JP7686959B2 - 塗布方法および塗布装置 - Google Patents

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Description

本発明は、塗布方法および塗布装置に関する。
使い捨ておむつ、尿パッド、生理用品等の吸収性物品の製造工程において、一定方向に搬送されるシート材等の被塗工物にホットメルト接着剤を間欠的に塗布することが行われている(例えば、特許文献1)。
特開2011-131162号公報
ホットメルト接着剤は、固体原料を加熱して溶融させた状態で塗布ガンから被塗工物に塗布される。ホットメルト接着剤は、塗布ガンの吐出口を被塗工物に接触させた状態で塗布される。ホットメルト接着剤は溶融させた状態であっても粘度が高いため、シート材上に載りきらなかったホットメルト接着剤が塗布ガンの吐出口の搬送方向下流側に溜まってしまう虞がある。ホットメルト接着剤を間欠的に塗布しようする場合に、吐出口の搬送方向下流側にホットメルト接着剤が溜まってしまうと、溜まったホットメルト接着剤を塗布ガンが引きずってしまう尾引きが生じ、設計上、ホットメルト接着剤を塗布しない非塗布範囲にもホットメルト接着剤が塗布されてしまう。
本発明は、ホットメルト接着剤が設計上の非塗布範囲に塗布されるのを防ぐことができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、ホットメルト接着剤の塗布状態から非塗布状態に切り替える際に吐出口の下流側を加熱する工程を設けた。
詳細には、本発明は、一定方向に搬送される被塗工物に塗布ガンからホットメルト接着剤を間欠的に塗布する塗布方法であって、前記塗布ガンは、前記ホットメルト接着剤を吐出する吐出口を有し、前記ホットメルト接着剤を前記被塗工物に塗布する塗布状態において、前記吐出口を前記被塗工物に接触させる第1工程と、前記塗布状態から前記ホットメルト接着剤を前記被塗工物に塗布しない非塗布状態に切り替える際に前記吐出口の下流側を加熱する第2工程と、を含む。
上記塗布方法において、前記被塗工物の下側であり、且つ、前記吐出口の下流側には前記被塗工物の搬送速度に同期して前記被塗工物の搬送方向に回転するローラが配置されており、前記ローラは、前記被塗工物への前記ホットメルト接着剤の塗布範囲の長さに対応する円周部と、前記被塗工物を加熱する加熱部と、を有し、前記第1工程において前記円周部に前記被塗工物を沿わせることで前記吐出口を前記被塗工物に接触させ、前記第2工程において前記加熱部を前記被塗工物に接触させることで前記吐出口の下流側を加熱してもよい。
上記塗布方法において、前記被塗工物の下側であり、且つ、前記吐出口の下流側には前記被塗工物の搬送速度に同期して前記被塗工物の搬送方向に回転するローラが配置されて
おり、前記ローラは、前記被塗工物への前記ホットメルト接着剤の塗布範囲の長さに対応する円周部と、前記被塗工物を加熱する加熱部であって、前記円周部よりも外側に凸となる加熱部と、を有し、前記第1工程において前記円周部と前記被塗工物とは非接触状態であり、前記第2工程において前記加熱部を前記被塗工物に接触させることで前記吐出口の下流側を加熱してもよい。
上記塗布方法において、前記被塗工物の下側であり、且つ、前記吐出口の下流側には上下に移動可能な加熱装置が配置されており、前記第1工程において前記加熱装置と前記被塗工物とは非接触状態であり、前記第2工程において前記加熱装置を上昇させて、前記加熱装置を前記被塗工物に接触さることで前記吐出口の下流側を加熱してもよい。
上記塗布方法において、前記第2工程において、前記塗布ガンの前記吐出口近傍の温度を上昇させることによって前記吐出口の下流側を加熱してもよい。
上記塗布方法において、前記吐出口の下流側に熱風を吹き付ける熱風供給装置が配置されており、前記第2工程において前記吐出口の下流側に熱風を吹き付けることで、前記吐出口の下流側を加熱してもよい。
