JP7636675B2 - カムクラッチ - Google Patents

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Description

本発明は、内輪及び外輪の両方向の相対的な回転動作を許容する両方向フリーモード、内輪及び外輪の正逆いずれか一方向の相対的な回転動作を禁止する一方向ロックモード、及び、内輪及び外輪の両方向の相対的な回転動作を禁止する両方向ロックモードのうちから選択された2つ以上の動作モードの切り替えが可能なカムクラッチに関する。
回転力の伝達と遮断を制御するクラッチとして、正転方向及び逆転方向の両方向に駆動と空転が切り替え可能な2方向クラッチが知られている。
2方向クラッチのある種のものは、内輪及び外輪の相対的な回転動作を禁止(回転力を伝達)するロックモードと、内輪及び外輪の相対的な回転動作を許容(回転力を遮断)するフリーモードとの切り替えを、カム又はスプラグを傾倒させることで行う構成とされている(例えば特許文献1,特許文献2参照。)。
また、特許文献3には、動力伝達部材としてのローラを外輪の内周に形成されたカム面の中立位置あるいは一方の係合位置に保持する保持器を制御して、両方向フリーモード、一方向ロックモード及び両方向ロックモードの三の動作モードの切り替えが可能な動作モード切替機構を備えた2方向クラッチが記載されている。
而して、特許文献1に記載の2方向クラッチにおいては、入力側回転体が出力側回転体に対して相対回転したとき、スプラグが入力側回転体の回転方向と同方向に傾くことで、入力側回転体と出力側回転体との係合及び切り離しが切り換えられる。このため、回転方向が切り換わる際に時間ロスが発生し応答性が悪いという問題がある。また、特許文献2に記載の2方向クラッチにおいても同様の問題があった。
特許文献3に記載の2方向クラッチは、板ばね状の部材で両方向同時に動力伝達可能にしている。しかしながら、摩擦による動力伝達のため、2方向クラッチの体格に対して伝達可能なトルクが小さいといった問題があった。
特開2011-220509号公報 特開平11-182589号公報 特開2014-219015号公報
而して、上記の特許文献の各々においては、すべてのカムにおいて、カム姿勢変更部材はカムに対する相対位置が一定となるように配置されているため、カムクラッチの動作モードの切り替え時には、すべてのカムが同じタイミングで姿勢変更される。
しかしながら、このような動作モード切替機構においては、カムクラッチ自体に負荷トルクが作用した状態にあるとき、カムの姿勢を変更して噛み合いを解除しようとすると、負荷トルクと同等程度の解除トルクが必要となる。このため、カムの姿勢を変更するための姿勢変更部材として高い剛性を有するものやサイズの大きなものが必要となったり、動作モード切替機構の駆動源として大型のものを用いることが必要となったりして、エネルギー消費量の増大化やクラッチサイズの大型化を招くといった問題があった。また、大きな解除トルクが必要となることで、カムの内輪及び外輪に対する係合面や内輪の軌道面及び外輪の軌道面を痛め、クラッチを短命化させてしまうおそれがあった。
本発明は、これらの問題点を解決するものであり、簡単な構造で、動作モードを容易に切り替え可能であり、応答性が高く、省エネルギー化、小型化及び長寿命化を実現可能なカムクラッチを提供することを目的とする。
本発明は、同一の回転軸上に相対回転可能に設けられている内輪及び外輪と、前記内輪と前記外輪との間において周方向に配列された複数のカムと、前記複数のカムの各々を前記内輪及び前記外輪に接触するように付勢する付勢手段とを備えたカムクラッチであって、前記カムクラッチの動作モードを切り替える動作モード切替機構を備え、前記動作モード切替機構は、前記内輪及び前記外輪の回転動作とは独立して前記カムを強制的に回転させるように移動可能なカム姿勢変更部を有し、前記カム姿勢変更部は、前記複数のカムの各々に対応して配置され、前記複数のカムのうちの少なくとも一が他のカムと異なるタイミングで回転されるように、カムに対する相対位置関係が異なるものを含む構成とされていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項1に係る発明によれば、基本的には、カム姿勢変更部を移動させるだけでカムを所定方向に回転させることができるので、カムクラッチの動作モードを容易に切り替えることができる。しかも、複数のカム姿勢変更部が、カムとの相対位置が異なるカム姿勢変更部を含むことで、カムクラッチの動作モードを切り替えるときに、同じタイミングで回転させるカムの数が少なくなるので、トルク負荷時においてカムの噛み合いを解除するために必要な解除トルクを低減させることができる。このため、カム姿勢変更部を高い剛性を有する材料で構成したりサイズを大きくしたりする必要がなくなり、あるいは、動作モード切替機構の駆動源として大型のものを用いる必要がなくなり、高い応答性を得ることができるとともに、省エネルギー化及び小型化を図ることができる。さらに、カムの係合面、内輪の軌道面及び外輪の軌道面、並びにカム姿勢変更部を痛めるおそれがなくなるため、長寿命化を図ることができる。
本請求項2に記載の構成によれば、周方向に等間隔で配列されたカムに対してカム姿勢変更部の位置を変更することでカムに対する相対位置関係を変えているため、カムクラッチのトルク伝達能力を低下させることなく、トルク解除力を低減させることが可能となる。
本請求項3に記載の構成によれば、カムクラッチの動作モードを切り替えるときに、カムの姿勢変更が複数の群毎に異なるタイミングで行われることで、トルク解除力の低減と動作切り換えの円滑性との両立を図ることが可能となる。
本請求項4に記載の構成によれば、動作モード切替機構がカム姿勢変更部を周方向に移動させるように構成されることで、構造が複雑化せず、軸方向の寸法の増加を僅かとすることができる。また、カム姿勢変更部を周方向に移動させる場合において、隣接する三のカム姿勢変更部が異なる配置角度で並ぶ配列部分を含むようにカム姿勢変更部の配列パターンを構成することで、カムクラッチの動作モードの切り替え時にカムを回転させるタイミングを変えることが可能となり、トルク解除力低減効果を確実に得ることができる。
本請求項5及び本請求項6に記載の構成によれば、複数のカム姿勢変更部を二の群に分けてカムの姿勢変更を群ごとに段階的に行うことで、構造が複雑化せず、トルク解除力の低減化を図りながら動作切り換えを速やかに行うことが可能となる。特に、本請求項5に記載の構成によれば、高いトルク解除力低減効果を得ることができる。
本請求項7に記載の構成によれば、動作モードの切り替え時に、複数のカムを一つずつ回転させることで、トルク解除力を可及的に小さく低減させることができる。
本請求項8に記載の構成によれば、動作モード切替機構がカム姿勢変更部を軸方向に移動させるように構成され、カムに対する軸方向離間距離が互いに異なる大きさとされた二のカム姿勢変更部が隣接して並ぶ配列部分を含むようにカム姿勢変更部の配列パターンを構成することで、カムクラッチの動作モードの切り替え時にカムを回転させるタイミングを変えることが可能となり、トルク解除力低減効果を確実に得ることができる。
本請求項9及び本請求項10に記載の構成によれば、複数のカム姿勢変更部を二の群に分けてカムの姿勢変更を群ごとに段階的に行うことで、構造が複雑化せず、トルク解除力の低減化を図りながら動作切り換えを速やかに行うことが可能となる。特に、本請求項10に記載の構成によれば、高いトルク解除力低減効果を得ることができる。
