JP5884537B2 - ホットメルト塗工装置 - Google Patents

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Description

本発明はホットメルト塗工装置に関するものである。具体的には,ホットメルト接着剤の飛び跳ねを抑制したホットメルト塗工装置に関するものである。
従来から,ホットメルト接着剤を対象物に塗布するホットメルト接着装置が知られている。ホットメルトの接着装置においては,接着すべき物体の一方又は両方に加熱して溶解したホットメルト接着剤を塗布し,ホットメルト接着剤が固化する前に接着すべき物体同士を接しさせて接着することが可能である。
特許文献1には,ホットメルト接着剤を圧力エアーによって塗工する接着方法が開示されている。ホットメルト接着剤を圧力エアーによって繊維状に噴出させることにより被塗物表面にホットメルトを薄く塗布することができる。圧力エアーによってホットメルト接着剤を塗布する場合,ホットメルト接着剤を薄膜塗布することができるので,ホットメルト接着剤の消費量が少なくて済むという利点がある。また,ホットメルト接着剤を薄膜塗布することで,貼り合わされた製品の外観又は質感が優れたものとなる。
特開2000−93880号公報
圧力エアーによってホットメルト接着剤を塗布する場合,ホットメルト接着剤を噴霧するスプレー装置の噴霧口と塗工対象物の表面の間に一定距離以上の隙間を設けなければならない。このため,ホットメルト接着剤を圧力エアーによって噴霧する際に,対象物の表面や噴霧工程の途中でホットメルト接着剤が飛び散り,被塗物表面の意図しない箇所で接着が起こるという問題があった。
現在は,ホットメルトを塗工対象物の表面に薄く塗布することができるホットメルト塗工装置であって,かつ,塗布時に,ホットメルト接着剤の飛び散りを防止したホットメルト塗工装置が求められている。
そこで,本発明者らは,上記従来技術の問題点を解消するために鋭意検討した結果,ホットメルト塗工装置にガイド板を設けることでホットメルト接着剤の飛び散りを防止したホットメルト塗工装置を得ることができるという知見を得た。
さらに,本発明者らは,ガイド板に噴霧したホットメルト接着剤を接触させることで,ホットメルト接着剤の飛び散りを防止したホットメルト塗工装置を得ることができるという知見を得た。
具体的に,本発明は,以下の構成を有する。
本発明は,接着剤供給装置1,スプレー装置2,噴霧口3,圧力エアー供給装置4,及びガイド板5が設けられたホットメルト塗工装置100に関するものである。接着剤供給装置1は,スプレー装置2にホットメルト接着剤を供給する働きをする。スプレー装置2は,供給されたホットメルト接着剤を圧力エアーによって噴霧するものである。圧力エアーは,圧力エアー供給装置4から供給される。接着剤供給装置1は,さらに,ガイド板5を有する。スプレー装置2はホットメルト接着剤を噴霧する噴霧口3を有し,ガイド板5は,噴霧口3から噴霧されたホットメルト接着剤の少なくとも一部と接触し,接触したホットメルト接着剤を塗工対象領域Pに導く。
上記構成を有することにより,本発明は,ホットメルト接着剤を塗工対象領域Pに薄く塗布することができ,かつ,ホットメルト接着剤が塗工対象領域Pの外に拡散することを防止することができる。ガイド板5は,スプレー装置2によって噴霧されたホットメルト接着剤の飛び散りを防止する働きをする。
本発明の好ましい態様は,スプレー装置2は,ガイド板5に向かってホットメルト接着剤を噴霧するものである。
上記構成を有することにより,本発明は,ホットメルト接着剤が塗工対象領域に直接噴霧されることを防ぐことができる。その結果,ホットメルト接着剤の飛び散りを防止することができる。
本発明の好ましい態様は,ガイド板5は,通気性を有するシリコーンゴムで形成される。
上記構成を有することにより,本発明は,溶解温度の高いホットメルト接着剤でも用いることができる。また,ガイド板5が通気性を有することによってホットメルト接着剤がガイド板5に吸着することを防ぐことができる。
