程S6では、図2、3に示す近傍領域R0において、画像データと記憶手段20に記憶されている基準画像データとの相関値を算出する。
ここで、図2に示すような画像データが判定対象となる場合、近傍領域R0において基準画像データ(タブが一切回転していない状態の缶蓋の画像データ)との相関の度合いが高くなる結果、相関値が所定値以上であると判定する。その結果、図7の特徴部異常判定工程S6において「Yes」と判定し、次のステップS8に移行する。
一方、図3に示すような画像データが判定対象となる場合、近傍領域R0において基準画像データ(タブが一切回転していない状態の缶蓋の画像データ)との相関の度合いが低くなる結果、相関値が所定値未満であると判定する。これは、図3に示す近傍領域R0において、基準画像データには存在しない缶蓋上の点字や缶蓋の凹凸形状が現れる結果、相関の度合いが低くなるためである。その結果、図7の特徴部異常判定工程S6において「No」と判定し、外部に所定の指示を送信(S7)した後、ステップS11に移行する。
所定領域特定工程S8は、特徴部検出工程S2において検出されたタブ(特徴部)の位置と、缶蓋におけるタブの領域の位置及びタブの領域の位置に対して相対的に定められる複数の所定領域の位置の情報と、に基づいて、画像データにおける複数の所定領域を特定する工程である。
詳細には、所定領域特定工程S8では、図4~6に示すように、記憶手段20の情報(「特徴部の位置」の情報)に基づいて、缶蓋C1の画像データを領域R3の内部で回転させて、画像データ上のタブの位置を記憶手段20に記憶されているタブC2の位置に合わせることによって、画像データの向きを揃える。そして、記憶手段20の情報(「複数の所定領域R2の位置」の情報)に基づいて、画像データ上における複数の所定領域R2を特定する。
なお、近傍領域特定工程S5において、画像データの向きを揃えているため、所定領域特定工程S8における画像データの向きを揃える処理は省略してもよい。
突出形状有無判定工程S9は、所定領域特定工程S8において特定された複数の所定領域の全てにおいて、突出形状が存在するか否かを判定する工程である。
詳細には、突出形状有無判定工程S9では、図4~6に示すように、画像データの各所定領域R2において、突出形状の面積値を検出する(突出形状が無い場合は面積値0)。次に、画像データの各所定領域R2における突出形状の各面積値が所定値以上(記憶手段20から読み出される面積値A2以上)となるか否かを判定する。次に、全ての所定領域R2において、突出形状(所定値以上の面積値の突出形状)が存在するか否かの結果を出す。
この突出形状有無判定工程S9での具体的な判定方法を、図4~6を用いて以下に説明する。
まず、突出形状有無判定工程S9では、9つの所定領域R2における突出形状である点字の面積値A1を検出する。次に、9つの所定領域R2における点字Bの各面積値A1は所定値A2以上となると判定(A1≧A2)する。つまり、「9つ全ての所定領域R2において所定値以上の面積値の突出形状が存在する」に該当すると判定し、点字Bが打刻された缶蓋(アルコール飲料用の缶蓋であって異種の缶蓋)であると判定する。その結果、図7の突出形状有無判定工程S9において「Yes」と判定し、外部に所定の指示を送信(S10)した後、次のステップS11に移行する。
まず、突出形状有無判定工程S9では、9つの所定領域R2において突出形状の面積値を検出する。次に、9つの所定領域R2における突出形状の各面積値(0mm2)は所定値A2以上とならないと判定(0<A2)する。つまり、「9つ全ての所定領域R2において所定値以上の面積値の突出形状が存在する」に該当しないと判定し、点字が打刻されていない缶蓋(アルコール飲料ではない飲料用の缶蓋であって所望の缶蓋)であると判定する。その結果、図7の突出形状有無判定工程S9において「No」と判定し、外部に所定の指示を送信することなく、次のステップS11に移行する。
まず、突出形状有無判定工程S9では、9つの所定領域R2において突出形状の面積値を検出する。次に、一部の所定領域R2における突出形状の各面積値(0mm2)は所定値A2以上とならないと判定(0<A2)する。つまり、「9つ全ての所定領域R2において所定値以上の面積値の突出形状が存在する」に該当しないと判定し、点字が打刻されていない缶蓋(アルコール飲料ではない飲料用の缶蓋であって所望の缶蓋)であると判定する。その結果、図7の突出形状有無判定工程S9において「No」と判定し、外部に所定の指示を送信することなく、次のステップS6に移行する。
外部に所定の指示が送信(S4、S7、S10)されると、例えば、タブの異常や異種の缶蓋(アルコール飲料用の缶蓋)を検出した旨を音や光を発することで知らせる警報装置が作動したり、タブの異常や異種の缶蓋を備える缶体を生産ライン上から除外する装置が作動したりすることとなる。