本請求項11に記載の構成によれば、動作モードの切り替え時に、複数のカムを一つずつ回転させることで、トルク解除力を可及的に小さく低減させることができる。
本請求項12に記載の構成によれば、動作モード切替機構がカム姿勢変更部を径方向に移動させるように構成され、カム押圧部材のカムに対する接触点と可動子の制御板に対する接触点との径方向離間距離が互いに異なる大きさとされた二のカム姿勢変更部が隣接して並ぶ配列部分を含むようにカム姿勢変更部の配列パターンを構成することで、カムクラッチの動作モードの切り替え時にカムを回転させるタイミングを変えることが可能となり、トルク解除力低減効果を確実に得ることができる。
本請求項13及び本請求項14に記載の構成によれば、複数のカム姿勢変更部を二の群に分けてカムの姿勢変更を群ごとに段階的に行うことで、構造が複雑化せず、トルク解除力の低減化を図りながら動作切り換えを速やかに行うことが可能となる。特に、本請求項14に記載の構成によれば、高いトルク解除力低減効果を得ることができる。
本請求項15に記載の構成によれば、動作モードの切り替え時に、複数のカムを一つずつ回転させることで、トルク解除力を可及的に小さく低減させることができる。
本請求項16に記載の構成によれば、第1のカムと第2のカムのいずれか一方又は両方の姿勢を選択的に変更することにより、正転方向及び逆転方向の両方向の回転を許容する両方向フリーモード、正転方向及び逆転方向のいずれか一方向に対してのみ回転を許容する一方向ロックモード、並びに、正転方向及び逆転方向の両方向の回転を禁止する両方向ロックモードの四の動作モードの切り換えを行うことが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るカムクラッチの構成を示す分解斜視図である。 図1に示すカムクラッチの、回転軸心と直交する平面で切った径方向断面図である。 図1に示すカムクラッチの、回転軸心を含む平面で切った軸方向断面図である。 図1に示すカムクラッチにおけるカムの構成を示す斜視図である。 図1に示すカムクラッチにおけるケージリングの構成を示す斜視図である。 カム姿勢変更部とカムとの相対位置関係を説明するための軸方向部分断面図である。 図1に示すカムクラッチにおける切替部材の構成を示す平面図である。 図7に示す切替部材におけるカム姿勢変更部とカムとの相対位置関係を示す概略図である。 図1に示すカムクラッチの動作を説明するための概略図である。 本発明の第2実施形態に係るカムクラッチの構成の概略を示す軸方向部分断面図である。 図10に示すカムクラッチにおける切替部材の構成を示す平面図である。 図11に示す切替部材におけるカム姿勢変更部とカムとの相対位置関係を示す概略図である。 図10に示すカムクラッチの動作を説明するための概略図である。 本発明の第3実施形態に係るカムクラッチの構成の概略を示す軸方向部分断面図である。 図14に示すカムクラッチにおける切替部材の構成を示す平面図である。 図15に示す切替部材におけるカム姿勢変更部とカムとの相対位置関係を示す概略図である。 図14に示すカムクラッチの動作を説明するための概略図である。 本発明の第4実施形態に係るカムクラッチの構成を示す軸方向部分断面図である。 図18に示すカムクラッチにおける切替部材の構成を示す斜視図である。 図19に示す切替部材におけるカム姿勢変更部とカムとの相対位置関係を示す概略図である。 図18に示すカムクラッチの動作を説明するための概略図である。 第4実施形態に係るカムクラッチを構成する切替部材の他の例におけるカム姿勢変更部とカムとの相対位置関係を示す概略図である。 第4実施形態に係るカムクラッチを構成する切替部材のさらに他の例におけるカム姿勢変更部とカムとの相対位置関係を示す概略図である。 本発明の第5実施形態に係るカムクラッチの構成を示す軸方向部分断面図である。 図23に示すカムクラッチにおける切替部材の構成を、内輪、外輪及びカムと共に示す背面図である。 図24に示す切替部材におけるカム姿勢変更部とカムとの相対位置関係を示す概略図である。 図23に示すカムクラッチの動作を説明するための概略図である。 第5実施形態に係るカムクラッチを構成する切替部材の他の例におけるカム姿勢変更部とカムとの相対位置関係を示す概略図である。 第5実施形態に係るカムクラッチを構成する切替部材のさらに他の例におけるカム姿勢変更部とカムとの相対位置関係を示す概略図である。 本発明の第6実施形態に係るカムクラッチの構成を示す、回転軸心を含む平面で切った軸方向部分断面図である。 本発明の第7実施形態に係るカムクラッチの構成を示す、回転軸心と直交する平面で切った径方向部分断面図である。
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。但し、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
本発明の第1実施形態に係るカムクラッチ100は、図1に示すように、内輪110、外輪120、カム機構130、ケージ回り止め150、同心保持部材160及び動作モード切替機構170を有している。
図2及び図3に示すように、カムクラッチ100を組み立てた状態において、内輪110及び外輪120は、同一の回転軸X上に相対回転可能に設けられ、内輪110の軌道面111と外輪120の軌道面121とが互いに対向するように構成される。カム機構130は、内輪110の軌道面111と外輪120の軌道面121との間に配設される。
カム機構130は、周方向に所定の配列パターンで配列された複数のカム140と、複数のカム140の各々を同一円周上に保持するケージリング135と、複数のカム140の各々を内輪110及び外輪120に接触するように付勢する付勢手段131とから構成されている。本実施形態においては、カム140の数が例えば12個とされているが、カム140の数、形状及びその他の構成は、特に限定されるものではない。
本実施形態においては、例えば環状のガータースプリングが付勢手段131として用いられているが、付勢手段131は、複数のカム140の各々を内輪110及び外輪120に接触するように付勢する弾性体であればよく、また、複数の板バネ又はねじりバネなどを用いてもよい。
カム140は、例えば、内輪110が外輪120に対して一方向(図2において反時計方向)に相対的に回転する時に内輪110及び外輪120と摩擦係合し、内輪110が外輪120に対して他方向(図2において時計方向)に回転する時に内輪110及び外輪120から離脱する方向に傾倒するように構成されている。
本実施形態におけるカム140は、図4に示すように、径方向外方に向かって凸となるように弧状に湾曲して形成され外輪120に対する外周側係合面142を構成する周面を有する頭部141と、径方向内方に向かって凸となるよう弧状に湾曲して形成され内輪110に対する内周側係合面146を構成する周面を有する脚部145と、頭部141と脚部145を連設する支柱部147とを有する。頭部141は周方向において支柱部147に対して外方に張り出すように形成されている。
カム140の外周側係合面142には、カム140端面に垂直な方向(軸方向)の中央部に、ガータースプリング保持溝143が形成されている。ガータースプリング保持溝143は、ガータースプリングによって、図2において時計回りの回転モーメントがカム140に与えられるように構成されている。
本実施形態におけるケージリング135は、複数のカム140が周方向に等間隔で並ぶように複数のカム140を保持するように構成されている。