本発明の好ましい態様は,ホットメルト塗工装置が,さらにエアー発生装置10を有するものであり,ガイド板5はメッシュ状のシリコーンゴムから形成される。本発明において,エアー発生装置10は,ガイド板5を通して塗工対象領域Pにエアーを吹きつけるものである。
上記構成を有することにより,本発明は,ホットメルト接着剤を,塗工対象領域Pに早く導くことができ,その結果,ホットメルト接着剤を効率よく塗布することができる。さらに,エアー発生装置10から送風されるエアーは,ホットメルト接着剤を塗工対象表面に向かって押し出す働きをするため,ホットメルト接着剤が塗工対象領域Pの外に飛び散ることを防ぐことができる。
本発明は,上述した発明特定事項を有することにより,圧力エアーによってホットメルト接着剤を噴霧する場合においても,対象物の表面の塗工対象領域Pにおいてホットメルト接着剤が飛び散り,塗工対象領域P外にホットメルト接着剤が拡散することを防ぐことができる。
また,本発明は,ガイド板5を通気性のあるメッシュ状のシリコーンで形成されたガイド板5とし,メッシュ状のシリコーンガイド板に温風を吹き付けることで,ホットメルト接着剤の飛び散りを防止しつつ,ホットメルト接着剤が急冷され,固化することを防止することができる。
図1は,ホットメルト接着剤を塗布する工程の概略図である。 図2は,スプレー装置2及びガイド板5の拡大図である。 図3は,ある実施形態におけるスプレー装置2及びガイド板5を示す拡大図である。 図4は,ある実施形態におけるスプレー装置2及びガイド板5を示す拡大図である。
以下,本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。
(1.ホットメルト塗工装置の全体構成)
本発明は,ホットメルト塗工装置100に関するものである。本発明のホットメルト塗工装置100は,接着剤供給装置1,スプレー装置2,管路6,圧力エアー供給装置4,及びガイド板5を有する。
接着剤供給装置1は,加温装置を具備しており,接着剤供給装置1において,ホットメルト接着剤は加熱溶解され,液体状に保持される。液体状のホットメルト接着剤は,管路6を通して,スプレー装置2に移送される。スプレー装置2に移送されたホットメルト接着剤は,圧力エアー供給装置4から供給される圧力エアーによって,塗工対象物20の表面の塗工対象領域Pに噴霧される。
本発明のホットメルト塗工装置100は,さらに,ガイド板5を有する。ガイド板5は,ホットメルト接着剤の少なくとも一部が接触するものであって,接触したホットメルト接着剤を塗工対象領域Pに導く働きをする。
図1は,ホットメルト接着剤を塗布する工程を簡略化して示したものである。図1に示されるように,スプレー装置2に移送された液体状のホットメルト接着剤は,塗工対象物20の表面の塗工対象領域Pに塗布される。ホットメルト接着剤が塗布された塗工対象物20の表面と,接着対象物30の表面が接することによって,2枚のシート同士が貼り合わされる。貼り合わされた2枚の対象物は,シート状集成材として加工され製品となる。
本発明のホットメルト塗工装置100は,使い捨ておむつなどの吸収性物品を構成するシート材を貼り合わせる工程に用いられることが好ましい。特に,使い捨ておむつは,複数種のシート材,吸収体又は立体ギャザーといった構成を有し,ホットメルト接着剤を各部材に所定のパターンで塗布する工程が必要となる。また,使い捨ておむつの場合,シート材の通気性,柔軟性及び風合いを損なわないためにも,ホットメルト接着剤を薄く塗布する必要がある。
本発明のホットメルト塗工装置100は,塗工対象領域Pにおいてホットメルト接着剤が飛び散り,塗工対象領域P外にホットメルト接着剤が拡散することを防ぐことができる。このため,複雑なシート構造を有する使い捨ておむつのシート材を貼り合わせる工程に好適に用いることができる。
(2.ホットメルト塗工装置の構成の各部構成)
以下,本発明に係るホットメルト塗工装置100の各部の構成について説明する。
(2−1.接着剤供給装置)
