JP7643145B2 - ガスバリア性積層体及びガスバリア性シール紙 - Google Patents
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Description
ア性を所定範囲に調整することで上記課題を解決できることを見出した。
<1> 紙基材の少なくとも一方の面上に、水蒸気バリア層及びガスバリア層をこの順に有するガスバリア性積層体であって、
前記ガスバリア層が、水懸濁性高分子を含有し、
JIS K 6768:1999に準拠して測定される前記ガスバリア層表面の濡れ張力が、60mN/m以上70mN/m以下であり、
JIS P 8140:1998に準拠して温度23℃、接触時間120秒の条件で測定される、前記ガスバリア層表面のコッブ吸水度が、2.5g/m2以下であり、
前記ガスバリア性積層体のガスバリア層表面に厚さ20μmの無延伸ポリプロピレンフィルムを貼合して積層シートを形成した場合において、JIS K 7126-2:2006に準拠して温度23℃、相対湿度85%の条件で測定される、前記積層シートの酸素透過度が、20mL/m2・day・atm以下である、ガスバリア性積層体。
<3> 前記ウレタン系樹脂は、25μm厚のシートに換算した際の23℃、50%RHにおける酸素透過度が、100.0mL/m2・day・atm以下である、<2>に記載のガスバリア性積層体。
<4> 前記ガスバリア層が、層状無機化合物を含む、<1>~<3>のいずれかに記載のガスバリア性積層体。
<5> 前記ガスバリア層に含まれる前記層状無機化合物のアスペクト比が200以上であり、厚さが100nm以下である、<4>に記載のガスバリア性積層体。
<6> 前記ガスバリア層に含まれる前記層状無機化合物が、マイカ、ベントナイト及びカオリンからなる群より選択される少なくとも1種である、<4>又は<5>に記載のガスバリア性積層体。
<7> 前記ガスバリア層に含まれる前記層状無機化合物が、アスペクト比500以上の層状無機化合物Bであり、
前記ガスバリア層が、さらにアスペクト比500未満の層状無機化合物Aを含む請求項<4>~<6>のいずれかに記載のガスバリア性積層体。
<9> 前記水蒸気バリア層に含まれる前記層状無機化合物が、マイカ、ベントナイト及びカオリンからなる群より選択される少なくとも1種である、<8>に記載のガスバリア性積層体。
<10> 前記アニオン性バインダーが、スチレン・ブタジエン系共重合体、スチレン・アクリル系共重合体及びオレフィン・不飽和カルボン酸系共重合体からなる群より選択される少なくとも1種である、<8>又は<9>に記載のガスバリア性積層体。
<11> 前記カチオン性樹脂の表面電荷が、0.1~10meq/gである、<8>~<10>のいずれかに記載のガスバリア性積層体。
<13> 前記シーラント層は、樹脂を水系塗工してなる、<12>に記載のガスバリア性シール紙。
<14> 包装用材料である、<1>~<11>のいずれかに記載のガスバリア性積層体。
<15> 包装用材料である、<12>又は<13>に記載のガスバリア性シール紙。
前記ガスバリア層が、水懸濁性高分子を含有し、
JIS K 6768:1999に準拠して測定される前記ガスバリア層表面の濡れ張力が、60mN/m以上70mN/m以下であり、
JIS P 8140:1998に準拠して温度23℃、接触時間120秒の条件で測定される、前記ガスバリア層表面のコッブ吸水度が、2.5g/m2以下であり、
前記ガスバリア性積層体のガスバリア層表面に厚さ20μmの無延伸ポリプロピレンフィルムを貼合して積層シートを形成した場合において、JIS K 7126-2:2006に準拠して温度23℃、相対湿度85%の条件で測定される、前記積層シートの酸素透過度が、20mL/m2・day・atm以下である。
ガスバリア性積層体に用いられる紙支持体は、植物由来のパルプを主成分として一般的に用いられている紙であれば特に制限はない。紙としては、例えば、晒クラフト紙、未晒クラフト紙、上質紙、板紙、ライナー紙、塗工紙、片艶紙、グラシン紙、グラファン紙等
を挙げることができる。紙支持体は、機械的離解作用により水中で分散しやすいパルプを主成分とする紙からなるものであることが好ましい。
