JP2021177091A - カムクラッチ - Google Patents
カムクラッチ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021177091A JP2021177091A JP2020082515A JP2020082515A JP2021177091A JP 2021177091 A JP2021177091 A JP 2021177091A JP 2020082515 A JP2020082515 A JP 2020082515A JP 2020082515 A JP2020082515 A JP 2020082515A JP 2021177091 A JP2021177091 A JP 2021177091A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cam
- outer ring
- clutch
- point
- posture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 claims description 33
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 abstract description 15
- 230000004043 responsiveness Effects 0.000 abstract description 11
- 230000036544 posture Effects 0.000 description 48
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 28
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 7
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 7
- 230000002457 bidirectional effect Effects 0.000 description 5
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Abstract
Description
2方向クラッチのある種のものは、内輪及び外輪の相対的な回転動作を禁止(回転力を伝達)するロック状態と、内輪及び外輪の相対的な回転動作を許容(回転力を遮断)するフリー状態との切り換えを、カム又はスプラグを傾倒させることで行う構成とされている(例えば特許文献1,特許文献2参照。)。
本請求項3に係る発明によれば、部品点数を増加させることなく、簡単な構成で、所期の効果を確実に得ることができる。
本請求項5に係る発明によれば、上記4つの動作モードの切り換えを容易に行うことが可能となる。
カム140の外周側係合面142には、カム140端面に垂直な方向(X軸方向)の中央部に、ガータスプリング135が嵌入されるガータスプリング装着溝146が形成されている。ガータスプリング装着溝146は、ガータスプリング135によって径方向内方側に付勢されることで、図3において時計回りの回転モーメントがカム140に与えられるように構成されている。
このカムケージ150は、軸方向において互いに対向する一対の環状板部151,152と、周方向に等間隔毎に並んだ位置において軸方向に延びるよう設けられ環状板部151,152同士を連結する複数の柱部155とを有し、隣接する柱部155間の空間によってポケット部160が形成されている。一方の環状板部151は、外輪120の一端面に形成された凹所の底面に対接されるよう他方の環状板部152より外形寸法が大きく構成されている。
各々の柱部155は、他方の環状板部152の外周縁より径方向外方に突出するように形成されており、外周面に周方向に延びるガータスプリング装着溝157が形成されている。
ケージ回り止め170は、カムケージ150の一方の環状板部151に対接されカム機構130の軸方向の移動を規制する円環板部171と、外輪120に外嵌され円環板部171の一面における外周縁から軸方向に延びる周壁部172と、円環板部171の内周縁において軸方向に延びるよう設けられカムケージ150の対応する柱部155に形成された溝部156に挿入される複数のストッパ部173とを有する。周壁部172には、外輪120の外周面に形成され軸方向に延びる凹溝121にスライド係合される係合爪部174が形成されている。
本実施形態の動作モード切換手段180は、円環板状の端壁部181と、端壁部181の一面における内周縁から軸方向に延びるよう設けられカム姿勢変更部として機能する複数の片状部材185と、端壁部181の一面における外周縁から軸方向に延びる周壁部182とを有する。動作モード切換手段180は、その周壁部182が円筒状の軸受け部材190を介してケージ回り止め170の周壁部172に外嵌され、複数の片状部材185が隣接するカム140の脚部143間において内輪110の外周面に近接して設けられている。