上記塗布方法において、前記吐出口の下流側にレーザを照射するレーザ照射装置が配置されており、前記第2工程において前記吐出口の下流側にレーザを照射することで、前記吐出口の下流側を加熱してもよい。
また、本発明を塗布装置の側面から捉えることができる。例えば、本発明は、一定方向に搬送される被塗工物に塗布ガンからホットメルト接着剤を間欠的に塗布する塗布装置であって、前記ホットメルト接着剤を吐出する吐出口を有する前記塗布ガンであって、前記ホットメルト接着剤を前記被塗工物に塗布する塗布状態において前記吐出口を前記被塗工物に接触させる前記塗布ガンと、前記塗布状態から前記ホットメルト接着剤を前記被塗工物に塗布しない非塗布状態に切り替える際に前記吐出口の下流側を加熱する加熱手段と、を備えていてもよい。
本発明によれば、ホットメルト接着剤が設計上の非塗布範囲に塗布されるのを防ぐことができる。
図1は、比較例に係る塗布方法を示す模式図である。 図2は、実施形態に係る塗布方法の概要を示したフローチャートである。 図3は、実施例1に係る塗布方法を示す模式図である。 図4は、実施例2に係る塗布方法を示す模式図である。 図5は、実施例3に係る塗布方法を示す模式図である。 図6は、実施例4に係る塗布方法を示す模式図である。 図7は、実施例5に係る塗布方法を示す模式図である。 図8は、実施例6に係る塗布方法を示す模式図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態の構成は例示であり、本発明はこれらの実施形態の構成に限定されるものではない。
<塗布方法の概要>
本実施形態に係る塗布方法は、一定方向に搬送される被塗工物に塗布ガンからホットメ
ルト接着剤を間欠的に塗布する方法である。被塗工物としては、例えば、使い捨ておむつ、尿パッド、生理用品等の吸収性物品に使用されるシート材が挙げられる。吸収性物品を製造するための製造ラインにおいて、一定方向に搬送される吸収性物品用のシート材にホットメルト接着剤が塗布される。ホットメルト接着剤は、設計上の塗布範囲(以下、「塗布範囲」と称する)に塗布され、設計上の非塗布範囲(以下、「非塗布範囲」と称する)に塗布されないように、シート材に対して間欠的に塗布される場合がある。塗布範囲と非塗布範囲とはシート材の搬送方向において連続しており、シート材の塗布範囲が塗布ガンの下を通過するときに塗布ガンからホットメルト接着剤が吐出され、シート材の非塗布範囲が塗布ガンの下を通過するときに塗布ガンからホットメルト接着剤が吐出されないようにする。これにより、一定方向に搬送されるシート材にホットメルト接着剤が間欠的に塗布される。
また、本実施形態に係る塗布方法では、ホットメルト接着剤をシート材に塗布する塗布状態において塗布ガンの吐出口をシート材に接触させる。これと異なり、塗布ガンの吐出口をシート材に接触させずにホットメルト接着剤を塗布する場合、スプレーによってホットメルト接着剤を塗布することとなり、間欠的にホットメルト接着剤を塗布する際に終端部でホットメルト接着剤を切れよく塗布できない。したがって、ホットメルト接着剤を間欠的に塗布する必要がある場合(非接着領域を設ける必要がある、又はインジケータを形成するための呈色物質を含むホットメルト接着剤を塗布する等の場合)には、本実施形態に係る塗布方法のように、塗布ガンをシート材に接触させることが好ましい。
また、本実施形態に係る塗布方法において、ホットメルト接着剤は、固体原料を約140℃~160℃に加熱して溶融させた状態で塗布ガンからシート材に塗布される。ホットメルト接着剤は、溶融させた状態であっても粘度が高いため、シート材上に載りきらなかったホットメルト接着剤が塗布ガンの吐出口の搬送方向下流側に溜まってしまう虞がある。
