JP7608883B2 - サージ防護素子及びその製造方法 - Google Patents
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Description
上記従来のサージ防護素子では、放電開始電圧の個体差が大きく、また経時的に放電開始電圧が変化してしまう不都合があった。
すなわち、このサージ防護素子では、誘電体膜の外周縁部の対向面側に、対向面の金属の酸化膜が除去された酸化膜除去部が形成されているので、対向面の酸化膜が除去された酸化膜除去部により、電界がさらに集中することで、より安定した放電開始電圧が得られる。
すなわち、このサージ防護素子の製造方法では、互いに間隔を空けて対向配置される一対の放電電極の対向面に、誘電体材料を含有した水溶液を塗布して乾燥させ、対向面に誘電体膜で覆われた領域と、誘電体膜で覆われていない領域とを設ける誘電体膜形成工程を有しているので、誘電体を含有した水溶液の塗布及び乾燥によって容易に誘電体膜で覆われた領域と、誘電体膜で覆われていない領域とを設けることができる。
すなわち、このサージ防護素子の製造方法では、一対の放電電極間に直流電圧又は交流電圧を印加するエージング工程を有しているので、エージングにより電子が対向面の金属の酸化膜に当たって酸化膜の除去効果が促進されると共に、対向面の誘電体膜の外周縁部直下(外周縁部の対向面側)の金属が活性化され、酸化膜が除去された酸化膜除去部を形成することができる。また、エージングにより絶縁性管内の余剰酸素が誘電体膜に包含されることで、より安定した放電開始電圧が得られる。
すなわち、このサージ防護素子の製造方法では、水溶液が、誘電体材料としてケイ酸ナトリウム又はケイ酸カリウムを含有した水ガラスの水溶液であるので、塗布及び乾燥が容易で、ケイ酸ナトリウム又はケイ酸カリウムの誘電体膜を得ることができる。
すなわち、本発明に係るサージ防護素子によれば、電極本体の対向面に、誘電体膜で覆われた領域と、誘電体膜で覆われていない領域とが設けられているので、誘電体膜で覆われた領域では対向面の金属が酸化し難くなると共に、誘電体膜の外周縁部近傍に電気力線が集まって電界が集中することで、放電し易くなり、安定した放電開始電圧が得られる。
また、本発明に係るサージ防護素子の製造方法によれば、互いに間隔を空けて対向配置される一対の放電電極の対向面に、誘電体材料を含有した水溶液を塗布して乾燥させ、対向面に誘電体膜で覆われた領域と、誘電体膜で覆われていない領域とを設ける誘電体膜形成工程を有しているので、誘電体を含有した水溶液の塗布及び乾燥によって容易に誘電体膜で覆われた領域と、誘電体膜で覆われていない領域とを設けることができる。
上記放電電極2は、金属で形成され対向面4aを有した電極本体4を備えている。
すなわち、誘電体膜5で覆われていない領域Bには、電極本体4内部を構成する金属や対向面4a上に形成された金属膜及びこれらの酸化膜が露出している。
本実施形態では、電極本体4の対向面4aには銅(Cu)の膜が形成されており、誘電体膜5で覆われていない領域Bには銅の酸化膜(Cu2O、CuO)が薄く形成されている。
上記誘電体膜5の誘電体材料は、ケイ酸ナトリウムである。なお、誘電体として、ケイ酸カリウムを採用しても構わない。
上記放電電極2は、絶縁性部材6の両端に導電部材である金属キャップ7を介して対向配置されている。
上記絶縁性部材6は、ムライト焼結体などのセラミックス材料からなり、表面に導電性被膜6aとして物理蒸着(PVD)法や化学蒸着(CVD)法などの薄膜形成技術によるSnO2等が形成されている。
一対の金属キャップ7は、絶縁性部材6よりも硬度が低く塑性変形できる、例えば銅やステンレスなどの金属から形成されている。また、一対の金属キャップ7は、絶縁性部材6の両端にそれぞれ係合されており、互いに対向する面が放電電極2の内面と共に主放電面となっている。
すなわち、電極本体4にリード線8が取り付けられた放電電極2は、いわゆるスラグリードである。
上記放電制御ガスは、放電開始電圧などの電気特性が所望の値となるように組成などを調整された封止ガスであって、He、Ar、Ne、Xe、SF6、CO2、C3F8、C2F6、CF4、H2及びこれらの混合ガス等の不活性ガスである。
なお、本実施形態では、放電制御ガスとしてArを採用している。
本実施形態のサージ防護素子1の製造方法では、互いに間隔を空けて対向配置される一対の放電電極2の対向面4aに、図3に示すように、誘電体材料を含有した水溶液Lを塗布して乾燥させ、対向面4aに誘電体膜5で覆われた領域Aと、誘電体膜5で覆われていない領域Bとを設ける誘電体膜形成工程を有している。
また、本実施形態のサージ防護素子の製造方法は、上記誘電体膜形成工程後、両端に一対の放電電極2を配して一対の放電電極2の少なくとも互いの対向面4aを放電制御ガスと共に絶縁性管3の内部に封止する封止工程と、封止工程後に、一対の放電電極2間に直流電圧又は交流電圧を印加するエージング工程とを有している。
