JP7680239B2 - 肉様蛋白加工食品の製造方法 - Google Patents
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(組織状植物蛋白)
本発明に係る組織状植物蛋白は、大豆蛋白(大豆粉を含む)、エンドウ豆蛋白、小麦蛋白などの植物蛋白粉や必要により澱粉などの植物素材やカルシウム塩など無機物を二軸エクストルーダーにより高温高圧で押し出すことで作製され、膨化した粒状蛋白や、冷却ダイなどにより吐出口を冷却しながら押し出すことで膨化を抑えて線維の方向性をもたせた繊維状蛋白が挙げられる。膨化した粒状蛋白は、ハンバーグのようなミンチ肉などの弾力のある粒的な食感が得られ、繊維状蛋白は、ステーキ肉のような筋肉の繊維っぽい食感が得られる。これらの組織状植物蛋白は求める肉様蛋白加工食品の食感に合わせて単独または混合して使用することができる。また、破砕や切断することにより、大きさや長さなどを適宜調整して使用することができる。
量が異なるため、油脂と水分を除いた固形分としての含有量とする。
本発明に係るメチルセルローススラリーの製造方法としては、水にメチルセルロースを溶解させスラリーを作製する。本発明に係るメチルセルロースは、メチルセルロースやヒドロキシプロピルメチルセルロースであれば特に問題がなく使用することができる。粘度やメトキシ基及びヒドロキシプロポキシ基の置換量によって性質が異なるが、ゲル化温度50℃以上、ゲル再溶解温度10℃~50℃程度のものを使用すればよい。粘度の高いものの方が少ない配合量でスラリーが硬くなりやすく、好ましく、20℃2重量%の水溶液の粘度として2800mm2/s以上、特に好ましくは、77000mm2/s以上の高粘度のメチルセルロースが好ましい。メチルセルロースは、冷水に溶解するため、溶解する水の温度は10℃以下が好ましい。
組織状植物蛋白とメチルセルローススラリーの他にその他の材料として、味付け用の資材や具材を混合し、生地を作製する。その他の材料としては、食塩、核酸、グルタミン酸ナトリウム、醤油、赤ワイン、胡椒、大豆油、菜種油などの植物油、香料、大豆蛋白粉などや、タマネギ、ニンジン、キャベツなどの具材が挙げられる。混合方法に特に限定はなく、ミキサーなどで混合しても、手によって混合してもよく、均質に混ざるように混合すればよい。
作製した生地は、成形型などにより成形する。成形型としては、加熱耐性があれば特に限定はなく、ステンレス製のものや、耐熱性のビニール袋、耐熱性のプラスチック容器、ハム、ソーセージなどで使用されるケーシングや腸が挙げられる。これらの成形型に作製した生地を入れ目的とする形状に成形する。成形工程後にカットして所定の形状とする場合は、生地の厚みを30mm厚以下とすることが好ましい、そうすることで中心まで熱が通りやすくなり加熱ムラが少なく、加熱時間の短縮にもつながる。
成形した生地を加熱する。加熱方法は特に限定はなく、ボイルやスチーム、オーブン等による焼成などが挙げられるが、ボイルやスチームによる加熱の方が均質に生地に熱が伝わりやすく好ましい。このとき、品温が60℃以上となるまで加熱し、生地全体をしっかりとゲル化させる。本発明において品温とは、生地の中心の温度を指す。好ましくは品温が60~100℃、より好ましくは品温が60~100℃となるまで加熱する。品温が60℃未満だと、メチルセルロースのゲル化が不十分であり、品温が100℃を超えると弾力ではなく硬くなる。より好ましくは、60~90℃の範囲である。また、加熱後さらにカットにより生地を所定の形状とする必要がある場合は、粗熱を取りカットする。