接着剤供給装置1は,ホットメルト接着剤を収容し,加熱溶解し保持するための装置である。接着剤供給装置1は,ホットメルト接着剤を加熱溶解するための熱源と,一定温度以上に保温する加熱機構を有する。加熱機構は接着剤供給装置1の局所を加熱する機構であり、加熱オイル式,電熱方式といった外部加熱の方法を用いることができる。加熱機構は,ホットメルト接着剤収容器の外側に配置され,ホットメルト接着剤収容器を通して熱を伝えることでホットメルト接着剤を加温することができる。また,加熱機構は,ヒーターは内側に配置され,ホットメルト接着剤を接するように設けられていても良い。また,接着剤供給装置1には,ホットメルト接着剤の温度を感知するための温度センサーを設けることが好ましい。温度センサーがホットメルト接着剤の温度を感知し,必要な熱量を供給するような機構を備えることができる。
接着剤供給装置1は,液体状となったホットメルト接着剤を攪拌するための,攪拌機構を有しても良い。攪拌機構としては,例えば,マグネットスターラーをホットメルト接着剤収容器内に入れ,磁力により回転させる方法を用いても良い。溶解したホットメルト接着剤の温度を均一に保つために,攪拌された状態で保温されるように,攪拌することが好ましい。
液体状に溶解されたホットメルト接着剤は,管路6を通って,スプレー装置2に移送される。管路6は,接着剤供給装置1の下部に接続され,ホットメルト接着剤の自重の落下力により,スプレー装置2に充填されても良い。また,管路6に圧送ポンプを接続し,圧力によりホットメルト接着剤をスプレー装置2に移送しても良い。
管路6は,接着剤供給装置1から,スプレー装置2にホットメルト接着剤を輸送するための管である。ホットメルト接着剤の温度が低下すると,管路6の内部で固化してしまい,ホットメルト接着剤が滞留する。このため,管路6は一定温度以上に保温する加熱機構を有することが好ましい。例えば,管路6は,外周に加熱オイルが灌流するような機構を備えても良い。
本発明で用いるホットメルト接着剤の種類は特に限定されるものではない。ホットメルト接着剤として,例えば,SIS(スチレン−イソプレン−スチレンブロックポリマー),SIBS(スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー),SEBS(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックポリマー),SEPS(スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロックポリマー)等のスチレン系エラストマー;エチレン・酢酸ビニル系コポリマー;ポリエステル系,アクリル系,ポリオレフィン系等のエラストマー類;ポリイソブチレン,ブチルゴム,ポリイソプレン,天然ゴムといったゴム類を用いることができる。ホットメルト接着剤は,60〜180℃程度で溶融するものが好ましい。
(2−2.スプレー装置)
スプレー装置2は,接着剤供給装置1から供給された液体状のホットメルト接着剤を噴霧するものである。スプレー装置2には,接着剤供給装置1から,ホットメルト接着剤が間欠供給され,一定量のホットメルト接着剤が保持される。ホットメルト接着剤がスプレー装置2内で固化することを防ぐため,スプレー装置2は加熱機構を備えることが好ましい。
スプレー装置2は,連続的又は断続的にホットメルト接着剤を噴霧することができる。スプレー装置2には,圧力エアー供給装置4から圧力エアーが供給され,圧力エアーを利用して,ホットメルト接着剤を噴霧することができる。
スプレー装置2は,ホットメルト接着剤を噴霧するための噴霧口3を有する。噴霧口3は複数の小孔からから形成されるものであっても良く,1つの小孔から形成されるものであっても良い。また,噴霧口3はノズル形状としても良い。噴霧口3をノズル形状とし,噴霧口3の断面の面積を狭くすることによって,噴霧範囲を狭くすることができる。噴霧口3の小孔の開口直径は,0.01〜0.5mmの範囲内であることが好ましい。また,スプレー装置2は,複数の噴霧口3を備えても良い。複数の噴霧口3を備えることにより,複数の塗工対象領域に同時にホットメルト接着剤を噴霧することができる。