ケージリング135は、図5に示すように、軸方向において互いに対向する一対の環状板部136a,136bと、周方向に等間隔毎に並んだ位置において軸方向に延びるよう設けられ環状板部136a,136b同士を連結する複数の柱部138とを有し、隣接する柱部138間の空間によってポケット部Pが形成されている。一方の環状板部136aは、外輪120の一端面に形成された凹所に嵌合されるよう他方の環状板部136bより外形寸法が大きく構成されている。
各々の柱部138は、他方の環状板部136bの外周縁より径方向外方に突出するように形成されており、外周面に周方向に延びるガータースプリング装着溝139が形成されている。
また、一方の環状板部136aの外面には、軸方向外方に突出する係合凸部137が形成されている。
カム140は、脚部145側からポケット部Pに挿入され支柱部147がポケット部P内に位置されるように配置され、ガータースプリングが装着されることでケージリング135に保持される。これにより、カム140の周方向における位置が規制されるとともにカム140の姿勢が規制され、すべてのカム140が姿勢(傾き)にバラつきを生ずることなく内輪110及び外輪120に接する状態とされる。
ケージ回り止め150は、図1に示すように、ケージリング135の一方の環状板部136aに対接されカム機構130の軸方向の移動を規制する円環板部151と、外輪120に外嵌され円環板部151の一面における外周縁から軸方向に延びる周壁部155とを有する。
円環板部151の内面には、ケージリング135の係合凸部137が係合される係合凹部152が形成され、また、周壁部155には、外輪120の外周面に形成され軸方向に延びる凹溝125にスライド係合される係合爪部156が形成されており、これにより、ケージリング135の外輪120に対する相対回転が禁止される。
本実施形態のカムクラッチ100における動作モード切換機構170は、カムクラッチ100の動作モードを、内輪110及び外輪120の相対的な回転動作が禁止されるロックモードと、内輪110及び外輪120の相対的な回転動作が許容されるフリーモードとの間で、切り替え可能に構成されている。
動作モード切替機構170は、内輪110及び外輪120の回転動作とは独立して回転可能に設けられた切替部材171を備える。
切替部材171は、図1に示すように、円環板状の端壁部172と、端壁部172の一面に一体に設けられ複数のカム140の各々に対応する複数のカム姿勢変更部173と、内輪110及び外輪120と同一の回転軸X上に配置され端壁部172の一面における外周縁から軸方向に延びる周壁部175とを有する。
切替部材171は、周壁部175が同心保持部材160を介してケージ回り止め150に外嵌され、切替部材171を回転させてカム姿勢変更部173を周方向に移動させることでカム140を強制的に回転させるように構成されている。
カム姿勢変更部173は、例えば軸方向に延びる片状部材により構成され、端壁部172の一面における内周縁から周方向一方向に向かって傾斜しながら軸方向に延びる基部と、基部の先端に連続して軸方向に沿って延びるカム押圧部とを有する。
カム押圧部は、カム姿勢変更動作時にカム140に当接してカム140を押圧するカム押圧面174を有する。
本実施形態においては、カム姿勢変更部173は端壁部172と一体に構成されているが、内輪110及び外輪120の回転動作とは独立してカム140を強制的に回転させるように移動可能であれば、端壁部172と別体に構成されてもよい。
而して、本実施形態のカムクラッチ100においては、少なくとも一のカム姿勢変更部173については、該カム姿勢変更部173に対応するカム140との相対位置関係が、該カム140が他のカム140と異なるタイミングで回転されるように、他のカム姿勢変更部173についての該カム姿勢変更部173に対応するカム140との相対位置関係と互いに異なる構成とされている。
上述したように、本実施形態においては、複数のカム140は周方向に等間隔で並ぶように配列されており、従って、カム姿勢変更部173の配列パターンを調整することでカム140との相対位置関係が調整されている。周方向に等間隔で配列されたカム140に対してカム姿勢変更部173の位置を変更することでカム140に対する相対位置関係を変えているため、カムクラッチ100のトルク伝達能力を低下させることなく、トルク解除力を低減させることが可能となっている。
なお、カム姿勢変更部173を周方向に等間隔で並ぶ配列パターンとして、カム140の配列パターンを調整することでカム姿勢変更部173と対応するカム140との相対位置関係を調整してもよい。
カム姿勢変更部173とカム140との相対位置関係について具体的に説明すると、図6に示すように、複数のカム姿勢変更部173は、回転軸心Oに垂直な断面において、一のカム姿勢変更部を基準カム姿勢変更部αとし、基準カム姿勢変更部αの配置位置と回転軸心Oとを結ぶ線分を基準線Lとするとき、基準カム姿勢変更部αの周方向一方側に隣接する一方側カム姿勢変更部βの基準線Lに対する配置角度θαβと、基準カム姿勢変更部αの周方向他方側に隣接する他方側カム姿勢変更部γの基準線Lに対する配置角度θαγとが異なる大きさとなる配列部分を含むように構成された配列パターンを有する。ここで、カム姿勢変更部173の配置位置は、カム押圧面174の周方向位置をいうものとする。
本実施形態のカムクラッチ100においては、複数のカム姿勢変更部173は、カム140を同一のタイミングで回転させるようにカム140との相対位置関係が同一とされたカム姿勢変更部173を一の群として二の群に分けられている。
具体的には、複数のカム姿勢変更部173は、図7に示すように、カム姿勢変更動作において先行してカム140を回転させる第1の群に属するカム姿勢変更部173aと、該カム姿勢変更部173aの周方向他方向に隣接し第1の群と異なるタイミングでカム140を回転させる第2の群に属するカム姿勢変更部173bとが第1配置角度θ1 で並ぶ配列部分と、第1の群に属するカム姿勢変更部173aと、該カム姿勢変更部173aの周方向一方向に隣接する第2の群に属するカム姿勢変更部173bとが第2配置角度θ2 で並ぶ配列部分が、交互に並ぶように構成された配列パターンを有する。
本実施形態における複数のカム姿勢変更部173は、二の群に分けられた構成とされているが、三以上の複数の群に分けられていてもよい。
また、第1配置角度θ1 及び第2配置角度θ2 の大きさは特に限定されるものではないが、一例を示すと、第1配置角度θ1 が例えば31.5°、第2配置角度θ2 が例えば28.5°である。
カム姿勢変更部173がこのような配列パターンを有することにより、図8に示すように、第1の群に属するカム姿勢変更部173a及びこれに対応するカム140の周方向(カム姿勢変更部173aの移動方向)の離間距離d1と、第2の群に属するカム姿勢変更部173b及びこれに対応するカム140の周方向(カム姿勢変更部173bの移動方向)の離間距離d2とが異なる大きさとなり、カム姿勢変更部173a,173bがカム140に接触するタイミングが変わる。これにより、カムクラッチ100の動作モードを切り替えるときに、カム140の姿勢変更が第1の群と第2の群とで異なるタイミングで行われことで、トルク解除力の低減と動作切り換えの円滑性との両立を図ることが可能となっている。特に、複数のカム姿勢変更部173を二の群に分けてカム140の姿勢変更を群ごとに段階的に行うことで、構造が複雑化せず、トルク解除力の低減化を図りながら動作切り換えを速やかに行うことが可能となる。
なお、図8においては、便宜上、内輪110の軌道面111と外輪120の軌道面121を平行平面で示してあり、理解を容易にするために、カム140とカム姿勢変更部173との相対位置関係は誇張して示してある。