P 8122:2004に準ずるステキヒトサイズ度は1秒以上であることが好ましい。紙支持体のサイズ度は、ロジン系、アルキルケテンダイマー系、アルケニル無水コハク酸系、スチレン-アクリル系、高級脂肪酸系、石油樹脂系等の内添サイズ剤の種類や含有量、パルプの種類、平滑化処理等によって制御することができる。内添サイズ剤の含有量は、特に限定されないが、紙支持体中のパルプ100質量部に対して0~3質量部であることが好ましい。
水蒸気バリア層は、水蒸気の透過を阻止する機能を有する層であり、層状無機化合物、カチオン性樹脂及びアニオン性バインダーを含有することが好ましい。
層状無機化合物の形態は、平板状である。そして、水蒸気バリア層内においては、平板状の層状無機化合物が紙支持体の平面(表面)とほぼ平行に積層した状態に配列する。こ
の状態において、平面方向では層状無機化合物が存在していない面積が小さくなることから、水蒸気の透過が抑制されることになる。また、厚さ方向では平板状の層状無機化合物が紙支持体平面に対して平行に配列して存在するため、層中に侵入した水蒸気は層状無機化合物を迂回しながら透過することとなり、水蒸気の透過が抑制される。その結果、水蒸気バリア層は優れた水蒸気バリア性を発揮することができる。
、モンモリロナイトなどが挙げられる。これらの中でも特に、水蒸気バリア性を向上させる観点から、層状無機化合物は、マイカ、ベントナイト及びカオリンからなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、マイカ及びカオリンから選択される少なくとも1種であることより好ましい。マイカとしては、合成マイカ、白雲母(マスコバイト)、絹雲母(セリサイト)、金雲母(フロコパイト)、黒雲母(バイオタイト)、フッ素金雲母(人造雲母)、紅マイカ、ソーダマイカ、バナジンマイカ、イライト、チンマイカ、パラゴナイト、ブリトル雲母などが挙げられる。中でも、高いアスペクト比を有することから、マイカとしては膨潤性マイカが好ましい。また、カオリンは、天然物であっても合成物(エンジニアードカオリン)であってもよい。中でも、高いアスペクト比を有することから、エンジニアードカオリンが好ましい。また、ベントナイトとしては、モンモリロナイトが挙げられる。
水蒸気バリア層は、好ましくはカチオン性樹脂を含む。水蒸気バリア層に、層状無機化合物に加えてさらにカチオン性樹脂を添加することによって、水蒸気バリア性を大きく向上させることができる。
水蒸気バリア層は、さらにアニオン性バインダーを含む。水蒸気バリア層がアニオン性のバインダーを含むことで、より効果的に、水蒸気バリア層の水蒸気バリア性を高めることができる。これは、前述したように、層状無機化合物の平面部分はアニオン性であるが、カチオン性樹脂が吸着すると表面がカチオン性になり、その結果、アニオン性であるバインダーとの親和性が高められることによるものと考えられる。
クリルエステル系重合体などが挙げられる。これらの中でも、耐水性が良好で、伸びがよく、折割れによる塗工層の亀裂が生じにくいことから、アニオン性バインダーは、スチレン・ブタジエン系共重合体、スチレン・アクリル系共重合体及びオレフィン・不飽和カルボン酸系共重合体からなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、オレフィン・不飽和カルボン酸系共重合体であることがより好ましい。
ン酸、フマル酸、マレイン酸、ブテントリカルボン酸などの不飽和カルボン酸、イタコン酸モノエチルエステル、フマル酸モノブチルエステル及びマレイン酸モノブチルエステルなどの、少なくとも1個のカルボキシル基を有する不飽和ポリカルボン酸アルキルエステル、アクリルアミドプロパンスルホン酸、アクリル酸スルホエチルナトリウム塩、メタクリル酸スルホプロピルナトリウム塩などの不飽和スルホン酸単量体又はその塩、及びこれらと共重合可能なその他の化合物からなる単量体を乳化重合することによって得られる共重合体である。オレフィンとしては、α-オレフィン、とりわけエチレンなどが好適であ
り、また不飽和カルボン酸単量体、不飽和スルホン酸単量体又はその塩としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸などが好適である。
して、変性させることにより得ることができる。カルボキシ基を含む単量体の共重合比率は、1~50mol%であることが好ましい。
ガスバリア層は、主として酸素ガスの透過を阻止する機能を有する層である。上記効果、特に、水系媒体を用いたシーラント付与後においても十分なガスバリア性を奏する観点から、ガスバリア層は、水懸濁性高分子を含有する。