(2−3.圧力エアー供給装置)
圧力エアー供給装置4は,スプレー装置2に接続されており,ホットメルト接着剤を噴霧する際に,圧力エアーを供給するためのものである。圧力エアーは,圧力エアー供給装置4から圧力エアー供給管7を通して,スプレー装置2に供給される。圧力エアー供給管7は噴霧口3において,複数本に分岐するものであることが好ましい。
圧力エアー供給管7は,スプレー装置2の噴霧口3に連結されることが好ましい。噴霧口3に,圧力エアー供給管7を連結し,圧力エアーを供給することによって,噴霧口3から吐出するホットメルト接着剤を微細粒子状とすることができる。ホットメルト接着剤を微粒子化することによって,塗工対象領域Pにホットメルト接着剤を薄く均一に噴霧することができる。圧力エアー供給装置4から供給される圧力エアーの速度や圧力はホットメルト接着剤の種類や噴霧範囲に応じて適宜調節することができる。
(2−4.ガイド板)
本発明のホットメルト塗工装置100に設けられたガイド板5は,ホットメルト接着剤が塗工対象領域P外に飛び散ることを防ぐ働きをする。圧力エアーによって噴霧されたホットメルト接着剤の一部はガイド板5に接触する。接触したホットメルト接着剤は,ガイド板5によってその進行方向が変換させられ,その結果,塗工対象領域P内に導かれる。本発明のホットメルト塗工装置100は,ガイド板5を有することにより,塗工対象領域P内にホットメルト接着剤を塗布することができる。
また,ホットメルト塗工装置100に設けられたガイド板5は,圧力エアーによって噴霧されたホットメルト接着剤の一部を受けることで,圧力エアーによって勢い良く噴霧されたホットメルト接着剤が塗工対象領域Pで跳ね返り,塗工対象領域P外にホットメルト接着剤が拡散することを防ぐことができる。これにより,塗工対象領域P外に飛び散ったホットメルト接着剤による意図しない接着を防ぐことができる。
図2には,ガイド板5の形状の一例が示されている。図2において,ガイド板5は,主に,ホットメルト接着剤が塗工対象領域P外に飛び散ることを防ぐ働きする。塗工対象領域Pの形状が円形である場合,ガイド板5は円筒状に形成されることが好ましい。塗工対象領域Pが四角形状である場合,複数枚の平板状のガイド板5から形成されても良い。塗工対象領域Pが塗工対象物20に連続して存在する場合は,ガイド板5は塗工対象物20の製造ラインの流れに平行な2枚の平板から形成されることが好ましい。また,ガイド板5は,ホットメルト接着剤の拡散を防ぐ必要のある一方向側のみに形成されても良い。
ホットメルト接着剤は,接着する塗工対象物20の表面で可能な限り薄く塗布されることが好ましいため,ホットメルト接着剤はスプレー装置2から圧力エアーによって勢い良く噴霧される。勢い良く噴霧されたホットメルト接着剤が全て直接塗工対象領域Pに吹きつけられると,塗工対象領域Pでホットメルト接着剤が跳ね返り,塗工対象領域P外にホットメルト接着剤が拡散してしまう。このため,ガイド板5は,圧力エアーによって勢い良く噴霧されたホットメルト接着剤の少なくとも一部と接触することによって,圧力エアーによって噴霧されたホットメルト接着剤の勢いを吸収し,塗工対象領域P外にホットメルト接着剤が拡散することを防ぐ働きをする。
図2に示すように,塗工対象領域Pの形状が円形である場合,ガイド板5は,スプレー装置2から塗工対象領域Pに向けて,幅狭となるように傾斜を有するように設けられることが好ましい。ガイド板5が継ぎ合わせ部分がなく円筒状に形成されることによって,ホットメルト接着剤が塗工対象領域P外に飛び散ることを完全に防ぐことができる。また,ガイド板5を円筒状に形成することにより,ホットメルト接着剤が隅部に滞留し,固化することを防ぐことができる。
ガイド板5の傾斜は,塗工対象領域Pの形状に合わせて,調節するこができる。例えば,塗工対象領域Pの幅が狭い場合,ガイド板5の傾斜角度を大きくし,ガイド板5の塗工対象領域P側の幅を狭くすることができる。
また,ガイド板5の傾斜は,塗工対象領域Pの形状に合わせて,容易に調節できることが好ましい。例えば,塗工対象領域Pの幅をコンピューターに入力することによって,ガイド板5の傾斜を決定し,所定の傾斜角度となるようにガイド板5を設置する機構を設けても良い。