以下、上記第1実施形態に係るカムクラッチ100の動作を図9に基づいて説明する。図9についても、図8と同様に、便宜上、内輪110の軌道面111と外輪120の軌道面121を平行平面で示してあり、理解を容易にするために、カム140とカム姿勢変更部173との相対位置関係は誇張して示してある。
先ず、このカムクラッチ100は、カム姿勢変更部173a,173bがカム140に接することなく、カム140の姿勢が拘束されない位置にあるときに(図8参照。)、内輪110の外輪120に対する一方向(図2における反時計方向)の相対回転が禁止される一方向ロックモードにある。すなわち、すべてのカム140は、内輪110または外輪120にトルクが働くことで内輪110及び外輪120に対する噛み合いが直ちに開始されるように噛み合い待機の状態を維持しており、例えば内輪110を一方向に回転駆動させると、カム140が噛み合い方向に傾倒するように回転して内輪110及び外輪120に対して噛み合い、内輪110に対するトルクを除荷すると、カム140が噛み合い解除方向に傾倒するよう回転して噛み合い待機状態に移行する。また、内輪110を他方向に回転駆動させた場合には、内輪110が空転する。
切替部材171を手動によりあるいは適宜の駆動源により他方向(図2における時計方向)に回転させると、図9(a)に示すように、第1の群のカム姿勢変更部173aが対応するカム140を押圧し、一部のカム140が先行して噛み合い解除方向に傾倒するように回転される。
次いで、図9(b)に示すように、第2の群のカム姿勢変更部173bが対応するカム140を押圧し、他の全部のカム140が噛み合い解除方向に傾倒するように回転され、これにより、すべてカム140の姿勢が内輪110及び外輪120に対して接触しない状態で拘束され、カムクラッチ100の動作モードが一方向ロックモードから内輪110の外輪120に対する両方向の相対的な回転動作を許容するフリーモードに切り替えられる。
而して、上記第1実施形態に係るカムクラッチ100によれば、基本的には、切替部材171を回転してカム姿勢変更部173を周方向に移動させるだけでカム140を所定方向に回転させることができるので、カムクラッチ100の動作モードを容易に切り替えることが可能である。しかも、複数のカム姿勢変更部173がカム140との相対位置の異なるカム姿勢変更部を含むことで、カムクラッチ100の動作モードを切り替えるときに、同じタイミングで回転させるカム140の数が少なくなるので、トルク負荷時においてカム140の噛み合いを解除するために必要な解除トルクを低減させることが可能である。
このため、このカムクラッチ100は、カム姿勢変更部173を高い剛性を有する材料で構成したりサイズを大きくしたりする必要がなくなり、あるいは、動作モード切替機構の駆動源として大型のものを用いる必要がなくなり、高い応答性を得ることができるとともに省エネルギー化及び小型化を図ることができようになっている。さらに、カム140の係合面、内輪110の軌道面111及び外輪120の軌道面121、並びにカム姿勢変更部173を痛めるおそれがなくなるため、長寿命化を図ることができるようになっている。
本発明の第2実施形態に係るカムクラッチは、動作モード切替機構における切替部材の構成が異なる他は、上記第1実施形態に係るカムクラッチ100と同様の構成を有する。
本実施形態に係る切替部材171は、図10及び図11に示すように、カム140を同一のタイミングで回転させるようにカム140との相対位置関係が同一とされたカム姿勢変更部を一の群として二の群に分けられたカム姿勢変更部173a,173bを備える。
具体的には、複数のカム姿勢変更部173は、カム姿勢変更動作において先行して一部のカム140を回転させる第1の群に属するカム姿勢変更部173aが第1配置角度θ1 で連続して並ぶ配列部分と、第1の群と異なるタイミングでカム140を回転させる第2の群に属するカム姿勢変更部173bが第2配置角度θ2 で連続して並ぶ配列部分とを含むように構成された配列パターンを有する。
本実施形態においても、複数のカム姿勢変更部173は、三以上の複数の群に分けられていてもよい。
また、第1配置角度θ1 及び第2配置角度θ2 の大きさは特に限定されるものではないが、一例を示すと、第1配置角度θ1 が例えば31.5°、第2配置角度θ2 が例えば28.5°である。
本実施形態における複数のカム姿勢変更部173の配列パターンは、第1の群に属するカム姿勢変更部173aが第1配置角度θ1 で並ぶ配列部分と、第2の群に属するカム姿勢変更部173bが第2配置角度θ2 で並ぶ配列部分とを一つずつ含むように構成されているが、第1の群に属するカム姿勢変更部173aが第1配置角度θ1 で並ぶ配列部分及び第2の群に属するカム姿勢変更部173bが第2配置角度θ2 で並ぶ配列部分の一方または両方を複数含むよう構成されていてもよい。
また、各群に属するカム姿勢変更部の数は、同じであっても、異なっていてもよい。
本実施形態に係るカムクラッチにおいても、図12に示すように、第1の群に属するカム姿勢変更部173a及びこれに対応するカム140の周方向(カム姿勢変更部173aの移動方向)の離間距離d1と、第2の群に属するカム姿勢変更部173b及びこれに対応するカム140の周方向(カム姿勢変更部173bの移動方向)の離間距離d2とが異なる大きさとなり、カム姿勢変更部173a,173bがカム140に接触するタイミングが変わることとなる。これにより、カムクラッチ100の動作モードを切り替えるときに、カム140の姿勢変更が第1の群と第2の群とで異なるタイミングで行われることで、トルク解除力の低減と動作切り換えの円滑性との両立を図ることが可能となっている。
本実施形態に係るカムクラッチの動作を図13に基づいて説明する。図13においては、便宜上、内輪110の軌道面111と外輪120の軌道面121を平行平面で示してあり、理解を容易にするために、カム140とカム姿勢変更部173との相対位置関係は誇張して示してある。
先ず、カム姿勢変更部173a,173bがカム140に接することなく、カム140の姿勢が拘束されない位置にあるときに(図12参照。)、内輪110の外輪120に対する一方向(図10における反時計方向)の相対回転が禁止される一方向ロックモードにある。
切替部材171を手動によりあるいは適宜の駆動源により他方向(図10において時計方向)に回転させると、図13(a)に示すように、第1の群のカム姿勢変更部173aが対応するカム140を押圧し、一部のカム140が先行して噛み合い解除方向に傾倒するように回転される。
次いで、図13(b)に示すように、第2の群のカム姿勢変更部173bが対応するカム140を押圧し、他の全部のカム140が噛み合い解除方向に傾倒するように回転され、これにより、すべてカム140の姿勢が内輪110及び外輪120に対して接触しない状態で拘束され、カムクラッチ100の動作モードが一方向ロックモードから内輪110の外輪120に対する両方向の相対的な回転動作を許容するフリーモードに切り替えられる。
上記第2実施形態に係るカムクラッチにおいても、複数のカム姿勢変更部173がカム140との相対位置の異なるカム姿勢変更部173a,173bを含むことで、カムクラッチの動作モードを切り替えるときに、同じタイミングで回転させるカム140の数が少なくなるので、トルク負荷時においてカム140の噛み合いを解除するために必要な解除トルクを低減させることが可能となっている。