このカムクラッチ100においては、カム姿勢変更部を構成する片状部材185が中立位置にあるときに、内輪110に対する外輪120の正転方向(図3における時計方向)の相対回転が禁止される一方向ロックモードにあり、動作モード切換手段180を動作することで、カムクラッチ100の動作モードを一方向ロックモードから内輪110に対して外輪120の正転方向及び逆転方向の回転が許容される両方向フリーモードに切り換えることができる。
すなわち、動作モード切換手段180を正転方向に回転駆動させると、複数の片状部材185の各々がカム140に対して周方向正転方向に相対的に移動し、これにより、カム140が荷重支持点を揺動中心として内輪110及び外輪120との係合が解除される方向に傾倒する。このカムクラッチ100においては、図6に示すように、片状部材185によるカム140に対する荷重作用点Apと、カム140における荷重作用点Apに対して径方向遠位側に位置される軌道輪との遠位側接点Epである外輪120に対する接点との間の径方向位置において荷重支持点Spを形成するようにカム140の頭部141がカムケージ150の柱部155に当接している。また、荷重作用点Apと荷重支持点Spとの間の径方向長さd1が、荷重支持点Spと遠位側接点Epとの間の径方向長さd2より大きい構成とされている。このような構成とされることにより、荷重作用点Apと荷重支持点Spとの距離を十分に大きくとることができるため、片状部材185の移動によりカム140に作用するモーメントが大きくなり、カム140の姿勢を小さな力で変更することができるとともに構成部材の製造上のバラつきの影響を受けにくくなる。また、すべてのカム140が姿勢(傾き)にバラつきを生ずることなく内輪110及び外輪120に接する状態とされているため、カム140の挙動にばらつきが生ずることを回避することができる。これにより、クラッチ動作の安定性を向上させることができて高い応答性を得ることができる。
このカムクラッチは、カム姿勢変更部としての片状部材185が隣接するカム140の頭部141間に位置されるように動作モード切換手段180が構成されるとともに、カムケージ150がカム140の脚部143に当接して荷重支持点Spを形成するように構成されたことの他は、第1実施形態に係るカムクラッチ100と同様の構成を有する。
また、一方の環状板部151には、ポケット部160間に形成された空間に連通しケージ回り止め170のストッパ部173が挿入される切り欠き153が形成されている。
このカムクラッチは、カム姿勢変更部を構成する片状部材185に対して径方向遠位側に位置される軌道輪である外輪120の内周面に位置規制部125が設けられた構成とされることの他は、第1実施形態に係るカムクラッチ100と同様の構成を有する。
位置規制部125は、外輪120の内周面における周方向に等間隔毎に並んだ位置において径方向内方に向かって突出するよう設けられている。位置規制部は、外輪120と一体に形成されている必要はなく、別部材により形成されたものを外輪120に固定してもよい。
このカムケージ150においては、隣接する柱部155間の空間によって、カム140が配置されるポケット部160とケージ回り止め170のストッパ部173が位置されるストッパ部収容部161とが周方向に交互に並ぶよう形成されている。
このカムクラッチは、カム姿勢変更部を構成する片状部材185に対して径方向遠位側に位置される軌道輪である内輪110の外周面に位置規制部115が設けられた構成とされることの他は、第2実施形態に係るカムクラッチと同様の基本的な構成を有する。
位置規制部115は、内輪110の外周面における周方向に等間隔毎に並んだ位置において径方向外方に向かって突出するよう設けられている。位置規制部は、内輪110と一体に形成されている必要はなく、別部材により形成されたものを内輪110に固定してもよい。
このカムケージ150においては、隣接する柱部155間の空間によって、カム140が配置されるポケット部160とケージ回り止め170のストッパ部173が位置されるストッパ部収容部161とが周方向に交互に並ぶよう形成されている。
このカムクラッチは、付勢手段としてガータスプリングの代わりにカム140を周方向に付勢する板ばね136が用いられたことの他は、第1実施形態に係るカムクラッチ100と同様の基本的な構成を有する。
このカムクラッチは、付勢手段としてガータスプリングの代わりにカム140を周方向に付勢する板ばねが用いられたことの他は、上記第2実施形態に係るカムクラッチと同様の基本的な構成を有する。
このカムクラッチは、付勢手段としてガータスプリングの代わりにカム140を周方向に付勢する板ばねが用いられるとともに、カムケージの構成が異なることの他は、上記第3実施形態に係るカムクラッチと同様の基本的な構成を有する。