本実施形態で用いる水懸濁性高分子とは、25℃の水に対する溶解度が10g/L以下である高分子である。本実施形態において、水懸濁性高分子は、エマルション中に分散している高分子(粒子)に由来するものであることが好ましい。
キシ酸(例えばジヒドロキシ酸)との反応により得ることができる。また、例えば、上記ポリイソシアネート化合物及びポリヒドロキシ酸に加えて、ポリオール化合物(例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール)及び/又は鎖伸長剤との反応により得ることもできる。
水酸基価の測定はJIS K0070-1992に準じて実施し、試料1gをアセチル化させたとき,水酸基と結合した酢酸を中和するのに必要とする水酸化カリウムのmg数を測定する。
なお、25μm厚のシートに換算した際の酸素透過度は、対象のウレタン系樹脂を用いて厚さ25μmのシートを形成し、該シートを用いて測定した酸素透過度を示す。本明細書において、上記シートの酸素透過度は、酸素透過率測定装置(MOCON社製、OX-TRAN2/22)を使用し、23℃、相対湿度50%の条件にて測定される。
マルションとしては、市販品を用いてもよい。市販品としては、例えば、三井化学株式会社製のタケラックWPB-341等を挙げることができる。塩化ビニリデン系エマルションとしては、市販品を用いてもよい。市販品としては、例えば、旭化成株式会社製のサランラテックスL549B等を挙げることができる。
も1種であることがより好ましい。層状無機化合物Aがカオリンであり、層状無機化合物Bがマイカであることがさらに好ましい。
(濡れ張力)
ガスバリア性積層体は、JIS K 6768:1999に準拠して測定されるガスバリア層表面の濡れ張力が、60mN/m以上であり、好ましくは63mN/m以上である。ガスバリア層表面の濡れ張力を上記下限値以上とすることで、ガスバリア層表面の極性が高くなる。これにより、ガスバリア層上に水系媒体を用いてシーラント層を形成した際、両層間の密着性が向上する。そのため、水系媒体を用いたシーラント付与後も、高いガスバリア性を維持することができる。
JIS P 8140:1998に準拠して温度23℃、接触時間120秒の条件で測定される、ガスバリア性積層体におけるガスバリア層表面のコッブ吸水度が、2.5g/m2以下であり、好ましくは1.5g/m2以下であり、より好ましくは1.0g/m2以下である。ガスバリア層表面のコッブ吸水度を上記範囲内とすることで、水を通さない欠陥の少ない膜を形成できるため、高い耐水性、水蒸気バリア性及びガスバリア性が得られる。ガスバリア層表面のコッブ吸水度の下限は、特に限定されないが、好ましくは、0g/m2以上、0.1g/m2以上、0.2g/m2以上である。
ガスバリア性積層体のガスバリア層表面に厚さ20μmの無延伸ポリプロピレンフィルム(CPPフィルム)を貼合して積層シートを形成した場合に、JIS K 7126-
2:2006に準拠して測定される、温度23℃、相対湿度85%における該積層シートの酸素透過度が、20mL/m2・day・atm以下であり、好ましくは15mL/m2・day・atm以下であり、より好ましくは10mL/m2・day・atm以下であり、さらに好ましくは5mL/m2・day・atm以下であり、さらにより好ましくは3mL/m2・day・atm以下である。上記範囲内であれば、水系媒体を用いたシーラント付与後においても、十分なガスバリア性を有する。
該積層シートの酸素透過度の下限は特に制限されないが、好ましくは、0mL/m2・day・atm以上、0.1mL/m2・day・atm以上、0.5mL/m2・day・atm以上である。該積層シートの酸素透過度は、例えば、ガスバリア層に層状無機化合物を含有させることや、ガスバリア層を厚くすることにより小さくすることができる。
ガスバリア性積層体の水蒸気透過度は、50g/m2・day以下であることが好ましく、40g/m2・day以下であることがより好ましく、30g/m2・day以下であることがさらに好ましく、25g/m2・day以下であることがさらにより好ましく、5g/m2・day以下であることが特に好ましい。下限は特に制限されないが、好ましくは、0g/m2・day以上、1g/m2・day以上である。
ガスバリア性積層体の製造方法は特に制限されず公知の方法を採用しうる。ガスバリア