本発明の第3実施形態に係るカムクラッチは、動作モード切替機構における切替部材の構成が異なる他は、上記第1実施形態に係るカムクラッチ100と同様の構成を有する。
本実施形態に係る切替部材171は、図14及び図15に示すように、カム140を同一のタイミングで回転させるようにカム140との相対位置関係が同一とされたカム姿勢変更部を一の群として複数の群に分けられたカム姿勢変更部173a~173lを備える。
具体的には、複数のカム姿勢変更部173は、隣接する二のカム姿勢変更部173の配置角度θ1 ~θ12が互いに異なる大きさとなるように構成された配列パターンを有する。本実施形態におけるカム姿勢変更部173の配列パターンは、配置角度が周方向他方向に一定の角度差で順次に大きくなるように構成されている。一例を示すと、第1配置角度θ1 が例えば30.00°であって、第n配置角度θ(nは、2~11の整数)は、第(n-1)配置角度θn-1より例えば0.05°大きい角度であり、第12配置角度θ12は、例えば27.25°である。なお、各配置角度θ1 ~θ12の大きさは、特に限定されるものではなく、また、配置角度の増加の程度は異なっていてもよい。また、カム姿勢変更部173の配列パターンは、配置角度が順次に大きくなるように構成されている必要はなく、配置角度が不規則的に変化するように構成されていてもよい。
本実施形態に係るカムクラッチにおいても、図16に示すように、第n(nは1~12の整数)の群に属するカム姿勢変更部173n及びこれに対応するカム140の周方向(カム姿勢変更部の移動方向)の離間距離dn(nは1~12の整数)が互いに異なる大きさとなる(図16においては、便宜上、4つのカム姿勢変更部173a~173dのみについてカムとの相対位置関係を示してある)。
従って、カム姿勢変更部173a~173lがカム140に接触するタイミングが変わることとなり、カムクラッチ100の動作モードを切り替えるときに、複数のカム140を一つずつ回転させるように、カム140の姿勢変更が複数の群毎に異なるタイミングで行われることで、トルク解除力を可及的に低減することが可能となっている。
本実施形態に係るカムクラッチの動作を図17に基づいて説明する。図17においては、便宜上、内輪110の軌道面111と外輪120の軌道面121を平行平面で示してあり、理解を容易にするために、カム140とカム姿勢変更部173との相対位置関係は誇張して示してある。
先ず、カム姿勢変更部173a,173b,173cがカム140に接することなく、カム140の姿勢が拘束されない位置にあるときに(図16参照)、内輪110の外輪120に対する一方向(図14における反時計方向)の相対回転が禁止される一方向ロックモードにある。
切替部材171を手動によりあるいは適宜の駆動源により他方向(図14における時計方向)に回転させると、図17(a)に示すように、第1の群のカム姿勢変更部173aが対応するカム140を押圧し、一のカム140が先行して噛み合い解除方向に傾倒するように回転される。
次いで、図17(b)に示すように、第1の群のカム姿勢変更部173aに隣接する第2の群のカム姿勢変更部173bが対応するカム140を押圧し、二つ目のカム140が噛み合い解除方向に傾倒するように回転される。
同様に、図17(c)に示すように、第2の群のカム姿勢変更部173bに隣接する第3の群のカム姿勢変更部173cが対応するカム140を押圧し、三つ目のカム140が噛み合い解除方向に傾倒するように回転される。
このようなカムの姿勢変更動作が複数の群毎に異なるタイミングで段階的に行われ、これにより、すべてカム140の姿勢が内輪110及び外輪120に対して接触しない状態で拘束され、カムクラッチ100の動作モードが一方向ロックモードから内輪110の外輪120に対する両方向の相対的な回転動作を許容するフリーモードに切り替えられる。
本発明の第4実施形態に係るカムクラッチは、図18及び図19に示すように、動作モード切替機構における切替部材171の構成が異なる他は、上記第1実施形態に係るカムクラッチ100と同様の構成を有する。
本実施形態に係る切替部材171は、複数のカム姿勢変更部173が内輪110及び外輪120の回転動作とは独立してカム140を強制的に回転させるように軸方向に移動可能に構成されている。
切替部材171は、円環板状の端壁部172と、端壁部172の一面に一体に設けられ複数のカム140の各々に対応する複数のカム姿勢変更部173と、内輪110及び外輪120と同一の回転軸心Oを有し端壁部172の両面の各々における外周縁から軸方向に延びる周壁部175とを有する。
複数のカム姿勢変更部173は、先端部における対応するカム側の側面が切替部材移動方向前方に向かって幅狭となるようテーパー状に形成されたテーパー部176を有し、テーパー部176の側面によりカム押圧面が構成される。
複数のカム姿勢変更部173は、周方向に等間隔で並ぶように配列されており、カム140を同一のタイミングで回転させるようにカム140との相対位置関係が同一とされたカム姿勢変更部を一の群として二の群に分けられている。
具体的には、図20に示すように、複数のカム姿勢変更部173は、先端面から延びるようにテーパー部176が形成された第1の群に属するカム姿勢変更部173aと、先端面より切替部材移動方向後方側の位置から延びるようにテーパー部176が形成された第2の群に属するカム姿勢変更部173bとを含み、第1の群に属するカム姿勢変更部173aと、第2の群に属するカム姿勢変更部173bとは、それぞれ対応するカム140との相対位置関係が互いに異なっている。
すなわち、第1の群に属するカム姿勢変更部173a及びこれに対応するカム140との軸方向(カム姿勢変更部173aの移動方向)の離間距離a1と、第2の群に属するカム姿勢変更部173b及びこれに対応するカム140の軸方向(カム姿勢変更部173bの移動方向)の離間距離a2とが異なる大きさとなっており、カム姿勢変更部173a,173bがカム140に接触するタイミングが変わることとなる。これにより、カムクラッチの動作モードを切り替えるときに、カム140の姿勢変更が第1の群と第2の群とで異なるタイミングで行われることで、トルク解除力の低減と動作切り換えの円滑性との両立を図ることが可能となっている。
本実施形態に係る切替部材171においては、複数のカム姿勢変更部173は、カムに対する軸方向離間距離が第1軸方向離間距離a1とされた第1の群に属するカム姿勢変更部173aと、カムに対する軸方向離間距離が第2軸方向離間距離a2とされた第2の群に属するカム姿勢変更部173bとが周方向に交互に並ぶように構成された配列パターンを有する。
本実施形態に係るカムクラッチの動作を図21に基づいて説明する。図21においては、便宜上、内輪110の軌道面111と外輪120の軌道面121を平行平面で示してあり、理解を容易にするために、カム140とカム姿勢変更部173との相対位置関係は誇張して示してある。
先ず、図21(a)に示すように、カム姿勢変更部173a,173bがカム140に接することなく、カム140の姿勢が拘束されない位置にあるときに、内輪110の外輪120に対する一方向(図18における反時計方向)の相対回転が禁止される一方向ロックモードにある。
切替部材171を手動によりあるいは適宜の駆動源により軸方向に移動させると、図21(b)に示すように、第1の群のカム姿勢変更部173aが対応するカム140を押圧し、テーパー部176の作用によって一部のカム140が先行して噛み合い解除方向に傾倒するように回転される。