図1は、比較例に係る塗布方法を示す模式図である。図1の上段は、被塗工物であるシート材Sを上から見た模式図であり、図1の下段は、シート材Sを横から見た模式図である。シート材Sは、図1の矢印A2の指す方向に回転するローラR100によって、図1の矢印A1の指す方向に搬送されている。塗布ガンGには約140℃~160℃に加熱されたホットメルト接着剤Hの原材料が不図示の供給装置からポンプによって供給され、塗布ガンGは先端に設けられた吐出口Nからホットメルト接着剤Hを吐出可能である。また、供給装置のポンプを作動状態と非作動状態に切り替えることによって、吐出口Nからホットメルト接着剤Hを吐出する吐出状態と、吐出口Nからホットメルト接着剤Hを吐出しない非吐出状態とを切り替えることができる。また、比較例では、吐出口Nをシート材に常時接触させる接触式の塗布ガンGが採用されている。
本比較例では、図1に示す範囲Bがホットメルト接着剤Hの設計上の塗布範囲である。当該塗布範囲Bの後端が吐出口Nを通過する時にホットメルト接着剤Hが非吐出状態となる。しかしながら、吐出口Nの搬送方向下流側に溜まったホットメルト接着剤Hを塗布ガンGが引きずってしまう尾引きが生じており、非塗布範囲にもホットメルト接着剤Hが塗布されている。このように、塗布ガンGの吐出口Nをシート材Sに常に接触させた状態でホットメルト接着剤Hを間欠的に塗布すると、ホットメルト接着剤Hを塗布ガンGが引きずってしまう尾引きが生じ、非塗布範囲にもホットメルト接着剤Hが塗布されてしまう。吸収性物品においては、非接着としたい非塗布範囲で接着性が発揮されてしまうのは好ましくない。なお、ホットメルト接着剤Hの温度を160℃よりも高くすることでホットメルト接着剤Hの粘度を低下させて尾引きの発生を抑制することも考えられるが、ホットメルト接着剤Hを160℃より高くしてしまうと、性能が変化してしまう虞があり好ましくない。
そこで、本実施形態に係る塗布方法では、ホットメルト接着剤の塗布状態からホットメルト接着剤を被塗工物に塗布しない非塗布状態に切り替える際に吐出口の下流側を加熱する。これにより、吐出口の搬送方向下流側に溜まったホットメルト接着剤の粘度を一時的に低下させることで、溜まったホットメルト接着剤を塗布ガンから切り離すことができ、ホットメルト接着剤が設計上の非塗布範囲に塗布されるのを防ぐことができる。
図2は、本実施形態に係る塗布方法の概要を示したフローチャートである。本実施形態に係る塗布方法では、まず、ホットメルト接着剤をシート材に塗布する塗布状態において吐出口をシート材に接触させる(ステップS101、本願でいう「第1工程」の一例)。次に、ホットメルト接着剤の塗布状態からホットメルト接着剤を被塗工物に塗布しない非塗布状態に切り替える際に吐出口の下流側を加熱する(ステップS102、本願でいう「第2工程」の一例)。本実施形態に係る塗布方法は、ステップS101とステップS102を実行し、ステップS102の後でホットメルト接着剤の非塗布状態の期間を設けることで、一定方向に搬送されるシート材にホットメルト接着剤を間欠的に塗布することができる。
次に、図3~図8に基づいて、本実施形態に係る塗布方法についてより詳細に説明する。本実施形態では、実施例1~6の6つの具体例を例示する。図3~図8に示されるように、本実施形態では、塗布ガンGは、ホットメルト接着剤Hを吐出する吐出口Nを有している。塗布ガンGには約140℃~160℃に加熱されたホットメルト接着剤Hの原材料が不図示の供給装置からポンプによって供給される。また、上述の比較例と同様に、供給装置のポンプを作動状態と非作動状態に切り替えることによって、ホットメルト接着剤Hの吐出状態と非吐出状態とを切り替えることができる。また、本実施形態では、吐出状態において吐出口Nをシート材Sに接触させる接触式の塗布ガンGが採用されている。また、図3~図8に示す各実施例において、各図の矢印A1の指す方向にシート材が搬送されている。
<実施例1>
図3(a)、(b)に基づいて、実施例1に係る塗布方法について説明する。図3(a)、(b)は、本実施例に係る塗布方法を説明する模式図である。本実施例に係る塗布方法で用いられる塗布装置は、塗布ガンGとローラR30を備える。ローラR30は、シート材Sの下側であり、且つ、回転中心Oが吐出口Nの下流側に配置されている。ローラR30は、シート材Sの搬送速度に同期して搬送方向(矢印A2の指す方向)に回転している。