このカムクラッチは、付勢手段としてガータスプリングの代わりにカム140を周方向に付勢する板ばねが用いられたことの他は、上記第4実施形態に係るカムクラッチと同様の基本的な構成を有する。
このとき、荷重作用点Apと荷重支持点Spとの距離が十分に大きいため、片状部材185の移動によりカム140に作用するモーメントが大きくなるため、カム140の姿勢を小さな力で変更することができるとともに構成部材の製造上のバラつきの影響を受けにくくなる。また、位置規制手段としての板ばね136の作用によって、すべてのカム140が姿勢(傾き)にバラつきを生ずることなく内輪110及び外輪120に接する状態とされているため、カム140の挙動にばらつきが生ずることを回避することができる。これにより、クラッチ動作の安定性を向上させることができて高い応答性を得ることができる。
上記実施形態においては、カムが付勢手段によって内輪及び外輪に接触するように付勢され、動作モード切換手段によってカムと内輪及び外輪との係合が解除されるようにカムを傾倒させる構成のものについて説明したが、カムが付勢手段によって内輪または外輪から離間するように付勢され、動作モード切換手段によってカムが内輪及び外輪と係合するようにカムを傾倒させる構成とされてもよい。
また、カム機構を構成するカムは、正転方向及び逆転方向のいずれの方向に回転された場合であっても内輪及び外輪と摩擦係合するように構成されたものであってもよい。
さらにまた、上記実施形態においては、動作モード切換手段がカム姿勢変更部を内輪及び外輪の回転動作とは独立して周方向に移動させる構成のものについて説明したが、カム姿勢変更部を内輪及び外輪の回転動作とは独立して径方向又は軸方向に移動させる構成とされていてもよい。
さらにまた、カムケージとケージ回り止めとは、一体に形成されていてもよい。
第1のカム及び第2のカムが同一円周上に配列される場合には、第1のカム及び第2のカムが周方向に交互に並ぶよう配列されていても、交互に並ぶよう配列されていなくても、いずれであってもよい。
また、第1のカム及び第2のカムを互いに異なる動作モード切換手段によってカムの姿勢を変更させるように構成されていてもよい。この場合には、例えば、動作モード切換手段がカム機構に対して軸方向両側に設けられ、一方の動作モード切換手段が第1のカムの姿勢を変更させるものとして構成されるとともに他方の動作モード切換手段が第2のカムの姿勢を変更させるものとして構成される。このような構成のカムクラッチにおいては、両方向ロックモード、正転方向ロックモード、逆転方向ロックモード及び両方向フリーモードの4つの動作モードの切り換えが可能となる。
一方の動作モード切換手段及び他方の動作モード切換手段は、互いに同一の構成を有するものであっても、異なる構成を有するものであってもよい。すなわち、例えば一方の動作モード切換手段がカム姿勢変更部を周方向に移動させるものである場合に、他方の動作モード切換手段は、カム姿勢変更部を周方向に移動させるものであっても、カム姿勢変更部を径方向または軸方向に移動させるものであってもよい。また、一方の動作モード切換手段がカム姿勢変更部を径方向または軸方向に移動させるものである場合も同様である。
110 ・・・ 内輪
115 ・・・ 位置規制部
120 ・・・ 外輪
121 ・・・ 凹溝
125 ・・・ 位置規制部
130 ・・・ カム機構
135 ・・・ ガータスプリング
136 ・・・ 板ばね
140 ・・・ カム
141 ・・・ 頭部
142 ・・・ 外周側係合面
143 ・・・ 脚部
144 ・・・ 内周側係合面
145 ・・・ 支柱部
146 ・・・ ガータスプリング装着溝
150 ・・・ カムケージ
151 ・・・ 環状板部
152 ・・・ 環状板部
153 ・・・ 切り欠き
155 ・・・ 柱部
156 ・・・ 溝部
157 ・・・ ガータスプリング装着溝
158 ・・・ 突出部
159 ・・・ 連結板部
160 ・・・ ポケット部
161 ・・・ ストッパ部収容部
170 ・・・ ケージ回り止め
171 ・・・ 円環板部
172 ・・・ 周壁部
173 ・・・ ストッパ部
174 ・・・ 係合爪部
180 ・・・ 動作モード切換手段
181 ・・・ 端壁部
182 ・・・ 周壁部
185 ・・・ 片状部材
190 ・・・ 軸受け部材
Ap ・・・ 荷重作用点
Ep ・・・ 遠位側接点
Sp ・・・ 荷重支持点
Claims (5)
- 同軸上に相対回転可能に設けられている内輪及び外輪と、前記内輪と前記外輪の間において周方向に間隔を空けて配置された複数のカムと、前記複数のカムの各々が前記内輪及び前記外輪に接するように前記複数のカムの各々を付勢する付勢手段を備えたカムクラッチであって、
前記内輪及び前記外輪の回転動作とは独立して駆動可能に設けられ前記カムを強制的に傾倒させるカム姿勢変更部を有する動作モード切換手段を備え、