次いで、図21(c)に示すように、第2の群のカム姿勢変更部173bが対応するカム140を押圧し、テーパー部176の作用によって他の全部のカム140が噛み合い解除方向に傾倒するように回転され、これにより、すべてカム140の姿勢が内輪110及び外輪120に対して接触しない状態で拘束され、カムクラッチの動作モードが一方向ロックモードから内輪110の外輪120に対する両方向の相対的な回転動作を許容するフリーモードに切り替えられる。
上記実施形態においては、複数のカム姿勢変更部173が、第1の群に属するカム姿勢変更部173aと、第2の群に属するカム姿勢変更部173bとが周方向に交互に並ぶように構成された配列パターンを有するものについて説明したが、複数のカム姿勢変更部173の配列パターンは、特に限定されるものではない。複数のカム姿勢変更部173の配列パターンは、例えば、図22Aに示すように、第1の群に属するカム姿勢変更部173aが連続して並ぶ配列部分と、第2の群に属するカム姿勢変更部173bが連続して並ぶ配列部分とを含むように構成されていてもよい。また、複数のカム姿勢変更部173の配列パターンは、第1の群に属するカム姿勢変更部173aが連続して並ぶ配列部分及び第2の群に属するカム姿勢変更部173bが連続して並ぶ配列部分の一方または両方を複数含むよう構成されていてもよい。
さらにまた、複数のカム姿勢変更部173は、三以上の複数の群に分けられていてもよい。例えば、図22Bに示すように、テーパー部176の形成位置が互いに異なる複数のカム姿勢変更部(図22Bにおいては四のカム姿勢変更部173a~173dのみについて、カムとの相対位置関係を示してある。)が、例えば、テーパー部176とカムとの離間距離a1~a4が周方向他方向に順次に大きくなるように構成された配列パターンを有していてもよい。このような構成においては、テーパー部176とカムとの離間距離が不規則的に変化するような配列パターンであってもよい。
上記第4実施形態に係るカムクラッチにおいても、複数のカム姿勢変更部173がカム140との相対位置の異なるカム姿勢変更部を含むことで、カムクラッチの動作モードを切り替えるときに、同じタイミングで回転させるカム140の数が少なくなるので、トルク負荷時においてカム140の噛み合いを解除するために必要な解除トルクを低減させることが可能となっている。
本発明の第5実施形態に係るカムクラッチは、図23に示すように、動作モード切替機構における切替部材171の構成が異なる他は、上記第1実施形態に係るカムクラッチ100と同様の構成を有する。
本実施形態に係る切替部材171は、複数のカム姿勢変更部173が内輪110及び外輪120の回転動作とは独立してカム140を強制的に回転させるように径方向に移動可能に構成されている。
切替部材171は、図24に示すように、複数のカム140の各々に対応する複数のカム姿勢変更部173と、回転軸心Oに対して一方向(図24において時計方向)に回転可能に設けられ各々のカム姿勢変更部173を径方向に移動させる制御板180とを備えている。
カム姿勢変更部173は、例えば長円形の平面形状を有する可動子185と、可動子185に固定され軸方向に延びるロッド状のカム押圧部材186とから構成されている。可動子185と、カム押圧部材186とは、一体に形成されていても、別体であってもよい。
制御板180は、円板状の基体部の周面に複数の歯部181が形成されて構成され、手動によりあるいは適宜の駆動源により所定角度範囲内で回転されることで、カム姿勢変更部173を径方向に移動させるようになっている。
複数の歯部181は、複数のカム姿勢変更部173の各々に対応して周方向に等角度間隔で分けられた周面領域の各々に形成され回転軸心Oから周面までの距離が徐々に大きくなるように構成されている。歯部181の傾斜面は、例えば円弧状である。
複数のカム姿勢変更部173は、カム140を同一のタイミングで回転させるようにカム140との相対位置関係が同一とされたカム姿勢変更部を一の群として二の群に分けられている。
具体的には、図25に示すように、制御板180における歯部181は、第1の曲率半径の円弧状の傾斜面182を有する第1歯部181aと、第1の曲率半径より小さい第2の曲率半径の円弧状の傾斜面182を有する第2歯部181bとを含み、第1歯部181aと第2歯部181bとが周方向に交互に並ぶよう配列されている。各々のカム姿勢変更部173は、例えば周方向に等間隔で並ぶように配列され、第1歯部181aに対応する第1の群に属するカム姿勢変更部173aは、第1歯部181aの傾斜面182上に位置される一方で、第2歯部181bに対応する第2の群に属するカム姿勢変更部173bは、基体部の周面上に位置される。また、各々のカム姿勢変更部173a,173bにおけるカム押圧部材186は、同一円周上に位置されるように設けられている。
従って、第1の群に属するカム姿勢変更部173aにおけるカム押圧部材186のカム140に対する接触点と可動子185の制御板180に対する接触点との離間距離r1と、第2の群に属するカム姿勢変更部173bにおけるカム押圧部材186のカム140に対する接触点と可動子185の制御板180に対する接触点との離間距離r2とが異なる大きさとなっている。これにより、カムクラッチの動作モードを切り替えるときに、カム140の姿勢変更が第1の群と第2の群とで異なるタイミングで行われることで、トルク解除力の低減と動作切り換えの円滑性との両立を図ることが可能となっている。
本実施形態に係る切替部材171においては、複数のカム姿勢変更部173は、カム押圧部材のカムに対する接触点と可動子の制御板に対する接触点との径方向離間距離が第1径方向離間距離r1とされた第1の群に属するカム姿勢変更部173aと、該径方向離間距離が第2径方向離間距離r2とされた第2の群に属するカム姿勢変更部173bとが周方向に交互に並ぶように構成された配列パターンを有する。
本実施形態に係るカムクラッチの動作を図26に基づいて説明する。図26においては、便宜上、内輪110の軌道面111と外輪120の軌道面121を平行平面で示してあり、理解を容易にするために、カム140とカム姿勢変更部173との相対位置関係は誇張して示してある。
先ず、カム姿勢変更部173a,173bがカム140に接することなく、カム140の姿勢が拘束されない位置にあるときには、カムクラッチは、内輪110の外輪120に対する一方向(図23における反時計方向)の相対回転が禁止される一方向ロックモードにある。
切替部材171を手動によりあるいは適宜の駆動源により一方向(図23における反時計方向)に回転させると、図26(a)に示すように、第1の群のカム姿勢変更部173aが制御板180における第1歯部181aの傾斜面182の作用により径方向外方に移動する。これにより、カム押圧部材186が対応するカム140を押圧し、一部のカム140が先行して噛み合い解除方向に傾倒するように回転される。
次いで、図26(b)に示すように、第2の群のカム姿勢変更部173bが制御板180における第2歯部181bの傾斜面182の作用により径方向外方に移動する。これにより、カム押圧部材186が対応するカム140を押圧し、他の全部のカム140が噛み合い解除方向に傾倒するように回転される。これにより、すべてカム140の姿勢が内輪110及び外輪120に対して接触しない状態で拘束され、カムクラッチの動作モードが一方向ロックモードから内輪110の外輪120に対する両方向の相対的な回転動作を許容するフリーモードに切り替えられる。
上記実施形態においては、複数のカム姿勢変更部173が、第1の群に属するカム姿勢変更部173aと、第2の群に属するカム姿勢変更部173bとが周方向に交互に並ぶように構成された配列パターンを有するものについて説明したが、複数のカム姿勢変更部173の配列パターンは、特に限定されるものではない。