ローラR30は、シート材Sへのホットメルト接着剤Hの塗布範囲の長さに対応する円周部R31と、円周部R31と同じ円周上に配置され、シート材Sを加熱する加熱部R32(本願でいう「加熱手段」の一例)と、を有する。加熱部R32にはヒータが用いられている。本実施例に係る塗布方法では、塗布状態において円周部R31にシート材Sを沿わせることで吐出口Nをシート材Sに接触させ、ホットメルト接着剤Hの塗布状態から非塗布状態切り替える際に加熱部R32をシート材Sに接触させることで吐出口の下流側を加熱する。これにより、吐出口Nの搬送方向下流側に溜まったホットメルト接着剤Hを加熱することで、溜まったホットメルト接着剤Hの粘度を一時的に低下させ、ホットメルト接着剤Hを塗布ガンから切り離すことができ、ホットメルト接着剤Hが設計上の非塗布範囲に塗布されるのを防ぐことができる。
<実施例2>
図4(a)、(b)に基づいて、実施例2に係る塗布方法について説明する。図4(a)、(b)に基づいて、実施例2に係る塗布方法について説明する。図4(a)、(b)
は、本実施例に係る塗布方法を説明する模式図である。本実施例に係る塗布方法で用いられる塗布装置は、塗布ガンGとローラR40を備える。ローラR40は、シート材Sの下側であり、且つ、回転中心Oが吐出口Nの下流側に配置されている。ローラR40は、シート材Sの搬送速度に同期して搬送方向(矢印A2の指す方向)に回転している。
ローラR40は、シート材Sへのホットメルト接着剤Hの塗布範囲の長さに対応する円周部R41と、シート材Sを加熱する加熱部R42(本願でいう「加熱手段」の一例)と、を有する。加熱部R42にはヒータが用いられる。円周部R41とローラR40の回転中心Oとの長さ(半径)は、回転中心Oとシート材Sの距離よりも短く設定されている。このため、ホットメルト接着剤Hの塗布状態の工程において円周部R42とシート材Sとは非接触状態である。加熱部R42は、円周部R42よりも外側に凸となっており、加熱部R42の先端と回転中心Oとの距離は、回転中心Oとシート材Sの距離と同じかそれよりも長く設定されている。ローラR40は、ホットメルト接着剤Hの非塗布状態への切り替える際に、加熱部R42をシート材Sに接触させることで吐出口Nの下流側を加熱する。これにより、吐出口Nの搬送方向下流側に溜まったホットメルト接着剤Hを加熱することで、溜まったホットメルト接着剤Hの粘度を一時的に低下させ、ホットメルト接着剤Hを塗布ガンから切り離すことができ、ホットメルト接着剤Hが設計上の非塗布範囲に塗布されるのを防ぐことができる。
<実施例3>
図5(a)、(b)に基づいて、実施例3に係る塗布方法について説明する。図5(a)、(b)は、本実施例に係る塗布方法を説明する模式図である。本実施例に係る塗布方法で用いられる塗布装置は、塗布ガンGと加熱装置M1(本願でいう「加熱手段」の一例)を備える。加熱装置M1は、シート材Sの下側であり、且つ、吐出口Nの下流側に配置されている。加熱装置M1は、昇降装置M11と、先端部にヒータが配置された加熱部M12と、を有する。昇降装置M11は、駆動機構と上下に延伸するように対向配置された2本のガイドレールLを有しており、駆動機構によって加熱部M12をガイドレールLに沿って上下に駆動することができる。駆動機構は、例えば、モータや油圧装置を含んで構成されていてもよい。これにより、加熱装置M1は上下に移動可能である。
ホットメルト接着剤Hの塗布状態の工程において加熱装置とシート材Sとは非接触状態である。ホットメルト接着剤Hの非塗布状態へ切り替える際に、加熱装置M1の加熱部M12を上昇させることで、加熱部M12をシート材Sに接触さることで吐出口Nの下流側を加熱する。これにより、吐出口Nの搬送方向下流側に溜まったホットメルト接着剤Hを加熱することで、溜まったホットメルト接着剤Hの粘度を一時的に低下させ、ホットメルト接着剤Hを塗布ガンから切り離すことができ、ホットメルト接着剤Hが設計上の非塗布範囲に塗布されるのを防ぐことができる。
<実施例4>