性積層体は、好ましくは紙支持体上に、まず水蒸気バリア層形成用塗工液を塗工して、水蒸気バリア層を形成した後、ガスバリア層形成用塗工液を塗工して、ガスバリア層を形成することにより、製造することができる。すなわち、ガスバリア性積層体の製造方法は、紙支持体上に、水蒸気バリア層形成用塗工液を塗工して、水蒸気バリア層を形成する工程と、水蒸気バリア層上にガスバリア層形成用塗工液を塗工して、ガスバリア層を形成する工程と、を含むことが好ましい。なお、各層は、塗工液を逐次塗工及び乾燥させて形成してもよく、同時多層塗工した後に乾燥させてもよい。
本開示は、上記のガスバリア性積層体のガスバリア層上にシーラント層を有する、ガスバリア性シール紙も提供する。
ガスバリア性シール紙は、温度23℃、相対湿度85%における酸素透過度は、好ましくは3.0mL/m2・day・atm以下、より好ましくは2.5mL/m2・day・atm以下、さらに好ましくは2.0mL/m2・day・atm以下、さらにより好ましくは1.5mL/m2・day・atm以下である。上記範囲内であれば、包装材料(特に、高湿度条件に晒される輸送物の包装材料)として好適に使用できる。ガスバリア性シール紙の酸素透過度は、実施例に記載の方法により測定される値を採用するものとする。
ガスバリア性積層体及びガスバリア性シール紙は、食品、医療品、電子部品等の包装用材料として好適に用いることができる。特に、本実施形態のガスバリア性積層体およびガスバリア性シール紙は、高湿度条件下におけるガスバリア性に優れているため、高湿度条件下に曝される食品、医療品、電子部品等の包装用材料として好適に用いることができる。また、ガスバリア性積層体においては、酸素透過度の湿度依存性が小さく抑えられているため、例えば、輸送中や保管中に温度や湿度変化が生じた場合であっても、ガスバリア性積層体のガスバリア性を変動させることなく、保持することができる。
層状無機化合物の水分散液(膨潤性マイカ、平均長さ6.3μm、アスペクト比約1000、厚さ約5nm、固形分濃度6質量%、製品名:NTO-05、トピー工業製)30.0部に、攪拌しながらエチレン・アクリル酸共重合体の自己乳化型エマルション(固形分濃度29.2質量%、製品名:ザイクセンAC、住友精化製)34.2部を加え、攪拌した。これに、変性ポリアミド系樹脂(表面電荷0.4meq/g、固形分濃度53質量%、製品名:SPI203(50)H、田岡化学工業製)を2.55部加え、攪拌した。さらに、25質量%のアンモニア水溶液を0.30部加え攪拌した。さらに、希釈水を加え、固形分濃度19質量%とし、水蒸気バリア層の塗料とした。
ウレタン系エマルションA(固形分濃度30質量%、ガラス転移温度130℃、25μm厚シート形成時酸素透過度が2.0mL/(m2・day・atm)、製品名:タケラックWPB-341、三井化学製)33.3部に、第1の層状無機化合物の水分散液(膨潤性マイカ、平均長さ6.3μm、アスペクト比約1000、厚さ約5nm、固形分濃度6質量%、製品名:NTO-05、トピー工業製)を33.4部加えた。これに、第2の層状無機化合物の水分散液(エンジニアードカオリン、平均長さ0.89μm、アスペクト比約33、厚さ約30nm、固形分濃度50質量%、製品名:コンツァーエクストリーム、イメリス製)を6部加え、撹拌した。さらに、希釈水を加え、固形分濃度10質量%とし、ガスバリア層の塗料とした。このガスバリア層の塗料を用いた以外は、実施例1と同様にして厚さ65μmのガスバリア性積層体を得た。また、ガスバリア層の厚さは2μmであった。
ヒドロキシ基を有するポリウレタン樹脂バインダーの水性分散液B(大日精化社製、HPU W-003、水酸基価235mgKOH/g、固形分濃度30%、ガラス転移温度
℃)33.3部に、第1の層状無機化合物の水分散液(膨潤性マイカ、平均長さ6.3μm、アスペクト比約1000、厚さ約5nm、固形分濃度6質量%、製品名:NTO-05、トピー工業製)を33.3部加えた。これに、第2の層状無機化合物の水分散液(エンジニアードカオリン、平均長さ0.89μm、アスペクト比約33、厚さ約30nm、固形分濃度50質量%、製品名:コンツァーエクストリーム、イメリス製)を6部加え、撹拌した。さらに、希釈水を加え、固形分濃度10質量%とし、ガスバリア層の塗料とした。このガスバリア層の塗料を用いた以外は、実施例1と同様にして厚さ65μmのガスバリア性積層体を得た。また、ガスバリア層の厚さは2μmであった。