複数のカム姿勢変更部173の配列パターンは、例えば、図27Aに示すように、第1の群に属するカム姿勢変更部173aが連続して並ぶ配列部分と、第2の群に属するカム姿勢変更部173bが連続して並ぶ配列部分とを含むように構成されていてもよい。すなわち、制御板180を第1歯部181aが連続して並ぶ配列部分と、第2歯部181bが連続して並ぶ配列部分とを含む構成としてもよい。
また、複数のカム姿勢変更部173の配列パターンは、第1の群に属するカム姿勢変更部173aが連続して並ぶ配列部分及び第2の群に属するカム姿勢変更部173bが連続して並ぶ配列部分の一方または両方を複数含むよう構成されていてもよい。
また、複数のカム姿勢変更部173は、三以上の複数の群に分けられていてもよい。例えば、図27Bに示すように、制御板180における第1歯部181a、第2歯部181b及び第3歯部181cの各々の傾斜面182を互いに異なる大きさの曲率半径の円弧状に形成することで、カム140を複数の群ごとに異なるタイミングで回転させることが可能である(図27Bでは三の歯部のみを示してある。)。この例では、複数の歯部が、傾斜面182の曲率半径が周方向に順次に小さくなるように規則的に配列されているが、傾斜面の曲率半径が周方向に不規則的に変化するように配列されていてもよい。
さらにまた、制御板を、曲率半径の大きさが同一の円弧状の傾斜面を有する複数の歯部が回転方向の位相を所定角度ずつずらして配置された構成とすることで、カム140を複数の群ごとに異なるタイミングで回転させることも可能である。
また、制御板における各歯部の傾斜面を互いに同一の大きさの曲率半径の円弧状に形成し、可動子185におけるカム押圧部材186の位置を調整することで、カム140とカム姿勢変更部173との相対位置関係を調整するようにしてもよい。
上記第5実施形態に係るカムクラッチにおいても、複数のカム姿勢変更部173がカム140との相対位置の異なるカム姿勢変更部を含むことで、カムクラッチの動作モードを切り替えるときに、同じタイミングで回転させるカム140の数が少なくなるので、トルク負荷時においてカム140の噛み合いを解除するために必要な解除トルクを低減させることが可能となっている。
以上において、第1実施形態~第5実施形態に係るカムクラッチにおいては、内輪110が入力側の回転体として用いられる構成のものについて説明したが、外輪120が入力側の回転体として用いられる構成とされていてもよい。
また、上記実施形態に係るカムクラッチはいずれも、付勢手段によって互いに同一方向にモーメントが付与されるように構成されたカムが用いられた構成とされているが、互いに異なる方向にモーメントが付与されるように構成された二種のカムが用いられ、カムクラッチが両方向ロックモード、一方向ロックモード及び両方向フリーモードの三の動作モードを切り替え可能に構成されてもよい。
このような構成のものにおいて、第1のカム及び第2のカムの配列は特に限定されるものではなく、第1のカム及び第2のカムが同一円周上に配列されていても、複数のカムが同一円周上に配列された複数のカム列が軸方向に並設されていてもよい。
複数のカム列を備えた構成のものにおいては、各々のカム列は、第1のカム及び第2のカムのいずれか一方のみを含むものであっても、第1のカム及び第2のカムの両方を含むものであってもよい。
また、第1のカム及び第2のカムの数は、同じであっても、異なっていてもよい。
第1のカム及び第2のカムが同一円周上に配列される場合には、第1のカム及び第2のカムが周方向に交互に並ぶよう配列されていても、交互に並ぶよう配列されていなくても、いずれであってもよい。
図28は、本発明の第6実施形態に係るカムクラッチの構成を示す、回転軸心を含む平面で切った軸方向断面図である。
このカムクラッチは、第1実施形態に係るカムクラッチ100と同様の構成のクラッチ機構101を軸方向に並列に配置し、動作モード切替機構170を構成する切替部材171の端壁部172を中央側で共用するようにしたものである。
切替部材171は、円環板状の端壁部172と、端壁部172の両面の各々に一体に設けられ複数のカム140の各々に対応する複数のカム姿勢変更部173と、内輪110及び外輪120と同一の回転軸X上に配置され端壁部172の両面の各々における外周縁から軸方向に延びる周壁部175とを有する。
このカムクラッチにおいては、切替部材171を手動によりあるいは適宜の駆動源により回転させてカム姿勢変更部173を周方向に移動させることにより、両側のカムクラッチ機構101をともにロック状態とする両方向ロックモード、一方のカムクラッチ機構101のみ両方向の相対的な回転動作を許容するフリー状態とするとともに他方のカムクラッチ機構101をロック状態とする一方向ロックモード、両側のカムクラッチ機構101をともにフリー状態とする両方向フリーモードの四の動作モードの切り替えが可能になっている。
図29は、本発明の第7実施形態に係るカムクラッチの構成を示す、回転軸心と直交する平面で切った径方向断面図である。
このカムクラッチは、第1実施形態に係るカムクラッチ100と同様の構成のクラッチ機構を二重構造としたもので、内輪110と中間輪115の間に内側のクラッチ機構101、中間輪115と外輪120の間に外側のクラッチ機構102を配置し、動作モード切替機構を構成する切替部材の端壁部を共用するようにしたものである。
中間輪115は、内側のクラッチ機構101においては外輪に相当し、外側のクラッチ機構102においては内輪に相当する。
切替部材は、内外の複数のカム140の各々に対応する複数のカム姿勢変更部173を備えている。
上記第6実施形態及び上記第7実施形態において、動作モード切替機構におけるカム姿勢変更部は、第1実施形態~第3実施形態で例示したいずれの配列パターンを有するものであってもよく、二のクラッチ機構に係るカム姿勢変更部は、互いに同一の配列パターンを有していても、互いに異なる配列パターンを有していてもよい。
また、切替部材の形状や構造を変更して、カム姿勢変更部を軸方向または径方向に移動させるように構成してもよい。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
100 ・・・ カムクラッチ
101 ・・・ クラッチ機構
102 ・・・ クラッチ機構
110 ・・・ 内輪
111 ・・・ 軌道面
115 ・・・ 中間輪
120 ・・・ 外輪
121 ・・・ 軌道面
125 ・・・ 凹溝
130 ・・・ カム機構
131 ・・・ 付勢手段
135 ・・・ ケージリング
136a ・・・ 環状板部
136b ・・・ 環状板部
137 ・・・ 係合凸部
138 ・・・ 柱部
139 ・・・ ガータースプリング装着溝
140 ・・・ カム
141 ・・・ 頭部
142 ・・・ 外周側係合面
143 ・・・ ガータースプリング保持溝
145 ・・・ 脚部
146 ・・・ 内周側係合面
147 ・・・ 支柱部
150 ・・・ ケージ回り止め
151 ・・・ 円環板部
152 ・・・ 係合凹部
155 ・・・ 周壁部
156 ・・・ 係合爪部
160 ・・・ 同心保持部材
170 ・・・ 動作モード切替機構
171 ・・・ 切替部材
172 ・・・ 端壁部
173 ・・・ カム姿勢変更部
173a ・・・ 第1の群のカム姿勢変更部
173b ・・・ 第2の群のカム姿勢変更部
173c~173l ・・・ 第3の群~第12の群のカム姿勢変更部
174 ・・・ カム押圧面
175 ・・・ 周壁部
176 ・・・ テーパー部
180 ・・・ 制御板
181 ・・・ 歯部