図6に基づいて、実施例4に係る塗布方法について説明する。図6は、本実施例に係る塗布方法を説明する模式図である。本実施例に係る塗布方法で用いられる塗布装置は、塗布ガンGとヒータK(本願でいう「加熱手段」の一例)を備える。ヒータKは、塗布ガンGの吐出口N近傍に配置されており、吐出口Nを加熱する。本実施例では、ホットメルト接着剤Hの非塗布状態への切り替える際に、塗布ガンGの吐出口N近傍の温度を上昇させることによって吐出口Nの下流側を加熱する。これにより、吐出口Nの搬送方向下流側に溜まったホットメルト接着剤Hを加熱することで、溜まったホットメルト接着剤Hの粘度を一時的に低下させ、ホットメルト接着剤Hを塗布ガンから切り離すことができ、ホットメルト接着剤Hが設計上の非塗布範囲に塗布されるのを防ぐことができる。
<実施例5>
図7に基づいて、実施例5に係る塗布方法について説明する。本実施例に係る塗布方法で用いられる塗布装置は、塗布ガンGと熱風供給装置M2を備える。熱風供給装置M2は、ホットメルト接着剤Hの塗布状態から非塗布状態に切り替える際に吐出口Nの下流側に熱風を吹き付ける。熱風の温度は、シート材Sを溶かさないようにするためにシート材Sの融点よりも低く、ホットメルト接着剤Hを溶かすために、ホットメルト接着剤Hの軟化点よりも高い温度に設定される。また、熱風は、ホットメルト接着剤の塊に当たるように吹き付けられる。これにより、吐出口Nの搬送方向下流側に溜まったホットメルト接着剤Hを加熱することで、このホットメルト接着剤Hの粘度を一時的に低下させ、ホットメルト接着剤Hを塗布ガンから切り離すことができ、ホットメルト接着剤Hが設計上の非塗布範囲に塗布されるのを防ぐことができる。
<実施例6>
図8に基づいて、実施例6に係る塗布方法について説明する。本実施例に係る塗布方法で用いられる塗布装置は、塗布ガンGとレーザ装置M3を備える。レーザ装置M3は、ホットメルト接着剤Hの塗布状態から非塗布状態に切り替える際に吐出口Nの下流側にレーザ光を照射する。レーザ光の波長は、シート材Sが溶けてしまうこと等の影響がなく、ホットメルト接着剤Hを溶かすために適した波長領域内に設定されるのが好ましい。また、レーザ光は、ホットメルト接着剤の塊に当たるように照射される。これにより、吐出口Nの搬送方向下流側に溜まったホットメルト接着剤Hを加熱することで、このホットメルト接着剤Hの粘度を一時的に低下させ、ホットメルト接着剤Hを塗布ガンから切り離すことができ、ホットメルト接着剤Hが設計上の非塗布範囲に塗布されるのを防ぐことができる。
本実施形態に係る塗布方法は、上記実施例1~6のいずれかを採用することができる。また、本実施形態において、ホットメルト接着剤Hには、排泄物と接触すると変色するインジケータ用の材料が配合されていてもよい。吸収性物品において、インジケータ用の材料が塗布された部位は排尿等の排泄物の有無を外部に示すインジケータとして機能する。インジケータは、例えば、インジケータ用の材料が配合されたホットメルト接着剤Hがバックシートの肌面側に塗布されることによって設けられる。なお、インジケータ用の材料には、水分検知材料やpH反応材料等が用いられる。本実施形態に係る塗布方法によれば、インジケータの配置領域にこの材料が配合されたホットメルト接着剤Hを塗布することができ、インジケータの非配置領域にホットメルト接着剤Hが塗布されないようにすることができるので、インジケータを設計上の範囲に配置することができる。これにより、吸収性物品の設計通りの範囲にインジケータを配置することができるので、インジケータが吸収性物品のデザイン上の障害となるのを防ぐことができる。
<その他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した種々の実施形態は可能な限り組み合わせることができる。
A1,A2・・矢印
C1,C3,C4・・円周部
C2・・扁平部
G・・塗布ガン
H・・ホットメルト接着剤
M1・・加熱装置
M2・・熱風供給装置
M3・・レーザ照射装置
N・・ノズル
R30,R40・・ローラ
S・・シート材

Claims (10)

  1. 一定方向に搬送される被塗工物に塗布ガンからホットメルト接着剤を間欠的に塗布する塗布方法であって、