前記カム姿勢変更部による前記カムに対する荷重作用点と、前記内輪及び前記外輪のうち前記荷重作用点に対して径方向遠位側に位置される軌道輪に対する前記カムの遠位側接点との間の径方向位置に荷重支持点が形成され、前記荷重作用点と前記荷重支持点との間の径方向長さが、前記荷重支持点と前記遠位側接点との間の径方向長さより大きいことを特徴とするカムクラッチ。 - 前記複数のカムの各々の周方向位置及び姿勢を規制する位置規制部を有することを特徴とする請求項1に記載のカムクラッチ。
- 前記位置規制部が、荷重作用点に対して径方向遠位側に位置される軌道輪に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のカムクラッチ。
- 前記複数のカムは、前記付勢手段によって互いに異なる向きのモーメントが与えられた第1のカムおよび第2のカムを含み、
前記動作モード切換手段は、前記第1のカムの姿勢及び前記第2のカムの姿勢を独立して変更可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のカムクラッチ。 - 前記第1のカムの姿勢を変更させる第1の動作モード切換手段と、前記第2のカムの姿勢を変更させる第2の動作モード切換手段とを備えることを特徴とする請求項4に記載のカムクラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020082515A JP2021177091A (ja) | 2020-05-08 | 2020-05-08 | カムクラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020082515A JP2021177091A (ja) | 2020-05-08 | 2020-05-08 | カムクラッチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021177091A true JP2021177091A (ja) | 2021-11-11 |
Family
ID=78409379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020082515A Pending JP2021177091A (ja) | 2020-05-08 | 2020-05-08 | カムクラッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021177091A (ja) |
-
2020
- 2020-05-08 JP JP2020082515A patent/JP2021177091A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2020235137A1 (ja) | カムクラッチ | |
JP2020524765A (ja) | 切り替え可能なワンウェイクラッチ | |
WO2020235358A1 (ja) | カムクラッチ | |
JP2021177091A (ja) | カムクラッチ | |
KR20230135000A (ko) | 캠 클러치 | |
WO2022259736A1 (ja) | カムクラッチ | |
JP7417155B1 (ja) | カムクラッチ | |
WO2024135499A1 (ja) | カムクラッチ | |
US11761495B2 (en) | Cam clutch | |
WO2023074054A1 (ja) | カムクラッチ | |
JP7227515B2 (ja) | カムクラッチ | |
US11802595B2 (en) | Cam clutch | |
WO2024135027A1 (ja) | カムクラッチ | |
WO2024135028A1 (ja) | カムクラッチ | |
US20240209903A1 (en) | Cam clutch | |
KR20240087829A (ko) | 캠 클러치 | |
US20230332652A1 (en) | Cam clutch | |
US11905999B2 (en) | Cam clutch | |
JP2023117245A (ja) | カムクラッチ | |
JP2023160177A (ja) | カムクラッチ | |
EP1788272B1 (en) | Continuously adjustable rotation device |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20221031 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20230208 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230824 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230829 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20240305 |