図3に示すように,ガイド板5は,スプレー装置2から噴霧されたホットメルト接着剤の全部と接触し,ホットメルト接着剤を塗工対象領域に導くものであっても良い。
図3では,スプレー装置2が,上下方向の軸に対して,一定角度の傾斜を持って設置されている。また,ガイド板5の少なくとも1部は,スプレー装置2に対して,傾斜を持って設置されている。これにより,ガイド板5が,スプレー装置2から噴霧されるホットメルト接着剤の全部と接触することが可能となる。スプレー装置2から噴霧されるホットメルト接着剤は,ガイド板5と接触し,ガイド板5の表面でホットメルト接着剤の噴霧の勢いを吸収することができる。また,ガイド板5は,スプレー装置2から噴霧されるホットメルト接着剤の全部と接触することにより,スプレー装置2から吐出されたホットメルト接着剤全体の進行方向を変換することができる。
以上のように,ガイド板5は,ホットメルト接着剤の噴霧の勢いを吸収することができる。これにより,対象物の表面の塗工対象領域Pにおいてホットメルト接着剤が飛び散ることを防ぐことができる。
また,ガイド板5は,スプレー装置2から噴霧されたホットメルト接着剤の進行方向を変換することができる。これにより,スプレー装置2の設置が困難である複雑な箇所にもホットメルト接着剤を塗布することが可能となる。
ホットメルト接着剤は,加熱溶解され,高温状態で塗布されるため,ガイド板5がホットメルト接着剤の熱で溶解しないよう,耐熱性を有するものであることが好ましい。このため,ガイド板5は,シリコーンゴムから形成されたものであることが好ましい。シリコーンゴムは,200℃〜250℃の熱をかけても溶解することがない。また,シリコーンゴムは,剥離性に優れているため,ガイド板5の表面でホットメルト接着剤が吸着することを防ぐことができる。これにより,ホットメルト接着剤のロスを減らすことができる。
ガイド板5をシリコーンゴムから形成する場合,例えば,メチルシリコーンゴム,ビニルシリコーンゴム,フェニルシリコーンゴム,フロロシリコーンゴムを用いることができる。フロロシリコーンゴムは,耐油,耐溶剤性に優れるため,特に好ましく用いられる。
また,ガイド板5は,ガイド板5の表面をシリコーンゴムで形成し,ガイド板5の表面以外の部分を他の素材で形成することとしても良い。ガイド板5の表面以外の部分を他の安価な素材とすることで,ガイド板5の製造コストを抑制することができる。
さらに,ガイド板5は,通気性を有するシリコーンゴムで形成することとしても良い。ガイド板5をシリコーンゴムで形成することで,溶解温度の高いホットメルト接着剤でも用いることができる。さらに,ガイド板が通気性を有することによってホットメルト接着剤がガイド板に吸着することを防ぐことができる。
ガイド板5は,メッシュ状のシリコーンから形成されることとしても良い。メッシュ状のシリコーンには,例えば,NBC工業製のメッシュ状のシリコーン(NBC工業製の撥水処理済品)を用いることができる。メッシュ状のシリコーンのメッシュの目開きサイズは,0.01μm〜5μmであれば良く,0.05μm〜1μmであることが好ましく,0.1μm〜0.5μmであることがより好ましい。これらの目開きサイズを有するメッシュ状のシリコーンは,液体状のホットメルト接着剤は通過させない性質を持つが,空気を通過させることが可能である。
(2−5.エアー発生装置)
図4に示すように,ホットメルト塗工装置100はさらに,エアー発生装置10を有しても良い。エアー発生装置10は,エアーをメッシュ状のシリコーンから形成されたガイド板5を介して,塗工対象領域Pに向かって送風するものである。
エアーは,メッシュ状のシリコーンから形成されたガイド板5を通して,塗工対象領域Pに向かって送風される。これにより,ガイド板5に接触したホットメルト接着剤を,塗工対象領域Pに早く導くことができる。エアーは,ホットメルト接着剤が塗工対象領域Pに導くスピードを上げることができる。その結果,ホットメルト接着剤は効率よく塗工対象領域Pに塗布される。さらに,エアー発生装置10から送風されるエアーは,ホットメルト接着剤を塗工対象表面に向かって押し出す働きをするため,ホットメルト接着剤が塗工対象領域Pの外に飛び散ることを防ぐことができる。