    前記塗布ガンは、前記ホットメルト接着剤を吐出する吐出口を有し、
    前記ホットメルト接着剤を前記被塗工物に塗布する塗布状態において、前記吐出口を前記被塗工物に接触させる第1工程と、
    前記塗布状態から前記ホットメルト接着剤を前記被塗工物に塗布しない非塗布状態に切り替える際に前記吐出口の下流側を加熱する第2工程と、
    を含
    前記被塗工物の下側であり、且つ、前記吐出口の下流側には前記被塗工物の搬送速度に同期して前記被塗工物の搬送方向に回転するローラが配置されており、
    前記ローラは、
    前記被塗工物への前記ホットメルト接着剤の塗布範囲の長さに対応する円周部と、
    前記被塗工物を加熱する加熱部と、
    を有し、
    前記第1工程において前記円周部に前記被塗工物を沿わせることで前記吐出口を前記被塗工物に接触させ、
    前記第2工程において前記加熱部を前記被塗工物に接触させることで前記吐出口の下流側を加熱する、
    塗布方法。
  2. 一定方向に搬送される被塗工物に塗布ガンからホットメルト接着剤を間欠的に塗布する塗布方法であって、
    前記塗布ガンは、前記ホットメルト接着剤を吐出する吐出口を有し、
    前記ホットメルト接着剤を前記被塗工物に塗布する塗布状態において、前記吐出口を前記被塗工物に接触させる第1工程と、
    前記塗布状態から前記ホットメルト接着剤を前記被塗工物に塗布しない非塗布状態に切り替える際に前記吐出口の下流側を加熱する第2工程と、
    を含み、
    前記被塗工物の下側であり、且つ、前記吐出口の下流側には前記被塗工物の搬送速度に同期して前記被塗工物の搬送方向に回転するローラが配置されており、
    前記ローラは、
    前記被塗工物への前記ホットメルト接着剤の塗布範囲の長さに対応する円周部と、
    前記被塗工物を加熱する加熱部であって、前記円周部よりも外側に凸となる加熱部と、
    を有し、
    前記第1工程において前記円周部と前記被塗工物とは非接触状態であり、
    前記第2工程において前記加熱部を前記被塗工物に接触させることで前記吐出口の下流側を加熱する、
    布方法。
  3. 一定方向に搬送される被塗工物に塗布ガンからホットメルト接着剤を間欠的に塗布する塗布方法であって、
    前記塗布ガンは、前記ホットメルト接着剤を吐出する吐出口を有し、
    前記ホットメルト接着剤を前記被塗工物に塗布する塗布状態において、前記吐出口を前記被塗工物に接触させる第1工程と、
    前記塗布状態から前記ホットメルト接着剤を前記被塗工物に塗布しない非塗布状態に切り替える際に前記吐出口の下流側を加熱する第2工程と、
    を含み、
    前記被塗工物の下側であり、且つ、前記吐出口の下流側には上下に移動可能な加熱装置が配置されており、
    前記第1工程において前記加熱装置と前記被塗工物とは非接触状態であり、
    前記第2工程において前記加熱装置を上昇させて、前記加熱装置を前記被塗工物に接触さることで前記吐出口の下流側を加熱する、
    布方法。
  4. 一定方向に搬送される被塗工物に塗布ガンからホットメルト接着剤を間欠的に塗布する塗布方法であって、
    前記塗布ガンは、前記ホットメルト接着剤を吐出する吐出口を有し、
    前記ホットメルト接着剤を前記被塗工物に塗布する塗布状態において、前記吐出口の下流側を加熱せずに前記吐出口を前記被塗工物に接触させる第1工程と、
    前記塗布状態から前記ホットメルト接着剤を前記被塗工物に塗布しない非塗布状態に切り替える際に前記吐出口の下流側を加熱する第2工程と、
    を含む、塗布方法。
  5. 前記第2工程において、前記塗布ガンの前記吐出口近傍の温度を上昇させることによって前記吐出口の下流側を加熱する、
    請求項に記載の塗布方法。
  6. 前記吐出口の下流側にレーザを照射するレーザ照射装置が配置されており、
    前記第2工程において前記吐出口の下流側にレーザを照射することで、前記吐出口の下流側を加熱する、