第一加熱工程で加熱した生地を冷却する。本発明に係る第一冷却工程は、生地の品温が10℃以下となるまで冷却する。冷却方法は特に限定はなく、冷風による冷却や、冷却水に浸漬することによる冷却、凍結による冷却などが挙げられる。より好ましくは、品温が-10℃以下となるまでしっかり凍結する方法が好ましい。しっかりと冷却し、一度ゲル化したメチルセルロースが再溶解させることで、メチルセルロースの繊維が集合して太い束状となる。
第一冷却工程で冷却した生地を再加熱する。加熱方法は第一加熱工程と同じで、加熱方法は特に限定はなく、ボイルやスチーム、オーブン等による焼成などが挙げられるが、ボイルやスチームによる加熱の方が均質に生地に熱が伝わりやすく好ましい。また、品温についても第一加熱工程と同じで、品温が60~100℃、より好ましくは品温が60~100℃となるまで加熱となるまで加熱し、生地全体をしっかりと再ゲル化させる。
第二加熱工程で加熱した生地を冷却する。本発明に係る第二冷却工程は、生地の品温が10℃以下となるまで冷却する。冷却方法は特に限定はなく、冷風による冷却や、冷却水に浸漬することによる冷却、凍結による冷却などが挙げられる。第二冷却工程は、肉様蛋白加工食品を保存する温度まで冷却すればよく、冷蔵保存の場合は4~8℃程度に冷却し、冷凍保存の場合は-18℃以下に凍結すればよい。冷凍保存の凍結方法は特に限定はなく、従来技術を適用することができる。例えば、エアブラスト式のトンネルフリーザー、スパイラルフリーザー、ワゴンフリーザーや急速凍結庫、ブライン式のフレキシブルフリーザー等の商業用の凍結装置だけでなく、一般的な業務用、家庭用の冷凍庫も適用できる。冷凍は、約-35℃の急速凍結庫を利用して急速凍結し、-18℃以下となるようにしっかりと凍結させておくことが好ましい。
(実施例1-1)
水87.5重量%、メチルセルロース(MCE-100TS 信越化学工業社製)2重量%、ポリグリセリン脂肪酸エステル1重量%、菜種油9.5重量%となるように10℃以下でフードカッターを用いて混合し、メチルセルロースを水に溶解させるとともに、油脂を乳化し、メチルセルローススラリーを作製した。
0℃となるまで加熱した(第一加熱)。
再加熱した(第二加熱)。
実施例1-1で成形した生地を、加熱せずにそのまま-40℃の急速凍結庫で品温が-20℃以下となるように凍結し、肉様蛋白加工食品(冷凍)サンプルとした。
実施例1-1の第一加熱で加熱した生地を-40℃の急速凍結庫で品温が-20℃以下となるように凍結し、肉様蛋白加工食品(冷凍)サンプルとした。
<官能評価基準>
5:程よい肉様の弾力を有し、非常に良好なもの
4:やや硬いもしくは弾力が強いかまたはやや柔らかいもしくは弾力が弱いが良好なもの
3:少し硬いもしくは弾力が強いかまたは少し柔らかいもしくは弾力が弱いが商品として
可なもの
2:硬いもしくは弾力が強いかまたは柔らかいもしくは弾力が弱く、品質として劣るもの
1:極めて硬いもしくは弾力が強いかまたは柔らかいもしくは極めて弾力が弱く、品質と
して著しく劣るもの
(実施例2-1)
第一加熱及び第二加熱の品温を60℃とする以外は、実施例1-1の方法に従って肉様蛋白加工食品サンプルを作製した。
第一加熱及び第二加熱の品温を70℃とする以外は、実施例1-1の方法に従って肉様蛋白加工食品サンプルを作製した。
第一加熱及び第二加熱の品温を90℃とする以外は、実施例1-1の方法に従って肉様蛋白加工食品サンプルを作製した。
第一加熱及び第二加熱の品温を100℃とする以外は、実施例1-1の方法に従って肉様蛋白加工食品サンプルを作製した。
第一加熱及び第二加熱の品温を50℃とする以外は、実施例1-1の方法に従って肉様蛋白加工食品サンプルを作製した。
(実施例3-1)
第一冷却を-40℃の急速凍結庫で品温が-20℃となるように凍結する以外は、実施例1-1の方法に従って肉様蛋白加工食品サンプルを作製した。
第一冷却を-40℃の急速凍結庫で品温が0℃となるように冷却する以外は、実施例1-1の方法に従って肉様蛋白加工食品サンプルを作製した。