なお、いずれの判定結果が得られようと、全ての結果をモニターに表示するという構成としてもよい。
次に、本実施形態に係る缶蓋検出装置、及び、缶蓋検出方法の効果について、図を参照して説明する。
そして、本実施形態に係る缶蓋検出装置1及び缶蓋検出方法によれば、事前に、タブC2が回転している異常な状態の缶蓋C1rを適切に検出することができるため、タブC2の位置に相対的に定められた複数の所定領域R2を基準に行う異種の缶蓋C1を検出するに際して、誤検出の可能性をより低減することができる。
具体的には、タブC2が回転している異常な状態の缶蓋C1rの場合、タブC2の位置に相対的に定められた複数の所定領域R2が所望の領域とは異なってしまい誤検出が発生するという事態となるが、このような事態を招く異常な状態の缶蓋C1rを事前に検出することで、異種の缶蓋の誤検出の可能性をより低減することができる。
よって、本実施形態に係る缶蓋検出装置1及び缶蓋検出方法によれば、缶体C群に混在する異種の缶蓋C1aを備えた缶体Cを検出するに際して、誤検出の可能性を低減することができる。
本実施形態に係る缶蓋検出装置、及び、缶蓋検出方法では、画像データにおける近傍領域を特定する近傍特定手段40a、又は、近傍特定工程S5を含む態様を説明したが、この近傍特定手段40aや近傍特定手段S5を省略する態様であってもよい。
具体的には、記憶手段20に記憶されている基準画像データ上において、タブの位置に相対的に定められた近傍領域の位置データを特定しておく。そして、判定手段50又は特徴部異常判定工程S6において、画像データと基準画像データとの相関値を算出する際に、記憶手段20に記憶された近傍領域の位置データに基づいて、当該近傍領域での相関値を算出する態様とすればよい。
図2、3に示す近傍領域R0の形状、及び、図4~6に示す複数の所定領域R2の形状は、長方形に限定されず、正方形、円形、楕円形等であってもよい。
例えば、図6に示すように、記憶手段20において、缶蓋C1(缶蓋C1を囲む領域R3)に対してタブC2がいかなる場所に位置するかを特定する領域R1を記憶させておき、缶蓋C1の画像データを領域R3の内部で回転させて、画像データ上のタブCを領域R1に合わせることによって、画像データの向きを揃えるといった方法でもよい。
そして、領域R1を用いる場合、この領域R1に対して相対的に領域R0や領域R2を定めておけばよい。
なお、図6に示すように、領域R1は、タブC2の長手方向の長さを一辺とし短手方向の長さを一辺とする長方形の領域である。
また、前記した機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
缶蓋におけるタブの回転角度と、開蓋し易さ(開蓋性)との関係を確認する事前試験を実施した。
サンプルとしては、市販されている350mL缶(おさけを示す点字が缶蓋上にあり)を準備し、表1に示す回転角度となるように缶蓋上のタブを回転させた。
男性1名、女性3名が各サンプルのタブを指で起こして、開蓋がし易いか否かの開蓋性を評価した。
そして、開蓋性の評価については、タブの回転角度が0°の対照サンプル(タブが回転していない正常な状態の缶体のサンプル)を基準とし、「対照サンプルと同等の開けやすさである」場合を3点、「対照サンプルと比較してやや開けにくい」場合を2点、「対照サンプルと比較して開けにくい」場合を1点と評価した。
なお、表1の「タブの回転角度」とは、タブが回転していない正常な状態を0°とした場合において、缶蓋上におけるタブ先端の時計回りの回転角度である。
表1の結果によると、サンプル1-1、1-2、1-5、1-6については、開蓋性評価の点数(平均値)が2.5以上となり、好ましい結果が得られた。
つまり、タブの回転角度が0~10°、350~360°の範囲(タブ先端の時計回りの回転角度を+の角度とし、タブ先端の反時計回りの回転角度を-の角度とした場合、-10~+10°の範囲)であれば、十分な開蓋性を確保できることが確認できた。
(サンプルの準備)
サンプルとしては、市販されている350mL缶(おさけを示す点字が缶蓋上にあり)を準備し、表2、3に示す回転角度となるように缶蓋上のタブを回転させた。
そして、表2に示すサンプルは、水滴が付着していない状態で準備し、表3に示すサンプルは、生産ラインにおける洗浄作業後の状態を模擬するため、缶蓋表面に水を吹き付け、水滴が付着した状態とした。
本実施形態に係る缶蓋検出装置(図1)と同様の構成の装置を用いて、表2、3に示すサンプルの缶蓋の画像データと基準画像データとの相関値(図2に示す近傍領域R0における相関値)を、1つのサンプルについて、それぞれ3回算出した。
なお、近傍領域R0の面積は560mm2(約28mm×約20mm)であり、タブの面積(約360mm2)の約1.56倍であった。そして、基準画像データは、タブが一切回転していない正常な状態(タブの回転角度が0°)の缶蓋の画像データを用いた。