エアー発生装置10から送風されるエアーは,ホットメルト接着剤がメッシュ状のシリコーンから形成されたガイド板5に吸着することを防ぐ働きをすることができる。エアーが,ガイド板5に接触したホットメルト接着剤を塗工対象領域Pに向かって押し出すことによってホットメルト接着剤がガイド板5上に留まることを防ぐ。その結果,ガイド板5のメッシュの目詰りがなくなり,エアーを効率よく塗工対象領域Pに向かって送風することができる。
エアーは,メッシュ状のシリコーンから形成されたガイド板5を通して,塗工対象領域Pに向かって送風されるため,エアーの送風方向によってもホットメルト接着剤の塗布方向を制御することができる。また,エアーの風圧を上げることによって,ホットメルト接着剤の拡散を制御することができる。エアーを当てることにより,ホットメルト接着剤の飛び跳ねを効果的に抑制することができる。
エアー発生装置10から送風されるエアーは温熱風であることが好ましい。温熱風をメッシュ状のシリコーンから形成されたガイド板5に当たることで,ガイド板5自体が加熱されことになる。ガイド板5が加熱されることにより,ホットメルト接着剤は,ガイド板5に接触した場合においても急冷されることがなくなり,その結果,ホットメルト接着剤がガイド板5上において固化することを防止することができる。温熱風は,例えば,100〜220℃の温度のものであれば良く,120〜180℃であることが好ましい。
ホットメルト接着剤は,その温度が低下することにより,ホットメルト接着剤の表面に膜を張る性質がある。表面に膜を張ったホットメルト接着剤は,その厚みが増した状態で固化するため,ホットメルト接着剤をシート表面に薄く塗布することができなくなる。その結果接合されたシートの柔軟性や風合いが損なわれてしまうという問題がある。
しかし,温熱風をメッシュ状のシリコーンから形成されたガイド板5に当て,ガイド板5を加熱することで,ホットメルト接着剤の温度低下を抑えることができる。その結果,ホットメルト接着剤の表面に膜が張ることを抑えることができ,ホットメルト接着剤をシート表面に薄く塗布することができる。
本発明は,ホットメルト接着剤によって接着される部位を持つ衛生用品や,工業用製品及び部品を製造する装置に適用することができる。
本発明は,特に,使い捨ておむつのシートや吸収体の接着に好適に用いることができる。
1 接着剤供給装置
2 スプレー装置
3 噴霧口
4 圧力エアー供給装置
5 ガイド板
6 管路
7 圧力エアー供給管

10 エアー発生装置
20 塗工対象物
21 コンベアロール
30 接着対象物

100 ホットメルト塗工装置
P 塗工対象領域

Claims (3)

  1. ホットメルト接着剤を供給する接着剤供給装置(1)と,
    前記接着剤供給装置(1)により供給されたホットメルト接着剤を,圧力エアーによって噴霧口(3)から噴霧するスプレー装置(2)と,
    前記スプレー装置(2)に圧力エアーを供給する圧力エアー供給装置(4)と,を有するホットメルト塗工装置(1)において,
    前記ホットメルト塗工装置(1)は,
    前記スプレー装置(2)の噴霧口(3)から噴霧されたホットメルト接着剤の少なくとも一部と接触し,接触したホットメルト接着剤を塗工対象領域に導くメッシュ状のガイド板(5)と,
    前記ガイド板(5)を通して前記塗工対象領域にエアーを吹きつけるエアー発生装置(10)と,をさらに有する,
    ホットメルト塗工装置。
  2. 前記スプレー装置(2)は,前記ガイド板(5)に向かってホットメルト接着剤を噴霧する,
    請求項1に記載のホットメルト塗工装置。
  3. 前記ガイド板(5)は,シリコーンゴムで形成される,
    請求項1に記載のホットメルト塗工装置。
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