181a ・・・ 第1歯部
181b ・・・ 第2歯部
181c ・・・ 第3歯部
182 ・・・ 傾斜面
185 ・・・ 可動子
186 ・・・ カム押圧部材
α ・・・ 基準カム姿勢変更部
β ・・・ 一方側カム姿勢変更部
γ ・・・ 他方側カム姿勢変更部
L ・・・ 基準線
O ・・・ 回転軸心
P ・・・ ポケット部

Claims (16)

  1. 同一の回転軸上に相対回転可能に設けられている内輪及び外輪と、前記内輪と前記外輪との間において周方向に配列された複数のカムと、前記複数のカムの各々を前記内輪及び前記外輪に接触するように付勢する付勢手段とを備えたカムクラッチであって、
    前記カムクラッチの動作モードを切り替える動作モード切替機構を備え、
    前記動作モード切替機構は、前記内輪及び前記外輪の回転動作とは独立して前記カムを強制的に回転させるように移動可能なカム姿勢変更部を有し、
    前記カム姿勢変更部は、前記複数のカムの各々に対応して配置され、前記複数のカムのうちの少なくとも一が他のカムと異なるタイミングで回転されるように、カムに対する相対位置関係が異なるものを含むことを特徴とするカムクラッチ。
  2. 前記複数のカムは、周方向に等間隔で配列されていることを特徴とする請求項1に記載のカムクラッチ。
  3. 前記複数のカム姿勢変更部は、カムを同一のタイミングで回転させるようにカムとの相対位置関係が同一とされたカム姿勢変更部を一の群として複数の群に分けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカムクラッチ。
  4. 前記動作モード切替機構は、前記カム姿勢変更部を周方向に移動させるように構成されており、
    前記複数のカム姿勢変更部は、一のカム姿勢変更部を基準カム姿勢変更部とし、該基準カム姿勢変更部の配置位置と前記回転軸とを結ぶ線分を基準線とするとき、前記基準カム姿勢変更部の周方向一方側に隣接する一方側カム姿勢変更部の配置位置と前記回転軸とを結ぶ線分の前記基準線に対する配置角度と、前記基準カム姿勢変更部の周方向他方側に隣接する他方側カム姿勢変更部の配置位置と前記回転軸とを結ぶ線分の前記基準線に対する配置角度とが異なる大きさとなる配列部分を含むように構成された配列パターンを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のカムクラッチ。
  5. 前記カム姿勢変更部の配列パターンは、隣接する二のカム姿勢変更部が第1配置角度θ1 で並ぶ配列部分と、隣接する二のカム姿勢変更部が第2配置角度θ2 で並ぶ配列部分とが交互に並ぶように構成されていることを特徴とする請求項4に記載のカムクラッチ。
  6. 前記カム姿勢変更部の配列パターンは、一部のカム姿勢変更部が第1配置角度θ1 で連続して並ぶ配列部分と、他の全部のカム姿勢変更部が第2配置角度θ2 で連続して並ぶ配列部分とを含むように構成されていることを特徴とする請求項4に記載のカムクラッチ。
  7. 前記カム姿勢変更部の配列パターンは、隣接する二のカム姿勢変更部の配置角度が互いに異なる大きさとなるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載のカムクラッチ。
  8. 前記動作モード切替機構は、前記複数のカム姿勢変更部をカムと接することのない軸方向一端側の位置と、すべてのカムを回転させることが可能となる軸方向他端側の位置との間で軸方向に移動させるように構成されており、
    前記複数のカム姿勢変更部の各々は、先端部における対応するカム側の側面が軸方向他端側に向かって幅狭となるようテーパー状に形成されたテーパー部を有し、
    前記複数のカム姿勢変更部は、カムから前記テーパー部における最も幅狭となる位置までの距離である軸方向離間距離が互いに異なる大きさとされた二のカム姿勢変更部が隣接して並ぶ配列部分を含むように構成された配列パターンを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のカムクラッチ。
  9. 前記カム姿勢変更部の配列パターンは、カムに対する軸方向離間距離が第1軸方向離間距離d1とされた第1の群に属するカム姿勢変更部と、カムに対する軸方向離間距離が第2軸方向離間距離d2とされた第2の群に属するカム姿勢変更部とが交互に並ぶように構成されていることを特徴とする請求項8に記載のカムクラッチ。
  10. 前記カム姿勢変更部の配列パターンは、カムに対する軸方向離間距離が第1軸方向離間距離d1とされた第1の群に属するカム姿勢変更部が連続して並ぶ配列部分と、カムに対する軸方向離間距離d2が第2軸方向離間距離とされた第2の群に属するカム姿勢変更部が連続して並ぶ配列部分とを含むように構成されていることを特徴とする請求項8に記載のカムクラッチ。
  11. 前記複数のカム姿勢変更部の配列パターンは、カムに対する軸方向離間距離が互いに異なる大きさとされたカム姿勢変更部が並ぶように構成されていることを特徴とする請求項8に記載のカムクラッチ。
  12. 前記動作モード切替機構は、前記複数のカム姿勢変更部を径方向に移動させるように構成されており、
    前記動作モード切替機構は、回転可能に設けられ円板状の基体部の周面に複数の歯部が形成されて構成された制御板を備え、前記複数の歯部の各々は、回転軸心から周面までの距離が徐々に大きくなるように構成され、
    前記複数のカム姿勢変更部の各々は、前記制御板が回転されることで径方向に移動される可動子と、前記可動子に固定され軸方向に延びるカム押圧部材とから構成され、
    前記複数のカム姿勢変更部は、前記カム押圧部材のカムに対する接触点と前記可動子の前記制御板に対する接触点との径方向離間距離が互いに異なる大きさとされた二のカム姿勢変更部が隣接して並ぶ配列部分を含むように構成された配列パターンを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のカムクラッチ。
  13. 前記複数のカム姿勢変更部の配列パターンは、前記カム押圧部材のカムに対する接触点と前記可動子の前記制御板に対する接触点との径方向離間距離が第1径方向離間距離とされた第1の群に属するカム姿勢変更部と、該径方向離間距離が第2径方向離間距離とされた第2の群に属するカム姿勢変更部とが交互に並ぶように構成されていることを特徴とする請求項12に記載のカムクラッチ。
  14. 前記複数のカム姿勢変更部の配列パターンは、前記カム押圧部材のカムに対する接触点と前記可動子の前記制御板に対する接触点との径方向離間距離が第1径方向離間距離とされた第1の群に属するカム姿勢変更部が連続して並ぶ配列部分と、該径方向離間距離が第2径方向離間距離とされた第2の群に属するカム姿勢変更部が連続して並ぶ配列部分とを含むように構成されていることを特徴とする請求項12に記載のカムクラッチ。
  15. 前記複数のカム姿勢変更部の配列パターンは、前記カム押圧部材のカムに対する接触点と前記可動子の前記制御板に対する接触点との径方向離間距離が互いに異なる大きさとされたカム姿勢変更部が並ぶように構成されていることを特徴とする請求項12に記載のカムクラッチ。
  16. 前記複数のカムは、前記内輪及び前記外輪に対する噛み合い方向が互いに異なる第1のカム及び第2のカムを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項15のいずれかに記載のカムクラッチ。
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