また、本実施形態に係る缶蓋検出装置では、図1に示す缶体Cの上端部と光源L(型式:CA-DC50E、照明明るさ(ボリューム値):511)との上下方向の間隔は、約15mmであった。
検査機カメラ機種:CA-H048CX、47万画素16倍速カラーカメラ
有効画素数:784(H)×596(V)(プログレッシブ)
シャッタースピード:1/20000
なお、表2、3の「タブの回転角度」とは、表1と同様、タブが回転していない正常な状態を0°とした場合において、缶蓋上におけるタブ先端の時計回りの回転角度である。
表2の結果によると、缶蓋への水滴の付着が想定されない生産ラインに本発明を適用する場合は、相関値の閾値を90以上、93以上、95以上などに設定すれば、タブが僅かに回転したもの(タブ先端の時計回りの回転角度を+の角度とし、タブ先端の反時計回りの回転角度を-の角度とした場合、-5~+5°の範囲を超える回転)であっても検出できることが確認できた。
2 撮像装置、カメラ
10 画像データ入力手段
20 記憶手段
30 特徴部検出手段
40a 近傍領域特定手段
40b 所定領域特定手段
50 判定手段
60 判定結果出力手段
L 光源
C 缶体
C1 缶蓋
C2 特徴部、タブ
B 点字
W 水滴
R0 近傍領域
R1 領域
R2 複数の所定領域
S1 画像データ入力工程
S2 特徴部検出工程
S3 特徴部有無判定工程
S5 近傍領域特定工程
S6 特徴部異常判定工程
S8 所定領域特定工程
S9 突出形状有無判定工程
Claims (4)
- タブが回転しているという異常のある缶蓋を備えた缶体を缶体群から検出する缶蓋検出装置であって、
タブが回転していない正常な缶蓋の基準画像データを予め記憶する記憶手段と、
缶蓋のタブおよび当該タブの近傍である近傍領域において、入力された缶蓋の画像データと前記基準画像データとの相関の度合いに基づき、タブが回転しているという異常の有無を判定する判定手段と、
を備え、
前記近傍領域は、前記タブを含みつつ前記タブの外縁から周囲に広がる領域であって、前記近傍領域の面積は、前記タブの面積の1.1倍以上である缶蓋検出装置。 - 前記記憶手段は、缶蓋におけるタブの位置と当該タブの位置に対して相対的に定められた複数の所定領域の位置との情報を記憶しており、
入力された缶蓋の画像データにおける缶蓋のタブの位置と、前記記憶手段に記憶されている前記情報と、に基づいて、前記画像データにおける複数の所定領域を特定する所定領域特定手段を更に備え、
前記判定手段は、前記所定領域特定手段によって特定された前記複数の所定領域の全てにおいて、突出形状が存在するか否かを判定する請求項1に記載の缶蓋検出装置。 - タブが回転しているという異常のある缶蓋を備えた缶体を缶体群から検出する缶蓋検出方法であって、
缶蓋のタブおよび当該タブの近傍である近傍領域において、撮像して得られた缶蓋の画像データとタブが回転していない正常な缶蓋の基準画像データとの相関の度合いに基づき、タブが回転しているという異常の有無を判定するタブ判定工程と、
を含み、
前記近傍領域は、前記タブを含みつつ前記タブの外縁から周囲に広がる領域であって、前記近傍領域の面積は、前記タブの面積の1.1倍以上である缶蓋検出方法。 - 撮像して得られた缶蓋の画像データにおけるタブの位置と、缶蓋におけるタブの位置及び当該タブの位置に対して相対的に定められる複数の所定領域の位置の情報と、に基づいて、前記画像データにおける複数の所定領域を特定する所定領域特定工程と、
前記所定領域特定工程において特定された前記複数の所定領域の全てにおいて、突出形状が存在するか否かを判定する突出形状判定工程と、
を含む請求項3に記載の缶蓋検出方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021099675A JP7755397B2 (ja) | 2021-06-15 | 2021-06-15 | 缶蓋検出装置、及び、缶蓋検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021099675A JP7755397B2 (ja) | 2021-06-15 | 2021-06-15 | 缶蓋検出装置、及び、缶蓋検出方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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| JP2022191054A JP2022191054A (ja) | 2022-12-27 |
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