上記ポリウレタン樹脂バインダーの25℃の水に対する溶解度は、10g/L以下であった。
水蒸気バリア層の塗料の製造において、変性ポリアミド系樹脂(表面電荷0.4meq/g、固形分濃度53質量%、製品名:SPI203(50)H、田岡化学工業製)2.55部の代わりにポリアミド・エピクロロヒドリン樹脂(表面電荷3.4meq/g、固形分濃度25質量%、製品名:WS4027、星光PMC社製)を0.4部加えたこと以外、実施例1と同様にして、ガスバリア性積層体を得た。
層状無機化合物とウレタン系エマルションAの混合物の代わりに、ポリ塩化ビニリデンPVDC系エマルション(固形分濃度51%、Diofan B204、Solvay社製)に固形分濃度が20質量%となるように希釈水を加え、ガスバリア層の塗料としたこと以外、実施例1と同様にして、ガスバリア性積層体を得た。なお、上記PVDCの25℃の水に対する溶解度は、10g/L以下であった。
エチレン変性ポリビニルアルコール(完全ケン化型、製品名:エクセバールAQ-4104、クラレ製)の固形分濃度15質量%の水溶液を調製し、これに希釈水を加え固形分濃度10質量%とし、ガスバリア層の塗料とした。ガスバリア層を上記のものとしたこと以外、実施例1と同様にして厚さ65μmのガスバリア性積層体を得た。また、ガスバリア層の厚さは2μmであった。
エチレン変性ポリビニルアルコール(完全ケン化型、製品名:エクセバールAQ-4104、クラレ製)の固形分濃度15質量%の水溶液100部に対し、層状無機化合物の水分散液(膨潤性マイカ、平均長さ6.3μm、アスペクト比約1000、厚さ約5nm、固形分濃度6質量%、製品名:NTO-05、トピー工業製)を50部加え、更にこれに希釈水を加え固形分濃度10質量%とし、ガスバリア層の塗料とした。ガスバリア層を上記のものとしたこと以外、実施例1と同様にして厚さ65μmのガスバリア性積層体を得た。また、ガスバリア層の厚さは2μmであった。
ガスバリア層の塗料に層状無機化合物の水分散液(膨潤性マイカ、平均長さ6.3μm、アスペクト比約1000、厚さ約5nm、固形分濃度6質量%、製品名:NTO-05、トピー工業製)を加えなかったこと以外、実施例1と同様にして、厚さ65μmのガスバリア性積層体を得た。また、ガスバリア層の厚さは2μmであった。
実施例及び比較例で得られたガスバリア性積層体について、以下の評価を行った。
JIS K 6768:1999に準拠して、濡れ試薬(関東化学株式会社製ぬれ張力試験用混合液)を用いて、ガスバリア層表面の濡れ張力を測定した。
JIS P 8140:1998に準拠して試験を行った。接触させる水(蒸留水を使用)の水温は23℃、接触時間は120秒とし、ガスバリア性積層体のガスバリア層表面に水を接触させた。
酸素透過率測定装置(MOCON社製、OX-TRAN2/22)を使用し、温度23℃、相対湿度85%の条件にて、ガスバリア性積層体の酸素透過度を測定した。具体的には、実施例及び比較例で得られたガスバリア性積層体のガスバリア層表面に、イソシアネート系接着剤(DIC株式会社製、ディックドライLX-500を10部に対してディックドライKW―75を1部混合)を5g/m2塗布した後、厚さ20μmのCPPフィルム(北越化成株式会社製、GP-32)を貼合して積層シートを形成した。積層シートについて、JIS K7126-2:2006に準拠して、温度23℃、相対湿度85%に
おける酸素透過度を測定した。酸素透過度の値は低いほど酸素バリア性に優れる。
実施例及び比較例で得たガスバリア性積層体の水蒸気透過度は、JIS-Z-0208:1976(カップ法)B法(40℃±0.5℃、相対湿度90%±2%)に準拠して、ガスバリア層を内側にして測定した。
実施例及び比較例のガスバリア性積層体について、上記で測定した酸素透過度及び水蒸気透過度に基づき、バリア包装材適性としての評価を実施した。
〇:酸素透過度が20mL/m2・day・atm以下であり、かつ、水蒸気透過度が5g/m2・day以下
×:酸素透過度が20mL/m2・day・atmより大きい、または水蒸気透過度が5g/m2・dayより大きい。
実施例及び比較例のガスバリア性積層体について、水系ヒートシール剤(マイケルマン社製、MFHS1279、エチレン-アクリル酸共重合体、固形分濃度42%)に水を加えて20質量%に希釈し、ガスバリア層の上に固形分で5g/m2となるようにメイヤー