本実施形態では、水溶液Lとして例えば水ガラスの重量5~50倍の希薄溶液を使用する。なお、水ガラスを上記希薄溶液としているため、ほとんど水と同様のハンドリングで水滴を対向面4a上に塗布して付着させることができる。
水溶液Lを対向面4aに塗布する場合、スポイト等で塗布するが、ディスペンサー等で塗布しても構わない。
塗布した水溶液Lは、図2に示すように、上記乾燥時に対向面4a上で1箇所又は複数箇所に部分的に集まって点在した状態で誘電体膜5を形成する。
また、上記封止工程では、例えば絶縁性管3を700℃加熱して、Ar(800torr)の放電制御ガスを封止すると共に、電極本体4の外周面と絶縁性管3の内周面とを接合する。
さらに、上記エージング工程では、例えばAC100mA,2sec:2kV,20kΩでエージングを行う。
また、対向面4aの誘電体膜5の外周縁部直下(外周縁部の対向面側)に、対向面4aの金属の酸化膜が除去された酸化膜除去部5aが形成されているので、酸化膜が除去された酸化膜除去部5aにより、電界がさらに集中することで、より安定した放電開始電圧が得られる。
さらに、水溶液Lが、誘電体材料としてケイ酸ナトリウム又はケイ酸カリウムを含有した水ガラスの水溶液であるので、塗布及び乾燥が容易で、ケイ酸ナトリウム又はケイ酸カリウムの誘電体膜5を得ることができる。
このように第2実施形態では、第1実施形態に比べて絶縁性管23を短くでき、小型化が可能である。
また、第2実施形態のサージ防護素子21でも、第1実施形態と同様に、電極本体24の対向面4aに誘電体膜5で覆われた領域Aと、誘電体膜5で覆われていない領域Bとが設けられているので、安定した放電開始電圧が得られる。
なお、このSEM組成像では、明るいほど(白いほど)原子番号の大きな元素が存在することを表している。本実施形態では、白い部分が銅(酸化銅を含む)である。また、黒い部分はケイ酸ナトリウムを含んだ水ガラス塗布による誘電体膜5を表している。さらに、誘電体膜5の外周縁部に影のように滲んだ部分は、対向面4a表面の酸化銅が誘電体膜5に拡散して対向面4a表面から除去されている部分である。
また、対向面4aの誘電体膜5の外周縁部直下(外周縁部の対向面側)に、対向面4aの金属(銅)の酸化膜が除去された酸化膜除去部5aが形成されている。
これらの結果からわかるように、対向面4aに誘電体膜5で覆われた領域Aのない比較例では、エージング後でもエージング効果が効かない個体があり、放電開始電圧のばらつきが大きいのに対し、対向面4aに誘電体膜5で覆われた領域Aを有する本発明の実施例では、いずれの個体もエージングの効果が大きく、放電開始電圧のばらつきが小さい。
これらの結果からわかる様に、比較例では、絶縁抵抗が低下する個体が多数発生したのに対し、本発明の実施例では、絶縁抵抗が安定している。
Claims (5)
- 互いに間隔を空けて対向配置された一対の放電電極と、
両端に前記一対の放電電極を配して前記一対の放電電極の少なくとも互いの対向面を放電制御ガスと共に内部に封止する絶縁性管とを備え、
前記放電電極が、金属で形成され前記対向面を有した電極本体を備え、
前記対向面に、誘電体膜で覆われた領域と、前記誘電体膜で覆われていない領域とが設けられ、
前記誘電体膜で覆われていない領域に、前記電極本体内部を構成する金属の酸化膜が前記対向面上に形成されて露出し、
前記誘電体膜の外周縁部に、前記対向面の金属の酸化膜が拡散し含有され、前記誘電体膜の外周縁部の前記対向面側に、前記対向面の金属の酸化膜が除去された酸化膜除去部が形成されていることを特徴とするサージ防護素子。 - 請求項1に記載のサージ防護素子において、
前記誘電体膜の誘電体材料が、ケイ酸ナトリウム又はケイ酸カリウムであることを特徴とするサージ防護素子。 - 請求項1又は2に記載のサージ防護素子の製造方法であって、
互いに間隔を空けて対向配置される一対の放電電極の対向面に、誘電体材料を含有した水溶液を塗布して乾燥させ、前記対向面に誘電体膜で覆われた領域と、前記誘電体膜で覆われていない領域とを設ける誘電体膜形成工程を有していることを特徴とするサージ防護素子の製造方法。 - 請求項3のサージ防護素子の製造方法において、
前記誘電体膜形成工程後、両端に前記一対の放電電極を配して前記一対の放電電極の少なくとも互いの対向面を放電制御ガスと共に絶縁性管の内部に封止する封止工程と、
前記封止工程後に、前記一対の放電電極間に直流電圧又は交流電圧を印加するエージング工程とを有していることを特徴とするサージ防護素子の製造方法。 - 請求項3又は4のサージ防護素子の製造方法において、
前記水溶液が、前記誘電体材料としてケイ酸ナトリウム又はケイ酸カリウムを含有した水ガラスの水溶液であることを特徴とするサージ防護素子の製造方法。
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