    請求項に記載の塗布方法。
  7. 一定方向に搬送される被塗工物に塗布ガンからホットメルト接着剤を間欠的に塗布する塗布装置であって、
    前記ホットメルト接着剤を吐出する吐出口を有する前記塗布ガンであって、前記ホットメルト接着剤を前記被塗工物に塗布する塗布状態において前記吐出口を前記被塗工物に接触させる前記塗布ガンと、
    前記塗布状態から前記ホットメルト接着剤を前記被塗工物に塗布しない非塗布状態に切
    り替える際に前記吐出口の下流側を加熱する加熱手段と、
    を備え、
    前記被塗工物の下側であり、且つ、前記吐出口の下流側には前記被塗工物の搬送速度に同期して前記被塗工物の搬送方向に回転するローラが配置されており、
    前記ローラは、
    前記被塗工物への前記ホットメルト接着剤の塗布範囲の長さに対応する円周部と、
    前記被塗工物を加熱する加熱部と、
    を有し、
    前記塗布状態において前記円周部に前記被塗工物を沿わせることで前記吐出口を前記被塗工物に接触させ、
    前記非塗布状態に切り替える際に前記加熱部を前記被塗工物に接触させることで前記吐出口の下流側を加熱する、
    塗布装置。
  8. 一定方向に搬送される被塗工物に塗布ガンからホットメルト接着剤を間欠的に塗布する塗布装置であって、
    前記ホットメルト接着剤を吐出する吐出口を有する前記塗布ガンであって、前記ホットメルト接着剤を前記被塗工物に塗布する塗布状態において前記吐出口を前記被塗工物に接触させる前記塗布ガンと、
    前記塗布状態から前記ホットメルト接着剤を前記被塗工物に塗布しない非塗布状態に切り替える際に前記吐出口の下流側を加熱する加熱手段と、
    を備え、
    前記被塗工物の下側であり、且つ、前記吐出口の下流側には前記被塗工物の搬送速度に同期して前記被塗工物の搬送方向に回転するローラが配置されており、
    前記ローラは、
    前記被塗工物への前記ホットメルト接着剤の塗布範囲の長さに対応する円周部と、
    前記被塗工物を加熱する加熱部であって、前記円周部よりも外側に凸となる加熱部と、
    を有し、
    前記塗布状態において前記円周部と前記被塗工物とは非接触状態であり、
    前記非塗布状態に切り替える際に前記加熱部を前記被塗工物に接触させることで前記吐出口の下流側を加熱する、
    塗布装置。
  9. 一定方向に搬送される被塗工物に塗布ガンからホットメルト接着剤を間欠的に塗布する塗布装置であって、
    前記ホットメルト接着剤を吐出する吐出口を有する前記塗布ガンであって、前記ホットメルト接着剤を前記被塗工物に塗布する塗布状態において前記吐出口を前記被塗工物に接触させる前記塗布ガンと、
    前記塗布状態から前記ホットメルト接着剤を前記被塗工物に塗布しない非塗布状態に切り替える際に前記吐出口の下流側を加熱する加熱手段と、
    を備え、
    前記被塗工物の下側であり、且つ、前記吐出口の下流側には上下に移動可能な加熱装置が配置されており、
    前記塗布状態において前記加熱装置と前記被塗工物とは非接触状態であり、
    前記非塗布状態に切り替える際に前記加熱装置を上昇させて、前記加熱装置を前記被塗工物に接触さることで前記吐出口の下流側を加熱する、
    塗布装置。
  10. 一定方向に搬送される被塗工物に塗布ガンからホットメルト接着剤を間欠的に塗布する塗布装置であって、
    前記ホットメルト接着剤を吐出する吐出口を有する前記塗布ガンであって、前記ホットメルト接着剤を前記被塗工物に塗布する塗布状態において、前記吐出口の下流側を加熱せずに前記吐出口を前記被塗工物に接触させる前記塗布ガンと、
    前記塗布状態から前記ホットメルト接着剤を前記被塗工物に塗布しない非塗布状態に切り替える際に前記吐出口の下流側を加熱する加熱手段と、
    を備える、塗布装置。
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