バーを用いて塗布し、120℃で60秒乾燥させ、シーラント層を形成した。得られたシール紙のシーラント層表面にイソシアネート系接着剤(DIC株式会社製、ディックドライLX-500を10部に対してディックドライKW―75を1部混合)を5g/m2塗布した後、厚さ20μmのCPPフィルム(北越化成株式会社製、GP-32)を貼合して積層シートを形成した。積層シートについて、JIS K7126-2:2006に準
拠して、温度23℃、相対湿度85%における酸素透過度を測定した。測定した酸素透過度に基づき加工適性としての評価を実施した。
〇:酸素透過度が20mL/m2・day・atm以下。
×:酸素透過度が20mL/m2・day・atmより大きい。
Claims (13)
- 紙基材の少なくとも一方の面上に、水蒸気バリア層及びガスバリア層をこの順に有するガスバリア性積層体であって、
前記ガスバリア層が、水懸濁性高分子を含有し、
前記ガスバリア層が、前記水懸濁性高分子としてのウレタン系樹脂、及び層状無機化合物を含むか、又は、前記ガスバリア層が、前記水懸濁性高分子としての塩化ビニリデン系樹脂を含み、
前記水蒸気バリア層が、層状無機化合物、カチオン性樹脂及びアニオン性バインダーを含み、
前記カチオン性樹脂の表面電荷が、0.1~10meq/gであり、
JIS K 6768:1999に準拠して測定される前記ガスバリア層表面の濡れ張力が、60mN/m以上70mN/m以下であり、
JIS P 8140:1998に準拠して温度23℃、接触時間120秒の条件で測定される、前記ガスバリア層表面のコッブ吸水度が、2.5g/m2以下であり、
前記ガスバリア性積層体のガスバリア層表面に厚さ20μmの無延伸ポリプロピレンフィルムを貼合して積層シートを形成した場合において、JIS K 7126-2:2006に準拠して温度23℃、相対湿度85%の条件で測定される、前記積層シートの酸素透過度が、20mL/m2・day・atm以下である、ガスバリア性積層体。 - 前記カチオン性樹脂が、ポリアミド化合物を含む、請求項1に記載のガスバリア性積層体。
- 前記ウレタン系樹脂は、25μm厚のシートに換算した際の23℃、50%RHにおける酸素透過度が、100.0mL/m2・day・atm以下である、請求項1又は2に記載のガスバリア性積層体。
- 前記ガスバリア層が、層状無機化合物を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のガスバリア性積層体。
- 前記ガスバリア層に含まれる前記層状無機化合物のアスペクト比が200以上であり、厚さが100nm以下である、請求項4に記載のガスバリア性積層体。
- 前記ガスバリア層に含まれる前記層状無機化合物が、マイカ、ベントナイト及びカオリンからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項4又は5に記載のガスバリア性積層体。
- 前記ガスバリア層に含まれる前記層状無機化合物が、アスペクト比500以上の層状無機化合物Bであり、
前記ガスバリア層が、さらにアスペクト比500未満の層状無機化合物Aを含む請求項4~6のいずれか1項に記載のガスバリア性積層体。 - 前記水蒸気バリア層に含まれる前記層状無機化合物が、マイカ、ベントナイト及びカオリンからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1~7のいずれか1項に記載のガスバリア性積層体。
- 前記アニオン性バインダーが、スチレン・ブタジエン系共重合体、スチレン・アクリル系共重合体及びオレフィン・不飽和カルボン酸系共重合体からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1~8のいずれか1項に記載のガスバリア性積層体。
- 請求項1~9のいずれか1項に記載のガスバリア性積層体における前記ガスバリア層上にシーラント層を有するガスバリア性シール紙。
- 前記シーラント層は、樹脂を水系塗工してなる、請求項10に記載のガスバリア性シール紙。
- 包装用材料である、請求項1~9のいずれか1項に記載のガスバリア性積層体。
- 包装用材料である、請求項10又は11に記載のガスバリア性シール紙。
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