第一冷却を-40℃の急速凍結庫で品温が5℃となるように冷却する以外は、実施例1-1の方法に従って肉様蛋白加工食品サンプルを作製した。
第一冷却を-40℃の急速凍結庫で品温が10℃となるように冷却する以外は、実施例1-1の方法に従って肉様蛋白加工食品サンプルを作製した。
第一冷却を-40℃の急速凍結庫で品温が20℃となるように冷却する以外は、実施例1-1の方法に従って肉様蛋白加工食品サンプルを作製した。
(実施例4-1)
第一冷却で凍結した生地を袋に入れて、第二加熱を80℃のお湯で品温が80℃となるまでボイル(浸漬加熱)する以外は、実施例1-1の方法に従って肉様蛋白加工食品サンプルを作製した。
第二加熱を120℃のオーブンで品温が80℃となるまでオーブン加熱(焼成)した。
(実施例5-1)
組織状植物蛋白の配合量を10重量%、メチルセルローススラリーの配合量を72重量%とする以外は、実施例1-1の方法に従って肉様蛋白加工食品サンプルを作製した。
組織状植物蛋白の配合量を30重量%、メチルセルローススラリーの配合量を52重量%とする以外は、実施例1-1の方法に従って肉様蛋白加工食品サンプルを作製した。
組織状植物蛋白の配合量を40重量%、メチルセルローススラリーの配合量を42重量%とする以外は、実施例1-1の方法に従って肉様蛋白加工食品サンプルを作製した。
メチルセルローススラリー中のメチルセルロースの配合量を1.5重量%、水の配合量を88重量%とする以外は、実施例1-1の方法に従って肉様蛋白加工食品サンプルを作製した。
メチルセルローススラリー中のメチルセルロースの配合量を1.8重量%、水の配合量を87.7重量%とする以外は、実施例1-1の方法に従って肉様蛋白加工食品サンプルを作製した。
メチルセルローススラリー中のメチルセルロースの配合量を2.2重量%、水の配合量を87.3重量%とする以外は、実施例1-1の方法に従って肉様蛋白加工食品サンプルを作製した。
メチルセルローススラリー中のメチルセルロースの配合量を2.4重量%、水の配合量を87.1重量%とする以外は、実施例1-1の方法に従って肉様蛋白加工食品サンプルを作製した。
メチルセルローススラリー中のメチルセルロースの配合量を4重量%、水の配合量を85.5重量%とする以外は、実施例1-1の方法に従ってメチルセルローススラリーを作製した。
Claims (3)
- 組織状植物蛋白と、
水とメチルセルロースとを混合して作製したメチルセルローススラリーと、を混合し、
生地を作製する生地作製工程と、
前記生地作製工程で作製した前記生地を成形する成形工程と、
前記成形工程で成形した前記生地を品温が60~100℃となるまで加熱する第一加熱工程と、
前記第一加熱工程で加熱した前記生地を10℃以下に冷却する第一冷却工程と、
前記第一冷却工程で冷却した前記生地を品温が60~100℃となるまで再加熱する第二加熱工程と、
前記第二加熱工程で再加熱した生地を10℃以下に冷却する第二冷却工程と、を含む肉様蛋白加工食品の製造方法であって、
前記生地中に含まれる組織状植物蛋白の含有量が9~36重量%、メチルセルロースの含有量が0.8~1.5重量%であり、
前記メチルセルローススラリー中のメチルセルロースの配合量が1.5~4.0重量%であることを特徴とする肉様蛋白加工食品の製造方法。 - 前記第一冷却工程が生地を-10℃以下に凍結する工程であることを特徴とする請求項1に記載の肉様蛋白加工食品の製造方法。
- 前記第一加熱工程及び第二加熱工程がスチームまたはボイルによる加熱であることを特徴とする請求項1または2の何れか一項に記載の肉様蛋白加工食品の製造方法。
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